ゲッコー・モリア

ページ名:ゲッコー_モリア

登録日:2011/07/08 Fri 04:14:06
更新日:2023/08/09 Wed 11:10:05NEW!
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王下七武海 海賊 悪魔の実 賞金首 リストラ 超人系 ワンピース 世界政府 能力者 七武海 海賊王に俺もなる! 二刀流 one piece 蝙蝠 意外と厚い部下の信頼 部下思い 怠惰 萌えキャラ スリラーバーク ゲッコー・モリア one piece登場人物項目 one pieceボスキャラ 所要時間30分以上の項目 カナヅチ 謎の多い男 器は大物 私掠船 略奪を許可された海賊 コメント欄ログ化項目 影使い 王下七武海 ←最年長並びに一番デカイ 宝亀克寿 カゲカゲの実 でからっきょ 他力本願 規格外 仲間想い ぬいぐるみ体型 20年前はリューク ゾンビ兵 霊魂不滅 南部晴政 キシシ 醒めない悪夢 作者公認のしぶとさ ゲッコー海賊団 モリア 他力本願 ←お前がやれ ものぐさ 怠け者





キシシシシシシ!!



早くおれを海賊王にならせろ・・・・!!!




漫画ONE PIECE』の登場人物。


〇目次



【プロフィール】


本名:ゲッコー・モリア
年齢:48歳→50歳
身長:692cm
懸賞金:元3億2000万ベリー→(生存判明後)3億2000万ベリー
肩書:元王下七武海
所属:ゲッコー海賊団船長(約23年前)→スリラーバーク海賊団船長
所属船:スリラーバーク
悪魔の実:カゲカゲの実(超人系パラミシア)
出身:西の海ウェストブルー
誕生日:9月6日(96←黒←影)
血液型:X型
好物:キャビアのマリネ
好きな言葉:「お前がやれ」
モットー:他力本願
笑い声:「キシシシ」
CV:宝亀克寿*1




【概要】


おれは何も手を下さねェ


他人の力で海賊王になる男



世界政府公認の七人の海賊王下七武海の一員(元)。
超人パラミシア悪魔の実『カゲカゲの実』の能力者。
世界最大の海賊船「スリラーバーク」を所有しており、光が届かぬ霧の海域“魔のフロリアン三角海域・トライアングル”にて七武海としての活動をしていた。
世界一の天才外科医を部下に持ち、40m以上の巨漢の“魔人”オーズの死体を所有。


七武海の中でも「謎の多い男」とされており、ロビンすら名前や元の懸賞金以外の情報を知らなかった。
約23年前、後に四皇に数えられるようになった百獣のカイドウと渡り合ったという来歴から一般の海賊からは非常に恐れられており、
モリアの敗北が示唆される様な現象が起こってもなお「モリアの敗北はありえない」とまで断言される程。
部下からは「ご主人様」「モリア様」と呼ばれているが、末端のものは名前を呼ぶことすら恐れている。




【容姿】


異様な色白の肌に奇妙な形に逆立った赤黒い髪。長いもみあげ。額からの二本のツノ。大きく尖った耳。目の下にはクマがある。
口は耳まで届くほど大きく、歯は魚人族のようにギザギザで不健康そうな色の唇
上半身は肩幅が狭く痩せているが下半身はでっぷりと太ったらっきょのような体型に長く大きな手と長い首。それとは対照的に短い足。
図形に見立てるなら三角形。
さらに額、下顎から首にかけて縦に縫い目があり、首と顔の境目がない。過去に顔をぶった斬られたのだろうか?


身長692cmという七武海一の巨体。
ドラゴンクエストシリーズラスボスのようなノリの風貌で、誰より人間からかけ離れている。
「蛇首族」というには首は短く、若い頃は首は普通の長さだった様子。


服装や装飾はゴシック系を好み、コウモリや吸血鬼を思わせる風貌をしている。
戦争編では上からさらに青色のフード付きのローブを羽織る。


ルフィから「デカらっきょ」と称される異様な体型だが*2、実は若い頃の体型は今とは真逆。


0巻に登場した20年前の姿は、今とは違いスリムでアゴがちゃんとあり、完全にリューク悪魔そのものといった凶悪な容姿をしていた。
強敵たちとの死闘で顎を砕かれ、そこを縫うようになったのかもしれない(無論、単なる肥満かもしれないが)。
因みにツノは今と比べて小さい。
また、当時はふさふさのコートに首輪などを装着したパンク系のファッションだった。
痩せているが背景の描写から察するに、今と同じくらいデカかった模様。怖すぎる。


また63巻SBSで描かれた幼少期の彼は全く普通の人間体型である。どうしてああなった。


ちなみにホグバックを仲間に迎え入れた10年前は現在より少しだけ痩せており、服装はマントを羽織ったタキシード姿だった。




【人物】


モットーや好きな言葉から察せられる通り、『七武海』という肩書を背負ってるとは思えないほど非常にめんどくさがりな性格。


実際、敵が攻め込んでこようが非常事態になろうが解決を全て部下に押し付け、基本的に自分からは動こうとしない。
自分しかいない時は寝転びながら戦い、部下が参入すれば後はそいつに任せて自分は逃げるといった具合である。



んな事までおれが知るかバカ野郎
お前らがなんとかしやがれ!!!


おれはあくまで補助に徹する



このモットーは、約23年前に新世界にて仲間をはじめ全てを失うという“悪夢”のような挫折を味わったために生み出したもの。
もともとの性格は他力本願ではなく、「自力への過信」と「野心」に満ちていたという。


現在はなんでも部下達に任せた影響からか、体型も若い頃と比べて激太りしている。
ちなみにカイドウの方は、部下のスカウトにこそ力を入れているものの、とある人物の生き様に感銘を受け、20年かけて更に肉体を鍛え上げている。
この点は偶然ながらモリアと対照的である。


後述するが、『自力』が及ばずに仲間を全て失った体験はモリアにとって大きなトラウマとなっている模様。



◆好戦的


「他力本願」をモットーとしながらも、かつての名残か要所要所で好戦的な一面を垣間見せる。
特にルフィ達がゾンビを浄化して回っているという報告を聞くと嬉しそうに狂気的な笑みを浮かべ、「対処できそうです」という報告を受けると露骨にがっかりしていた。



「あァ…そうなのか つまらねェな…」

「そんなまた…どうせ何もする気ねェからって」



また後述の能力の凶悪さに違わず冷酷かつ残忍であり、「粉々にしちまえ!!」「人の形すら残してやるな!!!」などと部下に残酷な命令も笑いながら行う。
また能力の都合上、質のいい死体には異常な執着を見せており、まだ生きている相手に向かって



欲しい!!! アイツの死体が欲しい!!!



と狂気的な発言をぶちかましている。
怖い…


◆“本物の海賊”としてのプライドと頭脳


こうしたモリアの性格の中で、一番強く出ているものは「プライドの高さ」だろう。


肝も座っており、「部下に任せて自分は出ない」キャラにありがちな「ビビリな小物」とは違うのが彼である。
光が通らない霧の海域を抜けるという自身にとって不利益な環境に置かれても、狼狽える部下を横目に



それがなんだってんだ…海賊なんだ
海の上ならどこだろうと構わねェ



と海賊らしい発言をしたり、瀕死の状態に追い込まれ、麦わらの一味含む多勢に囲まれた状況下(ローラに「痛めつけられたくなければ全員の影を返せ」と脅される)でも



ガキのケンカじゃあるめェし…!!
本物の海賊には“死”さえ脅しにならねェ



と言い放った。
とは言え、いくら多勢だろうが四皇と戦い、その脅威を肌で知っているであろうモリアからすれば、格下(というかほとんどは雑兵レベル)も良いところなので、一笑に付すような事だったのかもしれないが。


…しかしプライドが高いが故に沸点が低めであり、部下からの失言は許すものの、煽られれば「……はァ?」と立ち所にプッチンしてしまう。
しかもそのプライドが敗因の一つとなってしまったところが、読者から「小物」とされてしまう所以でもあったりする。


とはいえ決して思慮が浅いというわけではなく、部下を利用した戦略自体には光るものをもつ。
ルフィを退けた後は、“魔人”オーズを主力に新世界に挑み、オーズを使ってまた強力なゾンビ兵を増やしつつ海賊王の座に挑むつもりだった様子。


黒ひげ元懸賞金額が0だと伝えられた際に「──成程 〝未知数〟か」と侮ることなく判断するなど、年相応の分析力もある。



◆部下への信頼


部下に対しては何だかんだ甘い一面が多く、それぞれの幹部のリクエストに沿ったゾンビを作ってやったり、戦闘中にも関わらず結婚式を挙げようとするバカ共部下すら全く咎めない。
また部下からは割とタメ口で話されることもあったり、(主にオーズから)失言を受けることもあったりするのだが、これに関しても特に咎めたりしない。
更に更に、部下の安否を確かめるために自ら敵陣地へ態々出向いたのにも関わらず、部下から「報告忘れちゃってた」とテキトーな返事をされても「そうか」と軽く済まし、全く気に留めない。
(ただ、「チビらっきょ」呼ばわりされた時や言うことを聞いてもらえなかった時は''「……」と笑いながら耐えるなど、若干キテる''かのような様子を見せている。)


他力本願というモットー故と言われればそれまでだが、そもそも何でも他人に任せるという事はそれだけ相手を信用しているという事でもあり、船長格としての器の大きさが伺える。
また基本はモットーに則り表に出ることはないが、本当に部下に危険が迫った際にはなりふり構わず*3自ら前線に出る一面もあり、相手が格上だろうと憤慨し「許さん」と啖呵を切り返す。



普段から周りの人物を「部下」と呼んでいるが、ひっそり「仲間」と呼んでいる描写もあったり、遠回しに優秀さを讃えるような発言もしていたりする。


誰よりも人間からかけ離れた姿、「生きている仲間は必要ない」といった狂気じみた発言など、いかにも怪物な見た目と言動をするくせに、
挑発されたら普通にキレる、生きている仲間は大事にしている、など妙に人間臭い一面をもった人物である。


頂上戦争にて海軍本部元帥センゴクから「ルフィはモンキー・D・ドラゴンの息子」と言われた際に七武海の中で唯一驚愕を表情に出したりと、かなり表情変化が激しく、嬉しい時はにこやかに笑うし、煽られたら分かりやすくキレる。


…そこが一部の読者に「小物」と見られてしまう所以でもあるのだが…



【戦闘能力】


経験浅い若造が 人をみくびると
後で恥をかくぜ


本人の性格からか、先陣切っての戦闘にはあまり活躍が見られないが、
「他力本願」というスタイル故、

  • 部下の特性をうまく利用した補助技
  • どう攻めさせるかの戦闘方針
  • 弱点を未然に防ぐ抜け目の無さ

など、その場で戦略を構築し指示を下す能力には長けている模様。
とはいえ七武海だけあって本人の戦闘能力も高い。
また、おおよそ考えられないほどの猛烈な攻撃を食らっても耐えるという常人離れしたタフさ、意識不明の重症に陥ってもわずか数日で完治し戦争に参加するほどの異常な生命力をもち、大量の影を身体に取り込んでも(後述)意識を保ち続ける精神力の高さも併せもつ。


因みに作中、覇気を使ったような描写がない。
新世界では覇気を使えない人間はヒヨッコ扱いされる事や、四皇のカイドウとの交戦経験もあり、使えないという事は考えづらいが、
怠けて覇気が鈍ってしまったのか、はたまた覇気なしで四皇とやり合ったのか…
暴走状態でのルフィとの戦闘でも怒りに我を忘れ覇気を使うことすら忘れていたのかもしれない。



◆悪魔の実の能力


超人系パラミシア悪魔の実「カゲカゲの実」の能力であり、自他の影を実体化させ自在に操る影人間


影は自由自在に操ることが出来るが、この能力の真骨頂はそこではない。
「影」とは人間が産まれ、そして死亡するまで一生付き従ういわば「もう一つの魂」
その「魂」を相手から引き剥がし、自分に従わせてしまえる能力なのである。
捕らえた影を死体に入れれば、自分に忠実な兵士を生み出すことができる。
劇中で「ゾンビ」と呼ばれているのは彼によって生み出された「動く死体」の事であり、何も本当に死人が蘇ったわけではない。


しかし自身の影を使った技もなかなか強力で、寝っ転がった状態でルフィを軽くあしらったり、かなりの遠距離からロビンの奇襲に成功する、巨人以上の巨体をもつ相手を一撃で仕留める等、ゾンビに頼らずともそこそこの戦闘も可能である。
また、ゾンビの身体能力を向上させる補助技も存在しており、モリアは能力を攻撃としてというより味方の補助に徹した使い方を主としている。


なおビッグ・マムのもつ「ソルソルの実」の能力と似通った点もちらほら見受けられるが、あちらは死体や人間に命を宿すことはできず、逆にこちらが影を入れる事が出来ない花や木などの物質*4や、雲や火といった自然現象には命を宿す事ができる等、どちらが上とも言えない相互互換関係にあると思われる。


ちなみにラテン語でソルは「太陽」を意味しており(ソルソルの実のソルは「ソウル=魂」の意)、名前に関しても対照的な点があったりする。



ゾンビ


ここは戦場!!死人の数だけゾンビは増やせる!!!キシシシシ!!!


モリアによって影を入れられた「動く死体」。


ゾンビは入れられた影の持ち主の人格と戦闘能力を反映し、痛みも感じなければ死にもしない不死身の兵士となる*5


ただし、悪魔の実の能力者の影を入れてもその影や死体が能力者なわけではないため、能力までは反映されない。
「生前は能力者だった」死体でも、死亡した時点で能力を失っているため、どのみち「悪魔の実の能力を操るゾンビ」は造れず、例えばエース"白ひげ"などの死体を入手できたとしても彼らが生前のようにメラメラの実やグラグラの実の能力を使えるわけではない。


基本そこに死体があればモリアはゾンビを生み出すことができるのだが、スリラーバーク には部下である天才外科医ホグバックの技術が加わることにより、実に多様なゾンビ兵が数多く存在している。具体的には


  • 大昔に存在していた伝説の戦士の死体を現代での実戦に使えるレベルまで復元させる
  • 生物の肉体を筋肉増量、動物の肉体と縫合するなどにより更に強靭なものにする
  • 無機物を生物的な構造に改造し、奇襲に長けた戦闘員を作り出す。

etcetc…


このようなホグバックの技術により、時として元の影の持ち主すら圧倒するほどの能力を持った強力なゾンビ兵を生み出すことができる。
またこうしてホグバックが作り出したゾンビの元となる肉体は、作中では没人形マリオと呼ばれる。


さらに没人形に影を入れる直前に影を相手に「肉体(没人形)と声」を与えることを対価とする「過去消去の契約」を結ぶことにより元の持ち主のトラウマや衝動的な行動なども消し去ることができ、元の持ち主からは考えられない行動をさせることも可能。*6
(例:ブルックのゾンビがアフロを躊躇いなく切り落とそうとする非情な行動をとる、女には手出ししないサンジのゾンビがその"女"であるロビンを躊躇いなく蹴る)


しかし逆に強靭な死体に小物の影、貧弱な死体に大物の影といった具合に影と死体との相性も考えずテキトーに組み合わせてしまうと、双方のポテンシャルを引き出し切れずゾンビの実力も落ちてしまう。


なお影を切られた相手はショックで2日は気絶してしまう上、「光に拒まれる存在」となり太陽の光を浴びると消滅してしまう。*7
しかし本体が消滅すると影まで消滅するためあまり無碍に扱うとゾンビが使えなくなってしまう。
そのため、一部を除きスリラーバークには影を抜かれた人々が軟禁されている。
なお影の持ち主が死亡してしまってもゾンビは使えなくなるので、基本強い人物ほど気絶している間に島から追い出してしまう。


死者を駒として使用し、生者には光の届かない生活を強制する、という文字通り悪魔のような凶悪な能力である。
ゾンビ化した兵士は自分に絶対服従。命令するだけで自分は何も手を下す必要がない。
彼らしい他力本願な能力でもある。


劇中でこの能力により影を奪われた被害者の総数は実に1000人を軽く上回り、その中には海兵すら含まれていた。


弱点は、海の力を含んだ塩の塊、もしくは海水
塩の塊や海水をゾンビが飲んでしまった場合、ゾンビの肉体と影の結びつきがとけてしまい、影は持ち主のもとに帰ってしまう。
またゾンビは首が飛ぼうが背骨が折れようが死なないが、流石に身体が消滅してしまうほどのダメージを受けると影が抜けてしまうので、''''も弱点のうちに入る。実際に多くのゾンビ達は過剰なほど火を恐れていた。
ただし熟練者の影を用いられた将軍ジェネラルゾンビともなると冷静に対処されてしまう場合もあるため、塩ほど絶対的な弱点にはなりづらい。



ナイトメア化


影を自身に取り込むことで自身を強化することも可能。この際身体は大きくなり、目の下にクマが出来る。
ゾンビを生み出す要領と同じく、例えば全く剣術を使えない人物でも剣術の達人の影を取り込めばあら不思議。立派な凄腕の剣士になれる。
取り込んだ量に比例して身体、クマが大きくなり、そして当然力も取り込んだ影の戦闘力分跳ね上がっていく。


しかし影は生きている他人の体に長く居つくことは無いため、数分で体から出てしまう。さらに常人の精神力では1人分取り込むのがやっとで、過剰に取り込むと意識を失ってしまう*8
パワーアップできるからといってそんなポンポン取り込めばいいわけではないのである。


モリアは作中、全てのゾンビ1000体もの影を取り込んでみせるも、さすがに制御しきれず意識を保つのも精いっぱい。
しかしながらそれに見合った戦闘力を得て、島を割るほどのパンチをあっさり繰り出していた。



◆身体能力


直接戦闘の際は、武器として影を切り取るための巨大なハサミを分割し、二刀流のようにして戦う。
だがモットーからして本人にはまともに戦う気はないため、ちゃんとした戦闘描写は全くと言っていいほど無い。


しかし、オーズ復活の際には凍った鎖の上をこともなげに綱渡りしたり(しかもその場で方向転換したり)、ルフィから逃走する際はルフィが追いつけないほどのスピードでかなり余裕そうに走るなど、基本的に他人任せとはいえそれなりの運動神経は持っている模様。
肥満体型の現在でこれだけ動けている辺り、痩せていた若い頃の身体能力が伺える。



◆技一覧


  • 影法師ドッペルマン

カゲカゲの実の基本能力。
影で分身を作り出し、自在に操る。
この影はモリアから分離することができ、姿形を変形させることも可能。
痛覚などの感覚もなくモリアから独立しており、いくら攻撃されようとモリアに影響は全く及ばない。
モリアはこの技を起点に様々な技に派生させる。


  • 影入れ替え

本体と影法師の位置を瞬時に変える。影法師に攻撃が通用しないことを活かした回避技。
身体の一部だけを入れ替えることも可能。
攻撃された瞬間に入れ替える事で超人系でありながらまるで自然系のような受け流しを行える。
ゲーム等では技名がある場合があり、その時は「影武者」と呼ばれる。


  • 欠片ブリック蝙蝠バット

自身の影から丸っこいミニ蝙蝠を無数に作り出すモリアの十八番。かわいい。
血は吸わないが噛みついて攻撃する。
一見すると地味だが、ルフィが血まみれになったり戦争編では新世界の海賊が転げ回る等、意外と殺傷能力が高く、応用で周囲に展開することで敵の攻撃を受け止める盾にもなる。


  • 影切り

相手の足下などにある影を掴んで捕らえたうえで巨大鋏で切り取り、ホグバックが死体から造った没人形マリオに入れることで本体の戦闘力を引き継いだゾンビ兵を誕生させる。
影を切り取られた者はショックで2日は気絶し、陽の光を浴びると消滅するため、日が出ている場でのこの技は即死技である。
切り取った影はそのまま放置すると持ち主の元へ戻ってしまうが、切り取られた状態ならモリア以外でも物理的に触れることができるため、掴んだり縛り上げるなどしておくと没人形無しでもその場に留めておくことが出来る。
これも特に技名は無いが、ある時は「影戯“大鋏”」と呼ばれる。
おそらく元ネタは『ドラえもん』に登場するひみつ道具「かげきりばさみ」。


  • カゲ革命かくめい

これがおれの見せる悪夢!! 最高だろう!!?


自身の影を他人の影に忍ばせ、その影の形を自在に操ることで、影の主の形まで変えてしまう技。
要は「影は実体と同じ形に変わる」という常識が逆転し、実体が影と同じ形に変形する。影と実体は同じ形でなければならないという鉄則を逆手に取った技。
ゾンビは悪魔の実の能力までは反映されないため、ルフィのゾンビであるオーズの身体がゴムになる事はなかったが、この技を使用する事であたかもオーズがゴムゴムの実の能力者であるように操れた。
所謂「影縫いの術」のように敵の肉体を操作する使い方もできるはずだが、既に影を奪った相手には発動できないのがネック。


影革命でオーズを丸く変形させた時の技。
ちなみにこの時のモリア様はかなり楽しそうだった。


  • ブラックボックス

欠片蝙蝠を相手の周囲に飛ばし、そこから箱状の影を展開し、相手を閉じ込める。
詳しい描写は不明だが“剃”のスピードで反応できるギア2状態のルフィを捉える等、発生はかなり早いらしい。


  • 影の集合地シャドーズ・アスガルド

さァ スリラーバークの全ての影達よ…!!! このおれの力となれ!!!


周りの影を呼び寄せ手当たり次第自分の中に詰め込むことで脅威的な一撃を生み出す最後の奥の手。
作中では自分の支配下にあるすべての影(ルフィのものを含む)を取り込み、一撃で島を叩き割る破壊力を得た。
しかし流石に千人近くも入れると本体にも相当な負担がかかり、そのため暴走に近い形になってしまった。


アスガルドは北欧神話で戦死した勇者たちの行きつく先の事。


  • つのカゲ

欠片蝙蝠を蜥蜴型の刃に変形させ相手を貫く攻撃技。
リトルオーズJrの巨体を鎧ごと貫通する威力をもつ。




【来歴】

◆過去


約24年前(新世界編時点)、東の海イーストブルーのローグタウンで“海賊王”ゴールド・ロジャーの処刑と、大海賊時代の幕開けを見届けた。


そして「ゲッコー海賊団」を率いて“新世界”の強豪海賊として名を馳せ、結果は敗北に終わったが、ワノ国に乗り込んで後の四皇カイドウ”率いる百獣海賊団と戦争を行った。
当時の拮抗具合は不明だが、少なくとも“一時期渡り合った”と評されるレベルの争いだった模様。


ちなみにこの戦争は時系列を見ると分かるがなんとロジャー処刑の翌年(約23年前)に始められている。
大海賊時代開始から1年以内に“新世界”に到達し、元ロックス海賊団船員と争う辺り、当時の実力の規格外っぷりが窺える。


この際に伝説の剣豪リューマの墓を荒らしてリューマの遺体と名刀“秋水”を盗み出したとみられ、光月おでんの忠臣だった錦えもんをはじめワノ国の人々は海賊騒ぎのドサクサで起きたこの出来事に大変悲しみ憤っている。


データカード『VIVRE CARD』によると、この戦争の敗北後に、巨大船スリラーバークを構築して王下七武海に加盟したという。


このカイドウと戦った“新世界”での時期に“優れた部下の重要性”に気づいたらしく、他力本願なスタイルに移行したと発言している。
逆に言えばそれ以前は自分が最前線で突き進むルフィのような海賊だったのだろう。
アニメでは巨大な剣を担ぎカイドウの金棒と打ち合うという後からすれば考えられないような戦い方をしていた。原作では打ち合う瞬間が1コマだけあるのみ。


しかし“大きく名を馳せた有能な部下達”を全て失うという「悪夢」を体験したことで、失うこともなければ代えもきく「ゾンビ」を部下にする方向性に転換。
王下七武海に加盟後、海賊たちの中間点にあるシャボンディ諸島の前に位置する霧の海“魔の三角地帯フロリアン・トライアングル”で「ザコ海賊の抑制」…という名目のゾンビ兵団増強を行なっていた。


そこで麦わらの一味と出会う。



◆偉大なる航路編

スリラーバーク編



スリラーバーク三怪人アブサロム・ホグバック・ペローナとゾンビ軍団の搦め手を用いて麦わらの一味を翻弄。
サンジゾロルフィの三人組を真っ先にひっ捕らえて影を奪い、ルフィの影を使って“魔人”オーズを復活させた。


オーズをルフィ除く麦わらの一味に仕向け*9、自身は追いかけてくるルフィを軽く翻弄し逃げ回り、出し抜くことに成功。
そのまま自分は逃げ続け、朝日が昇るまで高みの見物を決め込む予定であったが、
サー・クロコダイル除名による七武海の後釜に黒ひげが選ばれた事を伝えに来たバーソロミュー・くまが報告のついでに余計な一言を付け足した為に事態は急変する。




また一人……“七武海”が麦わらの手で落とされやしないかと政府は危惧している


フザけんじゃねェ!!! おれの心配だと!!? ザコ海賊抑制の為、この座についてやってるおれに向かって!!?


…必要ならばおれが貴様に加勢してやっても構わない


……!!!



誰に口を利いてやがんだ てめェ!!!




…海賊としての自負も強く、プライドの高い彼が政府からナメられているなど、そんな事を許せるはずもなく、これまでの自分のポリシーを捨て遂に自ら前線に立ち麦わらの一味をゾンビ兵にする事を決行した。




''おれが戦いの場に出向いてやった事に感謝しろ!!''
''…そして充分に気をつけるんだな…!!''
''おれはただ乗ってるだけじゃねェ…!!!''



''最高の悪夢を見せてやろう''




とはいえ、そこは七武海の一角を担う大海賊。圧倒的な力を持つがおつむの弱いオーズの頭脳となり、入れられた影の人格に合わせてゴムゴムの能力を真似ることによって麦わらの一味を次々に打ち倒し、一時は麦わらの一味を壊滅状態にするまでに追い込んだ。
しかし、モリア被害者の会、ローリング海賊団がたまたま影を100体捕まえており、ルフィはそれに助けられナイトメア化。自身の能力を利用し超絶パワーアップしたナイトメアルフィの猛攻をモロに喰らって気絶してしまう。
やっと意識を取り戻したときにはオーズが再起不能となり、周囲はローリング海賊団と麦わらの一味に包囲されていた。
しかしローラたちの「これ以上ぶちのめされたくなければ影を返せ」という脅しを、モリアは一蹴。そして…




航海を続けてもてめェらの力量じゃ死ぬだけだ…
〝新世界〟には遠く及ばねェ…!!!
なかなか筋のいい部下も揃ってるようだが


全て失う!!!


なぜだかわかるか!!?


おれは体験から答えを出した
大きく名を馳せた有能な部下達をなぜ
おれは失ったのか………!!!


仲間なんざ生きてるから・・・・・・失うんだ!!!




全員が初めから死んでいるゾンビならば何も失う物はねェ!!!
ゾンビなら不死身で!!
浄化しても代えのきく無限の兵士!!!
おれはこの死者の軍団で再び海賊王の座を狙う!!
てめェらは影でおれの部下になる事を幸せに思え!!!




さァ スリラーバークの全ての影達よ……!!!
このおれの力となれ!!!



影の集合地シャドーズ・アスガルド〟!!!





怒りから狂気に走り、支配下における全ての影(最低でも''1000体'')を片っ端から取り込み、凄まじい攻撃力を得る。
朝日が来るまでの時間稼ぎを図り麦わらの一味を抹殺しようとしたのだが、なんせ自分でも完全に制御できない程の量を取り込んだ為に暴走に近い状態になり、究極の力を得た魔王のような死亡フラグが立ってしまっている。
その勢いに任せて軽く島をバカッと叩き割った(この時マストの柱が傾いた)。




悪夢を見たきゃ勝手に見てろ!!! モリア!!!



おれはお前に付き合う気はねェ!!!




その後暴れながらギア2状態のルフィと激戦を繰り広げるが、猛攻を一方的に(腹を集中的に)喰らいまくり、影を吐き出し続けてしまう。しかし影がある程度抜けたためか意識が若干戻り、剃のスピードで動き回るルフィを拘束、その上で先程島を割ったパンチをお見舞いした。




砕けろ!!!


これは〝洗礼〟だ!!!


てめェみてェな…若僧が…
この海ででけェ顔するとどうなるか…!!
〝七武海〟に盾つくとどうなるか!!!


分相応に生きろ!!!


世の中ってのァ…!!
出る杭が叩き潰される様にできてんだ!!!



…がしかし、ルフィは誰にも潰される様な男ではなかった。ゴムだから。
カチーン!


結局、最後は自分が暴れた事で傾いた柱の下敷きになり敗北。プライドに身を任せた結果暴走し自滅する事となった。



行ってみるがいい……!!


本物の〝悪夢〟は「新世界」にある………!!!





戦闘の際に受けたダメージは、

ナイトメアルフィによるゴムゴムのピストル

ナイトメアルフィのゴムゴムのストーム

ギア2のジェットロケット

ギア2のジェットバズーカ

ギア2のジェットバズーカ

ギア2と3重ねがけのギガントジェットシェル

重ねがけのギガントジェットシェル


しかしこれだけ攻撃を受けて尚意識はハッキリしており、倒れる事はなかった。
この後に柱の下敷きになるのだが、下敷きになった直後はそれでも意識は残っているなど凄まじいしぶとさの持ち主と言える。
それから数日後(?)には多少の包帯をしてるのみ、さらに数日後の戦争では包帯がないためおそらく完治していた。
恐るべき生命力である。


尚、敗北後でも部下のアブサロムと前述した世界一の天才外科医ホグバックは見捨てず、小型船スリラーバーク号で共に脱出している。


『モリア様はここでひっくり返ってる場合じゃねェんだよ!!』


部下の信頼は厚いようだ。


しかし反対に、ペローナはスリラーバークでの闘いの最中主人を見限り一人でスタコラさっさしようとした所くまと遭遇。
逃げ出す前に主人への置き土産にしていこうと(無謀にも)戦いを挑むが古城に飛ばされてしまう。
その後、寂しさのあまりモリアの名を呼んでいたりとやっぱりモリアを内心慕ってはいた模様。


え〜〜〜〜ん! ここはどこなの? モリア様〜〜〜!!!




マリンフォード編



マリンフォード頂上戦争に参加。白ひげ率いる新世界の海賊達と戦った。
リトルオーズJrを仕留める、白ひげ海賊団10番隊隊長クリエルと応戦、アニメでは大量の死体の山の上で高笑い等それなりの成果を出す。
そもそも死人が嫌と言うほど溢れかえる戦場は、モリアにとって絶好の草刈場であった。*10



ここは戦場!! 死人の数だけゾンビは増やせる!!! キシシシシ!!!



戦争中、自慢のゾンビ兵を次々と生み出し、旧怨あるルフィを捕獲し再び影を奪おうとするも、ジンベエに自分のゾンビ兵を塩を含んだ津波で無力化されて阻まれてしまう。
海兵の影を十数体取り込んで自身を強化しジンベエの影をいただこうと攻撃を仕掛けた。



てめェの影も貰うとしよう!!! ジンベエ!!!
一生暗い海の底で暮らすがいい!!



…が、ジンベエには攻撃を軽く躱されあっさり一発キツイ攻撃を食らうという姿を晒してしまう(アニメ版ではそのまま衝撃で影はぬけ、ジンベエには突破され「鍛錬が足りん」と一蹴される)。


さらに戦争終結後、世界政府から「戦死」という名目で暗殺される事となってしまう。
なぜ暗殺される様な事になったのかは不明だが、手を下したドンキホーテ・ドフラミンゴ曰く「もう七武海の称号を背負うには力不足」とのこと。
さすがの彼もモットーの「他力本願」がたたり、全盛期から実力は衰えているようだ。
小物ばかりを狩るため、強豪に対する抑止力として不十分なところも一因かもしれない。



……誰の差し金だ…… センゴクか……!!?


いやァ……!! もっと上・・・・だ……!!!



暗殺を企てた人物も今の所不明である(世界政府の天竜人クラスの人物であるようだが)。
現在の彼の生死も不明。
勿論七武海からは除名扱いにされてしまった。


ペローナは戦争後の死亡の記事(恐らく政府の偽装)を見て大泣きしていた。


モリア様が戦争で死んだなんてェ〜〜〜〜!!!
え!?じゃあ モリア様が"戦死"したってのはウソなのか!?
モリア様の身に一体何が起きたんだよ!!




「モリア様とは遊び半分で付き合っていた」と言う割にはえらく執心している様子である。
それもそのはず、実はペローナはモリアに拾われた孤児であり、育ててくれたモリアを実の父親のように慕っているというのだ。
ひょっとしたらあのファッションセンスは…


政府によるモリア抹殺の際も、手を下したドフラミンゴ曰く''「その場でパッと消えた」''ことから恐らくアブサロムが救出した模様。
七武海であるドフラミンゴと数台のパシフィスタの中、モリアを救出する辺りやはり信頼は厚い(扉絵では医者と一緒にビーチで嫁探ししていたけれども)。


ドフラミンゴは''「もうほとんど命は尽きていた」''とも言っていたが、名だたる名医・ホグバックが居るのでそのうち再登場するだろう。まさにモリア様マジゾンビ。


「いらない」と判断している「生きている仲間」に何度も助けられる形になっている。



◆新世界編


生存を匂わせる台詞やジャンプの付録で「モリアの目撃情報」が掲載されており、生存はほぼ確実視される。
また、71巻のSBSでは頂上戦争にアブサロムも参加していた事を作者が明らかにしており、アブサロムがモリアを救出した可能性はほぼ確定的となった。


そして新世界へ乗り込んだ麦わらの一味が快進撃を続ける中、ほとんどと言っていいほど姿が見られなかった彼だったが…





世界会議後・ワノ国





聞こえなかったのか!!!

ティーチを出せと言ってんだ!!!



''なんと頂上戦争編で消息を絶ってから(現実世界で)8年ぶり(アニメで放送された分を加味しても7年ぶり)にようやく再登場を果たした。''
かつてのスリラーバークに似た大型船に乗っている。


登場して早々に剣呑な雰囲気であるが、事の発端は彼の部下であるスケスケの実の透明人間、アブサロムが元七武海にして現''四皇''“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチのナワバリである海賊島ハチノスで消息を絶った事から始まる。


現在、黒ひげ海賊団「能力者狩り」で名を知らしめており、悪魔の実の能力者達を襲い(恐らくは殺害して)、能力を奪い戦力を増強させていた。


このことからアブサロムの身を危惧したモリアは、あろうことか''四皇である黒ひげ本人が根城としている海賊島ハチノスにゾンビ軍団を率いて単身で襲撃''、アブサロム救出へ出向いたというわけである。
(ちなみにこの際、ハチノスの港にいる海賊達を軽く全滅させている。さすがは元「七武海」である)


黒ひげの名を叫び、ハチノスにいる海賊達をゾンビ達と共も襲いながらアブサロムを探すモリアだったが、しばらく暴れまわっていると美女達に囲まれたアブサロム本人があっさり登場。
先程までの殺意を引っ込め、「コイツら(下っ端海賊達)に悪ィことをした!!」とすっかり安堵した様子で警戒を解くモリア。
これにて一件落着…


と思いきや


突然背後から斬撃を受け、斬りつけられてしまう。咄嗟に後ろを振り返ると…
なんとその場にいたのは透明化を解除し、姿を現した元インペルダウン看守長、雨のシリュウ
さらに先程まで会話していたアブサロムはイヌイヌの実幻獣種、モデル“九尾の狐”の能力で変装していた“若月狩り”カタリーナ・デボンであった。



…!! てめェらアブサロムを…!!!


死体ならあるけど持って帰る? 死体が好きよねアンタ!!



シリュウの現れ方に既視感を覚え、アブサロムの身を察し激昂するモリアだったが、直後に黒ひげ本人から海賊団に加わらないかと勧誘され、その一件は幕を下ろした。
この件は「ゲッコー・モリアとゾンビ軍団の襲撃事件」として当然新聞に大きく取り上げられている。
生死は不明。「襲撃事件」が新聞には取り上げられているため、黒ひげ海賊団の傘下に入った、もしくは殺害された、という事は無かったのではないかとも考えられている。
少なくとも、その後の黒ひげことティーチは無傷であり、世界会議後の事件を受けて何者かの能力を奪おうと行動を開始している。



ちなみに、シッケアール王国跡にてミホークと一時的に暮らしているペローナはこの新聞を見て大号泣していた。


モリア様が生きてた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♡♡
よがったモ゛リア様生ぎでだよ〜〜〜!!


だが安心してる場合ではない。


早速シッケアール王国跡を出て行きモリアに会いに行こうとするペローナに対し、ミホークは止めるどころかむしろ勧める。


今ここを出るのはいい選択かもしれん 世界会議に妙な議題が出ている


そしてミホークの予感は当たり、七武海制度の撤廃が決定することとなる……


エッグヘッド編の幕間の物語でハチノスの牢屋に捕まっていることが判明。おそらく生存していると思われる。
ペローナがコビーに「お前助けるからモリア様助けろ」と取引を持ちかけられ、その結果逃げられたかは不明。


【余談】


  • 由来・モチーフ(と思われるもの)

○月光/激昂
○ゲッ「コー・モリ」ア=蝙蝠
○モリアオガエル
○Gekko→ヤモリ属の学名
○moria=スペイン語の『死ぬ』『消滅する』(morir) の線過去形。
○ラテン語の"Memento mori―メメント・モリ"(を忘れるな/記憶せよ/想え)という格言。
○モリアーティ教授
ヴォルデモート卿(ご主人様の呼び名、名前を呼ぶ事を恐れる部下)
○ひきこもり



  • 間違われやすい部分

ゲッコー・モリではない。モリアである。
スリラーークでもない。バークである*11



  • 再評価

新世界篇になり、四皇の脅威度が知られるにつれ、本人不在の中で地味に株を上げつつある。
というのも彼は、仲間を全て失った状態から四皇カイドウへ挑戦する意志を捨て去らず、果ては未だに海賊王すら目指すという向上心を持ち続けている。


仲間を全て失った状態や海賊船を失った者・四皇に敗北した者が再起することがいかに難しいかは、ルフィやルンバー海賊団、クロコダイルや白ひげ傘下のエース、スクアード、その他ルーキー達の事例から察するに余りあり、何より四皇カイドウに対して一切怯えた態度を取らない(それどころかバカとさえ呼ぶ)事から、「器は大物」と再評価する声も多くなってきた。


さらにスリラーバーク編や頂上戦争編のラストで、部下であるアブサロムのスケスケの能力で逃亡に成功し、同じく部下のホグバックの医術で命を2度も救われる等、優秀な忠臣を新たに得ている事も評価できる一因でもある。



  • 麦わらの一味との敗北

結果的に見ればスリラーバーク編の戦いで彼は敗北してしまったわけだが、これにはかなり麦わらの一味に有利な条件が働いてなおギリギリな戦いでもあった。


まずモリアはオーズに乗って戦っていた時点ですでにルフィ除く麦わらの一味を全滅の状態にまで持って行っており、この状況でもしルフィがそのまま途中参加しても勝てたかどうかは非常に怪しい。


またルフィがモリアを探しているときに会ったローリング海賊団が''たまたま影を100体も保管''していなければほぼオーズは倒せなかっただろう。


さらに最後の戦いでは、明らかに過剰な量の影を取り込み制御不能となったモリアの「自滅」という所が大きい。
もしモリアがもう少し影の取り込む量を抑えていれば、ルフィ達に勝機はなかったと思われる。
というかあの場面では朝日が昇った時点で今までがどうなってようが結局モリアが勝っていたため、最善の方法としては何もせず、逃げ回っていれば良かったのだが…
プライドが邪魔をして意地を見せてしまったのだろう*12



  • カイドウとの因縁

世間からはなぜかモリアは「自称カイドウと渡り合った男」と言われる事がしばしばあるが、モリア自身はかつて新世界でカイドウに敗れた事を部下にしか語っていない。「渡り合った」と発言したのは他の海賊達である。



  • 全滅したモリアの部下

よく「カイドウがモリアの部下を全滅させた」とする考察が多いが、実際はそのような記述は作中には一切ない。
モリア自身も「カイドウの野郎バカ」と馴染んだものいいをしている。
尤も、その場合誰がモリアが有能と評した部下達を全滅させたという話になるのだが…



  • 弱い?

やたらと負け描写が多く、プライドの高い性格から「小物」「七武海最弱」と散々な言われ方をされたりと、最強系の能力の持ち主なのにネットの評価はお世辞にも高いとは言えない。


しかし負け描写といっても、

  1. スリラーバーク編ではルフィが100体もの影に頼った&モリアの自滅が原因。
  2. ジンベエとの戦いにおいては、ジンベエが能力的に非常に相性が悪い相手であり、そもそもモリアはジンベエの影狙いで殺すつもりは無かった。
    というか一発殴られただけでそのまま戦闘不能に陥ったわけでもない。
  3. 暗殺ではドフラミンゴが大量のパシフィスタを引き連れていた状況下だった。

などなど、単純な戦闘シーンとしては判断しかねる点も多い。
カイドウへの敗北で、「死なない兵士」「他力本願」という考えに至り、若い頃から極端に変わった肥満体型(?)となってドフラミンゴにあざ笑われるほど実力を落としていたが、おそらくモリア自身もルフィへの敗北・生きた部下に助けられたこと等でその考えに再び変化はあったと思われる。
これからの活躍が大いに気になるキャラである。



  • ルフィの認識の変化

ルフィはモリアに出会った当初、「七武海の1人」という情報を聞いても「大丈夫だろ」的な態度だった上に、前述の「でからっきょ」というあだ名で呼んでいるなど、いつものように完全に軽視していた。
しかしスリラーバーク戦闘後半以降は「モリア」と名前で呼ぶようになり、頂上戦争編では「厄介なのがいるな…!!」と危険視する様な態度に変化している。
更に、ルフィは七武海を侮っていたが、モリア戦以降からは「強い奴ら」という認識に変わっている*13
よく「七武海の面汚しよ…」等と読者から言われている彼であるが、逆に「ルフィに七武海の認識を改めさせた人物」と言えるだろう。



実力不足?ということで除名されたモリアだが、七武海在籍中に彼がしていたのは「フロリアン・トライアングルでの影を目的とした雑魚海賊狩り」。これは世界政府にも「雑魚海賊抑制」として認められていた。
七武海在籍前は海兵の影を奪ったこともあるが、フロリアントライアングルはモリアの縄張りとして世界政府にも周知されているため現在は海兵狩りはしていないと思われる。
一方、他の七武海メンバーは、

と問題児だらけ。
あくまで「ゾンビ兵増強と海賊狩り」という利害関係の一致にすぎないが、モリアは海軍からの会議をブッチしたくらいで、比較的真面目に七武海の仕事をしており、世界政府は惜しい人材をクビにしたかもしれない。
…結局世界会議で七武海廃止になるからたいした問題ではなくなったが。



  • 引きこモリ

上でも語られている通りスリラーバークでの生活は自堕落そのものであり、自身のナワバリに迷い込んだ者から影を奪う時以外は殆ど食っちゃ寝の暮らしをしていた模様。
ルフィが来た当時なんかは前回影を奪った日から4日間ずっと寝ていたらしく、起きた後は4日分の食事をドカ食いするという有様である。そりゃ太るわ



  • アニメの作画ェ…

もともとあまりよろしくないアニメの作画の変化がずば抜けて凄まじいキャラ。
実は顔のパーツのバランスが複雑であり、いざ描こうとするとなかなか難しい。
アニメでは視点が変わるごとに顔が変わりまくっている。
更に、体型も特徴的なため、ひょろ長い体型になったり真円に近いほど丸々とした体型になったりを交互に繰り返すという愉快な状態になっている。



  • vsジンベエ(アニメ版)

頂上戦争編において対峙するモリアとジンベエ。
結果は知っての通りモリアがジンベエに一発殴られてシーンは終わってしまうが、アニメではここでオリジナルシーンが追加されている。


影取り込み


他人の力で強うなったとて
おぬしの鍛錬にはならんぞ モリアよ


しゃらくせェ!!
最後に勝ってりゃあ何だって良いだろうが!!



戦闘開始



図体のでかい割にちょこまかと…!!


図体がでかいのはお前さんの方じゃ


!!!(怒)



鮫瓦正拳後



せっかく取り込んだ影を出してしもうたか…鍛錬が足りんのう
ここは通してもらうぞモリアよ 先を急ぐのでな


待ちやがれてめェ!! 勝負はまだ…!!



…と、ジンベエからボロクソに言われ、なんだか情けない感じにされてしまった。



  • 担当声優

アニメではやたら甲高い声をしており初登場時誰もが驚いただろう。
普段の中の人の演技を知っていると無茶させやがってと言いたくなるレベル。
宝亀氏が郷里氏から引き継いだジンベエはモリアと全く声質が違うため改めて声優さんの力ってスゲーとなる事請け合い。
頂上戦争篇直前ということもあってジンベエ役に宝亀氏が選ばれたのかもしれない(その演技力はさすがの一言だが)。
当然ながら、↑の頂上戦争のモリアvsジンベエは一人芝居。声優名を知らなければ、同一人物が演じているとは絶対気づけないだろう。









キシシシッ!! 追記、修正はお前がやれ!!



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*1 同じ七武海のジンベエ(2代目)の声も担当
*2 オーズからは「チビらっきょ」
*3 「世間的には死亡扱い」というアドバンテージがあるにも関わらず
*4 ホグバックの改造があればあるいは可能
*5 痛覚がないから「どんな攻撃も通じない」と錯覚できているだけで、肉体的なダメージはきっちり受けている。そのため肉体の限界に達するほどのダメージがあれば動けなくなる。
*6 ただし完全な過去消去には没人形に入れてから数時間は掛かるため、暫くは影の持ち主に近い行動が見られる。
*7 ランプやシャンデリアなどの室内灯程度なら消滅しない。
*8 ルフィはそれでも100人分の影を意識を保ったまま取り込む事が出来た
*9 折角影を奪ったのに殺しちゃうの?と思うかもしれないがモリア曰く「死ぬような奴なら死んでくれて構わない」「億を超えるような奴はどうせ潰されただけじゃ死にはしない」との事
*10 生きた部下が3人しかいない(しかもペローナは上述の通り飛ばされた)為、海賊団を立て直す=死体を集めるにはこれとない機会である
*11 ちなみにバーク(barque)とは帆船の一種。
*12 ロビンにも「怒りと愚かなプライドで自分を計り損ねたようね」と言われてしまっている
*13 サー・クロコダイルにしても、三回戦って三回とも殺されかけ、2回はロビンの助けで一命をとりとめたのだが

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