轟雷(フレームアームズ・ガール)

ページ名:轟雷_フレームアームズ_ガール_

登録日:2020/09/15 Tue 17:43:17
更新日:2024/05/23 Thu 10:22:37NEW!
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概要


轟雷」とは、コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「フレームアームズ・ガール」におけるラインナップの一つ。
当項目では「轟雷改 Ver.2」等の派生キットやバリエーションキットについても取り扱う。ハンドスケールにおける轟雷についてはこちらを参照。
擬人化元であるフレームアームズの轟雷についてはこちらを参照。




目次






◆轟雷


2015年5月発売。定価4800円。デザイナーは島田フミカネ氏。


記念すべきFAガール第1弾。
近年のブキヤの美少女プラモ隆盛は正にこのキットから始まった。


成型色は茶色、黒。髪型はショートヘアーで、成型色は黄色。
初弾でありながら造形美とかわいらしさに関してはこの時点で既に完成されており、模型界の住人に衝撃を与えた。
その影響力は本作のヒットがブキヤの美少女プラモメーカーとしてのスタイルを決定付けたとすら言える程で、他メディアへの露出も群を抜いて多い正にFAガールにおける"顔"である。
一方で可動プラモという観点で見ると、

  • スカートが1枚成型の為腰回りの可動域が狭い
  • 首と股間部分の破損リスクが高い
  • 受け部分に分割線が出るパーツ構造上手首の保持力が著しく低い

と、設計がこなれていない初期モデルならではの問題点も。
とはいえそこは初代の貫禄であり、最もバリエーションが多い。充電くんは忘れろ


もともとが色の少ないデザインという事もあって成型色での色分けはそこそこで、胴回りが単色であることが目立つくらい。
FA轟雷同様脚部の無限軌道を展開する事で接地性を高める事が出来る。


バリエーション共通の装備としてタクティカルナイフと滑腔砲、オプションパーツとしてパッケージイラストを再現できる固定左手足が付属。
また本シリーズのランナーは一部流用され、共通の意匠を持つスティレット、マテリア、アーキテクト、迅雷にも使われる事となる。


フェイスパーツは右向き顔、左向き顔、正面顔の3種。
武装として成型色を合わせたM.S.G「ウェポンユニット MW18R フリースタイル・バズーカ」が付属する。


コトブキヤショップ購入特典は柳瀬敬之氏の同人誌「R:W08」と「R:W09」を一纏めにした復刻版「R:W08/09」。R:W 09にフミカネが寄稿したFAガール初期稿ももちろん掲載されている。




【バリエーション一覧】


・轟雷 Monotone Form

ワンダーフェスティバル2015[夏]にて先行販売され、同年12月にコトブキヤショップ限定で発売。定価5500円。


装甲の成型色を白に変更。また髪パーツはピンク、イエロー、ブルーの3つが付属し、好きなカラーを選択して組める。


フェイスパーツは轟雷の3つに新たに正面叫び顔を加えた4種。
武装としてM.S.G「ウェポンユニット MW-24 ハンドガン」とスモーク成型となった榴雷・改のシールドパーツが付属する。



・轟雷 CRAFTSMANSHIP Form

2016年9月発売。コトブキヤショップ限定品。定価5000円。


コトブキヤ立川本店OPEN記念品で、装甲成型色がコトブキヤカラーの緑になっており、またデカールも一部コトブキヤ仕様になっている。髪パーツの成型色は白。


フェイスパーツはMonotone Formと同じ4種が付属。
付属武器は銀色成型のM.S.G「ヘヴィウェポンユニット09 ボルテックスドライバー」。



・轟雷 10式 Ver. [with Little Armory]

2016年11月発売。定価5200円。
トミーテックのミリタリープラモブランド「リトルアーモリー」とのコラボレーション商品。


FA轟雷のモチーフである10式戦車をイメージしたカラーリングになっており、装甲のランナーが濃緑色と茶色の2種類付属している。
それらを好きなように組み合わせる事でパチ組でも10式戦車の迷彩色を再現できるという訳である。
ただし手足の装甲ランナーが一枚ずつしか附属しないため、濃緑色あるいは茶色に統一するということは不可能。
髪パーツもブラウンとホワイトとそれぞれ2色ずつ付属。胴体部はOD(オリーブドラブ)色。肌は日焼け気味の少し色濃い色になっている。


フェイスパーツはMonotone Formと同じ4種が付属。
武装としてM.S.G「ウェポンユニット32 日本刀」、さらにコラボレーション商品という事で「LittleArmory 89式5.56mm小銃タイプ」が付属する。



・アニメ版 轟雷改

アニメフレームアームズ・ガールブルーレイ第4巻付属品。
2017年10月発売。定価12500円。


アニメ後半に登場する轟雷の強化形態「轟雷改」をキット化。
装甲の成型色を白に変更したほか、増加装甲と左肩に装着するための新規造形となった滑腔砲が封入。アニメデザインを再現するためのデカールも付属。
通常の轟雷と選択で組む事が出来る。


フェイスパーツは右向き通常顔、正面通常顔、正面叫び顔の3種。
付属武器は新規造形のレールガン。


コトブキヤショップ及びきゃにめ.jp購入限定特典は成型色を轟雷改カラーに改めたM.S.G「ヘヴィウェポンユニット01 ストロングライフル」。


ブルーレイ単品版はいずれも完全数量限定生産であり再版は特に望めず、その付属品であるこれらのプラモデルも今後入手は難しいと思われる。
とはいえ本キットに関しては後述する「轟雷改[白] Ver.2」の存在故に、コレクション以外の目的で入手する意義は薄いだろう。


ちなみに轟雷改自体の初出はアニメではなくフミカネが発行した同人誌に掲載されているイラスト。
また白いのはアニメ作中における試作機であるためで、イラストではちゃんとカーキ色になっている。
後に本家FAにも「三二式一型 轟雷・改」の名で逆輸入され、そちらのカラーリングは薄いサンドブラウンとなっている。



・轟雷 by JUN WATANABE

2018年3月発売。定価5200円。


ファッション業界メインで活躍するデザイナーJUN WATANABE氏がカラーリング及びデザインを担当。
デザインを再現するための特徴的なデカールも恐ろしく大量に付属する。


成型色はフリースタイルバズーカも含め明るい灰色で、特徴的なカラーリングを再現する為肌パーツはフレッシュと青色成型の2つが封入。
故に肌部分は普通の轟雷として組むことも可能。


フェイスパーツは例によってMonotone Formと同じ4種が付属。



・轟雷改(with FAガールズ) ~最終戦仕様~

2018年5月発売。コトブキヤショップ限定品。定価9000円。


アニメ最終話にてフレズヴェルク=インバートと激戦を繰り広げた全部乗せ形態が商品化。
上述の轟雷改に、

  • スティレットのセイレーン(背面ブースター)、四肢のウィング、ガトリングガン
  • バーゼラルドのバックユニット
  • M.S.G「ヘヴィウェポンユニット03 ユナイトソード」
  • M.S.G「ヘヴィウェポンユニット12 ガンブレードランス」
  • M.S.G「ウェポンユニット36 ミサイル&レドーム」×2

が加わった超ボリュームのキットとなっている。箱のサイズも最大級。


公式サイトの商品解説には「全身の装甲と武器は金色2種とクリアーイエローの3色成型」とあるが、現物を見ると金の配色は3パターンあるように見えなくもない。ゴルディオンハンマー持たせようとした人は前に出なさい
クリアイエロー成型のフライングベースRが付属する他、腰部の干渉を防ぐため背面ユニットには新たにスペーサーとなるパーツが追加されている。


豪快に余剰パーツが存在し、ユナイトソードが丸ごと一本追加で作れるほか、スティレットとニコイチして金装甲にしたり、バーゼラルドの脚部を金色にしたりできる。


パッケージイラストは「フレズヴェルク=インバート[Clear Parts & 充電くん Append]」のものと繋がっている。




◆轟雷改 Ver.2


2018年12月発売。定価5400円。


上記轟雷が改仕様+新規造形*1となってアップデート。
今までコトブキヤが積み上げてきたガール製造のノウハウが結集しており、見た目こそほぼ轟雷と変わらないが、中身はもはや別物となっている。


上半身がイノセンティア、胴体以下の関節がマテリアに準じた構造となった事で、可動域が大幅に拡大。
装甲やスカートの干渉こそあるが、イノセンティアに迫る可動域を獲得するに至った。
それによってお尻が良く見えるようになった事に伴い造型が「半ケツ」に変更されている。いいぞもっとやれ。


他にも胴体部のパーツ分割を変更したことでスティレット以降のように2色で色分けされ、 また前腕の手首受けパーツが一体成型となって保持力が改善された。
ハンドパーツ自体も手首部分がマテリア以降に準じたプラ製の軸可動タイプに変更(勿論POM製)。装甲部分もしっかり造形されている為スティレットにも違和感なく流用できる*2


更に組み換えによって轟雷状態も組める。
アニメ版轟雷改と異なりバラす必要が無く、部分的な差し替え及びパーツ追加で変更できるのは嬉しい限り。
また胸部パーツは轟雷改用(通常、中サイズ、大サイズ)、轟雷用(通常、中サイズ、大サイズ)、3ミリ軸搭載型(凹、凸)で合わせて8つついてくる大盤振舞いな仕様。頭部の鉢金も3ミリ穴搭載型が追加で付属する。


(後発のキットと比較した上での物も含めた)轟雷の問題点がすべて改善されていると言っても過言ではなく、技術の進歩を体感できるキットとなっている。旧バージョンと同時に組んで比較してみるのも一興か。
但し武装が一新されている上に旧轟雷パッケージイラスト再現用の固定手足は付属しないので一応注意。


フェイスパーツは正面向き顔、右向き顔、すまし顔の3種。
武装は旧轟雷改と同じレールガンとタクティカルナイフ、滑腔砲。滑腔砲は基部にスライド機構が追加され、左右両方の肩に差し替え無しで取り付ける事が出来る。


コトブキヤショップ購入特典は半クリア成型となった髪パーツとタンポ印刷無しのフェイスパーツ3つ。




【バリエーション一覧】


・轟雷改 Ver.2 10式カラー

書籍「マスターファイルBOX フレームアームズ・ガール轟雷改 Ver.2 10式カラー」の付属品。
2019年3月発売。定価8300円。


早い話が、轟雷10式 Ver.に準じた仕様となった轟雷改 Ver.2。成型色も配色も基本的にそちらと同じであり、装甲パーツと髪パーツのランナーが二色分付属するのも同様。
加えて胴体部が単色成型だった旧轟雷と異なり分割されている為、OD色と白色に色分けされた。
……そしてご丁寧に片方の装甲色に統一して組む事が出来ない点も引き継いでいる*3それくらいおまけしてくれてもよかったじゃないか


ランナー配置の都合でレールガンが2本(ただしエネルギーパックは一つ)作れるのは嬉しいポイントかもしれない。
またリトルアーモリーとのコラボ名義ではなくなっているためそれ絡みのキットは付属しない。


武装とフェイスパーツは通常版と同様。


コトブキヤショップ購入特典は特製デザインのクリアファイル。



・轟雷改[白] Ver.2

2019年11月発売。定価5400円。


装甲の成型色を白に変更し、アニメデザインを再現するためのデカールが付属……とどのつまりブルーレイ特典の轟雷改がVer.2仕様になった物である。
これによってアニメ版轟雷改が無改造かつ限定品の購入無しで手に入るようになった。
レールガンのエネルギーパックが灰色に変更されているが、余剰パーツの中にアニメと同じ黒成型の物がある為フォローは効く。


頭部はヘッドギア類の有無を選択可能。その為に成型色を合わせたイノセンティアの髪パーツランナーが付属する。
この成型色の物は限定生産である下記のアニメ版 轟雷・素体にしか付属してこなかったため、仮に使わずともそれなりに旨味のあるパーツ類。
ただしツイン/サイドテールで組むためには本キットに付属しないイノセンティア系列のツインテ基部パーツが別途必要になる。


武装とフェイスパーツは通常版と同様。


コトブキヤショップ購入特典はピンク、パープル、グリーン成型の髪パーツ3つ、透明成型の榴雷・改のシールド、ライトグレー成型のM.S.G「ウェポンユニット24 ハンドガン」を纏めた「轟雷改[白] Ver.2特典カスタマイズパーツセット」。
これらと合わせる事で轟雷 Monotone Formに近い仕様で組むことが可能。



・轟雷改(with FAガールズ) ~最終戦仕様~ ゴールドメッキエディション

2020年6月発売。コトブキヤショップ限定品。定価17600円。


ベースキットを轟雷改 Ver.2に変更し、装甲・武装のランナーに2パターンの金メッキ加工が施された「轟雷改(with FAガールズ) ~最終戦仕様~」。フライングベースもニュー仕様になっている。
但しハンドパーツと手首パーツはVer.2に準じた仕様になっているのみでメッキ加工は無し。まあ材質がPVCとPOMだしな……。
ちなみにメッキ下の成型色は旧版と同じ。


メッキ塗膜によってダボ穴やピンの径が変わっている為組み立て難易度が高い事と、ゲート位置がメッキ加工を想定していない為そのまま組むとゲート跡が目立つ事が難点か。ピンバイスやデザインナイフ、リタッチ用の塗料があると楽に作業が出来るかもしれない。
また膨大な量のランナーにメッキ加工が施されている為非常に高価。
色々な意味で初心者は手を出さない方が無難ではある。


フェイスパーツは通常版と同様。




◆アニメ版 轟雷・素体


アニメフレームアームズ・ガールブルーレイ第1巻付属品。
2017年7月発売。定価12500円。


アニメに登場する素体状態の轟雷を再現したキット。


大雑把な内容はイノセンティア一部+アーキテクト一部+新規造形パーツ。これらを組み合わせる事で成り立っており、実は轟雷からの流用ランナーは一切ない。
腰回りがアーキテクト、それ以外がイノセンティアに準じた構造になっているほか、大腿部は新規造形。
また成型色を合わせたイノセンティアの髪アクセサリーパーツが付属する。というか頭部はイノセンティアの流用なのでツイン/サイドテールとして組む事も可能。


腰部装甲、胸部装甲先端、パンツはいずれもアーキテクトからの流用品。
デザイン上この三つはそれぞれカラーが異なるのだが、実際のアーキテクトのキットでは一枚のランナーに収まっている。
その為成型色のみで再現する場合同じランナーがカーキ色、灰色、白で合わせて3枚必要になる
流石に余剰パーツがえらいことになるためか、腰部装甲と胸部装甲先端部のパーツは塗装済みで対応されている。……それはそれでコストがかかりそうなものだが、この程度の塗装済みパーツはブキヤキットではしばしば見られるため、ランナー3枚を封入するよりは安上がりなのだろう。多分。


フェイスパーツは左向き通常顔、正面通常顔、右向き笑顔の3種。
武装は成型色を轟雷カラーに改めたM.S.G「ヘヴィウェポンユニット17 リボルビングバスターキャノン」。


コトブキヤショップ及びきゃにめ.jp購入特典は迅雷カラーのM.S.G「ヘヴィウェポンユニット03 ユナイトソード」。




◆アニメ版 轟雷改 素体ver.


映画「フレームアームズ・ガール ~きゃっきゃうふふなワンダーランド~」ブルーレイ劇場販売版の付属品。
2019年6月発売。定価12500円。


アニメ後半に登場する素体状態の轟雷改を再現したキット。
何故かキット名の命名規則がアニメ版 轟雷・素体及びアニメ版 スティレット・素体とは微妙に異なるが、これはおそらく「アニメ版 轟雷改」という名称のキットが既に存在し、それと区別する為か*4


物としては轟雷素体のカラバリ。カーキ色だった部分が白とグレーに変更された。
また轟雷/スティレット素体で塗装済みだったパーツは成型色違いのランナー2枚を封入する事で対応している。パンツと胸部先端が同じ色になっていることを受けての変更と思われる。
ボーナスパーツとしてスティレット素体の髪パーツが付属。ただし轟雷との選択式で二つの頭部を組むことは不可能。


フェイスパーツは轟雷改用の正面向き顔/左向き顔、スティレット用の右向き笑顔の3種。
武装は成型色を合わせたM.S.G「ウェポンユニット05 ライブアックス」。




余談

  • 第2弾スティレットの発売時期は当初から1ヶ月遅延しているが、その理由は本キットが売れすぎて生産ラインがパンクしてしまい、その調整をする為だったそうな。

  • アニメ化に伴い素体状態がデザインされたが、実際のキットにはスティレット共々ギミックとして搭載されていない。

  • 10式のような一部パーツが選択式のキットは他にも何点か存在するが、いずれも単品で複数体を作る事は出来ないランナー配分になっている。並べたければ素直に多々買うべし。

  • アニメでは第一話から登場。CVは佳穂成美。
    輸送中のトラブルで主人公あおの元に届けられ、世界で唯一起動したFAガールとして彼女の下で感情を学んでいく。詳細はアニメの項目を参照。
    なお股間のアレは頑なに「ボディスーツ」と言い張る。 あお「パンツ……だよね?」




追記・修正はパンツデカールを貼ってからお願いします。

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  • 轟雷改へのアップグレードの理由が「轟雷の金型がもう保たなくなった」なんて噂されてたな...... -- 名無しさん (2020-09-15 21:26:53)

#comment(striction)

*1 完全新規という訳ではなく、一部は轟雷とイノセンティアから流用されている
*2 前腕受け部分の径が違うため加工は必要だが
*3 スネと増加装甲の大半を構成するランナーが濃緑色と茶色で一枚ずつしか附属しない
*4 「アニメ版 轟雷」及び「アニメ版 スティレット」という名のキットは存在しない

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