登録日:2021/02/15 (月) 21:24:59
更新日:2024/05/24 Fri 13:49:00NEW!
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私がしごいてあげるわ
鳴乃皐月とは、漫画『アクタージュ act-age』に登場するキャラクター。
【概要】
スターズに所属する子役で8歳の少女。2歳の時点から芸能界に所属している。
つまり主人公の夜凪景よりも年下ではあるが、芸能人・女優としては先輩の立場に当たる。
世間的に顔が知られた子役で、夜凪も教育番組に登場するキャラクター(さなぎちゃん)として見覚えがあった。
【人物】
子供でありながらも芸能人としてのキャリアを積んでいるため、8歳のとして見ると年不相応に大人びた人物。
一方で言動や動作には年相応の子供らしい愛らしさや感情が豊かな一面も見せており、怒った際には腕に噛み付くなどの行動にも出ている。
また、自由帳に描いていたイラストの絵柄から見るに画力面は年相応のレベルで(少なくとも下手ではない)、絵を描くのが好きらしい。
優れた容姿と高い学力(学年1位らしい)を持ち、自身でも「一万年に一人の美少女」「天才女優」「頭もいい」と自画自賛な評価を下している。
「かわいいと思っていいのは視聴者とアキラだけ」と述べる(本人はすぐに訂正したが)など、同事務所の星アキラに対して好意を見せている。
夜凪にはその言動から「芝居をしていない時に誰かに可愛いと思われることを嫌っていた」と性格を評された。
また、夜凪からさなぎちゃんと呼ばれた際には「さなぎじゃなくて今はちょうちょ」と語り、以後もちょうちょへの拘りを見せた。
ちなみに、現実の虫に対しては「毛虫は嫌い さなぎは普通でちょうちょは好き」と感想を語っており、毛虫を見て涙目で夜凪に抱き着いていた。
スポンサーや芸歴が上の同業者に対しては媚を売る態度をしっかりと見せるなど、芸能人として既に完成された状態にある。
年齢的には年上である夜凪景に対しては、芸歴的には自身の方が上であることから子供ではなく先輩として接する。
宣伝に関しての知識にも長けており、舞台や映画で芝居が評価されることよりもテレビにおける露出を重視する価値観を持っている*1。
1話限りの子供役という仕事でも「主演は主演だから」とポジティブに考えるなど、役者としての心構えも優秀。
子役になった経緯は自分の意志ではなく母親の意向によるものであるらしく、家庭的に何かしらの問題を抱えている可能性が示唆されている。
ただし、皐月自身は内心では嫌々役者をやっているという訳でもなく、むしろ芸能界で一番の存在になることを目指しているなど活動への意欲は強い。
しかし、実は母親は皐月の芸能活動は子役のうちだけで中学生以降は一般社会に戻すことを考えており(描写から察するに、中学受験をさせようと動いている模様)、それを知る皐月は母親の気持ちを変えることを願っていた。
【劇中の活躍】
第108話から登場。星アリサによって夜凪に対する指導役として選ばれる。
そして、スポーツドリンクの『シェアウォーター』のCMで共演することとなり、夜凪に対してCMという存在について語った。
夜凪がこのCMの撮影に最初は悪戦苦闘しながらも見せた演技のスタイルに困惑するが、アリサからは夜凪のような演技や戦い方があることを諭された。
後に夜凪や環蓮の参加する大河ドラマの主人公の第1話の幼少期役としての出演が決定。
清水と共にMHKに到着した皐月は先に局内にいた夜凪や環と合流し、タイガに出演するキャストの顔合わせに参加。
記者会見に自分を呼ばなかったことを後悔させると意気込む中、薬師寺真美に暗に自分やアリサを貶されるが、営業スマイルで怒りを抑えてやり過ごそうとした。
しかし、薬師寺に牙を向けて皐月への謝罪を要求した夜凪に対して心配の入った説教を行うが、その際に同じ役を演じる関係から夜凪や環との3人での共同生活を始めることになる。
共同生活を始める際の打ち合わせにて夜凪達に子役ではなく女優として扱われたことの喜びを帰路で清水に告白する中、後日鎌倉での共同生活がスタート。
薬師寺真波の姿を追う中で、夜凪の真似を出来ないと感じたことで自身の女優になった経緯を告白して涙ながらに弱音を吐くが、夜凪や蓮に励まされる。
そして、観光的な1日を過ごす中で夜凪によって真波に一歩ずつ近づかされていき、芝居にも変化が生まれ始めていた。
共同生活の最後に真波の墓参りを行っていた最中に真美と遭遇して不安を見せる中、蓮に「21世紀の女優を見せてやろう」と激励を受ける。
後日、大河のリハーサルにおいて緊張を覚えた様子を見せるが、それを見たベテラン俳優らしき男性にフォローを受ける。
そのベテラン俳優が真美がドタキャンしたことを述べるととそれを聞いた夜凪は怒りを見せたが、皐月はそれを制止させた。
始まったリハーサルでは子役芝居を抜けた演技を見せ、共演者にその姿を評価される中、演技の休憩中にはトイレの前で小躍りした様子を見せる。
その様子を見ていた清水と夜凪だったが、清水は皐月が母親によって遠くない将来に芸能界から引退をさせられようとしていることを夜凪に教えた。
アクタージュはこの大河ドラマ編のエピソードの途中で打ち切りとなったため、その後の皐月の動向は不明。
第123話の最終ページでは「真美不在のリハを終え、いよいよ本番…皐月の命運はーーーー!?」という柱コメントが掲載されているので、本番で皐月に何かしらのイベントが起きる前振りだった可能性はあるが、今やそれを知る手段はない。
【幻の存在へ】
2020年8月8日をもって、『アクタージュ act-age』は原作者の起こした不祥事によって連載は急遽打ち切りに。
その流れで既刊の単行本は出版停止の処分が行われ、予定されていた続刊も中止の運びとなった。
実は事実上の最終巻である12巻に収録されているエピソードの都合から、大河ドラマ編からの新キャラは単行本に登場しない。
つまり、皐月というキャラクターは結果として本誌連載限定の存在となっており、単行本のみで作品を追っていた層はその活躍を見ることなく終わった。
現時点では、皐月の活躍を見たい場合は連載当時のジャンプ本誌を入手するしか手段はない。
打ち切りの理由の問題から作品の再連載は不可能に近いと見られているため、皐月が登場して以降のエピソードが単行本化する可能性は絶望的と思われる。
つまり、「封印作品の未単行本化部分のエピソード限定のキャラクター」という宙に浮いた存在となっている都合上、皐月は完全に歴史の闇に葬られることになってしまった。
また、本誌における最終回の掲載された号では番外編が収録されているが、その内容は皐月が主役のエピソードだった。
この番外編はジャンプ本誌の掲載順的には本編最終回よりも後の位置になっているため、皐月は実質的にアクタージュという作品のラストを飾る役割を果たしたとも考えられる。
【余談】
- 第111話では皐月が夜凪に対して「私がしごいてあげるわ」と言い出す場面があり、「シゴく」という言葉が下ネタ的な意味で用いられることがある言葉であるという性質から、ある意味狙っているのではないかと一部で話題になった。
この台詞は実質的な最終話である番外編でも言い出しているため、連載が続いていた場合は決め台詞になっていた可能性がある。
- 第120話の扉絵では、上半身が裸の状態で背を向けた皐月が顔を振り向かせているという、8歳の女の子と考えると少し大胆なイラストが描かれている。
そこでは「私はもう"さなぎ"じゃないーー」という文が添えられているが、その文が本当なのかどうかは読者に示されることがなく作品は打ち切りとなった。
鳴乃皐月、8歳、追記・修正のいろはを教えてあげる!
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▷ コメント欄
- 不幸な事故によってさなぎのまま死んだ子 -- 名無しさん (2021-02-15 22:29:47)
- かわいいんだけどね… -- 名無しさん (2021-02-15 22:59:47)
- こういう死体蹴りみたいな記事どうかと思うぞ -- 名無しさん (2021-02-16 02:08:18)
- なぜ今になってこの記事を作ろうと思ったんだ -- 名無しさん (2021-02-16 02:51:15)
- 皐月ちゃんは可愛いから記事出来るのは仕方ないね。でもやっぱり単行本掲載できなくなったのは残念。 -- 名無しさん (2021-02-17 09:17:46)
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