登録日:2017/11/27 (月) 10:20:50
更新日:2024/02/15 Thu 13:52:12NEW!
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遊戯王ocg 遊戯王 第4期 遊戯王dm 遊戯王gx soul of the duelist rise of destiny flaming eternity the lost millennium cybernetic revolution shadow of infinity enemy of justice 遊戯王ocgパック項目 elemental energy
遊戯王OCGのパックのシリーズの1つ。
2004年5月から2006年5月まで展開された。
第2期から第3期にかけては一般パックに原作出身のカードがアルティメットレア仕様で再録されていたが、この期より原則廃止となった。ただし、このシーズンと第5期で1回ずつ行われている2回のみ例外となっている。
また、第1期から登場していたノーマルレアの収録がしばらく自粛される事になった。飲料メーカーが販売していた商品のオマケに対し公正取引委員会が「本来の商品と関係ない部分で消費者の射幸心を煽る」と警告した案件の影響とされる。
同時にレアリティ変更もなされた。シークレットレア仕様は廃止・スーパーレアすべてにアルティメットレア仕様が追加された。
アルティメットはそれまでシークレットと同じ扱いで上記のようなこともあり、ルール改正によってパック裏面に
「アルティメットレア仕様も存在します。」の表示を追加するなど様々な変更が行われた。
このスーパーレアのアルティメットレア仕様は第5期のノーマルレア復活と入れ替えで廃止され、今日に至るまで復活しておらず
代わりにシークレットレアが復活した際にスーパーレアにもシークレットレア仕様が存在する仕様へと変更されている。
第一弾
SOUL OF THE DUELIST
2004年5月27日発売。
このパック以降、シーズン最初の一般パックは名前に「DUELIST」の単語が入るという法則ができた。
パッケージは初登場となるLVモンスターの一体である《ホルスの黒炎竜 LV8》と闇遊戯。
前期では一般パックの名称は日本語で作られていたが、このシーズンからは英単語の組み合わせによる名称になった。*1
新たなシステムとして「LVモンスター」が登場。
同じモンスターに様々なレベルのものが存在しており、デュエル中に条件を満たすとより大きなレベルのものにパワーアップさせられるというカード群である。
特定の属性のモンスターが存在する事でメリット効果を得るモンスターシリーズ「エレメント」も登場した。
《使徒喰い虫》や《ネオアクア・マドール》《派手ハネ》といった過去モンスターのリメイクカードや、
《骨犬マロン》《スカゴブリン》といった過去に登場したカードの関連カードが数多く収録されている。
また《マインドクラッシュ》や《グリード》といった原作に登場した罰ゲームをモチーフとするカードも登場した。
パッケージとなっている《ホルスの黒炎竜 LV8》は魔法カードを無効化できる効果により【お触れホルス】のエースとして活躍。当時は現代ほどモンスター効果が重視されておらず、《王宮のお触れ》とのコンボにより魔法・罠を封殺することで高い制圧力を発揮できた。
CMのナレーションは城之内克也の声優である高橋広樹氏。
第二弾
RISE OF DESTINY
2004年8月5日発売。
パッケージは《創世神》と闇遊戯。
雷族モンスターが一般パックのパッケージを飾るのは初。
この時点ではまだカテゴリとして成立していないが、「巨大戦艦」モンスターの第一弾が登場。
「エレメント」モンスターや風林火山といった属性に関連する効果を持つカード、
《炎帝テスタロス》を始めとして《逆巻く炎の精霊》や《きつね火》といった炎属性モンスターが目立つ。
《もけもけ》のサポートカードもここで登場。《怒れるもけもけ》で爆発的に攻撃力を上げて1ショットキルする【もけもけ】のコンセプトはここで生み出された。
「ハーピィ」に関連するカードも収録され、本家《ハーピィ・レディ》とルール上同名カードと見なす*2《ハーピィ・レディ1》《ハーピィ・レディ2》《ハーピィ・レディ3》が登場。専用フィールド魔法《ハーピィの狩場》の登場により、相手の魔法・罠を除去しながら戦うというコンセプトが生まれた。
第三弾
FLAMING ETERNITY
2004年11月25日発売。
パッケージは《ネフティスの鳳凰神》。
また、わかりにくいが背景は魔のデッキ破壊ウイルスのイラストになっている。
このパックからパッケージに原作やアニメのキャラクターが登場しなくなった。
代わりにCMでは遊城十代の一枚絵が使われ、ナレーションも十代役のKENN氏が行うようになり新たな時代の到来を感じさせた。
新テーマの登場は無いが、シリーズカードとして融合呪印生物が登場。
パッケージの《ネフティスの鳳凰神》《魔のデッキ破壊ウイルス》を始めとして《ライトニング・ボルテックス》など、
禁止制限に名を連ねた事もある程環境に大きな影響を与えたカードが数多く登場している。
中でも《レスキューキャット》は第6期でシンクロ召喚が登場したことで最大の出世頭となった。
このパックで《闇の護封剣》も登場しているが、当時の環境では影響範囲や持続時間の短さから《光の護封剣》に比べて非常に評価が低かった。
後の時代では対象を取らずに全てのモンスターを裏側にできるため、耐性持ちへのメタ性能が光る。
時代の変化で評価が大きく変化した面白いカードとなった。
第四弾
THE LOST MILLENNIUM
2005年2月24日発売。
パッケージはクロノスのエースである《古代の機械巨人》。
これ以降一般パックのパッケージはアニメに登場するモンスターが務める事となる。
アニメGXの開始に伴い、収録カードもGXに登場するものやそれの関連カードがメインとなった。
新テーマとして「E・HERO」、「古代の機械」「電池メン」が登場。
また、後にカテゴリの一つにもなる「霊使い」もシリーズカードとして登場している。
十代の相棒となる《ハネクリボー》もここで収録されている。
《メガロック・ドラゴン》を始めとして数々の岩石族サポートが収録されており【岩石族】が大幅に強化された。それらはサイクル・リバースモンスターが多く、反転召喚によって発動する効果で戦うという戦い方を推奨している。
【ワイト】のエースとなる《ワイトキング》も登場。ネタカードとして扱われていた《ワイト》に明確なコンセプトが生まれた点は要注目。
また原作から登場している《洗脳-ブレインコントロール》がようやくOCG化。
《心変わり》の代替カードとして数多くのデッキで使用される活躍を果たすが禁止カードに指定されてしまう。その後エラッタにより釈放されるが……。
第五弾
CYBERNETIC REVOLUTION
2005年5月26日発売。
パッケージは丸藤亮のエースであるサイバー・エンド・ドラゴン。
新テーマとして(この時点ではカテゴリとして成立していないが)「ロイド」と「ガエル」が登場。
また、シリーズカードとして「霊術」も登場。
「E・HERO」からは《E・HERO バブルマン》が登場。長らく不遇の時代を過ごしたがエクシーズ召喚が登場するとランク4の素材として大活躍した。
除外された恐竜族を参照して攻撃力を上げる《ディノインフィニティ》、強烈なデメリットを持つ《G・コザッキー》など、癖は強いがデッキのコンセプトになれそうなカードも見られる。
アイドルカードとして有名な《白魔導士ピケル》の姉である《黒魔導師クラン》も登場。
《サイバネティック・サイクロプス》や《サイバーデーモン》など後の【インフェルニティ】のような手札0枚であることを要求するカード群も登場。このうち《メカニカル・ハウンド》は【インフェルノイド】との相性のよさから一定の働きをしていた。
《ミラクル・フュージョン》《龍の鏡》《パワー・ボンド》といった優秀な融合カードが登場。
《融合回収》などのサポートも登場し、融合召喚を軸とするデッキが強化された。攻撃力の高い戦士族を活かせる《ユーフォロイド・ファイター》もここで登場。
このパックではかの《サイバー・ドラゴン》が登場。
「相手フィールドにのみモンスターが存在している」という比較的簡単な条件で特殊召喚でき、2100という攻撃力を持つ。モンスターを展開する手段が少なく、下級モンスターで殴り合うことが多かった当時の環境では破格のモンスターであり、先攻有利の法則を崩すと共に環境を大きく変化させた。
その影響力はこのカードの制限指定に留まらず《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》のようなメタとしても働くモンスターが登場するにまで至った。
つまりは《サイバー・ドラゴン》ありきのゲーム性となっていた時期すら存在していたといえる。
第六弾
ELEMENTAL ENERGY
2005年8月11日発売。
パッケージは《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》。
新テーマとして「暗黒界」、「おジャマ」が登場。
どちらもOCGオリジナルでありながらアニメへの登場を果たしている。さらにたびたび新規が登場し続ける息の長いテーマである。
シリーズカードとして「憑依装着」も登場した。
またVジャンプの企画にて《アルカナ ナイトジョーカー》が登場した事に合わせて融合素材となる「絵札の三銃士」が再録されている。原作出身のモンスター群ではあるが、レギュラーパックでこのような再録がなされるのは非常に珍しい。
海馬が使用したXYZシリーズの新規追加カードとして、万丈目が使用したVWXYZが登場。
汎用性の高いドローソースとして《貪欲な壺》も登場。癖は強いものの、墓地に落ちたモンスターを採用できるというメリットもあり広く使用された。
また、三沢大地が使った《ウォーター・ドラゴン》と、その召喚条件になるモンスターも登場。当時の環境で活躍していた【ガジェット】へのメタとして《ハイドロゲドン》が注目されたりもした。
第七弾
SHADOW OF INFINITY
2005年11月17日発売。
パッケージは三幻魔の一体である《幻魔皇ラビエル》。
新テーマは登場していないが、シリーズカードとして「三幻魔」が登場。
【デミスドーザー】の主力である《デビルドーザー》と《終焉の王デミス》が一度に登場。
《高等儀式術》の登場以降環境で活躍する事になる。
他にも《黄泉ガエル》や《継承の印》など様々なデッキのキーカードが登場している。
第八弾
ENEMY OF JUSTICE
2006年2月16日発売。
パッケージは《E・HERO シャイニング・フェニックスガイ》。
第4期最後の一般パック。
新テーマとして「D-HERO」が登場。
シリーズカードでは宣告者、光神機、大人版霊使いが登場。
エド・フェニックスの使う新たなHEROということで注目されたD-HEROだったが、効果の適用にタイムラグのあるものが多く活躍は難しかった。《幽獄の時計塔》は《D-HERO ドレッドガイ》を無視してロックデッキで使われることもあった。
カウンター罠に対応する効果を持つ天使族モンスター群が多数収録され、【エンジェルパーミッション】が成立。他にも《光神機》や《光神化》など天使族の強化カードが目立つ。
他にも《マクロコスモス》《次元の裂け目》《閃光の追放者》など影響範囲の広い除外カードが登場。墓地アドバンテージを重視するデッキを中心として多大な影響を受ける事となった。
他に目立つカードとしては《ライフチェンジャー》が登場。
10年近く注目されず地味なカードの1枚であったが、カードプールの変化により先攻1キルデッキのキーカードとして使用され、いきなり禁止カードに指定され注目される事になった。
〇余談
TCGのアジア版*3はこの期まで生産されていた。TCGではこの4期からアルティメットレアが追加され、OCGと異なり字レアにも存在したためそれらの人気は高い。
その彫りにもアジア版は北米版とは明確な違いがありその独自の魅力からコレクターに人気でその希少さも相まって高値で取引されている。
中でも《精霊術師 ドリアード》はアジア版レリーフの美しさから美品は数十万円で取引されている。三幻魔などOCGにもレリーフがあるものでも彫りの違いから10万円以上で取引されるカードも存在する。
逆に北米版は三幻魔など一部高いカードはあるものの、アジア版に比べる簡素なレリーフやカード質や初期傷の問題からアジア版程のプレミアが付いているカードは少ない。
追記・編集お願いします。
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▷ コメント欄
- ついに第10期以外出揃ったか -- 名無しさん (2017-11-27 16:23:55)
- 字レアにもアルティメットレアが存在することをVBで知ったなぁ -- 名無しさん (2023-08-21 13:05:25)
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*2 《ハーピィ・レディ・SB》と同じく効果外テキストのためデッキを構築する段階で合計3枚までしか採用できない。
*3 テキストなどは英語表記だが番号前に通常TCGはEN表記に対してAE表記されていたり裏面の遊戯王がOCGと同じ漢字表記などの違いがある
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