プロサッカー選手脅迫事件(名探偵コナン)

ページ名:プロサッカー選手脅迫事件(名探偵コナン)

登録日:2010/02/13 Sat 23:24:44
更新日:2024/11/19 Tue 20:55:42NEW!
所要時間:約 86 分で読めます



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名探偵コナン 名探偵コナンエピソード項目 工藤新一 毛利蘭 サッカー 脅迫 誘拐 東京スピリッツ 誤解 八百長 浮気 コナンのピンチ 赤木英雄 蘭の恐ろしい姿 新キャラ登場回 ランネー・チャン プロサッカー選手脅迫事件 鬼丸クエスト 弁当型携帯fax さようなら敷金




契約違反だ


もう弟と会えないと思え


『プロサッカー選手脅迫事件』とは、『名探偵コナン』において、かつて江戸川コナンが解決した事件のうちの1件。
単行本第7巻と第8巻に収録されている。テレビアニメでは第10話として、1996年3月11日に放送された。
コナンの特技であるサッカーがテーマとなっている初の事件。



●目次



以下、ネタバレにご注意ください。



【ストーリー】

サッカーのサンデーカップ決勝が行われる日の夕方、毛利探偵事務所に1人の女子高生がやってくる。
彼女の名前は赤木量子。依頼は人捜しで、彼女が捜してほしい人物とはなんと工藤新一だった。
新一を捜している理由は彼と付き合っていたかららしいが、コナンは当然身に覚えがなかった。だが蘭は量子がそう言った途端にそれを本気にして激怒する。


蘭は新一をとっちめようと考え、コナンを連れて量子の自宅マンションに無理やり押しかける。
そこでの量子の言動をコナンは不審に思い、彼女はここの住人ではないと推理。
マンションを詳しく探っていると、激しく荒らされている子供部屋があるのを発見し、そこで発見した写真からここの本当の住人はプロサッカー選手の赤木英雄だと考える。


コナンは量子から事情を聞くために、新一の声で彼女に電話。どうやら彼女は英雄の友人で、彼が不在の時には弟の守の面倒を代わりに見ているらしい。
今朝も守の朝食を作ろうと家を訪ねたそうだが、そこで部屋の異変に気づき犯人の脅迫文を見つける。
そこには「弟を帰してほしくば今夜行われるサンデーカップの決勝で八百長をしろ」と書かれており、英雄は要求を呑んでその通りの試合運びをしていたのだ。
だがその思いを裏切りチームは先制してしまい、直後に犯人から「もう弟の命はない」とのFAXが届く。
一刻も早く犯人の正体を突き止めて守を救出しなければならなかったコナンだったが、その周囲では新一捜しに躍起になっている蘭の姿がちらつき……



【事件関係者】

  • 赤木量子あかぎりょうこ

CV:平松晶子
米花高校1年生。
英雄の自宅を訪ねた時に守が誘拐された事に気づき、高校生探偵の新一を頼ろうと彼の捜索を小五郎に依頼する。
直接誘拐の件を小五郎に依頼すればいいんじゃ…と思いたくなるが、子持ちの中年男性を連れ込んでいると犯人に不審がられる可能性があったため、同年代で家に招いても不審に思われない新一に依頼しようとしたというのが理由だった。
少しでも早く新一に連絡を取りたかったので、依頼する時に「新一と付き合っていた」「キスまで済ませた」と、とんでもない嘘をついたのだが、それが原因で蘭があらぬ誤解をしてしまう。
赤木という名字は赤木家に招き入れるための偽名であり、小五郎や蘭に名字で呼ばれてもなかなか反応しなかったのはそのためである。なお、本当の名字は不明。
余談だが、中の人は某バスケットボール漫画でも同じ苗字のキャラクターを演じていて、のちにラーメン小倉のアルバイト店員を演じている。


  • 赤木英雄あかぎひでお

CV:辻谷耕史
東京スピリッツのサッカー選手で愛称は「ヒデ」。19歳。
天才的なサッカーセンスの持ち主で、現在17試合連続ゴール中。
両親は既に亡くなっており、不在の時は量子が守の面倒を見ている。
守を助ける条件として八百長を強要され、サンデーカップの決勝では仕方なくミスキックを繰り返していた。
そんな時、ミスキックのつもりが偶然チームメイトへのナイスパスとなり、その彼が先制点を決めてしまったため、喜びを噛み締めているイレブンの中でただ1人青ざめた顔になって放心していた。
「ヒデ」のニックネームで知られる中田英寿が原作が掲載された年にちょうどJリーグデビューしているが、元ネタではないらしい。「サンデーカップ」「東京スピリッツ」「ビッグ大阪」はそれぞれ、掲載誌少年サンデーと、同じ小学館発行の青年誌ビッグコミック・スピリッツからのネーミングと思われる。



  • 赤木守あかぎまもる

CV:まるたまり
米花小学校3年生で英雄の弟。
自宅にいたところを犯人に襲われ誘拐されたとされているが、部屋の荒れ具合*1にコナンは疑問を持つ。
その部屋に「兄ちゃんマモルを生きかえらせて」という奇妙な内容の手紙を残す。


  • 上村直樹うえむらなおき

CV:矢尾一樹
東京スピリッツのサッカー選手で愛称は「ナオキ」。
英雄のチームメイトであり親友。共に米花高校出身で黄金のツートップとして母校を全国制覇に導いた。
卒業後はスピリッツへ一緒に入団するが、直後の練習試合で英雄と接触し大ケガをしてしまい現在療養中。
ゲーマーでもあり、よく英雄の家に行って守と一緒に遊んでいた。
名前の由来はおそらくサッカー選手の松田直樹(中田と同い年なので、こちらも原作掲載と同年にプロデビュー)。



【レギュラー陣】

ご存知主人公。
今回は事件解決の他に、蘭の怒りをどう静めればいいのかに頭を悩ます。
当時では珍しく、携帯電話を持っている。


ご存知蘭姉ちゃん。今回のもう1人の主人公(?)。
量子の嘘を聞いて新一が浮気したと思い込み、彼に対し終始怒りを露にしていた*2
新一の事が関わると推理力と直感が一際鋭くなり、激怒した時にはいつもは優しく接するコナンの事も「キッ」と恐ろしい形相で睨みつけていた。


ご存知迷探偵。
量子に新一の捜索を依頼されるが、「ガキの痴話喧嘩なんかゴメンだ」という理由で引き受けなかった。


ご存知天才発明家。
今回「弁当型携帯FAX」という奇抜な発明品を開発。
ただ弁当箱に市販のFAXを取り付けただけなのだが中のおかずは本物。決してトイレで使うような代物ではない。


ご存知少年探偵団。
冒頭でサンデーカップの話題で盛り上がる。
最近は「鬼丸クエスト」というゲームを遊んでいるようだが、「どうしても主人公が途中で死ぬ」箇所があるためになかなかクリアできないらしい(単に敵が強すぎて全滅するのか、死んだ主人公を蘇生させるシナリオなのかは定かではない)。



【以下、事件の真相…さらなるネタバレにご注意ください】
























バカだよあいつ…


オレがこんな事したとも知らないで…



とんでもねー大バカヤローだよ…


  • 上村直樹

今回の事件の犯人。
親友である英雄とはライバル関係でもあり、高校時代はよく2人で得点数を競い合っていた。
そのため高校時代の得点数には対して差は無かったのだが、入団した時の契約金や人気は英雄のほうが上だった。
いつか天才と呼ばれている英雄を追い越そうと、スピリッツに入団した後も必死で練習に明け暮れる。
その努力もあって英雄の実力を追い抜いたと思った矢先に、練習試合で英雄と接触した時に右足を骨折してしまった。
勿論これは事故だったのだが、この事を「追い越されるのが怖くてわざと足を狙って怪我をさせた」と逆恨みする。
全治するまで3ヶ月かかる事もあり、これを取り返しのつかない出遅れだと思い込んで今回の脅迫事件を引き起こした。


守をうまく騙して自宅に連れ込み、彼の部屋を荒らして凶悪な誘拐事件に見せかける。
だが元から守に危害を加えるつもりはなく、ただ英雄に対して「世の中には思い通りにいかない事もある」という事を思い知らせるのが目的。
試合終了後は守を解放してそのまま行方をくらますつもりだった。


守と一緒に自宅にいた時にコナン達が押しかけた際には「今彼女がいるから」と言ってその場をしのごうとする。
だが直後に蘭に玄関のドアを(蝶番とドアチェーン諸共)破壊されてしまい、ドア越しに彼女の蹴りを食らって気絶する。
蘭ねーちゃんが入った方がよかったんじゃないか、スピリッツ
目を覚ました後は動機を明かしながらテレビで試合を観戦し、量子に警察に通報するよう促した。
だが試合が終了した時に英雄から、「早く戻って来いよ!」とのエールを受け、その言葉に涙しながら自分のやった事を悔やみ考えを改めた。


ちなみに今回の件は警察沙汰にはならなかったため逮捕される事はなく、その後は足の怪我も完治して無事チームに復帰している(天皇杯決勝でアシストを決めている)。


  • 赤木英雄

試合の時には脅迫されていた事もありプレーにキレが無かったが、量子から守は無事との連絡を受けると調子を取り戻し、
俊敏なプレーで得点して見事サンデーカップを制する。
事件の真相を聞かされたかどうかは不明だが、チームに復帰した直樹との仲は今までどおりのようで、完全復活した彼との連携で後にJ1を制する事となる。


ちなみに英雄と直樹の2人はこの事件以降もサッカーが関わる事件で登場するようになり、
劇場版『11人目のストライカー』にも出演していた(直樹は台詞なし)。


  • 赤木守

本人には誘拐されたとの意識は全く無く、学校が休みだという直樹の嘘を真に受けて彼の家に上がりこんでいた。
そこで昨日発売されたばかりの鬼丸クエストをプレイしていたが、例の「主人公が途中で死ぬ」ところで詰まり、直樹の協力でやっとクリアできたらしい。
本人は「明日学校で自慢しなきゃ」と無邪気に言っていたが、自慢されると事件が発覚する恐れもあったため口止めされた可能性がある。
…まぁ自覚はないにしろ無断で休んでいたわけだし。
ちなみに守はゲーム「鬼丸クエスト」のゲームキャラに自分や兄達の名前を付けている(勇者・マモル、戦士・ヒデオ、シスター・リョウコ、魔法使い・ナオキ)。
部屋にあった書き置きには本当は、
「ナオキ兄ちゃんに(ゲームキャラの)マモルを生きかえらせてもらって来るよ(直樹の家でゲームをやる)」と書いてあった模様で、
直樹はこれを破いて脅迫状っぽい怪文書に仕立て上げた。




毛利蘭
誘拐事件が起こっていたことなど全く知らないため、最初から最後まで「新一が浮気している」と勘違いしたままで、
直樹の自宅に押しかけた時もただ1人新一の行方を気にしていた。
そこで量子から新一の携帯電話の電話番号を聞き出し、その番号に掛けてみると近くでコール音が鳴り響く。
そのコール音を頼りに後を追い、新一(コナン)を路地裏に追い詰める。
事の真相を聞きだそうとするが、途端に涙が込み上げてきて「ちゃんと出て来て説明しなさいよ!」と震えながら彼に詰め寄る。
するとそこに新一の影(正確にはブロックに乗ったコナンの影)が照らし出され、「オレは無実だから泣くな」と影越しに言い訳をされる。
その言葉だけでは納得がいかずに「泣こうがわめこうがわたしの勝手でしょ!?」と大声で叫ぶも、そこで……


お前に泣かれると…
オレが困るんだよ…


……と言われた事により思わずキョトンとする。
その後新一は走り去ってしまい、彼を追いかけようとするがそこには阿笠の姿が。
聞くところによると、新一はその言葉を言った途端に赤い顔して走り去ったらしく、
後を追おうと阿笠が教えてくれた方向へ彼女は駆けていった(ちなみに当の新一(コナン)は阿笠の車に匿われていた)。


結局彼女が新一の無実を完全に信じたのはそれから3日後の事で、それまでに量子から何度も事情を説明してもらってやっと納得したそうである(原作ではコナンのモノローグでのみ判明したことだが、アニメ版ではエピローグで実際に蘭が量子から事情を聞いて納得する場面が直接描かれている)。



追記・修正は、鬼丸クエストをクリアしてからお願いします。


穴開けたぬいぐるみの弁償費用・・・ドアの修繕費・・・(ボソ -- 名無しさん (2015-05-11 17:53:12)
蘭の発狂振りが本当に笑えた事件だった -- 名無しさん (2015-05-11 18:00:02)
ヒデと直樹の仲は丸く収まったけど、守の件はどう説明したんだろう。正直に話して謝ったのかな? -- 名無しさん (2015-05-11 18:09:58)
懐かしい事件だなぁ。 -- 名無しさん (2015-05-11 19:25:53)
友達を信じられない女は損をするwww -- 名無しさん (2015-05-11 19:41:45)
前後が割とシリアスな回に挟まれてるので逆にインパクトがある -- 名無しさん (2015-05-11 23:34:21)
蘭が殴ってるぬいぐるみが可愛い -- 名無しさん (2015-05-12 03:23:21)
シーブックとジュドーか…… -- 名無しさん (2015-05-12 04:22:49)
そういえば某AVでもサッカー選手を脅迫するヤクザがいましたね・・・ -- 名無しさん (2015-05-12 08:36:33)
これ第10話だったんか・・・弁当型FAXだけは今も覚えてるww -- 名無しさん (2015-05-12 12:49:54)
おっちゃん「さてはアイツ、事件とか言って女の家にしけこんでやがったな?」あながち間違ってないw -- 名無しさん (2015-05-12 17:25:16)
そういえば量子と英雄はどういう関係だっけ -- 名無しさん (2015-05-12 23:06:32)
↑確か恋人だったはず。 -- 名無しさん (2015-05-12 23:32:59)
作中のエピソードでコナンの命がヤバイ状況は何度かあったけど、コナンの全メディア通しても作中屈指のピンチだった回。まさに壁一重の差だったなwww -- 名無しさん (2015-06-12 21:27:19)
しかし依頼人もやむを得ない事情があるとはいえ、よりにもよって蘭の前で『新一と付き合って居いたしキスまで済ませた』なんてとんでもない爆弾持ち込んでくれたよな…… -- 名無しさん (2015-08-24 00:23:54)
ある意味直樹さんは一番の被害者…蘭にマンションのドア蹴り飛ばされ倒れるし、しつこく絡まれてるし…訴えられたら、蘭負けそうだ! -- 名無しさん (2015-12-16 20:03:50)
訴えたら直樹の犯行もバレる事になるけどな -- 名無しさん (2016-01-04 00:04:06)
大暴れの蘭、ラストの新一のシルエットが有名だけど新一のモラリスト(誘拐を察して身の危険も省みず協力を申し出た)な一面が描かれた初の事件だったりする。 -- 名無しさん (2016-05-05 12:29:12)
付き合ってないから浮気とは言わないような…蘭姉ちゃんの妄想で裸の新一と彼女のイメージ図が出たのはなんかエロかった思い出 -- 名無しさん (2016-06-06 13:35:44)
蘭姉ちゃん好きなんだけどこの事件と携帯の発狂っぷりは擁護できない。 -- 名無しさん (2018-04-22 22:00:59)
バーサーカーになった蘭を楽しむための回だと思ってる -- 名無し (2018-06-07 00:46:02)
↑8立場が逆だと嫉妬まる出しになるのは新一も同じ。 -- 名無しさん (2018-10-17 22:23:00)
赤木英雄の辻谷さんがお亡くなりに・・・。 -- 名無しさん (2018-10-28 22:58:10)
関係ないけど主人公がどうしても途中で死ぬRPGと聞いてクロノ・トリガーを思い出した。 -- 名無しさん (2019-07-12 22:57:25)
英雄と直樹の声優シーブックとジュドー。んで、新一はトビア -- 名無しさん (2019-07-12 23:25:13)
この頃は本当にただの幼馴染だったのに、お互いにヤキモチ妬きまくってたもんな…それが今や付き合っちゃうんだから、感慨深いわ -- 名無しさん (2021-05-24 21:54:54)
↑4自分もクロノ・トリガー過渡。 -- 名無しさん (2021-05-24 22:26:17)
量子が最後に比護とつきあってますとか入れとけば面白かったがそれやると今は心の中のシェリー樽が爆発するやつがいるからな… -- 名無しさん (2023-04-23 08:43:53)
蘭の想像で新一と量子が裸で抱き合ってるシーンがシュール。 -- 名無しさん (2023-06-03 19:19:53)
報告にあった荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-06-04 21:03:51)
#comment

*1 コナンは15分で片付けたが、アニメではカットされた。
*2 まだ新一と付き合っているわけではないので浮気もなにも言えないわけだが。新一が好きなため自分以外と勝手に付き合っているのが許せなかったんだろう。

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