禁断機関 VV-8

ページ名:禁断機関 VV-8

登録日:2016/11/13 Sun 12:42:24
更新日:2025/04/12 Fri 05:13:43NEW!
所要時間:約 13 分で読めます



タグ一覧
12の王 dm dmキャラクター項目 no.2 t・ブレイカー ぅゎょぅι゛ょっょぃ かわいい ずっと俺のターン ふともも エクストラターン コスト6 タイムリープ ダークヒロイン チート デュエマ デュエル・マスターズ デュエル・マスターズ プレイス ドローバンク以外の全てがかっこいい男の切札 ネガティブ ヒロイン ヤンデレ レジェンド レジェンドカード ヴィヴィ 上田麗奈 加害者にして被害者 味方だと頼もしいが敵に回すと恐ろしい 幼女 悲劇のヒロイン 愛が重い 拘束具 擬人化 時間操作 欠陥エンジン 殿堂入り 水文明 水文明のクリーチャー 禁断 禁断クリーチャー 禁断レジェンド 禁断機関 vv-8 禁断王 追加ターン 邪鬼王来烈伝 龍魂珠被害者の会 0の永久機関 leg エターナルマシンデュエル プレイヤーlove 劇場版ヒロイン 禁断レジェンド←ではない 禁断機動 革命ファイナル



エクストラターン……


基本的に自分のターンと相手のターンを交互に繰り返すカードゲームでは、自分のターンが2回続くということはかなり有利である。


デュエル・マスターズに於いてもそれは変わらず、むしろ相手ターンに積極的な妨害を仕掛けることがほとんどできないデュエマでは、
エクストラターンは「入ったものが勝つ」と言っても過言ではない。


かつて《聖剣炎獣バーレスク》を皮きりに様々な猛者達がその禁断の果実に手を伸ばし、
あるものは使いこなせず、またあるものはその性能を十分に発揮し、引退生活を余儀なくされたりもした。


そんな『禁断の果実』に『「禁断」の使徒』が目をつけた時、また新たな禁断が誕生した。




「W」のイニシャルズたちは4-Wをオール・フォー・ワンで改造し、禁断機関 VV-8を復活させた。


画像出典:デュエルマスターズVSRF 第41話 「永久VS熱狂っ!ナンバーツーの誇りを賭けた闘いっ!」より
©TM and(C)2016, Wizards of the Coast,Shogakukan,Mitsui/Kids,ShoPro,TV TOKYO




概要

《禁断機関 VVブイブイ-8エイト》とは、TCG「デュエル・マスターズ」のクリーチャーである。レアリティはレジェンドカードの派生である禁断レジェンドカード


禁断機関 VV-8 LC(FLC) 水文明 (6)
禁断クリーチャー:(種族なし) 12345
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚を自分の手札に加える。このクリーチャーに封印を3つ付ける。
禁断機動:このクリーチャーの封印がすべてなくなった時、このターンの後に自分のターンを追加する。

《ドキンダムX》《ドキンダム・ソウル》に続く3枚目の禁断クリーチャーで、火文明以外では初めての禁断クリーチャーである。
禁断クリーチャーであるためかフレームとイラスト右下のレアリティ表記には禁断レジェンドのものが使われているが、実際のレアリティは普通のレジェンドなので、1箱買えば確実に1枚は手に入る。


能力は大きく分けて2つ。
ひとつは「鼓動」面を持たない禁断クリーチャー共通の、『登場時に自身を封印する能力』。
もうひとつは『自分の封印がすべてなくなった時に、エクストラターンを発生させる能力』。



まず『自身を封印する能力』は、ぱっと見処理が分からないかもしれないが、「山札の上から5枚を見て、そのうち2枚を手札に加え、残りの3枚で自身を封印する」という動きをする。


これまでの封印能力と違い、封印に使用するカードをある程度選べるのが強みで、封印処理に必要なカードを手札に引き込みながら《VV-8》を封印することができる。


そして目玉の能力である禁断機動。
封印を3枚外して動きだした《VV-8》は、自分のターンをもう一度作りだす事ができるのだ。


これまで登場したエクストラターン発生能力の中では最も安定しており、封印解除で『確実に』エクストラターンを発生させられるのは、火文明の一か八か能力ではない、知識を知識で束ねる水文明だからこそできた能力だろう。
アイツも出るだけでエクストラターン?アイツ勝ちきれなかったら負けじゃないですかー)


能力の強烈さにより若干霞んでいる気もするが、《VV-8》本体のスペックも6マナでパワー12000超えのTブレイカーと、水文明では珍しいパワフルさを持っている。
そして『封印』されているクリーチャーは「無視(バトルゾーンにいないものとして扱われる)」されるという特性上、《VV-8》は除去に対して非常に強い(《VV-8》を除去するには封印をすべて外さなければならないが、封印を全て外した時点でエクストラターンがストックされる)。


コスト6で封印3枚外すのは今の環境だと若干間に合わないこともあるかもしれないが、その手間をかける価値はあるので是非体験してもらいたい。


特徴的な名前の由来に関しては諸説あり、レシプロエンジンの配列形式「V型8気筒」であるという説、「VV」という字を「W」に見立てている説、面白いところでは「V」はローマ数字の5であり、「VV」で10、10から8を引くと2であるため(VV(10)-8)、メディアでの使用者であるNo.2の事を表しているというものもある。
後に公開されたデュエチューブの動画によると、名前の元ネタは「V8エンジン」というエンジン形式の一つであり、並行して考えていたWのイニシャルズと合わせて現在の名前に決定したという。


相性のいいカード

D2W ワイルド・スピード SR 水文明 (7)
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を見る。その中からコスト6以下のクリーチャーを1体、バトルゾーンに出してもよい。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
バトルゾーンに自分のD2フィールドがあれば、自分のクリーチャーはすべて、種族にソニック・コマンドを追加する。

Dの機関 オール・フォー・ワン R 水文明 (5)
D2フィールド
自分のターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうしたら、そのクリーチャーよりコストが最大2大きい、水の進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。
Dスイッチ:自分のクリーチャーがバトルゾーンに出て、その能力がトリガーするとき、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、その能力は1度のかわりに2度トリガーする。

《VV-8》とデザイナーズコンボを形成するカード。
手札に《ワイルド・スピード》、バトルゾーンに自分の《VV-8》とコスト5以上のクリーチャーがあれば、《オール・フォー・ワン》の効果で場のコスト5以上のクリーチャー破壊して《ワイルド・スピード》を出し、登場時能力を《オール・フォー・ワン》のDスイッチで2倍にすれば、コスト6以下の水クリーチャーを2体踏み倒すことで《VV-8》の封印をすべて剥がすことができる。
こうして迎えたエクストラターン、バトルゾーンには《VV-8》と《ワイルド・スピード》、さらに水クリーチャーが2体いることになるため、ここから一斉攻撃でゲームセットも可能。


Dの禁断 ドキンダムエリア VR 闇文明 (5)
D2フィールド
自分のクリーチャーがバトルゾーンを離れるとき、代わりにそのクリーチャーに封印をつける。
Dスイッチ:自分のターンのはじめに、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、自分の封印を6枚まで墓地に置いてもよい。

「ずっと俺のターン!」をしたい時に。
《VV-8》の禁断機動条件である『このクリーチャーの封印がすべてなくなった時』は、《VV-8》自身の能力で付けられた以外の封印を外した時でも効果が発動する。
そのため「《VV-8》を除去する→《ドキンダムエリア》で離れる代わりに封印される→封印を外して禁断機動!」のループを作りだすことで、山札が尽きるまでエクストラターンをストックすることができる。


超次元ガード・ホール R 光/闇文明 (7)
呪文
バトルゾーンにある進化ではないクリーチャーを1体選んで裏向きにし、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに加える。
闇または光の、コスト10以下の、「コマンド」と種族にあるサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。

時空の支配者 ディアボロスZゼータ SR 光/水/闇/火/自然文明 (10)
サイキック・クリーチャー:ワールド・コマンド 9000
E・ソウル
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。
相手のクリーチャーの能力によって、相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。
覚醒-自分のターンのはじめに、バトルゾーンまたはマナゾーンから自分のカードを3枚選び、山札に加えてシャッフルしてもよい。そうした場合、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
最凶の覚醒者 デビル・ディアボロスZゼータ SR 光/水/闇/火/自然文明 (20)
サイキック・クリーチャー:ワールド・コマンド 23000
E・ソウル
このクリーチャーが攻撃する時、相手の光のクリーチャー、水のクリーチャー、闇のクリーチャー、火のクリーチャー、自然のクリーチャーを1体ずつ破壊する。
解除
Q・ブレイカー

《VV-8》の必殺性を底上げするカード。
《VV-8》が封印されている時は除去をしつつブロッカーを展開でき、時間稼ぎにはもってこい。《ディアボロスZ》は全色のコマンドなので無色以外のあらゆるクリーチャーの封印に対応が可能。なので当然、《VV-8》の封印を外すこともできる。
特筆すべきは《ディアボロスZ》の覚醒時の時。場、もしくはマナゾーンからカードを3枚選ぶ必要があるのだが、これはあくまでも『カード』な為、《VV-8》の封印を対象にすることも可能。必要枚数は3枚な為、間違いなく《ディアボロスZ》の覚醒と共に禁断機動が炸裂する。12000のTブレイカーと23000のQブレイカーが同時に並ぶだけでも十分凄まじいが、本当の悪夢はここから始まる。
《デビル・ディアボロスZ》のコストは20なので、超時空ストームG・XXがすっ飛んでくる。通常、《ストームG》の覚醒は次の自分のターンまで待つ必要がある。…が、ここで生きる禁断機動。次の自分のターンなんかこの後すぐじゃないか。という事で、相手に一切阻害される事なく100%の確率で《ストームG》は《ラスト・ストーム》に覚醒する。ここまで来たらもはや勝利は確定したも同然である。《ラスト・ストーム》が殴れば能力で唯我独尊ガイアール・オレドラゴンも飛んでくる訳で。
因みに、《ドキンダムエリア》を展開している状態で《ガード・ホール》の対象に《VV-8》を選べば、《ドキンダムエリア》の能力で再度コイツを封印する事が可能。そして《ディアボロスZ》を出せば即座に禁断機動が炸裂し、追加ターンを獲得できる。《ラスト・ストーム》覚醒時にこの動きをすれば勝利をこれ以上ない程に確実なものにできる。


S級宇宙スペース アダムスキー SR 水文明 (7)
進化クリーチャー:マジック・コマンド/S級侵略者 7000
進化-自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
S級侵略[宇宙]-水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃するとき、バトルゾーンまたは自分の手札にあるこのカードをその上に重ねてもよい。)
W・ブレイカー
このクリーチャーはブロックされない。
このクリーチャーがシールドをブレイクするとき、かわりに相手の山札の上から2枚を、持ち主の墓地に置く。

元祖禁断クリーチャーである《ドキンダム》と同じように、《VV-8》もまた侵略との相性は素晴らしい。
特に上記《アダムスキー》はフィニッシュにシールドをブレイクする必要がないため安全に勝利することが可能であり、また《ワイルド・スピード》で自分のクリーチャーをすべてコマンド化することが出来るので、バトルゾーンで侵略できる「S級侵略[宇宙]」を存分に活かすことが出来る。
注意点としては、封印を外す時はコマンドをバトルゾーンに出す必要があるので、《アダムスキー》の「S級侵略[宇宙]」でバトルゾーン内で侵略しても《VV-8》の封印を外すことは出来ない。


フォース・アゲイン UC 水文明 (4)
呪文
S・トリガー
自分のクリーチャーを1体破壊する。その後、そのクリーチャーを自分の墓地からバトルゾーンに出す。

墓地経由でクリーチャーを出し入れするカード。
禁断機動を使い終わった《VV-8》に使うことで、4マナで再び封印を3枚つけて《VV-8》をセット出来る。
残念ながら《アゲイン》と《VV-8》の親和性は公式の方でも十分に把握していたようで、第2章「世界は0(ゼロ)だ!!ブラックアウト!!」の発売2日前の時点で殿堂入りしてしまった。
余談だが、コイツの詳細が明らかになる前にアニメ『VSRF』第14話でNo.2がタブレットでデッキの一部と思われるカードを広げていた場面があるのだが、その時はまだ《フォース・アゲイン》は殿堂入りしていなかったので、4枚がデッキパーツとして映っていたものの、第26話および第41話では殿堂入りのこともあり1枚となった。


D2W2 ギガスピード SR 水文明 (6)
クリーチャー:ソニック・コマンド/マスター・イニシャルズ 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある他のカードを1枚選び、持ち主の手札に戻してもよい。その後、バトルゾーンに自分のD2フィールドがあれば、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
自分の水のコマンドはブロックされない。

チューン・アゲイン R 水文明 (5)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにあるカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。そのカードが自分の水の進化ではないソニック・コマンドなら、それを手札からバトルゾーンに出してもよい。

漫画版で一足先にお披露目され、後に最終章「ドギラゴールデンVSドルマゲドンX」で収録され、さらにアニメ版第41話でも使用されたNo.2の新たな切札。
2枚はデザイナーズコンボを形成しており、『《チューン・アゲイン》で《VV-8》の封印をひとつ手札に加え、封印に使われていた《ギガスピード》をタダ出し。そして《ギガスピード》の登場時能力、「水のコマンド」である《ギガスピード》が登場したことによる封印解除』によって封印が3枚外れるため、《VV-8》の禁断機動が発動する、という動きが出来る。
さらにD2フィールドがあると発動する《ギガスピード》の追加効果は、《ドキンダムエリア》と組み合わせた「ずっと俺のターン!」コンボをお手軽に発動出来るようにしてくれる。



アニメ版第41話のミニコーナー「ファイナル必勝コンボ」で切札勝太に紹介された際には「一発禁断機動!ブイブイアゲインコンボ」としてコンボ名が付けられた。


SSSトリプルエス天災ディザスター デッドダムド P 水/闇/自然文明 (8)
進化クリーチャー:トリニティ・コマンド/S級侵略者 11000
進化:自分の水、闇、または自然いずれかのクリーチャー1体の上に置く。
SSS級侵略[天災]:水、闇、または自然のコマンド(自分の水、闇、または自然のコマンドが攻撃する時、バトルゾーン、自分の手札、墓地、マナゾーンにあるこのカードをその上に重ねてもよい)
W・ブレイカー
このクリーチャーを別のクリーチャーの上に重ねた時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の墓地かマナゾーンに置く、または手札に戻す。

天災ディザスター デドダム P 水/闇/自然文明 (3)
クリーチャー:トリニティ・コマンド/侵略者 3000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。

虹速 ザ・ヴェルデ P 自然文明 (4)
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 4000
このクリーチャーをマナゾーンから召喚してもよい。
マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
このクリーチャーは、バトルゾーンまたは自分の墓地にある間、すべての文明を持つ。

「エクストラターン」という強烈なメリットをもたらしてくれるにも関わらず、運用の難しさからコンボデッキが主な仕事場だった《VV-8》を一気に環境トップに引き上げた戦犯立役者。
《デッドダムド》は《アダムスキー》では成しえなかった「複数枚同時侵略に意味を持つ水のコマンド」であり、また『SSS級侵略:[天災]』によりほぼどこからでもバトルゾーンに出すことが出来、早期の禁断機動に一役買ってくれる。
一方の《デッドダムド》側も「盤面制圧能力に長けるがフィニッシャーとしては心もとない」という欠点を、エクストラターンと水文明には珍しい高パワーで補ってくれる《VV-8》は願ってもない相棒であり、《VV-8》登場時の封印能力もアドバンテージ稼ぎとして優秀である。
このようにしてお互いの特性がガッチリ噛み合った結果生まれた中速ビートデッキ【青黒緑デッドダムド】は、「自身より早いデッキは苦手だがそれ以外のクリーチャーコントロールデッキには無敵の強さを誇る」という、盤面の殴り合いであればほぼ敵なしなパワーを持つある種の到達点のようなデッキとなった。
このため2019年夏はどこもかしこも【ダムド】であふれ、そのまま《VV-8》を殿堂入りまで突っ走らせる……と思われたがその年の秋になるとそれ以上の理不尽に駆逐され、環境から姿を消してしまう。
環境からは姿を消してしまったが、「簡単にエクストラターン獲得が可能になり、デッキの安定性を高める」存在になってしまったこのカードが許されるはずもなく、2020年1月1日をもって殿堂入りすることとなった。


余談だが、《デッドダムド》は《ギュウジン丸》が《ドキンダムX》をコントロールするために研究・開発していた存在であり、完成前に《ギュウジン丸》が斃れたために本来の背景ストーリーでは存在しないクリーチャーである。
後述するように《VV-8》もまた《ギュウジン丸》の遺産から生まれたクリーチャーであるため、【青黒緑デッドダムド】は「ギュウジン丸の研究の集大成」と言っても過言ではないかもしれない。(ギュウジン丸「本人」の、と言っていいかは若干怪しいものがあるが)
詳しくは当該項目を参照。


背景ストーリーでの扱い

元々海底遺跡に封印されていた《伝説の禁断ドキンダムX》とは別の禁断の存在であり、ドキンダムが倒された後Wのイニシャルズ達が《改速4-W》を元に《Dの機関 オール・フォー・ワン》で改造することで復活したクリーチャーで、禁断機動は「時を組みかえる能力」と表現されている。
なお《オール・フォー・ワン》は元々前シリーズのラスボスである《ギュウジン丸》が残した研究施設を、イニシャルズ達がD2フィールドに改造したものである。また侵略ウイルスも元々、海底遺跡で眠るVV-8の技術を元にして生み出された物である。
あの野郎余計な置き土産残してくれやがって……。どうでもいい話だが、《ギュウジン丸》を《オール・フォー・ワン》の効果で破壊すると、73コスト以下の水のクリーチャーを踏み倒す事ができる。ほぼ何でも出せるというものである。


ミラダンテとの対決後、ドルマゲドンXの復活が迫る最終決戦時に自分を元に生み出された侵略者達をイニシャルズに改造して引き連れて革命軍に立ち向かうが、ダママ団の《百族の長 プチョヘンザ》、《族長の魂友 ワチャゴナ》、《大長老 ウェイヨウ》達により撃破される。


ちなみに勘違いされやすいが、VV-8はオールフォーワンで改造された存在である為「イラストの姿=本来のVV-8」という訳ではない。また親玉のドルマゲドンXを除くとドキンダムX以外で背景、メディアに登場した唯一の禁断の存在である。


開発主任K氏によると、設定上《VV-8》の実力は《ドキンダムX》に匹敵するらしいが、むしろその《VV-8》を単独で相手取ったダママ団こそが驚愕に値するだろう。


メディアでの扱い

漫画『VS』およびアニメ『VSRF』ではレアキラーズのメンバーにして赤城山バサラの親友であるアニメでドローバンク以外の全てがかっこいい男であるNo.2の切札として登場。アニメ版での声優はホカベン役の菅原雅芳氏が担当したことが自身のX(旧Twitter)で明かしている。


アニメ『VSRF』では第14話でNo.2がデッキの一部と思われるカードを広げていた場面で初登場し、この時は情報公開前だったため光っていて見えなかった。
その後は第25話から本格的に使用し、同話から第26話では背景ストーリー通りに《ミラダンテXII》を使うルシファーに追加2ターンで勝利したが、第40話から第41話の百獣レオ戦ではバサラが禁断の星と一体化するまでの時間稼ぎのために行ったデュエマだったため、結果は中断に終わった。
第41話での攻撃方法は、遥か遠くから独特のエンジン音を鳴り響かせながら近づき、ジャンプして後ろ回し蹴りをしながらシールドをブレイクするという演出がなされた。


オープニングテーマ「デュエル」の映像にも登場し、第27話から第44話(第43話は続きである「素晴らしきSekai」が挿入して使用されたため、映像は無し)で使用された映像は《百族の長 プチョヘンザ》と戦う様子を見せ、弾き飛ばされるも体勢を立て直し、後ろ蹴りで奇襲した様子で終了した。
その後は第45話から最終話である第51話の冒頭ではカードのみで登場した。


一方、漫画版ではアニメよりも先に使用し、百獣レオをエクストラターンで勝利しているが、後術のデメリットによりNo.2は一時的に瀕死かつ意識不明の重傷を負ってしてしまう。


どちらのメディアでも《VV-8》による禁断機動で連続エクストラターンを実行しており、アニメでのルシファー戦およびレオ戦では最初に《改速4-W》を《オール・フォー・ワン》の効果で破壊した後に踏み倒し、次のターンで追加ターンを得た後にその追加ターンにて《フォース・アゲイン》で破壊しつつ再召喚を行った一方、漫画版のレオ戦では4体の《VV-8》を展開し、それぞれ禁断機動を行った。


なお、アニメ版のみDMR-22発売時点では存在しない禁断文字版のカードを使用した。


No.2は追加ターンを得るこのカードをアニメ版では「永久機関」や「永遠の絶望製造マシーン」と呼んでおり、カードのコンボで連続で追加ターンを得て相手にターンを回さずに倒す戦略を永久機関に掛けて「エターナルマシンデュエル」と称している。


ちなみに漫画『VS』ではバサラと出会った頃のNo.2が設計した新型エンジンの名前でもあり、空気を燃料にすることで一万馬力ものパワーを引き出す超絶ハイテクエンジンであるが、設計段階で『最大出力およびフルパワーを出すと爆発する』という欠陥が発見されている危険なシロモノでもある。
そして天才科学者であるNo.2の父がこの設計図を偶然発見し、それを元に建造したのが現在の《禁断機関 VV-8》である。
つまりエンジンの欠陥は未だに改善されていない。


一方、アニメ版では漫画版のようなデメリットについては言及されておらず*1、出自は不明である謎の存在のまま終了した。


ちなみに漫画版では4体の量産に成功しているが、アニメ版では後の殿堂入りも考慮してか1体しか存在しない。


漫画版では独自展開でゲーム開始時に召喚しているが、アニメ版ではドローバンクで引き当てた後に召喚している。


なお、このクリーチャーは使用者であるNo.2の体に異常を起こさない禁断だったため、アニメおよび漫画での最終決戦後はバサラが持っていた禁断のクリーチャーおよび一部のD2フィールドは消滅したが、No.2の方は描写は無いものの《VV-8》は《禁断W エギゾースト》と共に消滅せずに済んでおり、アニメで描かれた12年後も引き続き所有していることが示唆されている。


デュエル・マスターズ プレイスでは

禁断機関 VV-8 LEG 水文明 (6)
禁断クリーチャー:(種族なし) 12345
T・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚を自分の手札に加える。このクリーチャーにP'S封印を3つ付ける。
禁断機動:このクリーチャーのP'S封印がすべてなくなった時、このターンの後に自分のターンを追加する。

DMPP-29「禁断ノ刻 -BLACKOUT JUDGEMENT-」で実装。実質TCG版と同じだが、テキストの封印がP'S封印に変更された。


シークレットカードとして、ヴィヴィと共に描かれた新規イラストのSec1版とDMR-22のシークレットと同じシルバーカラーのSec2版が存在する。ちなみにSec1版は入手時にヴィヴィのスキンの他、BGM「Vanishing Vestige」が入手できる。
そして、Sec1版はなんとアニメ『VSRF』で登場した禁断文字版のテキストになっており、《伝説の禁断 ドキンダムX》と同様に、召喚時と禁断機動時に「VV-8」の禁断文字が表示される。


声優は通常版およびSec2版は辻井健吾氏だが、Sec1版はヴィヴィの声を担当した上田麗奈氏になっている。
なお、禁断機動時のボイスは実装直後はカード詳細画面からは試聴できずデュエル中にのみ試聴できたが、2025年3月6日の不具合修正でカード詳細画面からでも試聴できるようになった。


イラストレーターは通常版とSec2版はTCG版と同様にlack氏だが、Sec1版はKISUKE氏となっている。


メインストーリーEPISODE24からカード実装に先駆けてこのクリーチャーの擬人化であるヴィヴィが全身に拘束具を付けた記憶喪失の気弱幼女という色々な意味で強烈なキャラ付けを引っ提げて登場し、後にスキンが実装された。
意図したものかは不明だが、その容姿はどこか彼女に似ている。
時間すらも組み替える能力を持ち、別の時間軸や並行世界に移動することも可能であり、ギュウジン丸はこの力を用いて自分の望む時間に世界を作り替え、VV-8であるヴィヴィはその身に宿る禁断の狂気に苛まれながらも、デュエマシティで知った人の心の温かさに支えられて正気を保っている。


また、レジェンドバトル「別の時間軸」での伝説級のヴィヴィとのデュエマで発動するレジェンドスキル「タイム・パラドックス!」はヴィヴィの1ターン目の開始時に《VV-8》を召喚できる能力を持ち、さながら漫画『VS』のNo.2の再現となっている。


公式Xで掲載されている漫画「デュエマシティの日常」には本編では第95話で拘束具を付けた状態で初登場し、第113話では回想シーンにおいてVV-8状態で登場。
他には左側のおまけイラストにも登場し、第113話で拘束具を付けた状態で両手でダブルピースしながら「ぶいっぶいっ」と言い*2、第118話ではVV-8状態で時間を組み間違えた結果として学園パロディじみた世界になってしまったことを謝罪し「ごめん…」と言った。


関連カード

禁断 Vol-Val-8 KGM 水/火/自然文明 (9)
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/禁断 54321
EXライフ
スピードアタッカー
T・ブレイカー
ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない)
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚まで手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊してもよい。
自分のターンの終わりに、このターン、クリーチャーが4体以上破壊されていれば、このターンの後に自分のターンを追加する。

肉体を悪用させられ、同じくエクストラターンを発生させる効果を持つあの無双竜機ボルバルザークと結合したディスペクター
詳しくは個別項目を参照。


フィオナ・ガーディアンの背後にも禁断の存在はいた。

禁断樹幹 WO-ZERO LEG 自然文明 (3)
禁断クリーチャー:禁断/フィオナ・ガーディアン 12345
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から4枚を見て、その中から1枚をマナゾーンに置く。その後、このクリーチャーに封印を3つ付ける。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドが出た時、その持ち主はそれと同じ文明を持つ自身のカードから封印を1つ、墓地に置く。封印されているクリーチャーは無視される)

「デュエキングMAX2023」で登場したVV-8に酷似した自然の禁断にして、初の自然のレジェンドカード。
外観はほぼ緑色のVV-8であり、種族にダママ団の祖であるフィオナ・ガーディアンを持つ。
ダママ団は革命側の勢力でありながらD2フィールドを扱えるという特異な存在だったが、その回答ということだろう。


能力はVV-8と同じく出た時に封印を付ける形式だが、封印以外の部分は1枚分のマナ加速となり、見る枚数も1枚減った。
そして禁断機動は失われているため封印解除後は単純なT・ブレイカーであり、全体的にはタマシード/クリーチャーのような扱いとなる。
特に相性が良いのは封印を解除しつつ2マナ追加&2枚ドローできる《インフェル星樹》だが、自身がコマンドではないためもう1手必要となる。
2マナコマンドの《樹界の守護車 アイオン・ユピテル》や、各種侵略、革命チェンジも併用したい。


余談

  • 自身に付ける封印が3つのため、封印を置く目印となる四隅の模様が右下を除く3つだけであるものの、DMEX-15に再録された際は封印を置く箇所を示唆するように3本だけ青色の鎖が描かれている*3

  • マークは禁断レジェンドカードだが、ナンバリングはレジェンドカード準拠という奇妙なレアリティ設定となっている。封入率的もレジェンドカードに準拠しており、禁断クリーチャーに相応しいロゴマークとして禁断レジェンドカードのものが充てがわれているだけとなっている。

  • 歴代のトップレアと同じくシークレットカードが存在し、全てアルトアートであり、SD体型にデフォルメされたもの、体全体と背景が金色のもの、銀色のものの3種類がある。

  • DMEX-03版の新規イラストでは基本的な意匠こそ既存イラストと同様ながら、「顎が開かれている」・「腕部の車輪が開いて四指を備えた掌となっている」・「背部に無数のチューブが出現している」など差異の大きい姿となっている。イラストを担当したlack氏によると「力が解放され装甲を外したデザインになるように描いた」とのことで、胸部の鍵の角度が元イラストの状態から90度回転した形となっていることも踏まえると、恐らく封印が解除された状態をイメージしたものと思われる。
    後にデュエプレのSec1版のイラストでこの姿になっている。


追記の体は止まらない、修正の意志は止められない…。
項目充填60%……70……80……90……
ガァン……ガァン……ゴォン……ゴォン……
ガン!ゴン!ガン!ゴン!ガン!ゴン!
項目充填100%!アニヲタ起動!ゼロの追記修正、発動!


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\バルッと/
#vote3(time=600,8)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 現実ではミラダンテⅫ、シリンダと共闘してる模様、前評判以上の活躍してるなこの子 -- 名無しさん (2016-11-13 16:02:05)
  • バランスが絶妙すぎる 本当に強すぎず弱すぎず適度な強さで使ってて楽しいしロマンもある 禁断クリーチャーの調整はどれも見事としか言い様がない -- 名無しさん (2016-11-13 16:03:34)
  • No.2のドロドロドローにも追記して欲しいなw -- 名無しさん (2016-11-13 18:25:09)
  • コロコロ付録の彼を無かったことにしてはいけない -- 名無しさん (2016-11-13 21:17:21)
  • オススメにガロウズホールも入れてほしいな。ガードより軽いし、vv-8が出てるなら意味薄だけど醤油とかも出せるし -- 名無しさん (2016-11-14 15:15:53)
  • コイコイ+アダムスキーもお願いします。「おめーのターンねーから!」 -- 名無しさん (2016-11-14 15:25:17)
  • フォース・アゲインとのコンボは? -- 名無しさん (2016-11-15 23:32:44)
  • 恐らくAIの恐怖を具現化したクリーチャーでしょこれ -- 名無しさん (2017-01-06 20:45:31)
  • コスト6でギガスピードもコスト6だからガチロボとのシナジーが微レ存 -- 名無しさん (2017-03-06 15:52:32)
  • ↑そう思うだろ? 実際に組み合わせるとガチロボとVV-8のcipが強制なせいで山札が凄まじい速さで減るから、かなりハイリスクなデッキになる。決まれば強いのは間違いないけど。 -- 名無しさん (2017-03-06 18:22:00)
  • ↑Nワールドめくれるのを祈ると良いと思います -- 名無しさん (2017-03-07 15:36:34)
  • アニメでは1枚しか出されてなかったような -- 名無しさん (2017-08-03 22:59:27)
  • 再録されるみたいだが、これだけ他の再録と違って新規書下ろしだから再登場フラグたっているんっぽい -- 名無しさん (2018-10-14 22:09:44)
  • ↑実際レッドゾーンが再録されたとき新規ソニックコマンドが半年後に登場したからな、来年水のソニックコマンドが登場するんじゃないか? -- 名無しさん (2018-12-04 00:19:25)
  • フォースアゲインどころか切り札まで殿堂したNo.2 -- 名無しさん (2020-01-11 09:37:33)

#comment

*1 そのため、No.2は重傷を負わずに済んでいる。
*2 ちなみに意識したかは不明だが、アニメ『VSRF』においてNo.2が《VV-8》を禁断機動させる際に両手でダブルピースしながら「ブイブイ行くぞ!」と言っており、後にスキンが実装され、決め台詞でも言った。
*3 ただし今回は左上を除く3箇所に変更されている。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧