轟旗神佳

ページ名:轟旗神佳

登録日:2018/07/21 Sat 16:00:00
更新日:2024/03/21 Thu 11:27:55NEW!
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屍姫 轟旗神佳 光言宗 最強 最強の屍姫 剣士 天叢雲剣 道反大神 堀江由衣




"私は" "貴方を" "斬る"




轟旗神佳とどろきかみかとは漫画『屍姫』の登場人物の一人である。cv堀江由衣
身長172㎝、体重50㎏、O型。享年20歳。
光言宗六僧正の一人、高峰宗現たかみねそうげんと契約を交わした屍姫であり、異名は「最強の屍姫」
一見物静かで知的な女性だが、彼女もまた屍姫。その内面には死んでも死にきれないある強い執着・未練が渦巻いている。




◆過去と未練

神佳は生前ある剣術道場の娘として生まれ育ち、父親を師に鍛錬の日々を送っていたが、ある日父は暴漢に刺され殺されてしまう。それから彼女は父の刀を手に取り、毎晩街を徘徊し喧嘩を繰り返すようになる。最初は父を殺した相手を探すという目的があったようだが、次第に戦いそのものにのめり込んでいくようになる、そんな時間が数年続き、ある日後に契約を結ぶ仏僧・高峰に出会う。興味本位で高峰と梅原の後を尾行し、屍との戦いに巻き込まれてしまった。そして…



「私は…もうずっと前から…父よりも深く……重く」


「とり憑かれていたんだ…"最強"に……」


「なんてろくでもない…私は結局…"強い"か"弱い"かでしか物事を考えられないんだ……」


「今だって、この相手の強さ…人間離れした体力と千切れても尚動く身体のことを考えている…」


「そして…どうやったら勝てるか…どうやったら斬り殺せるかを考えている…!!」



屍との戦闘で己の歪み・飢えの正体を自覚するとともに神佳は死にかけるも、ある素質があったことでそのまま死ぬ屍姫になるかを高峰に問われ、彼の屍姫となる。






◆呪い

神佳の持つ"最強"という異名は最も強いから呼ばれる冠ではない。(実質的な意味でも最強の屍姫ではあるが)
その正体は己こそが最強でありたいという未練に付けられたただの名前に過ぎない。家族への情すら超える最強への執着…
発現した能力は「振り抜くことで敵を必ず両断せしめる呪い」。その効力は彼我の距離・刀身の有無・視界、感覚の有無すら無関係に切り滅ぼす無比の一撃。
一方で、「単体を対象としているため集団・集合体に対して効果が無い」「狙いが逸れると威力が半減する」「反動が大きい」といった弱点が存在し、最強ではあっても汎用性はほとんどない。
後に呪いを変容させ、倒したい"最強"の敵を唯一人に限定することで、彼に対してのみに働く特効を手に入れた。






◆活躍

序盤から出番自体はあったものの、本格的な参戦は教主ミラムによる光言宗本山襲撃まで待つことになる。
単騎でありながらその強大な力で光言宗を蹂躙していた彼女を、マキナ、オーリの援護により呪いで両断し勝利する。
だがミラムは即死には至っておらず、残された時間で本山の源泉を自らの血肉で穢すという目的は達成されてしまう。
梅原僧正と守護らが「御霊封神」に失敗し王と教主らが本山に侵攻した際は教主アイギスと相対し、未だ発展途上だったとはいえ彼を打倒し捕獲する。
大僧正と魔縁の戦いが終わってから玉室に駆けつけ、大僧正から万象輪を預かり本山から敗走した。
この邂逅で神佳はどこにあるのかわからなかった"最強"が形を持って現れたと、つまり崇神魔縁こそが己の未練を果たすための最強最後の障害であると覚悟する。


現存する全ての契約層、全ての屍姫、全戦力を投じた魔縁を討つ最後の作戦「光言陣」では神器「天叢雲剣あめのむらくものつるぎ」を携え直接対決での魔縁打倒を担う。
その戦いで一度は死したものの、神剣の「なぞり」により神性を与えられ、屍の王を斃すという相克を持って甦った。そして彼女の全てを込めて振るった生涯最高の一太刀は魔縁を両断し、ここに神佳の最強という未練は消え去った。


「いつだってそうしてきた。私に出来ることなんて初めから一つ……」


「だから私は……いつだって"この言葉"を繰り返す………!!」



「私は―――…」


あなたを最強だけを望み―――…」


切る殺し斬る―――!!!」




神佳の得た神格は「道反大神チガエシオオカミ」。人と屍の間である屍姫に許された唯一の神格。そう、なぞりの最終段階とは神佳が生と死の境界を塞ぐ黄泉路の石となり、死の国そのものと化した魔縁を封じることだったのだ。




「―――そなたは、これで満たされたのか?」


「望みを手にしたのにそれに浸る間もなく、誰の祝福を受けることもなく、この僅かな刻のみで…そなたは全て満たされたというのか…?」



「ええ。元々…屍姫になるときに決めていました。もし…私が望みに至った時には…」


「その後でどんな最期になったとしても、きっと満足して逝こう…って」



「―――…そうか……少しだけ、そなたが羨ましいぞ」


「余の願いは叶うことがなかった……そして叶うまで余が真なる意味で止まることはない」


「幾度でも幾度でも、肉も心も地脈に溶けたとしても、不滅の身たる余は醒めぬ夢を繰り返すだけだ」





「―――だが、それでも王には供が必要だろう」





聞こえるはずのない声に驚き振り返る。最期を選べる道があるなら神佳と行く道がいい…神佳と魔縁の死出の道に現れた高峰とそして、もう一人。
今度こそ現世に一切の心残りなく、最強の屍姫とその契約僧は共に消えていった。








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