天覇のジークヴルム

ページ名:天覇のジークヴルム

登録日:2022/08/17 Wed 00:11:42
更新日:2024/06/25 Tue 13:54:52NEW!
所要時間:約 30 分で読めます



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シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜 ギミックボス ボスキャラ 七つの最強種 ユニークモンスター ドラゴン 隠しボス レイドボス ノトーリアスb・i・g 天覇のジークヴルム



我が名はジークヴルム、神代の守護者にして世界を灼くモノ


来たる災禍にて英傑を待つ者……


おぉ英傑よ示せ、示せ


煌めくが如き英傑の行いを、戦禍においてただ一つの輝きを!!



「天覇のジークヴルム」は、シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~の劇中作VRMMOシャングリラ・フロンティアに登場するボスモンスター。
「七つの最強種」とも呼ばれる、世界に七体しかいない「ユニークモンスター」のうちの一角である。




概要

同じくユニークモンスターの一角「夜襲のリュカオーン」と同様の徘徊エンカウントタイプに属する黄金のドラゴン
ドラゴン故に翼を持つこともあって徘徊範囲が非常に広く、旧大陸と新大陸の双方で遭遇可能。
遭遇報告が最も多いユニークモンスターでもある。


人語を理解・喋ることもでき、人間に対して友好的。
英雄の資質を持つ者を求めており、気に入ったプレイヤーにマーキングとして「呪い」を刻むことがある。


ゲーム世界において魔法やスキルを発動する際に用いられる「マナ粒子」に干渉する能力を持っている。
サービス開始以来、度々目撃情報、あるいは接触した事例があったが、同じユニークモンスターである墓守のウェザエモン深淵のクターニッドが撃破されたことでワールドストーリーが第3段階「竜災大戦」に進んだことを機にストーリーに大きく関わるようになる。



外見

全体の造形は逞しい人型の肉体を持つ所謂「二足歩行型ドラゴン」の姿をしている。
無論、ドラゴンらしい翼を4枚、特徴的な黄金の鱗を持っており、頭には左に2本と右に3本、合計5本の角がある。
その正体は「炉心を中核として『魔力を殺す魔力みたいなもの』で全身が構成された神代の人造ドラゴン」



性格

これまで討伐されたウェザエモンやクターニッドと比べて饒舌で、仰々しい話し方をする。
下着が丸出しとなった相手にモラルを説いたり、プレイヤーの名前をうろ覚えだったために間違えるなど、冗談を解する知性や愛嬌を備える。


好戦的で常に強者を求めており、プレイヤーとの熾烈な戦いを望むが、戦闘狂という訳ではない。
どちらかというと戦闘そのものより、自分を超えることのできる真の強者の登場を待ちわびている。
自分に挑む者を褒め称え、常に全力で相手する騎士道精神に似た精神性をしている反面、強者には強者らしく真っ向勝負の力比べを強いる厄介な面もある。



出現条件

地上では徘徊エンカウントだが、旧大陸の市街地であるテンバートとフォルティアンの間にあるエリア気宇蒼大きうそうだい天聖地てんせいちを拠点・休息地としているため、ここに到達できれば高確率で戦闘を行うことができる。
ただし、ワールドストーリーが第3段階に進行してからなければ絶対に討伐できないようシステムロックが掛けられている。



ユニークシナリオEX「来たれ英傑、我が宿命は幾星霜を越えて」

ワールドストーリーが第3段階に進行、新大陸の開拓が進んでレイドボス級ドラゴン型モンスター「色竜」との遭遇などを含む条件が満たされると発生するユニークシナリオEX。
他のユニークシナリオEXが複雑な条件をプレイヤー各々が達成しなければならないのに対し、本シナリオは新大陸に到達した全てのプレイヤーに発生する。


決戦フェーズに移行したと同時に、新大陸に渡っていた全プレイヤーに通知が届き、色竜が3体以上が一つの場所に集まった時にジークヴルムは姿を現す。



戦闘能力

元々100人単位のプレイヤーを単独で相手取ることを想定されているため、攻撃力や耐久力といった単純なステータスはプレイヤー単独ではどうにもならないほどの格差がある。
先述した通りに「人型」であるが故に「手指」を用いた格闘術も扱える。
作中では黒竜ノワルリンドの攻撃を掴んで投げ飛ばしていた。


使用するスキル・技

  • 龍法律ノトーリアス悪性増幅重力圏バッド・インクリース・グラビティ

我が律はこの地を覆い、万象を圧し潰す


英傑に喝采を、愚者に罰を……これ即ち、龍法律ノトーリアス……!!


対人類第一試練、未来を憂う龍王が課す人類種の意志を問う黄金の重力圏。
広範の戦闘範囲に金色の特殊フィールドを生成、範囲内のプレイヤー、NPCのロールプレイを参照する特殊状態「B.I.G.」を付与する。
付与されるのは「特殊状態」なので他のユニークモンスターの呪いといったバフ・デバフのレジスト効果をも貫通し、いかなる能力を以てしても無効化は不可能な模様。
プラス判定マイナス判定が存在し、どちらかに偏った状態で死亡した場合、リスポーンする際に判定に応じた特殊効果が発動する。
戦闘が進む中で一定以上のプラス判定が蓄積することで制限が解除され、「B.I.G.2」が解禁される。

  • 復活リスポーンへの影響

復活する場所、復活までの時間に干渉が行われ、「B.I.G.2」になると復活後に状態異常が付与されるようになる。


  • 接近の禁止

戦闘の進行によって、さらなる金色の特殊フィールドが形成。
一定以上の評価がなければ、接近すら許されなくなる。


マイナスとなる条件は「英雄的な行為をしなかった時」
タンク役を盾にするだけでマイナス判定となる上、逃亡を示唆するような言動でもマイナス効果は発生するため、この効果範囲内では実質「英雄的な行為」というロールプレイを強制させられる。


  • 輝ける龍王トゥーバック=アマル

我が龍体輝きし時、マナの具現・・・・・その悉くが砕け散ると知れ!!


ジークヴルムを龍王たらしめる神代の叡智たる「対始源機能」の一つ。
2本の角を起点に全身からエネルギーを発し、高濃度の黄金のマナ粒子を衣のように纏う。
この黄金のマナ粒子で、あたかも「より濃い色のペンキで塗り潰す」かのように外部のマナ粒子を溶かし混ぜる形で阻害することで、魔法」に定義される一切を無効化する。
プレイヤーからの魔法は勿論、色竜のブレスですらこの能力の前では意味を成さない。


対処法は主に二つ。
一つは後述するスキル無効化の結界「狂騒領域」との併用が不可能であるために、スキルによる攻撃が有効
もう一つは、魔法的プロセスを経た「物質的干渉」……つまり「元から用意した弾丸を魔法でぶっ飛ばしたもの」は無効化できない。
ただし、後者は作中の時点で扱える手段を持っている者はごく僅か。


発動に際してジークヴルムの角が「左右に一本ずつ」残存していることが条件であり、左右一組が成立しない場合は発動が不可能になる。


  • 狂騒領域Jazzy-Zone

我が狂騒領域Jazzy-Zoneは貴様らの内なるマナを狂わせる技能スキル殺しの領域。


ジークヴルムを龍王たらしめる神代の叡智たる「対始源機能」の一つ。
特殊な振動により異常挙動するマナ粒子による結界を展開し、マナ粒子の内的活性を阻害することで、一定範囲の相手が扱う「スキル」に定義される一切を無効化する。


欠点は先述のとおり、魔法を無効化する「輝ける竜王」との併用が不可能な点。
また、発動に際してジークヴルムの角が「同方向に2本以上」残存していることが条件であり、本数が不足している場合は発動が不可能になる。


  • 灼滅威吹ブレス・オブ・ベイン

我が炎滅に叫べ……「灼滅威吹ブレス・オブ・ベイン」!!


対始源機能、マナ粒子そのものを消失させるアンチマナ粒子を含有した息吹。
マナ粒子同士の対消滅を焼却という形で可視化、赤熱した黄金とでも言うべき朱色のブレス
あらゆるスキル、魔法の効果を貫通HPだけでなくMPをも削る。
そして威力は言わずもがなで、直撃したノワルリンドも一撃で重傷を負うほど。

ジークヴルムの真骨頂、始源に抗う人類種が辿り着いた回答であり切り札。


しかしその炎は世界を焼くにはあまりに乏しすぎた。


  • 龍王機関Dragon×Driver

世界を灼くに手助けなど無用、疾れ! 我が残影は熱を抱く!!


対始源決戦機能。自身の核をオーバーフローさせる事で出力を飛躍的に上昇させ、残存する角の本数に応じた分身を形成する。
形成された分身は一定以上のダメージ、もしくは本体の対応する角の破壊で消失する。
また、この特殊行動が角に起因する関係上、先述した「輝ける竜王」「狂騒領域」とは併用不可となっている。
そしてジークヴルムであれどノーリスクではなく、過剰に過ぎるマナ粒子の大量生産はジークヴルムの「寿命」を急速に縮める。


ちなみにこの特殊行動、本来はジークヴルム単独でプレイヤー達を相手取る想定で設計されていた。
4体の色竜が集結したイレギュラーな大混戦になったことでシステム的に「封印」されていたが、ノワルリンドが実質プレイヤー側の戦力として動いていること、システム側の想定よりも早く赤竜ドゥーレッドハウルが倒されたこと、そして何よりプレイヤーの「質」を計測して耐えられるだろうと判断されたことで解禁された。


  • 覇滅炉心バスターピース(調和を討つモノ)

人よ、遍く広がりし一号の人よ、この神骸の世界を拓く二号の人よ。


これこそがジークヴルムの課す最期の試練である。


対人類最終試練、全身全霊に相応しい全マナ粒子を一点集中させる事で規格外の破壊力とする一種の自爆。
この時のジークヴルム自身は大まかな形状維持以外の制御を放棄しているため、膨張する程に漏れ出したエネルギーが即死級レーザーとして周囲に撒き散らされる。
そして準備が完了して自爆されれば、前線拠点を含めた新大陸の超広範囲が灰燼となる。


常にマナ粒子が充填されていなければ放出した魔力が全てジークヴルムの体内へと戻ってしまうため、この試練を乗り越える方法はジークヴルムの魔力制御における唯一の間隙である逆鱗を穿ち、魔力の流動を強制停止させることのみである。


ちなみに、web版での能力披露時においての名前は「覇滅炉心」となっているが、後述する真理書の記載では「調和を討つモノ」と表記されている。


  • 広域汚染混血機能オール・ダーティ・バスタード

対始源最終抵抗機能、体内で生成されるマナ粒子を全て有毒性汚染粒子に変換し、自身の自爆を経て広範囲のマナ粒子を汚染する最終手段。


ジークヴルム本来の自爆機構であり、対始源においてジークヴルムが稼働不可能な状況になった場合、ジークヴルム自身の要請と人類側からの承認を経て起動される。
しかしながら神代はとうの昔に終わり、ジークヴルムの声を聞く者は既になく。
故に敗残の龍はこの機能を独自に改造して最期の試練とした。


  • 試製再構築機能イモータル・テック

ジークヴルムのもう一つの切り札、「アリス・レポート」を参考に試験的に実装されたリスポーンシステム。
ただし一号、二号計画素体やアリス・レポートにおける被験体と異なり規格外のマナ粒子を内包するジークヴルムを再構築するプロセスは不安定要素が多く、さらに実証すらされていない急造のシステムである為に成功するかどうかは不明。



特殊行動として、ジークヴルムは通常ヘイトの他に別枠の注目ヘイトを搭載している。
B.I.G.のプラス判定を瞬間的に高めたプレイヤーに意識を向けやすく、またその際の対応次第では通常のヘイトよりも優先される場合がある。



攻略

攻略方法だが、単純にHPをゼロにすることで倒せる相手ではない。
ジークヴルムを活動停止・・・・させる方法は、活動できなくなるまで魔力を使わせてガス欠とさせるか、「捨て身の」ジークヴルムの逆鱗を穿つのいずれかとなる。


そしてどの道を選ぶにせよ、ジークヴルムをその気にさせる方法ギミックはただ一つ。
英雄的ヒロイックな行動でジークヴルムのテンションを上げることが攻略法となる。
実際、ジークヴルムはB.I.G.の総累積値に応じて行動を変える。
B.I.G.の蓄積が低いほどジークヴルムは攻撃の届きにくい場所に留まる傾向を見せるが、色竜のいずれかを倒すなどの結果を示すことで地上へと降りてくる。


地上に降りて以降は先述の別枠ヘイト管理を続行しつつ、空中では行わなかったブレス攻撃等を解禁。
以降はB.I.G.ヘイト、残存体力、角の残存数を参照しつつ進行する。


体力が規定ライン以下になった時点で「龍王機関」を発動、以降は前述ヘイトを参照しつつ残存体力5%になった時点で最終試練「覇滅炉心」を発動する。
そして発動までの間に逆鱗を穿つ、あるいは「覇滅炉心」が発動した時点で戦闘が終了する。



討伐報酬

  • 黄金の龍灰

ジークヴルム戦における確定報酬の一つ。
何らかの「進化」の素材になるようだが、現状では不明。


  • 霊角の残影

ジークヴルムの角を破壊した者に贈られる報酬。
種別はアクセサリーで、装備すると非物質性の金色の角が生える。
霊角1つにつき武器1つに特殊なバフを与える他、暗いところでも光るため照明代わりにもなる。
厳密には「角を折った『偉業』という概念が具現化した存在」であり、物質ですらない概念に近しい存在なのだが、実は物質化して素材として利用できる*1


  • 世界の真理書「天覇編」

ユニークシナリオEXに共通する確定報酬。
運営が想定していた攻略方法や背景ストーリーが記述された攻略本のようなもの。
レイドイベントに参加した100人単位のプレイヤーに与えられたので希少価値はほとんどない。



関連キャラクター

NPC

  • 色竜

新大陸の各地に生息するレイドボス級ドラゴン型モンスター。
ドラゴンとされているが、一部を除いて皆異形寄りの姿をしている。
・黒・の5体が存在する。
共通してコアを所持しており、それがある限り何度でも蘇ること、討伐寸前まで追い詰められると災害状態ハザードモードという発狂モードに移行する特性を持つ。
性格も似ていて5体ともプライドが高く、自分以外の生物を敵視している。
本来は新大陸の各地に離れて活動しているが、とあるプレイヤーのイレギュラーな干渉のせいで一挙に一か所に集結
決戦フェーズではギミックボスとして、プレイヤーとジークヴルム相手に大混戦を繰り広げることになる。

  • 黒竜ノワルリンド

黒い暴虐ノワルリンド
新大陸南方の湿地帯に生息している、四足歩行型の王道のドラゴンそのものといえる姿を持つドラゴン。
「真なる龍王」を自称するプライドの高い性格で、実際に龍王として君臨するジークヴルムに憎悪と対抗心を燃やしている。
自分以外の生物を虫のように蔑んでおり、プレイヤーにも嫌がらせをしている。
前線拠点にモンスタートレインをしかけて半壊に追い込んだ件では拠点設営に関わったプレイヤー達から大きな恨みを買い、クラン「黒竜討伐隊」が結成される切っ掛けとなった。
後に秋津茜と遭遇したことで彼女に攻略感化され、共に作戦会議を行ったり、彼女のログインを待って行動するようになった。
「竜災大戦」では恨みを持つプレイヤーから狙われながらもジークヴルムにのみ攻撃を繰り返し、実質プレイヤー側の味方として機能することになる。


神代の人物であるジーク・リンドヴルムと全くの偶然で名前が一部似通っている。
その名前のせいでジークヴルムからの当たりが若干強い。

+ 能力-
  • 無影感情リモートエモート

魔力で構成した分身を作って攻撃する。
分身のAIが低いのでジークヴルムの「龍王機関」の下位互換のようにも思えるが、最大の特徴としては自身のコアを分身側に譲渡することで「本体」を切り替えることができる。
戦闘中はコアだけを高速で射出するなどリスキーな方法を取るが、能力が軒並みダウンするものの逃亡用の最終手段として、小型分身にコアを入れて「本体」になることも出来る。


+ ネタバレ-

ノワルリンドは自己を確立した時から「ジークヴルム」に憧れ、より近づくために彼に近しいドラゴンの姿をとった。
だが、近づく中でジークヴルムの中で「何かが既に終わっている」ことに気づいたことで失望。
憧れは反転して憎悪となり、ジークヴルムを終わらせ自らが「龍王」となる事を決意した…という経緯がある。


  • 赤竜ドゥーレッドハウル

赤い叫びドゥーレッドハウル
新大陸南西の火山帯に生息している、アメンボのような長い手足を持つ異形のドラゴン。
移動時にはその長い手足を折り畳んだ状態で乳首に相当する位置からジェット噴射でホバーのように移動する変態
性格はすさまじくウザい。
生息域がジークヴルムのいる場所に近いことから、何度かちょっかいをかけたこともある。
炎を噴き出す突起が全身にあり、手裏剣みたいにクルクル高速回転しながら飛ぶ。
異様に長い手足で攻撃が届かない位置に胴体を伸ばしつつ、腹部の突起から炎を噴き出して下にいる者を焼き払う攻撃を行う。
本気になると腹部以外の突起からも炎を噴き出して暴れ回る。

+ 能力-
  • 災害状態ハザードモード:「大噴怨ボルケヴィル

全身に亀裂が走らせながら膨れ上がった後、急速に縮みながらドス黒い赤色の炎を放つ。
超遠距離攻撃をした後も、ドゥーレッドハウル本体が大幅に強化され、亀裂から炎と煙を放ちながら暴れ狂う。


  • 緑竜ブロッケントリード

緑の老獪ブロッケントリード
新大陸東部の森林エリアに生息している、翼のような腕が特徴の、牛頭の亀の姿をした異形のドラゴン。
一度受けた傷は決して忘れない執念深い性格で、その相手の死を見て嘲笑う畜生メンタルの持ち主。
飛翔能力はない代わりに屈強な身体と、全身から生えた独りでに動く茨のような木の根のような毛で周囲のマナを吸収・排出する能力を持つ。
吸い出したエネルギーは強化・回復だけでなく、衝撃波などの攻撃から地形変化まで、様々な目的に転用可能と厄介極まりない性能の持ち主。


  • 白竜ブライレイニェゴ

白い狂愛ブライレイニェゴ
新大陸北方に生息する、十数の脚で支えられた芋虫のような巨大な腹部にドラゴンの上半身がくっついている異形のドラゴン。
人類を「蔓延る蛆」と呼び蹂躙する。
自身のクローンである小竜を大量に生み出す能力を持つ。

+ 能力-
  • 災害状態ハザードモード:「表裏再誕リ・バースデイ

腹部が上下に裂け、体を裏返しにしながら自らを捕食、再生(再誕)することで這い歩く白い肉塊のカエル風の怪物になる。
元の竜の上半身が融合した、舌のような器官を口から出して振り回す。
従来の小竜を生産する能力も失われることなく稼働し、暴れ狂う。
本気になると小竜に狩猟させたモンスターを捕食することで、それに対応した変異小竜を生み出す。


作中では倒されたドゥーレッドハウルのコアを亡骸ごと奪い喰らい、噴射炎の能力を獲得した。
これは小竜にも反映された。


  • 青竜エルドランザ

青き傲慢エルドランザ
竜災大戦のイベントが告知された際、プロローグの中で死亡していた出オチドラゴン。
海を縄張りとしており、海生生物の特徴を持つ以外はノワルリンドに次いでドラゴンらしい姿をしていた。
色竜に共通する傲慢な性格から深海のボス級モンスターに喧嘩を売った結果、返り討ちにあって死亡した。
これは運営側も想定外のことだったが、「面白いから」という理由でそのままイベント続行となった。
死骸は先行実装されたレイドモンスター「貪る大赤依」によって喰われ、竜災大戦の少し前に一騒動を起こした。


  • ヴァイスアッシュ

ユニークモンスターの内の一体で、ラビッツの長を務めるヴォーパルバニー。
経緯は不明だがジークヴルムと旧知で、クターニッドが倒された後にジークヴルムを尋ねてもいる。
ジークヴルムの角は本来6本なのだが、そのうちの1本をへし折ったのが他ならぬ彼である。
ジークヴルムの正体と「稼働停止」させるための方法も知っており、サンラクに伝えている。


  • 慈愛の聖女イリステラ

シャンフロ内の宗教「三神教」の聖女。プレイヤー間の愛称は「聖女ちゃん」。
「開拓者の方々にこの身が一助になるならば……」という滅私奉公な理由で新大陸に渡っており、スカルアヅチに居を移していた。
決戦フェーズでは突如として前線で暴れるサンラクの前に現れ、ジークヴルムの元へ連れて行ってほしいと依頼する。
自身の能力の一端も披露しており、ジークヴルムと色竜の襲撃タイミングを予測した他、ノワルリンドの考えを言葉を交わさずに読み取ったり、致命傷に近い傷を負っていたノワルリンドをあっという間に治療、サンラクの「リュカオーンの刻傷」を一時的に無効化したりと活躍している。


  • ジーク・リンドヴルム

作中では既に故人である、神代の植物学者。
天津気刹那を筆頭とする神代最高峰の科学者たちには劣るが、優秀な人物だったらしい。
マナ粒子の性質を調べるうちに「抗獣計画」を閃き、計画の最高責任者を務めた。
「ジークヴルム」の父親的存在。実戦投入前には、調整を受けている最中に英雄譚などを語って聞かせている。
本来は「ドラゴン」としての確固たる自覚を育むための教育だったが、長い時の中で試練としての「竜」という自己認識を確立した事で英雄フェチに至った。
最期は両腕と下半身が吹き飛ばされ、延命処置を拒んで亡くなった。享年38歳。


  • その他新大陸の亜人種

新大陸各地に出没していた色竜が一堂に会するというだけあって、様々な思惑から色竜と戦うため、NPCの亜人種達も参戦している。

  • 巨人族ギガント

年月を経るごとに巨体化する体躯を誇る種族。
決戦フェーズでは白竜ブライレイニェゴを追って「オディヌ氏族」総勢58名が戦線に登場。
作中ではネームドとして無双の双剣モラ・ベガルタのディナルディア、無双の双剣モラ・ベガルタのフィオネが登場している。


  • 蟲人族バグマン

人型の蟲とでも言うべき種族。
モンスターと見間違えられる率ナンバーワンだが、分類上は人類である。
決戦フェーズでは強者の尊称である戦士の誇りバグズ・プライドが、2人込み*2で総勢15名が戦線に登場。


  • 鳥人族バーディアン

人型の鳥とでも言うべき種族。
決戦フェーズでは赤竜ドゥーレッドハウルが開拓地に進撃するのに合わせて、「飛ぶこと自体は可能な彼らの中で稀に生まれる生まれつき飛ぶことそのものが不可能な忌み子達」の中でも「卑屈の果てに道を違えず、確たる意思を翼に宿す若者」で構成された「拳翼愚連隊」総勢20名が参加。
作中ではネームドとして拳闘鶏デスペラード」ハクジが登場している。


  • 獣人族ビーストマン

人型の獣とでも言うべき種族。現在4つの勢力に分かれて内ゲバ中。
決戦フェーズでは4勢力のうち、「獅子心衆」「狐火の会」「豊象軍」の3勢力からそれぞれから20名ずつ、総勢60名が参加。


  • 魚人族マー・マーン

人型の魚とでも言うべき水中呼吸能力を持つ種族。
サンラクが新大陸へ向かう際に釣り上げた魚人族をきっかけに、かつてサンラクと共闘したアラバが新大陸へ上陸。
その結果プレイヤーと魚人族の間に交流が生まれており、決戦フェーズでは後方支援に参加していた。



プレイヤー

大多数のプレイヤーを巻き込んだ決戦フェーズにおいて、ノワルリンドへの対応を巡って当日になって方向性が二つに割れ、様々な思惑が絡むこととなる。
ここでは二つの派閥と、特に印象的な動きを見せたプレイヤーを紹介する。

ノワルリンド討伐派

  • クラン「黒竜討伐隊」

新大陸で活動する大規模クラン。新大陸の前線拠点を築き上げた生産職プレイヤー達をメインに構成されている。
やっとの思いで作った前線拠点を半壊させたノワルリンドに激怒し復讐を決意、そのために生産職クランながらクラン名を「黒竜討伐隊」としていた。
範囲内の指定した対象全てに強烈なバフを付与することができる建造物オブジェクト「装骨天守スカルアヅチ」を築城し、その効果を存分に利用して目的を遂げようとする。

+ それぞれの動き-
  • 笑みリア

クランリーダー。
キレると怒りが延々と燃え続けるタイプで、掲示板でも恨み節を書き込んでいた。
決戦フェーズ当日に擁護派が対抗勢力として登場した時も、直後にノワルリンドがぶつかってスカルアヅチの天守閣を半壊されたこともあり、臆することなく討伐を宣言してみせた。
最終盤のスカルアヅチ陥落後は自爆するジークヴルムからスカルアヅチを含めた前線拠点を守るため、垣根を越えてジークヴルム討伐に協力する。


  • 餡ジュ

サブリーダー。スカルアヅチの城主で、笑みリアのリア友。
スカルアヅチの天守でバフ効果の管理を行っていたが、京極による対城戦の申請連打をうっかり受諾してしまったことで攻め込まれることになる。
最終的に京極に敗れてスカルアヅチ陥落となったが、その実力は京極をして「侮りがたし」と認めるほどのものだった。


  • クラン「天ぷら騎士団」

中堅とトップの中間に位置するシャンフロ最大のクラン。
擁護派によってトップクランが引き抜かれる中、討伐派の筆頭戦力となる。

+ それぞれの動き-
  • 天首領

クランリーダー。
イリステラの介入などでノワルリンド討伐の旗色が決定的に悪くなった中でも、スカルアヅチが陥落するまで黒竜討伐隊を裏切ることなく協力した。
最終盤のスカルアヅチ陥落後は笑みリアらと共に垣根を越えてジークヴルム討伐に協力。


ノワルリンド擁護派

メンバーの秋津茜がノワルリンドと縁を持ったことがきっかけで擁護派の筆頭となる。
各人が好き勝手するクランであるが、決戦フェーズでは各々がそれぞれの形で活躍することとなる。

+ それぞれの動き-

ノワルリンドと遭遇後グッドコミュニケーションを続けて認められ、ユニークシナリオ「穢れし黒、黄金へ挑む」を受注したことで共闘体制を敷く。
決戦フェーズではノワルリンドと共にジークヴルムに挑み続け、実質的にシナリオの主人公と言えるほどの大立ち回りを演じる。


決戦フェーズが始まるまでに各所に根回しを実施。
後述する有力クランだけでなく、ゼニス・ゲバラや超農民、イムロンといった有力な手札を持つプレイヤー達にもコンタクトを取って、大戦前までにジークヴルム並びに討伐派に対抗し得るだけの勢力を揃えてみせた。


ペンシルゴンと共に初期から参戦。
この時は全米一の格ゲーマーことアージェンアウルと共に、色竜の対応に当たり続けた。


ペンシルゴンと共に初期から参戦。
ルストはこの決戦フェーズ内でサンラク達から規格外戦術機獣【朱雀】を借り受けた。
初めての運用にもかかわらず十全に操り、ジークヴルムへの対応に当たっている。


本作の主人公。別のユニークシナリオ絡みで遅れて参戦。
これまで獲得してきた数々の装備やアイテムを全開で駆使して暴れ回った。
最終局面では隠しダンジョン「リヴァイアサン」を起動させた他、当時持ち得る最高のコンボによりプレイヤー最速の称号最大速度スピードホルダーを獲得する。


本作のヒロイン。別のユニークシナリオ絡みで、イムロンと共に多種族のNPCを引き連れ遅れて参戦。
NPC達を連れてきた後は自身のレベルキャップを外すために戦場から一時離れていたが、終盤で合流後は進化した装備と共に最大級の一撃を放った。


ペンシルゴンと共に初期から参戦していたが、ジークヴルムや色竜の戦闘に参加していない。
ノワルリンド討伐派の勢力を削ぐためにスカルアヅチの攻略を担当し、高リソースアイテムを並べただけの簡素な城「一夜城サソリスノマタ」の城主として単独で対城戦に臨む。


  • クラン「黒剣」&クラン「午後十字軍」

「旅狼」と連盟を組んだクラン。
直前まで討伐派に加わっていたが、ペンシルゴンの手引きで擁護派に協力することになった。

+ それぞれの動き-

「黒剣」のクランリーダー。
決戦フェーズにおいては個人戦闘のみならず、不特定多数のプレイヤーを含めた指揮も担当。


  • 草餅

「黒剣」のサブリーダー。
決戦フェーズの大混戦の中、ドゥーレッドハウルのラストアタックをかっさらっており、冗談半分とはいえ周囲から羨望と嫉妬の目を向けられた。


「午後十字軍」のクランリーダー。
以前から登場していたが、個人の実力が発揮されたのは今回が初めて。
サイガ-100と同様に、不特定多数を含めたプレイヤーの指揮も行っている。


  • ヤシロバード

「午後十字軍」のメンバーであり、サンラクとは作中最大の問題作サバイバル・ガンマンを通じての知り合いでもある。
決戦フェーズ中にサンラクが呼び出した旅狼のクランハウスを兼ねる魔導推進征海船「ブリュバス」の上で再会。
しばし行動を共にした後は、ブリュバスに備えられたバリスタに陣取って活躍。
また、ある人物に情報を流していたが、後にそれが思わぬ形で姿を現す。


  • クラン「聖女ちゃん親衛隊」

「旅狼」と連盟を組んだクラン。
常日頃からイリステラの護衛を第一に考えており、共に新大陸に渡っていた。
だが、決戦フェーズになってイリステラが護衛を撒いて戦場に向かったことから、彼女を保護するために動き出す。

+ それぞれの動き-
  • ジョゼット

クランリーダー。
見失っていたイリステラを真っ先に見つけ、近づいていたサンラクを(半分本気で)処刑しようとしていた。
イリステラの意向を聞き届けた後は窮地に陥っていたノワルリンドと討伐を狙っていたプレイヤーの間に立ちはだかり、プレイヤー最高防御力の称号最大防御ディフェンスホルダーの所以たる魔法熱血門テルモピュライでジークヴルムの「灼滅威吹」を跳ね返す活躍をみせる。


  • クラン「ティーアスちゃんを着せ替え隊」

PK狩りのNPCである賞金狩人、中でも幼女の姿をしたレアキャラ「ティーアス」を着せ替えることに情熱を捧げる変態クラン。
新大陸渡航後、ティーアスが出現しないと分かるや旧大陸に出戻っており、今回のレイド戦には参加を予期されていなかった。
だが、ある事情からPKから足を洗う前の「最後の花火」として、決戦フェーズの終盤に突如参戦し、討伐派に襲い掛かった。

+ それぞれの動き-
  • サバイバアル

クランリーダー。
サンラクの起こした騒動から隠し上位職業「仇討人あだうちびと」の転職条件を割り出し、続いて仇討人となった先駆者。
鯖癌以来の知り合いであるヤシロバードの情報を受け、サンラクとの会話で出てきた他愛無い呟きから今回の「最後の花火」を思いつき、討伐派を足止めするためにPK達を送り込んだ。
サバイバアル本人は不参加だったが、「仇討人が犯罪者扇動して人殺し推奨すんのはどうなの?」ということで、賞金狩人の一人・ルティアに折檻されることとなった。
これは余談だが、対象がプレイヤーだったのでお説教だけで済んだが、NPC込みで指示出してたら闇討ち&職業剥奪もあり得る結構ギリギリなラインだったらしい。


  • イムロン

最高峰の鍛冶師と言われるソロプレイヤー。
ペンシルゴンの要請を受けて擁護派として参戦し、主にブライレイニェゴを担当。
この時に以前から推察していた条件を満たしたことでユニークシナリオ「兎の国からの招待」を発生させた。


その他

  • クラン「SF-Zoo」

「旅狼」と同盟を結んでおり、「黒剣」のメンバーと協力してことに当たっているが、擁護派か明確にできなかった為こちらに記載。
主にブライレイニェゴとの戦いに参加していた。


  • トットリ・ザ・シマーネ

以前に森人族エルフを前線拠点に連れてきたプレイヤー。
ブロッケントリードと以前に会敵したことがあったが、決戦フェーズではある人物の陰謀でブロッケントリードから徹底的に狙われる羽目になる。


  • ディープスローター

この決戦フェーズが複数のレイドボスによる大混戦となった元凶。
乱数転移シャッフルというランダム転移魔法*3で新大陸を飛び回り、その中で赤、緑、白の三竜と接触。
それぞれに虚言を吹き込んでプレイヤーの前線拠点へ向かうように仕向けた。

+ 竜を動かした語り口-
  • 赤竜…「前線拠点で色竜が殺し合いするから後から襲えば一人勝ちだね?」と口車に乗せて誘導。
  • 緑竜…「なんかぁ、トットリって奴が緑竜さんショボいってナマ言ってるらしいっすよ?」と適当に煽てた上で嘘を吹き込んで誘導。つまりトットリが狙われてるのは彼女のせい。
  • 白竜…「巨人族しつこいよね、分かるよ……なんならこの大陸の東端とかどう? 住み心地いいよ?」と偽の情報と新たな希望で「移住」の決心を踏み切らせた。

黒竜の所には何度ランダム転移を行っても捕捉できなかったが、三体の竜が動いたことでジークヴルムが動き、更にそれを察知したノワルリンドも動いたことで目的を達成した。
その目的とは「サンラクにふさわしい苦難を与え、苦難を乗り越える姿を見る」こと。とことん迷惑である。
決戦フェーズで前線に足を運んでいたところ、ペンシルゴンと接触している。



作中での活躍

本編前

先述の通りサンラクが始める前からすでに存在は確認されており、プレイヤーとも接触をしている。
本編前にあたるエキスパンションパスVol.1では、60人のプレイヤーから成る討伐隊を返り討ちにしたことが語られている。


旅する狼よ、大志を抱け

この時は情報だけが登場。
web版ではあとがきに記載されていたが、漫画版ではキョージュが語る形で紹介された。


竜災未だ止まず、狼は吠える

ウェザエモン、クターニッドの撃破を感じて訪ねてきたヴァイスアッシュと会話している。
エピローグにも登場し、前線拠点を強襲していたノワルリンドの元に現れて戦闘を開始する。
ノワルリンドを半殺しにまで追い詰めた後に見逃した模様。


龍よ、竜よ! われらが拓くは未知と真実

ノワルリンドやドゥーレッドハウルを撃退して「自分が登場する最高の舞台が整うまで大人しくしてようか」と出番が来るまで寝ようとしたところ、貪る大赤依が撃破されたことを感じ取りフィーバーしていた。


竜よ、龍よ! われらが駆けるは憧れの果て

決戦フェーズに色竜3体以上が一か所に集まったことを合図に、前線拠点に姿を現す。
その圧倒的な力でプレイヤー、あるいはNPCの猛攻を受け止め続けるが、色竜の撃破とプレイヤー側の諦めない猛攻により徐々に追い詰められ、切り札であった「龍王機関」すら凌がれる。
そして、最期の覇滅炉心による自爆もノワルリンドと秋津茜によって逆鱗を割られたことで止められ、


───幸運を、人間の征く未来に勝利の栄光があらんことを


覇滅炉心のエネルギーの逆流に耐えられず、その身が消え行く中、今を生きる人類たちに警告と祝福を遺し、金色の灰として散っていった。



シナリオクリア後の影響

ユニークモンスター撃破に伴い、「シャングリラ・フロンティア」の根幹を成す「ワールドストーリー」が4段階目に進行。
抑止力だったジークヴルムが消えたことで息を潜めていたレイドモンスター「始源眷属」達の脈動が始まる。


また、最終盤でサンラクが目覚めさせた恒星間航行バハムート級アーコロジーシップ「リヴァイアサン」により銃火器をはじめとする神代の装備や設備が解禁。
それらを渇望していたプレイヤー達から歓声が上がった。


大戦に参加した色竜では赤竜、白竜が討伐され、緑竜は逃走。
そして黒竜ノワルリンドであるが、自身の魔術の影響で大型犬サイズになりながらも生存。
その後、ノワルリンド討伐派の筆頭であった「黒竜討伐隊」の笑みリアに渋々ながら謝ったことで和解し、そのままスカルアヅチに居を移すようになった。



設定

ジークヴルムの正体……それは遥か昔、「神代」の時代において始源眷属(族)に対抗すべく……あるいは「6.6.6.計画」を実行するまでの防波堤として、神に抗うモノとして生み出された「抗獣計画」唯一の成功作
当時、マナ粒子に対して人類という種そのものが根本的解決策を提示できない、という致命的問題点を解消すべく、アリス・フロンティアの技術提供により設立された「抗獣計画」では、「フロンティア・レポート」の実験結果を基にマナ粒子の制御を主目的とした新生物の開発を主目的としていた。
その果てに生み出された「対始源焼却生体ユニット」ジークヴルムは肉体を莫大量のマナ粒子そのもので構築しており、「フロンティア・レポートII」を参考とした生体プログラムストリームによって、思考能力とマナ制御の分離・両立に成功。
これによりジークヴルムは自身の性質を「再生」「複製」「焼却」等に変質させることが可能となり、始源眷属(族)に対してマナ粒子の主導権を奪うことで優位に立つことが可能となった。


しかしながらABCED-αの失敗、誕生した「──要「不滅編」開放──」への対処。それによりジークヴルムの援護を前提として維持されていた各戦線の崩壊……駄目押しの「6.6.6.計画」の強行、そして失敗。
───果たして、「Q.E.D.計画」が立案された時点で、ジークヴルムの役目は滅亡に逃げ込む神代人類の殿として残ったB-2「リヴァイアサン」とB-3「ベヒーモス」を守る事だけであった。
改良された「6.6.6.計画」の完遂、及び「Q.E.D.計画」の定着を経て……ジークヴルムへの命令権を保有していた最後の神代人類にして、ジークヴルムを生み出した親でもある「ジーク・リンドヴルム」の死亡を以て、黄金の防波堤は取り残された敗残兵と成り果てたのだった。


ジークヴルムが備えていた広域汚染自滅機能の使用許可を生みの親は最後の瞬間まで許可する事はなく、望まざる自由を得たジークヴルムは長い時間途方に暮れ続ける。そうして長い時間が経った頃、新たに地に満ちた新人類達「抗獣計画のジークヴルム」と名乗る存在と遭遇。
それ以降現れるようになった数多のドラゴン達と、ジークヴルムとを関連付けた事で黄金の龍王、天を覇する七つの最強種が一つ「天覇のジークヴルム」が生まれたのであった。


彼の望みはただ一つ、かつて敗北……されど創造主達が「勝利」と定義した新人類が戦う力を十全に得るその日まで密かに蠢く始源眷属(族)を滅ぼし、そして力を得た新人類に対し、己が全霊を以て試練として立ち塞がる事。
即ち「天覇のジークヴルム」とは新人類の守護者であり、その巣立ちに際して立ちはだかる試練なのである。



余談

  • 討伐タイミング

運営が想定していたユニークモンスターの討伐順では3番目なので、広義で言えば想定通りである。
しかし、本来なら新大陸の開拓が進んでから決戦となるはずが、ノワルリンド以外の色竜と先んじて接触・扇動したディープスローターの暗躍があったために、運営の想定より早いタイミングでの決戦と相成った。
WMの継久理創世はノワルリンドの結末が自分の想定と違う*4ことに納得がいかず、その原因となった秋津茜をBANしようと考えた……が、「原典」を改めて確認してノワルリンドの人類友好ルートが想定されていたことを知って取り止めている。



追記、修正はB.I.G.判定をプラスにしてからお願いします。


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  • 毎回思うけどユニーク連中って倒すのに数時間とか平気でかかりそうなギミック多いよな…… -- 名無しさん (2022-08-17 02:15:05)
  • 作者曰くのネタ元はギスオンのエッダらしいけどそっちは数時間どころか百人単位で一日がかりだしへーきへーき -- 名無しさん (2022-08-17 02:42:50)
  • さらっと書いてるけど、ゲーム内ルールの違反とかじゃあなく、自分の思った通りに展開しなかったからBAN(未遂)とかホントこの吟遊GMが… -- 名無しさん (2022-08-17 04:12:46)
  • (バトスピかと思った…) -- 名無しさん (2022-08-17 05:43:17)
  • 「ジークヴルム」がこれかバトスピかだし、後者の方が有名だからしゃーない -- 名無しさん (2022-08-17 06:02:05)
  • バトスピがモデルかと思ったが、違うらしい -- 名無しさん (2022-08-17 07:54:24)
  • バトスピにありそうなデザインなんだけどね -- 名無しさん (2022-08-17 08:03:47)
  • ジークヴルムって殆どバトスピの奴の固有名詞みたいなもんだしなぁ  あの特徴的なバイザー複眼とは似ても似つかないけどジークフリードには近い感じする -- 名無しさん (2022-08-17 18:26:44)
  • 早速にコメントありがとうございます。…今回人間関係の把握等で時間がかかりました・・・ -- 初期投稿者 (2022-08-17 23:04:44)
  • シャンフロでも指折りのテンションMax回が目白押しなんよねジークヴルム戦 -- 名無しさん (2022-08-19 10:18:20)
  • 適正攻略人数最低500人以上とか言うバケモン。まあ他がギミックボスじみたのが多いから真っ当に(?)ボスしてるコイツが飛びぬけて強いのは不思議ではないけど -- 名無しさん (2022-08-23 23:41:55)

#comment(striction)

*1 ただし、素材として利用するには鍛冶師系の隠し最上位職業「神匠」の力が必要。
*2 蟲人族の里でお世話になっていたサイガ-0とイムロンのこと。
*3 NPC専用魔法だが、彼女の場合は「魔法を使用できるNPCを篭絡する」という無茶苦茶な方法で実質無制限に使用できる。
*4 元の想定であれば、完全に討伐されるか、人類側の敵となる予定であった。

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