登録日:2012/07/21 (土) 04:26:18
更新日:2023/10/20 Fri 12:18:02NEW!
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ジョジョの奇妙な冒険 4部 ダイヤモンドは砕けない 一般人 小学生 漢 佐藤利奈 盗撮 ショタ 解説 解説王 死者蘇生 ビデオカメラ 黄金の精神 ループ エンドレスエイト 佐藤ゆう子 川尻早人 四部の真の主役 コメント欄ログ化項目 小学生←とは思えない精神力 主人公←ある意味で 時をかける少年 ママは美人 猫草テイマー 成長性a 最初は黒歴史 スピードワゴンの意志を継ぐ者 メタモルフォーゼ キラヨシカゲ ぼくのパパはパパじゃない アナザーワン バイツァ・ダスト
お前に味方する『運命』なんて……
お前が乗れるかどうかの『チャンス』なんて……
今! ここにある『正義の心』に比べればちっぽけな力なんだッ!
確実にここにある!!
今 確かにここにある『心』に比べればなッ!
『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』の登場人物。
ストーリー後半から登場し、4部のクライマックスエピソード『アナザーワン バイツァ・ダスト』は彼が実質的な主人公となっている。
担当声優:
佐藤ゆうこ (ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル)
佐藤利奈 (アニメ版ダイヤモンドは砕けない)
◆概要
吉良吉影が川尻浩作に成り代わり潜伏している川尻家の長男で、11歳の小学生。
前髪をセンター分けにしており、顎の高さまである薄い金色の髪の毛が特徴的な少年。
美男美女である両親の血筋もあってか、彼自身も容姿の整ったなかなかの美少年である。
スタンド使いではない一般人で、当初は母親のしのぶから「何を考えてるか分からない」と言われる暗い性格だったが、
吉良との戦いを通して大きく成長し、スタンド使い達にも負けない勇気と度胸を身に着けていく。
オタク趣味な所がありビデオカメラなどの機械類にも詳しい。
「自分は本当に愛し合う両親から産まれたのか?」という疑問からそれらを両親の部屋に仕掛け盗撮と盗聴を行っていた。*1
なお、初登場時は外見も不気味な根暗オタク少年そのものだったのだが、話が進むにつれてどんどん精悍になっていった。
◆主な活躍
【ぼくのパパはパパじゃない】
両親の盗撮を続ける中、ある日を境にそれ以前とは異なる不自然な行動が多くなった浩作(吉良)を不審に思った早人は、
気付かれないように彼を尾行し、そして吉良がスタンド能力を使ってDQNカップルを殺害する現場を目撃してしまう。
※ちなみに早人はスタンド能力者ではないので、具体的にどうやって吉良が被害者を抹殺したかは分からないものの、
それでも彼視点では吉良が触れた瞬間被害者が消滅したように見えたため、「吉良が何かをして消した」とは確信していた。
この一件で吉良が「パパ(浩作)に化けた殺人鬼」であると確信し、自分の命と母・しのぶを守るために吉良と対決していくこととなる。
しかし、吉良も早人が何かおかしな行動をしていることに勘付いており、上述の尾行に後で気付いた吉良に問い詰められる危機に陥るが、
今までの不審な行動や殺人現場を全てテープに収めどこかに隠している、と逆に吉良を脅迫し、彼に自分と母に手出しするなと告げて危機から脱した。
…かに思われたが、その直後逆上した吉良によって『キラークイーン』の能力で事故死に偽装され殺害されてしまう。
【アナザーワン バイツァ・ダスト】
早人を殺したことによって追い詰められ*2吉良は心底絶望するが、それがトリガーとなり、
独りでに『矢』が吉良を貫いたことにより、『キラークイーン』は新たな能力『バイツァ・ダスト』に覚醒する。
『時間を爆破』し無かったことにする『バイツァ・ダスト』の能力によって早人も生き返ったが、
この際、早人は自分を通じて吉良の正体に近付こうとする者を爆発してはその都度時を巻き戻す『爆弾』に変えられてしまっていた。
この能力を得たことで「自分は無敵になった」と確信し、本名を名乗りながら「もう君やママを殺したりはしない」「これからは家族のように仲良くしよう」と余裕をぶっこいて一方的な「停戦」を早人に持ち掛ける吉良。
繰り返される時間の中で、通りすがりのオヤジの社会の窓が開きっぱなしになってしまってる事と吉良を探す岸辺露伴や寝坊して待ち合わせに遅れた東方仗助達と出会った早人は、
彼らが自分から吉良の情報を聞きだそうとして爆死する運命にあると知る。
さらに、繰り返しの中で一度でも自分に吉良のことを訊ねて爆死した人物は、巻き戻った後自分に吉良のことを訊ねなくとも「爆死する」結果は変わらないため、
その繰り返しで仗助たち全員が爆死した後に吉良が『バイツァ・ダスト』を解除すれば、そのまま時は進み、彼らの死が確定してしまう。
運命を変えるには吉良が死ぬか、仗助達が死亡する前に吉良が『バイツァ・ダスト』を解除するしかない。
早人は吉良が密かに屋根裏で育てていたスタンド使いの猫草『ストレイ・キャット』で吉良を殺す決意をする。
そしてぼくは生まれて初めてマジに心の底から神様にお祈りした…
『どうかこのぼくに人殺しをさせてください』
…と
どうにか仗助達の『爆発』が始まる前に吉良に近づき『空気弾』を撃ち込むが、ほんの仕返しに手を火傷させた事で、吉良がポケットに入れていた腕時計が邪魔をして直撃させることは出来ず、殺害に失敗してしまう。*3
自分を殺しに掛かるほど追い詰められている早人を見た吉良は、早人が何度も時を繰り返し邪魔者を始末してきた事を確信し、
仗助達の死を確認した後『バイツァ・ダスト』を解除すると宣言する。
絶望する早人を前に勝ち誇る吉良。
『バイツァ・ダスト』は無敵だッ!
そしてこの『吉良吉影』に 『運』 は味方してくれているッ!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
『名前』…今言った…その…『名前』
おっと… 私の「本名」を言っちゃったかなァ~~~! フフフ…
そう… わたしの名は『吉良吉影』
フフフ ハハハ 誰かに喋っても構わないよ…
ところで、今何時だね?
ぼくはしゃべっちゃいない
最初っからぼくはあんたの事を
一言だってしゃべっちゃあいない
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ああ…でも相手に質問されても『バイツァ・ダスト』は作動するのだ
書いたりしてもな…
ぼくは『電話』しただけなんだ
ねぼうして遅刻したって言ってたから
番号調べて……起こしただけなんだ
? 何の事だ? ………?
何を言っているんだ……
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
あんたがしゃべったんだ…
しゃべったのはあんた自身なんだ
ぼくはただ待ってただけなんだ
ねぼうしないで早く来る事を待ってただけなんだ
早人の不可解な言動に思わず背後を振り返る吉良。
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
そこに立っていたのは吉良の宿敵・東方仗助。
目前にある勝利を確信し、油断した吉良が自分の本名を自らの口で名乗る瞬間を目撃していたのだった。
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
おい仗助ェ~ 雨が降ってきたけどよォー
みんなとの待ち合わせの時間に間に合うぜ~~~っ!
待て! 億泰…
偶然か! これは運命なのか!
今よおー ブッたまげる名前をよぉ こいつがしゃべったんだぜッ!
バッ!? バ…バカなッ!!
てめー 今、確かに『吉良吉影』っつったよなあぁ~!!
実は繰り返した時間の中で
- 『吉良が早人に本名を名乗る』こと
- 『仗助が寝坊して仲間達との待ち合わせに遅れる』こと
この二つの「運命」を知った早人は、
仗助にモーニング・コールを掛けて起こし、吉良に自分の正体を名乗る場面を先延ばしにさせ、仗助が早くこの場に来ることに賭けていたのだ。*4
吉良は自分が「無敵の能力」と称した『バイツァ・ダスト』を過信するあまり、
あれほどひた隠しにしていた自分の正体を自分自身の口で敵対者にバラしてしまうというあまりにもお粗末な大失態を犯してしまった。
仗助は、「人違いなら後で『クレイジー・ダイヤモンド』で治せばいい」として、吉良吉影と名乗った川尻浩作を躊躇なくスタンドで攻撃。
さしもの吉良も、『バイツァ・ダスト』中で『キラークイーン』が出せない状態で仗助と『クレイジー・ダイヤモンド』に対抗することは出来ないとし、
先制攻撃を受けた後、なおも襲い来る『クレイジー・ダイヤモンド』から自分の身を守るためやむを得ず『バイツァ・ダスト』を解除。
その時間までに『バイツァ・ダスト』の繰り返しの中で爆死させられた者は仗助たちの中にはおらず、解除されたことでその運命は立ち消えた。
早人はついに運命を変えることに成功したのだった。
やった! 間に合った!
『運命』に勝った!
その後の吉良との決戦でも仗助と行動を共にし、彼をサポートする。
仗助の『直す』能力に期待していたからとはいえ、爆弾にされた億泰を救うために自ら億泰に触れ爆発することも厭わない精神力には仗助も感嘆した。
そして、追い詰められ、ボロボロになった吉良に対し、記事冒頭の啖呵を切り、吉良にもう諦めるように言い放つが、その後目にしたのは…!!
◆早人の『能力』
おめーのそのブッ飛んでる根性… プッツンしてるぜ~川尻早人…
まじに小学生かよ…小僧〜!!
なお、確認するが、川尻早人はマジに小学生である。
本当にただの小学生である。
それも、特別な血統だとか超能力だとか前世だとか、そういったものは一切持っていない、どこを切っても完全な一般人の子供である。
それが、超能力者である殺人鬼の正体に感づき、暴き、一度は殺されながらも仗助たちに情報を伝えたのである。
早人の『能力』。
それは、特殊な力をも補って余りある『勇気』。
波紋だのスタンドだの吸血鬼だのがひしめくジョジョの世界にあって、彼が成し遂げた業績は、大金星程度では収まるまい。
この精神力は「ワムウ相手にも勝てるのでは?」とさえ囁かれている。
◆早人の『パパ』と『パパ』
ぼくは「裁いて」ほしかった…
あいつを誰かが「裁いて」ほしかった
早人は、不器用かつ一途な仕事人間だった『パパ』浩作とは特別仲が良かったと言うわけではなかった。
だが、そんな『パパ』でも『パパ』である事には違いなく、その
『パパ』の仇である吉良には『誰かに裁いて欲しい』という思いを持っていた。
しかしながら、偽りの『パパ』であった筈の吉良も、正体がバレてしまうまでは、早人にも、しのぶにも優しかった。
…ある意味では、仕事漬けだった本当の『パパ』以上に。
たった一ヶ月間だけの偽りの『親子』関係ではあったし、そう演じていただけだったのかもしれないが、本性を知るまでの吉良は間違いなくしのぶにとっての『夫』であり、早人にとっての『パパ』だった。
結果論かつ皮肉な話ではあるが、早人が『ママ』との距離が縮まったきっかけも、
家庭崩壊寸前だった川尻家を「直して」くれたのも、間違いなく『パパ』だったのである。
『パパ』の仇であり、ある意味自分達の恩人とも言えた吉良は、よりにもよって早人の目の前で『事故死』してしまった。
早人は、二重の意味で『パパ』を失ってしまったのである。
その際の早人の胸中は、正義を成し遂げた満足感もなければ、『パパ』の復讐を果たした達成感もない。
ただただ、複雑な心情を露わにしている。
そして、『パパ』の形見となってしまった通勤バッグを、早人はただ抱きしめるのであった。
これには勝利できた仗助も承太郎達も、康一でさえも早人にかけてやる慰めの言葉も見つからず、切ない表情でその場を去る彼の小さな背中をただ見送る事しか出来なかった…。
なお、早人の望みは、早人自身が知らずに終わったのは残念ではあるが、ちゃんと叶えられた。
杜王町が生み出した、杜王町の死人のみが知る、運命の「裁判所」で…
そしてその夜、事情を知らないしのぶと共に『パパ』の帰りを待ち続ける早人。
しかし、『パパ』が決して、もう二度と帰ってこないことを知る彼の目からは沢山の涙が溢れ出すのだった……。
ぼくも…待ってる…よ…ぼくも…
『パパ』が…帰ってから…いっしょに食べるよ…
そう… ところであんた…最近 背のびた?
ぼくは「追記・修正して」ほしかった…この記事を誰かに「追記・修正して」ほしかった
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*2 早人の死を不審がった承太郎達が来る危険性がある
*3 繰り返される時の中で、「ウエッジウッドのコーヒーカップを割ってしまう」運命があることを知った早人は、ほんの些細な仕返しのつもりで、吉良がコーヒーを持った時にカップが割れるように仕組んだ。
*4 そして、寝坊から吉良との交戦という風に形は少しズレたが『仗助が承太郎達との待ち合わせに遅れる』という「運命」自体は変わっていない。
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