Shadowverse EVOLVE

ページ名:Shadowverse EVOLVE

登録日:2023/03/24 Fri 02:52:50
更新日:2024/07/05 Fri 11:02:58NEW!
所要時間:約 25 分で読めます



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『Shadowverse EVOLVE』とは、スマホカードバトルShadowverse』を基に作られたリアルカードゲーム



【概要】

2022年4月より発売されたトレーディングカードゲーム。
企画は原作通りCygames、発売元は『カードファイト!!ヴァンガード』『ヴァイスシュヴァルツ』『フューチャーカード バディファイト』等のブシロード。


もともとDCGであり、紙のカードでは再現できないような特有の挙動が多かったシャドバを、
トークンや専用エリア、進化用カードを設定することで再現されている。
公式の略称は「エボルヴ」。


コラボとして、エボルヴ発売開始と同時期に始まったアニメ『シャドウバースF』のカードや、
にじさんじ』『ホロライブプロダクション』『コードギアス 反逆のルルーシュ』のキャラクターをモチーフにしたカード*1
さらに『ウマ娘 プリティーダービー』『アイドルマスター シンデレラガールズ』とのコラボデッキ/パックがある。



【用意するもの】


【デッキ】

構築段階で各種クラスもしくはタイトルの中からいずれか1種を選択する。

  • クラスの場合は、そのクラスとニュートラルクラスのカードのみを使用できる。
  • タイトルの場合は、そのタイトルのカードのみを使用できる。なお該当タイトルであれば、アプリ版のクロスオーバーの様にクラスの枠を超えて組む事ができる。

クラス/タイトル条件に合致したリーダーカード、
フォロワー、スペル、アミュレットカードで構築された40~50枚のメインデッキ
エボルヴフォロワーカード10枚以下で構築されたエボルヴデッキを用意する。


同名カードは基本的にメインデッキ/エボルヴデッキにそれぞれ3枚まで投入することができる。


【各種カウンター

  • 体力カウンター(リーダー用)

リーダーの体力を管理するカウンター。
初期体力は20で上限がないので、後述のアプリを使用しない場合は20面ダイス+αを用意するといいかもしれない。


  • PPカウンター

カードをプレイする際に必要なPPの、最大値と残量をそれぞれ管理するカウンター。
公式のアイテムとして、PP最大値と現在値を示すリングを動かして図示する形のカウンターがスターターに入っている。


  • 攻撃力カウンター/体力カウンター(フォロワー用)

戦闘や効果によって増減する、フォロワーの攻撃力や体力を管理するカウンター。
スターターデッキを買うと攻撃力増加や体力の増減を示すチップが付いてくる。
他にもダイスを用いて現在の値を示す方法がある(変化する能力で色を分けておくとオススメ)。
非公式サプライではあるが、+3~-3を示す赤青6面ダイスセットも販売されている。


なお、リーダーの体力/PPカウンターに関しては専用アプリが配信されている。
特にPPはターン開始をタップするだけで、最大値増加+その値まで回復を一発で行ってくれるため便利。
せっかくのリーダーカードの魅力も味わえないので、プレイする際はぜひ入れておこう。


【代用カード】

  • EP(エボルヴポイント)カード

後攻プレイヤーに与えられるEPを図示するカード。
後述の進化をする際の助けになる。


特定のカードの効果で場に出てくるカード。
トークンに対応する能力が印刷されたカードが必ずあるため、使用するトークンが決まっていれば用意しておこう。



【カードの種類】

カードは基本的にクラス、プレイするためのコスト、カードタイプ*2を共通的に持つ。


【フォロワーカード】

所謂クリーチャー、モンスターカード。
攻撃力体力の値を持ち、自分の場で戦線を支える。
ダメージを受けると体力が減っていき、0以下になると破壊され墓場へ送られる。
場に出た時は基本的にスタンド状態であるが、攻撃や一部起動効果の起動の際にアクトさせる必要がある。
基本的に場に出たターンには攻撃できない。


【スペルカード】

所謂魔法カード。
使い切りで、プレイして効果を発揮した後は墓場へ送られる。
クイックを持つ場合は手札から発動できるため、相手に残りPPと手札があったら要警戒。


【アミュレットカード】

所謂エンチャントカード。プレイした後に場に残り続け、永続的に効果を発揮したり、後で起動効果を使ったりできる。
攻撃などに参加できないが、フォロワーからの攻撃対象にもならないため除去しづらいのが特徴。
フォロワー同様にスタンド/アクトの概念が存在し、基本的に何らかの効果でアクトした場合はそのアミュレットの起動効果を発動できない。


【エボルヴフォロワーカード】

進化に必要なコストを払い、エボルヴデッキから進化前のフォロワーに重ねることで出すフォロワーカード。
場から離れたエボルヴフォロワーのうち、エボルヴフォロワーカードは表向きにしてエボルヴデッキに戻される(下のフォロワーはそのまま場を離れる)。
表向きになったエボルヴフォロワーカードは使用できない。*3
10枚という枠の中でどのフォロワーを何回進化させるかで、メインデッキを含めて構築が変わってくるのが特徴。
なお、エボルヴフォロワーではないがエボルヴデッキに入るカードとして《にんじん》なるものが存在する。後述。



【リーダーカード】

アプリ版のリーダースキンを再現したもの。
リーダーの姿が映ったカード。使用クラス/タイトルを図示するために使う。
オリジナルのリーダーだけでなく、アニメ『シャドウバースF』のキャラクターをはじめとしたコラボカードも存在する。
ほとんどのリーダーカードは先述の専用アプリでの読み込みに対応し、そのキャラでのターン開始/終了宣言、エモートボイスが楽しめる。
パックの実質的な大当たり枠にして多々買いの目的の一つ


【EPカード】

後攻プレイヤーがゲーム開始時に3EP分得られるカード。
進化/食事の際に裏返すことで、そのコストを1ターンに1PP分だけ支払える。
あくまでEP保有を図示するためのカードであり、デッキ構築には使用できない。
ウマ娘とのコラボパックにて、レジェンドレースURAファイナルズトゥインクルスタークライマックスのトロフィーが映ったEPカードが収録されている。


【トークンカード】

こちらもデッキ構築には使用できないカード。
MTGや遊戯王OCGのトークンカードよろしく、カードに対応したトークンが作成されている。
パックを開封すると、その弾で使われるトークンのうち一種類が入っている。ハズレ




【ゲームの流れ】


【ゲームの準備】

1.メインデッキ、エボルヴデッキ、リーダーカードをそれぞれ裏向きに置いた後、お互いのリーダーカードを同時に表にして使用クラス/タイトルを宣言する。
2.じゃんけんなどで先攻後攻を決める。後攻プレイヤーはEPを3点獲得する(EPカードを表にする)。
3.メインデッキをシャッフルし、お互いに初期手札4枚をドローして確認する。
4.マリガン(初期手札の引き直し)の実施有無を先攻→後攻の順で決める。引き直す場合、手札全てを好きな順でメインデッキの一番下に戻し、新たに4枚ドローする。


お互いのリーダーの初期体力20、手札4枚、0PPの状態からゲーム開始。


【スタートフェイズ】

1.最大PPを+1し、残りPPを最大PPに合わせる。
2.アクト状態(横向き)のカードを全てスタンド(縦向き)させる。
3.メインデッキから1枚ドローする(先攻プレイヤーの1ターン目はドローしない)。


【メインフェイズ】

下記の行動を順不同で行える。

  • カードのコスト分のPPを支払い、手札やEXエリアからカードをプレイする。
  • 場にあるカードの起動効果を使う。
  • 攻撃できるフォロワーをアクトさせ、相手のリーダーかアクト状態のフォロワーに攻撃し、攻撃力分のダメージを与えることができる。戦闘処理前に相手は「クイック」を持つカードや効果を発動できる。
  • 進化/食事できるフォロワーを進化/出走させる(1ターン中に計1回のみ)。

何もすることがなければ、メインフェイズ終了を宣言してエンドフェイズへ移行する。


【エンドフェイズ】

1.カード毎にエンドフェイズが来たときの処理を実施する。
2.「守護」を持つ自分のフォロワーを好きな数アクトさせる。
3.相手は「クイック」を持つカードや効果をプレイする。
4.手札が8枚以上ある場合は、7枚になるように捨てる。


【勝利条件】

こうしてお互いのターンを繰り返し、
アプリ版と同様、相手リーダーの体力を0にするか、相手がデッキからカードを必要な枚数ドローできなくなった場合、勝利となる。




【登場クラス/タイトルとカードの傾向】

各クラスのカードと得意な戦術、そのクラスが得意とするキーワード能力を記す。


【クラス】

2023年3月時点で6種。
アプリ版との大きな差異は以下の通り。

  • アプリ版の「ネクロマンサー」と「ヴァンパイア」が、『EVOLVE』では「ナイトメア」として統合された。
  • アプリ版追加実装の「ネメシス」はオミットされ、該当カードは各クラスに割り当てられている(《マグナレガシー》がロイヤルに、《破壊の絶傑・リーシェナ》がウィッチに、《デウスエクスマキナ》がビショップに…など)。

【エルフ】


低コストのトークンやカードをプレイし、コンボの達成によりアドバンテージを稼ぐことが得意なクラス。
(セルフ)バウンスが得意で、ファンファーレを使いまわしたり、相手のフォロワーを手札やデッキに戻して展開を遅らせることができる。


  • 【コンボ_n】

「n枚以上カードをプレイしていた場合」をキーワード化した能力。
(コンボ_n持ちのカードを含めて)そのターン中にn回カードをプレイした場合、より強力な効果を発動できる。
生成したフェアリートークンやセルフバウンスを駆使してカードのプレイ回数を稼ぎ、アドバンテージを稼ぐのが基本戦術となる。



【ロイヤル】

  • オリジナル
    • エリカ
    • 爛漫の剣技・オーレリア
    • おてんば王女・プリム
    • 雷迅卿・アルベール
  • コラボ
  • タイトルあり
    • ウマ娘 プリティーダービー
    • アイドルマスター シンデレラガールズ

フォロワーの質(特に低コスト帯)がよく、バフやトークンの横並べが得意なクラス。
ウィニーからファッティまで、絶え間なくフォロワーをサーチ、展開することが可能。
直接除去の手段が乏しく、戦闘を介する必要がある場面が多くなるのが難点。
第5弾で簒奪の絶傑関連が登場し、攻めつつデッキ切れや相手の墓場奪取を狙うテクニカルなビートダウンもできるようになった。



【ウィッチ】


スペルの扱いが得意で、クイック持ちの軽量カードが多い。
ドローや手札交換の効果を持つカードがフォロワー/スペルに限らず豊富で、高速で手札を回すことが可能。


  • 【スペルチェイン_n】

アプリ版のスペルブーストを再現した能力。
発動時点で自分の墓場のスペルがn枚以上ある場合に能力が働く。
必ずしも対象カードを手札に握った状態でスペルを使用する必要がなくなり、墓地肥やしが直接的に機能するようになった。


  • 【土の秘術・スタック】

アプリ版の土の印関連の効果を再現した能力。
スタックを持つカードが場に出たとき、そのスタックカウンターを1個持ち、カウンターがなくなると破壊される。
土の秘術効果を発動する場合、自分の場のスタックカウンターを1つ取り除いて発動できる。
自分のターン中にスタックカウンターを0にして破壊することで、減らした分だけ他のスタックカウンターに移すことができる。
後年のアプリ版と同じ挙動になったため、場を圧迫するというリスクがなくなった。



【ドラゴン】

  • オリジナル
    • ローウェン
    • 大望の竜牙・ジルニトラ
    • 種超えし愛・イアン&アデール
    • 水竜神の巫女
  • コラボ
    • 天竜ライト(シャドウバースF)
    • 紅月カレン(コードギアス)
    • 黎星刻(コードギアス)
    • 沙花叉クロヱ(ホロライブプロダクション)
  • タイトルあり

最大PPを増やす効果を持ち、優良ファッティを展開するのに長けている。
また、火力や回復カードも充実しており、ロングゲームに持ち込みやすい。
第2弾以降はディスカード(手札を捨てて発動する効果)関連も得意になった。
反面、確定でサーチする効果が少なく、戦略が安定しにくいのが難点。



  • 【覚醒】

アプリ版と同様、自分の最大PPが7以上の状態のこと。
低コストのカードでも強力な効果を発揮するようになる。


【ナイトメア】

  • オリジナル
  • コラボ
  • タイトルあり

アプリ版のネクロマンサーヴァンパイアが統合されたクラス。
墓場利用が得意。墓地肥やしに蘇生に自壊と死が絡むなら何でもござれ。
スーサイドやドレイン、ハンデスも合わさり、らしさが増している。


  • 【ネクロチャージ_n】

アプリ版のネクロマンスを再現した能力。
発動時点の自分の墓場のカードがn枚以上ある場合に能力が働く。
発動時にその枚数分消滅させる必要はなくなった。


  • 【真紅】

元ヴァンパイアのカードが主に所有している能力。
自分リーダーの体力が1でも減った場合、このターンは真紅状態になり、
真紅状態で場に出すと様々な追加効果を発揮する。
アプリ版の復讐を調整したようなイメージ。



【ビショップ】

  • オリジナル
    • イリス
    • 三日月の獣・ラミナ
    • ミューズプリンセス・ユティ
    • 優しき敬虔・ロレーナ
    • 黄金姫・リテュエル
  • コラボ
  • タイトルあり
    • ウマ娘 プリティーダービー
    • アイドルマスター シンデレラガールズ

アミュレットの操作やサーチに長けているクラス。
回復や守護、オーラなど守備的なカードが多めで、コントロールが得意。
第3弾にて守護や疾走を持つフォロワーがフィーチャーされ、往年の疾走ビショップを彷彿とさせるアグロ関連にも磨きがかかった。
アプリ版にあったカウントダウンアミュレットおよびカウントを進める効果は実装されず、再度PPを支払って発動する形になった。


【ニュートラル】

クラスにはあてはまらないが、分類上ここに記載。
アプリ版と同様に、全クラスに入れる事の出来るカード。
リーダーカードは無いものの、クイック火力やステータスの底上げなどの補助系からフィニッシャーになりうるカードまで多種多様なカードが揃っている。



【タイトル】

2023年9月時点で2種。
タイトル構築の利点として、アプリ版のクロスオーバーのようにクラスの枠*4を超えて組むことができる。
上記6クラスの基本的な戦術ができ、幅広い構築が可能。お気に入りのキャラを生かして構築してみよう。
原作の繋がりでシナジーを発揮できる組み合わせが多々あるため、デッキ構築で迷ったら参考にするといいだろう。


なお、リーダーカードはタイトルが合えば先述の6クラスのリーダーカードを兼用できるが、使用クラス宣言の際に元々のクラスかタイトル構築かをしっかり宣言する必要があるので注意。


[[【ウマ娘 プリティーダービー】>ウマ娘 プリティーダービー]]

2022年10月に参戦した最初のタイトル構築。
その名の通りウマ娘と、それをサポートするトレセン学園スタッフが参戦している。
ウマ娘同士でのシナジーを見込めるように、ウマ娘のサーチやドローを多く持つ。
やはりというべきか「ウマ娘」のサーチ・回収手段を持つ「ウマ娘」カードで固め、当時最高峰の盤面有利*5を取っていくデッキが猛威を奮っていた。


  • 【食事・出走】

ウマ娘が共通して発動できる効果。
通常の進化と同じくPPかEPを支払い、エボルヴデッキから《にんじん》を出してつけることで出走した状態になる。
出走ターンは通常の進化と同じくアクト状態の相手フォロワーに攻撃することができるため、ウマ娘は全員追加コストを払えば突進を持てると言える。
出走時に効果を発動できるウマ娘も存在するため、実質的な進化とも言える。*6
にんじん》はエボルヴデッキの枠が許す限り何枚でも投入でき、ウマ娘同士で共有できるため、タイトル構築をする場合はエボルヴデッキの構成に悩みにくい。



[[【アイドルマスター シンデレラガールズ】>アイドルマスター シンデレラガールズ]]

2023年8月に参戦した2番目のタイトル構築。
アプリ版が11年4ヶ月の超ロングランを完走したタイトルから、150人近くのアイドルとトレーナーが参戦。
共通タイプ「デレマス」の他に、原作と同様キュートクールパッションの3タイプを持ち、それらの統一や混合で強力なコンボができたり、構築の段階からコストを重視させる必要があったりと個性豊か。


また、デレマス構築を選ぶことで『魔法のアイテム』トークンがEXエリアに5つ並んだ状態でゲームを開始できる。
単体では凡庸なスペルだが、後述のレッスン発動をフルに活かせる。


ちなみにエボルヴにおける彼女たちは「アイドル」ではない。な…何を言っているのか(ry*7


【レッスン_n】
一部のフォロワーはEXエリアの『魔法のアイテム』をn個消滅させることで、より強力な能力を発動できる。
小レッスンを重ねて消費するか、大レッスンのために他のレッスン持ちを採用しないか、途中で魔法のアイテムを補充するかなど、構築やプレイングの好みが分かれてくるだろう。


なお、レッスンはファンファーレや進化時(後付できず、出した時点で条件を満たさなければいけない)になっているものも多く、低コストフォロワーも多く持つ。
そのため、実質的に魔法のアイテムを最初から持つデレマス構築専用の能力と言える。*8


【主な用語】


【効果関連】

  • ファンファーレ

(F)
カードが場に出たときに発揮される効果のこと。
さらに条件が書かれている場合は、場に出た段階でその条件を満たしたりコストを支払わないと効果を発動できない。
エボルヴではプレイした時に限定されず、何処からでも場に出た時に発動するようになった*9


  • ラストワード

(L)
カードが体力0になった場合や効果で破壊され、墓場に置かれた時に発揮される効果のこと。
破壊以外、消滅やバウンスでは効果を発動できない。


  • クイック

QUICK
(Q)
所謂インスタントや瞬足効果。
「相手フォロワーの攻撃宣言時」または「相手のターン終了時」にも発動できる。
アプリ版では成し得なかった、相手ターン中に能動的に発動できる効果。
相手がPPを余らせているかが駆け引きの材料の一つになる。


  • 起動効果


自分のターン中に、効果の起動を宣言して発動する効果。
カードを同時にアクトする効果の場合、すでにそのカードが攻撃などでアクトしている場合は効果を発動できない。


【フォロワーが持つ能力】

  • 【威圧】:アプリ版の「このフォロワーは攻撃されない」をキーワード化した能力。相手のフォロワーからの攻撃対象にならない。
  • 【オーラ】:アプリ版の「相手の能力で選択できない」をキーワード化した能力。カードの効果での選択対象にならない。
  • 【指定攻撃】:所謂アンタップキラー。スタンド状態の相手フォロワーにも攻撃できる。
  • 【守護】:所謂ブロッカー。守護を持っておりアクト状態であるフォロワーが自分の場に存在する場合、相手は守護持ちのフォロワーにしか攻撃できない。また自分の場の守護持ちフォロワーは、自分のターン終了時に無条件でアクトさせることができる。
  • 【疾走】:場に出たターンでも、相手リーダーかアクト状態の相手フォロワーに攻撃することができる。
  • 【突進】:場に出たターンでも、アクト状態の相手フォロワーに限って攻撃することができる。
  • 【ドレイン】:所謂絆魂。攻撃で与えたダメージ分、自分リーダーの体力をプラスする。
  • 【必殺】:所謂接死。必殺を持つフォロワーが相手フォロワーと戦闘と行った場合、その戦闘のあとで戦闘相手のフォロワーを残り体力に関係なく破壊する。

【その他の用語】

  • 進化

(E)
特定のコストを支払い、その進化元とカード名が一致するエボルヴフォロワーを重ねること。
進化時効果を発揮する他、基本的にステータスも上昇し、進化ターンに限ってアクト状態の相手フォロワーに攻撃することができる。
後攻プレイヤーは進化の際のコストを1PP分だけ、EPを消費して支払うことができる。
進化および後述の食事は、1ターン中に合わせて1回しか行えない。


領域の名前で、文字通り戦場のこと。ここにフォロワーやアミュレットを出す。
アプリ版と同様、自分の場はフォロワー/アミュレット合わせて5枠分まで出すことができる。


  • EXエリア

領域の名前で、自分の場より手前側にある。
カードの効果でのみトークンやカードが置かれ、自分のターン中にコストを支払うことで手札と同じようにカードをプレイできる、まさしく第二の手札と呼べる場所。
また、ここに置かれたカードにコスト軽減などの効果が及んだり、自分の場に収まらなかったトークンがここに入ることもある。
全カード合わせて5枠分まで置いておくことができる。


  • スタンド/アクト

所謂アンタップ/タップ
カードが縦向きの状態をスタンド、横向きの状態をアクトと呼ぶ。
アクトさせて効果を発動させるタイプのカードは、攻撃など大抵の他の行動ができない。


  • 破壊

フォロワーの体力が0以下になるか、直接破壊する効果で、対象カードを墓場に置くこと。
ラストワードの効果が誘発される。


  • 消滅

所謂追放、除外。
対象カードを「消滅(置き場所の名前)」に置くこと。
ラストワードが発動せず、墓場からの再利用もできない。




【アプリ版との差異】

以上の通りルールの段階でかなり違っており、名前とカードの大まかな性能・挙動を拝借した別のTCGと言える。
他TCGで例えるならば、ライフ管理がMTGになり、自動でマナチャージされるようになったデュエマに近い。
新規カードが実装された場合は、アプリ版での性能と当時の評価を見比べてみるのも面白いだろう。


  • 初期実装されていたネクロマンサークラスとヴァンパイアクラスが、ナイトメアクラスとして統合された。
  • 追加実装のネメシスクラスはオミットされ、元ネメシスのカードは各クラスに割り当てられている(《マグナレガシー》がロイヤルに、《破壊の絶傑・リーシェナ》がウィッチに、《デウスエクスマキナ》がビショップに…など)。
  • 体力を回復する効果は、リーダー含め体力をプラスする効果に統合された。これにより、実質回復上限がなくなった。
  • すべてのフォロワーが進化可能ではなくなった。
  • 進化できるまでのターン数にルール上の制限がなく、PP/EPが支払えるなら最速で2ターン目に進化することができる。
  • スタンド/アクトの概念が登場。アクトしたフォロワーは常に攻撃されるリスクを負うことに。*10
  • メインデッキの枚数が40〜50枚の範囲になり、幅を持たせられるようになった。
  • 全体的にフォロワーのステータスが、アプリ版での初登場時期に対して底上げされている(2コスト2/3に効果が基本など)。*11
  • クイックの登場により、相手ターン中に効果を能動的に発動させられるようになった。
  • 手札にトークンを加える、手札のカードに影響を及ぼす効果は、EXエリアに置かれて効果が及ぶようになった。
  • ファンファーレがプレイ以外の方法で場に出た場合でも発動するようになった。
  • カウントダウンがほぼ存在せず*12、再度コストを支払う形になっている。

  • 冥府への道(ニュートラル)

アプリ版
4コスト アミュレット
自分のターン終了時、自分の墓場が30枚以上なら、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに6ダメージ。

 ↓

エボルヴ版
3コスト アミュレット
自分のエンドフェイズが来たとき、自分のリーダーの体力6以下なら、これをアクト 墓場に置く:相手のフォロワーすべてに6ダメージ。
(F)3枚引く。自分のリーダーに3ダメージ。

アプリでは墓場にカードが大量にある場合に毎ターン全体火力を与える効果であったが、
エボルヴではなんとダメージを負ってのドローになっている。
全体火力はピンチになった場合に一度だけ再現される。


  • ダークエンジェル・オリヴィエ(ニュートラル)

アプリ版
9コスト フォロワー
4/4
ファンファーレ 自分のEPを3ポイントにする。

 ↓

エボルヴ版
5コスト フォロワー
5/5
(F)下記から2つまでチョイスする。
【1】自分のEPを+1する。
【2】自分のリーダーは体力+3する。
【3】1枚引く。
【4】相手プレイヤーすべては、自身の手札1枚を捨てる。

アプリ版では進化権を3回に回復させる終盤向けのカードであったが、エボルヴでは大幅にモデルチェンジ。
コストが大幅に軽減され中盤に出せるようになり、進化関連以外の効果も選べるように。
直接除去がないため切り返しには向かないものの、コントロール戦術に最適な対応力お化けと化した。


  • 不思議の探究者・アリス(ニュートラル)

アプリ版
4コスト フォロワー
3/4
ファンファーレ 自分の手札のニュートラル・フォロワーすべてと自分の他のニュートラル・フォロワーすべてを+1/+1する。

 ↓

エボルヴ版
3コスト フォロワー
3/3
(E)(1):これは進化する。
(F)これに童話カウンター1つを置く。
◆これの童話カウンター1つを取る:自分の場か自分のEXエリアの童話・フォロワー1枚を選ぶ。それに童話カウンター1つを置く。


進化後 エボルヴフォロワー
4/4
【進化時】自分のデッキの上4枚を見る。その中から、童話・カード2枚までEXエリアに置いてよい。残りを好きな順にデッキの下に置く。
◆これの童話カウンター1つを取る:自分の場か自分のEXエリアの童話・フォロワー1枚を選ぶ。それに童話カウンター1つを置く。

かつてのアプリ版で一時代を築いたニュートラル軍団のエース。手札のフォロワーの攻撃力アップという効果が難しいためか、
エボルヴ参戦に際して童話フォロワーの確保とそれをサポートする童話カウンターの載せ替えという、
展開・サポート方面で中盤以降につなげる優良潤滑剤となった。


  • 星読みの魔女・ステラ(ウィッチ)

2コスト フォロワー
2/1
自分のターン終了時、ヴィーナス、ポルックス、スターフェニックス、カストール、スコルピオ、アンドロメダの中から、ランダムに1枚を手札に加える。

 ↓

3コスト フォロワー
3/3
【攻撃時】自分のデッキの上1枚を見る。それを墓場に置いてよい。
(F)自分のデッキの上4枚を見る。その中から、1枚を手札に加える。1枚を墓場に置く。1枚をデッキの上に置く。1枚をデッキの下に置く。

アプリではターン終了時に他クラスのフォロワーを手札に加える置きドロー効果であったが、
エボルヴではデッキの上からカードを様々な場所に移す効果になった。
効果の挙動が似ているからか、誰が呼んだか「エボルヴ版デドダム」。*13


  • 次元の超越(ウィッチ)

アプリ版(ナーフ前)
18コスト スペル
このターンのあと、自分の追加ターンを行う。
スペルブースト コスト-1

 ↓

エボルヴ版
12コスト スペル
これをプレイする際、墓場のスペル10枚を消滅:コストを7にする。
このターンのあと、自分の追加ターンを行う。

追加ターンを得る、アプリ版黎明期からのみんなのトラウマ。
エボルヴではスペルブーストの代わりに墓場のスペルを消滅させることで発動できるように。これによって下手に発動すると以降の他のスペルチェインを阻害するため、発動タイミングが難しい1枚に。
ただし追加ターン効果自体は相変わらず強力。手札に《フレイムデストロイヤー》*14を抱えて0コストで2~3体出し、
最後に超越で追加ターン得て悠々とぶん殴るいつもの黄金パターンをエボルヴでも実現できる。*15


  • 竜呼びの笛(ドラゴン)

アプリ版
3コスト アミュレット
ファンファーレ 覚醒 状態なら、自分の手札のコスト3以下のカードすべてを、ヘルフレイムドラゴンに変身させる。
覚醒 状態なら、自分の手札にコスト3以下のカードが加わるたび、ヘルフレイムドラゴンに変身させる。
※ヘルフレイムドラゴン 2コスト 4/3 突進

 ↓

エボルヴ版
1コスト アミュレット
これを自分の手札から捨てたとき、『ヘルフレイムドラゴン』1枚をEXエリアに置く。


(F)コスト3:『ヘルフレイムドラゴン』1体を出す。1枚引く。
◆これをアクト 手札1枚を捨てる:『ヘルフレイムドラゴン』1枚をEXエリアに置く。この能力は【覚醒】状態なら使える。


『ヘルフレイムドラゴン』ドラゴン竜族・フォロワーコスト2攻撃力4/体力3【突進】

覚醒状態となる後半から、手札を良コスパのヘルフレイムドラゴンに変えるアミュレット。
アプリ版では引いていた/これから引く低コストカードを自動的に変える効果であったが、エボルヴ版ではトークンに変えるカードをターン毎1枚であるが選べるように。
さらに素のコストが軽くなり、PPが余ればファンファーレの段階で自衛のヘルフレイムドラゴンを出せるようになった。
手札を捨てる/手札から捨てられることで真価を発揮するディスカード戦術とのシナジーもあり、効果の挙動を踏襲しつつアプリ版から大幅強化された1枚。


  • スノーホワイトプリンセス(ビショップ)

アプリ版
2コスト フォロワー
1/2
ラストワード スノーホワイトプリンセス1体を出し、進化させる。その後、そのスノーホワイトプリンセスは能力すべてを失う。

 ↓

エボルヴ版
2コスト フォロワー
2/2
【守護】
(F)これが手札から場に出ていたなら、これに童話カウンター1つを置く。
(F)これが手札以外から場に出ていたなら、これは攻撃力+1/体力+1する。
(L)これに童話カウンターが置かれていたなら、これをEXエリアに置く。

破壊されても進化して舞い戻ってくる白雪姫。
エボルヴ版では手札から出た場合にカウンターを乗せ、その状態で破壊されてEXエリアへ。
手札以外から(EXエリアから再度)出すと強化されて、進化後と似たスタッツに。
進化に関わるエボルヴデッキを使わずに、進化に関わる効果を再現することとなった。


  • 風の軍神・グリームニル(ニュートラル)

アプリ版
3コスト フォロワー
2/3
守護
ファンファーレ エンハンス10 相手のリーダーと相手のフォロワー全てに1ダメージ。これを4回行う。

 ↓

エボルヴ版
3コスト フォロワー
3/4
(E)(2):これは進化する。
【守護】


進化後 エボルヴフォロワー
5/6
【守護】
【進化時】(4):相手のリーダーすべてと相手のフォロワーすべてに4ダメージ。

アプリ版ではそのうるさい特徴的なボイスと序盤を凌ぐ守護、終盤の圧倒的な全体火力を併せ持っていた軍神。
エンハンス10の再現として進化+進化時効果のコストで計9PPを払うことで全体火力を再現できる。
それだけでなく、進化時にさらにコストを払って発動する効果になったため、
次のターンに対処できなければ全体火力を浴びせる択を押し付けられる1枚となった。


【余談】


【特殊ルール】

新弾発売直後や大型大会「グランプリ」では、下記のルールでの対戦イベントがある。


【限定構築戦】

特定のパック(主に最新弾)のカードのみでデッキを構築する。
クラスの限定がなく、普段の構築環境では見られないコンボが炸裂することも。


【オープン8】

所謂シールド戦
その場で指定された8パックを開封し、下限30枚かつクラスの枠なしでデッキを構築する。
進化前提フォロワーの救済のためかこのルールに限り、1PP(1EP)を支払いエボルヴデッキの任意のカード1枚を表向きにすることで、進化できるフォロワーに突進を持たせる事ができる(通常の進化と合わせて1ターンに1回のみ)。


【レアリティ】

今作のカードのレアリティは高いものから順にLGGRSRBR*16が基本だが、GR~BRの一部のカードにはプレミアムレアとしてキラ加工が施されたものが入っている場合がある。
さらにLGには枠が虹色に輝くSL(スーパーレジェンド)、
さらにごくまれにフルフレームイラストのUR(アルティメットレア)が入っていることも。
大会参加賞や優勝者限定のカード、ウマ娘やデレマスにはサインカードもあり、コレクターやゲン担ぎでレアリティ上げたい勢の皆様にも大満足。



【大会と不正に対するスタンス】

デジタルゲームという根幹があったとはいえ、新興カードゲームにしては大会に力を入れている。
同時に「不正行為に対して非常に厳しいスタンスで臨んでいる」というのも大きな特徴。
わざわざ失格事例をまとめた記事を出し、その不正行為のかなり具体的な内容を表記し、「なぜそれが不正扱いなのか」という点も含めてかなり丁寧に解説してある。
往々にして「怪しいと思ったらジャッジを呼べ」「ジャッジを呼ばないお前も不正の加担者だ」と言われやすいTCGのプレイヤー界隈だが、同時にどのような不正が存在するかという話題はかなり忌避される。
そのため実情を知らないまま不正のカモにされることも決して珍しくないが、その悪循環的な風潮に一石を投じている。
こうした具体的な例を発表することでプレイヤーに「こういう時にはすぐにジャッジを呼んでほしい」という呼びかけを行うという、不正の厳罰化以外の面から不正に対する厳しいスタンスをアピールしている。
大会にはどうしても不正がつきものだ。これからも厳しいスタンスを保ち続けてほしいものである。





(E)これを追記・修正する:これは良項目に進化する。



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  • 上手い事紙に落とし込んであるなと思うが必要なカウンターがやたら増えるのが玉に瑕。後アニメ関係のカードは大体弱体化してる印象 -- 名無しさん (2023-03-24 10:21:25)
  • シングルは最近落ち着き気味だが1弾〜2弾付近は品薄も手伝いめっちゃ高かった。 -- 名無しさん (2023-03-25 00:12:03)
  • ぶっちゃけ発表当時はこんなんやるならアプリ版でいいわって舐めてたけど、良い感じに棲み分けできてるね。アプリ版ではテンポの都合上導入できない(と思う)インスタントとかがあるのも明確な差別点。 -- 名無しさん (2023-03-26 01:33:07)

#comment(striction)

*1 あくまで本来のカードと同じ効果を持つ絵違いカードとして扱い、基になったカードとの同名枚数制限を受ける。アプリ版のコラボカードと同様の処理内容。
*2 所謂種族。特定のタイプを対象とする効果の区別に使用される。
*3 表向きのエボルヴフォロワーカードを裏返して、再度進化できるようにするカードも存在する。
*4 タイトル構築対応カードにもクラスが設定されており、従来の6クラスで構築する際はその対応クラスに採用することができる。
*5 最たる例が《ダイワスカーレット》→《ウオッカ》→実質0コストスペルとバフばら撒きを実現する「ウオダス」。放置したら危険なシステムフォロワーが、複数除去がやっと撃てるかどうかのPP帯で標準以上のステータスを保ちつつ一度に2体出てくるため、対処には苦労を要した。
*6 従来の専用エボルヴフォロワーを用いる進化ができるウマ娘もいる。
*7 《破壊の絶傑・リーシェナ》率いるチーム・破壊のタイプに「アイドル」が割り当てられたため。前述の通りアプリ版ではネメシスであったが、エボルヴではウィッチに割り当てられている。
*8 魔法のアイテムを補充するカードがニュートラルで収録されているため、クラス構築でも発動できなくはない。
*9 アプリ版の「場に出た時」と同様の処理になった。
*10 逆にアクトしなければ基本的に攻撃されず、対処に火力や直接除去、指定攻撃を用いる必要が出て場持ちがややよくなる。このため、あえて攻撃しない、守護持ちのフォロワーでも出したターンにアクトさせないというプレイングも見られる。
*11 シャドウバースF初出のカードはアプリ版・エボルヴ共に同時期に実装されているが、それぞれに合わせたカードパワーになっている。
*12 《封じられし熾天使》のみ、経過カウンターという特殊なカウンターを以てカウントダウンを再現している。
*13 実際にはマナにあたるPPは増やさないので《電脳の女王 アリス》の方が近い。
*14 スペルブースト/スペルチェインで出す際のコストが減っていく大型フォロワー。
*15 超越の軽減後のコストが固定かつ高いこと、フレデスを0コストで出せるまでのスペル数が増加していることから、1体のフレデスを立たせて何度も超越というルートは困難になっている。また、同じくアプリ版では定番のフィニッシャーだったギガントキマイラは、前述の通りただでさえ重いスペルチェインを阻害してしまうため噛み合わなくなった。
*16 順にレジェンド、ゴールドレア、シルバーレア、ブロンズレア。いわゆるキラカードはゴールドレア以上にあたり、パックには必ずゴールドレア以上が1枚入っている。

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