フライングライドロン

ページ名:フライングライドロン

登録日:2022/10/27 Thu 17:45:57
更新日:2024/06/27 Thu 10:59:20NEW!
所要時間:約 3 分で読めます



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いけませんよ…


あんなに哀しげに泣いてる子供をいじめようなんて…



フライングライドロンとは、特撮作品『ウルトラマンタロウ』第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」に登場する怪獣である。



【データ】

別名:鳥怪獣
身長:54m(親)、20m(子)*1
体重:27000t(親)、10000t(子)
出身:宇宙



【概要】

親子で宇宙を旅する善良な渡り鳥怪獣。
宇宙空間を光速で飛行することができるが、地球の重力には逆らえず、一度落ちれば自力で飛び立つことはできない。


親の方は雲を呼び雷雨を発生させる他、頭部から稲妻のような光線「エレクトロビーム」を放つことができ、子供でも口からケット弾を吐いて攻撃することができる。



【関連キャラクター】

  • お杉

演:磯村みどり
信州に旅行にやってきた東光太郎と白鳥姉弟の泊まった旅館の主人の妻。
だが子供を失ったショックで記憶喪失になっており、やや怪しげな雰囲気を醸し出している。
その過去のトラウマから子供の苦しみには敏感であり、地球に落ちてきたフライングライドロンの子供にも共鳴しているかのような振る舞いを見せ、攻撃するのを反対している。
ぶっちゃけ今回のトラウマ要員。



【本編】

宇宙を旅するフライングライドロン親子は、地球付近にやってくる。
丁度その日は日本の信州で花火大会が行われており、それを見た子供のフライングライドロンはそれを珍しい花と勘違いし、花火の爆発を受け地上に落下してしまう。
母親のフライングライドロンは助けに行こうにも地球の重力には逆らえないため地上に降りられず、せめて子供のためにと体が乾かないように雨を降らし、稲妻のような声で子供を呼び続けた。


丁度信州に来ていた光太郎はこれを目撃、ZATに連絡する。
翌朝現地にスカイホエールとコンドル1号が到着。調査に向かおうとするもお杉に止められる。
光太郎は「何もしなければ攻撃しません」と約束し出発。山中にフライングライドロンの子供を発見。
翼が傷ついて泣き疲れて眠っていた。


北島隊員は前回まで凶悪な鳥怪獣に散々苦労させられたせいか暴れ出したら手が付けられないから先制攻撃しようと進言するが、荒垣副隊長はまだ偵察だからと止める*2
だがZATの戦闘機が接近すると目覚め、怯えて暴れ出し突風で周囲を破壊する。
そして母親は子供を守るため再び嵐を発生させる。


更に子供の付近にダムがあり破壊されたら村に危機が迫る恐れがあったためZATはやむを得ず攻撃開始。
だが母親の雷撃でスカイホエールが、子供のロケット弾でコンドルが撃墜されてしまう。
それでも光太郎は諦めず、怪獣に飛び乗って攻撃を続行するも振り落とされてしまう。
ここで光太郎はウルトラマンタロウに変身、フライングライドロンの子供と対峙する。


激闘の最中、お杉はタロウに向かって叫ぶ。


いけませんよ!大人が子供をいじめて泣かせちゃ…


ほら、母親だって見守ってるじゃありませんか…


いけませんよ―――――――――――っ!!!!!


タロウはフライングライドロンの子供がただ母親を求めていることを悟った。
そこへウルトラの母の声が届く。


タロウ…地球に住むものであろうと、宇宙に暮らすものであろうと、親と子の愛情、母の愛情に変わりはありませんよ。


タロウはリライブ光線で子供の傷を治し、子供を抱えて飛ぶ。
そして母親と再会し、宇宙の彼方へと飛び立っていったのだった。


全てが終わった後、お杉も記憶を取り戻していたのだった。



【他作品での活躍】

第1話で子供が観客として登場。語尾に「フライング」と付けて喋る。


第51話にて「怪獣ラーメン」の従業員である10体の鳥怪獣「怪獣ラーメン十傑」として親子揃って登場。
ラーメンの鍋に浸かって出汁を盗る役割だった。



【余談】

デザインは鈴木儀雄。
決定稿では子供の眼のギミックが左右で異なる指示が確認でき、表情の変化を演出させようとする意図がうかがえるが、実際の劇中では親が右眼を瞬きさせるのみに留まっている。
その他「子供の首は可愛くして下さい」という注意書き、「彗星怪獣」という初期の二つ名などの記載も確認できる。


着ぐるみは子供のみ作成され、母親は頭部アップと飛び人形のみ作成された。


OPテロップでは、「鳥怪獣ライドロン母子」と表記されている。


上述したとおり本エピソードの前週に放送されていたのは第17話から続くバードン編の最終章。このため、4週連続で鳥モチーフの怪獣が登場したことになった。


ウルトラマンティガ』第46話「いざ鎌倉!」は、親怪獣と宇宙を旅していた子怪獣が地球へ落ちてくるという、本作を髣髴とさせるエピソードとなっている。


太陽の子のマシンとは無関係。



追記・修正は母の愛を感じてからお願いします。


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  • 長閑(?)なサブタイもあって、てっきりZATが鳥怪獣の子供を宇宙に帰してやろうと一苦労する話だと思ってたから、見たときはしっとりとした話だったのには驚いたな -- 名無しさん (2022-10-27 19:13:30)
  • この話みたいにウルトラシリーズって親を亡くした子は多いけど、子を亡くした親は少ないな -- 名無しさん (2022-10-27 20:36:47)
  • バードンにエレジアに…タロウの怪獣って鳥類が目立つね。 -- 名無しさん (2022-10-27 21:05:50)
  • 飛ばないライドロンもいそうな名前だ -- 名無しさん (2022-10-28 09:16:49)
  • ↑あきらかにフライングはいらないよな、かさばった名前になるし -- 名無しさん (2022-10-28 10:00:07)
  • 飛行用に改造されたライドロンに勘違いするなw -- 名無しさん (2022-10-28 16:23:07)
  • スカイドン「僕も親が迎えに来てくれてれば無事に宇宙に帰れたのかな?」 -- 名無しさん (2022-10-28 18:26:53)
  • 子供の頃はフライングライドロンよりもお杉さんの方が怖かった -- 名無しさん (2022-10-29 18:11:15)
  • タロウはたまに和風のじっとりした情念が感じられる場面がある -- 名無しさん (2022-10-30 10:11:44)

#comment(striction)

*1 尤も劇中において子供の個体は53mのウルトラマンタロウとほぼ同じくらいの大きさとして描写されている。
*2 ちなみにZATはこの時点で怪獣が2匹いることは把握しており、目の前にいる子供が小さい方だから大きい方はどれだけ凄い奴なんだろうと戦慄していた。

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