登録日:2014/11/19 (水) 11:17:08
更新日:2023/12/21 Thu 13:38:54NEW!
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テレビ朝日 100万円 柳沢慎吾 無理ゲー 電流 スパーク イライラ棒 本編より先に立った項目 視聴者参加型 ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー ウッチャンナンチャン 素人泣かせ イライラ棒一族 電流イライラ棒 伊津野亮
勝つのは人か、マシーンか!?*1
「電流イライラ棒」(イライラ棒)とは、テレビ朝日系バラエティ番組『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー~これができたら100万円~』の一コーナーである。
同番組を代表するゲームで、放送中は大ブームを起こした。
家庭用およびアーケードで、それぞれ複数回ゲーム化もされている他、タカラから玩具としても発売されていた。
正確には、番組、及びテレビゲーム版の名称が「電流イライラ棒」、玩具版の名称が「電撃イライラ棒」である。
概要
両側が銅製フレームとなっているコースに電極棒を通し、コースの中を通して制限時間内にゴールまで運ぶゲーム。
棒がフレームや金属製の仕掛けに接触するか、タイムアップで棒の先に取り付けられた爆薬が爆発、失格となる。
(番組内やゲームなどでは爆死と表現することも)
時間内にゴールにたどり着ければ完全制覇。番組タイトル通り賞金100万円を獲得できる。
火花が目に入ったり、爆発音で鼓膜を破ったりすると危険なので、チャレンジャーはゴーグルと耳栓を着用。
チャレンジ指数は知力2、運1、集中力4、体力1、テクニック4、度胸3*2。
番組では「地球征服を企むイライラ棒一族と人類との戦いの物語」という世界観が設定されていた。
また挑戦開始に先立って記録保持者(放送時点で最も到達距離が長いチャレンジャー)をこの世界観に合わせて
「〇〇(爆死した場所)にその墓碑を刻む」と紹介するのが慣例となっていた。
一人でもクリア者が出ると「陥落」となり、しばらく休止した後大幅にリニューアルして再登場する。
この厳しすぎるルールにより、リターンズ以降はあからさまなムリゲーになっていった。
芸能人では柳沢慎吾が記録者として有名。ナレーションは伊津野亮氏が担当*3。
各コース紹介
■爆裂電流イライラ棒
~人類の前に立ちはだかる世紀末の試練~
(1995年10月17日~1995年12月19日 10週目で空手家により陥落、クリアタイムは26秒。)
番組初回から登場。制限時間30秒と短い割にコース全長が10mと長い。
中間地点を挟んで前半が曲線主体、後半が直線主体でコースが構成されており、
この曲線と直線のゾーン振り分けは後継のイライラ棒に引き継がれている。
- ウッチャンヘアピン
ウッチャンの「U」をかたどったヘアピンカーブ。突出部が低く腰をかがめないと突破できない。
コースマップではしっかりとした曲線だが、実際は微妙にフレームが歪んでいる。
失敗率は182人中49%(陥落された週でのデータ)。
- ギザギザ道
コース中盤に存在する山成りの尖ったカーブ。
番組内では難所として分類されていないが、N64版では難所として扱われている。
- ナンチャンカーブ
ナンチャンの「N」をかたどったクランクカーブ。カーブ中央のシケインがチャレンジャー泣かせ。
失敗率は182人中5%。
- プロデューサー澤つながりまゆげ
テレ朝プロデューサー澤氏のつながりまゆげをかたどったギザギザ道。
こちらも番組内では難所として紹介されていないが、ここで時間の悪魔に斃されて100万円を逃したチャレンジャーも少なくない。
■スーパー電流イライラ棒
~人類を襲った究極の実験装置~
(1996年1月30日~1996年4月23日 13週目でフリーターにより陥落。クリアタイムはウッチャンゾーン21秒、ナンチャンゾーン56秒。)
ここから全長15m、前半・後半に分かれた60秒制になる。
前半の曲線主体の「ウッチャンゾーン」、後半の直線主体の「ナンチャンゾーン」に分かれており、前半を30秒以内にクリアできないと失格。
ウッチャンゾーンのゴールにある赤いチェックポイントをくぐるとタイマーが停止。
中間地点の休憩ゾーンで一時休んだ後、好きなタイミングでナンチャンゾーンを始められる。
- スーパーウッチャンヘアピン
先代より細い形状。突出部もさらに高く(低く)なった事により、目線で棒の位置を合わせるのが困難に。
- ウッチャンうずまき
渦巻型通路。時計回りに入って中心で向きを変え、反時計回りに抜ける。
渦巻き中央のフレームの切れ端がチャレンジャーを苦しめた。
- ウッチャン奥の細道
わずか4cm(番組内での公称値)の狭い直線を直進。しかも腰を曲げなければならない窮屈な位置にある。
残り時間のプレッシャーも重なり、爆死するチャレンジャーが多発した。
ヘアピンゾーンや奥の細道ゾーンにモデルやグラビアアイドルが挑戦した際は尻が必ずと行っていいほどややローアングル気味にドアップになる。この流れは後継のイライラ棒シリーズでも恒例となっていく。
- ナンチャンいろは坂
直線的な左右平行移動を5回繰り返す。
ただし2段目、4段目はコース幅がやや狭い。
- ナンチャンカーブひねり
Nの字の真ん中に立体カーブ登場。捻りに合わせて棒の角度を曲げなければならない。
番組でも最大の難所として扱われており、100万円獲得の鬼門となった。
またナンチャンカーブを上って降りる際、Nの頂点のフレームに接触するケースも多く見られた。
- ナンチャンフラッシュ
稲妻型のシケイン、くびれ部分が極端に狭い。
1つ目は左斜め下、2つ目は真下に通して突破する。
- プロデューサー澤つながりまゆげコーナー
ルール説明では触れられず、爆死者が出て初めて紹介された『隠しキャラ』。
曲線的に、しかも小さくなったまゆげ型コーナー。奥の細道と同じく窮屈な高さにある。
■ウルトラ電流イライラ棒
~悪魔が作りたもうた究極の試練~
(1996年5月14日~1996年9月17日 19週目でパン職人によって陥落。クリアタイムはウッチャンゾーン19秒、ナンチャンゾーン59秒。)
ここから可動トラップと分岐ルートが登場する。ウッチャン曰く「私、この装置見た時笑ってしまいました」
ちなみに陥落後に放映されたテレ朝版27時間テレビにも登場し、当時の西武ライオンズの捕手の伊東勤も完全制覇を達成した。
- ウルトラウッチャンヘアピン
より急カーブになったが、コース幅が広がったため少し弱体化。
- ウッチャン風車
3つの風車(8枚羽)が回転。左と上は時計回り、右は反時計回り。
風車の移動タイミングがシビア。
ここから分岐ルートになる。
- ウッチャン奥の細道
風車を上に行くとある。全長が短くなり幅広になったが、到達が難しい。
- ウッチャン中山道
風車を下に行くとある。小ヘアピン、N字カーブがあり非常にきつい。
到達はこちらの方が楽で初期は頻繁に選ばれたが、抜けられた人は相当少ない。
- ナンチャンエレベーター
ナンチャンいろは坂を縦にしたような往復路。
- ナンチャンプレス
上下運動する4列のプレスが行く手を阻む。
プレス内には待避所があるが小さく、そこを使わずに突破しようとしたチャレンジャーが多い。
初期型は偶数列と奇数列でプレスの上下タイミングが異なっていたが、
後期番は同じタイミングで上下運動をするようになった。
- ナンチャンカーブ2回ひねり
立体カーブが2つに増えている。
ナンチャンプレスとの連戦とあって、集中力を切らして散った者も少なくない。前回攻略者もここで爆死。
N64版では番組よりもさらに細く複雑化しており、後述のナンチャンムーンサルトに近い形状となっている。
- プロデューサー澤の剃って細くなったつながりまゆげコーナー
コース幅4.5cm、さらにつながり部分が手前にせり出す形で立体になった隠しキャラ。
「最後の死刑執行人」とナレーションされるだけあって2回ひねり程ではないがひねりが大きい上、時間の悪魔とも戦わなければならない。
子供チャレンジ特別編の挑戦者、後のファイナル攻略者はここで失敗している。この時にナレーションは「まさにせこいぞ、プロデューサー澤!」と言った。
■ファイナル電流イライラ棒
~地球を襲う最後の試練~
(1996年10月22日~1997年3月25日 22週目によって陥落。クリアタイムはウッチャンゾーン19秒、ナンチャンゾーン59秒。)
「近日 イライラ一族再生す!!」そのナレーション通り、イライラ棒あっさり復活。
番組初登場時に何者かが宇宙から地球へ飛来する演出とテーマ曲として起用された『ノートルダムの鐘』の『サンクチュアリ!』が「人類とイライラ棒一族の最終決戦」という世界観の強調に一役買っていた。まあ実際にはまだ続くんだけど。
そしてナンチャンゾーンの後にデンジャラスゾーン登場。到達者が現れるまでDANGERと書かれた大きな箱の中に隠され、10週以上を経てその正体が明かされた。
攻略者はウルトラの新つながりまゆげで失敗した一般の男性ホテルマン。
- ファイナルウッチャンヘアピン
あのおなじみさんが恐るべき進化を遂げ、ついにウッチャンヘアピンに立体カーブが登場。
立体部分は棒を突き刺すようにして突破する。
- ウッチャンスリーセブン
ビジュアルはパチンコにある回転ドラムのアレ。左右のドラムが上回転、真ん中のドラムが下回転する。
登場初回では1人も成功者を出さなかった*4。
- ウッチャンギロチン
スリーセブンを上に行くとある。奥から手前に向かって往復するギロチン。
ギロチン自体に触れることは稀だが、待機する時や直進時にコースに触れてしまいやすい。
- ウッチャン動く歩道
スリーセブンを下に行くとある。上下移動する凹型コースフレーム。
スリーセブンの構造上入りづらかった。三浦理恵子と紅夜叉はこちらを選んだ。
- ナンチャン迷路
毎回経路が変わることのない迷路。途中からルートが2通りから3通りに。
ファイナルで一番簡単だが、初代攻略者含めた3人はここで爆死した。
- ナンチャンローラー
進行方向に向かっていく6枚の円盤を、3つある休憩所を渡りながら突破する。
ローラーの間隔は不均一な上、2つ目から3つ目の休憩所は大きく離れており、タイミングが合わないと確実に立ち往生してしまう。
「休憩中にナンチャンゾーン突入タイミングを調節する」という作戦が確立され、最適なタイミングで抜けられるチャレンジャーが多くなった。
ちなみに、ここで一瞬ながら棒を通さなかったチャレンジャーもいた。
「ズルはいけません」
- ナンチャン月面宙返り
立体カーブもついに3回ひねりに。
まず下、次に真上、そして下がりながら右に棒を入れるのがコツ。N64版では異様に幅が広くなっており弱体化した。
…しかし、ここまで行ってもまだ100万円ではない。
◆イライラロボ
澤プロデューサーをモデルにしたイライラ棒一族の長にして100万円の守護神。
コース全体も澤の「S」をかたどっている。
全長3m、制限時間30秒*5。クリアタイムは25秒。
- 右手
上下に往復する。手が下がったタイミングで抜けようとすると裏拳制裁。
右手の下は待避所に見えるが、実際は猶予が殆ど無く、手が上がった瞬間に一発で通らないとならない。
最初に到達した一般の男子中学生はここで涙を飲み、その後リベンジして再到達したときも同じ地点で失敗している。
- 左手
左右を往復する。
左曲がりに進むので、左手の動きを見計らうのが難しい。
- まゆげ
最後はやっぱりまゆげ。狭い上に往復回転している。
実はまゆげ部分そのものの難易度はそこまで高くなく、ゴール直前の小さな立体カーブが真のトラップ。
■電流イライラ棒リターンズ
~人類を襲う悪夢の再来~
(1997年6月24日~1997年11月11日 20週目に室内装飾業により陥落。クリアタイムはウッチャンゾーン18秒、ナンチャンゾーン54秒。)
ほぼ全ての難所に可動トラップが存在、さらにナンチャンゾーンでは常に上下移動するエレベーターに乗って進む。そしてDANGERゾーンを抜けた先には…
初期バージョンは余りにも難しすぎた為、週を追う度に難易度が緩和されていった。
リターンズ後期ではゲストチャレンジが廃止、ナンチャン曰く「一般のチャレンジャーと差が開きすぎたから」
テーマ曲は『交響曲第10番ホ短調 Op.93:第2楽章(作:ショスタコーヴィチ)』。
- ウッチャンヘアピンリターンズ
上フレームがプレス化。コースも狭くタイミングを計らうのも難しい。
登場初期は突破できた人が少なすぎた為、速度が緩和されていった。
- ウッチャン太陽
回転とプレスのダブル攻撃、8つのプレスが反時計回りに回転しながら交互に突出する。
番組ではストッパーが設置されていたため、下から抜けるのは不可能(一部のゲーム版などでは可能)。
ゲストチャレンジで突破できた人は一握りしかいない。
- ウッチャントルネード
太陽を上に行くとある。細道上を回っているつるまきバネ。
バネの隙間が狭く接触のリスクが高い上、回転が遅い分時間がかかる(約8秒)。
下ルートよりも入りやすいため、登場初期はこちらを選ぶ人も多かったが、
ナンチャンゾーンに向けて残り時間を温存する必要もあり、次第に選ぶ人は少なくなっていった。
- ウッチャン無鉄砲
太陽を下に行くとある。細長で待避所がない高速プレス。
ここだけチェックポイントが黄色になっており(他はシリーズ通して赤)、クリアするとナンチャンゾーンに入ってから15秒間、接触しても爆死しない無敵状態になる。これをクリアできたのは一般の男子中学生一人のみ。
彼は人類の希望と期待されていたが…
ゲームでも、最速の棒を使わない限り絶対当たるという驚異のムリゲーである。
- ウッチャン意気地なし
内村が意気地なしというわけではない。
ウッチャン無鉄砲の下にある何の仕掛けもない幅広の直線。
無鉄砲に挑もうと下ルートを選んだものの、土壇場で怖気づいた人のための抜け道らしい。
通っても何のデメリットもない上、ナンチャンゾーンでは無敵時間の恩恵が少ないためほとんどの挑戦者がこちらを選択した。
なお、入口に通電していない一方通行のバーがあるので一度意気地なしを選択したら後戻りできない。
これは意気地なしの下分岐が高速プレスの左端にかかっているため、無鉄砲に挑もうとする人が待避所に利用して少しでも距離を短縮させようとするのを防ぐためと思われる。
- ナンチャン細道縦式
ここからエレベーターに乗って、垂直な通路を抜ける。
エレベーターは一定の速度で10秒かけて上下往復するため「無敵時間15秒」のうち2/3はここで使い果たすことになる。
- ナンチャンコンベアー
エレベーター下降とともに突入。
棒が不規則に配置されたコースの後ろに、コンベアが進行方向に向かって流れていく。
64版は棒が左右交互に配置され、若干難易度が下がった。
- ナンチャンカーブ縦式
とうとうNの字が崩れてなくなってしまった。正面から見ると4回ひねりに見えるが、実は2回ひねり。
初期はナンチャンムーンサルトの様にかなり細いコース幅だったが、後期は1.5倍程の幅に変更された。
64版ではここに入ると強制スクロールが停止するが、実際の番組では上昇するエレベーターに乗ったまま突入する。
前述のウッチャン無鉄砲を突破した中学生はナンチャンコンベアーで無敵が切れたことに動揺したのか勢い余って突っ込んだ末に爆死。
「ホントに無鉄砲でした」
そしてナンチャンゾーンを突破したチャレンジャーを前にして、
◆イライラロボ夫人
夫・イライラロボの敵を討つべく襲来したイライラ一族の母。これをクリアしないと「人類に未来はない」。
全長3m、制限時間30秒。
クリアタイムは23秒。
- 右手
上下に往復する。夫よりは下の待避所が若干広い。
- 左手
左右を往復する。直進ルートのため、比較的突破しやすい。
- おっぱい
二つのおっぱいが交互に前後するというけしからん動きを見せる。
初めてロボ夫人に挑んだ大学生のチャレンジャーは突破直後に爆死。
- まゆげ
奥さんも最後はまゆげ。こちらは直線。
これを撃破した瞬間、地球に平和が訪れると思われていた。
しかし、そもそもイライラロボ夫人の紹介時に、誰も「クリアできれば100万円」などとは言っていなかったのである。
突如スタジオが暗転、ほどなくエレベーターが下降し、
DANGERの箱を支えていた土台、FIREと書かれた箱が開く。
「ウッチャンナンチャンの化身!メカ・ウンナンAの登場です!!」
◆メカ・ウンナンA
ウッチャンとナンチャンの顔が交互に2つ、計4つの顔を持つイライラ一族を影から操る黒幕兼最後の切り札。
まさに「ウッチャンナンチャンからの挑戦状」を冠するに相応しい、イライラシリーズのラスボスである。
全長2m、制限時間30秒。
クリアタイムは28秒。
- ウンナン歯車
かみ合っている2つの歯車を抜ける。
歯車の狭さはウッチャン風車とは比べ物にならない。最初に到達した男性チャレンジャーはここで涙を飲んだ。
- ウンナンプレス
上のナンチャンプレスとウッチャンスリーセブンの合体ギミックで、左右のプレスと真ん中のドラムが最後の難関。
ドラムに気を取られているとプレスに潰され、プレスを気にしているとドラムの回転に合わない、タイミング命のもどかしいトラップ。
こうして、人類とイライラ棒一族との戦いの歴史は終わった!
だが、我々はあの闘いの日々を忘れない…!
そこで失われた幾多の命!幾多の夢!それらは、永遠に我々の記憶に刻み付けられた…
イライラ棒よ永遠に…
だが、まだ闘いを終える訳にはいかない男が1人いた…
芸能人で群を抜く好成績を叩き出し「イライラ棒職人」「先生」と呼ばれた柳沢慎吾である。
歴代イライラ棒との戦いをダイジェストVTR『柳沢慎吾 vs イライラ棒 戦いの歴史』で振り返った後、
陥落後にも関わらず「さようならイライラ棒記念柳沢慎吾スペシャル」と題して彼一人の挑戦のためだけにスタジオへと復活。
スタートゲートには特設の記念ボードも掲げられたが、このボードがスタート直前に落下し早くも不吉な予感が漂う。
そしてウッチャンナンチャン・他のゲスト・一般観覧者が見守る中最後の戦いが始まった。
…しかし、ウッチャンヘアピンリターンズを抜けた直後に爆死。
これまでの実績から期待がかかっていただけにスタジオはブーイングの嵐。そのあっけない幕切れに彼は倒れ伏すのであった(もちろん演出)。
イライラ一族が最後の最後で意地を見せたのだろうか…
内村「さようならイライラ棒!」
南原「慎吾がバカでした…」
その他
■爆裂電流イライラ棒USA
まさかの海を越えて復活したアメリカ合衆国バージョンのイライラ棒。
本場ハリウッドの美術製作スタッフが監修したというのが初登場時の売り文句で、トラップのモチーフや装飾にアメリカ名所や名物があしらわれている。
しかしさすがに6代目となるとイライラ棒の人気も下火になってきており、ゲストチャレンジのみの回も含めたった3回しか放送されなかった。
ファーストステージ
- ワシントンコーナー
W字型に2回曲がるクランクコーナー。後にコース幅を狭くしてライトセイバーイライラ棒に流用される。
- ラスベガススロット
ウッチャンスリーセブンと同じく、スロットのドラムを模した障害物にある溝の中を通って進む。ただしこちらはドラムの数が4つもあるほか、絵柄1つ分回転するたびに動きが一時停止する。
- ロッキーマウンテン
上下の形状が揃っていない、山なりの尖ったカーブが無数に続く。
中間地点
- マンハッタントルネード
休憩ゾーンの先、後半の入り口の前に設けられたトラップ。
ここを進む間は制限時間がストップした状態になるが、越えなければセカンドステージには進むことができない。
ウッチャントルネードを縦型にしたような難所で、回転するつるまきバネのすき間に入って上から下に移動する。
セカンドステージ
- ザ・グランドキャニオン
大きく弧を描いて曲がるぐにゃぐにゃの曲線カーブ地帯。
- スターオブハリウッド
4枚羽の風車が2つ重なって回転しているすき間を縫って進む。
ただし風車はそれぞれ回転方向が真逆な上に速度も異なる。風車の外周コースにはいくつか休憩所があるため、その中に退避して風車の動きが噛み合うタイミングを待たなければならない。
- ナイアガラフォール
おなじみN字型のカーブの途中にいくつもの細かい立体カーブが存在する。道の幅はかなり狭い。
おまけ
■台湾版電流イライラ棒
台湾のテレビ番組「紅白勝利」内で放送された台湾版。これができたら五万元(当時、日本円に換算すると100万円)。
柳沢とウルトラまでの攻略者3人の4人が台湾に赴き挑戦。
- ウッチャンヘアピン?
やりやがった…
- ナンチャンカーブ?
またやりやがった…
- ウッチャン風車?
またまたやりやがった…
- ウッチャン中山道?
狙いは一緒である。ちなみに中国に中山道は存在しない。
- つながりまゆげ
しかし、眉の薄い台湾の王Pではない。
■ライトセイバーイライラ棒
1年以上ぶりのイライラ棒新コース。制限時間は初代と同じく30秒。
「スター・ウォーズ エピソード1」の公開時期に特別に行われたバージョン。
棒がライトセイバー(男性は緑、女性はピンク)になっており、爆死すると派手なエフェクトで火花が散る(もちろんCG)。
くれぐれも「由緒正しき決闘」をしてはいけない。
- スターカーブ
Sを象った曲線カーブ。
歴代のウッチャンヘアピンと比べると幅が広く、突破は容易。
- 流星ゾーン
星を象ったコースに小さい流星が上下往復する、歴代の稼働トラップに比べれば相当楽な部類。
松村邦洋が12秒で到達するも、焦って宇宙の塵に。
また、ココリコの田中直樹がこのコーナーに到達している途中でなぜか慌ててステップを踏んで失敗し、それを見た内村から「何でだよ…」と言われてしまう。
- ウォーズコーナー
Wを象ったギザギザコース。
形状はワシントンコーナーとほぼ同じ、こちらの方がコース幅が狭い。
ココリコの遠藤章造が18秒までこのコーナーに到達するも、12秒残して失敗。
ビデオゲーム版
PCゲーム版
ファイナルの頃に発売されたPCゲーム版。開発はスパイスクリエイティブ。
マウスクリックで棒を掴んでドラッグで動かす、現在でもブラウザゲーなどでよく見るタイプのゲーム。
残機制となっており、爆発しても制限時間と残機がある限り手前まで戻されて再スタート。
実況はエンディングクレジットによると成瀬富久という人物とのこと*6。
初代『爆裂電流』~4代目『ファイナル』までの4コースと、各トラップを流用して組み直したオリジナル6コースの計10コースを収録。
番組コースは後述の他媒体よりも再現度が高く忠実なコース取りとなっている。しかし性質上立体カーブまでは再現できていないため、実況が『ゲームでは全然ひねってませんが』などと自虐しだす。
オリジナルコースは巨大な迷路のみのコースや顔面を模したコース、ひねりカーブのみを集めたコースなどユニークなものばかり。最終コースは最早ヤケクソ気味なイライラロボ*7が4連発の『イライラ四天王』。
アーケード版
『ウルトラ電流イライラ棒』の名で登場。開発はザウルス。内部的にはNEOGEOで動いていたようである。
トラックボールという筐体に埋め込まれた大きなボールを転がすとその方向に動く操作方式。そのためマウスやスティックなどで動かす他媒体のものよりコツがいる。
全体的にサイバーパンクな雰囲気、操作キャラクターがアメコミ風な男女のどちらかから選べる*8、超ローテンションな実況、ゲームオーバーで謎のマッドな博士っぽいキャラが登場する*9……と、わりと番組ガン無視な濃いめの世界観が特徴。
コースは初級、中級、上級の3つ。番組再現コースなんてものはない。
初級はウッチャンスリーセブン風の巨大スロットマシンが登場し、中級では小さなゴンドラの中に入り進行する動きに合わせて棒を動かす、といったビデオゲームならではのトラップが満載。
さらに上級コースでは元番組のリターンズ放映に先駆けイライラロボが2体、しかもちゃんとそれぞれ別型機で搭載トラップも異なるものが登場。
Nintendo 64 版
リターンズの頃に発売。開発・販売はハドソン。
当時テレ朝アナウンサーだった辻よしなり氏によるリアルタイム実況が入る仕組みになっており、番組さながらに盛り上げてくれる。
初代『爆裂電流』~5代目『リターンズ』までの5コースと、練習用として幅が広い『プラクティス』の計6コースを収録し、コースの再現度もそこそこ高い。
さらに『プラクティス』コースはテレ朝の番組対抗特番『炎の熱血バトル'97』で1回だけ使用された特設コースが元になっている。
が、その一方番組で再現が行き過ぎて、1回失敗しただけでゲームオーバー、リトライはコースの最初から、という鬼難易度ゲーと化している*10。
加えて一部コースに難易度調整の為のアレンジが入っており、特にナンチャンカーブ系トラップが番組とはかけ離れた形に。
なお後年発見されたサウンドテストモードから聞くことのできる未使用実況ボイスには、
『電流イライラ棒帰還編』『電流イライラ棒ユニバース』『からくり電流イライラ棒』『電流イライラ棒最終戦線』なる没コース名や、
『ウッチャン回転迷路』『ウッチャン小惑星』『ナンチャン蜂の巣』『ナンチャン危機との遭遇』など奇妙な没トラップ名が入っており、開発段階ではオリジナルコースを収録する予定だったことが伺える。もっとも没ボイスの中には「垂直落下式DDT!!!」というお遊びボイスもあるので、ダミーの可能性も充分あるが…
PlayStation 版
こちらもリターンズの頃に発売。開発はアーケード版と同じくザウルス。
N64版と同じくリアルタイム実況を導入しており、担当は当時テレ朝アナウンサーで『ぷっすま』などでもお馴染み大熊英司アナ。
番組再現コースは初代『爆裂電流』、『ファイナル』、『リターンズ』の3コースのみで、リターンズではエレベーターによる上下移動が無いなど、再現度もあまり高くない。
その代わりにアーケード版の初級、中級、上級コースや、一度クリアしたコースのトラップを自由に組み替えて遊べるエディットモード、ランダムに生成されたエディットコースに挑戦するAIコースなど独自色の強いモードが存在。
さらに隠しコースとしてメリーゴーランドやコーヒーカップの間をすり抜けていく、遊園地モチーフのロングコース『超弩級』が登場。絶対に実体化できないトラップの数々に挑戦できる。
余談
現在でもブラウザゲームやスマホアプリ等で「狭い隙間をマウスカーソルorスワイプで抜けるゲーム」が俗称として「イライラ棒(系)ゲーム」等と呼ばれ、検索すればたくさんヒットする。
また、アクションゲームなどに置いて「壁に接触したらアウト」など集中力と精密なコントローラーさばきが要求される場面などでも比喩として言われることも多い。
「イライラ棒」と言う言葉が放送終了から四半世紀過ぎた2022年現在でも通じる一種のミームとなっている事がうかがえる。番組を知らない若い子がこれを言われて理解できているかは編者は存じ上げないが…。
なお、作る側としては「スタート、ゴール判定」「移動判定」「接触判定(失敗判定)」など、ゲームプログラム製作における基礎を応用すれば簡単に作られてしまう。
実際、2000年代のFlashゲームや、Switchの「つくってわかる はじめてゲームプログラミング」などでも沢山のイライラ棒系のゲームが作られている。
番組ではコーナー最後に流れるチャレンジャー募集のテーマは、PCEソフトの『天外魔境 風雲カブキ伝』(のラスボステーマ) から丸々拝借している。
64版ゲームを開発したのがハドソンなのも、この件ゆえの縁とよく言われている。
近鉄電車の一般形車両に設置されている転落防止幌は、カーブでの幌の干渉を避けるために棒状の転落防止バーを互い違いに設置しており*11、その形状から「イライラ棒」と呼ばれている。
2023年9月14日放送の「アメトーーク」では、デブキャラ芸人がお腹を凹ませて電流*12の流れる2本の棒の間を通り抜ける「電流デブデブ棒」なる企画が放送された。
形は大きく違えどテレ朝で久々のイライラ棒復活となった。
伊津野亮「追記・修正してくれるチャレンジャー達よ、再び立ち上がるがよい!!」
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▷ コメント欄
- クソ懐かしい。玩具で遊んでたな -- 名無しさん (2014-11-19 11:47:15)
- 炎チャレ観てたなぁ。イライラ棒以外の企画も面白かった。 -- 名無しさん (2014-11-19 11:56:47)
- 懐かしい。小型の玩具で遊んでたなぁ...↑そういや、30人31脚もこの番組発だったっけ? -- 名無しさん (2014-11-19 11:59:36)
- 最初が一番簡単だったのにどんどん難しくするから100万なんて取れねーよ -- 名無しさん (2014-11-19 12:23:14)
- これの玩具めちゃくちゃ難しかった・・・・・。 -- 名無しさん (2014-11-19 12:24:48)
- 懐かしいなあ。これ以外にもヒャックマンシリーズとかいろいろと面白かった -- 名無しさん (2014-11-19 12:43:23)
- アーケード用のでかい筐体あったけどSNK製だったんだな -- 名無しさん (2014-11-19 13:12:29)
- ガチャでちっちゃいのもあったな~ -- 名無しさん (2014-11-19 13:38:38)
- N64のソフト持ってた。アナログスティックの加減が出来ずに爆死多数 -- 名無しさん (2014-11-19 13:55:14)
- イライラ棒といえばマチャミこと久本雅美のウッチャンヘアピンでの尻を突き出すセクシーポーズが名物だった。 -- 名無しさん (2014-11-19 14:16:19)
- くるくるくるりんもこれの派生みたいなもんかな -- 名無しさん (2014-11-19 14:25:04)
- ワリオランド2も明らかにイライラ棒を意識した名前と内容のステージがあったな。 -- 名無しさん (2014-11-19 14:30:38)
- 『htol#niq -ホタルノニッキ-』にこういうエリアがあったなぁ・・・。しかもトロフィー獲得対象だし・・・ -- 名無しさん (2014-11-19 15:29:36)
- 64のゲームはガチで鬼畜だった…ぜんっぜんクリアできずに投げたわ -- 名無しさん (2014-11-19 18:55:52)
- USAみたいなのもなかったっけ? -- 名無しさん (2014-11-19 18:59:50)
- 浅倉威にやらせたら何て言うだろうか -- 名無しさん (2014-11-19 20:00:29)
- アイスの当たり棒を送るともらえたりした気がする -- 名無しさん (2014-11-19 20:50:56)
- ↑12 ウリナリでホワイティがネタにしてた記憶があるなwヒャックマンw -- 名無しさん (2014-11-19 23:16:23)
- マウスと相性がいいからか、ネット上でもブラウザゲームによくあるね -- 名無しさん (2014-11-20 19:57:23)
- クラスの男子がオモチャ版を持ってて、一度遊ばせてもらったな。僅か数センチですぐジリリリリリリでしたがw -- 名無しさん (2014-11-20 21:17:55)
- 友達が64のやつ持ってたwww -- 名無しさん (2014-11-20 21:31:12)
- 今こそ3DSで64版をリメイクするべきだと思うんだよなぁ。↑2:ただし大概クリア前にどっきりネタが仕込まれているという。 -- 名無しさん (2014-11-20 22:32:37)
- ウルトラとファイナルの攻略者が職場の服装で出てたのは吹いた。(パン屋とホテルマン)何もそこまでしなくても… -- 名無しさん (2015-06-06 11:47:14)
- どんどん難しくされたのに賞金は100万のまま。10秒で涙を流すチャレンジがよっぽど楽だ。 -- 名無しさん (2015-10-17 21:00:03)
- 最大の被害者はリターンズで夫人初クリアしたかと思ったらメカウンナンAにやられた人だと思うw -- 名無しさん (2015-10-17 21:03:01)
- これのビックリフラッシュもあるよな。自分はそれでビビりすぎてPCにパンチしてお釈迦にしたことが… -- 名無しさん (2016-09-03 13:31:39)
- 柳沢慎吾が先生って呼ばれてたのが異様に印象に残ってる -- 名無しさん (2017-07-01 02:03:24)
- 最初の制限時間30秒でクリア時間57秒ってどう言う事?チェックポイント通過で時間増えたりとかあったの? -- 名無しさん (2022-06-12 03:04:38)
- マリオカートのイライラ棒も食玩であったな -- 名無しさん (2022-06-12 09:52:12)
- ミニスカ履いてる美人女優や美人モデルがイライラ棒にチャレンジする際のナレーションがやけに気合入っていた気がする… -- 名無しさん (2023-02-08 22:09:39)
- ↑それもうイライラ棒じゃなくてムラムラ棒じゃん -- (2023-03-01 19:58:37)
- かぼちゃ男「悲鳴を上げるな。陰茎が苛立つ」 -- 名無しさん (2023-08-22 20:09:40)
- VR空間でこれをプレイできたら楽しそうやな。VRワールドにはあるんかな -- 名無しさん (2023-08-23 01:28:36)
- ↑4バニーガールがチャレンジしているのを予告で見て、その放送回は迷わず録画した。あのデカケツを何度と見てオカズにしたのはいい思い出。 -- 名無しさん (2023-09-03 00:07:04)
- 昔セブンイレブンで体感ゲームのイライラ棒があって、ゲームオーバーになったら「ヘボすぎる」と貶されたのを覚えている -- 名無しさん (2023-11-10 08:56:07)
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*2 いずれも最高値は5。
*3 紹介する際は一般人・芸能人・ゲストチャレンジャーの区別なく敬称を略して紹介していた。テロップも同様。ただし一般人の場合は「(氏名)XX歳」と年齢もコールされた。その他の企画も同じような紹介だった
*4 久本雅美がドラム部分を抜けたものの、ウッチャンギロチンに繋がる道の入り口で引っかかり失格となってしまった。
*5 なお、デンジャラスゾーンの制限時間はそれまでの残り時間をリセットする形で設定される。ナンチャンゾーンまでをいかに早くクリアしても持ち時間が増える事は無い
*6 イエローオウルを演じた成瀬富久氏と同一人物かは不明
*7 全てファイナルのイライラロボと同型
*8 性能差は無い。
*9 ストーリーなんてものは無いのでこのキャラが何なのかは本当に謎
*10 他のビデオゲーム版はPC版と同じく残機制となっている
*11 一部の車種では他社と同じ板状のものを採用している。
*12 実際は電気ではなくいわゆる高周波であった。
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