登録日:2017/09/04 (月) 21:56:12
更新日:2024/02/09 Fri 11:18:38NEW!
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ピープロ フジテレビ 高際和雄 打ち切り 救いがない 後味の悪いオチ ライオン 戦国時代 忍者 ※土曜夜19時です。 鬱展開多し 70年代特撮ヒーロー 特撮 時代劇 西部劇 ウェスタン 風雲ライオン丸 ライオン丸
ライオン丸とは、
ただ一人悪と戦う勇気ある若者の変身した姿である!
ロケット・ライオン丸!
目次
◎概要
本作は1973年(昭和48年)4月14日から同年9月29日までフジテレビ系列で全25話が放送されたピープロ制作の特撮番組。
前作「快傑ライオン丸」の好評を受けて制作されたが、世界観は前作とは繋がらないパラレルワールドとなっている。しかしながら、第9話で獅子丸が気を失っている間、前作のライオン丸が登場するシーンがある。
主人公・弾獅子丸役を、前作で獅子丸を演じた潮哲也氏が、虎錠之助/タイガージョーJr.役を、前作の途中から虎錠之介/タイガージョーを演じた福島資剛氏が担当している。
時代劇・特撮のお約束事をとことん否定した高際和雄の手による、徹底したリアルでハードな作風が特徴。そのせいか前作以上の人気は出ず、1年放送予定が半年で打ち切られた。
後番として「鉄人タイガーセブン」が放送されることになるが、反省はしなかったようで……
なお、前作は時代劇だったが、本作はそれに加えて西部劇の要素が入っており、戦国時代の日本に幌馬車やウェスタン風の建築物が出てくるなど、シュールな世界観でもある。
◎ストーリー
舞台は戦国時代。
日本の征服を企むマントル一族の支配者・マントルゴッドは、手下の怪人や地虫忍者を使い、次々と町や村を壊滅させ、人々の命を奪っていた。
若き忍者・弾獅子丸の兄・影之進もまた、マントルの怪人の手によって殺され、獅子丸は兄の仇をとるべくライオン丸となって旅立つ。
その道中、生き別れの父を探している姉弟・志乃と三吉や、ブラックジャガーに変身する黒影豹馬、タイガージョーJr.に変身する虎錠之助、甲賀忍者・七色虹之助といった者達と出会い、時に行動を共にし、時に別れを繰り返しつつもマントルの拠点を目指す。
しかし獅子丸は、その旅の中で、戦乱に翻弄される人間のエゴを見ていく…。
◎登場人物
【獅子丸と彼を取り巻く人々】
◆弾獅子丸
主人公。相模の出身。
兄・影之進の仇をとるべくマントル打倒の旅に出る。ストイックな性格で、何かと苦悩することが多い。
19話ではマントルゴッドの強大さに圧倒された事で、マントルゴッドの幻影に怯えたり、マントル怪人と対峙しても逃げ腰になったりとヘタレ化する。
しかし志乃の「自分自身から逃げないで下さい」という言葉で気力を取り戻した。
最終的に兄の仇を打つものの、戦いを終えた彼の顔に喜びは無く、厳しい表情で去って行った。
父から学んだ秘術・弾丸(ロケット)変身を用いてライオン丸に変身する。
変身の際は「ロケット・ライオン丸!」の掛け声とともに背中のロケットを噴射させて飛んでいき、ライオン丸に変身する。
何らかの拍子にロケットを落っことして壊れると変身不可能になり、鍛冶屋か自分で直すしかなくなってしまう。
◆志乃
本作のヒロイン。前作で言う沙織のポジション。
弟思いな性格で、芯が強い。数え歌をよく歌っている。
幌馬車「ビックリ号」で、弟と共に父親探しの旅をする。
18話で双子の姉妹・志津と再会するも死別、24話でようやく父・勘介と再会するも、最終的に死別した。
◆三吉
志乃の弟。前作で言う小助のポジション。
好奇心旺盛かつ発明好きで、シトシト爆弾やビックリ号を作成した。
獅子丸を「獅子丸兄ちゃん」と呼び慕う。
なお彼がレギュラー出演する前に演者のリアル兄(「ずうとるび」の一人)もゲスト出演していたり。またこの後別作品で別な獅子のヒーローを兄の様にしたう悲劇の少年となった(その世界には弾獅子丸似の盲目の青年がゲスト出演していた)。
◆黒影豹馬
旅の剣士。'ブラックジャガーに変身する。
強者と戦う事に生きがいを感じており、獅子丸に戦いを挑もうとするが、相手にされず、
自分ではなく獅子丸を頼りにする志乃や三吉に対してもコンプレックスを抱く一面ももつ。
血気盛んで金にがめついが根は優しい。
10話で獅子丸と和解し仲間になるが、11話にて、怪人ザグロの前に戦死する。
◆虎錠之助
旅の剣士。前作で戦死したタイガージョーと同名かつ瓜二つでタイガージョーJr.に変身する。
ただ、本人の言によると「俺の兄は虎錠之助といったが、あいにく俺は名前を忘れてしまった」との事で謎が深まるばかりである。
何かと獅子丸と関わろうとし、彼に助言や忠告を度々与える。度々無視されてしまうけど
途中で諦めたのか、ぱったりと出番が無くなるが、最終話にて再登場し、獅子丸の旅立ちを見届けた後、自身も何処かへと旅立つ。
今作ではゴースンとは関係ないので変身する際の掛け声は「タイガージュニア!」になっている
◆七色虹之助
17話より登場する、マントル打倒に燃える甲賀忍者。浜ちゃんではない
西のマントルゴッドの国に行こうとした獅子丸一行と出会い、彼らに同行する。
変装が得意で正義感は強いがお調子者。
24話にて、マントル一族の幹部になっていた勘介によって人間大砲の砲弾にされ、地虫忍者と激突して戦死する。
【マントル一族】
◆マントルゴッド 声:小林恭治
日本征服を目論むマントル一族の支配者。巨大な顔そのものの姿をしている。
性格は至って冷酷で、人の心を拒否している。
最終回にて、弱点である眉間をライオン丸に突き刺され、あっけなく爆死する。
◆アグター 声:大平透→依田英助
怪人や地虫忍者を指揮するマントルの幹部。
扇風機に向かって喋ったかのようなしゃがれ声が特徴。
足が不自由であり、六能陣車で移動する。
23話にて、ライオン丸に敗れた。
◆マントル怪人
ヤリコウモリ、ケカビー、ゾリラ、ヒトデロなど動物や植物がモチーフになっている者が多い。
◆地虫忍者
所謂下っ端戦闘員。
中には抜け忍となって脱走を試みる者もおり、獅子丸と友情を築こうとするが…
◆志津
マントルに囚われていた志乃の双子の姉妹で、マントルから「地虫の神」と崇められていた。
獅子丸達を助けるも、ズガングの槍で刺され瀕死となり、死に際に春の短刀を志乃に渡すものの、それがマントルゴッドの逆鱗に触れ、石仏にされてしまった。
◆勘介
志乃と三吉の生き別れの父。
マントルの一味となって暗躍し、再会した志乃と三吉の目の前で、虹之助を人間大砲の砲弾にして殺害。
最終的に志乃らの悲しみによって改心し、マントル地下帝国の図を獅子丸に渡すも、処刑されてしまう。
【その他】
◆弾影之進
獅子丸の兄。
1話にて、仲間たちと共にマントルと戦うも、返り討ちにされる。
最期は弟にマントル一族の存在を告げ、その野望を阻止することを願って息絶えた。
◆怪傑ライオン丸
前作の主人公。マントル一族との戦いでロケットを破壊され刀をも折られ、崖下に転落して意識を失っていた獅子丸を助けるために
突如愛馬のヒカリ丸に乗って見参。獅子丸を取り巻いていた地虫忍者を瞬殺し、意識を失っている獅子丸を激励。
刀を失っていることを知ると、自らの金砂地の太刀を与えて再び帰っていった。
その後、意識を取り戻した獅子丸は一瞬の夢の出来事だと思うが、金砂地の太刀は確かに存在しており、それを手に戦う決意をする。
声も前作同様に獅子丸役の潮哲也氏が担当。残念ながら新旧主人公が同時に変身してのそろい踏みとはいかなかった。そもそも演技が全く一緒なので見分けがつかないが
なぜ、怪傑ライオン丸が現れたのかは虎錠之助とあわせて本作の謎の一つとなっている。ぶっちゃけるとテコ入れ
◎ヒーロー
☆ライオン丸
弾獅子丸が変身忍法の極意「弾丸(ロケット)変身」によって変身した姿。
白獅子でヒロイックだった前作のライオン丸と違い、普通のライオンでかつ兜をかぶっているが、11話にてザグロに割られ、以降は兜を外して戦うようになる。
これは「たてがみが見えない」「メスライオンみたい」といった苦情が視聴者から来たため。
しかし物語後半では特に説明もなく再び被っている
敵を斬った後に敵の身体を爆発させる「ライオン風返し」が必殺技。
☆ブラックジャガー
黒影豹馬が「秘法豹変」によって変身した姿。文字通り黒豹の顔をしている。
鎧には「殺」の字が描かれ桃色のパンツをはく
必殺技は「ジャガーつばめ落とし」。
☆タイガージョーJr.
虎錠之助が変身した姿。前作のタイガージョーにそっくりな容姿をしている。
着ぐるみは前作から続投していたが、さすがにガタが来ていたので物語の後半では新たに新調された。
この際に鎧の字が「悪」から「虎」に変わっている。
主に刀と銃で戦う。
追記修正は、人間大砲の砲弾にされてからお願いします。
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- 打ち切りのせいで後半の畳み方が雑なのはもったいないが、エゴで獅子丸を裏切ったり掌返しをする村人達、その上、押し付けられた赤ん坊を置いて去ったり、鬱になって荒野をさまよったり、勧善懲悪のへったくれもない容赦ない泥臭さは好き。 -- 名無しさん (2023-10-26 07:25:03)
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