ROMANCE DAWN

登録日：2019/10/20 (日) 23:57:55
更新日：2024/05/13 Mon 10:45:50
所要時間：約 3 分で読めます

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『ROMANCE DAWN』とは、『ONE PIECE』でお馴染み尾田栄一郎の読み切り作品である。

●目次

【概要】

2種存在。いずれも設定の多くが『ONE PIECE』に引き継がれており、プロトタイプ版『ONE PIECE』ともいえる内容になっている。

増刊号(SS)版

1996年のSummer Special（増刊号）に掲載。

本家との共通点がかなり多いことやページの多さから『WANTED!』への収録が見送られ、後に『ONE PIECE RED』に収録された。

週刊少年ジャンプ(WJ)版

1996年41号に掲載された読み切り作品で、他の読み切り作品『WANTED!』や『MONSTERS』と共に短編集に収録されている。

【登場人物】

◦モンキー・D・ルフィ　CV:田中真弓
ピースメインを目指す主人公の少年。
外見や能力などは本家と大体同じだが、目元の傷がなかったり*1ややドライな性格だったりといった違いがある。
WJ版では小さいころから祖父のような海賊に憧れていたが以前からカナヅチだったため素直に言い出せずにいたが、ゴムゴムの実を食べ仲間を求めて海に出た。
SS版では本家同様シャンクスから麦わら帽子を託されており、ラストシーンでは、大海賊となってヒゲを生やした大人の姿で登場する。

SS版に登場

◦シルク　CV：松谷彼哉
SS版でのヒロイン。
赤ん坊の頃に町を襲った海賊によって置き去りにされ、その町の人々に育てられた。
ラストではルフィの仲間になっている。

◦ギャリー　CV：小山力也
「三日月のギャリー」の異名を持つ海賊。
三日月形の口ひげが由来。
船を訪ねて来たルフィに「変なヒゲ」と言われて攻撃するが、逆に全員拘束された。その直後着いたシルク達の町で、ルフィが町民達からギャリーと間違われて拘束されたのに乗じて拘束を解き、町から略奪した上にルフィの麦わら帽子を踏みつけ、彼を海に放り込む。だがシルクに助けられたルフィに追いつかれ、「宝を踏みつけられた」報復に船を踏み沈められる。積荷の大半はルフィによってシルクの町に贈られた。
船を沈められる時にルフィに報復を誓っていたが、ラストではシルク同様にルフィの仲間になっている。
『ONE PIECE』本編では、アニメ版ローグタウン編や原作万国編ラストに登場。

WJ版に登場

◦アン　CV:岡村明美
WJ版でのヒロイン。
ナミを思わせる外見の活発な少女。
髪の色は青色でヘアピンを付けている。
シュピールに捕まった理由を最初は「かわいいからよ♡」と誤魔化していたが、実際は怪鳥のバルーンと幼い頃から一緒で親しかったため、おびき出すため村を襲われ人質としてされていた。
ルフィに助けられ、彼に激励の言葉を送るとバルーンと共に無事に村へ帰っていった。

◦バルーン　CV:山口勝平
アンの幼いころからの友達でパンダのような模様のルクと呼ばれる怪鳥。
血に妖力が宿るといわれているため狩られ、バルーンは最後の生き残りといわれている。
雰囲気はどことなくカルーを思わせる。

◦シュピール　CV:チョー
「六角のシュピール」の異名を持つ海賊。
六方向に束ねた髪が異名の由来だが、そのせいでルフィから「変な頭」だの「アメンボみたい」だのと馬鹿にされる。
妖術使いで炎や武器を呼び出したり箒で空を飛ぶ。
決闘に勝てば逃がしてやるといいながら騙し討ちを加えたり仲間を平気で見捨てるなど冷酷な性格。
妖力を高めるためバルーンをとらえるが、ルフィに吹っ飛ばされた。
原作ではほぼ無名扱いだったがアニメでは名の知れた海賊という扱いに変更されている。
また、アニメでは色々とカラフルな出で立ちになっている。

◦海賊　CV：中井和哉
シュピールの部下。
アンと決闘を行うが敗れたため、シュピールに始末された。
同じ声の本家の剣士と違い剣術の腕前は大したことはない。

◦じいちゃん　CV:中博史
ルフィの祖父。
外見も性格も本家のガープそのまんまで「暴力じじい」とルフィに呼ばれている。
だがこちらでは海兵ではなく海賊。
ルフィの宝物の麦わら帽子も彼が託したもの。
ジャンプ本誌読者にシャンクスの存在をまだ隠したかったため代わりに彼が登場した。

【用語】

• モーガニア

シュピールやギャリーのように町を荒らすなど無法な略奪を行う悪の海賊。

• ピースメイン

ルフィらのようにモーガニアをカモにし冒険を行う海賊。

• 魔性の木の実

名前は違うが設定は本編の悪魔の実とほぼ同じ。
ちなみに「ゴムゴムの実」の相場は50憶ベリーになるらしい（本家でいうと「オペオペの実」と同額）。
シュピールも能力者であったのかは不明。

【アニメ版】

『ONE PIECE ロマンス ドーン ストーリー』

「ジャンプスーパーアニメツアー08」上映作品。
脚本：櫻井剛

SS版を原案とし、『ONE PIECE』のサイドストーリーとして再構成された。
そのためギャリー達がルフィの懸賞金の高さを知って驚愕する場面がある。

907話「20周年！特別編ロマンスドーン」

2019年10月20日放送。
脚本：米村正二

『ONE PIECE』のアニメ放送20周年を記念してWJ版を原作にアニメ化された。
こちらでは主要キャストの声優に麦わらの一味の一部メンバーなど『ONE PIECE』のレギュラー陣が起用されている。

【余談】

掲載当時の作者はちょうどるろうに剣心で知られる和月伸宏のもとでアシスタントをつとめていた。

のちにシュピールは手配書で、ギャリーはホールケーキアイランド編終盤にバラティエの客として本家で登場しているほか、アニメではローグタウン編でスモーカーに一味もろとも一網打尽にされていた。

本タイトルは本編でも節目となる第1話と第601話（新世界編開始時）の副題としても使われている。Netflixドラマ版でも1話の副題に使われている。

本家では善悪が複雑に入り混じる世界観なためかモーガニア、ピースメインといった呼称は使われなくなったが、白ひげなど後者の名残ととれる設定を持ったキャラもしばしば見られる。

追記・修正は立派な海賊になってからお願いします。

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▷ コメント欄

• wikiの規約的にアニメ版の情報はまだ早いのでわ -- 名無しさん (2019-10-21 00:01:22)
• 現時点で書いてあるのは以前のアニメの情報で昨日放送のは書かれてないからwikiの規約的に問題ないのでは -- 名無しさん (2019-10-21 02:15:24)
• 初稿だと2度目のアニメ化のことも書いてあったんだな、失礼 -- ↑の者 (2019-10-21 02:17:32)
• どっかのサイトに誤表記されてたの見ちゃったんだろうけど、リューマが出てきたのはWANTEDじゃなくてMONSTERSね -- 尾田栄一郎短編集は珠玉の面白さなのでみんなも読もう！ (2019-10-21 09:30:00)
• ルフィが初めて世に出た作品だけあり、ゴム人間の能力は中盤まで隠されてるんだけど、日本一売れてる漫画になった今見ると思わずニヤニヤしてしまうwあと（世界観は異なるけど）WJ版は最後のナレーションがある意味有言実行してて凄い -- 名無しさん (2019-10-21 09:33:44)
• ギャリーはローグタウンのアニオリでスモーカーにとっ捕まってたよね。 -- 名無しさん (2019-10-21 10:12:03)
• 後書きに事故った時に見当違いな事考えてたり救急車に乗せられたのにちょっとワクワクだったり退院した後鼻が痛むので病院行ったら軟骨が折れてたとなだいぶ酷い目に遭った尾田っちであった -- 名無しさん (2019-10-21 15:03:19)
• ROMANCE DAWNのルフィはあくまでピースメインだけど、ONE PIECEのルフィはエニエス・ロビー、インペルダウン、マリンフォードに潜入してるから世間評価は完全にモーガニアなのよね(だからONE PIECEにはこの概念がないんだろうけど) -- 名無しさん (2019-10-21 15:26:44)
• ↑2 それはWANTED（手塚賞投稿作）の方。色んな意味で「持ってる」人だなぁと思う -- 名無しさん (2019-10-21 20:17:19)
• シュピールのあれも魔性の実（悪魔の実）だったのかな。重力を操る実とか -- 名無しさん (2019-10-21 20:22:04)
• アニメだとギャンザックがプロトタイプみたいなものだろうか。この前リバイバル上映されて何かいろいろ感慨深い気持ちになった。 -- 名無しさん (2022-07-26 15:13:06)

#comment

*1 作者のミスなのか、短編集の表紙には目元の傷が描かれている。