登録日:2016/02/16 (火曜日) 23:40:00
更新日:2024/01/19 Fri 13:42:16NEW!
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鉄道 第三セクター 東武鉄道 単線 電化 温泉 トンネルだらけ 秘境駅 栃木県 福島県 野岩鉄道 会津鉄道
野岩鉄道会津鬼怒川線(やがんてつどう・あいづきぬがわせん)は、新藤原駅と会津高原尾瀬口駅を結ぶ野岩鉄道の鉄道路線である。
栃木県の鬼怒川地区と福島県の南会津地方を結ぶ路線で、栃木県と福島県の県境の中でも山間の区間を通る。
標高も一番低い新藤原駅ですら425.3m、最高地点の男鹿高原駅は759.7mと、いかにも山岳路線という感じを見せている。
が、実際は全長30.7kmのほとんどがトンネルと高架となっていて直線区間が多く、これだけ高所を走る単線電化の路線にしては評定速度も50km/hと意外に高めとなっている。
沿線には温泉が多く、温泉と付く駅名も多い。
実際に「ほっとスパ・ライン」なんて愛称も使われているらしい。
こんな山の中の路線だが南は東武鬼怒川線、北は会津鉄道会津線の各終点駅と接続しており、東京から会津地方までのルートを構築している。
東武鉄道、会津鉄道と合わせた3社で連携したフリーきっぷなども販売している。
沿線人口は非常に少ないため定期利用よりも観光客がメインとなっており、特に東京まで繋がる東武への依存度は高め。
【運行形態・種別】
全ての列車が東武鬼怒川線、会津鉄道会津線のどちらか、もしくは両方に必ず直通していて、線内で完結する列車はない。
○特急リバティ会津
東武鉄道最新の特急電車。線内は3両編成で運転。
東武スカイツリーライン浅草~会津鉄道会津田島間を結ぶが、野岩鉄道内は基本的に全ての駅に停車する(一部は男鹿高原通過)。
下今市~会津田島間は普通列車の補間扱いとなっているため、同区間のみ座席指定なしでの利用に限り特急料金なしで乗車できる。
○快速AIZUマウントエクスプレス
東武鬼怒川線、会津鉄道会津線に直通して鬼怒川と会津若松・喜多方(土休日のみ)を結ぶ快速列車。
鬼怒川温泉発着の他、2往復は下今市でスイッチバックをして東武日光まで乗り入れる。
上記の特急とは異なり、男鹿高原は全列車通過する。
○普通
新藤原・会津高原尾瀬口発着列車はあるものの、東武鬼怒川線と会津鉄道会津線どちらかには必ず直通する。
運転は1~3時間1本程度となっているが、普通が運転されない時間帯は特急・快速が普通の代わりとなる。
線内では原則2両編成での運行となるため、東武鉄道直通列車は新藤原で増結・切り離しが行われる。
この他、臨時列車で東武鉄道から「尾瀬夜行」・「スノーパル」、会津鉄道から「会津浪漫号」などが運転される。
また、「スカイツリートレイン」の入線実績もある。
【過去の運転種別】
○快速・区間快速
全列車が東武スカイツリーライン浅草~会津鉄道会津田島間の運転となるロングラン列車。
線内は2両編成で全て各駅に停車していた。
2017年4月21日ダイヤ改正で廃止となり、浅草直通列車は特急リバティ会津に置き換えられた。
【使用車両】
○6050系
快速以下の全列車に使用される。
東武鉄道の6050系と全く同じ仕様だが、野岩鉄道所属車は100番台を名乗り、2両編成3本が在籍する。
実際の運用と管理は東武に委託されていて、運用も区別なく使用される。
○会津鉄道AT-700形・AT-750形
会津鬼怒川線内を走行する気動車。
福島県会津若松・喜多方から直通する快速「AIZUマウントエクスプレス」で使用される。
東武鉄道同様、野岩鉄道の運転手も気動車の運転免許を持っていないため、運転は会津鉄道に委託している。
○東武500系
2017年4月21日ダイヤ改正でデビューした東武鉄道最新の特急用車両。
基本の3両編成で運転されるが、東武日光線下今市以南では2編成繋いだ6両編成で運転される。
特急ではあるが運転種別の項目の通り、実質普通列車のような扱いとなっている。
車内設備は特急用のリクライニングシートとなっているため、線内のみ利用として考えると乗り得列車とも言えるかもしれない。
【過去の使用車両】
○東武350系
臨時列車「尾瀬夜行」・「スノーパル」で使用されていた東武鉄道の特急用車両。
2両編成が基本の当線内では例外的に入線する4両編成の車両である。
かつては旧有料急行列車として日中も会津田島まで走っていた。
【駅一覧】
○新藤原
東武鬼怒川線接続駅。起点駅。
多くの列車が東武鉄道に直通するため、どちらか言うと途中駅っぽく見える。
快速・区間快速、一部の普通列車は当駅で連結・切り離しが行われる。
ここからトンネルが多くなる。
○龍王峡
1面1線の駅でホームの半分はトンネルの中にある。
同名の峡谷の最寄り駅。
○川治温泉
1面2線の高架駅。
駅名で温泉と名乗っているが、実際は隣の川治湯元が最寄り。
○川治湯元
こちらが川治温泉の最寄り駅。
高架1面1線で駅前に広場もあるが、結構な山の中。
○湯西川温泉
同温泉の最寄り駅で、トンネル内に1面1線のホームがある。
ホームの北側は五十里湖を渡る湯西川橋梁となっていて、トンネルを出た瞬間に橋を渡る。
○中三依温泉
1面2線の交換駅だが、1日平均利用客は16名と線内で2番目に少ない…。
開業当初は当駅始発・終着列車があった。
○上三依塩原温泉口
塩原温泉郷のアクセス駅ではあるが、その温泉郷まではここからバスで20分程。
「洋風とんがり帽子の屋根の駅」が特徴で、関東の駅百選にも選ばれている。
○男鹿高原
冒頭で述べた通り、線内かつ栃木県で最も標高の高い駅。
…なのだが、立地がいかにも秘境駅というような場所にあり、周囲には民家も何もない。
そして1日平均利用客はなんと1名しかおらず、そのせいかAIZUマウントエクスプレス唯一の通過駅に…。
とはいえ、1時間に1本程度列車が止まるので到達難易度は高くない。
○会津高原尾瀬口
会津鉄道会津線接続駅。終点駅。
線内で唯一の福島県の駅で、会津高原や尾瀬へのバスが発着している。
観光プラザの他、会津線が国鉄時代に使用していた転車台があったりする。
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