登録日:2011/12/26(月) 17:06:51
更新日:2023/11/21 Tue 11:12:19NEW!
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ライトノベル 電撃文庫 ミヤスリサ 都市伝説 短編集 丸山英人 隙間女(幅広)
「ですから、隙間女です」
隙間女(幅広)とは、電撃文庫から刊行されているライトノベル。
著・丸山英人
絵・ミヤスリサ
隙間女等の都市伝説をモチーフに描いた短編集。
なのだが、
全然怖くありません。
絵師パワーも相俟ってか、元ネタがホラーなどと微塵も感じさせない話になっており、寧ろラブコメに近い。
全5編。ラストの話にある隙間女(飽和)は、隙間女(幅広)の続編になっている。
二の『消えない傷と~』と、三の『デコは口ほどに~』では、ある登場人物に関連性がある。
【物語】
一、隙間女(幅広)
隙間女。部屋に自分以外誰もいないのに、感じる視線。それが続きノイローゼになった時、家具と壁の僅かな隙間にこちらを見つめる女が――という都市伝説。
そんな都市伝説が、琢海の前にも現れ……
〇登場人物
- 琢間琢海(たくま たくみ)
主人公。小学生の頃、名前の『琢』が『豚』に似ているせいでからかわれていた事がある。だがその時先生に、
「豚は鳴き声以外全て食べられると言われるくらい無駄のない動物なのよ(略)だから、豚と言われて恥じる事なんてないわ。むしろ胸を張りなさい」
と言われ、立ち直る。
結果、ぽっちゃり系が好きになった。
「その先生、恩人なのかも知れませんが、確実に琢海さんの道を歪めてますよ」
その情熱は凄まじく、針美の『太った』発言にブチキレる程。
「その細い痩せすぎな体で何が太ってるだ! そんな事で贅肉に恥ずかしくないのか! 謝れ! 贅肉様に謝れ!」
- 針美(はりみ)
この本の表紙を飾る(上記画像参照)、琢海の寮の部屋に現れた隙間女。
大きな瞳、長い黒髪、細身の体型と、モデルとしても通じるような美少女。ちなみに貧乳。
「何も揺れなくて悪かったですね!」
最初は普通の隙間女だったが、家主の留守中に部屋の食べ物をつまみ食いしていたら太ったらしい。
隙間女故に、狭い所が好きで広い所が苦手。
なので広い所に出ると琢海に抱きつく。琢海爆発しろ。
琢海に部屋から追い出されそうになるが……
- 長尾(ながお)
琢海の同級生。
二、消えない傷と恋占い
吉山はどこにでもいる普通の高校生……だが、一つ、顔にある大きな傷だけ普通ではなかった。
吉山は同じクラスの黒田伊織に傷を付けられたと言い、彼女を『魔女』と疑っていた。
その証拠を探るために彼女と同じ生物部に入るが……
〇登場人物
- 吉山(よしやま)
この話の主人公。転校してきて一ヶ月になるが、顔の傷であまり印象が良くないせいか友達が出来ていない。
悪い噂ばかり広がっているが、普通の少年。
「本当にもう、やってられない」
- 黒田伊織(くろだ いおり)
吉山と同じクラスの少女。凛々しい振る舞いで、周囲から慕われている。
吉山は彼女を自分に傷をつけた犯人、魔女と疑っているが……?
カレーうどんが大好き。
「カレーうどんを分け与えるつもりはないぞ」
- 長谷川(はせがわ)
吉山と伊織のクラスメイト。
- その他のクラスメイト
手のひら返しが素晴らしい。
三、デコは口ほどにものを言う
喫茶店でバイトをする浪人生・幸太郎は、新しくバイトとして来た少女と出会う。その子は昔知り合った、小石原春だった。
再会を喜ぶも、何やら彼女には秘密があるようで……
〇登場人物
- 幸太郎(こうたろう)
この話の主人公。喫茶店でバイトをする浪人生。
マスターであるおじさんからは『コウ』とか『幸太』とか呼ばれている。
春と同い年の妹がいる。
「もしかして、ハルちゃん?」
- 小石原春(こいしはら はる)
幸太郎がバイトする喫茶店にバイトに来た少女。引っ込み思案で少し恥ずかしがり。
目が隠れる程の前髪が特徴で、その下には……
「だって、わたしなんかと一緒に働くのは、気持ち悪いですから」
- マスター
幸太郎と春がバイトする喫茶店のマスター。名前を適当に略す癖がある。
四、花摘みの園で相席を
小学生を助けトラックに轢かれ死んでしまった少年・花粉太郎は、魂だけとある学校のトイレに引き寄せられてしまい、テケテケを名乗る幽霊の少女に『トイレの花子さん』をやってほしいと頼まれる。そして、そのトイレで一人寂しく弁当を食べる少女・近衛花子と出会う。
〇登場人物
- 花粉太郎(はなこ たろう)
主人公。前述の通り、小学生を助けてトイレの花子さんになった少年。
生前は名前のせいで散々ネタにされてきた。
「……つまり、俺はこの苗字のせいで?」
- 近衛花子(このえ はなこ)
太郎のトイレで一人弁当を食べる(所謂便所飯)、冷めた感じの少女。
そこで弁当を食べているのには何やら事情があるようで……?
「あなたの名前など聞いていません。呼ぶ予定もありませんから、結構ですわ」
- テケテケ
『花子さん』を任された太郎に、色々アドバイスをする幽霊少女。腰から下が無い。
「実を言うと、お兄さんが花子さんに選ばれたのって手違いなんだ」
五、隙間女(飽和)
隙間女という奇妙な相手との奇妙な同居生活から半年。年末年始で実家に帰っていた琢海が寮に帰ると、そこには……
〇登場人物
- 琢間琢海(たくま たくみ)
(幅広)に続き主人公。この話では自分のポリシーに反する言葉を言う羽目に……
「まさか、まさかこんな忌々しい言葉を僕が口にする日が来ようとは」
- 針美(はりみ)
(幅広)から再登場の隙間女。この話では自分で隙間女のアイデンティティを覆す事に……
「すき、ま、隙間にぃ……!」
「私は隙間女ですので、項目の追記・修正はしなくていいんですよ」
「追記・修正するのを我慢できずにwiki篭りになった奴が何を言ってんだ」
「うっ」
隙間女(wiki篭り)
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