ゾイドワイルド ZERO

ページ名:ゾイドワイルド ZERO

登録日:2019/11/07 Thu 13:33:56
更新日:2024/05/13 Mon 10:50:13NEW!
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ゾイド ゾイドワイルド zoidswild ワイルドブラスト olm テレビ東京 zoids 原点回帰 19年秋アニメ 本能解放 タカラトミー スピノサウルスvsティラノサウルス アニメ 加戸誉夫 荒木憲一 ※金曜夕方17時55分です。 ゾイドワイルド zero





ゾイドの未来はZEROここから始まる





概要

「ゾイドワイルド ZERO」とはタカラトミーが発売している玩具「ZOIDS」を題材としたアニメである。
2019年10月からテレビ東京系列にて金曜夕方17時55分から放送開始。


ゾイドのアニメシリーズとしては無印新世紀/0フューザーズジェネシスワイルドに続く6作目。
登場機体は本作初出以外の物は全て前作「ワイルド」からのものとなっている。
但し、前作が低年齢層を意識したギャグ調かつ野性味溢れる作風となっていたのに対して、本作は「共和国軍」と「帝国軍」の二大勢力が対立する近未来的かつミリタリックで堅実なものとなっており、「ゾイド -ZOIDS-」のメインスタッフが復帰した為か原点回帰を意識した作風が特徴。
その為、賛否両論が強かった前作に比べると、前作からゾイドを知った新規層も前作の路線変更には懐疑的だった古参勢からも兼ね高評価となっているが、武装とワイルドの本来のコンセプトとの食い違いが浮き彫りとなっていたり、進化解放と武装解放の違いがわかりにくかったりとそこを問題点と取る人も多い。


登場ゾイドやワイルドブラストの要素こそ前作から引き継いでいるものの、ストーリー面の繋がりは一切無い為、今作から見ても問題は無い(この点は初代ゾイドとZEROの関係性と似ている)が、監督が言うには『(前作ゾイドワイルドとの)関連がある』とも語っており、『ゾイドワイルドZERO』というタイトルもキャッチコピーの通り『ゾイドワイルドの原点』という意味で、作品の世界観としては前作と繋がっている。
時系列的にはコロコロ公式の説明上、前作の遥か昔となっている。


アニメーション制作は前作と同じOLM。


あらすじ

今から遥かな未来。
後に「ゾイドクライシス」と称される未曽有の大災害によって地球は一度荒廃してしまう。
しかし、宇宙から帰ってきた者達の手で地球は息を吹き返しつつあり、現在ではゾイドと人間の共存する社会が出来ていた。
一方で共和国と帝国の二国がゾイドによる軍備拡大を進め、常に一触即発の雰囲気が漂っていた。


そして新地球暦0030年。
相棒ゾイドのライガーやビジネスパートナーのバズと共に運び屋を営む少年レオはひょんなことから帝国から追われている少女サリーを助けたことがきっかけで、地球を救う為の冒険の旅に出るのだった。


世界観説明

少々複雑な為予めここで解説しておく。


1.遥かな未来、地球が環境汚染によって荒廃してしまう。

2.そこで地球人は地球を脱出し、幾つもの宇宙船に乗って宇宙を彷徨った末にゾイドが住まう惑星ziに移住する。

3.しかし惑星ziも寿命を迎え、人々は地球への帰還を決意。それにあたって科学者のボーマン博士がゾイドの力で地球を再生させる「ziフォーミング」を発案した。

4.人々は再び大量の宇宙船に乗って地球へ向けて出発すると同時にコールドスリープについた。博士の目算では、ziフォーミングの要である「科学船」が太陽系に入ると自動でziフォーミングが発動し、自分たちが地球で目を覚ました際には地球産のゾイドが生まれ、既に元の自然が豊かな惑星に戻っているはずであった。

5.しかし、科学船に乗っていた博士とサリーがコールドスリープにつこうとした直前に、地球再生にあたって自分たち以外の人間を否定する反乱分子が船に侵入してくる。

6.博士は咄嗟に科学船の航路を変更し、サリーと共にカプセルで脱出。一方の科学船はワームホールに飲み込まれ、21世紀の荒廃前の地球に不時着する。

7.結果不完全なziフォーミングによる天変地異と誕生したゾイド達の暴走によって地球は荒廃し、生まれたゾイドも環境に適応出来ずに死滅してしまう(これが後の「ゾイドクライシス」である)。

8.そして、本編開始30年前に地球に到着した人間たちによって地球は今に至るが未だ完全な復活には至っていない。


因みに惑星ziから帰ってきた世代は「入植第一世代」と呼ばれており、マスク型の呼吸器が日常生活に必要不可欠となっているが、再興後の地球で生まれ育った世代は「入植第二世代」と呼ばれ、呼吸器無しでも生活できる。


登場人物

主人公一行

  • レオ・コンラッド

CV:野上翔
入植第二世代
相棒ゾイド:ビーストライガー→ライジングライガー
本作の主人公。
ライガーやバズと共に運び屋を営む傍ら廃墟からレアメタルを持ち出して換金しながら日々細々と暮らしていたが、サリーを帝国軍から守ったことを切っ掛けに仲間たちと共にサリーを祖父に会わせる旅に出ることとなる。
一つの目的に熱中すると周りが見えなくなるような思慮浅さこそあるものの、基本的には前向きかつ正義感の強い人物で、会ったばかりのサリーにも手を差し伸べるような心優しさも持つ。
ワイヤーを射出できるピストル型の万能武具を所持しており、本人の高い身体能力も相俟って帝国軍の一般兵士程度となら渡り合える。
また、手先も器用で機械に強く、ライガーの発掘から復元まで全て自身の手で行った他にも21世紀の映像機器を中の記録映像も含めて完璧に修復して見せたこともある。
第1話にてサリーのペンダントの光を浴びたことで左腕・腹部・左足等の体の一部が機械化し、生身でもワイルドブラストの衝撃に耐えられるようになった。
今のところ体質変化による日常生活への支障は無いが、服から露出する腕部分はグローブや包帯で隠してある。
父親は有名な地球考古学者のジョシュア・コンラッドだが、10年以上行方不明となっていた。ゼログライジスが出現した後、父の資料を元に地下水道跡の入口を見つけ、その奥を進んでいったことで金属まみれになった父を見つけて動揺する。イレクトラ・ゲイトと接触したばかりにこうなったと知ることになるが、同じくイレクトラ・ゲイトと接触して身体を金属化され昏睡状態に陥る。サリーのゾイド因子、父がレオの精神に現れ激励されたことで金属化状態から解放され、ゼログライジスのゾイド因子を無効化させられるようになった。決死の覚悟でゼログライジスの体内に特攻し、ゼログライジスのゾイドコアを破壊。全ての端末を正常にさせたことで地球を救った。その後は父のような地球考古学者に冒険に出るが、これまで通りサリー、バズも同行することになった。
中の人は今作が初主演となった。


  • サリー・ランド

CV:千田葉月
入植第一世代
本作のヒロイン。
ziフォーミングの中心人物であるボーマン博士の孫娘。
実年齢はレオ達よりも上だが、コールドスリープについていたため、外見及び精神年齢はレオより年下となっている。
一年前に祖父と共に地球に帰還し、その研究を手伝っていたが、それに気付いた帝国軍から逃げる際中祖父とはぐれてしまい、以後孤独に逃亡生活を送っていたところをレオ達に助けられた。
物静かで少し天然なところもあるが使命感と芯の強い性格で、レオ達を巻き込んでしまったことには内心罪悪感を感じている。
また、ゾイドが道具扱いされることをよく思わないなど、心優しい人物でもある。
祖父の研究を手伝っていたこともあって、ゾイドの内部構造にはある程度精通している。
祖父から託されたペンダントには彼の研究成果が込められているらしく、第1話で光を放った際にはその力で不完全だったライガーをビーストライガーに完全覚醒させ、レオの肉体を変化させたほかにも彼女自身も呼吸器無しでも平気になった。
また、ペンダントにはホログラムでziフォーミングの端末「リジェネレーションキューブ」の位置が記されており、一行の旅の指標となっている。
レオ達や共和国軍の協力もあり帝国軍から何とか逃げ延びてきた彼女だが、22話でのライガーとファングタイガーの戦いのどさくさに紛れ、帝国軍に捕らわれてしまうが、ハンナ・メルビルに逃がされる。祖父と再会を果たし、オメガレックスの荷電粒子砲を無効化させる装置を作るのを手伝った。
レオが金属化してしまった際には、彼女の中に流れるゾイド因子が彼を救うことになった。
ゼログライジスが倒された後は祖父の手伝いをする予定だったが、祖父の勧めもあり、これまで通りレオと冒険していくことになった。


中の人は本作がアニメ初出演作となった他、今作のEDも歌っており、歌手デビューも果たした。


  • バズ・カニンガム

CV:保村真
入植第二世代
レオのビジネスパートナー。こちらは成年済み。
ノリの軽い態度の持ち主だが、前向きなレオに比べると事なかれ主義で商売優先なところがあり、当初は帝国軍を敵に回すこともあってサリーと関わることを良しとしなかった。
また、現実主義者故に間違っていないが少々辛辣な物言いも多く、レオやジョーと揉めることも多々ある。
しかし、根は悪い人間では無い為、結局は何だかんだ言いつつもサリーを祖父のところまで送り届けることを決めた。
ゾイドは持たず、21世紀製の自動車を乗り回す他船舶の操作もできる等、レオとは別の方向で器用な人物。
また、口八丁手八丁で機転も効く一面もあり、レオやサリーにとっては頼れる兄貴分である。


  • ジョー・アイセル少佐

CV:日笠陽子
入植第二世代
相棒ゾイド:ラプトリア
第4話から登場。
共和国軍の女性軍人兼地球考古学者。
長身でスタイル抜群な女性で、厚い唇と大きなモノが特徴的。
知的な見た目や肩書に反して常にハイテンションでパワフルな人物であり、スキンシップもいささか過剰で興奮すると誰それ構わず抱き着いてくる。
但し、軍の規約等には生真面目で、融通の利かない面もある。
レオの父親を尊敬しており、その著書に感銘を受けてゾイド科学者を目指した過去を持つ。
相棒のラプトリアを「ラプちゃん」と呼んで溺愛している。
レオと共に共和国の発掘中のゾイド遺跡を守ったことがきっかけで、彼らに興味を持ってというのは名目上で、実際は監視の為に送り込まれて彼らの旅に勝手に同行するようになる。
サリーを気に入っている。
何故か名前よりも名字で呼ばれることが多い。


共和国軍

シンボルカラーは青。
主人公一行には帝国軍に襲われていた彼らを保護したり、旅の助けを行う等協力的かつ友好的に接しているが、独自の意志も持っており、完全な味方とは言いきれない。
移民船をそのまま首都ネオヘリックとして構えており、その下には第2都市ニューホープを築いている。


  • ダン・クレストウッド

CV:江原正士
入植第二世代
共和国の大統領。
ジェノスピノの暴走騒動について、フィオナと会談した。


  • クライブ・ディアス中佐

CV:三上哲
入植第二世代
相棒ゾイド:トリケラドゴス改→ワイルドライガー改・オメガレックス
第3話終盤から登場。
ライガーを一目見てレオ達を軍が保有するゾイド遺跡に案内したり、彼らに船舶を手配するなど彼らを積極的に支援している。
ギレル中尉とは因縁浅からぬ関係で、彼のスナイプテラに傷を負わせた数少ない人物であるが、ジェノスピノが復活した後は共闘していくようになった。
母親は共和国でも有名な料理上手。


  • シェリー・ハント大佐

CV:浅野まゆみ
入植第二世代
ディアス中佐の幼馴染。
男勝りな凛々しい口調で話す。
人当たりは良いが職務に関してはアイセル以上に生真面目な性格で、当初はジェノスピノを下したライジングライガーが帝国軍に渡ることを危惧するあまり、本人に密かにレオと引き離そうとしていたが、中佐がアイセルを再び監視役に付けることを提案した際には、それを快諾していた為、根は決して冷酷な人間ではない。


  • ジェイク・ラモン

CV:興津和幸
入植第二世代
相棒ゾイド:ソニックバード
嘗てレオ達が出会った、21世紀の廃墟で暮らす青年。
空を飛ぶことを夢見て、偶然見つけたマグネッサーシステムを使ったマシンで飛行実験を繰り返していた。
マシンの製作技術はあまりうまくないものの、そのマシンを操る手腕は確か。
飛行実験中、運悪く共和国軍の領空に入ってしまい、不審人物として囚われるが、レオ達おかげで釈放。
その後、帝国軍の襲来で基地が倒壊し、誰も乗れなくなったクワガノスを操って帝国軍を退けるという活躍を見せた。
一度レオ達とは別れたが、後に正式に共和国軍に入隊し、新型ゾイドのソニックバードのパイロットに選ばれた。


  • モーガン・ギャレット少将

CV:土師孝也
入植第一世代
ネオヘリックに身を置くディアスの上官。
大統領代理官の役を担い、帝国との交渉や折衝に奔走する。


帝国軍

本作の敵対勢力。シンボルカラーは赤。
勢力拡大の鍵となるボーマン博士及びその研究成果を知るサリーや彼女と行動を共にするレオ達の身柄確保に躍起になっている。
ゾイドの自我を制限するアイバイザー型の「Z-Oゾイドオペレートバイザー」を所持しており、技術面では共和国軍を上回る。
一方、所属人物達は過激で好戦的な人物が大多数を占めており、バイザーがゾイドに負担を強いることからも分かる通り、ゾイドを兵器扱いしている輩が殆ど。
但し、これは「任務遂行にあたっての心構え」という面が大きく、意外にも共和国軍に対して明確な敵意を持っている者は少ない。
その為、必要とあらば共和国軍と手を結ぶことにも特に抵抗は無い模様。
共和国軍と同じく、移民船を首都ネオゼネバスシティとして使用している。
後に一部が「真帝国軍」を名乗り、離反することになる。(名前の後ろに★が付いた者が該当者)


  • フィオナ

CV:古賀葵
入植第二世代
帝国を収める若き女帝。
シーガル准将の起こしたジェノスピノの暴走騒動について、クレストウッドに謝罪した。
その生まれ故に大の世間知らずで外の世界への憧れが強く、後にギレルを自分の話し相手兼付き人に任命した。
シーガルらの謀反でネオゼネバスシティを占拠された際にはメルビルとの邂逅を果たしたが、彼女自身に対しては唯一の親族として好意的に接している。


  • リュック隊長

CV:岸尾だいすけ
入植第二世代
相棒ゾイド:キャノンブル
第1話から登場。記念すべきレオとライガーの初陣の相手。
立ちふさがるジャミンガを射殺してを足蹴にするような攻撃的な性格。
サリーを守ろうとするレオと不完全なライガーを圧倒するが、サリーのペンダントの力でライガーが完全覚醒すると形勢逆転し、角をへし折られて敗北した。
シーガルらの謀反の後は帝国兵士としてレオや共和国軍と共闘する。


  • シェル軍曹

CV:浜田賢二
入植第二世代
相棒ゾイド:バズートル
第2話から登場。階級はリュックより下らしい。
自ら駆るバズートルの性能に並々ならぬ自信を持つ。
住んでいた町を離れようとするレオ一行の前に立ちふさがり、バズートルの高火力で猛威を振るうが、ライガーの機動力には一歩及ばず、砲塔をへし折られて機能停止した隙をつかれて逃走を許した。


  • クリストファー・ギレル中尉→少佐

CV:増田俊樹
入植第二世代
相棒ゾイド:スナイプテラ、ジェノスピノ
第3話から登場。
スナイプテラによる空中狙撃を得意としており、一人で共和国軍の一個小隊を壊滅させたこともある高い実力とスナイプテラの体の色から「赤き死神」の異名を持つ。
冷静沈着だが自信家で傲岸不遜。ディアスとは因縁浅からぬ関係。
帝国軍の演習場を通り抜けようとしたレオ達を襲撃し、ライガーを空中戦で圧倒し初めて黒星を付けた。
一度はその腕前を見込まれ、コリンズ准将の推薦もあってジェノスピノの将来のライダーに指名されたが、彼の死後、その資格をアルドリッジに奪われてしまう。
その後は、コリンズの汚名を返上すべく、独断で共和国軍に接触し、ディアスにスナイプテラを貸し出した。オメガレックスが復活した後はディアスの仮病を利用した推薦もあって、ジェノスピノのライダーに選ばれた。
後にフィオナの直属の部下となり、同時に階級も少佐へと昇進した。


  • ダグラス・アルドリッジ少佐

CV:三木眞一郎
入植第二世代
相棒ゾイド:スティレイザー→ジェノスピノ→ファングタイガー
第4話から登場。
共和国軍や民間人ゾイドを見下している。
一見すると冷静な人物だが、実際はギレルの態度を苦々しく思ったり、自身を下したレオに憎悪を燃やすような激情家。
共和国軍のゾイド遺跡をガブリゲーター隊を率いて襲撃し、その火力と頑丈さでディアスを下し、ライガーや共和国軍を追いつめるが、レオの機転で地下に設置された爆弾によって機体が埋没した隙にスティレイザーを半壊させられると撤退していった。
その後、コリンズの死に乗じてジェノスピノのパイロットの資格をギレルから奪った。
その後はジェノスピノを操って共和国の領地で破壊の限りを尽くすが、戦いの中でジェノスピノに飲まれていき、暴走。
やがてその負荷に耐えられなくなって気絶し、戦いの終結後、共和国軍に回収された後、意識不明のまま帝国軍に返還された。意識を取り戻した後は刑務所に直行されたが、フランク・ランド博士に身柄を引き取られ、ファングタイガーを与えられると同時に、サリーのペンダントを奪って来いと命令される。ジャミンガを操る者の協力を経てオメガレックスが復活した後、精神をむしばまれる危険をスピーゲルに指摘されながらオメガレックスに搭乗。荷電粒子砲なしでも共和国・帝国の合同軍を圧倒したが、レオがライジングライガーに装備させた古代兵器により沈黙させられ、「真帝国に栄光あれええええ!」と泣いて叫びながら帝国軍に拘束された。


  • ビクター・スピーゲル

CV:高橋広樹
入植第二世代
相棒ゾイド:ドライパンサー→ハンターウルフ
ジェノスピノの暴走で破壊された町のリジェネレーションキューブを回収すべく送り込まれた。
ドライパンサーの高い隠密性でバーンとガトリングフォックスを翻弄したが、ライジングライガーとレオのコンビネーションの前に敗れる。
その後、ランド・シーガル陣営に与してジェノスピノ復活の妨害工作任務に就くが、バーンとガトリングフォックスとの戦いに敗れる。トラモント基地に移動する際はハンターウルフに搭乗し、ディアスのワイルドライガーを圧倒した。
ゼログライジスが復活した後はシーガルに失望していき、最終的にはシーガルと共に逮捕される。


  • ハンナ・メルビル少尉

CV:内田真礼
入植第二世代
相棒ゾイド:スナイプテラ、オメガレックス
ランド博士の助手を務める女軍人。
常に冷静で、博士に対しては敬語を常用する。
因みに結構「ある」。
兵士ではあるが、無益且つ過剰な殺傷は決して望まない等、根は慈悲深い人物。
元々は孤児であり、ランド博士が親代わりとして彼女を教育したという。
その為、博士には従順だが、義理の姉妹とも言えるとある人物との接し方については思うところがある様子。
尚、ギレルからはその姿にフィオナの面影を重ねられているが....?

実はフィオナの腹違いの姉妹。
前皇帝と皇后は世継ぎに恵まれない期間が長引き、見かねた皇帝が側室との間でハンナをもうけるが、それとほぼ同じ時期にフィオナが誕生。
身分を隠すべく、帝国の孤児院に送られた過去を持つ。
そんな生まれ故に皇族の証である「ゾイドを操る力」を持ち、嘗ては孤児院に迷い込んんだジャミンガをこれで手名付けるも、そのせいで周囲から気味悪がられて孤立。
その後、その血筋に目を付けたランドによって今まで育てられてきたのだった。
博士が行方不明となり自身も軟禁状態となっていた中、しゃべるジャミンガが真帝国軍の基地を襲撃すると同時に逃亡。耐Bスーツを着れなかったため追撃に苦戦し、追い詰められたところを、近くにいたレオに助けられ、その後はレオたちと行動を共にする。


  • コリンズ准将

CV:速水奨
入植第一世代
ギレルの直属の上司にして、傲岸不遜な彼が唯一尊敬する相手。
今でこそ帝国軍人らしからぬ穏やかな人物だが、惑星ziにいたころは「黒い荒鷲」の異名を持つ実力者ながら、ギレル以上の問題児だったらしく、そのせいで出世が遅れていた模様。
ジェノスピノのことはあくまでも「抑止力」として認識している。
実は大病を患う身であり、ギレルをジェノスピノのパイロットに推薦するも、第11話にて容体が急変し、病死してしまった。


  • ジョナサン・ヴィンセント・シーガル准将

CV:堀内賢雄
入植第一世代
アルドリッジの直属の上官にあたる帝国軍将官。
タカ派で共和国を滅ぼすべき存在として見ており、ハト派のコリンズとは権力闘争上で敵対していた。
コリンズの死に乗じてジェノスピノ復活計画の指揮権を手に入れてアルドリッジをライダーに指名し共和国への攻撃を仕掛け、それをコリンズ陣営の独断・暴走とうそぶいて責任をなすり付けようとした。
しかし、結局はレオ達の奮戦によってジェノスピノは破られ、計画は破綻。
後日軍法会議にかけられ、禁錮500年を言い渡された。
しかし、後にランド博士の権限により釈放。
更にはそのまま博士と結託して帝国軍に離反し、帝国、共和国を相手取った戦争を開始する。オメガレックスが敗れた後は身動きがとれなくなるが、ジャミンガを操る者と結託したことで再び反撃を始める。しかしゼログライジスが復活し、ジャミンガを操る者に捨てられたも同然の存在となった後は、スピーゲルと共に逃亡。その間に手に入れていた最後のジェネレーション・キューブを交渉材料として合同軍に対して罪状の撤回と合同軍の最高地位の保証を要求したが、当然聞き入れられなかった。ゼロファントスからの襲撃を受けた際はキルサイスに乗って自爆しようとしたが、メルビルに助けられ、罪を償うことになった。


  • フランク・ランド

CV:稲葉実
入植第一世代
帝国軍の最高技術顧問。
元々は共和国軍に属していたが、「最強のゾイドを生み出すには帝国の方が都合がいい」と判断して離反した過去を持つ。
その後、先述の帝国の装備の数々を発明した。
経歴や目的からも分かる通り自身の目的の為なら非情な手段も辞さず、ゾイドのことも自身の欲望を満たす道具扱いして弄ぶ絵にかいたようなマッドサイエンティスト。
当初は嘗て実在した超大型ゾイド「ジェノスピノ」の復元に躍起になっており、パーツの復元・回収を周囲にせかしていた。
一方、ジェノスピノの完全復元後はその扱いは軍に一存している。
現在はデスレックスが変異し荷電粒子砲を扱えるゾイド・オメガレックスを復元させるため、リジェネレーションキューブかサリーのペンダントを欲している。
ボーマンとは嘗て惑星ziに居た頃に共にゾイドを研究していた仲であったが、ゾイドの力に「再生」を見出した彼とは対照的にその力に「破壊」を見出したために、現在は袂を分かっている。
老体だが、レオとの力比べで彼を手こずらせるほどの腕力を持つ。
姓がサリーと同じなため、彼女との血縁関係を示唆する描写がある他、サリーの母親・クリスタの名前を知っている。

その正体は生き別れていたサリーの実の父親。
ボーマンにとっては娘婿にあたるが、コールドスリープの時間差で、年齢は義父を超えている。
また、レオ同様に片腕がゾイド因子によって金属化しており、上述の怪力はこれに由来する。
ゾイドの力を人間の繁栄に役立てようとするボーマンの考えを「人間の傲り」と断じ、ゾイドが本来持つ力を最大限発揮することに取り憑かれ、自身の野望達成に没頭していった。
その過程で妻のクリスタにも思想を理解されずに逃げられているが、特に気にする素振りは見せていない。
また、娘に対しても親子の情は一切持っておらず、研究材料程度にしか認識していない
サリーから奪ったペンダントの力でオメガレックスの完成寸前にまで漕ぎ着けると、シーガル准将と結託し、帝国軍から離反。
オメガレックスによる無差別大破壊を行おうとする。


更にはその過程でゾイド因子の力で肉体が若返ってしまうと、滾る闘争心のままに自らオメガレックスを駆ってネオゼネバスシティへ侵攻。
荷電粒子砲で共和国・帝国連合軍に猛威を振るうが、ソニックバードから放たれたデフレクターでペンダントの力を無力化され、更にはライジングライガーより放たれたグラビティキャノンで荷電粒子収束部を破壊され、オメガレックス諸共海底に沈んだ。
その後、オメガレックスは真帝国軍の隠れ家に帰還するが、そのコックピットに博士の姿は無かった。
博士は生き残り、単独でリジェネレーションキューブを再起動させるために行動を開始。そんな中でゼログライジスを復活させようとしたイレクトラ・ゲイトと邂逅。彼女によってゼログライジスのライダーに選ばれる。


その他

  • バーン・ブラッド

CV:古川慎
入植第二世代
相棒ゾイド:ガトリングフォックス
第5話から登場。
元帝国軍の二等軍曹。
出世欲の強い性格の一方で、ゾイドが道具扱いされることを良しとせず、ゾイドを救う為なら自らの野心も捨て去るなど、根はゾイド愛に満ちた人物。
度重なるフォックスの暴走に頭を悩まし、暴走したフォックスが辿り着いた森でボーマン博士と出会う。
そこで彼の話に心動かされると、自身の出世よりもフォックスの安全と自由を優先し、帝国軍から離反。
ピンチに陥っていたレオ達を救うと、以後はフォックスと共に帝国軍からの逃亡生活を送ることとなった。
その後は、ジャミンガ退治の依頼を受けながら生計を立てている様子で、時折レオ達と合流しては彼らに助力している。
ジェノスピノとの戦後に共和国に招かれたが、帝国軍と似たようなものとして拒否し、逃亡生活を継続していくことになった。オメガレックスが復活した後で合同軍に合流し、かつての上司と共にオメガレックスと戦い、帝国軍からお咎めなしとされても、ガトリングフォックスを取り上げられるのは目に見えてるとして逃亡生活を継続。ゼログライジスとの戦い後は正式にガトリングフォックスのライダーとして認められた。


  • ウォルター・ボーマン

CV:安原義人
入植第一世代
本作のキーマンにして最重要人物。
サリーの祖父(名字が違うため恐らく母方)である科学者で、彼女からは「おじいさん」と呼ばれている。
一年前に地球に帰還して以降は共和国とも帝国とも繋がらずにziフォーミングを完了させるための研究をしていたが、帝国に気づかれると、自身の研究成果が込められたペンダントをサリーに託し、自ら囮となって彼女を逃がした。
ゾイドが道具扱いされることを良しとせず、ゾイドを生命体と認めた上で大いなる可能性を見い出している。
「何事にも良い面と悪い面がある。悪い面だけを見てはいけない」という言葉は作中屈指の名言。
碌な移動手段が無い為にバズからは帝国に捕まっていると思われていたが、実際は今なお逃げ延びていた。
どうやら、自身の持ち物と引き換えに壊れた乗り物を周囲から譲り受けては何らかの方法で復元して使用しているようだが...?
オメガレックス起動に際して遂にレオ達と合流し、帝国共和国連合軍に協力し、サリーと共にペンダントを無力化するデフレクターを開発した。


本作のゾイドについて

前作が基本数メートル程の小柄な機体が殆どだったが、今作では従来のシリーズのように10メートル近くにまで巨大化している。
また、前作ではゾイドは野生のまま使用されていたが、今作では軍隊のゾイドには火砲やミサイルポッドなどの武装が後付けされており、より兵器らしい見た目になっている。
他にもコックピットが復活しており、ライダーが所定の位置に跨ると自動でコックピットの装甲が展開される仕組みなっている。
ziフォーミングの影響でマグネッサーシステムも使用可能になっており、飛行ゾイドはマグネッサーウイングを装備している。


ワイルドブラスト

前作から引き続き導入されたゾイドのパワーアップ機能。(詳しくは前作の項目を参照)
今作ではゾイドキー等の専用アイテムは不要で、コックピットの操作で行われる。
発動中はコックピット内に凄まじい衝撃が走るらしく、ワイルドブラストの衝撃から肉体を守る「耐Bスーツ」無しでは危険とされている。
また、未改造のゾイドが放つのは「進化解放エヴォブラスト」、兵器を取り付けられたゾイドが放つのは「兵器解放マシンブラスト」と区別されている。


一覧(初登場個体のみ)

  • ビーストライガー
  • ライジングライガー
  • ラプトリア
  • キャノンブル
  • バズートル
  • スナイプテラ
  • スティレイザー
  • ドライパンサー
  • ジェノスピノ
  • ガトリングフォックス
  • クワガノス
  • ソニックバード
  • オメガレックス
  • キルサイス
  • ゼロファントス
  • ゼログライジス

ジャミンガ

ラプトル系ゾイドの骨格のみのような姿の機械生命体。かなり希少だがティラノサウルス骨格の個体も存在する。
21世紀の廃墟の中に生息しており、自分たち以外の生物やゾイドに襲い掛かってくる。
その正体は未だはっきりとは分からないが、リュック曰く「ゾイドのなりそこない」らしく、ゾイドと同じくziフォーミングの際に生まれた存在である模様。



余談

本作から放送局が再びテレ東系列になったが、これはTBS側の番組改編による事情が大きく、本来であればシンカリオンと同じくワイルドは続く予定であった。
このため前作から番組を変更、約1クール3か月ほどのインターバル期間がある。
また、月刊コロコロコミックの方では本作のコミカライズではなく、『ワイルド』の世界の500年後の未来を描いた『ゾイドワイルド2』が連載している。
時系列的にはZERO→ワイルド→ワイルド2となる。


追記・修正お願いします。


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  • リュック隊長が無印ゾイドの主人公、バンの声の人だと知った時は驚いた。やっぱり歴史のあるシリーズだよなあ。 -- 名無しさん (2019-11-07 14:00:18)
  • 違反コメントを削除しました -- 名無しさん (2019-11-07 17:23:40)
  • ↑×2もっと言えばナレーションがプロイツェン閣下。他にも三宅健太氏や三木眞一郎氏なども初代に出てた。 -- 名無しさん (2019-11-07 22:05:54)
  • ワイルドと直接繋がりあるのか分岐する未来なのかはわからないがワイルドを見るに衰退の一途な世界 -- 名無しさん (2019-11-07 23:02:12)
  • 前作の時代でゾイドが小型化したのではなく、人類が大型化していた説好きw -- 名無しさん (2019-11-07 23:06:03)
  • ↑つまりキットも1/72スケールは変わってなくて、パイロットが3m級だと言うのか -- 名無しさん (2019-11-07 23:16:09)
  • 無事に移民船が地球に到着してた世界線がZナイトの地球だろうか -- 名無しさん (2019-11-08 13:16:30)
  • 一旦地球から惑星ziに移住してからまた地球に戻ってきたらタイムスリップって、本作結構ややこしいな -- 名無しさん (2019-11-08 17:40:44)
  • ziよりゾイドが小型なのはZi特有の地場を利用してたマグネッサーがないから? -- 名無しさん (2019-11-09 09:05:16)
  • ワイルドの幼稚すぎる内容は子供達にすら叩かれていたのだろうか -- 名無しさん (2019-11-10 15:49:49)
  • ↑だったら前作のキットがあんなに売れてはいないし、続編なんて作られるはずもないでしょ。大人目線の勝手な想像でモノを語りなさんな -- 名無しさん (2019-11-11 09:50:07)
  • 無印、/0、ワイルドのTBSから、フューザーズやジェネシスのテレ東になったのはやっぱり放送枠が潰されたからかな…? -- 名無しさん (2019-11-11 09:54:16)
  • 初代、スラゼロ、ジェネシスのようにスパロボ参戦してほしいな。世界観はザブングルとか楽園追放とかゴライオンと相性良さそうだし、進化繋がりでシンカリオンやパンドーラ、プラネット・ウィズ、ゲッターロボとも参戦してほしい -- 名無しさん (2019-11-17 12:11:33)
  • スナイプテラキットの車輪を使った羽ばたきながらの移動ギミックは本当に素晴らしい。ゾイドの進化を体感した -- 名無しさん (2019-11-29 03:36:17)
  • デス・セイスモ・バイオティラ「ワイルド組のレックスとスピノはどんな必殺技があるの?」デスレックス「マグマに落ちても平気なボディーと口にドリルがあります」ジェノスピノ「ロングレンジライフルと口には火炎放射器、背中にはノコギリがあります」デス「えっ、まさか君達」セイスモ「栄光あるラスボス特有の」バイオティラ「長距離大規模破壊武器を搭載してないの」デス・セイスモ・バイオティラ「ないわー」 -- 名無しさん (2019-12-08 08:22:40)
  • ややこしい設定からするとゾイドが惑星ziから来た外来種設定じゃダメなのか。 -- 名無しさん (2019-12-31 11:28:51)
  • ↑×7帝王ギャラガー様人気過ぎてデスレックスしばらく入手不可能になってたわ。悪役メカで高額商品だったのに。 -- 名無しさん (2020-02-18 23:22:24)
  • 考察で名字繋がりでレオの先祖はキャプリ・コンラッド説とかあったな こじつけるならキャプリコーンとレオで星座繋がりにもなる -- 名無しさん (2020-03-07 17:57:26)
  • 仮に過去のアニメゾイドと時間軸が同じだとすると、ワイルドゼロの移民たちはフューザーズとジェネシスの間に起きた地殻変動から地球へ逃れた人たちっぽくも見えるね -- 名無しさん (2020-03-10 11:02:16)
  • ↑×5オメガレックス「お ま た せ」…懐かしの荷電粒子砲搭載ゾイドも出るとはなあ。ジェノザウラーやデスザウラー好きには堪らねえぜ。 -- 名無しさん (2020-04-03 13:48:34)
  • 「王になれるはずだったのにあいつがいるせいで王になれなかった」というポジションではキラメイジャーのガルザやジオウのスウォルツに通ずるところがあるよねメルビルちゃん -- 名無しさん (2020-05-08 10:19:59)
  • ↑メルビル「別に女王とかなりたくなかったんですけど!ランド博士に親孝行できればそれで良かったんですけど!!」 -- 名無しさん (2020-05-08 12:16:14)
  • このアニメもコロナで休止になった -- 名無しさん (2020-05-23 11:38:41)
  • 33話で残り16個の端末探して、正常なziフォーミングを発生させないと地球が崩壊するのが発覚。期限は半年~1年らしい -- 名無しさん (2020-06-20 16:34:09)
  • ゼログライジスってやつがラスボスみたいだな -- 名無しさん (2020-07-15 16:05:21)
  • ネットで完全無欠の無能扱いされているジョナサン・シーガル元准将閣下だけどなんか流れにまかされるままにラスボス軍の下請け業者になっていて、なんで反乱起こそうと思い立ったのかさっぱりわからない -- 名無しさん (2020-07-23 00:45:59)
  • 秋からゾイドワイルド戦記という毎月1話3分の作品に縮小する模様 -- 名無しさん (2020-09-15 23:16:16)
  • ゼログライジスあっさり復活しちゃったけど尺の都合かなぁ。あとハンターウルフのカスタム機好きだったんだけど、どこ行ったんだろう -- 名無しさん (2020-09-19 21:36:59)
  • ↑2 ワイルドとZEROの間は映像作品自体なかったから繋ぎとしては頑張ってる方じゃないか -- 名無しさん (2020-10-07 11:11:11)
  • 最終回で問題が全て解決せず続編で共和国と帝国が元の木阿弥となってしまった -- 名無しさん (2020-10-18 00:36:36)
  • 後々の世界がゾイドワイルドだし文明崩壊するの確定してるからな -- 名無しさん (2020-10-22 21:32:13)

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