荒帝

ページ名:荒帝

登録日:2011/09/01(木) 01:34:19
更新日:2023/08/12 Sat 19:41:25NEW!
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終わりのクロニクル 武神 最強 3rd-g 概念核 荒人 荒王 荒帝 すさみかど 神砕雷



「美影さんっ」


「――ん」


「荒帝――!!」



荒帝とは川上稔の長編ライトノベル終わりのクロニクルに登場する武神である。
3rd-G製かつ概念核を内蔵しており、恐らく作中において最も高性能な武神の一つ。
普段は美影の保有する概念空間に収納されており、荒帝の名を呼ぶ事で美影と搭乗者の二人と合一を果たす。




□外見
作中においてはよく、黒の武神と表記され、その名が示すように、全身が黒に染められている。
赤い双眸、背中には二対二組、計四枚鋼鉄の羽を持つ。
それ以外の形に関しては美影の進化と共に度々増設を繰り返すため、ここでは進化を終えた後の姿形を記載する。



〈荒帝・final(暫定表記)〉
黒一色なのは相変わらず。増設された装甲板は女性的な形を作り、両腕には盾が装着されている。
この盾は右腕のものが神砕雷(後述)のマウント、左腕のものが刀を納める鞘としての役目も果たす。
巨大な肩部装甲は外套の様な形をしている他、腰にはスカート状の腰部装甲を持ち、この二つが荒帝のフォルムを更に女性的なものとしている。
それに加え、ヘッドパーツから炎のように黒い髪の毛が吹き出している。


前述した通り、これらの外見的特長は最終決戦における荒帝の姿形であり、それまでは黒髪や両腕の盾、肩部・腰部装甲に関しての表記が存在せず、また、荒帝の前身となる荒人・改(正確には前身となるのは荒人であるが、この項目においては同様のものと扱う)が男性型であった事から、初期の荒帝はむしろ、男性的なフォルムを持っていたと思われる。




□武装・戦闘能力
武装に関しては非常に少なく、初期装備は概念核兵器である神砕雷を除けば刀の一本しか存在しない。
まぁ、遠・中距離用の神砕雷、近距離用の刀と考えれば以外にバランスはとれている……のか?


戦闘能力自体は非常に高い。
もともと武神自体が全Gの中では機竜に次いで強いと言われており、その中でも武神・自動人形の技術に関しては他に対して頭一つ抜きん出る3rd-G、その最先端技術の粋を凝らした武神である事が一つ。
また、操縦者である飛場・竜司も幼少の頃より「飛場流」と呼ばれる我流武術を習っているため、合一によって己の体と同じ様に武神を動かす武神の操縦者としては一級品な事が一つ。
この二つに加え、初期の頃は武神が受けたダメージを竜司ではなく美影にフィードバック(補足:合一により機械と一つになる武神は、ダメージを受けた時、そのダメージを操縦者にフィードバックする)していたため、被ダメージ時の所謂ノックバックが存在しないため、竜司の意思による無茶な攻撃も可能だった。


これら三つにより作中初期でも強い力を発揮している。(無論、三つ目の要素は後に改善される)
作中後期においては、上記の内の二つの要素に加え、竜司が体を動かす事により攻撃の衝撃をほぼ完全に逃がす技を覚え、これを武神の装甲板一つずつの動きに応用したため、武神の攻撃力に加え、近接戦闘におけるとんでもない防御力も獲得した。



また最終決戦時には機体外部に飛行能力のない出雲・覚を乗せ、出雲が剣を振るう足場にもなった。



□神砕雷(ケラヴノス)
荒帝に付随する概念核兵器(破壊兵器)。Low-Gのギリシャ神話における、テュポーンを封印するため、ゼウスが放った雷の対応。
その形状は、雷を纏った杭を打ち出す武神大のパイルバンカー
名を呼ぶ事により、美影の持つ概念空間からバラバラの状態で取り出され、重力制御により荒帝の右腕に装着される。
3rd-G概念核の半分(後に全て)を納めており、その威力は作中においても最大級。作品終盤においては、1.5kmに及ぶ敵の群れを跡形も無く消滅させた。


もともとは3rd-G概念核のもう半分を内蔵したテュポーンに搭載される予定だったが、クロノスの計略により荒帝に組み込まれる。


美影の進化と共にその形状を大きく変え、装弾数も三発→五発→巨大な一発と変わっている。


最後は最終決戦後半で概念開放をしたため失われ、ラストの戦いでは刀のみを振るっていた。




□神砕雷・黒(ケラヴノス・メラン)
オリンポス(ギリシャ)神話におけるテュポーンの妻エキドナの化身「木戸・阿比奈江」が、ある事でリミッターが外れ原型たるスキタイの女神「アビ」の属性をも解放した際振るった最終兵器。
神々のいない星で』(EDGE)世界においてテュポーンはオリンポス神話・荒帝は神道における武神で、かつ作中の段階では登場できない「予約顕現」とされているが、
「テュポーンは神砕雷で止めを刺され封印された」という神話から、「テュポーンの妻たるエキドナが夫の情報から神砕雷を回収した」という解釈に発展してしまい、結果予約顕現のせいで全員揃わず本家神砕雷を荒帝に抑えられたオリンポス十二神では彼女を制止出来ない程の火力を所持することに。


形状は三脚のアームで支えられ、嵐と雷の力を秘めた黒い杭を内蔵した武神大のパイルバンカーで、召喚時テュポーンの紋章が展開している。



□関連項目


エロパシリ


荒帝を自らの概念空間内に収納した、自己進化型自動人形。詳細はリンク先で。



□備考
これまで述べたように2人で共に合一する本機だが、基本武神及び後代の重騎共に単一合一用のため*1史上唯一のタンデム機でもある。ちなみに後世で2人乗り機が発達しなかった例は不明*2


3rd-Gには、人間を材料とすることで強力な武神を製造する術を持っており、荒帝にもその製法が使われている。
荒帝の材料となったのはクロノス。ゼウスの父であり、美影の祖父でもある。





追記、修正は黒髪美影さんのおっぱいを揉んでからでお願いします。


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  • まさか竜司も、自分と荒帝が概念解放したせいで未来のオリンポスの戦力を削る一端になるとは思わなかったろうな…。そして「母」の手に渡った神砕雷よ。 -- 名無しさん (2020-06-10 09:08:57)
  • 神砕雷を荒帝に組み込んだのが終わクロ時代のクロノスなら、神無星でクロノスって顕現したら戦犯扱いされるんでは。 まあ他にも同じような現象が一杯起きてるのかもしれんけどw -- 名無しさん (2020-12-20 17:59:50)

#comment

*1 合一しないのなら既に人の乗った機体へ外部から操縦指示を出したり、操縦に関わらない副座に他人が乗った例はある。
*2 同じく作中で2人乗り機が登場した機竜は、後世の『境界線上のホライゾン』時代にメインパイロットを複数人で補佐する多人数機が登場している。

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