クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

ページ名:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ_オトナ帝国の逆襲

登録日:2010/05/22 Sat 21:47:49
更新日:2023/08/10 Thu 12:17:59NEW!
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未来はオラが守るゾ!


2001年に放映された映画クレヨンしんちゃんの第9作品目にして、21世紀初の映画作品。キャッチフレーズは「未来はオラが守るゾ」。


前作『嵐を呼ぶジャングル
次作『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦



主題歌は、こばやしさちこ(小林幸子)が歌う「元気でいてね」。
クレヨンしんちゃんの劇場版の中でもトップクラスの人気と知名度を誇っており、最高傑作との呼び声も高い。
テーマは『懐かしい』と思う事はいい事なのか?
21世紀を迎えた今の状況を絶望し、夢と希望に溢れた『黄金の20世紀』の時代に戻そうとする組織にしんのすけらが立ち向かう。
序盤はややシュールでシリアスな場面があるがギャグ色が強く、
中盤はトリプルファイターのデーモンカーを思わせる大量のスバル360やカーチェイスのようなバス運転などのアクションが目立つが、
終盤で団結した野原一家が未来を手に入れる為に奮闘するシーンはかなり感動的である。今でも何か未来やこれからの事に不安を覚えたのなら、是非見て欲しい。


また、ラストのしんのすけが階段を駆け上がるシーンで流れるBGM「21世紀を手に入れろ」は名曲として扱われている。



【あらすじ】


新しくカスカベに建設された20世紀博。大人たち*1は子供の頃の懐かしいものに夢中になってしまう。
親が遊ぶのに夢中で20世紀博の子供部屋に預けられて毎日のように会うしんのすけたち。風間くんは大人たちの異常なハマり方に疑心を抱く。
ある日の夜、20世紀博からのお知らせという番組を見たとたんに大人たちは操られたかのように眠ってしまう。
翌日大人たちは子供のように遊び呆け、謎のトラックに乗って何処かへ行ってしまう。
その夜、ラジオで謎の組織「イエスタデイ・ワンスモア」から子供の一斉捕獲が知らされる。
しんのすけたちかすかべ防衛隊はシロ、ひまわりを連れて大人たちを連れ戻す為に20世紀博へと向かう。



【登場人物】


野原しんのすけ(声:矢島晶子
本作の主人公で、お馴染みの嵐を呼ぶ園児。バーのママを演じる、遅いトラックとはいえ塀の上を全力疾走で並走する、足でのハンドル操作をするなど相変わらず五歳児離れしている。
後半からは21世紀を生きていく子どもを代表して家族と共に生きる未来を手に入れるべく本気で奮闘する。


野原ひろし(声:藤原啓治
ヒロシSUN。
映画の前半ではみさえ共々懐かしさに囚われて洗脳されてしまい、かすかべ防衛隊に襲い掛かるが、洗脳が解けてからは父親として、夫として、
そして20世紀を生きてきた大人として、懐かしさに狂いそうになりながらも家族と共に生きる未来を掴もうと足掻く本作における裏の主人公。
数々の名言を残す。
今回の映画では家族の為に毎日頑張っている証でもある足の臭いが最大限に発揮され、ひろしの足の臭いがなければ未来はなかった。
記憶を無くして子供になったひろしが足の臭いで大人に戻る際の回想シーンは、作中でも屈指の名場面であり、非常に高い評価を受けている。


野原みさえ(声:ならはしみき)
魔法少女みさりん。対向車が来る道路を全力で逆走した。
今回もひまわりと共に危険な目に遭う。終盤にはシロ、ひまわりと共に21世紀の為に奮闘する。


◇野原ひまわり(声:こおろぎさとみ)
嵐を呼ぶ園児の妹。しんのすけと同じく21世紀を生きる子どもの1人として未来を掴むべく立ち向かう。
20世紀博突入後はしんのすけ、シロと共にイエスタデイ・ワンスモアの隊員達から逃げる際に的確な指示でしんのすけをサポートした。


◇シロ(声:真柴摩利)
名犬シロ。わたあめ、人形の真似、車の運転と犬とは思えない神業を披露。


◇風間トオル(声:真柴摩利)
しんのすけに甲斐性なしの烙印を下される。車の運転は一番短かった。「交通法規を破るなんて僕にはできない」と最高速度を守って運転していた…が無免許運転。
物語序盤では大人たちの20世紀の異常なハマりっぷりを周りに話しながら「懐かしいってそんなにいいものなのかな?」と子供ならではの視点でこのテーマを端的に表した一言をつぶやく。


◇佐藤マサオ(声:一龍斎貞友)
今回から運転の際に性格が変わるようになった。運転ではしんのすけと同じくらい貢献してる。


「あい!今行くゼ!」


◇桜田ネネ(声:林玉緒)
バスの運転でガイドしながら運転できるテクニシャン。ガイドは大抵当たってる。
「ヘンテコな車にヘンテコな人が乗っていま~す♪」
コンビニに食料を探しに来たが不良な少年たちに横取りされて、もし帰らないとひどい目に合わせると追い出したが
やはり、男たちを黙らせることができるさすがのネネちゃんも手を出すことができなかったのかその通りにしていた。
まあ、しんのすけの作戦でコンビニに潜入しお菓子や食べ物を持っていくことができたのだが、その途中でしんのすけと風間くんのせいでほとんど落としてしまったのであった。


◇ボーちゃん(声:佐藤智恵)
しんのすけと共にテレビで笑っていた。園長の運転を見ていただけで運転できる技術と知識を習得していた。
カスカベ防衛隊の司令塔として活躍。


◇高倉文太(声:納谷六朗)
園長と言う名の組長。案内板に敗れる。今回一番かわいそうな人かもしれない。


「ハハハ!!ボクのバスゥゥゥゥ!!!」

\[案内板]/

「ぐぇぇ!」


普通は死ぬレベルだが、補正があって無事*2である、というより今作は園長以外にもギャグ漫画原作じゃなければ無事ですまなかったキャラも多い。



ケン(声:津嘉山正種)
本作のヴィランで、イエスタデイ・ワンスモアのリーダー。マッシュルームカットのメガネ。
希望に満ちていた20世紀を取り戻す為に「におい」を使って大人たちをコントロールする。
愛車はトヨタ2000GT。しんのすけに車を汚された。
終盤ではどこか野原一家を試す一面も…。


「最近 走ってないな」


チャコ(声:小林愛)
本作におけるもう一人のヴィランで、ケンの恋人。21世紀に絶望し、希望に満ちていた20世紀を求める。
ラストの彼女の問いに対するしんのすけの答えは、この映画のテーマを端的に表している。
なお中の人は翌年の映画で、今度は普通のゲストヒロイン役として出演したが、そっちでは…。


「見苦しいわね」 


◇イエスタディ・ワンスモアの隊員
青い制服と帽子が特徴の男性隊員達。大人に歯向かう者は子供だろうと容赦せず、しんのすけ達をしつこく追い回した。
エアガンやパチンコなどの玩具を武装しているものの頭脳がアレだった為にあっけなく自滅したりしていたが、こちらも補正で無事だと思われる。
女性隊員は黄色い制服と帽子が特徴だが、主に20世紀博のガイドを務めており、非戦闘員である。




私は今日まで生きてみました



ときには誰かの力を借りて



ときには誰かにしがみついて



私は今日まで生きてみました



そしていま私は思っています




明日からもこうして生きていくんだろうと










しんちゃん「追記修正、ファイヤー!」
Wiki民「ファイヤー!!」


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*1 ここで言う「大人」は単に20歳以上ではなく「昭和生まれ」を指すらしく、トラックに乗り込む人の中に高校生の「埼玉紅さそり隊」の面々が見受けられる。
*2 基本的に劇場版に「死」の描写はほとんどない。

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