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仮面ライダー電王シリーズの登場キャラクター(かめんライダーでんおうシリーズのとうじょうキャラクター)では、特撮テレビドラマ『仮面ライダー電王』、およびその関連作品に登場するキャラクターについて記述する。
以下の解説では作中独自の用語を多用するため、仮面ライダー電王との併読を推奨する。なお、この項目で用いる便宜上の略称は以下の通りとする。
人物の名前の横に書いてあるライダー(フォーム)名は、そのキャラクターが基本的人格となっているものである(イマジンの場合、人間に憑依して変身する事があるため)。
様々な理由でカイから離反し、良太郎達と共に戦うイマジン達。契約者に憑依したときの名前のアルファベットはイマジンの名前の頭文字である(前述のようにジークとゴーストイマジンは例外)。
モモタロスら4体は、正式な契約を交わしていないため、時の列車内部やそれが走る異空間の中でしか実体化できない。自分の契約者とは意識が繋がっている状態にあるが、時の列車が「時間の狭間」を通過中などの条件により、意識が繋がらなくなる。現代空間では砂状の精神体で、着ぐるみ[1]などに砂状の体を詰め込むことで行動するが、衝撃があると崩れる。各自が電王の各フォームに対応する武器[2]を持ち、自らが憑依するフォームとほぼ同様の必殺技を使用できるようである。TVシリーズ中盤、突然過去の時間で良太郎に憑依できなくなる。それは分岐点の決定による自身らの消滅の前兆で、その危険性を認知するが、良太郎らと過ごした時間を守るために最後まで戦うことを決意。終盤で遂に未来が決定するが、良太郎らとの日々が彼らの存在を繋ぎ止められるだけの強い記憶=過去となり、本人らも気付かないうちに契約せずとも実体化できる存在となる。以降は、過去でも憑依できるようになった。
フィギュアなどの一部の展開では、「モモタロスイマジン」や「デネブイマジン」といった名称で扱われる。
モモタロス / 仮面ライダー電王 ソードフォーム・クライマックスフォーム・超クライマックスフォーム、ミニ電王声 - 関俊彦 登場作品:全作品良太郎に最初に憑依した赤色のイマジン。ウラタロス / 仮面ライダー電王 ロッドフォーム・クライマックスフォーム・超クライマックスフォーム声 - 遊佐浩二 登場作品:全作品リュウタロスとほとんど同じタイミングで良太郎に憑依した青色のイマジン。キンタロス / 仮面ライダー電王 アックスフォーム・クライマックスフォーム・超クライマックスフォーム声 - てらそままさき 登場作品:全作品ウラタロスに続いて良太郎に憑依した金色のイマジン。リュウタロス / 仮面ライダー電王 ガンフォーム・クライマックスフォーム・超クライマックスフォーム声 - 鈴村健一 登場作品:全作品ウラタロスとほとんど同じタイミング(厳密にはリュウタロスが先)で良太郎に憑依した紫色のイマジン。ジーク / 仮面ライダー電王 ウイングフォーム・超クライマックスフォーム声 - 三木眞一郎 登場作品:『クライマックス刑事』を除く全作品(TVシリーズは第23話、第24話、最終話のみ)たまに良太郎に助太刀する白色のイマジン。デネブ / 仮面ライダーゼロノス・NEW電王 ベガフォーム / デネビックバスター声 - 大塚芳忠 登場作品:全作品桜井侑斗(桜井)と契約したイマジン。テディ / マチェーテディ声 - 小野大輔 登場作品:『さらば電王』幸太郎の相棒である青鬼型イマジン。TVシリーズにおける敵。下記以外のイマジンについては放映リストを参照。
カイ演 - 石黒英雄 登場作品:TVシリーズイマジンが存在する未来から来た彼らの首領的存在。自身も特異点で、3000以上の精神体イマジンと自ら契約したイマジンを傍らに従える。ストールを肩に羽織っていることが多い。レオイマジンやアルビノレオイマジンを側近としている。基本的に穏やかな笑顔を浮かべているが、イマジンのことは使い捨ての駒程度にしか見ていないなど、その性格は冷徹かつ残酷。「俺、そういう顔してるだろ?」と笑顔を見せながら怒りを表現するなど、表向きの表情と感情がシンクロしていない。過去がないため物忘れがひどく、他者を「アレ」と称する特徴的な口調で喋る。時間=記憶にある程度介入する能力を持ち、携行する(日付の順番はバラバラで、多数の付箋と書き込みがある)黒い日めくりカレンダー手帳のページの日付をなぞることで、自らの過去の扉を自由自在に開くことが可能(イマジンが飛んだ先の自分は灰化する)。しかし、自分の過去の扉を開くには負担がかかるためか、現代人にイマジンを憑かせることが多い。また、他人の過去の記憶を覗いて望みを叶えずとも過去の扉をこじ開けたり、無期限有効なものや存在するはずのない時間(8888年88月88日など)に設定されたライダーチケットを捏造すること、衝撃波を流出して時間を破壊できる巨大な空間の裂け目を空に作ることなどもできる。身体能力は常人より高く、人間の精神を支配する能力もリュウタロスを上回るものを持つ。また、殴ったイマジンが灰化する描写も見られる。その目的は時の運行から外れたことで消滅した自分の未来を修正することであり、未来への分岐点を掌握し、未来をイマジンの時間に改変することで、分岐点の鍵と目される桜井侑斗の抹殺を企てる。しかし、戦いの中で良太郎の記憶を探ったことから愛理が真の分岐点であることを知り、全ての精神体イマジンと契約して実体化させ、総攻撃に乗り出す。その後、愛理がハナの記憶を失っていたことで自暴自棄になり、時間全てを破壊しようと目論む。デスイマジン声 - 家中宏 登場作品:TVシリーズ終盤に登場した、イマジン軍団のリーダー。カイが『死神使い』の死神のイメージから実体化させた。巨大な鎌を武器にした戦闘力は、ゼロノスを圧倒するほど。「潰す」という言葉が口癖だが、寡黙であまり言葉を発することはない。ちなみにデザイナーはモモタロスを「タイガーマスク」に見立て、その宿敵キャラの立ち位置で制作したと語っており、頭部はモモタロスを似せたものになっている。スーツ自体はウルフイマジンを改造したもの。モールイマジン声 - 笹沼晃、坂口候一、桐井大介ほか 登場作品:TVシリーズ、『さらば電王』、『ディケイド』『親指姫サンブリーナ』のモグラのイメージから誕生したイマジン。他のイマジンと異なり、無機質なロボットのような外見をしている。右腕のアタッチメントが異なる数種類が存在し、初登場時は「アックスハンド」、「クローハンド」、「ドリルハンド」の3種が登場。後に「クロスハンド」と「ヒッポハンド」[4]が追加され、服の色が赤から黒へ変わった。敵イマジンの代表格で、最も登場回数が多い。TVシリーズではカイ一味のものが数回にわたって登場し、『さらば電王』では死郎配下、『ディケイド』ではアリゲーターイマジン配下と、シリーズにおける戦闘員として登場する。これらの個体はザコキャラ扱いであまり表立った活躍はないが、初登場した者たち(3体のうち2体)は、ゼロノス・ベガフォームを圧倒するほどの戦力を持っていた。ウルフイマジン声 - 檜山修之 登場作品:TVシリーズ、『イマジンあにめ』『赤ずきん』のオオカミのイメージから誕生したイマジン。武器は半月刀と、それから飛ばす赤い光波。性格は残忍で粗暴だが、飛んだ先の過去で自分への指示がないため狼狽するなど、間抜けな面も目立つ。TVシリーズで登場したのは第17話と第18話だけだが、その後バンダイから発売された「PPP(プロッププラスプチ) 仮面ライダー電王」ではメインの6体イマジンと共にフィギュア化されたり、『イマジンあにめ』では主役の回があるなど、メディアミックス展開に加わることが多い。牙王が率いる強盗集団のメンバーで、『俺、誕生!』における敵。TVシリーズ第26、27話にも登場。イマジン達は後にTVシリーズ終盤でも別個体として登場している。イマジンたちのモチーフとなる童話は明らかとなっているが、本来の契約者は言及されていない(牙王本人かも不明)。契約しなくても、戦国時代の忍者に憑依した。
牙王(がおう) / 仮面ライダーガオウ演 - 渡辺裕之多数のイマジンを従え時の列車を狙う強盗集団の首領。豪胆にして狡猾、物を手掴みで食べるなど、野性的である。3大欲求のひとつ「喰らう」ことに貪欲で、時間をも喰おうと画策。全ての時間を支配できる神の列車を求め、デンライナーをジャックする。その存在はハナがその名を聞いて驚く程で、イマジン達にも一目置かれている。カイのようにイマジンの本来の目的に関して利益を供与した様子は無いが、イマジン達を率いる。ガオウライナーを手に入れた後、電王(良太郎)を消すため1988年12月26日(良太郎の誕生日)にタイムスリップしその日の時間の消滅を図る。モレクイマジン声 - 徳山秀典 宝石強盗犯・加藤浩の思い描く『ご先祖様はみんな卵』(ケニア民話)からトカゲ(モレクリザード=モロクトカゲ)をイメージして誕生した。契約内容である「デカイ宝石店を襲うこと」を果たすため加藤浩に憑依する。その一方で真の目的である、デンライナーから電王を引き離す作戦に従事する。舌を伸ばして攻撃したり、鎌とダガーが付いた武器を使うほか、大勢の相手を次々と踏みつけるキックも使用する[5]。コブライマジン声 - 萩野崇 『クマたいじの勇者』(タイ民話)からコブラをイメージして誕生した。武器は剣。デンライナーに居座った際にナオミの体を触ったり、ニュートイマジンと2人がかりでオーナーに暴行を加えマスターパスを奪ったり、モモタロスらが憑けない状態の良太郎に手を出すなど、たびたび粗暴に振舞う。声を演じた萩野はかつて『龍騎』で同じ蛇がモチーフの仮面ライダー王蛇を演じているが、スタッフによればこれは偶然だったとのこと。ゲッコーイマジン声 - 鈴村健一 『ゐもりの怪』(『北越奇談』)からイモリをイメージして誕生した。武器は剣。常にニュートイマジンにくっついており、デンライナーの車内ではニュートと花札(何故か劇場版のパンフレットではトランプ)に興じる。デザイナー韮沢靖がヤモリとイモリの英語表記を取り違えたため、gecko = ヤモリではなくイモリをイメージしてデザインされた。この取り違えはニュートイマジンについても同様で、newt = イモリではなくヤモリをイメージしたデザインとなっている。また韮沢は牙王の配下を爬虫類由来のイマジンで揃える予定だったが、イモリは両生類である[6]。ニュートイマジン声 - 齋藤ヤスカ 『ゐもりの怪』からヤモリをイメージして誕生した。武器は両手に持った鎌。車内ではゲッコーイマジンと花札に興じる。ゲッコーイマジンにくっつかれているが、本人はあまり気にしていない。TVシリーズ第40話で登場した別個体は、ウラタロス役の遊佐浩二が演じた。サラマンダーイマジン声 - 内山眞人 『死神ショロトルの化身』(アステカ神話)からサンショウウオをイメージして誕生した。武器はハンマーと鉄球[7]。車内ではナオミをメイド扱いしコーヒーを出すよう命令したり、コブラと同様ナオミに触るなど、行儀が悪く態度も高圧的。スーツが後にスノーマンイマジンに改造されたため、牙王配下のイマジンで唯一別固体が登場しない。韮沢によるとモデル及び立ち位置は「アクマイザー3のガブラ」であるらしい[8]。『クライマックス刑事』における敵。ちなみに読み方は「ネガタロスぐんだんかっこかりかっことじ」と読む。
ネガタロス / 仮面ライダーネガ電王声 - 緑川光 はぐれイマジン。容姿はモモタロスと酷似しており、体色はその名の通りに「反転」している。イマジンやファンガイア、更には人間の犯罪者も集め誰にも負けない悪の組織「ネガタロス軍団(仮)」をぶち上げ、世界征服を目論む。右の角を撫でるクセがある。オーナーから奪ったライダーパスでネガ電王に変身する他、ネガデンライナーの操縦もこなす。モモタロス達との関連性や、契約者については劇中では語られていない(モチーフとなった童話も不明)[9]。黒木誠也(くろき せいや)演 - 武智健二 全国指名手配中の凶悪犯。ネガタロスにスカウトされ、過去へ逃げて、追われる身から自由になる為にネガタロス軍団(仮)に加わる。しかし本心からネガタロスに従ってはおらず、ネガとは対等の位置から話す。セーラ演 - セーラ・ブランチ 金髪の美女。黒木の部下であり、彼と共にネガタロス軍団(仮)に加わる。片言で会話する。クラウンイマジンの契約者でもあり、彼と連携攻撃をしかける。格闘能力は非常に高く、侑斗を圧倒した。クラウンイマジン声 - 鈴木千尋 セーラの思い描く『プルチネッラのお話』のピエロのイメージから現出したイマジン。言葉は一切喋らず、常時不気味な笑い声を発している。黒木の部下であるセーラと契約し、トリッキーな動きと鎌を武器にしゼロノスを翻弄する。ピンクラビットイマジン[10]強盗犯の思い描く『ウサギとカメ』のウサギのイメージから現出したイマジン。クラウンと同様言葉は発しない。特別な武器は持たず、素手で戦う。2人組の強盗犯の片割れと契約し銀行強盗をホースファンガイアと行い逃走するが、良太郎たちに阻まれる。その後ホースファンガイアと共に電王と戦った。ホースファンガイア声 - 塩野勝美 ネガタロスと手を組んだファンガイアの一人。馬に似た姿を持つビーストクラスのファンガイアで、剣を武器にしている。人間体は2人組の強盗犯の片割れで、人間体時には白い仮面をつけている。銀行強盗をピンクラビットイマジンと行い逃走するが、良太郎たちに阻まれる。その後ピンクラビットイマジンと共に電王と戦った。『仮面ライダーキバ』の本編1話に登場した別個体とは外見上の差異はないが、剣の色のみ青色からオレンジ色に変わっている。これは、『キバ』1話の撮影後すぐに、3話に登場するモスファンガイアの武器としてホースファンガイアの剣がリペイントされ、それをこの作品でそのまま使っているため。ファンガイア軍団ネガタロスと手を組んだファンガイアの集団。スーツ姿で常時ネガタロスに仕えている。顔にステンドグラス状の文様が浮かび上がるのみで怪人体に変化こそしなかったものの、ウラタロスたちを苦戦させるほどの戦闘能力を持つ。死亡すると硝子のように砕ける。『さらば電王』における敵。
死郎(しろう) / 仮面ライダー幽汽 ハイジャックフォーム演 - 松村雄基 死者の時間をさまよう400年前の武士の怨霊。生前愛した女性・ソラを甦らせるため、幽霊列車と幽汽の力を利用し、生者と死者の時間を逆転させ全ての死人を蘇らせようと目論む。コマ回しを得意とし、長いムチを使い無数の炸裂するコマを操り戦う。この攻撃でNEW電王を変身解除させるほど高い戦闘能力がある。死人やイマジンを理性を持たない状態で甦らせ、操る能力を持つ。常にソラのことを思っており、彼女が悲しむ(と思い込む)と激しく逆上する。目的のためにゴースト、ファントム、シャドウイマジンを雇い、拉致した良太郎にゴーストイマジンを憑依させ幽汽 スカルフォームとして活動させることで、その目的を成し遂げるための計画を実行しようとする。ゴーストイマジン / 仮面ライダー幽汽 スカルフォーム声 - 神谷浩史 死郎に雇われたイマジン。良太郎に憑依し仮面ライダー幽汽 スカルフォームになり暴れる。好戦的で残忍な性格で、良太郎の命を盾にモモタロス達に迫る。高い戦闘力を誇り、変身時は常に自信に満ちた態度を取る。『イマジンあにめ』にもチョイ役で登場。ファントムイマジン声 - 竹若拓磨 死郎に雇われたイマジン。デザイナーによると、自身がデザインして没案となった、『仮面ライダー剣』の「モールドアンデッド(カビの怪人)」をモデルにしている。スーツはスネールイマジンの改造。シャドウイマジン声 - 杉田智和[11]死郎に雇われたイマジン。デザイナーによると、本来は全身が黒いデザインになるはずだったが、実現しなかったらしい。スーツはアントホッパーイマジンの改造。再生イマジン軍団死郎の能力で再生したイマジン達。上記の3体に加えて、TVシリーズに登場したカイの一派のイマジンも多数含まれているが、生前ほど強くなく通常の攻撃でも爆発する。同種のイマジンが複数存在している。また、死郎によって復活した人間を含めて体のどこかにはお札が貼られている。体色が違う固体がいくつか確認されている。この中にはTVシリーズや他の劇場作品に登場しない紫色の鬼に似た姿の「なぞのイマジン」(スーツはデスイマジンの改造)も複数存在する[12]。詳細は仮面ライダー電王#参考文献を参照
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