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いちもんじ はやと 一文字 隼人 | |
生年月日: | 1949年10月10日 |
性別: | 男性 |
変身体: | 仮面ライダー2号 |
俳優: | 佐々木剛 |
表・話・編・歴 |
一文字 隼人(いちもんじ はやと)は、特撮テレビドラマシリーズ「仮面ライダーシリーズ」の作品に登場する人物。
ここでは、彼が変身する仮面ライダー2号についても解説する。
『仮面ライダー』のもう一人の主人公。仮面ライダー1号・本郷猛と同じく、バッタの能力を持つ改造人間。
1949年10月10日生まれ。外交官の父・博之と母・スミの間で生まれる。イギリスのロンドンで生まれ育ったフリーのカメラマン。ロンドン美術大学卒業。
外交官の父親の転勤もあって多くの国を回ったため語学に堪能である。また、柔道五段、空手六段と日本武道に長けた実力者。職業上、オートレースの取材に訪れた経験から改造される以前から本郷とは面識がある[1]。
日本武道に優れたその才能と、本郷猛/仮面ライダー1号の知人[2]という素性をショッカーに見出され捕まり、改造手術を施されてしまうが、脳改造の直前に本郷に救われる。この際、本郷に謝罪されるが、自身も仮面ライダーとして戦う事を決意する。
冷静で紳士的な本郷に比べ、明るく子供好きな人物で陽気な印象が強いが、内に秘めた改造人間であることへの悲しみや、ショッカーに対する怒りや憎しみは凄まじい。
テレビシリーズの一文字隼人は、それ以前まで主役・本郷猛役を演じていた藤岡弘の撮影中に起きた事故の負傷で主役降板となり、藤岡と親交のある佐々木剛が原作者の石ノ森章太郎と演出家の平山亨からのオファーに応えて出演を決行。当初はオカルトスリラー的なイメージだった『仮面ライダー』を国民的な人気にするきっかけを作った。
仮面ライダーシリーズの「変身ブーム」は彼から始まったもので、佐々木剛が出演した当初、自動二輪の免許を保持していなかった為、旧1号時の本郷のように「バイクの加速で変身」が出来ず、苦肉の策として生まれたものであった[3]。ちなみに製作側は当初、佐々木が二輪免許を持っていないことを知ったのは撮影が始まってからのことであったため、免許取得までの間のバイク疾走シーンは、トラックに牽引された状態での撮影となった。
2005年に公開された映画『仮面ライダー THE FIRST』においては以前『仮面ライダー龍騎』で手塚海之(仮面ライダーライア)役を演じた高野八誠が新たに一文字隼人を演じている。
仮面ライダーシリーズの作品はすべての世界観が同一ではなく、作品によって一文字の人物像にも多少の差異が見られるが、いずれの場合も「仮面ライダー2号に変身する改造人間」という点は共通している。以下、各世界観ごとにその人物像を記載する。
『仮面ライダー』 - 『BLACK RX』までの作品は同一の世界観とされている。
『仮面ライダー』[]第14話 - 第52話改造手術を受け、アジトから脱出した後、立花レーシングクラブに訪れオーナーの立花藤兵衛、その場に身を置くFBI捜査官の滝和也と接触。二人だけに本郷がヨーロッパへ渡りショッカーの野望を追いに向かったこと、そして自身が仮面ライダー第2号であることを打ち明け、以後は本郷に代わってショッカーから日本を守ることを誓う。ショッカーからは本郷の「技の1号」と呼ばれることと同じようにその豪力から「力の2号」と呼ばれた。
なお、最初の変身シーンでは佐々木本人が手順を間違えてしまったものがそのまま放映されている。これには佐々木本人や滝を演じた千葉治郎も(何かおかしい)と気付いたそうだが、監督はそのままOKを出したことでそのまま放映されてしまった。
この頃は戦士としてまだ未熟な面もあり、一度は自身の大いなる力だけを頼っていたために怪人アリガバリに敗北。自身の失敗で弟のように可愛がる五郎が負傷してしまい落ち込んでいたが、藤兵衛からの叱咤・激励をバネに特訓に励み、「ライダー卍キック(回転キックと呼ばれることも)」を得てアリガバリを倒す。さまざまな戦いを積み重ねていくことから日本の平和を守る正義の戦士としての自覚を強め成長していった。
ショッカー大幹部であるゾル大佐を倒してからは、日本へ帰国した本郷と協力することも度々見られ、お互いの信頼関係は厚い。
第52話を最後に本郷に日本の平和を託し南米へ渡っていった。主役の座を本郷に返すことになったが、これは第13話まで主役を演じていた藤岡弘、の撮影中の事故による負傷が完治した為である[4]。
第53話以降第72、73話において南紀で久しぶりの再登場を果たし、その元気な姿を見せて藤兵衛たちを喜ばせた。本郷と協力してショッカーと戦い、怪人吸血モスキラス、シオマネキングを倒した。
以降もしばしば帰国し、本郷と共闘することが多かったが、事前に連絡を行いつつ帰国する本郷とは対照的に、突然何の前触れもなしに帰国するのが特徴的だが、その行動が本郷たちの危機を救うことが多い。
ゲルショッカーが台頭し、ショッカーライダーが出現した第93話で再び帰国。ショッカーライダー(No.1)が本郷ライダーに成り済ましていたことを見破っており、本郷と共闘。猛特訓の末に完成させたコンビネーション技「ライダー車輪」でショッカーライダー6人組を倒した。
最終話でヒルカメレオン/ブラック将軍の策略にはまり変身不能状態に陥っていた本郷、捕虜となり改造手術を施される直前であった藤兵衛やライダーガールズたちを間一髪の登場で救った。それから本郷とのコンビネーションでヒルカメレオンを倒す。その後首領の卑劣な罠も乗り越えて藤兵衛たちを救出。ゲルショッカーを全滅させた。
エピローグでは本郷たちと共にショッカーの全滅の任を終えてFBI本部へ帰還する滝を見送った。
『仮面ライダーV3』 - 『全員集合!7人の仮面ライダー!!』[]『仮面ライダーV3』の序盤ではゲルショッカーが全滅したことから日本に留まっていた。しかし、突如現れた新たな組織「デストロン」が迫る中、風見志郎の家族が「デストロン」に皆殺しにされる場面に本郷と共に立ち会う。復讐に燃え改造人間になることを志願する風見に、一文字は改造人間として生きる苦しみを諭し断るが、その後、デストロンのアジトで罠にかかった一文字と本郷を捨て身で救った風見の勇気を認め、本郷と共に改造手術を施し「仮面ライダーV3」として復活させた。志郎を改造して間もなく、原子爆弾を身に付ける怪人カメバズーカから日本を救うために本郷と共に太平洋上の空で大爆発に巻き込まれ行方不明となり、通信伝言でV3に日本を託す。その後22話で窮地に陥っていたV3を救うために通信音波で自身たちの安全を悟らせた。第33、34話でアメリカから一時帰国し、V3に協力してデストロン怪人と戦った。劇場版『仮面ライダーV3対デストロン怪人』でも登場。四国で1号、V3と共にデストロン再生怪人軍団と戦った。
『仮面ライダーX』では劇場版で初登場。Xライダーや他のライダーと共にGODと戦った。テレビシリーズでは33話で初登場し、人質にされ高所から落とされた藤兵衛を間一髪で救った。神敬介との素顔での対面はその時が初めてであった模様。
『仮面ライダーストロンガー』では第38話でインドから帰国し、1号と共に登場、劣勢に立っていた城茂/ストロンガーを助けた。7人ライダーでデルザー改造魔人軍団、大首領と戦った。デルザーの代表・マシーン大元帥からは本郷と彼の存在は「伝説」と見られていた。
『全員集合!7人の仮面ライダー!!』でも本郷、志郎、結城と共に子供達を連れて仮面ライダーショーを見に来ていた藤兵衛のもとへ現れる。そのショーに紛れていた再生奇怪人と戦い、7人で協力して黒幕である暗黒大将軍を倒した。
『スカイライダー』 - 『仮面ライダースーパー1』[]『スカイライダー』では第27話で仲間のライダーと共に登場。第28話で筑波洋/スカイライダーの特訓相手となった他、ネオショッカー怪人II世部隊と戦った。
第36話でネオショッカー怪人キギンガーを追ってアマゾンから日本へ帰国、第37話でスカイライダーと協力して、もう一人の怪人ドラゴンキングを倒した。第39話でもキレーダの宝石争奪を巡って帰国。続く第40話でその剛腕を活かし怪人ウニデーモンの武器である棍棒を粉砕。ライダーキックで撃退した。最終三部作では第53話で大首領の日本侵略の情報を得てアラスカから帰国、最終話で仮面ライダーが全員揃った際は歴代のライダーの中でも代表する形で活躍した。
歴代ライダーの中でも数多く登場し、洋の相棒と言える立場で互いの親交が深く見られた。
『仮面ライダースーパー1』では劇場版のみ登場。終盤で現れたドグマ復讐兵団と戦うために歴代のライダーの一人として駆けつけた。
『仮面ライダーZX』 / 『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』 / 『仮面ライダーSPIRITS』[]『ZX』および『10号誕生! 仮面ライダー全員集合!!』では1号と共にバダンの野望を追っており、終盤で歴代ライダーと共にバダンの怪人軍団を倒し、10人ライダーの協力技「ライダーシンドローム」でバダンの大幹部でありショッカーの地獄大使の肉親である暗闇大使に大きなダメージを与えた。演者の佐々木は一文字隼人=仮面ライダー2号として声を担当したが、当時自宅の火災による傷跡が完治していなかったため、素顔の一文字隼人としての直接登場はなかった。
『仮面ライダーSPIRITS』では、フリーのカメラマンとして日本や他の国の子供たちからも親しまれる善き兄貴分といえる人物象が顕著に描かれている。また、石ノ森による原作版の設定が再現され、興奮や戦意が高まった際に顔に手術の傷跡が浮かび上がる演出となっている(傷跡のデザインも原作と同じ)。本作での本郷との接触については、改造前の一文字がショッカーを追う過程で仮面ライダー=本郷猛を調査していた事になっている。また、本人が改造人間となったことへの憎しみや悲しみも描かれた。その他の詳細は『仮面ライダーSPIRITS』の一文字隼人の項を参照。
『仮面ライダーBLACK RX』[]『仮面ライダーBLACK RX』では本編終盤で歴代のライダーたちと共に登場し、クライシス帝国と戦った。その際、怪人ガイナニンポーがライダー1号に化けていたが、以前彼が見破ったショッカーライダーのようにマフラーや手袋、ブーツの色が異なるわけでなく、全ての色が本物を似せていたためにその正体を見破ることはできなかった。
『MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-』については、後述
『仮面ライダー11戦記』では、全体的に副将として活躍。至近距離からのカウンター気味のライダーキックで再生ヒルカメレオンを下している。1号がネオキングダークに閉じ込められ後輩達がドクトルGの搭乗する機体に苦戦している時に「真打ち」を名乗って登場、罠にはめて自滅させた。
PART4「13人の仮面ライダー」で初登場。毎朝新聞記者を装い、12人のライダーの一人としてショッカーを脱走した本郷を襲う。本郷を撃った弾が一文字の頭部に誤射、手当を受けてショッカーの呪縛から目覚め本郷を倒したショッカーライダーを全滅させる。それからは脳からテレパシーを送る本郷の跡を受け継ぎ仮面ライダー2号としてショッカーと戦う。
PART5「海魔の里」では故郷である水底村に帰郷したが、村はショッカーに支配されてしまっており、両親や里の人間達もショッカーに操られてしまい、やむを得ず水底村を舞台にショッカーと激闘を繰り広げた。
PART6「仮面の世界(マスカー・ワールド)」ではかつてカメラマン時代に知り合った女性・順子に一途に想いを寄せてしまう自身の愚かさを悔やみつつもショッカーの巨大計画をサイボーグとして復活した本郷やFBI捜査官の滝二郎と共に阻止した。
『仮面ライダーEVE』[]原作の後日談である小説『仮面ライダーEVE』ではショッカーの巨大計画阻止に成功してからも戦いを続けており、バダンを壊滅させて以後は音信不通であった。しかしショッカーの残党の暗躍を悟って南米から帰国し、滝と再会。最初はガイボーグである謎の少年・門脇純をショッカーの真の生命体だと疑っていた。終盤では藤兵衛の依頼で帰国したライダーマンと協力してビッグマシンと戦った。ライダーマンと合流した際にはかつての戦いで甦った本郷を思い浮かべ、影でよく見えなかったために再び本郷が駆けつけたのかと思い込んでいた。
最後は歴代のライダーと共に「ライダーシンドローム」で純を「仮面ライダーガイア」として甦らせた。
変身体のデザインは旧2号のままである。
小説『仮面ライダー 誕生1971』『Vol.2 希望1972』は「藤岡弘、が撮影中に事故に遭わず、あくまで本郷猛のみで物語が進んだ場合」のテレビシリーズとは異なる展開であるため、一文字隼人は登場しない。しかし、一文字に相当する「ハヤトという名を自称する、本名不明の日系三世」という設定の人物がアンチショッカー同盟の一人として登場。
改造手術を受けた本郷のもとに突然現れた青年。軽いイメージの喋り方が特徴的。新宿でチンピラに改造人間としての力を発揮してしまった本郷の前に再び現れ自身も「S.M.R」の実験体であったことを明かす。
「ショッカー」の暗躍を知り、ジャーナリストとして追っていたが、そのためにショッカーに目を付けられてしまい、本郷よりも先に「S.M.R」として改造手術を施される。その後、彼の改造体の細胞には致命的な欠陥があることが判明。その残り少ない命を「S.M.R」の完成体になる事を目されていた本郷を助けるために維持させ、「ショッカー」の作戦で改造細胞が暴走した本郷を止めるために「S.M.R」として激突する。
最期は自らの意思で正気に戻り、「ショッカー」と戦う覚悟を固めた本郷にサイクロンと「ショッカー」と戦う名前「仮面ライダー」[5]、そして自身が常に巻いていたマフラーを与えて息を引き取る[6]。『誕生1971』の時点で死亡しているが、『希望1972』でも名前が度々登場する。
本郷と同じ「ホッパー」と呼ばれるバッタ型改造人間。改造される前の経歴は一切不明。『THE FIRST』に登場した緑川あすかの婚約者・矢野克彦と瓜二つの容姿をしているが、克彦との関係についても語られていない。
『仮面ライダー THE FIRST』[]頭脳オペレーション(洗脳)から解放されてショッカーを「裏切った」本郷に対する刺客として現れる。自らの容姿を利用して、本郷が克彦を殺したと誤解しているあすかに近付き、あすかをショッカーから守ろうとする本郷と対決する。さらに変身後の姿が本郷に似ていることを利用して、自分がショッカーからあすかを守っているように思わせ、あすかの心を自分に向けさせようとする。しかし、改造部分に対する拒絶反応「リジェクション」のために本郷を倒すチャンスを何度も逃し、あすかに真相を知られ、ついには自らもショッカーに追われる身となる。そしてショッカーにさらわれたあすかを救うため、本郷と共にショッカーのアジトを襲撃する(劇中では語られていないが、その時から使用するようになったスーパーマシン「サイクロン2号」は、立花藤兵衛から提供されたものである)。
アジトが壊滅した後、本郷にあすかを託して去っていった。
『仮面ライダー THE NEXT』[]本郷と共に組織を抜け出して2年後、頻繁にホステスクラブで豪遊する享楽的な日々を過ごしているが、その身体はリジェクションに蝕まれており、苦しみ続けている(それ以前から戦闘中にリジェクションを繰り返していた模様で、仮面の口元は血で錆びついている)。
V3、ショッカーライダーの襲撃で窮地に陥っていた本郷を救うために限界が近いその体で助けに駆けつけ、2年振りの再会を果たす。本郷に対しては馴れ合いを嫌ってつっけんどんな態度を取るが、心の底では強い絆で結ばれている。
ショッカーから逃げ延びてからはまたもや酒に飲んだ暮れていたが、本郷に体がリジェクションによって蝕まれていることを悟られていた。二人のやりとりの直後にショッカーの幹部である風見志郎と遭遇。志郎の「裏切り者を仕留める」という宣言からかつての自身と重ね、「ショッカーに心酔しているだけの空っぽの人形」と志郎に対し酷評した。
しばらくして単身でショッカー基地に乗り込んだ本郷の援護をするために自身の身体も省みず本郷と合流。一時はその身を案ずる本郷から止められるも危機に陥っていた本郷を間一髪で救出。ショッカーライダー6体を二人の絶妙なコンビネーションで倒し、ライダーダブルキックでシザースジャガーを撃退した。
ショッカーの計画阻止に成功した際、再びリジェクションが発生して本郷を心配させたが、自身は「不死身」を豪語して去っていく[7]。
『仮面ライダーSD』では「仮面ライダー2号」としてのみの登場で、素顔を見せたことはない。なお、『マイティライダーズ』と『疾風伝説』では世界観が異なる。
『仮面ライダー電王』では、作品によっては、電王たちの活躍する現代よりも過去の時代に活躍したライダーとされることがある。
一文字隼人がベルトの風車 (タイフーン) に風圧を受けることで変身した姿。エネルギー源が風であることは1号ライダーと同じだが、一定の変身ポーズと「変身」の掛け声でベルトの風車に装備されたシャッター[8]を開き、より能動的に変身できる(一部媒体によると肩に変身スイッチが内蔵)。後に登場する「新2号」と比較する際には、「旧2号」と呼ばれる。
タイフーンと呼ばれるベルトの風車から取り入れた風力エネルギーで体内の小型原子炉 (ダイナモ) を起動させ動力源としている[9]。なお、人間より広い視界と赤外線による暗視能力、ズーム機能を持つ複眼Cアイ、4キロ四方の音を聞き取る聴覚、電波送受信を行う超触覚アンテナ&対怪人用の脳波探知機Oシグナル (共に探知範囲4km。Oシグナルは怪人が100m以内に近づくと発光して危機を知らせる)、100tの衝撃を吸収する足のショックアブソーバなど、基本的な機能面は1号2号共通である。
姿形は1号と同型ではあるが、頭部中央や腕と脚に一本の白いライン[10]が入り、ベルトの帯が赤になるなど全体的に鮮やかな配色になっている。当初は頭部の色が緑だったのだが、後半にゆくに従って黒くなって行った。これは現場での修理の際に、緑色がなくなった為に黒で塗ったからだと言われている。
身長172cm、体重65kg。基本的な戦闘能力は1号と同等だが、ベルトには風のない所で変身するための風を貯める風力備蓄機能と、ジャンプ1回分で得られる風力で変身に必要なだけのエネルギーを生み出すために1号より直径の大きなダイナモが装備され、全身の筋肉量も1号より多くなっている。さらに、格闘能力の高い一文字を素体とすることもあって1号よりパワーに特化した能力パターンとなっている。その結果腕力、特にライダーパンチの威力は旧1号のものと比較して段違いに強力でカニバブラーなどはジャンプで威力を高めずとも一撃粉砕したほどであった。
姿形は新1号同様明るい配色になり、レザーからジャージー素材へ手袋とブーツは赤くなった。この変化の理由も、1号同様本編では特に語られていない[11]。
身長172cm、体重65kg。能力は腕と足の破壊力が旧2号時の3倍、ジャンプ力も35m (資料によっては25m) まで強化されている。パワーアップした経緯に関しては明確な設定はないが、特訓による強化説が近年の書籍では有力視されている。100m走は2秒 (時速190km相当)。
1号に対してパワーで押していく印象が目立ち、「力の2号」の異名を持つ。その一方、1号の技だった「ライダーきりもみシュート」を会得するなどより強力な技も新しく身に付けており、必要十分な数の技は備えている。2号ライダーの技はいずれも強力だが、旧2号時代から一貫して「ライダーキック」を決め手にしているため、それ以外の技の使用回数は少ない。
なお、新2号の仮面の色は本来新1号と同じだが、その後は1号との明確な差別化という撮影スタッフの方針 (講談社ファイルマガジンより) で旧2号と同カラーの仮面に戻ることも多く、一定していない。また、第93話以降に登場した際、第72・73話登場時より白のラインが細くなり、ボディや脇にもラインが入るようになった (新1号スーツのラインを1本外して流用したためで、『仮面ライダースーパー1』までは同様だったが『仮面ライダーZX』以降は以前の太いラインに戻った)。
物語の進展とともに、「ライダーキック」という跳び蹴りが必殺技として確立する。ライダーキックは上空へジャンプ、宙返りを経た後に怪人めがけて蹴りこむ技として表現されている。しかし、ライダーごっこの最中にライダーキックの真似をして怪我をする子供が現れたことが問題となり、ライダーキックを真似る子供に本郷猛が注意を呼びかけるシーンや、ライダーの特訓シーンを見せつつ滝が子供達にライダーキックの危険性を諭すシーンも劇中挿入された。このほかにもライダーは多数の格闘術 (ライダーキックのバリエーションはもちろん、ライダー返しやライダーきりもみシュートのような投げ技も多い) を決め技として用い、「ライダーダブルキック」に代表される1号・2号の合同技も時に繰り出された。後のシリーズにおいてもライダー達はライダーキックとほぼ同様のキック技を始めとした、多数の必殺技を用いるようになっている[12]。
本作の直前に多くの同スタッフによって制作された『柔道一直線』の技が、仮面ライダーの必殺技のベースになっている。必殺技の撮影では、柔道一直線で多用されたトランポリンを使いジャンプや回転するシーンを撮影し、これを編集でつないでいく手法がとられている。2号の場合は「仮面ライダーX」でのゲスト出演以降、1号と区別するために「2号ライダーキック」または「ライダー2号キック」と呼称されることがある。
主な技[]パンチやチョップなどスタンダードな技は省く。特色として技の威力は力の分、2号が優れているとされているが、児童誌によるとスピードなどの総合力は若干1号が優れているとされている。
ライダーキック共通してもっとも多用された必殺技。バッタ (正確にはトノサマバッタ) の改造人間であるライダーの脚力をフルに生かしているので凄まじい破壊力がある。後期ショッカー怪人やゲルショッカー怪人は能力、防御手段がかなり強化されているので、必ずしも「一撃必殺」とは言えなくなっている。イモリゲスはライダーキックを受けてなお平気で逃走し、イカデビルは「キック殺し」と言う返し技を使った。ライダー返し空中で相手を投げると言うより、身体を引っ繰り返し敵を背面から地面に叩きつける。ダブルライダーの連携としてツープラトン使用も可能。ライダーきりもみシュート1号が編み出した強力な投げ技。相手を錐揉み回転させるので真空状態が起こる。海洋生物の特性を持つ改造人間に効果があり、イカデビルなどのトドメに使った。2号が使ったのは対エイドクガー戦のみ。大車輪投げパワーが特色の2号の独特の技。「人造人間キカイダー」の用いる同名の技とは異なり「バックブリーカー」から投げ飛ばす。技の呼称はないが、ケイブンシャ発行の「仮面ライダー大百科」に記載がある。ライダー二段返しその名の通り、ライダー返しを2度行う。ライダー卍キック滝との特訓により編み出された、自身を横回転させ威力を増し打ち出すキック。ひねった身体が卍 (まんじ) のように見えるところが名称の由来。後に後輩であるV3の「スクリューキック」やストロンガーの「ドリルキック」などに大きな影響を及ぼす。ライダー回転キックハエ男を倒した技。通常のライダーキックよりも回転数を増やしている。2号は自身で技を編み出す能力もあり、特に「技が苦手」というわけではない。ゾル大佐である狼男をダイビングしての「ライダーパンチ」で葬るなど、1号と共通の技も多い。
1号との協力技[]ライダーダブルキック1号と2号が同時に「ライダーキック」を行う技。タイミングが難しく、相手を戦意喪失状態にしてから合図でタイミングを合わせて放つことが多かった。当初は互いに「ライダーキック」と呼称して放っていたが、イソギンチャック戦から「ライダーダブルキック」と呼称するようになる。戦闘時の最終使用は劇中では『仮面ライダーV3』の劇場作品『仮面ライダーV3対デストロン怪人』である。2人のキック力の単純な合算以上の威力を持ち、ライダー1号・2号単独での撃破が困難とされる強力怪人に使われた。映像本編上での最終使用は『仮面ライダーBLACK RX』の10人ライダーの特訓時に披露している。ただし、この時は「ダブルライダーキック」と呼称していた。それ以降、長らく使われることはなかったが、歴代主人公ライダーが結集する映画、『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』で久しぶりに使われる。その時は本来の「ライダーダブルキック」と言う掛け声に戻された。ライダー返し「ライダー返し」を2人で行う。ライダー車輪超吸引力のあるイソギンチャック戦で使用。一気に敵の足元に入り込み、接近戦に持ち込むための技。お互い組み合って前転を行う。ライダー車輪 (対ショッカーライダー用)名称は同じだが内容が異なる。サークル (円) を描いて左右から高速走行し相手にも共走させ、その後同時にジャンプし、自分たちは反転で回避、空中で相手を互いに激突させ自爆させる技。これも藤兵衛との特訓で編み出した。ヘッドクラッシャー1号の「ライダーヘッドクラッシャー」とは別の技。ダブルライダーの「頭突き」により強固な壁も破壊する。最終回で敵アジトから脱出する時に使用。ライダーハンマーキック1号の「ライダーハンマーキック」と名称は同じだが別の技。それぞれ怪人と肩を組みジャンプ、空中で怪人同士を叩き付ける技。名称はないが、ダブルパンチの連打や、Oシグナルによる意志の共有などもある。
テンプレート:仮面ライダー
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