ゾイドワイルド

ページ名:ゾイドワイルド

登録日:2018/12/01(土)19:39:57
更新日:2024/03/26 Tue 13:32:46NEW!
所要時間:約10分で読めます



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ゾイド


それは金属の肉体と


動物の本能、闘争心を合わせ持ち


生態系の頂点に立つ


最強生命体である


ゾイドと人間が究極の絆を結んだ時


秘められた力が覚醒する


その名は


ワイルドブラスト


【概要】

「ゾイドワイルド」とは、タカラトミーが発売している玩具「ZOIDS」を題材としたアニメである。
2018年7月からTBS/MBS系列にて土曜朝6時30分から放送していた。


ゾイドのアニメシリーズとしては無印新世紀/0フューザーズジェネシスに続く5作目。また、前作から13年という長い空白期間を持っている。*1
そのため、舞台も従来の惑星Ziから地球に変更。作風も共和国軍と帝国軍という軍隊ものから荒くれ者達が荒野を駆ける野性味の強いものとなっている。また、より幅広い年代を取り込むためかそれまでの作品に比べるとぶっ飛んだギャグシーンの数も多く、低年齢向けの作風となっている。一方で人やゾイドの死亡するシーンも存在しており、シリアスな時はとことんシリアスなのも特徴となっている。
ゾイドの設定も大幅に変更されており、登場する機体は全て本作から登場する完全オリジナルの物になっている。


今までの機械路線から一気に変更した為か旧作ファンから賛否の声はあったものの、その甲斐があって年末頃にはゾイドの購入者層の80%は小学生以下とアンケート結果に出ており、売上も大変好調であった事をコロコロオンラインで語られている。
それにより、これまで失速していた新規低年層の大獲得に成功しており、ある意味ゾイドシリーズの新たな出発点とも言える作品となった。
ちなみに物語中盤からは便りによる自作ゾイドの紹介もおこなっていた。



アニメーション制作は「ポケットモンスター」「イナズマイレブン」「妖怪ウォッチ」「ドライブヘッド」「シンカリオン」のOLM。


2019年10月より放送局をテレビ東京系列へ移動した第二期の「ゾイドワイルド ZERO」が放送開始。「ゾイド -ZOIDS-」のメインスタッフが復帰し、ミリタリ色の強い路線になり、惑星Ziなど旧作との関連性を伺わせる設定の登場など原点回帰を意識した作風になっているが、公式の位置付けとしては本作の遥か過去という事になっている。
また、それとは別にコロコロで500年後を舞台にした続編「ゾイドワイルド2」の連載が開始している。



【ストーリー】

遥か未来の地球。そこには人間だけでなくゾイド達も住まう「ワイルド大陸」があった。そこにある辺境の地「イナカ村」にすむ少年アラシはゾイドハンター(要はゾイドの乗り手)である父イカヅチに憧れて立ち入り禁止の場所で相棒となるゾイドを探していたがいつも失敗し、祖父タイフウと喧嘩ばかりしていた。
ある日アラシは有名なゾイドハンターチーム「シュプリーム団」とデスメタル帝国から逃げ出したゾイド「ワイルドライガー」と出会う。
紆余曲折を経てライガーと相棒になり、シュプリーム団のリーダー・ベーコンに修行を付けられたアラシは自分だけのチームを作って、ベーコンから聞いた「古大秘宝Z」を手に入れるべく冒険の旅に出る。
しかし、ライガーの相棒となったことはそれを狙うデスメタルと戦い続けることも意味していた。



【登場人物】

〔フリーダム団〕

アラシ
燃えろ!ライガー!俺の魂と共に!
CV:小野賢章
主人公。相棒ゾイドはワイルドライガー。フリーダム団の創始者。
礼儀知らずで無鉄砲かつ脳筋と人間としてはまだまだ未熟と言わざるを得ないが、内には確かな正義感を秘めた熱血漢。
当初はゾイドを乗り物扱いしていた為、ライガーに雑に扱われてばかりであったが、故郷に襲い掛かってきたデスメタルを共に撃退したことを機に考えを改め、旅の中で絆を深めていく。
ネーミングセンスと画力が壊滅的であり、当初フリーダム団は「旅は自由にのびのびするもの」という発想から「のびのび団」という何とも締まらない名前であり、エンブレムも本物とは似ても似つかぬライガーの顔であった。(後に二つともペンネに酷評された)
ライガーの相棒となったことやデスメタル帝国が管理するゾイド開発研究施設ロウヤを壊滅させたことに加えて第13話にて謎のゾイドキーをベーコンから託されたことから賞金首として指名手配される。

ベーコンに死に大きな責任感を抱くようになり、以降誰かにそのことについて煽られたり、ベーコン達を侮辱する言動を受けると激しい怒りからライガー共々謎の暴走を引き起こすようになってしまう。
それが原因でシュプリーム団とのギャラガーに対する共同戦線にて大敗を喫してしまう。
しかし、ムシ仙人との修行によって幾分か落ち着きを持つようになっていき、下手に突っ込んでいったり、暴走してしまうことは少なくなっていた。



ペンネ
狙え!スコーピア!私の魂と共に!
CV:小松未可子
ヒロイン。相棒ゾイドはスコーピア。賞金稼ぎの他に道中見つけたお宝を売って旅の資金にしている。手先が器用でゾイドの整備と絵描きが得意。
サバサバとした性格だが、確かな優しさも持っている。その性格上直情的なアラシのことはよく小馬鹿にしているが、彼の揺るがぬマイペースぶりに振り回されてもいる。
チーム加入直後は「やることがある」といってアラシ達とは別行動をとっていたが、その後ほとんど同行してるも同然の頻度で再会を繰り返し、カンゴクでの一件以降アラシを放っておけなくなり、彼らと合流した。因みにフリーダム団の真の名付け親であり、エンブレムも彼女が書き直した。

その正体はデスメタル帝国直属の賞金稼ぎにして、フォアグラがライガーを捕らえるべく送り込んだスパイ。
故郷で身寄りのない子供たちと暮らしていた彼女には「ゾイドのカスタム工場を建てる」という夢を持っていたのだがある日攻めてきたフォアグラにそれを付け込まれ、以降不本意ながら彼に従わされることになった。始めてアラシと出会った時は彼がまだ賞金首になる前だった為純粋な気持ちで接していたが、彼が指名手はされて以降ずっと尾行していたのだった。
16話にてライガーになんらかの細工をしようとしたところをアラシ達に目撃された上に通信中のフォアグラの声を聴かれた為に正体がばれてしまい、アラシと対峙する。
「私はもう戻れない」といって彼の言葉に耳を貸そうとしなかったが、「夢が叶いそうなのに泣きそうな顔をしている」ことを指摘される。
その言葉に突き動かされ、17話にてフォアグラから離反。スコーピアと究極の絆を結び、本当の意味でフリーダム団に加入した。



オニギリ
怒れ!ガノンタス!僕の魂と共に!
CV:小桜エツコ
相棒ゾイドはガノンタス。メンバー最年少。自他共に認める「ゾイド博士」であり、基本的には臆病だがゾイドを目にすると状況を問わずその解説を行ってしまう癖がある。但し、根っこは心優しい人物である。
かつては周りからマニア呼ばわりされて孤立していたところをデスメタルに騙されてしまい、彼らの研究に不本意ながら加担させられていたが、アラシとライガーに救われそのままフリーダム団に鞍替えした。
上記の通りしばらくペンネが別行動をとっていたためアラシと彼の二人旅の時期があった。


以下途中参入者


ギョーザ(第25話~)
轟け!トリケラドゴス!俺の魂と共に!
CV:木村昴
相棒ゾイドはトリケラドゴス。ぽっちゃり体型のDJのような姿をしており、ラップを歌つような口調が特徴だが普通に喋ることもある。
金銭には非常にがめつく、どんな頼まれごとも報酬がなければ絶対に引き受けないが、気が回りさえすれば無償で人助けを行うこともある。
行く先々で猿回しの如くトリケラに芸をさせて金を稼いでいる。
一見するとお調子者だが、故郷の都市「キンコ」に風土病である「キンコ咳」を患う妹「ラーユ」を残してきており、金儲けに執着していたのも彼女を治す薬を手に入れる為であった。
またそのための資金調達の手段として悪党から金銭を奪い、さらにその一部を貧民に分けているため彼らからは「正義のゾイドギャング」として尊敬されている。
しかし、トリュフに足元を見られて薬を値上げされ続けた為、薬の強盗を決意。アラシたちの説得も突っ撥ねるが、その先でトリュフと相対して、自分が騙され利用されていたことに気付き激怒。
トリケラと究極の絆を結んだ。その後、妹の後押しもあり「世界中を旅したい」「古代秘宝Zを見つけてゼニーがなくても皆が幸せになれる世界を作る」という夢をかなえるべく、フリーダム団の一員となった。



ソルト(第29話~)
駆けろ!ハンターウルフ!俺の魂と共に!
CV:内田雄馬
相棒ゾイドはハンターウルフ。ただひたすらに強さのみを求める賞金稼ぎ。強さに関して非常に貪欲でを強さ手に入れる為なら無関係な野生のゾイドも平気で巻き込む等、手段を選ばない。「何事においても最強」が信条。
一方で極度の方向音痴であり、道を教えられた直後にその人の目の前で道を間違えるほど。また、信条故に負けず嫌いすぎてしょうもない挑発に乗ってしまい、意味不明かつ無益な戦い(?)に飛び込んでしまうこともあったり、興味のあること以外はほとんど視野に入らず、そのせいで重要な情報を見落とす等の所々でコミカルな面も垣間見せる。
本人曰く、ウルフに育てられたらしく、その為かゾイドの気持ちや言わんとしてることを推し量ることができる。但し幼少の頃は人間の両親と暮らしていたようだが・・・?
自分たちこそが最強であることを証明すべく、デスメタルに指名手配されているアラシとライガーに戦いを挑む。しかし、嘗て一戦交えたことのあるベーコンの面影を彼らに感じて興味を持ったことや、デスメタルのベーコンに対する仕打ちを知り、アラシ達と共通の敵と認識した為、フリーダム団に合流する。



ヨウカン(第35話~)
絡め取れ!スパイデス!私の魂と共に!
CV:小清水亜美
相棒ゾイドはスパイデス。忍者を思わせる和風な恰好の美女。
デスメタル専門の女盗賊であり、アラシとは彼を一時的に用心棒として雇ったデスメタルに出入りしている武器商人の屋敷からゾイドの強化パーツの設計図を奪おうとしたことから知り合う。
ペンネに比べると大人の余裕を感じさせる、大人の色気漂う人物。
嘗て故郷の「エンニチ村」をデスメタル小隊長ベイベに壊滅させられた過去を持つ。
アラシとの共闘後、「やること」がある為同行することは断ったものの、「困ったときはいつでも駆けつける」と約束し、別動隊として加入した。



〔シュプリーム団〕

ベーコン
吼えろ!ファングタイガー!俺様の魂と共に!
CV:櫻井孝宏
相棒ゾイドはファングタイガー。アフロヘアが特徴で当初アラシからは「モジャ頭」と呼ばれていた。
少し粗暴だが頼りがいのある兄貴肌の持ち主。アラシにとってはライガーと共に自分を冒険へと駆り立てた全ての始まり。
嘗ては生きるのに偽一杯でその為の手段を選ばない生活を送っていた。そんなある日タイガーと出会い初めは力づくで従わせようとしていたがうまくいかず、旅の最中だったイカヅチと出会い「相棒になりたいという気持ちを伝えてみろ」と助言されたことがきっかけで、相棒になることが出来た。
一度アラシと別れる際「またどこかで会おう。この広い世界のどこかで」と言い残したのだが....

カンゴクでギャラガーとギルラプターに追い詰められるアラシ達の元へ救援に駆け付ける。
タイガーと共に互角以上の戦いを繰り広げるがギャラガーがデスレックスに乗り換えた上にそれに襲われかけた仲間を助けようと突っ込んでいったアラシとライガーを庇い相棒共々負傷してしまう。
アラシにとあるゾイドキー(デスレックス専用の物)を託して彼らを逃がし、最終手段の「本能極限解放」を発動。
半暴走状態になり、体を傷つけていくも奮闘し、トドメを見舞おうとするもその場にいたラプトールを盾にされ失敗。
最期はそのままタイガーごとデスレックスに食い殺されてしまった。
ただしタイガーは奇跡的に生き残り、満身創痍の状態ながらデスメタル四天王との戦いで窮地に陥っていたフリーダム団を救っている。デスメタル帝国との最終決戦ではベーコンの幻影がファングタイガーに搭乗しており、ファングタイガーの本能を解放させたことで周囲を驚かせた。そのままアラシ、ドレイクと共にデスレックスと戦った。



クロアメ
砕け!グラキオサウルス!俺の魂と共に!
CV:未発表
相棒ゾイドはグラキオサウルス。ロボットのような外見の大男だが変装なのか本当にロボットなのかは不明。
ワイルドブラストと必殺技の時以外は決して喋らないが心優しい人物。
アラシからは父親と同じゾイドを連れているため一目置かれている。



ソース
飛べ!カブター!私の魂と共に!
CV:小清水亜美
相棒ゾイドはカブター。団の紅一点。真面目な性格で団の常識人。アラシを弟のようにかわいがっている。



キャンディ
CV:生田鷹司
相棒ゾイドはカブター。サングラスと金髪のリーゼントが特徴。明るく前向きな性格でベーコンを強く慕っている。



ガーリック
CV:西山宏太朗
相棒ゾイドはパキケドス。休むことばかり考えている怠け者でお調子者だが、空気を読むことに優れるチームのバランサー。



アボカド
CV:木村隼人
相棒ゾイドはアンキロックス。ぽっちゃり体型で半裸。体中にある傷は歴戦の証。語尾に「~だな」と付けるのが口癖。温厚だが仲間想い。



〔無所属〕

サンラータン
穿て!キャタルガ!私の魂と共に!
CV:三森すずこ
相棒ゾイドはキャタルガ。運び屋兼情報屋。見た目は可憐な少女だが既に成人している模様。普段は語尾に「~たん」と付けるなどふわふわとした言動だが、その実ギョーザ以上の守銭奴であり、金の無い物には鬼のような形相で威圧的な態度を取る。
しかし、時と場合によってはツケで済ます等冷酷で無慈悲というわけではない。フリーダム団とは行く先々で出会うが、その度に輸送費をツケにされており、ギョーザの値下げ交渉と彼らに仕事を手伝わせたことで後に完済させた。
...と思われていたが、その後もツケを溜め込んでいる模様。
キャタルガは元々同じ運び屋であった父・ワンタンから引き継いだもの。当初は父が仕事に没頭して家庭を顧みなかった為に運び屋という仕事を嫌っていたが、そんな父の「運び屋は品物だけでなく人々の思いを運んでいる」という信念を聞いたことで
心変わりし、今に至る。
シュプリーム団とは面識がある模様。



イカヅチ
CV:桐本拓哉
相棒ゾイドはグラキオサウルス。アラシの父親。世界中を旅しているゾイドハンターであり、嘗ては相棒と共に隕石からイナカ村を救ったこともある。
「心を開けばゾイドは絶対に答えてくれる」という絶対的な信条を持っており幼少のアラシやベーコンにゾイドとの関わり方について教えた。



ムシ仙人
参るぞ!グソック!我が魂と共に!
CV:山口勝平
相棒ゾイドはグソック。「ゾイド寺院」に住み着いている老人で500年間ゾイドに乗っているという謎多き男。
一人称が「俺ちゃん」だったり、ファッション誌で性的興奮を覚えるなど極度のマイペースかつ変態だが、その正体はベーコンと若かりし頃のギャラガーことミミガーにゾイドの乗り方を叩き込んだ人物であり、ベーコンにとっては師匠のような人物。
故にゾイドハンターとしての実力は相当なもの。また、自身も常人の肉眼ではとらえられないほどの速さで動ける高い身体能力を持ち主である。
ギャラガーとの第二戦で大敗を喫したアラシの新たな師匠となる。アラシにはベーコンだけでなくギャラガーにも似た素質を見出した。実はイカヅチも彼に弟子入りしていた時期があるのだが昼寝ばっかしてロクに修行をしていなかった。



〔デスメタル帝国〕

本作の敵対勢力。ワイルド大陸の大半を支配する巨大国家。目的達成の為ならどれほどの命が犠牲になろうと意に介さず、ゾイドのことも兵器扱いして酷使したり実験材料にするなどの極悪な所業をあちこちで働いている。


ギャラガー
CV:関智一
搭乗ゾイドはギルラプターとデスレックス。帝国の頂点に君臨する帝王。
チャラ男のような軽い言動を連発し自分勝手かつ気まぐれな命令で周囲を振り回す等一見するとおちゃらけたギャグキャラだが、本性は相手を蹴散らしたりゾイドを破壊することに喜びを覚える好戦的かつ残虐な人物。そんな性分故に部下たちからは大いに恐れられている。
帝王の肩書は伊達ではなく、伝説的存在であるデスレックスを初乗りの時点でほぼ完全に乗りこなす等、ゾイドハンターとしての実力は驚異的なもの。
ベーコンとは面識があるようだが....



●デスメタル四天王

帝王ギャラガーに次ぐ実力を持った4人の幹部。たった一人で町の一つや二つを容易に壊滅させられる実力を持つ。
元々はドレイク以外の3人で「三銃士」と呼ばれていた。


ドレイク
CV:石川界人
相棒ゾイドはギルラプター。通称「春菊瞬撃のドレイク」。年齢はアラシと同じくらいであり恐らく四天王最年少。
「クズ」や「カス」といった過激な言葉を用いることや部下に暴力を振るうことに一切躊躇わないなど気性は荒く、相手を拷問に掛けようとするなど冷酷な一面も持つ。一方で無駄な行為を避けようとしたり、どんな任務も遂行しようとするような真面目な一面もあり、それ故かギャラガーからパシり扱いされることも多い苦労人。その都度心の中で毒を吐いており、ギャラガーに心酔していたり、忠誠を誓っているわけではない模様。
ギルラプターを酷使するなど、ゾイドを兵器扱いしている点は他の構成員と同様だが、その割にはオニギリ以上にゾイドに関して博識であるため、彼から「本当はゾイドが好きなんじゃないの?」と指摘されているが、本人は否定している。
本作のライバルポジションであり、ライガーを捕獲するべくアラシやフリーダム団の前に幾度となく立ちはだかる。

優秀な科学者の両親の間に生まれた息子で、ゾイドを好む少年で、白と赤のギルラプターとは笑いながら遊ぶ関係だった。しかし両親がデスメタルに雇われた後から狂いだす。デスメタルの素性を知って両親から逃がされるが、両親は殺害され、さらに赤のギルラプターはギャラガーの搭乗する黒いギルラプターに就け狙われるが、白のギルラプターに庇われ、黒いギルラプターにとどめを刺さされた挙句、デスレックスの餌になってしまった。ドレイクはこの時強くなることを誓いつつも、無慈悲で残虐なギャラガーに屈することしかできず、デスメタル四天王の一人となった。


アラシとは何度も戦い続けたがワイルドライガーを捕えることができず、ついにはギャラガーに「捉えられなければギルラプターをデスレックスの餌にする」と最後通告を受け、決死の覚悟でアラシに挑む。デスブラストの最大出力を用いた新技「音速殺」を繰り出したが、アラシに防がれ、ギルラプターは力尽きる。戦えなくなったギルラプターを追い払おうとしていたが、ギルラプターは丸腰になったドレイクを庇う。この時ギルラプターもまた強くなろうとしていたことにドレイクは気付き、デスブラスト挿入口が壊れゾイドキーが出現。ドレイクは改心し、ワイルドブラストをすることが可能になった。


猛れ!ギルラプター!俺の魂と共に!


アラシとの対戦を経た後、デスメタルから離反。フリーダム団がデスメタルの本拠地に乗り込む前に嘘の場所を教え、単身でギャラガーとの戦いに乗り込んだが返り討ちに遭う。アラシが乗り込んだところで救出され、ギャラガーとデスレックスと戦う。



キャビア
CV:奈良徹
搭乗ゾイドはガブリゲーター。通称「豚骨狡猾のキャビア」。「奴隷都市カンゴク」の支配者にしてその支部的存在である「ゾイド開発研究施設」の最高責任者。
命を奪うことを楽しむ残虐な性格でこれまでに元部下も含めて9999人を処刑してきた。また、相手の弱みに付け込む様な別名にたがわぬ狡賢くて陰湿な面も持つ。
バトルスタイルは改心したふりをして予め仕掛けておいた罠で攻撃することを得意としており、真正面から攻撃することは殆どない。
アラシとの戦いに敗れてカンゴクを解放されて以降は専用のゾイドカスタム工場の責任者へと左遷される。
仕事中は常に意気消沈している一方で戦闘では狂気的なまでもにハイテンションになり相手を蹴散らすガブリゲーターに恍惚とする姿から新たに「恍惚のキャビア」を自称するようになる。



フォアグラ
CV:小山力也
搭乗ゾイドはナックルコング。通称「便器原始のフォアグラ」。「キラキラタウン」の支配者。筋骨隆々としており、バトルスタイルもそんな見た目にたがわぬ力任せなものだが、脳筋というわけではなくキャビア同様に悪知恵の働く面もある。音楽好きらしく、部下をドラムに見立ててよく叩いたり音楽用語を会話の中で多用する。因みに楽器役の部下たちは決して喋ってはならない。
実はとある人物を直属の部下としていたが後に離反されている。



トリュフ
CV:檜山修之
搭乗ゾイドはステゴゼーゲであったが、第32話以降はディメパルサーに搭乗する。通称「コサック奇策のトリュフ」。都市「キンコ」の支配者。風土病の「キンコ咳」の薬や、町の食べ物に日用品を管理している。常に敬語で話す。ペンネ曰く「とびぬけて頭がいい」らしく、用意周到な策略で大金を儲けているらしい。キンコ咳の薬の材料が不足している為その値上がりを許さざるを得ない状況を嘆いているが....?

キンコ咳の実態はキンコ周辺の刺激性の強い砂による一種のアレルギー反応であり、町の外に出て空気のきれいなところに行けばすぐに治る。その為薬の正体はただの片栗粉。「薬はキンコでしか作れない」とデマを流し、資金源である住人を町に拘束していたのだった。
また、「ゾイドギャング」として悪党から指名手配されているギョーザを捕らえて懸賞金を手に入れるべく、裏でその悪党と通じて彼の懸賞金を跳ね上げさせたり、薬の値上げによって彼が自身のもとへ強盗に来るよう暗躍していたのだった。


●その他の構成員


ラッキョー
CV:矢部雅史
搭乗ゾイドはクワーガ。ギャラガーの側近。目下のものには権力を笠に着て偉そうにふるまっているが、その立場上ギャラガーの顔色を常に窺っているなどの苦労人。
その実力は次期四天王候補と噂されているほどだが、その腕を披露する場には恵まれていない。……というのも、実はギャラガーからは「口ばかりで行動が伴わない」として既に愛想を尽かされているため。
ギャラガーから言われている「君はずーっと最終秘密兵器のままでいいから」という言葉の真意に当の本人は全く気付いておらず、むしろその言葉通りに自分は高く評価されていると完全に履き違えてしまっている。



Zボーイズ
帝国最下層の兵士達。早い話が戦闘員。全員半裸で簡素な顔の描かれた白い仮面で素顔を隠している。
主な搭乗ゾイドはラプトール、クワーガ、ディロフォス。



【本作のゾイドについて】

今作ではゾイドの生命体としての側面が強調されており、前作「ジェネシス」のバイオゾイドの様な瞳のある目を全ての個体が持っている。
また、大きさも前作までに比べるとひと回りほど小さくなっている他、人に使用される様になっても強化改造のなどは一切施されることは無く、コックピットには壁も天井も存在しない為、ゾイドハンター達は皆首や背中に露出しているコックピットに直接跨っている。
外付けの武器を装備することもほとんどなく、銃火器などの飛び道具を使えるゾイドは数えるほどしか登場しない。
このため、本作におけるゾイドの戦闘はゾイド同士が激しくぶつかり合う格闘戦がメインとなる。



〔ワイルドブラスト/本能解放〕

本作のゾイドの最も大きな特徴。
ゾイドと人間が「究極の絆」を結ぶとゾイドから与えられる鍵状のアイテム「ゾイドキー」をコックピットに差し込むことで発動するゾイドのパワーアップ機能。
発動するとゾイドは普段は隠されている武装が展開してより戦闘に特化した姿に変形し、基礎能力も大幅に向上するが、ゾイドと人間に多大な負担を掛ける為、長時間使用と連続使用は危険を伴う。
ワイルドブラスト中はゾイドの全身が青いオーラで覆われ、ゾイドと人の左眼に青緑色の炎が灯る。



〔デスブラスト/強制解放〕

デスメタル帝国は人工的に開発した「デスメタルキー」でワイルドブラストを強制的に発動させる「デスブラスト/強制解放」という技術を確立しているが、これはゾイドにのみワイルドブラスト以上の負担を強いる。
デスブラスト中はゾイドの全身が赤いオーラで覆われ、ゾイドと人の右眼に赤黒い炎が灯る。
当初はギャラガーと四天王しか使えなかったが、終盤ではZボーイズも使用できるよう汎用化されたものが量産され、行き渡ることになった。



〔一覧〕

  • ワイルドライガー
  • ガノンタス
  • スコーピア
  • トリケラドゴス
  • ハンターウルフ
  • スパイデス
  • ファングタイガー
  • グラキオサウル
  • アンキロックス
  • パキケドス
  • カブター
  • デスレックス
  • ギルラプター
  • ガブリゲーター
  • ナックルコング
  • ステゴゼーゲ
  • ディメパルサー
  • ラプトール
  • クワーガ
  • キャタルガ
  • グソック
  • ディロフォス

【キット】

アニメにあわせてキットも販売されている。
ゼンマイもしくはモーター動力によって動き、ゴムキャップをはめて組み立てるところはこれまでのゾイドと同じだが、最大の特徴はランナーがない点である。
ランナー廃止のため、ニッパーの使用やゲート処理の手間が省け、格段に組み立てやすくなっている。
「どれがどのパーツなのか分からない」という問題を避けるため、組み立て説明書には全パーツの見取り図がある他、フレーム(骨格)部分のパーツとアーマー部分のパーツで袋分けされている。
また、アーマーの各部には3mm径のハードポイントがあり、そこに武器を付けることが出来るなどカスタマイズにも配慮されている。
スケールは従来の1/72から1/35に変更されている。
これとは別に高年齢層向けのコトブキヤHMMからもキット展開がされる。



【OP&ED、挿入歌】

ゾイドシリーズのアニメとしては珍しく、1クールごとにOP曲が変更される。*2
一方で、挿入歌の「WILD BLUE」は一年通してほぼ毎回使用された。基本的にワイルドブラスト発動時に流されるため印象に残りやすく、最終回でエンディングテーマに用いられたこともあって、こちらをメインの主題歌と認識している人も多いかもしれない。


〔オープニングテーマ〕

Starting Over
歌:DISH//
作詞・作曲:新井弘毅、編曲:新井弘毅とトオミヨウ


Defiance
歌:ジェジュン
作詞:森若香織、作曲:成海カズト、編曲:佐久間誠


Sky Flight
歌&作詞:スカイピース
作曲:宮川拓とスカイピース、編曲:宮川拓


決闘
歌:PENGUIN RESEARCH
作詞・作曲:堀江晶太、編曲:堀江晶太とPENGUIN RESEARCH



〔エンディングテーマ〕

少年の僕へ
歌:PENGUIN RESEARCH
作詞・作曲:堀江晶太、編曲:堀江晶太とPENGUIN RESEARCH


blue moon
歌:中川翔子
作曲:中川翔子とmeg rock、作曲・編曲:加賀山長志


スピードアップ
歌:noovy
作詞:葉澄草子、作曲:鴇崎さとし、編曲:Akihito TanakaとSeiji Motoyama


best friends
歌:スフィア
作詞:yozuca*、作曲:黒光雄輝、編曲:矢鴇つかさ



〔挿入歌〕

WILD BLUE
歌:PENGUIN RESEARCH
作詞・作曲:堀江晶太、編曲:堀江晶太とPENGUIN RESEARCH



【余談】

キャラの名前を見てピンと来た人もいると思われるが、大半の登場キャラが食べ物から名前が取られている。
通貨も「ゼニー」だったりと、某7つの珠を集める冒険バトル漫画の影響と思われる(小学館的にはむしろコッチな気もするが)。




 編集しろ! アニヲタ! 俺の魂と共に!


(お前が信じてくれるなら、まだかっこつけていたい♪)


(恥ずかしい本音も叫ぶのさ♪)


 追記・修正!!


(WILDに行こうぜ! 行こうぜ! 騒いで行こうぜ♪)


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  • 今まであった基本設定リセットして地球が舞台だったり、ゾイドの武器が兵器的な武装が減って生物的攻撃方法がメインになってるし、今までのシリーズとだいぶ変えてきてるよねぇ。 -- 名無しさん (2018-12-01 19:43:32)
  • 実にコロコロ的センス溢れるジュニア向け直球ストライクレーザークロー -- 名無しさん (2018-12-01 19:56:58)
  • ずっとアラシの前髪がピカチュウのしっぽに見えてしかたねえ -- 名無しさん (2018-12-01 21:22:28)
  • 2クール目からだんだん面白くなってきてる。特に十川脚本の回は当たりが多い。 -- 名無しさん (2018-12-01 23:52:55)
  • 作風も面白くなるまで時間がかかるって所も含めて古き良きアニメという感じが強い -- 名無しさん (2018-12-02 00:17:38)
  • なぜこんなひどいあにめになってしまったのか -- 名無しさん (2018-12-14 02:23:18)
  • いい意味でも悪い意味でも話題にならない -- 名無しさん (2018-12-19 23:39:21)
  • 子供向けを意識しすぎて幼稚になりすぎている -- 名無しさん (2018-12-24 14:49:59)
  • 今までの路線が売れなくなってきてるんだから仕方なかろう -- 名無しさん (2019-01-20 07:52:15)
  • ゾイドの解説も入れましょうよ -- 名無しさん (2019-01-20 11:33:32)
  • AGEの悲劇再び -- 名無しさん (2019-01-23 00:46:52)
  • 是が非でも失敗作にしたい奴がいるな -- 名無しさん (2019-02-01 10:06:24)
  • Twitterで見たけど、プラモの塗装・改造やブンドドはいっぱい出てるんだよね。みんな思い思いの作例があって… -- 名無しさん (2019-02-01 11:17:37)
  • アラシとライガーのパートナー関係すき。みんなは誰推し? -- 名無しさん (2019-02-01 11:20:58)
  • 昔のゾイドを知ってるとパイロットが剥き出しなのがな。 ストーリーは面白いけど。 -- 名無しさん (2019-02-01 12:11:53)
  • ↑ 生物であることを考えたらワイルドの方が正しい気もする -- 名無しさん (2019-02-03 15:56:51)
  • ↑ ビートXを思い出した -- 名無しさん (2019-02-04 09:29:26)
  • ドラゴンボールやコロッケと違って食べ物ネーミングが致命的に合ってない -- 名無しさん (2019-02-09 13:15:07)
  • ヨウカンには期待してる -- 名無しさん (2019-03-31 18:43:21)
  • 漫画は休止挟んで500年後に舞台を移して再開するけどアニメは枠が廃止されてどうなるのか -- 名無しさん (2019-06-19 15:22:48)
  • 23話が話の転換点として大きかったと思う、これ子供向けにはできないシリアス展開だなと。以降は序盤みたいな不快な展開もなりを潜めるようになったし -- 名無しさん (2019-06-19 20:09:46)
  • 残り2話くらいでまとめきれるのかな?と思うけれど、キットのほうは商品展開続くしもしかしたらアニメも第2シーズンあるかも? -- 名無しさん (2019-06-19 20:21:00)
  • ↑3 ベイブレードみたいにつべでやるか、それともバディファイトみたいに続きは漫画で!って割り切るのか気になる。 -- 名無しさん (2019-06-19 20:25:47)
  • ギャラガーはハイスペックだと思う。ゾイド乗りの圧倒的な実力に加え、プロイツェンやジーンみたいに権力や血統なしの身一つで帝国を作り上げたんだし。 -- 名無しさん (2019-06-19 20:37:13)
  • ↑漫画版は見た目に反し思慮深いけど、アニメのは他人任せで本人はそこまで取り組んでなさそう。モデルはケフカらしいけどね -- 名無しさん (2019-06-27 18:13:05)
  • 第二シリーズのスピノサウルス型っぽい大型ゾイド楽しみ -- 名無しさん (2019-07-19 14:24:28)
  • 10月からテレビ東京系列で二期のゾイドワイルド ZEROだってよ -- 名無しさん (2019-07-28 19:01:27)
  • dアニメストアでZEROの配信が始まった -- 名無しさん (2019-10-19 16:12:37)
  • デススティンガー「(デスレックスを見て)怖いわー、マグマに落ちても平気な凶悪ゾイドよ」 -- 名無しさん (2019-12-08 08:39:23)
  • 真面目なZEROからどうしてこんなギャグみたいな世界になってしまったのか -- 名無しさん (2020-02-01 18:30:13)
  • 荒廃すれば秩序も何もなくなるからな -- 名無しさん (2020-02-01 20:33:27)
  • Ziフォーミングの失敗した世界線とか? -- 名無しさん (2020-02-01 20:49:09)
  • むしろZiフォーミングが成功したからあんなに自然が豊かなんじゃないか -- 名無しさん (2020-02-01 21:47:15)
  • ギャグみたいというがZEROの帝国は無能な連中が多すぎて、幹部が有能揃いだったデスメタル帝国が懐かしくて仕方ない。 -- 名無しさん (2020-02-18 23:19:46)
  • ↑ ラッキョウ「そんなに褒めないでくれたまえ」 -- 名無しさん (2020-03-10 10:23:51)
  • ↑ラッキョー様、情報収集や組織運営においては素で優秀だから洒落にならん…… -- 名無しさん (2020-07-23 00:43:48)
  • ↑7 本作はワイルド大陸だけで展開されてたから、海の向こうは普通に発展してるんじゃないかな?ワイルド大陸はアフリカがかつて暗黒大陸と呼ばれた頃の様に未開の地なんだと思う -- 名無しさん (2020-10-07 11:09:09)
  • OP1とOP4とでだいぶ空気変わってるよね。 -- 名無しさん (2022-01-23 18:43:49)
  • 500年後が舞台のゾイドワイルド2のアニメ化は一体どうした…? -- 名無しさん (2024-02-12 20:25:43)

#comment

*1 さらにいうと、MBS系列での放送は『/0』以来である。
*2 本作以前のゾイドアニメだと、OP曲は最終回まで変更なしが通例だった。続くゾイドワイルドZEROではOP曲が1~2クールまでのものと3クール目以降のものとで2曲。

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