登録日:2022/04/03 Sun 00:03:19
更新日:2024/06/18 Tue 11:53:06NEW!
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scp scp foundation scp財団 safe 鏡 鏡像 監視 まさかの展開 鏡に「中の世界」なんてありませんよ scp-6336 自分が瞬くのが見える
“鏡の中の世界”なんてものは、ファンタジーやメルヘンじゃあ決してない。
SCP-6336はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。
オブジェクトクラスはSafe。
メタタイトルは「自分が瞬くのが見える」。
この記事、日本支部でたった544文字しかない。しかしこの短さで示される雰囲気は元記事のディスカッション欄では「シリーズIのよう」「いや、高校生の時に読んだ短編小説のよう」「良いショートストーリー」と評されている。
特別収容プロトコル
一文のみのため、引用する。
エリック・コルロイ研究員は、SCP-6336の挙動に更なる変化が生じた場合、それを報告するものとします。
SCP-6336についてはコルロイ研究員しか関わることができないらしい。
変化の報告しか書かれていないが、これで十分ということなのか、これ以上にできることがないということなのか。
説明
SCP-6336はエリック・コルロイ研究員の反射像である。
要は鏡とかに映り込んだコルロイ研究員の姿そのものということだ。
ただこの鏡の中のコルロイ研究員、様子がおかしい。
コルロイ研究員の動作とわずかに同期していないし、たまに全然違う行動をとる。
メタタイトルはおそらくコレのことで、鏡の中の自分が瞬きしたのを見たのだろう。
さらに奇妙なことに、SCP-6336はよく視線を左に向けて、大量の汗をかくという振る舞いを見せている。この現象は、観察を重ねるごとに悪化しているという。
財団世界くらいの修羅の地になると、こういう「鏡に映った時だけ像がちょっとドジになる」みたいな些細な異常を持つ人はいっぱいいるのかもしれない。
更新
2021/03/31の朝、バスルームの鏡の前で日課の衛生ケアをしていたコルロイ研究員は、鏡の中に前例のない光景を目の当たりにした。
謎の軍人がフレームインしてきて、SCP-6336を拘束して頭に黒い袋をかぶせ、それと共にフレームアウトして消えてしまったのだ。
それから2週間の間、SCP-6336は出現しなかった。つまりコルロイ研究員は鏡に映らなくなってしまった。吸血鬼かな?
幸い、その後SCP-6336は再出現した……が。
なぜか頭にガーゼが巻かれている。
生え際あたりに血がにじみ出ている。
そして、それを除けば、コルロイ研究員の動作と完全に同期している。
考察
この記事が示唆すること、それは鏡とは単に像を映す平面ではなく、別世界へのポータルだということ。
いや鏡だけでなく、ガラスや電源のついてないモニターなど反射像が生じるすべての物がそうなのかもしれない。
本当に何故かわからないが、その世界の住人はこちらの存在と完全に同期して行動することを強いられている。
コルロイ研究員に対応している向こうのコルロイ研究員ことSCP-6336は、たまたまこの行動が苦手だったのだろう。
だからたびたび監視され、それを見て焦りの汗をかいていた。最終的にとっ捕まって脳外科手術を施され、強制的に「理想的な鏡の世界の住人」にされてしまった。
もしかすると模倣が苦手なのではなく、その世界は模倣のためにできているが「模倣を脱せるだけのイレギュラー」だったのかもしれないが。
しかし、その軍人は一体何者で、どこの指令で動いているのか。
なぜちょっとくらい下手な人がいても、2週間鏡に映らなくなって頭の傷を残すというより明らかな不自然さを生み出してでも完全な同期を求めるのか。
なぜSCP-6336以外の反射像は、完全に同期ができているのか。
これ、Safeでいいのか。
それは、想像するしかない。
余談
というわけで、いろいろな想像の余地が与えられる当記事だが、ディスカッション欄に財団らしい面白い投稿があったので独自翻訳して紹介させていただく。
鏡の中の私は本当の人間で、単なる反射じゃないんですよね?
1. 近所のお店で鏡を2枚買う
2. 家に帰る
3. 鏡を向かい合わせに並べ、その間に立つ
4. すると無限の鏡の世界ができ、無限の鏡の中の私がいる
5. 鏡の中の世界と基底次元の世界を繋ぐ機械を作る
6. 無限のクローン軍団
7. ???
8. お と く
追記・修正は鏡の中の自分に「お前は誰だ?」と聞いてきてからお願いします。
▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示
SCP-6336 - Seeing Myself Blink
by Lamentte
https://scp-wiki.wikidot.com/scp-6336
(翻訳) by C-Dives
http://scp-jp.wikidot.com/scp-6336
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▷ コメント欄
- 本家かjpか忘れたが、朝食を食う瞬間に別次元にワープする異常現象と似たような感覚を覚える -- 名無しさん (2022-04-03 00:51:07)
- さっき初めて読んでみたけど凄く良いなこれ。最低限の文章量で読んでる人に不気味な想像をさせてくれる。こういう記事もっと増えないかな -- 名無しさん (2022-04-03 00:57:13)
- 今のところこちら側に危害を加える動きはないし、鏡の中に入れるオブジェクトとのクロステストもないし…Safeにするしかないよなぁ -- 名無しさん (2022-04-03 03:11:53)
- ディスカッションの投稿が外道で草生える。ただ、このSCPを合わせ鏡にしたらどうなるのか気になる -- 名無しさん (2022-04-03 14:29:05)
- 星新一か新井素子の小説に似たネタがあった。パクリって言いたいわけではなく(そもそもまず確実に接点ないし)、どこの国の人間でも鏡見て似たような不気味感覚えるんだなぁ、と。 -- 名無しさん (2022-04-05 21:04:53)
- お と く -- 名無しさん (2022-04-18 08:53:49)
- 6336ってナンバー、例えば「1881」や「5252」鏡合わせに失敗してる様子 -- 名無しさん (2023-05-05 19:00:05)
- ↑途中送信失礼 要するに、鏡合わせらしい見た目のナンバーにする事は可能(未収録だと8888とか)なのに、6と3でそれっぽくしてるだけなのは、例えば実体の世界で出来ない特殊な理由でもあるのかなと。生来の癖とか -- 名無しさん (2023-05-05 19:08:49)
- 沢山のDクラスに限らず、機動部隊、有能な博士を含む無限のクローン(ブライト博士を除く)を作れるのは魅力的 -- お と く (2023-11-05 17:55:45)
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