登録日:2019/11/07 Thu 00:11:05
更新日:2024/05/13 Mon 10:50:05NEW!
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魔法少女育成計画 まほいく 魔法少女 遠藤浅蜊 マルイノ 中学校 このライトノベルがすごい!文庫
魔法少女の皆さんも
学校にいる間は学生なのです。
魔法少女育成計画「黒」(ブラック)とは、 このライトノベルがすごい!文庫から発売されている作: 遠藤浅蜊、絵: マルイノのライトノベルトノベル小説「魔法少女育成計画」シリーズの第7作目。
概要
2019年10月に発売。
今作では魔法の国の後進育成として始まった『学校』を描く。
タイトルこそ独立しているが前作まででいう前編に近い構成で、この後の『魔法少女育成計画「白」(ホワイト)』・『魔法少女育成計画「赤」(レッド)』と合わせた三部作の一作目。今作だけでは素性がはっきりしないキャラクターも少なくない。
余談だが、今作からアニメ版にて魔法の端末を指す『マジカルフォン』という名称がルビという形で逆輸入された。
あらすじ
市立梅見崎中学校2年F組は旧校舎に隔離された特進クラス……に見せかけた魔法少女たちの特別な学級。
ここに送られた未来のエリート候補である少女達は、日々遊び学びながら出世を夢見ていた。
連休明けのある日、カナと呼ばれる魔法少女が刑務所から表向き転校生として入ってくる。
一方その頃、学級もとい派閥争いを巡ってピティ・フレデリカ、スノーホワイト、初代ラピスラズリーヌといったベテラン魔法少女たちが独自の動きを見せ始め……。
登場人物
★市立梅見崎中学校2年F組
生徒のほとんどは中学生相当の若さにしてベテランかつ職業魔法少女。
一般科目のほか、ホムンクルス討伐数を競うレクリエーションや魔法少女犯罪学といった特別カリキュラムも存在する。
特別カリキュラム以外での変身は原則認められていないが、その脚力を使っての登下校は黙認されている。
一見平和そうに見えるが、本人達はともかく学級の責任者や彼女達を推薦した有力者には思惑があるようで…
舞台が基本学校オンリーな事や「魔法少女としての生活」を主にした面子の多さもあり、実は地味に完結編の『「赤」』まで行っても本名不明率が比較的多めだったり。
また後書きや「赤」にて、実は年齢的には中学卒業済みの魔法少女もこっそり混じっていた事が明かされている。
☆1班
オスク派に推薦された魔法少女。同派は「実験場」と呼ばれるマッド魔法使いが集う実験施設を抱えており、一部にはそっち出身のものもいる。
- テティ・グットニーギル
本名:遠山藤乃 中学生
魔法少女学級の級長を務めている。
思春期女子らしく摩擦を嫌うゆえ真面目に振る舞うが、実は魔法少女になった小学生の時点で自身をアニメ化するために具体的な道筋を描くほどの野心家でもある。
変身後の見た目は大きなミトンのウェイトレスさん。
魔法:魔法のミトンでなんでもつかめるよ
そのまんま、コスチュームに付属しているミトンを着けた手で触れたものは何でも掴める。
加えて魔法少女の腕力で、例えば胴体に繋がった頭を掴むと面白いくらい千切れる。
- ミス・リール
ふくよかな体型に違わずおっとりした性格の少女。
変身後の見た目は金属製の像。
魔法少女管理部門の推薦で学級入りしており、それを知ったカナは(なぜか記憶に残っていた)部門トップたるオスク派所属の老魔法使い「ラギ・ツェ・ネント」が「魔法少女嫌い」をやわらげた事にちょっと驚いていた。余談だがそのラギは「restart」でスノーホワイトに情報を盗まれた後「エクストリーム情報窃盗」なる魔法少女達の悪戯の被害を度々受けており、ラッピーの知り合いもチャレンジしたそうな(ラギが登場する『breakdown』にてそれらしき顛末が描かれている。)
魔法:金属でできた身体の材質を変えられるよ
鉱物を握ると、それと同じ材質になる。
魔法がかけられた鉱物やその加工品の場合は、同じ効果を発揮できる。
- ラッピー・ティップ
日焼けした肌に短く切った髪の快活な少女。
イベントごとが好きで刑務所帰りのカナにも興味津々だった。
変身後の見た目は透明な素材を多用した露出の高いコスチューム。
魔法:魔法のラップでなんでも保存できるよ
このラップは強靭な防御力を誇り、魔法少女による攻撃すら無効化できる。
- アーク・アーリィ
日本語がまだ不得手な黒人の少女。
変身後の見た目は鎧で、実はかつて登場した「アーマー・アーリィ」の正体でもある。
魔法:攻撃を受ければ受けるほど強くなるよ
この魔法でとてつもない防御力を誇るが、代償としてか会話が一切できなくなる。
- ドリル・ドリィ
アーリィの姉妹とされ似たような顔と片言日本語喋りだが、しょっちゅう喧嘩している黒人の少女。
2人とも容姿が幼く授業中は低年齢向けの学習ドリルで実質自習のため、実年齢は小学生相当と思われる。
変身後の見た目はドリルを携えた戦う魔法少女。
魔法:魔法のドリルでどこまでも掘り進めるよ
アーリィと対照的に攻撃重視な魔法。
授業中は設備を壊すことが当然禁じられているため、注意が必要になる。
☆2班
カスパ派に推薦された魔法少女。
- カナ
吉岡もといピティ・フレデリカに刑務所から出してもらい口利きされた転校生。
刑務所では素っ裸だったためコスチュームは不明。
また過去に何があったかという記憶は、ほぼ完全に削除されている。
普段から変身し続けた上で着崩した制服姿を一貫しており、終盤で更にメピスから鉄球つきチェーン+メリケンサック、雑に数カ所結ばれた髪型にされる(キャラ紹介ページの絵もこれ)
かなりの常識知らずだが、超真面目な理屈屋。
魔法:質問をすれば答えがわかるよ
誰かに口頭で質問すると、回答者にとっての正解が頭の中に直接聞こえる。
分かるのはその内容だけで、相手が騙されていたり歪んだ捉え方をしていても判別することはできない。
- メピス・フェレス
本名:佐山楓子 中学生
テティの幼馴染。成長してからはしばらくテティと離れていたが、魔法少女学級開設時に再会している。
変身前は三つ編み眼鏡の文学少女風だが、これは学校という舞台に合わせている為で性根はバリバリのヤンキー気質。
変身後の見た目は黒ずくめの悪魔で下着だけ白。
住居を持たないカナとルームシェアする羽目になるが、彼女が漫画にハマったことで意気投合する。
魔法:甘い言葉で堕落させちゃうよ
文字通り、メピスに甘い言葉を囁かれた相手は自制心を乱してしまう。
また本音を話すよう誘導されるとその気になってしまうため、尋問向きとも言える。
- クミクミ
本名:立野玖美子 中学生
2班の調整役を自称する苦労人。
思慮深く言葉を選びながら話すが、自分では頭脳仕事が不向きだと認識している。
変身後の見た目はゼンマイ人形。
魔法:物体を壊したり組み立てたりできるよ
無生物に効果を発揮し、ツルハシをぶつけた物を立方体に分解することができる。
また分解したもの同士を組み合わせて新しいものを作ることもできる。
- 雷将アーデルハイト
背が高く、普段は関西弁を怪しいながら扱えるほど日本語ペラペラな外国人。
幼い頃から魔王塾に所属していたため顔が広い。
変身後の見た目は軍人。
魔法:吸収したエネルギーを再利用できるよ
相手の攻撃を無効化し攻撃に転用可能。
これだけ聞くと無敵だが、自動発動型魔法ではないため受ける時は受ける。
- クラシカル・リリアン
2班の中では飛び抜けて気が弱い少女。
年頃らしく恋愛ものが好きだが、なんと性別の組み合わせは一切問わないというガチっぷり。
変身後の見た目は七色の毛糸を擬人化したような女神風で、自信が持てるのか超然的な口調になる。
魔法:魔法の編み機で好きなものを編み上げるよ
コスチュームに付属した編み機を使い、毛糸からできるあらゆる物を素早く作ってしまう。
魔法がかかっているため攻撃や防御に転用可能。
☆3班
プク派あるいは貴族の推薦で入学した魔法少女。
- プリンセス・ライトニング
内輪で固まりがちな3班の中では比較的社交的な性格の飛び抜けた美少女。
しかし学級内の闘争心を必要以上に煽る言動がしばしば見られる。
変身後の見た目は雷さまで、ピュアエレメンツと同じティアラを着けている。
実は初代ラピス・ラズリーヌの意向で研究部門から推薦されたのだが、初代の意向から出ィ子とランユウィには伝えられていない。
魔法:雷の力で敵と戦うよ
雷を宿した剣で戦う。
またピュアエレメンツ同様ラグジュアリーモードを使用可能。
- プシュケ・プレインス
常に独り言で悪口や文句を言いまくる、メピスとは別ベクトルな毒舌キャラ。
本人曰く、ただ思うだけでなく声に出すことがストレス解消法とのこと。
変身後の見た目はクマをイメージした水着姿。
魔法:魔法の水鉄砲で戦うよ
コスチュームに付属してる水鉄砲から自在に液体や霧を出せる。
レクリエーションでは目隠しとして反則を助長するため使用禁止になった。
- 奈落野院出ィ子
元ラピス・ラズリーヌ候補。
変身前はモヒカンにタトゥーという奇抜なファッションのため初対面の人間を怖気付かせることも。
変身後の見た目は紺色の和服で、同色のマスクに顔が隠されている。
魔法:一瞬だけどこにもいなくなるよ
消えた間も本人は移動可能。
煽りにうってつけの魔法で、レクリエーションでは敵に回すと厄介な魔法のメピスを怒らせ戦場から引き剥がした。
- ランユウィ
元ラピス・ラズリーヌ候補。
「〜っす」と軽妙な口調が多く抜けた面もあるが、次代ラピス・ラズリーヌを今から本気で狙っている。
変身後の見た目は金魚を擬人化した姿。
魔法:扉と扉を繋げることができるよ
任意で入口と出口を設定し、移動することができる。
- サリー・レイヴン
「〜ねえ」という間延びした語尾が特徴的な美少女。
キューティーヒーラーシリーズの大ファンで、自身も数年後放送予定のモデルとして候補に挙がっている。
変身後の見た目は黒いドレス姿。
魔法:カラスの使い魔を作り出せるよ
使い魔はサリーの意思で動く。
レクリエーションで魔法少女同士の攻撃は禁止されているが、これを使った攻撃はギリギリOKらしい(生徒間では当然不満を持たれている)
☆関係者
- カルコロ
本名:カルコロ・クルンフ
テティたちの担任教師。
魔法使いと魔法少女、両方の才を持つ希少な人物だがそれゆえ顔色を窺う癖がついている。
学級運営ではやる気のなさが透けて見えるためか、生徒からの信頼は薄い。
変身後の見た目は大量のポンポンやリボンで飾られた猫娘で眼鏡をかけてるが、イラスト上は裸眼。
魔法:魔法のソロバンで計算したり戦ったりするよ
実技授業の点数記録に使う。
ソロバン自体が巨大なので武器等にも使える。
- ハルナ・ミディ・メレン
魔法少女学級の最高責任者にして情報局の副局長なエリート魔法使い。
学級を巡る動きをいち早く察知すべくカルコロに命じる。
★取り巻く人達
- 吉岡/ピティ・フレデリカ
魔法:水晶玉に好きな相手の姿を映し出すよ
カナを送り込んだ張本人にしてスノーホワイトの元師匠。本作では自室に自分が「弟子にした」魔法少女達の硝子像を多数飾り立てていた。
魔法少女学級の運営からプク派が追い出された今、カスパ派を牛耳る彼女は高い権限を持つ。
カナに対し制服以外で必要なものを一切用意しなかったため、彼女から地の文で度々突っ込まれている。
- スノーホワイト
本名:姫河小雪 高校2年生
魔法:困っている人の心の声が聞こえるよ
本作では学校を無断休学しておりひょんな事から小雪の通う高校の先生になり彼女の友達から小雪の行方を問われた袋井真理子(魔梨香)からオープニングで詰問メールを送られつつ、
前作最後で行方不明になったファルの不在に時折心揺らされつつ、アーリィの報告を受けながらうるる、プリンセス・デリュージ、マナと共に学級を起点とした魔法の国の不穏な動きを探っている。
…ちなみに、本作から始まる三部作は「スノーホワイトサーガ最終章」と謳われており、三部作の最後「赤」で彼女の物語に一つの「区切り」が打たれる事になる。
ラストシーンでは高校生なのに魔法少女学級への転入生となり、物語に本格的に参戦している。
- 初代ラピス・ラズリーヌ
出ィ子とランユウィ、そして別口でプリンセス・ライトニングを送り込んだ張本人。
弟子の三代目ラピス・ラズリーヌを通じてスノーホワイトやデリュージの様子をも観察し、フレデリカに対抗するためカスパ派の貴族を介し班分けを操作しようと画策、失敗に終わった。
本作にて、様々な陰謀を巡らす目的は「魔法少女をなくしてしまいたい」だと判明。ゆえに魔法少女厄介オタク肯定派ピティ・フレデリカとは一応時に協力する事はあっても未来の決裂を覚悟している。
また自分の試験官だった「森の音楽家クラムベリー」に関わるもの全てを嫌悪しており、ゆえに魔王塾関係者を利用する事もしなかった。
追記修正は最終下校時刻までにお願いします。
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▷ コメント欄
- 読む前はカナちゃん可愛いで読んだ後はカナちゃん超可愛いだった ただこれ次回で絶対あれの雨あられになるやつだよなぁ… -- 名無しさん (2019-11-07 00:48:24)
- カナちゃんこれラツムなのでは??? -- 名無しさん (2019-11-07 23:09:06)
- 全編が犠牲者無しってLimitedを思い出すんだよなぁ…やはりヤバい(確信) -- 名無しさん (2019-12-26 10:23:35)
- 後編で7753とマナがどう絡んでくるか…前作でププレが逝った以上再登場組の無事も油断できないうえにこの巻で犠牲者無しとか全滅エンドの予感しかしないけど -- 名無しさん (2020-02-08 22:43:27)
- ↑2 黒時点で実は、、、そしてある意味普通に犠牲者になってた方が良かったまである内容だった白 -- 名無しさん (2022-11-07 18:13:16)
- ↑2…この時、その頃7753が『breakdown』でとんでもない事になって、それが「赤」の事件のお陰?でマナ達を動かしてあんな結末になるとは誰も思わなかったろうな…。 -- 名無しさん (2024-01-31 08:20:32)
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