Ghost of Tsushima

ページ名:Ghost of Tsushima

登録日:2020/02/24 (月曜日) 22:32:32
更新日:2024/05/24 Fri 13:56:11NEW!
所要時間:約 25 分で読めます



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武士の道から外れ、邪道に落ちた兵「冥人(くろうど)」となれ




Ghost of Tsushimaゴースト・オブ・ツシマ』とは、2020年7月17日に発売されたPlayStation4用アクションアドベンチャーゲーム。
開発は『INFAMOUS』や『怪盗スライ・クーパー』などを手掛けたサッカーパンチプロダクションズ。



▲概要

鎌倉時代の日本の対馬を舞台に、1274年に起こった「文永の役」元寇と呼ばれる蒙古兵(モンゴル兵)と日本の侍との戦争を舞台にしたアクションアドベンチャー。
製作はアメリカのデベロッパーが行ったが、実際に対馬を訪れてリサーチしたとあって、当時の日本文化と雰囲気をエクストリーム神社参拝も含めて可能な限り再現。
歴史考証や殺陣、当時の生活についてもちゃんとその手のプロが監修についており、それは剣劇などのアクションでも垣間見ることができる。
とはいえ登場人物が架空であることに加えて、対馬の地理造形も現実と異なっており*1「歴史ゲーム」ではないことには留意。
本作はあくまで昭和~平成初期に映画館やお茶の間を賑わせた時代劇をゲーム化したもの、つまり時代劇ゲームというジャンルといえる。


今作の一番の魅力的な部分は、なんといっても風光明媚なグラフィックとストレスフリーな操作感。
オープンワールドでありながら移動やファストトラベルにおけるロードがほぼなく、ノンストレスで対馬中を駆け巡ることができる。*2
その自信は「フォトモード」にも表れており、操作中ならボタン一つでいつでも画面を止めて撮影可能で、さらに色合いや構図の加工も行える充実っぷり。


更に複数あるシアターモードの一つに「黒澤モード」というのも選択できる。
これは当時の白黒映画を再現するもの*3で、黒澤明監督の映画作品の時代劇さながらな雰囲気を味わえるようになる。
この名称の為だけに、黒澤プロダクションから使用許諾を得たのは有名な話。
これに合わせてか、プレイステーションジャパンのマーケティングの一環として「往年の時代劇映画風トレイラームービー」も製作された。邦題「対馬の冥人」。



その一方で物語は終始陰惨に進み、蒙古に荒らされる民草や随所に散らばる死体なんてのは序の口。
家や村を焼かれたり、吊るされて射的の的にされたり、抵抗した者は拷問の末殺害されることが語られるなど、「侵略される側の地獄」もきっちり表現している。
(なお、レーティングはCERO:Zで流血・欠損表現が普通に出るため*4、耐性がない人は注意)


そういった話は寄り道系のクエストでも多く触れられており、大抵は仁が駆けつけて解決するものの、依頼主や周りが無事に済む事はほとんどなく、救いのない結末も多い。
そして終わらぬ戦いと悪化してゆく戦線に、主人公(プレイヤー)も段々手段を選んでいられなくなっていく…と言うのがこの物語一番の肝である。
周りの人物も一癖も二癖もある連中ばかりで、あるものは復讐のため、あるものは利益のために独自に動いて陣営が変わり、それが最後の物語へ収束していく。


そんな重厚な物語と、それでいて自由度の高い操作性。美麗な風景、情緒あるBGMはさながら『和風アサシン クリード』といったところ。
一方で敵の攻撃力は(難易度「易しい」での序盤を除いて)高くなりやすく、特に序盤では考えなしに突撃すると囲まれて袋叩きにされるため、最初期は『SEKIRO』のような死にゲーと思われてたほどには難易度が高い。
気軽に操作して無双できるわけではないが、とはいえ難易度「普通」以下ならSEKIROほどプレイヤーがヤワなわけではなく、回復回数にもそれなりに余裕はある。メニュー画面からいつでも難易度を上下させることもできる。


発売後、このゲームはすぐ話題になり、わずか3日で全世界240万本、4ヶ月後には500万本を突破。日本でも41万本の売り上げを達成した。
参考までに、初代『バイオハザード』が508万本、『NieR:Automata』や上で挙げた『SEKIRO』も500万本である。
特にこの3日で240万本はPS4新規タイトルとしては過去最速。
2020年GOTYでもノミネートし、どのレビューサイトでも(一部でバッシングは受けたものの)高評価判定を得るなど、その人気ぶりは留まることを知らない。


10月には新たに冥人奇譚(GoT: LEGENDS)」が解放。こちらはアクション性とロケ地を引き継いだマルチオンラインゲームであり、また違った遊びが楽しめる。
しかし本編以上に難易度が高いため、まずは一度物語を遊び終えてから始めることを推奨。


そして2021年8月にディレクターズ・カット版が発売。
更にストーリーに「壹岐之譚」という外伝が追加された。
難易度はクリア後前提の難しさである上ストーリー中は対馬に戻れなくなるため注意。
しかしクリア前でもセリフが違う箇所は多いので、腕に覚えがあるのならレベルを上げずに訪れてもいいかもしれない。


CERO-Z関連

団子のように串刺しで晒された首や焼死体が目立つのでその辺がだめな人は覚悟のこと。
逆に臓物が飛び出たりなどはなく、戦闘による欠損は実はよく見ないとわからないレベルだったりする。
一方で斬首の瞬間はモブの蒙古兵隊長格をはじめとして多め。
とある主要人物が首級にされてカメラの方を向いた状態でポイ捨てされるシーンは、思い入れの問題もありキツイ。
流石に子どもの死体は無いもののその代用品の人形はあちこちに落ちているのでやはり精神的に来るものがある。


また、壹岐編は史実と違い十三世紀末アイランドのため薬物描写や頭蓋骨を使用したトーテム、死体ではない隻腕の民衆などより描写がきつくなっている。


冥人奇譚に関しては、怪奇幻想要素が強すぎるためかえってグロさは減っている。




▲物語

文永(十三世紀後半)、モンゴル帝国(大元)は東方世界の征服をもくろみ、立ちふさがるすべての国を蹂躙していた。
東の果て、日本に侵攻すべく編成された元軍の大船団を率いるのは、冷酷にして狡猾な智将、コトゥン・ハーン。
ハーンは、侵攻の足掛かりとして対馬に上陸する。


これを防ぐべく集結した対馬の武士団は、初めて見る元軍の兵略によって初戦で壊滅。島はたちまち侵略の炎に包まれる。
だが、かろうじて生き延びた一人の武士がいた。



境井 仁(さかい じん)。



仁は、境井家の最後の生き残りとして、たとえ侍の道に反した戦い方に手を染めることになっても対馬の民を守ろうと決意する。
冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として、あらゆる手段を使って故郷を敵の手から取>り戻すのだ。


※公式サイトより抜粋




▲主要人物

主人公。プレイヤーが操作するキャラ。
対馬五大名家の一つ、境井家の当主で、後述する地頭の志村とは叔父甥の関係。


本編導入である小茂田浜の戦い*5にて、志村や大勢の侍達とともに蒙古に立ち向かうも、強力な兵器の前に敗北。
侍は全滅し、志村は捕らわれ、自身も瀕死の重傷を負うも、ゆなという盗賊に命を助けられる。


以降は志村を取り返すため、そして蒙古を追い払うために仲間を募りながら孤軍奮闘していくことに。
しかし悪化する戦局、追いつめられる民を見ていくうちに、武士の「誉れ」あっては戦にならないと悟り、徐々に戦いの為なら闇討ち、毒殺等手段を択ばぬ「冥人」へと"身を堕とす"ことになる。
詳細は該当項目も参照。
「誉れは浜で死にました!」



  • 志村(英:エリック・ステインバーグ 日:大塚明夫)

対馬の地頭で下の名は不明。
仁の伯父に当たる存在で、早くに父を亡くした仁に剣法や教養、侍としての「誉れ」を教えてきた。
そのため仁からももう一人の父親として強く慕われており、序盤では「叔父上さえ救えば全て何とかなる」とまで思われていた。


お上の為、規範をもって堂々とする「誉れ」を重んずる武士らしい性格の持ち主だが、それゆえに頑固で、融通が利かない面も持ち合わせている。
また民に対しては(支配階級としては当たり前とはいえ)傲慢な素振りを見せる。
特に反乱を起こした経緯のある遣川の住民に対しては「盗みが得意」などと煽る事もさえもある。
金田城奪還の折に仲間として加わるが、そのころには「冥人」としての戦い方が板についてきた仁と徐々に軋轢を生むようになり…。


とはいえ仁への愛情はずっと変わらずにあり、こういった厳しい対応もゆくゆくは仁に自分の跡を継いでもらいたかったがためである。
本編ラストで迫られる選択肢は志村のファンもアンチも苦悩させた。
「我らは規律を守ることで民の模範にならねばならぬ」
「それが誉れを得る道だ」



  • ゆな(英:スマリー・モンタノ 日:水野ゆふ)

気の強い女盗賊。仁の命の恩人であり、闇討ちの心得を伝授した
仁に大きな影響を与え、「冥人」へと生まれ変わらせた者。


弟のたかを溺愛しており、彼のこととなると過保護になる位に心配性となる一面を持つ。
たかとともに本土へ行き、新しい生活を始めるために仁の戦いに協力。仁とは苦楽を共にする相棒のような間柄になっていく。
「このお方は蒙古を打ち滅ぼすため、冥府から蘇った伝説の武者"冥人"様さ」



ゆなの弟。勇ましい彼女と比べると臆病な性格。
盗賊ではなく、鍛冶職人として生計を立てていたところ蒙古兵に捕まり、無理やり武器を作らされていた。
鍛冶の腕はかなりのものであり、パッケージで仁が付けている鎧は彼の手によるものである。
助けられた後も、最初はなりふり構わぬ戦いをする仁のことを恐れていたが、鑓川で共に戦っていくうちに強く慕うようになり、やがて仁の役に立てないかと一人奔走するまで成長するようになったが……。
役柄の割りに見た目はおっさんに見えるが、髭を剃るとかなりの童顔であり、また精神的にもどこか若さを感じさせる。
「お侍様の戦い方じゃない…」



通称石川先生。戦闘でも基本弓を扱う。というより近接武器を全く使わない
対馬でも腕利きの弓取として著名な人物だが、偏屈かつ傲慢な性格としても知られており、その身勝手さには仁からも度々呆れられている。
弟子の巴が紆余曲折の末蒙古兵側へ渡ったと知り、そのけじめをつけるため戦いに身を投じる。


物語を続けるうちに分かるその性格のクソっぷりは、逆に「人間味があっていい」と一周回って愛されるほど。
一方で女性とあれど才あれば弟子に取ったり、仁の戦いぶりに一定の評価をしたり急に百姓になったりと、階級性差にとらわれず物を見る一面が印象深い。
傲慢で頑固で自己中心的であるのは間違いないが非道、外道の類ではない。
一部の冥人から盾にされたり矢筒代わりにされたりする。
CVはかの千葉御大であるがアドリブは少なく終始シリアスな笑いである。
「おのれわしを愚弄するか!!」



対馬五大名家の一つ、安達家の当主・安達晴信(後述)の妻。髪が少し白んでいる事から分かる通り既に老婆と呼べる年齢であるが、対馬一の女武芸者として石川先生と同じく著名な人物。
その昔は凛として優しい性格で知られた女傑だったとのことだが、小茂田浜の戦いで夫と息子全員が討死、さらに賊に襲われ残った家族全てを惨殺されたという凄絶な経験をする。
それ以降は打って変わって気性の激しい復讐鬼と化し、賊をけしかけた黒幕を追うために仁と奔走することになる。


弓のみの石川先生と違い、戦闘では主に刀を使って果敢に突撃する。背中の弓矢は戦闘中では飾りと化す。(一応射るシーンもある)
それだけでもインパクトがあるのだが、突撃時のボイスもまた鬼気迫るものであり、とにかく台詞や戦い方が脳筋思考。
そのすさまじさは仁をして彼女と蒙古兵なら敵の方を心配するほど。付いたあだ名が「対馬のアマゾネス」、「婆ぁサーカー」
「我が一族の仇! ウワア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!」



  • 竜三(英:レオナルド・ウー 日:多田野曜平)

菅笠を被った牢人の集団、菅笠衆の頭。仁とは幼馴染の関係で、互いに気心の知れた仲。
仁とは確かに友情もあったが、文をスラスラ読んだり牢人を召し抱えるよう口添え出来たりする育ちの良い彼に対して嫉妬のようなものも抱いている。
小茂田浜の戦いで戦死した仲間に代わり、頭の座を引き継ぐが、今やすでに物資を奪わねば食っていけないほど深刻な食糧不足に悩まされていた。
そのため仁と協力し、物資を奪ったり仲間を取り返したりなど四苦八苦していくが、やがて捕まった仲間から「手厚く保護された、食料もくれた」という話を聞いたことで、苦渋の末ある決断を下すことになる…。


「変わったのだな…」


「お前もな、冥人」


その後、裏切った菅笠衆はゲーム本編でもモブ敵として普通に登場する。



  • 堅二(英:ジェームズ・ヒロユキ・リャオ 日:佐藤せつじ)

酒売りの商人。ゆなやたかとは幼馴染の関係。
この手の時代劇にありがちなお調子者の三枚目で、ゆな曰く「島一番の山師(詐欺師)」
余計なことをしては要らぬピンチを招くため、周りからも鼻つまみ者扱いされている。


その一方で人の役に立ちたいという思いは本物であるため、激化する戦いの中でも、なんだかんだ最後までついてきてくれる。
また年下には優しい一面を持ち、特に自分を慕ってくれる人間には自らの命を張ってでも救おうとする意外な一面も持つ。
彼とのクエストでは何かしら箱樽に入る羽目になる。
「あっしらにはあなたしかいないんです」
「冥人を、待ってるんですよ」



  • 典雄(英:アール・T・キム 日:かぬか光明)

中盤から仲間に加わる僧兵。恰幅のいい体格をした男。
兄・円浄と共に修行を積んでいたが、蒙古襲来の折捕虜となって土牢に押し込められ、命からがら逃げ延びた。
しかし、兄や仲間を置いて自分だけが生きながらえたことに葛藤も覚えている。


戦闘では身の丈を超える薙刀を振るい戦う。
まだ若いため僧らしからぬ血気盛んな趣もあるが、それでも本人は「平和のため」と同じ志を持つ兵を募り必死に抵抗する。


「仇討ちではなく、平和のために戦います」



  • 安達晴信(英:フョードル・チン 日:花輪英司)

安達家当主であり、安達政子の夫。
本編での役割は蒙古に一騎打ちを所望するも、彼らの作法を知らぬがために油をかけられ燃やされるという、ある意味ではかませ犬のような扱いであった。
以降は妻の政子殿との交流で話題にあがるくらいだったが、壹岐之譚ではその性格が判明。
意外とおちゃめな性格であり、仁とも互いに冗談を叩きあう年の離れた友のような存在ということが判明した。




  • コトゥン・ハーン(英:パトリック・ギャラガー 日:磯部勉)

本作のラスボス。対馬の蒙古兵すべてを率いる総大将で、かのチンギス・ハンの皇孫、そしてクビライの従兄弟という設定。
性格は悪役に相応しく尊大かつ冷酷。対馬の民に降伏か死かを迫り、抵抗する者には一切の情けをかけない。
勿論降伏したものにも奴隷のような働きを強いる、侵略者の模範像ともいえる人物。


一方でただの血に飢えた獣では決してなく、対馬侵攻に当たって重要な地形や文化、人物関係について綿密に調査しており、日本語も流暢に話せる。
恫喝を含めた交渉、策謀にも長けており、武力も仁を正面から突破するほど非常に高い。
また敵であっても仁や志村のような人物には一定の評価を下し、殺さずに降る様説得するなど、悪の美学を持ち合わせた難敵。
部下には優しいらしく、馬の肉や酒を豪勢に振る舞ったという話も聞ける。
「侍! 我に降るか?」


  • 蒙古兵

コトゥン・ハーンの指揮の下、対馬で暴虐の限りを尽くすモンゴル兵にして、愛すべき雑魚キャラ。
無論対馬の民には嫌われており、ゆなや政子殿には事あるごとに「皆殺しだ!!」と叫ばれている。
基本的に剣兵(&双剣兵)、盾兵、弓兵、槍兵、剛兵、てつはうを投げる投擲兵に分かれているが、中には銀・金の鎧を被った隊長格も存在し、それほどの上位の戦士は日本語を流暢に話せる。
対馬の民を脅かす外敵を容赦しない冥人に斬られたり、弓で射られたり、後ろから闇討ちされたり、熊や蜂の大群をけしかけられたりと倒され方のバリエーションは豊富だが、
特に斬られた後の彼らの倒れ方は、時代劇によく出てくる故福本清三氏のような斬られ役感溢れているので必見。
基本的にこいつらは島のあちこちで残虐行為を働いている鬼畜共なので、どんな方法でぶっ殺しても良心が全く傷まないようになっている。
思う存分冥人の恐怖を刻み込んでやることだ。
「ドーショー!ドーショー!!」(←これが聞こえたら弓矢に注意)



仁が駆る馬。
ゆなから新たにもらうこととなり、その際に「信(のぶ)」「影(かげ)」「空(そら)」の3つから名前を選ぶ事となる。
単なる馬なのだが仁に対しては忠誠を誓っており、ときおりじゃれてくる事もある。
彼を枕に仁が昼寝をするシーンもあり、まさしく人馬一体。ある事から「メインヒロイン」だの「最高の相棒」等と言われている。
途中とある事情から別の馬に乗り換える事になり、この際、元々の馬につけていた名前はつけられないが、代わりに「風(かぜ)」という名前を選択できるようになる。
しかし前の馬との思い出を引きずりこっちには余り感情移入出来ないプレイヤーも多数いたとか。
仁はどちらの馬も「友」と認識しており、馬側も仁の事を慕っている。


壹岐之譚では襲われた民を助けるために蒙古を蹴り殺すという正義感と強さを発揮するなど意外と賢い事が判明した。
以降仁は「馬力」という技術を覚え、文字通り人馬一体となって蒙古を蹴散らすことが可能となる。



  • 丶蔵(日:俊藤光利)

壹岐之譚に登場する海賊。
名前が文字化けのように見えるがこれが本名らしく「てんぞう」と読む。
かつて壱岐では海賊と侍の戦いがあり、その際に多数の仲間を殺されたことから侍を嫌っている。
それ以上に蒙古を嫌っているため協力してくれるが…。
とはいえその部分を除けば善人かつ仲間思いであり、必要とあれば自らの所有物も躊躇なく差し出したり、死した友に「来世では幸せにな」と手向けの言葉を送る。
相手が嫌いな侍であろうと失言の際には素直に謝罪するなどさっぱりした性格であり、やがて仁とは相棒のようになっていくが…。



  • オオタカ

壹岐之譚に登場する蒙古。
作中唯一の女性蒙古であるが、「女は戦利品」である元寇で壹岐への兵隊を率いている事もありかなりの実力者。
毒を使い人々を狂わせ、情報を聞き出しつつ壱岐を支配していく。
壱岐に恨まれている境井の長男「仁」に興味を持ち、彼を味方にしようと企むが…。
彼女の毒にやられた仁は考えている事が彼女の声で問いかけになるという状態になるが、描写的に会話中に割り込んでくるように見える為「横やりおばさん」「クソリプおばさん」「FF外から失礼おばさん」等と呼ばれている。
ちなみに毒やまじないが無くても普通に強く、杖を槍のように使い妙にアグレッシブな動きをしてくる。



以上、他にも様々な人物が登場するが割愛。
ちなみに仁の仲間となる人物たちは開発陣いわく「仁の内面に抱える感情の一部を現している」とのこと。




▲探索(クエスト)

対馬が舞台なのは上述したとおりだが、本作はそこから3つのステージに分けて構成されている。
始めた時は村や拠点は全て蒙古勢に支配されているが、依頼をこなしたり村や拠点を開放することで話が先に進んでいく。



移動に関しては「ファストトラベル」システムを採用。行った場所や解放済みの拠点ならマップを開くだけで目的地にワープできる。
周辺に何かある場合、案内役の鳥がどこからともなく表れるため、探索物が見つからないということはほとんどない。


また目的地や目当ての場所への誘導を、本作では「風の流れ」という形で表現。
これは蒙古襲来時、「神風」が吹いたことで蒙古軍の船が沈み、撤退を余儀なくされたという史実にあやかったものである。


メインクエスト

・仁之道
メインクエスト。ストーリーの大筋に関わるミッションであり、基本的な能力の解放にも関わる。
内容も、単純な戦闘から見つからずに潜入。ほか痕跡をたどって真相を追いつめるなど様々。


・壹岐の譚
DLCのメインクエスト。開始後しばらくは対馬に戻れなくなり、更に終盤まで境井家の鎧の染色が開始時に入手できるカラーで固定となる(GoWコラボカラー除く)。


サブクエスト

・傳承
強化系クエスト。始めるには琵琶法師からその伝説に関する話を聞く必要がある。
一際強力な武器や防具、技を入手することができるが、当然ほかのクエストよりも難易度は高い。
最低1回以上は決闘に持ち込む流れなため、自信がなければ剣術方面を強化することを推奨。
琵琶法師の語りに出てくる、流れるような黒筆の絵巻は必見。


以下傳承一覧(ネタバレ注意)

+ -
  • 紫電一閃

「迅きこと雷の如し」にて習得。
△+○で気力を一つ消費して防御不可の一閃を放つ。
純粋に隙が少なく、高威力で決闘にも使えるため、非常に汎用性が高い。
紫電一閃は一子相伝の技であったが、その技を持つ者は悪党に無理矢理伝授させられた末に殺された。
仁はその悪党との一騎打ちの末に紫電一閃を会得し、更に悪党は戦いの後落雷が直撃し死亡する。果たしてそれが偶然なのか、技を奪われた者の執念なのかはわからない。


  • 忠頼の装束

「忠頼の伝説」にて入手。
弓の連射速度と集中(スローモー)時間を強化する防具。
月読命の護符や、伊邪那岐命の護符など、矢に関する能力を上げる護符と相性が良い。
道中、装束を知る女武芸者と切り結ぶ事になるが、戦っている最中に誤解が晴れ色々教えてくれる事となる。


  • 長弓

「内経の呪い」にて入手。
弓を探す仁は天狗を名乗る男に襲われ、摩訶不思議な体験をすることとなる…。


  • 吾作の鎧/吾作の鉢巻き

「吾作の伝説」にて入手。
相手のよろめきやすさと最大体力が増加する強力な防具で、刀での切り結びに向き、集団戦・決闘のどちらでも活躍しやすい。
これを手に入れた時の仁さんの台詞はなかなか鬼畜と評判。「蒙古で試してみるか」


  • 憤怒の舞

「復讐の化身」にて習得。
L1+R1で気力を3つ消費し、強力な3連撃を繰り出す。捕捉範囲はかなり広く、攻撃力が十分なら瞬く間に雑兵3人を斬り倒せる。
こちらも決闘で使用可能だが、気力管理には注意。
この技は志村家や境井家(仁含む)に恨みを持つ鑓川に伝わるという。


  • 剣聖の装束

「小次郎の六本刀」にて入手可。
暗器に関する能力、性能を強化する。
純粋にダメージ増量だけでなく、当てた敵にデバフ効果、気力吸収する効果も付与させる。
高性能だが入手には各地に散らばる菅笠衆と1対1の決闘を都合6回繰り返す必要がある。
人質を取るもの、人間を暇つぶしがてら切り殺しているもの、金の為戦うものなど屑浪人が多いが、
礼儀正しく義理固い人物や、剣と共に生き剣と共に死ぬ菅笠衆もおり、仁も彼らには敬意を表する。


  • 焔の剣

「消えぬ炎」にて習得。
R1で油を消費し、一定時間、刀剣に火をまとわせてガード・パリィを不可能にさせ、若干の持続ダメージも付与する。
後半、黄色以上の蒙古剣盾兵の多くが使ってくるアレ。
仁は極寒の雪山の上に立つ道場にいる人物から伝授されるのだが「ここに来たのはあなたが初めて」と言ったり、
この技は「天からの授かり物」と表現したりと、まるでこの世のものでは無いような言動を取る。



・浮世草3種
民の噂話を聞く、または直接現地で依頼主と話すことで発生。
中には突然戦闘に巻き込まれ問答無用でクエスト開始になる場合も。
大筋には関係がないが、クリアすることで経験値や護符、レア素材が入手可能。
大まかに分けて通常、仲間、壹岐の3タイプがある。


通常版はいわば「時代劇の1話完結エピソード」。ゲストキャラにはモブなのにやたら濃い人物も。


仲間版は文字通り主要な仲間たちの物語。絹を入手するほぼ唯一の手段*6


そして壱岐の浮世草は「数が少ないが密度が濃い」という方向性になっている。後日談やルート分岐があり、大きな護符が報酬のクエもあるなどゲーム的にもお得。
ただし、「失いしもの」は本作屈指の救いのないエピソードなので要注意



●成長に関わる探索物

  • 秘湯(HP)/稽古場(気力)

温泉は体力を、竹割場は気力の最大値を上げることができる。
竹割は指定のボタンを連続で押すというミニゲームをする必要がある。
2周目に幻の花をもらう際もミニゲームをこなさなければならないので苦手な人は覚悟すること。


  • 狐の巣、祠(護符スロット&稲荷の力の護符)

対馬各所に散らばっており、一定数を拝むことで護符の装備数、上限到達後は「稲荷の力の護符」の効果を上げることができる。
祠はそれぞれ、付近に棲む狐が知っており、追いかけることで場所が分かるようになっている。
壹岐には存在しない。


  • 神社(大きな護符&シイ材)

対馬各所に散らばっており、拝むことで大きな護符を手に入れることができる。
また、シイ材は拝んだ際のものだけでなく道中にも1本必ず生えている。
しかし正規の参道は蒙古に壊されているため、正面から行く事はできず、
かぎづめや崖を上り下りするロッククライミングを以て回り道するしかない。


●その他の探索物

  • 誉れの石碑(刀装具)

刀鞘の色合いを変える装具。能力アップなどはつかないので単純に観賞用。
種類が非常に多く、クエストクリア報酬のみならず対馬の様々な場所に隠されている。


  • 俳句(頭装具)

その風景を見ながら、一句詠むことができる。
内容にもよるが、ある程度選択肢があるため、自分なりのオリジナル和歌を作成可能。
詠み終わると自分が作った和歌が刻まれた鉢巻を入手できる。
原語版ではただのポエムだったのだがローカライズにあたり「ちゃんと五七五に収め」「鎌倉武士らしく、ある程度武骨で雅になりすぎない」「3×3×3=27通りの組み合わせ全てで意味が通る」を20句以上の俳句全てで作り込んだ狂気の産物


  • こおろぎ(天候変化)

集めると天候を変える笛の曲の数が増える。2周めは完全に消失し幻の花はもらえない。


  • 武家の旗(馬具の染色)

収集要素一定数ごとに「馬具」の染色がもらえ、対馬五大家にまつわる話も聞ける。
取得後は完全に消失し2周めの幻の花はもらえないが、五大家の話はちゃんと聞ける。


  • 文と書物、蒙古の品

世界観や史実に対する理解を深めるためのフレーバーテキスト。


●壱岐限定の探索物

  • 霊地(猫神、鹿神、猿神、の〇〇の護符)

猫、猿、鹿の霊地。笛を吹くミニゲームで動物を手懐けることで、対応する護符を強化できる。
ただし、少なくない数が既に蒙古に占領されており、事前に連中を殺処分しなければならない場合も少なくない。


  • 弓の修練(集中の護符)

エイム時のスローモーション時間を伸ばす「集中の護符」を強化できる。
 ク ッ ソ ム ズ い。 ノンストップで一射一殺出来ないと黄金ランクは無理。
集中系を徹底的に強化した上で設定からエイムサポートをONにしないとFPS熟練者でもなければ、黄金ランクはまず無理
しかもそれでも、エイムサポートに頼ろうとすると射程が足りない(少し上に照準を合わせて放物線の落下軌道で撃ち抜く)ところが一箇所だけある。 も う や だ 。


  • 境井家の旗(馬鎧の染色)

15年放置されぼろぼろになった実家の旗。一定数ごとに壱岐の伝承で手に入る馬鎧の染色が手に入る。


  • 文と書物(壹岐)

対馬の物と同様、世界観や史実に対する理解を深めるためのフレーバーテキスト。


●噂が広がる

敵を倒す、村を開放する、クエストをクリアすることで経験値ポイントがたまり、仁の身体能力および、剣術や暗殺術などが強化される。
そういったゲーム的成長要素を本編では「噂が広がる」という形で表現しており、最初は死に絶えたと思われた無名の侍が徐々に名を変え、最終的には冥人へとなっていく。
経験値が一定ずつ貯まればスキルポイントになる。
数ポイント分の経験を積むと代わりにレベルアップとなって異名が変わり、最大体力が多めに伸びる(気力ゲージも1マス増えることがある)ほか、後述する暗器を一つ解放でき、敵兵にも変化が出るようになっていく(敵を倒すととビビったり、一目散に逃げだすなど)。


なお壱岐島では対馬の噂が届かない為、こちらでも上げ直しとなり、敵兵の挙動も上げる前のものとなる。
しかし対馬で会得したスキル自体は受け継がれるので、事実上のレベルキャップ解放と言えるだろう。




▲アクション

●剣術

基本は□ボタンで速打(弱攻撃)、△ボタンで崩しゲージを溜める強打(強攻撃、体幹ゲージのようなものを満タンにすると一定時間敵がよろめく)、△を長押しして離す→連打で溜め強打コンボ。他回避と防御などオーソドックスなつくり。
防御はタイミングよく押すことで受け流し(パリィ)も可能。判定自体は難易度によるが比較的緩く、さらにスキルを覚えれば、ジャストパリィで効果を増したり(受け流しの極意)、長押し防御ができない敵の一部攻撃を受け流しだけはできるようになる。


スタミナゲージの概念はないが、弱攻撃は連打しているとどんどん速度が遅くなり*7、やがて敵もこちらの攻撃を受け流しに来るためごり押しは不可。
自分から攻めに行く場合は、まず強攻撃での崩しを試みたあと、弱攻撃は崩れた相手にのみ打ち込むのが定石となる。


勿論敵が複数いると矢継ぎ早に攻撃を繰り出してくるため、いかに相手の攻撃を見極めていくかという守りの立ち回りが重要になる。



剣術には石の型水の型風の型月の型の4種があり、隊長格を倒すか、隠れて動きを見極めることで習得ポイントが得られる(見極めが可能な場合は両方を満たせるので、隊長1人につき最大2ポイント)。


それぞれ蒙古兵が持つ武器に応じた特効があり、有利な相手は強打と溜め強打で崩しやすくなる。
中盤からはこれらの型をR2+ボタンで適宜切り替えながら戦っていくことになる。


・石の型
最初から習得済みの型。強攻撃で袈裟斬りコンボ、溜め攻撃で突きを放つ。
袈裟斬りは刀剣(二刀流含む)の敵兵を強攻撃で崩しやすいが、鍛えないと振りが遅いため格上の相手だと回避されがち(最後のスキル「岩雪崩」で岩の型の強打速度アップ)。
溜め突きはかなり与ダメージが高く、スキルによって連続技になる。使いこなせば敵を一気に倒せる。
決闘の場面でも刀のみの相手は多いため、出番は多い部類。


・水の型
最初に習得できる型。強攻撃は切り上げコンボ・溜め攻撃は高速での連続攻撃が放てる。
ガード不能攻撃が増える盾持ちの相手を崩しやすい。百戸長辺りならば決闘でも出てくるため、こちらも出番は多い。
だがそれ以上に溜め連撃がとても強力。スキルにより「流麗の伍連」になると1セットでほぼすべての盾兵を崩せ、
最後のスキル「怒水」によって溜め攻撃の威力が上がれば、他の武器相手でも状況次第ではごり押しで削ってしまえることも。


・風の型
単発型だが、強力なスキルの多い型。強攻撃では縦回転切り2連からの足蹴り。溜め攻撃は直に足蹴りを繰り出して相手をふっとばす、敵の崩しに特化したダメージを与えない技。
槍兵に有利…とはいえ、そのままだと一番隙が大きいしダメージに繋がりづらい技も多いので使いづらそうな印象を持つが、「槍の守り」まで習得すると強攻撃と溜め攻撃の動作中は自動で槍を受け流しできる。
溜め蹴りも強く、最後まで鍛えると剛兵以外は吹っ飛んで転倒し、そのまま追い打ちでとどめが可能。場所によっては高所から落下死させることもできる。


・月の型
最後に習得できる型。強攻撃で速い足蹴り、溜め攻撃で横回転切りを放つ。
剛兵(巨体の敵)に対して有効。こいつらは耐久力・速さ・攻撃範囲がどれも強い上、ハンマー持ちは殆どの攻撃がガード&パリィ不能&食らうと吹っ飛ばされるという厄介な相手。
そのため手早くよろめかせるこの型は非常に便利で、△技がどれもクセなく使いやすいのが特徴。
特に最後まで鍛えたときの「回転斬り 参連」→紫電一閃のコンボが強力。
難点としては、型ポイント合計23が必要で習得するまでが割と手間であるところか。



・冥人の型
中盤で習得可能。型というよりは特別な条件で使える無敵モードのようなもの。
自らの手で敵を7人無傷で倒すか、隊長格を闇討ちすることで使えるようになり、発動すると雑兵を一撃で殺せる攻撃を3回できる。
発動中は画面が「黒澤モード」のごとく白黒になり、敵は物の怪を見たかのような呆気にとられ二の足を踏む。


しかし発動中及び7人倒す途中に攻撃をもらうと強制解除され、最初から溜め直しとなる。
また混乱針による同士討ちはカウントされない。
そのため飛び道具や闇討ちである程度削っていき、溜まったらさっさと積極的に使っていきたい。



・一騎討ち
こちらがまだ未発見状態で、敵が一定数いる時に使用可能。
いわゆる「刹那の見斬り」で、敵が突っ込んできたタイミングでボタンを離すことで敵を一撃で斬り伏せる。
装備や兵術を強化することで更に複数人斬ることができ、気力も大幅に回復できる。


反面リスクもきつく、誤ったタイミングで斬りかかると返り討ちに合い強制的に体力が1にまで減らされる。
後半ではフェイントをかけられたり純粋に隙も少なくなるため、あえて使用しないのも手。


またこれとは別に1対1の決闘モードもある。
横やりは入らない反面、暗器は一切使えないボス戦であり、純粋に剣での勝負となる。



ちなみのこのゲーム、回復アイテムは存在しない(徐々に回復する護符や装備は一応存在する)。
ダメージを受けた場合は、気力を1つ消費することで中程度回復する。そのため気力数=回復回数でもある。
その分気力の上昇手段は多く、敵を倒す、闇討ちをする、ヘッドショットを決める、攻撃を弾く、一騎打ちを成功させるなどで容易に溜まるようにはなっている。



●飛道具

  • 半弓

お馴染みオープンワールドのお供たる射撃武器。石川先生を経由して賜った長尾家の一品で、これがあれば遠距離から敵を殺せる。
叢などに火をかけたりして敵を強く釘付けにできる火矢も使える他、ある護符を装備していれば一定確率で即死毒が発動するなど応用も効く。
通常の矢でも、高所にいる見張りを倒すときや、爆発樽や蜂の巣などの危険物で敵を処理するのに役立つ。
ただし、上級の蒙古兵が身につける兜と盾には弾かれるため、ヘッドショットを狙う時は注意。


  • 長弓

あるイベントをこなすと手に入る。
弾数は少なく引き絞りにも時間がかかるが、
兜と盾を貫通できる剛矢や、爆薬を仕込んだ破裂矢といった破壊力の高い矢を扱える。
弓矢に確率即死効果を付与する護符はこちらにも有効。


  • 毒針/混乱針

あるイベントで入手できる武器。当たった相手を毒殺する「毒針」と、錯乱させて同士討ちさせる「混乱針」の2種類がある。
どちらも非常に強力だが、補充には対応した花を採取する必要があるため、手間がかかる。
また、混乱と言っても仁を見つければ優先して襲いかかってくるので焦って突っ込まぬように注意。


●暗器(レベルアップで解禁される飛道具)

「どこも蒙古で溢れておる…戦えば、野犬のように囲まれてしまう
奴らを寄せ付けない手はないだろうか…」

  • くない

「飛ばすのに向いた両刃の鏢、敵の虚を突き、一息に仕留める」
お馴染み忍びの武器。最初は必ずこの武器を開放することになる。
一度に2個投げて当たった相手を強制的によろめかせる。けん制用と思われがちだがかなり高性能。
特にホーミング性能は冥人奇譚とは別次元でフリープレイから入った人は驚くこと請け合い。
強化すれば3人の相手を一気によろめかせたり仕留めたりできる様になる。手早い殲滅に便利。


  • てつはう

「蒙古の火薬を玉に詰めて投げれば、火の出る武器として、使い出があるが…」
爆発する火器を狙った位置に投げつける。
現代で言う手榴弾のようなもので、史実でも蒙古兵が使い武士を驚かせたと伝わるアレ。
敵が集まった所を狙って投げると効果大。持てる数は控えめ。


  • 煙玉

「香に火薬を混ぜれば濃い煙が出るだろう。目くらましに使えるはずだ」
その場に投げつけ敵の目をくらませる。強化すれば自身への回復効果も付与可能。
強制的にこちらを未発見状態にできるため、ここからの闇討ちや仕切り直しなど、囲まれた際の一計としては非常に強力。
ただしその分、所持数は一番少ない。


  • とりもち玉

「火薬を詰めた袋に松脂を塗れば、敵の体に引っ付く」
要するにスティッキーグレネード
雑魚兵ならほぼ一撃、そして周辺の敵も同時に吹き飛ばす。
てつはうではなくくないと同じように相手を自動で狙って投げつけるので、逃げながら手早く使う分に適している。
強化すれば自分が爆発に巻き込まれなくなるため、より乱戦向きに。


  • 鈴/爆竹

「音を立てれば番兵が来る、鈴を使って遠ざけるか引き寄せるか…」
狙って投げた地点に相手をある程度誘導し、闇討ちを効率よく行うための道具。未発見状態のみ有効。
鈴は一人のみ釣り出すことができ、さらに「毒霧の護符*8」と併用すると拾った相手を毒煙で即死させる。この"毒鈴"はゲーム性が別物になるので、冥人プレイに華を添える。
スキルによって追加される「爆竹」は複数人を集める事ができ、連続闇討やてつはうなどと合わせて殲滅に使ったり、あるいは手薄になった場所をすり抜けていったりとよりテクニカルな使い方をする。


●闇討

こちらがまだ未発見の場合、敵に近づくことで脇差を使った暗殺を仕掛ける。
最初は一体葬るのにすごく手間がかかるが、脇差を強化することで最終的には喉のひと突きで終わらせるくらいには早くなる。


「数が多い…一人斬り血が流れる前にもう一人を斬らねば」
「続けざまに三人も敵を斬れば、活路を見いだせよう」
またスキルを習得すれば、最大3人まで連殺も可能。


隊長格の場合、最初は殺しきることはできないが、とあるイベントを経た後は背後から一撃で斬首できるようになる。




冥人奇譚

10月より無料アップデートで公開したマルチプレイヤー版。
陣地防衛の「九死」と物語に沿って進む「奇譚」。そして壱与との戦いを描いた「大禍」の3種に分かれる。
4つの職から一つを選び、仲間とともに蒙古と妖怪に立ち向かうというもの。


マルチオンラインのため、インターネット環境が必須な点には注意。(1人でもプレー自体はできるが、クリアはほぼ不可能)。
こちらも該当項目を参照。




▲余談

  • 対馬をスポットライトに充てたゲームだからか、対馬市とのコラボも積極的に行われた。ゲームの公式サイトでは観光名所や、歴史、地元料理が紹介されるなど一見の価値あり。

  • 「世界ふしぎ発見」にも、対馬を紹介する際に当ゲームが登場したことも。なおその時のナレーションは石川先生こと千葉氏である。



追記・修正は「誉れ」を捨ててからお願いします。


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  • 後々冥人忌憚も作成します。 -- 作成者 (2021-02-24 22:41:17)
  • 監修した人もいたろうけど侍の心情とか和歌とか違和感のないレベルで海外の人が表現するってすごいと思う。開発が黒沢映画好きと公言してたのは伊達じゃなかったな -- 名無しさん (2021-02-24 22:56:36)
  • サブメイン問わず蒙古が「残虐」だからこそ、プレイヤーと冥人の心境がシンクロしてくるんだよなぁこれ。あと表情の付け方がすごく上手い。 -- 名無しさん (2021-02-25 00:14:06)
  • 映像や小物は「っぽさ」全開で歴史的考証とかぶん投げてるんだろうけど、何より日本人好みする「侍の精神性」「誉と現実」を上手く描写してるのがすごい。どんだけ時代劇見たんだ。 -- 名無しさん (2021-02-25 01:07:57)
  • 最近建て主アピールマン増えたな… -- 名無しさん (2021-02-25 10:26:27)
  • ↑ルールで推奨されてないし項目申請できるのにね -- 名無しさん (2021-02-25 12:21:54)
  • 野暮な話だけど、この時期の実際の侍は蒙古が自分達のことを棚に上げてド外道扱いするレベルの超凶悪殺人鬼ばっかり(※蒙古視点です)だったという。 -- 名無しさん (2021-02-25 13:54:45)
  • ハーンとの最終決戦は1対1にした方が難しかったんじゃないかと思う。いくら雑兵と組んで襲ってこようともてつはうやらとりもち弾やら使えるならだいぶ楽だし。 -- 名無しさん (2021-02-25 21:55:01)
  • ↑2まあ実際の蒙古軍はわざと自分達の悪い噂を流してから無条件降伏を迫るやり口だったらしいし、降伏するなら腹を裂くくらいの侍たちはこの上なく厄介だったかも -- 名無しさん (2021-02-25 23:28:18)
  • タッチパッド壊れてて困った唯一のゲーム -- 名無しさん (2021-02-26 23:55:50)
  • ↑2初戦はタイマンを挑んだからこっちも正々堂々戦ったけど、最後は集団で襲ってきたからプレイヤーも絡め手を解禁した、っていう考察があったね -- 名無しさん (2021-02-27 10:16:01)
  • 発売前はインファマスを引き合いに出されて叩かれたり、それこそゴースト汚物島呼ばわりされていたのが最早懐かしいな -- 名無しさん (2021-03-03 12:22:56)
  • ↑6 鎌倉武士のド外道ネタとか蒙古軍からのそういう扱いネタってかなり嘘が多いよ、特にネットで有名な話は。全部ではないが。 -- 名無しさん (2021-03-07 23:51:59)
  • 割と発売前からPVとかから注目されて期待高かったような -- 名無しさん (2021-03-17 01:54:23)
  • 竜三って主人公の幼馴染で主人公が気づいてないコンプレックスの塊とかいかにもって感じだったよな… -- 名無しさん (2021-07-23 03:16:52)

#comment(striction)

*1 実際の対馬はほぼ山と森に覆われており、このゲームで見られるほどの平地はない
*2 製作陣曰く「もっと速くすることもできたが、それだとTipsが読めなくなるためわざと遅くしてある」とのこと
*3 ちゃんとフィルムの粗さまで再現しており、音も若干こもったような感じになる
*4 オプションで切り替えは可能
*5 これは史実でも実際に行われた戦い
*6 他には増殖バグを除けば石仏の獏から幻の花で買うしか無い
*7 同様に走りも徐々に速度が落ちていく
*8 アップデート前は「毒蛇の護符」という名称であり、フレーバーテキストでも「中に毒蛇を仕込んでいる」と書かれていた。Vapor(蒸気)とViper(毒蛇)の訳し間違いに起因する修正ではないかとする説が有力。

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