グルジオライデン

ページ名:グルジオライデン

登録日:2020/09/30 Wed 17:37:30
更新日:2024/05/23 Thu 10:32:02NEW!
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グルジオライデン ウルトラマンz ウルトラ怪獣 黒い円谷 サイボーグ メス 産業廃棄物 合成怪獣 生物兵器 モルモット 実験動物 文明自滅ゲーム 悲劇のヒロイン セレブロ被害者の会 怪獣兵器 哀しき悪役 元人間 復讐鬼 惑星o-50 星間連盟 ※土曜朝9時です。 特空機0号 特空機の母 サジタリ ウルトラマンのなり損ない



グルジオライデンとは、『ウルトラマンZ』に登場する怪獣である。


データ

別名:爆撃雷獣
身長:60m
体重:7万2千t
出身地:宇宙


概要

第12話「叫ぶ命」に登場。
かつて『ウルトラマンR/B』に登場したグルジオキングに酷似した姿をしているが、体色は金色であったあちらと違って黒にも見える暗緑色で、目の色は青になっている他、体中にはイカの発光器官を思わせる青く細長いエネルギーケーブルが巻き付いている。
また、背中にはグルジオバレルと同形状のキャノン砲が背負われている。
一種のサイボーグ怪獣らしく、表皮には人工的な配線や金属片等が見られる。


何か思うところがあったのか退治後に肉片を見たヘビクラは顔をしかめていた。



戦闘能力

得意技は口から放つ青い超高熱火炎「ライデンブレスター」で、直撃すれば特空機二体が機能停止する程の威力を誇る。
また、背中のキャノン砲から放たれる強力ビーム「ライデンデストロイキャノン」はガンマフューチャーのシールドすら通じない破壊力を持つ*1等の極めて強力な火力の持ち主。


更に鉄くずなどのスクラップゴミを食べてエネルギー補給できる特性を持ち、仮死状態となればストレイジの探知すらも掻い潜りながら潜伏・移動可能という高い隠密能力も持つ。


弱点はキャノン砲にある青く輝くコア。ここを破壊されると即死する。



背景と生態

10年前、冬眠状態で地球に落下し発見された後は防衛軍の手で厳重に秘匿された上で防衛軍日本支部の基地の地底深くに収容。
「コードネーム:グルジオライデン」と名付けられた上で地球防衛軍の厳重な管理の元データ収取が行われていた。


このグルジオライデンのデータ収集と研究の末に生み出されたのが、ストレイジの運用する対怪獣ロボット「特空機」
言うなれば特空機0号とも言い換えられる存在であり、クリーンと思われていたストレイジや『Z』の世界の地球防衛軍の抱える闇を一気に深くした怪獣でもある。
このようにストレイジの闇のような存在である故か、グルジオライデンは無力化が前提だった怪獣達とは違い、完全な抹殺対象とされた。*2


また、表皮を解析したユカ曰く遺伝子操作の痕跡も見られた為、異星人が改造して生まれた生物兵器の可能性も示唆された。
後に討伐されたグルジオライデンの解剖の結果、地球上の生物と比べると染色体の数が異常な程多いことが判明しており、ユカの独自考察では

  • ある怪獣をベースに幾つかの怪獣を合成している
  • 人と同じくXXの染色体が存在していたとなると、雌の怪獣だったのではないか
  • 生殖する動物と同じ形で繁殖が可能かもしれない

と考えられている。



活動

12話「叫ぶ命」

防衛軍日本支部の監視下に置かれながらデータ収集されていたが、突如覚醒。
山梨県の山中から出現し、憂さ晴らしと言わんばかりに猛威を振るった。
圧倒的な力でハルキが乗るセブンガーとヨウコが乗るウインダムも寄せ付けなかったが、セブンガーから乗り捨てたハルキが変身したウルトラマンゼット(ガンマフューチャー)と対決。
M78流・竜巻閃光斬を食らって怯んだところへゼスティウム光線を発射される…と思われたが、ハルキが前回のレッドキング戦におけるトラウマを思い出したことで不発になり、そこへライデンデストロイキャノンを発射して反撃し、地中へ逃走する。


その後仮死状態となって潜伏しつつ、再び地上の産業廃棄物処理場に現れ、産業廃棄物を貪り食ってエネルギーを補給していた所をヨウコが操縦するキングジョーSCのセパレートモードによって山中へ移動。
ハルキが操縦するウインダムによってワイヤーに拘束され、弱点のコアに狙いをつけられるも、バカ力でワイヤーを破壊し、両者を圧倒。
さらにエネルギーを補うためにウインダムの装甲を食い破り、直接ウインダムからエネルギーを経口摂取で吸い上げるグロテスクな戦法まで見せたが、そこで再びハルキが変身。
アルファエッジのゼットライザーによる斬撃で追い込まれ、再びゼスティウム光線を放たれる…と思われた時、ハルキが見たものは……。


グルジオライデンが涙を流しているかのように見えた様子だった。


それによって、先ほどは決心したもののやはり心の迷いを断ち切れなかったハルキはまたも戦意を失くしてしまい、その影響でゼットはオリジナルに戻ってしまう。
弱体化したのをいいことに、ライデンブラスターで一方的に攻撃するも、再起動したキングジョーSCのペダニウム粒子砲によってコアを破壊され、ついに大爆発した。


こうして、ハルキのメンタルはますます不安定になってしまうのだった……


しかし、その迷いは、ある人物(?)との交流や、ハルキの父親に関わる大怪獣との戦いを機に回復し始めることになる...。


後にグルジオライデンが地球に飛来するよりはるか昔に生息していた怪獣がいたことが判明しているが、(後述のように)その怪獣もセレブロに利用されたことで、グルジオライデンよりさらに凶悪な怪獣が誕生する事態を招く事になった...


更に物語終盤、異次元からの脅威が地球に飛来した後、防衛軍が人間が利用するには危険な力を開発。しかしそれが後述するように最恐最悪の悪魔へと変貌したことも踏まえると...


24話「滅亡への遊戯」

後に第24話で回想の形で予想外の再登場。
回想ではセレブロ『文明自滅ゲーム』の第1段階「文明を持つ星への恐怖の植え付け」を語る際に第12話の休眠状態の姿が映っており、一連の騒動に関与していたことが仄めかされている。
これによりグルジオライデンが地球に襲来したのは「セレブロが地球で文明自滅ゲームを楽しむためのゲームの駒」という最低最悪の理由付けがされてしまった。
恐らく「文明自滅ゲームを円滑にプレイするための下地作り」としての役目も兼ねていたと考えられる。



特別編「リ:ストレイジ」

グルジオライデンが地球に到来したのは「セレブロが送り込んだ」と断言され、前述通り文明自滅ゲームの下地であることが確定した。


なお後に発売された超全集にて、そもそも長く休眠状態のグルジオライデンが突如覚醒したのもセレブロの仕業だったと解説された。
徹頭徹尾セレブロにとってグルジオライデンの存在はゲームの駒でしかなかったのだろう。



  • 『R/B』に登場したグルジオ型怪獣の出自が惑星O-50で力を授かった人間型の宇宙人が変身した姿だったこと
  • 「人間で言うと雌の染色体を持つ」というユカの台詞。
  • 何者かの改造を受けていたこと。
  • セレブロの文明自滅ゲームの駒だったこと

などから様々な推測が立てられていたのだが……。



小説「ジャの道は蛇」




我が名はサジタリ



大半の視聴者が予想していた通り、その出自はO-50で力を授かった人間型宇宙人だった。
変身者の名は「サジタリ」
明確な容姿は表現されていないが、普段は仮面を被っており、素顔は長い髪をした哀しい目の美女と表現されている。


戦乱の続く惑星の出身で、生きるために少年兵となった末に星間連盟の特殊工作部隊に入隊。
連盟の指示に従い様々な任務をこなしていたが、彼女らを疎む連盟内の派閥が敵組織に情報を流したことが原因で彼女を残して部隊は全滅。不祥事を隠蔽するために連盟は部隊の存在そのものを無かったものとした。
連盟に裏切られた彼女は復讐のための力を求め、戦士の頂を登り光の輪から認められるが、歪んだ心の影響で授かった力は変貌しウルトラマンではなくグルジオに変身することになった。


その後、彼女は武器商人のファラリスと手を組んで連盟への復讐活動を行っていたが、セレブロがファラリスに接触し『いのちの木の種』を提供した。
これがきっかけでファラリスの目的は「宇宙の終焉」へと変わり、協力者であったサジタリを兵器に改造。
サジタリとしての自我は殆ど失われた、攻撃と殲滅のみを思考する怪獣兵器グルジオライデンへと変貌したのだった。
おまけにファラリスが死亡したことでグルジオライデンは完全に制御不能に陥り、文明自滅ゲームのシナリオ通りにイムバット連邦の首都バホメットを壊滅させ、ジャグラーですら顔を顰める地獄絵図を生み出してしまう。
破壊の限りを尽くしたグルジオライデンは休眠状態に陥るが、そのままセレブロのシナリオ通りグルジオライデンは別の宇宙へ送り込まれるシークエンスに突入してしまう。


この顛末や地道な情報収集の結果が本編でのセレブロに対するジャグラーの反応であり、グルジオライデンはセレブロの計画を阻まんとするジャグラー共々ウルトラマンZの舞台となる地球に転送されたのだった。



余談

スーツはグルジオキングの改造。後にネオメガスに改造された。
ちなみに劇中でライデンが食べていた廃材には、ガンプラのパーツとランナーが使われている。


これまでのグルジオ系と違い、ソフビ人形は未発売となっている。




追記・修正は、10年間研究材料にされ続けた方がお願いします。


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  • どう考察してもまっくろな怪獣の一体 -- 名無しさん (2020-09-30 17:41:03)
  • ぐるじおっ!? -- 名無しさん (2020-09-30 18:05:29)
  • せめて光の輪と青い仮面のピエロ野郎のせいで歪められた彼女、もしくは誰かじゃないことを祈るばかり -- 名無しさん (2020-09-30 18:07:14)
  • 蒼い瞳の少女は灰色と名乗った」のツルちゃんや「負け犬の子(ウルトラマンタイガ)」のゲルグの例からO-50案件の可能性大…多分力を授けられた者の中に「魔性」があったから醜く歪んだのかもしれない -- 名無しさん (2020-09-30 18:35:09)
  • 泣いてるように見えたのは残り少ない自我でゼットに「私を殺して…」と訴えていた可能性… -- 名無しさん (2020-09-30 19:53:30)
  • イサ兄の中の人が絢香市からさらってきたんじゃないの?ってさらっととんでもない考案しててダメだった -- 名無しさん (2020-09-30 20:32:01)
  • 見方を変えれば悪堕ち(洗脳)変身ヒロインみたいなもんだ -- 名無しさん (2020-09-30 21:25:28)
  • 追記・修正のハードルが高/重/闇過ぎる… -- 名無しさん (2020-10-01 00:22:04)
  • たまたま被っただけのO-50とは別案件だとしても不穏だし十年間研究材料になっていたことに変わりはないのだ。 -- 名無しさん (2020-10-01 02:32:53)
  • 戦士の頂のサイコパス光輪がまたなんかやらかしたのかとしか思わなかったわ -- 名無しさん (2020-10-01 07:09:04)
  • まあ間違いなく99%O-50の宇宙案件確定だし、自力で変身解除できないとか不自然に丸出しの弱点とか見てると嫌な想像しかできない…。カラータイマーと違って脆いみたいだし、あの弱点は絶対おかしい -- 名無しさん (2020-10-01 17:20:06)
  • あえて擁護するなら実はO-50側がこの怪獣をデザインベースにした、とか······ -- 名無しさん (2020-10-02 02:45:52)
  • 地球に落下してからコードネームが決まるまでに「灰色で何かビリビリした模様があるから、グリージオライディーンなんてどうだ?」「いやそれじゃカッコ良すぎるだろ」というやり取りとか絶対あっただろうな〜 -- 名無しさん (2020-10-10 18:42:15)
  • O-50系の場合、怪獣を改造しそうな奴って星間連盟とトレギアという二大やらかし案件があるからなあ。一番はおなじみ戦士の頂なんだが。 -- 名無しさん (2020-10-20 07:04:37)
  • もしかして劇場版案件?(ギャラクトロンなどを見つつ) -- 名無しさん (2020-10-25 18:28:30)
  • コスモスやエックスと出会ってほしかった…… -- 名無しさん (2020-11-18 22:40:15)
  • ウルトラマンスタジアムの展示だと「グルジオ雷電」表記だった -- 名無しさん (2020-11-18 23:02:31)
  • ツルちゃんのジャイロとグルジオシリーズは最終的に地球にウルトラウーマングリージョをもたらした コイツは特空機を経て最終的に地球に人造ウルトラマンをもたらした… 同じグルジオがもたらしたものなのにこの違いは何なんだ… -- 名無しさん (2020-12-01 20:22:39)
  • もしやこいつもセレブロによる仕込みだった? -- 名無しさん (2020-12-12 22:14:00)
  • セレブロはこいつの中にどっかで活躍したオリジナルのセブンガーやウインダムのデータを入れといたのか?しかしセブンに偏ってる……(案外セブンもセレブロもお互いを知ってたり?) -- 名無しさん (2020-12-15 20:52:49)
  • てかこいつセレブロが作り出した前のデストルドス的な奴なんじゃないの? -- 名無しさん (2020-12-16 20:46:48)
  • ↑前のデストルドスポジションは多分ゲネガークじゃね?そうだと考えると光の国に単騎強襲からゼットライザーとメダル奪って逃走するって言うデタラメなスペックにも説明がつくし -- 名無しさん (2020-12-16 20:53:22)
  • セレブロのせいかもしれないけどあの輪っかならやりかねないのがなあ。 -- 名無しさん (2020-12-16 21:11:17)
  • セレブロがライデンを送り込んだっぽいし、それのせいで過去作品で自滅した星もセレブロが関与してた可能性が浮上してるんだよな -- 名無しさん (2020-12-17 01:06:17)
  • そろそろ二十四話で示唆された部分は追記してもいいのではなかろか。反対がなければ今夜辺りにでも… -- 名無しさん (2020-12-20 13:38:39)
  • 特別編でセレブロの関与が明言されたな -- 名無しさん (2020-12-26 12:12:35)
  • セレブロが送り込んだものと総集編で明確に言っていたね -- 名無しさん (2020-12-26 21:56:22)
  • まぁようするに…デストルドスのようにどこかの星で最終兵器になったやつなのかもしれない -- 名無しさん (2020-12-26 22:12:00)
  • ↑つまりグルジオライデンは最終兵器彼女… -- 名無しさん (2020-12-27 03:27:57)
  • 送ったのがセレブロで改造したのは誰って状態かな 上にある通りデストルドスポジションかもしれないけど -- 名無しさん (2020-12-27 03:36:32)
  • デストルドスと比べると弱点があからさまなので、他の星で自滅ゲームをやってる途中で生まれた生物なのかも -- 名無しさん (2020-12-27 09:49:33)
  • 超全集に書き下ろし小説があれば何があったのか掘り下げられそうではある -- 名無しさん (2020-12-27 12:51:56)
  • ↑もしグルジオライデン視点で書かれたらバイオハザードの日記みたいになりそう -- 名無しさん (2020-12-27 15:29:23)
  • 他の星の自滅ゲームでできた最終兵器に、その星の守護担当だったグルジオを取り込んだデストルドーポジ(弱点があからさまなのは、最終兵器への安全装置がわかるようにしたその星の最後の理性の産物)だったりすると、R/Bのサキが生きてたらガチギレしかねんな。 -- 名無しさん (2020-12-27 15:39:03)
  • ↑弱点に関しては、もう要らないもんだし、セレブロが後付けした可能性もあるなあ。これくらいすぐに倒せる兵器を作れ。でないとゲームが楽しくない。とかアレはやりかねんな。 -- 名無しさん (2020-12-27 15:42:54)
  • ライデンの英名が「Grigio Raiden」なせいで別世界のウルトラマングリージョの成れの果て説まで出てくるのが地獄すぎる -- 名無しさん (2020-12-29 23:52:00)
  • ↑そもそも「グルジオ」の名前が「グリージョ(grigio)=イタリア語で灰色」=「美剣サキの本名」から来てるからそれは飛躍しすぎかな -- 名無しさん (2021-01-02 12:33:31)
  • 考えられる最悪の妄想をまとめると「ある星の守護任務にあたったライデンちゃんがその星に潜伏していたセレブロに目を付けられ、守るはずだった星の住人に改造され文明自滅ゲームのラスボス枠にさせられてしまい結果星を滅ぼし、その上で次の文明自滅ゲームの噛ませ犬として弱点を後付け付与され地球に遺棄された」ってところか…。さすがに悲惨すぎるか -- 名無しさん (2021-01-20 13:41:03)
  • 6月に発売されるZの超全集で過去が分かるかな。 -- 名無しさん (2021-03-07 20:30:29)
  • 考察ドンピシャだな畜生が 1週間後かな追記するのは -- 名無しさん (2021-07-02 13:59:17)
  • アナザーツルちゃんだったってわけか…… -- 名無しさん (2021-07-02 21:22:38)
  • そりゃジャグラーもキレるわ -- 名無しさん (2021-07-07 18:57:31)
  • 星間連盟ほんとそういうとこやぞ… -- 名無しさん (2021-07-30 11:38:45)
  • ↑6 の人の予想より遥かに悲惨だったね...最後にアサヒという友人が出来た先と比べても何一つ救いがない.. -- 名無しさん (2022-05-28 17:38:45)

#comment(striction)

*1 ギガキングキャノンとは違い、連射はできない模様
*2 とは言え、基本的に巨大怪獣の無力化=殺害であり、「殺すんだ!」と指示を出したクリヤマ長官も被害が拡大することを念頭に置いていたため、完全な保身のための指令とも言い難い。

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