登録日:2016-01-17 (Sun) 17:52:04
更新日:2024/01/18 Thu 13:47:40NEW!
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物語シリーズ 西尾維新 吸血鬼 金髪 名付け親 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード 俺様 食育 業物語 デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター
「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードってえ名前は、俺様が考えてやった」
デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターは西尾維新著『物語シリーズ』第20巻『業物語』の登場人物である。
『業物語』の1編「第零話・あせろらボナペティ」にて語り部を担う。
【人物】
自称・決死にして必死にして万死の吸血鬼。金髪金眼で、一人称は「俺様」。
吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの名付け親である。
「物語シリーズ」本編より600年ほど前、ある王国の「死体城」と呼ばれる城に住んでいた。
かつて「死体王」と呼ばれた暴君が暮らした城であり、王に殺された人間の怨嗟や怨念から生まれたのがデストピアである。
眷属に、トロピカレスク・ホームアウェイヴ・ドッグストリングスという元人間の吸血鬼がいる。
殺したものは必ず食べるという主義。殺した以上はまずくても毒であっても残さず食べつくす。
また逆に、自分で殺したもの以外は出来る限り口にしたくないと考えている。
ただしそのことを他人に押し付ける気はなく、あくまで自分1人の信念と捉えている。
【作中の活躍】
ある日目覚めた時、自分が一度餓死して復活したことに気づく。
そしてトロピカレスクの報告により、王国の人間が絶滅したために餓死したこと、その原因が「うつくし姫」と呼ばれる女性にあることを知る。
その後、うつくし姫――アセロラを発見し殺そうとするも、彼女の「美しさ」の効果によって殺意を罪悪感に変えられ、
自殺することとなってしまう。(その際に生じた自身の死体は再生後、上記の主義に従い自分で食べている。)
そのままではアセロラを喰らうことは不可能と知り、彼女の美しさへの対処法を探すことを決める。
またこれ以上自分の美しさによる自殺者を出したくないアセロラとの利害が一致したこともあり、彼女を「死体城」に住まわせる。
アセロラの「美しさ」を抑えこむ手段として、彼女に「悪ぶる」ことを提案する。
口調やしぐさを下品なものに変えることで内面の美しさを覆い隠せる可能性にかけたのである。
一人称の「儂」や傲慢なしゃべりかたなど、現在のキスショット及び忍野忍のキャラ性の原点ともいえる
以下ネタバレ
アセロラの「下拵え」のため彼女の世話をし、共に過ごすうちに愛着がわき、食べることに踏みきれなくなっていた。
更にその間、他のものを食べようとしなかった(最初に食べるのはアセロラと決めていた)ため、何度となく餓死していた。
日に日にその頻度は増し、不死身の吸血鬼といえど限界が近づいていた。
その状況を憂いたトロピカレスクがアセロラを殺そうとし、結果「美しさ」にあてられ体が木っ端微塵になるほどの壮絶な「自殺」をしてしまう。
吸血鬼としてデストピアより格の落ちるトロピカレスクは、その状態からの復活は不可能であった。
デストピアはそれを自分が殺したようなものと考え、彼の死体を食べ尽くす。
その様を見て、差し出された命を無駄にすることなく受け取れるようになりたいと望んだアセロラから、
自分を吸血鬼にすることを頼まれる。
吸血も攻撃の一環として美しさに跳ね返されると考え、一度はそれを断る。
しかし、かつてアセロラの自傷行為を止めるためにデストピアが彼女を突き飛ばした時は攻撃は跳ね返らずアセロラにダメージも与えられていた。
そのことからアセロラのことを思っての行為は彼女を傷つけるものであっても可能という仮説を立てられる。
様々なリスクもあり、デストピアは迷ったものの、アセロラの一切不安を感じさせない様子を見て覚悟を決める。
そしてアセロラに新たな名前――「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」を与え、
更に「とても嬉しいときの笑い方」を教えた後、彼女の首に牙を突き立てた。
更なるネタバレ
最後の最後で、女性であることが判明。
また、作中で死ぬごとに肉体が子供化していっていたことがあとがきで述べられた。
600年たった「物語シリーズ」における現在でも生存しており、キスショットに会いに行こうかと考えるところで物語は終わる。
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(show=もっと
更なるネタバレ){
死物語にて、未知の吸血鬼のみが感染する人間病を治すためにギリギリまでキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに血を吸われたことにより人間にかなり近くまで戻され、物語の最後に新型コロナウィルスに感染し死んだことが判明した
}
「デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターってえ項目は俺様が立ててやった。」
「自分で言うのもなんだが、クールでハードで、最っ高にいい項目だ。」
「最っ高にいい項目には最っ高にいい追記・修正がされるべきだ。」
「そうは思わねえか?」
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▷ コメント欄
- 城に住んでて下僕を連れてる物語シリーズでは貴重な正統派吸血鬼だったのにおしい -- 名無しさん (2016-01-20 14:02:08)
- こいつが作中作「鬼畜ギャルソン」の作者だと思えてならない。顔の良い忠犬執事だった第一眷属を偲ぶだけのつもりが20作を越える長命シリーズに、って事じゃあないだろうか。
終中メイル・神原「実はゆうべ私が阿良々木せんぱいに言った『めしあがれ』という台詞は、そのシリーズのメインキャラからお借りした物だ」
↑この台詞の制作背景も、
業ボナペティ・アセロラ姫「めしあがれ」
に基づいているんじゃあないかと思うんだ。 -- 名無しさん (2016-02-27 05:37:06) - そんな忠臣をモデルにしてハーフ少年をハフハフさせてるのか…… -- 名無しさん (2016-03-08 16:56:41)
- 食べる事は愛情表現の一つでもある、とか -- 名無しさん (2017-02-19 09:07:17)
- この前読み終わって女なのかわかんなかったからありがてぇ -- カフェラテ (2020-09-17 21:40:54)
- 鬼畜ギャルソンの呪いを振りまくなw -- 名無しさん (2022-12-18 14:35:57)
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