Raspberry Pi

ページ名:Raspberry Pi

登録日:2019/07/26 Fri 20:54:19
更新日:2024/04/19 Fri 10:44:02NEW!
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Raspberry Piラズベリーパイとは、菓子の一種である。


砂糖などで甘く煮込んだラズベリーをパイ生地で包み、オーブンなどで焼き上げるとサクサクで甘酸っぱいお菓子の出来上がり。
一見簡単そうに見えるのだが、日本では加工していないラズベリーの入手が大変難しいため、
ラズベリージャムや冷凍ラズベリーで代用することが多い。
アクセントとして苦めなチョコレートを入れたり、ミントの葉をのせるなどのアレンジもある。


パン屋でも見かけることは少ないが、冷凍のパイ生地とラズベリージャムにオーブン、
もしくはオーブントースターさえあればお手軽に作ることができるので、
初めてお菓子作りに挑戦する人にも、ちょっと小腹が空いたという人にもオススメの一品となっている。



追記・修正は、オーブンの温度を見ながら行って下さい。



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   *   *  *   + それはPieです   n ∧_∧ n + (ヨ(*´∀`)E)   Y   Y  *



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Raspberry Piラズベリーパイとは、シングルボードコンピューターの一種である。
イギリスのラズベリーパイ財団より発売されていて、日本を含めた世界各国で展開中。
何よりも特徴的なのはそのサイズの小ささ。通常の機種でもクレジットカード大のサイズで、小型版にいたってはフリスクのパッケージ大のサイズであるなど非常に取り回しがしやすく、ラズベリーパイ財団が想定している教育目的の利用の他、簡易的なデジタルサイネージやオーディオ機器に組み込むなど、非常に幅広い目的で使われている。
ただ、当然というか性能面もサイズ相応。寧ろこのサイズで各種入力完備のコンピューター完成させる時点で十分すごいんだけど。



▼発売されているシリーズ

●Raspberry Pi (初代)

2012年2月に発売された記念すべき初代機で、発売価格は$35。
接続端子としてUSB2.0端子(4ポート)とHDMI端子、コンポジットRCA端子、3.5mmステレオミニジャック端子、LAN(100BASE-TX)端子、GPIO端子、電源用microUSB端子、SDカード端子を搭載していて、PCを用いてSDカードにOSを書き込むことで使用出来るようになる。


ハードウェア的にMPEG2やH.264などの動画デコーダ/エンコーダーを内蔵しており、メディアプレーヤー用途のOSが発表……されてはいるのだが、なにぶんARMv6で動作周波数が700MHzのシングルコアCPU、かつ初期版ではメモリが256MBということもあって、圧縮率が高い動画ではコマ落ちしたり、GUIが用いられているOSでは常にCPU使用率が高くなったりと、発売から時間が経つにつれ荷が重くなっていった。


メモリが512MBに強化されたり、ストレージがSDカードからmicroSDカードに変更されたマイナーチェンジ版「B+」や、有線LANポートを省いたりUSB2.0ポートを削減した廉価版($25)も発表された。


●Raspberry Pi 2

2015年2月発売の、スペックが増強されたマイナーチェンジ版。CPUはARMv7で動作周波数が900MHzのクアッドコアCPUを採用し、メモリも1GBが搭載されたことで、GUIが使われているOSなどの負荷がかかりやすい用途で運用がしやすくなった。映像出力端子については、コンポジットRCA端子が3.5ミリステレオミニジャック端子と共用に変更されている。


値段については、$35のまま据え置き……というか、最新版までこの値段での提供が続いている。


●Raspberry Pi 3

2016年2月発売。さらにスペックが増強され、ARMv8で動作周波数1.2GHzのクアッドコアCPUを搭載。また、無線LANやBluetoothが搭載されたのも目玉となった。2018年3月にはCPUを少し増強させ、ギガビットクラスの有線LAN端子を搭載したマイナーチェンジ版「Raspberry Pi3 B+」が発売されたが、有線LANがUSB2.0端子経由のため最大300Mbpsまでであったりと、あくまでもマイナーチェンジにとどめられている。


●Raspberry Pi 4

2019年6月発売。GPUがデュアルコアになったり、USB端子が2.0ポート2つと3.0ポート2つに変更されている他、有線LANは正式にギガビットへ対応し、HDMI端子はMicro HDMI端子2つで4K解像度にも対応するなど、大幅なバージョンアップを遂げている。また、搭載メモリについては1GB*1、2GB、4GB、8GB*2と3バージョン用意され、価格はそれぞれ$35、$55、$75となっている。日本でも、技適マークが刻印されたバージョンが2019年11月より発売が開始されたため問題なく使用できる。


スペックが上昇したことにより電源も従来の1.2~2.5Aから3.0Aへと上昇し、発売当初にはCPUを始めとしたチップセットの発熱問題が発生していたが、改善ファームウェアや冷却用周辺機器が発売されたことで軽減されている。逆に言えば冷却用周辺機器は必須ともいえ、通常のPCのような冷却ファンがあったり、全体が金属で作られていてヒートシンクのように冷却するケースがあったりと選択肢は幅広く、Raspberry Pi 4導入時には必ず購入しておきたい。


また、3まで搭載されていたMPEG2のハードウェアデコードはスペック向上に伴いソフトウェア上で賄えるようになったため削除された。


2020年初めから猛威を振るっている新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により発生した世界的な半導体不足の煽りを受け、Raspberry Pi 4シリーズも品不足に陥り2GBタイプを値上げせざるを得なくなってしまった。代わりに2GBの旧価格で1GBタイプを供給再開し、供給が再度安定すれば元の値に戻すという声明がラズベリーパイ財団から出ているものの、2022年に入っても供給不足で入手が困難な状況が続いている。


●Raspberry Pi 5

2023年9月発売。CPU・GPUともに「4」から性能が大きく向上し、USB3.0端子も「4」では2つ同時に使用すると速度が落ちていたものを、最大スピードの5Gbpsで使用出来るようになった。PCIeインターフェイスを搭載したことで、拡張ボードを介してM.2 SSDの使用も可能に。しかし、さらにスペックが向上した代償は大きく、電源の要求スペックは3.0Aから5.0Aと大幅に増加。サードパーティからは専用電源の発売も告知されている。


発売開始時点ではメモリ容量が4GBと8GBの2種類をラインナップしていて、価格はそれぞれ4GBモデルが$60、8GBモデルが$80と「4」に比べてわずかな値上がり……のように見えるのだが、日本では折からの円安によって2023年10月中旬時点の為替レートで4GBモデルが約9000円、8GBモデルが約1万2000円と大幅に値上がり。それでも「4」が供給不足に陥ったときの転売合戦に比べれば大幅にマシ。技適の取得まで時間がかかることもあって、販売代理店各社からは技適を取得次第発売とアナウンスしている。


●Raspberry Pi 400

2020年11月2日発売。上記のRaspberry Pi 4の派生だが見た目はまんまキーボードそのもの。ディスプレイと電源をつなぎ、OSイメージを書き込んだmicroSDカードを入れるだけで起動できるようになっている。2021年秋には日本語キーボード版も発売し、基板系のRaspberry Piシリーズが入手しづらい状況の中で流通量が多く手に入りやすくなっている。


嵩張りがちなキーボードをラズパイ用に用意する必要が無いため取り回しがいいものの、GPIOのソケットは本体背面に搭載されていて従来の縦位置から横位置へ変更されたため、GPIOに接続する機器を使用する場合には取り付け位置などに注意が必要。


2022年2月現在、シリーズの中で最も動作スペックが高く設定されている。キーボード一体型PCということで、MSXやAppleⅡといったレトロPCを思い出した人も多いとか。


●Raspberry Pi Zero

「Raspberry Pi B+」の小型版。基本スペックを踏襲しながら有線LAN端子を削除し、HDMI端子とUSBをmicro化させてひとつずつにするなど徹底的に小型化。猛者によって「フリスクのパッケージを少し加工すれば入る」ことが証明され、初代の価格が$5というお手軽さから日本において品薄状態が続いていた。


現行では無印版の他、無線LANが搭載されている「W」や、「W」にGPIO用のピンを取り付けた「WH」が販売されている。それぞれ$5、$10、$15と非常に安価。


●Raspberry Pi Zero 2 W

「Raspberry Pi Zero」シリーズの後継機。CPU性能を向上させるため「Raspberry Pi 3」シリーズと同じCPUを使用し*3、従来のZeroシリーズから5倍の動作性能をうたっている。それでいて基板のサイズはZeroと同一で、インターフェイスの位置も同じなためZeroシリーズからケースを使用していた場合には流用も可能。


アメリカでは$15で販売し、当初日本では2,200円での販売を予定していたが、2022年6月の販売開始時には大幅な円安もあってか消費税込みで2,500円強という値付けとなった。


●Raspberry Pi Compute Module

機器に組み込むためのRaspberry Pi。ケーブルなどのインターフェイスがなく、専用の基板が搭載された機器やオプションとして販売されているI/Oボードへ組み込むことが想定されている。第3世代まではノートPCのメモリなどに使われるSODIMM端子が搭載されていたが、第4世代の「Compute Module 4」ではさらに小型化を図って独自の端子が採用された。
こちらはmicroSDスロットを排してeMMCストレージを搭載したタイプが主流で、第4世代では最大8GBのLPDDR4メモリと32GBのeMMCメモリを搭載したものも発売。また、I/OボードではUSB3.0端子の代わりに搭載されているx1タイプのPCI Express端子を使用し、NVMeタイプのM.2 SSDや10Gbタイプのイーサネットカードを接続できるなど拡張性が増している。
2021年夏現在は世界的な半導体不足の影響もあってか流通量が不足しており、日本では一部タイプにて技適が通っていないものもあるため、上位機種の入手が難しくなっている。


●Raspberry Pi Pico

Raspberry Pi Zeroより小型な「開発基板」。最初に断っておくと、本製品は「シングルボードコンピュータ」ではなく「コントローラーボード」で、Linuxを始めとしたOSを起動することはできない。スペックもCPUがデュアルコアで動作周波数が133MHz、メモリが264KBにストレージが2MB(microSD等の外部ストレージは使用不可)でUSBのバージョンが1.1とかなり低めではあるが、そのぶん価格も税込みで550円とかなりの安価。PCと接続してストレージへC/C++ SDKやMicroPythonといった開発言語のプログラムファイルを転送することでプログラムが実行でき、外部接続用の端子も他のRaspberry Piシリーズと比べて多く用意されていたりと、これまでのシリーズとは一線を画したものとなっている。



▼起動可能なOSと起動方法

DebianをRaspberry Pi用にカスタマイズした「Raspberry Pi OS」*4の他、「Arch Linux」「Fedora」「RISC OS」「Ubuntu」「Windows 10 IoT Core*5」などが使用可能。2019年頃からはARM CPU版の「Windows 10」を動作させたり、2021年に正式にARM CPUがサポートされた「Windows 11」のInsider Preview版を動作させる猛者も現れている。


基本的にはPC経由でSDカードやmicroSDカードにOSを書き込んで、そのカードを本体に挿入し電源を入れて使うことになる。だが、SDカード/microSDカードは書き込みの上限があったり耐久力が低かったりするために長期間の継続用途には向いていない。そのため、Linux上でmicroSDカードの中身をUSB接続のSSDやハードディスクにコピーし、SDカード/microSDカードは起動にのみ使用するというテクニックが見出された。


Raspberry Pi 3からは、SDカード不要でUSB接続のハードディスクやSSDから起動することが可能になっている。Raspberry Pi 4では当初非対応となっていたが、こちらもファームウェアの改善によって対応した。



▼電源供給について

基本的にはRaspberry Piの無印から3B+、およびZeroシリーズまではmicroUSB端子、Raspberry Pi 4はUSB type-C端子を介して電源が供給される。ACアダプターは別売りのため別途購入することになるが、電流が足りないとフリーズしたり処理速度が遅くなったりと不具合が出るので、必ずそれぞれの機種に見合った電流が供給されるACアダプターを用意したほうがよい。


「家に転がっているケータイ/スマホの充電器でも使うかー」と軽々しく使っているうちにフリーズし、SDカード/microSDカード自体が壊れて使い物にならなくなっても泣いてはいけない。特に画面右上に雷のようなマークが出ていたり、本体の赤ランプが点灯していない場合には電流不足のサインなので注意が必要。



▼GPIO端子について

Raspberry Piには、Compute Moduleシリーズを除いて「GPIO端子」と呼ばれる40PINの接続端子が用意されている。簡単に言えばPCにおけるPCIスロットのような拡張用の端子で、グラフィック用途、オーディオ用途、電気系統用途などに用いられる。


GPIO端子を介することで液晶モニターへの表示や音声出力が可能になり、また別の基板へ命令信号を送ることが出来るなど、用途は幅広い。近年リリースされているRaspberry Piは負荷をかけると発熱量が大きくなるため、CPUファンを搭載したい際にもこちらの端子へ接続することになる。


Raspberry Pi ZeroシリーズでもGPIO端子は用意されているが、無印版と「W」は自分でピンを用意しはんだ付けも必要になるので、最初からピンが搭載されている「WH」シリーズを使用することが望ましい。


個人使用ではオーディオで使用されることが多く、ハイレゾ音源が再生できるだけのスペックを持っていることから専用の拡張基板が発売されている。中にはジャケット画像や曲名を表示できる液晶画面を搭載したものや、操作用の専用のボタンを搭載したものなど、その種類は多岐にわたっている。



▼用途について

●教育用途

開発元のラズベリーパイ財団が想定している主な用途。「安い」「簡単」「すぐ起動」というお手軽さだけでなく、開発環境も用意されているのでうってつけ。


●業務用途

液晶モニタさえあれば、OSをインストールする→動画/画像を入れる→スクリプトを組む→実行という4ステップで簡単にデジタルサイネージを作ることができ、そのうえ安いので大量導入に向いている。
また、日本では自治体から提供される情報を簡単に閲覧できる端末が制作される等、様々な取り組みが行われている。
最近では、くら寿司の注文用端末がipadからラズパイ+タッチパネルに置き換えられはじめているらしく、Twitter上で話題となった。*6


●映像/音楽用途

「OSMC」「LibreElec」といったメディアプレーヤー用途のOSが提供されており、OSを入れてネットワーク上のストレージを読み込めばメディアプレーヤーの出来上がり。手元のスマートフォンやタブレットをリモコンにもできるため、利便性は高い。


また、音楽用途に限定すれば「Volumio」「Moode」といったプレーヤー用途のOSが提供されていて、USBオーディオデバイスや前出のGPIO搭載用拡張基板を接続すればハイレゾ対応の音楽プレーヤーへと早変わり。拡張基板には「Zero」シリーズ用のものも発売されているため、モバイルバッテリーを用意して携帯プレーヤーとして使う猛者も存在する。また、コントローラー基板であるRaspberry Pi Picoをベースにした音楽プレーヤーの開発も模索されている。


「ラズパイオーディオ」とググることで、その深淵が垣間見えるかもしれない。
2台のRaspberry PiをLANケーブルで直結させて「操作システム」と「再生システム」に負荷を分散させるとかどうして思いつけるのよ……


●ゲーム用途

PC用のゲームプラットフォーム「Steam」で提供されてるゲームをテレビ上でストリーミングプレイするためのデバイス「Steam Link」を、Raspberry Pi上で制作するためのアプリケーションがベータ版として提供されている。が、あくまでもベータ版なのでまだバグなどが多く存在する模様。


●エミュレーション用途

1979年に発売されたシャープ製のパソコン「MZ-80C」の筐体を1/4サイズに縮小したケースに「Raspberry Pi A+」を搭載したセットが、2017年に発売。こちらはスマイルブーム製のオリジナルBASIC言語「SmileBASIC」と併せて「MZ-80Emulator」が搭載されていて、当時発表されていたゲームを遊べたり、実際にダンプリスト(スクリプトのようなもの)を入力して遊ぶことが出来るなど、見た目にも触り心地的にも遊び心がたっぷり盛り込まれていた。


2019年現在は完売し入手困難。プロトタイプ版では、NECの名機・PC-8001や富士通の名機・FM-7を縮小したモックアップのケースも発表されていたが、初回お披露目以降音沙汰はなく……NECさん、富士通さん、そろそろいかがですか? ほら、PC-8001は2019年で発売40周年ですし。


とか書いていたら、2019年8月5日に「PC-8001発売40周年記念」と称して、本当に「PasocomMini PC-8001」がNECから発表された。Raspberry Pi Zero WHをベースにして、PC-8001本体に実際に組み込まれているROMをイメージ化し、純正のBASIC言語である「N-BASIC」を搭載するという本気も本気の仕様。ゲーム16本をバンドルのうえ、カセットテープに保存されたデータもWAVファイルに録音してから本機に転送することで汎用の「CMTファイル」に変換・イメージ化できたり、旧来のPC-8001エミュレータ用に変換しておいたCMTファイルも流用できるなどの豪華仕様になっている。


こちらは本家NECが発売するノートPC「Lavie」でPC-8001発売40周年記念モデルとして500台が限定生産される「PC 40th Anniversary Edition Premium Package」に同梱の他、「Lavie」シリーズの購入キャンペーン景品として、計2,000台が生産決定。さらに一般発売も実施され、それに伴うイベントやトークショーなども催された。


なお、製造元のホームページにおいてmicroSDカードのデータが破損した際のバックアップ用イメージが提供されているが「Raspberry Pi Zero WHを使用しているんだから、microSDにイメージを展開すれば買わなくても使えるんじゃね?」と企んだ輩への対策としてか、PasocomMini PC-8001の実機で使用しないとブート直後に必ず強制シャットダウンされるという特殊なコピープロテクトが施されている。*7


他、レトロPCであるX68000は製造元のシャープ公認でBIOSやOSなどが無償公開されているため、Raspberry Pi OS(Raspbian)に対応したX68000エミュレーター環境を構築し、サードパーティー製のX68000型Raspberry Piケースを使えばミニチュアX68000の制作も可能。エミュレーターの発表当初はゲームを起動しても10fps未満と実用的ではなかったが、近年では実機に近い動作速度になっている模様。


●NAS

古くなってスペック落ちしたRaspberry Piでも、NASとして生き残る道がある。NASとは簡単に言えば「ネットワーク上のストレージ」で、PCを起動しなくてもLANを介してファイルのやりとりができるハードディスク/SSDのようなものである。


NASは最初からハードディスクが搭載されているものと、別途ハードディスクを用意する筐体だけのものが販売されていて、ハードディスク搭載モデルだと2TBでも12,000円程度から。筐体だけでも11,000円程度からと結構値が張る。一方、Raspberry PiがあればハードディスクとUSB接続のLAN変換ケーブルを用意するだけでNASが出来上がるので、貧乏性にはなかなか心強い存在。


Raspberry Pi 4からはデフォルトで1Gbpsの有線LANを搭載しているため、高速なデータのやりとりも可能。対応したNASキットも発売されていて、中にはRaspberry Pi 4のGPIO端子やCompute Module 4+専用のNAS用基板を介し、SATAストレージを4台縦差しで一体化させてRAIDも組めるという、なかなかクレイジーなキットまで発表されている。


Linuxの知識が多少なりとも必要なのでそこそこハードルは高いものの、ハードルさえ越えれば、ドライブの破損に備えてRAID1で構築したNASの制作も可能。近年ではインストールしておけばブラウザ上でドライブ作成・S.M.A.R.T.監視・ファイル共有設定などが可能なNAS用アプリケーションの「OpenMediaVault」もリリースされるなど、NAS用途での環境が整えられつつある。


ここで覚えたLinuxの知識をもとに、UbuntuやらFedoraに手を出していくのもまた一興である。



●本来と違った利用方法

上のラズパイPi Zeroでも紹介されているように「どれだけ変な物に組み込めるか」という遊びもある。
元々省スペースPCを何に組み込めるか(SFCの皮にmini-ITXマザーを入れるとか)という遊びはネタになっていたが、ラズパイのおかげで更に小さい物に組み込めるようになった。
既製品であればタバコの箱、自作だとレゴで作ってみたとか、マックブックミクロを作ってみた、ゲームキューブに組み込んで汎用ゲームマシンにしたといったものもある。Zeroなんかはフリスクのケースをちょっと加工すれば立派なケースになるし。


また、世界的に流行したFPSゲーム「DOOM」をファミコンで動かそうと、ファミコンのカートリッジ端子を備えた基板にRaspberry Pi 3 Model A+を装着することでファミコン上でプレイできるようにしたという「NES DOOM」なるプロジェクトも存在。ちゃんとファミコンらしいサウンドと低解像度な映像なのに、ゲームがヌルヌル動く様は一部界隈に衝撃を与えた。そこ、Raspberry Piがファミコンに寄生したなんて言わない。


●猛者の使用方法

  • パイ生地の発酵状況をモニタリング
  • 観葉植物用自動水やりシステム
  • 音声認識による家電コントロールシステム
  • ビール醸造装置のメインコンピューター
  • キーボード基板や液晶モニターを用意して自作モバイルPC
  • 携帯インターネットラジオプレーヤー
  • テレビの録画サーバー
  • 監視カメラシステム
  • 自作モバイルルーター etc.


追記、修正はKernel PanicとUnder Voltage!の脅威を避けながらお願いします。


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  • 興味はあるんだが何に使ったらいいのかわからない。 -- 名無しさん (2019-07-26 21:30:31)
  • まあ、できることが幅広いと迷うね。個人的には電気回路の制御を勉強中。 -- 名無しさん (2019-07-26 21:40:28)
  • 初代のメモリはさすがに256MBの間違いだよね・・・? -- 名無しさん (2019-07-27 00:59:07)
  • ↑やらかしてしまったので修正しました。3桁GBメモリはなかろうよ自分…… -- 名無しさん (2019-07-27 01:25:48)
  • 似たやつでArduinoに手を出してみたけど、よく分からず引き出しに押し込んだ思い出。 -- 名無しさん (2019-07-27 12:30:18)
  • ぶっちゃけArduinoは基盤より出しpcの使い方わかってるならこっちの方が使いやすいかな -- 名無しさん (2019-07-27 15:34:08)
  • アクセサリの電飾制御用に使いたいんだよなあ -- 名無しさん (2019-07-27 22:01:14)
  • ラズパイ関係ないけどPC8001で動きがあったみたいだぞ -- 名無しさん (2019-07-28 15:40:22)
  • 十数台並列接続してスパコン作った猛者もいなかったっけ -- 名無しさん (2019-07-29 14:08:51)
  • ↑2 まさか本当にラズパイ組み込んでPC-8001のエミュレーションをするとは思わなかった。一般発売してほしいな。 -- 名無しさん (2019-08-05 20:58:31)
  • 仕組みもわかるし、他に手段がなかったのもわかるがWAV形式で転送ってのはなんとも例えようのない感情を覚える。しかし、当時のテープ残ってたとしてもヤバイんじゃないのか?修理モノの話とか聞くとテープの磁性体が劣化で剥がれちゃうから再生できたとしても1回きりとか聞いた記憶が。 -- 名無しさん (2019-08-06 09:42:01)
  • ↑ 制作者インタビューで、旧来のエミュレーター用に変換しておいたファイルも使えることが書かれていたので追記しておきました。 -- 名無しさん (2019-08-06 21:38:18)
  • 結局8001は一般販売してたんだね。ただしMZ-80C同様に期間限定の様だから欲しい方はお早めに。 -- 名無しさん (2019-10-06 23:47:43)
  • ↑N-BASICも実装されてるのが嬉しい。できれば、MZ-80にもMZのBASICを実装してほしかった……。 -- 名無しさん (2019-10-14 09:06:50)
  • カタカナならともかく、アルファベットのRaspberry Piは菓子の一種とは言えないのでは…(焼き菓子はPieでPiは円周率のパイ) -- 名無しさん (2020-07-08 11:24:38)
  • 新型が一周回ってMSXとか言われてる…。ただ、単純にケース・キーボード付きと考えたらあの値段はかなりリーズナブルなのでは。 -- 名無しさん (2020-11-03 14:01:13)
  • 超小型最新鋭機のハズなのに、商品展開されるのがおじさんに刺さるモノばかりなのはなぜなのか。 -- 名無しさん (2020-11-29 13:11:20)
  • Raspberry Pi 4  -- 名無しさん (2020-12-13 18:36:11)
  • ↑誤爆りました。 Raspberry Pi 4 4GBはただのPCなんだよな… -- 名無しさん (2020-12-13 18:37:44)
  • ↑秋月電子にラズパイ4用のヒートシンク付きケースなんてものがあったのには絶句した、ラズパイは一体どこに向かうんだ -- 名無しさん (2021-06-15 19:44:42)
  • ↑Raspberry Pi 4は発熱が半端じゃなくパフォーマンスが低下しやすいので、ヒートシンクは必須だし場合によってはファンが必要になったりもする。「ケース全体をヒートシンクにする」メタル筐体の専用ケース、なんてものも…… -- 名無しさん (2021-06-20 11:40:47)
  • ラズベリーパイゼロWH、お値段4900円…15ドルって話じゃなかったんですか -- 名無しさん (2023-01-02 10:11:07)
  • 割安というのが強みだったが、いつしかすっかり高騰してしまい…俺が作ったシステムは導入前に廃棄、難しいな -- 名無しさん (2023-01-12 21:17:38)
  • ラズパイは神。はっきりわかんだね -- 名無しさん (2024-01-30 16:25:14)
  • 古すぎて部品が手に入らなくなったアーケードゲーム筐体の機材をこれでエミュレートして代用したって話もあったな -- 名無しさん (2024-02-06 19:02:55)

#comment

*1 20/02/28に1GBモデルの容量を2GBに上げるという形で公式ラインアップから外れ、同時に2GBモデル(元の値段が$45)が1GBモデルの$35に合わせる形で実質的な値下げになっている。
*2 2020年5月発売開始。
*3 但し、動作周波数はダウンさせている。
*4 旧名はRaspbian。8GBメモリのRaspberry Pi 4が発売されたのと同時期にリリースされ、64bitベースへと改められた。
*5 あくまでもIoT用途であり、GUIや多くのアプリケーション・ドライバが搭載されていないなど、一般的用途ではないため注意が必要。
*6 話題になったのは2020年5月末、早い店舗では2月頃から置き換えられていたとのこと。「らしい」というのは、くら寿司に確認したわけではなく、スキマから見える端子の配置的におそらくラズパイだろうという話。(とはいえラズベリーパイジャパンの公式アカウントが該当ツイートをリツイートしているのでほぼ間違いないだろうが)
*7 ニュースサイト「PC Watch」や実機を入手したユーザーからの報告あり。

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