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仮面ライダーカブト | |
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テレビドラマ | |
原作 | 石ノ森章太郎 |
監督 | 石田秀範、田村直己、長石多可男 田﨑竜太、鈴村展弘、柴崎貴行 |
制作 | テレビ朝日、東映、ASATSU-DK |
放送局 | テレビ朝日系 |
放送期間 | 2006年1月29日 - 2007年1月21日 |
話数 | 全49話 |
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『仮面ライダーカブト』(かめんライダーカブト、欧文表記:MASKED RIDER KABUTO)は、2006年(平成18年)1月29日から2007年(平成19年)1月21日までテレビ朝日系列で毎週日曜8時00分から8時30分(JST)に放映された特撮テレビドラマ作品、及び作中で主人公が変身するヒーローの名称である。
「平成仮面ライダーシリーズ」第7作である。キャッチコピーは「天の道を往き、総てを司る!」、「俺が正義」。
テンプレート:ネタバレ
1999年10月19日、地球に飛来し日本・渋谷に落下した巨大隕石により、その周辺地域は壊滅した。そして7年後の2006年、人間を殺害しその人間に擬態する宇宙生命体・ワームが出現。ワームに対抗するため、人類は秘密組織ZECTを結成し、マスクドライダーシステムを開発した。一方、ZECTの見習い隊員・加賀美新は、自らを「天の道を往き、総てを司る男」と自称する天道総司と出会う。
平成仮面ライダーシリーズ7作目。仮面ライダーシリーズ生誕35周年の記念作品である。
前作『仮面ライダー響鬼』とは打って変わり、モチーフに昆虫の採用[1]、「変身」のかけ声の復活、バイクの常用、キックの必殺技や仮面ライダー自身による必殺技名の発声などの昭和仮面ライダーシリーズの要素、一般人の姿と怪人の姿を持つ敵、組織化されたヒーロー、ライダー装着者の交代劇など、これまでの平成仮面ライダーシリーズの要素が盛り込まれている。同時にプロデューサーの梶淳は制作発表の場で「原点回帰ではなく、仮面ライダーの限界・頂点に挑む」と述べており、企画書には「いいものは焼き直しと言われようと取り込み、不要なものは斬新そうでも容赦なく切り捨てる」と記されている。
それまでのシリーズ作品でもよく登場していた「料理」が特に大きくクローズアップされており、主人公を始めとした数多くの登場人物が料理を作って嗜む。コメディの比重も高く、暗く重くなりがちなストーリーを和らげ、少しでも作品全体のムードを明るくすることが心掛けられた。特に『カブト』においては、天然キャラによるものの他、不条理でシュールな展開といった、従来のシリアスな平成仮面ライダー作品ではあまり見られなかったコメディ手法が多かった。このコメディ要素はその後の作品にも引き継がれていき、特に次作『仮面ライダー電王』や『仮面ライダーW』では、更に比重が置かれるようになる。
東映側プロデューサーに『仮面ライダーアギト』から『仮面ライダー555』を手がけた白倉伸一郎と武部直美のコンビが3年ぶりに復帰した。メインライターは、同じ白倉・武部作品の『Sh15uya』を手がけ、前作「響鬼」の後半から平成ライダーシリーズに参加し、シリーズ初のメインライターとなる米村正二が務めた。その他に俳優の弓削智久や唐橋充[2]、音楽を手掛ける蓜島邦明、『555』以来のライダー復帰となる田﨑竜太や『剣』以来の長石多可男など、平成ライダーや『Sh15uya』共通のキャスト・スタッフが多数参加していることも本作の特徴である。過去の平成仮面ライダーのレギュラー経験者のゲスト出演も多い。また当時28歳だった柴崎貴行が本作終盤で本編監督デビューを飾っている。
スーツアクターにおいても、主人公は『剣』までと同じく高岩成二、2号ライダーは伊藤慎が担当した。
白倉プロデュース作品の多くに参加している井上敏樹をメインライターにしなかったことについて、白倉は「井上と一緒に作ると、お互いの言いたいことが解ってしまい、今までと大差ないものになりそうだから」と語っている(全体の3分の1にあたる16回は井上が担当している)。
本作の戦闘演出の中で代表的なのが「クロックアップ」である。ライダーの超高速移動は、『仮面ライダー龍騎』のアクセルベント、『555』のアクセルフォーム、『剣』のマッハジャガーなど、過去作でも取り組まれてきた。しかし本作が過去作と大きく異なるのは、過去作で「必殺技としての高速移動」が設定されていたのに対し、本作のクロックアップは敵味方双方が不可視かつ高速で動くことにより、「常人には入り込めない世界」を作り出す点に主眼が置かれている。クロックアップの発想は『龍騎』のミラーワールドに近く、戦いの原則として設定されている。
プロデューサーの白倉は、特撮誌のインタビューにおいて、「『気付いていないだけで、実は自分のすぐそばで仮面ライダーが戦っているかもしれない』という感じを出したかった」と語っている。クロックアップの演出の例については、#クロックアップを参照。
玩具売上げは、主力玩具である変身ベルトの好調により年間総売上71億円を記録。目標数値の75億円には若干届かなかったものの、前作『響鬼』の65億円からは大きく持ち直し、商業的には上々の成果を収める。
昆虫をモチーフとしたデザインの評価は高く、特に終盤に登場し、「ライダーキック」「ライダーパンチ」を必殺技とする仮面ライダーキックホッパーとパンチホッパーは、石森プロが「こういうこと言うのは珍しいんですけど、初めて文句なくマスクが格好いいと思いました」とデザイナーに電話をかけたほどである[3]。
「仮面ライダーカブトの登場人物」を参照
「仮面ライダー」に相当し、ゼクターが選んだマスクドライダーシステム(後述)により変身した資格者。劇中ではマスクドライダーまたはライダーと呼ばれるが、1度だけ地獄兄弟(正確には矢車)がドレイクを「仮面ライダードレイク」と呼んでいる。序盤でザビーの資格者(加賀美、影山)のみ、胸にザビーの形状のマークが浮かび上がるシーンがある。
資格者が変身する際、ゼクター及びゼクターと対になる端末、変身ツールを身に付ける。変身ツールとゼクターが合体することで、ゼクターより「Henshin」と発声されマスクドライダーに変身する。
「マスクドライダー」に変身するために必要な特殊戦闘システムの総称。ZECTにより開発された。いわゆる“武装装着型”のライダーに分類することができる。ワーム戦には不可欠な「キャストオフ」と「クロックアップ」を有する。
物語の進展に伴い、資格者やシステムそのものにまつわる謎や秘密を多々有する、物語の根幹に密接に関わる。主な謎や秘密としては、天道がなぜシステム完成以前にライダーベルトを所持していたのか、ザビーやガタック以外の資格者がどのようにゼクターを入手したのか、ワーム襲来よりも前の、35年前の4月3日から計画が始動していたこと、その時に生まれてもいない加賀美がガタックの資格者として選定されていたこと、カブトとガタックのシステムに本人の意思に関係なく、ワームを完全撃滅する“暴走スイッチ”が密かに仕込まれていたことなどがある。しかし、この大半は劇中で明かされていない。なお、1971年4月3日は初代『仮面ライダー』の第1回放送日である。
マスクドフォーム変身直後であるパワー重視である重装甲形態(ホッパーシリーズ及び劇場版のみ登場のライダー達は直接ライダーフォームへと変身する)。ヒヒイロノカネという未知の金属で製造されたマスクドアーマーが全身を覆っており、ファンデルワールス力によってライダーアーマーと結合している。16Hz - 12万Hzの音域、5km先で針が落ちる音を聴き取り、2km先も瞬時に判別する。隠れた対象や暗闇でもX線、中性子線、赤外線による透視で識別可能[4]。クロックアップや必殺技は使用できない。ライダーフォームキャストオフを経て変身する事実上の基本形態。クロックアップ及び必殺技が使用可能。必殺技の攻撃パターンはそれぞれ異なるが、共通項として技の名称の先頭に「ライダー」が付くことが挙げられる。マスクドフォーム同様の感覚を有している[4]。ハイパーフォームカブトが(バトルDVDではガタックも)ハイパーゼクターによってハイパーキャストオフした最強形態。各スペックの向上に加え、ハイパークロックアップが可能となる。変身ツール[]ゼクターゼクターはライダーへの変身に必要なツールであり、自己判断能力を持つ昆虫型コア。外見はそのゼクターにより変身するライダーのモチーフとなる生物に準ずる。資格者の基準は各ゼクターにより異なる。有事の際にはその資格者の元へジョウントで移動、資格者が身に付けた変身ツールと合体することで、資格者をライダーへと変身させる。召喚時にはゼクター自ら敵を攻撃することもある。自由意志が高く、料理を手伝ったり野球を応援に来たりする場面もある。また、ゼクター自身の意思で装着者から離れると強制的に変身が解除される。再生能力も備え、プレス機で押し潰されてもすぐ元通りに修復される。ザビー、ドレイク、サソードの3つのゼクターは、ユニットの一部になっているパーフェクトゼクターからの召喚命令を現行の資格者よりも優先するようになっている。実態はネイティブが対ワーム用に技術提供した兵器。そのためZECTが反ネイティブ対策を視野に開発したゼクター以外は、ネイティブからの命令も受理する。キャストオフ / プットオン[]キャストオフマスクドフォームからライダーフォームへと2段変身する工程。これは昆虫の脱皮に相当し、キャストオフとは「脱ぎ捨てる」の意。各ゼクターにある2段変身スイッチを操作することでゼクターから「Cast Off」と発声され、マスクドアーマーが弾け飛び、最後にゼクターより「Change - 」( - の部分は各ライダーのモチーフの英語名)と発声されライダーフォームへの移行が完了する[5]。物語序盤では、この時飛散するマスクドアーマーでサナギ体を一撃で撃破することもあった[6]。このシステムはカブトエクステンダーなどにも応用される。ハイパーキャストオフライダーがハイパーゼクターを用いてハイパーフォームに強化変身する工程。ハイパーゼクターのホーンを1度倒すことにより「Hyper Cast Off」の電子音とともに変身する。キャストオフとは異なり、新たなパーツが発生する。プットオンキャストオフとは逆の工程を踏む(各々のゼクターの2段変身スイッチを逆の順序で操作する)ことで、ライダーフォームからマスクドフォームへ戻ること。その際ゼクターからは「Put On」と発声され、マスクドアーマーが再構成される。マスクドアーマーの再構成はアーマー全体から任意の一部分のみまで可能である[7]。主に防御力を高めるために用いられるが、ガタックは遠距離攻撃(ガタックバルカン)のために用いることもある。天道総司(旧名は日下部総司)が変身するマスクドライダー。モチーフはカブトムシ(マスクドフォームは蛹)。基本カラーは赤、複眼の色は水色。誕生の詳細を知る者からは、「光を支配せし太陽の神」と呼ばれる。なお、必殺技の数は劇中未使用と合体技を含め平成ライダー2位の16である。綴りは「KABUTO」。
フォーム・必殺技仮面ライダーカブト マスクドフォームカブトの第1形態。仮面ライダーカブト ライダーフォームカブトの第2形態。変身時はマスクドアーマーの飛散後、顎のローテートを基点にカブトホーンが起立して顔面の定位置に収まり、「Change Beetle」と発声される。ザビーやドレイクに対しては優勢を保ち[8]、ガタックとの戦闘では反撃を受けつつも打ち負かした[9]。『超バトルDVD』でのみ、マスクドフォームを介さずに直接変身した。必殺技カブトゼクター上部の脚3本それぞれに内蔵されたスイッチ・フルスロットルを「1,2,3」の順に押した後、ゼクターホーンを一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、再び倒すことで「Rider Kick」の発声とともに発動する。ライダーキック[4]破壊力は19t。波動に変換したタキオン粒子で威力を高め、時空を自在に動き回る敵を原子崩壊・消滅させる。跳び蹴り・回し蹴り・横蹴りのいずれかを放つ。主に回し蹴りを使用し、背後からの敵の接近を誘い、振り向き様のカウンターとして放たれる。エクステンダーキック第10話で使用。カブトエクステンダー エクステンダーから飛び出して、ライダーキック(跳び回し蹴り)を放つ。破壊力は19t。トリプルライダーキック第44話で使用。ガタック・キックホッパーとの連携技。三人で同時にライダーキックを放つ。破壊力は58t。仮面ライダーカブト ハイパーフォームカブトの第3形態。ハイパーゼクターを手に入れた第34話から変身可能となったカブトの最強形態。別名及び通称ハイパーカブト。全身のアーマーが内部にタキオンプレートを収納した、以前の2倍以上の強度を持つカブテクターに再構成されている。通常形態の他にカブテクターを展開し、大気中や真空中を自由に飛行でき、従来のクロックアップ以上のスピードでの移動や過去や未来・異空間を自由に行き来できる「ハイパークロックアップ」を使用可能なハイパークロックアップ形態がある。成体ワームや強敵と呼べるワームを軽々と圧倒するほどマスクド・ライダーフォーム時よりも戦闘能力が上昇しており、ハイパークロックアップによりクロックアップ以上のスピードでの高速移動攻撃が可能。さらにハイパークロックアップ形態での空中戦も可能。ライダーを一撃で爆殺する攻撃も片手で受け止め[10]、成体ワームを一瞬で倒す程の力を持つ[11]。必殺技ハイパーライダーキックハイパークロックアップした状態から飛行して強化されたライダーキック(跳び蹴り)を放つ。ハイパーゼクターのゼクターホーンを倒すことで、「Maximum Rider Power」の発声とともにハイパーゼクターからカブトゼクターにマキシマムライダーパワーが送り込まれた後、ライダーキックの手順を踏むことで発動する。破壊力は30t。ライダーダブルキック最終話で使用。ガタックとの連携技。ハイパーライダーキックとガタックのライダーキックの同時攻撃。破壊力は49t。パーフェクトゼクターを用いた必殺技ソードモード時の技ハイパーブレイドカブトパワーを使用することで巨大な光子の刃を放ち、最大100m圏内のあらゆる物質を寸断する[4]。ハイパースティングザビーパワーを使用することでゼクターニードルからタキオン粒子を槍状に噴出する。ハイパーアックス劇中未使用。ドレイクパワーを使用する。ハイパースラッシュサソードパワーを使用することで高濃度のポイズンブラッドを生成し光子に変換して送り込むことにより、ゼクターの切れ味を倍化させて敵を斬る。マキシマムハイパータイフーンパーフェクトモードを発動し、カブトホーンを模った超巨大な光子の刃で敵を切り裂く。ガンモード時の技ハイパーキャノン劇中未使用。カブトパワーを使用する。ハイパーレーザー劇中未使用。ザビーパワーを使用する。ハイパーシューティングドレイクパワーを使用することで、分散し敵を自動追尾する高威力の赤いイオン光弾をツインバレルから放つ。ハイパーウェイブ劇中未使用。サソードパワーを使用する。マキシマムハイパーサイクロンパーフェクトモードを発動し、竜巻状の超巨大エネルギー波を放つ。使用時は反動を相殺するためカブテクターが自動的に展開する(『仮面ライダーディケイド』に登場するカブトは展開しない)。ツールカブトゼクターカブトムシ型昆虫コア。腰部に装着したライダーベルトにセットすることで変身し、その状態から頭部のゼクターホーンを右側に展開することでキャストオフする。35年前、マスクドライダー計画が始動した時から天道総司(日下部総司)の父、日下部総一によって既に資格者が決定されていた。てれびくんの応募者DVDでは、饒舌に喋っていた。ライダーベルトカブトの変身ツール。ZECTにより開発されたものだが、天道が所有するベルトはTVシリーズ本編では日下部総一に擬態したネイティブから、パラレルワールドの映画版では未来からやってきたカブトより妹であるひよりを守る為にそれぞれ託された物である。変身時の出現・装着過程は不明。第9話で、ザビーのパンチを受けてヒビが入ったが、ひより/シシーラワームが手に取った瞬間、彼女の特殊能力で修復された。カブトクナイガンカブトが標準携行している武器。状況に応じて3種のモードを使い分けることが可能。各技名の発声は行われない。出現過程は不明。ガンモード銃型の形態。3点式照準機ダットサイトにより夜間でも3㎞先の対象を正確に狙撃することが可能。側面のセレクターでセミオート射撃とフルオート射撃の切替可能。ジョウントにより無限に送られる電子エネルギーをスナッピングバレル内の小型サイクロトロン粒子加速器によって高エネルギーイオンビームに変換し、「アバランチシュート」を放つ。このエネルギーはアックスモードおよびクナイモード時には刃先に伝えられる。アックスモードガンモードを持ち替えた斧型の形態。主にマスクドフォームで使用する。ガンモードのグリップエンド部・クナイフレームに装備されたバヨネットアックスをエネルギー電子によって超高温化し、触れる物全てを裂断する「アバランチブレイク」を放つ[4]。クナイモードクナイフレームを取り去ったクナイ型の形態。刀身からイオンビーム刃を展開し、10m圏内のあらゆる物を切り刻む「アバランチスラッシュ」を放つ[4]。主にライダーフォームで使用する。ゼクトマイザー各マスクドライダー共通の支援武器(カブトとドレイク以外は未使用)。中央のマザーアクシスを基点に4基の射出砲・マイザーロードを展開、中央上部のタッププレートを押すことにより、マイザーロードから自立飛行破片手榴弾・マイザーボマーを射出する。マイザーボマーはカブトムシ型のカブトボマーで、順次ジョウントにより補充されるので無制限に射出、連続攻撃が可能。ハイパーゼクターカブトムシ型昆虫コア。自らの意思と強大な力を持ち、ジョウント時間移動能力を駆使して自力でも様々な時空を行き来できる。移動方法はカブトゼクターのように羽のゼクターウィングを展開するのではなく、スラスタースリットからの噴射による移動方法をとる。ライダーベルト左側に装着した後にゼクターホーンを倒すことでハイパーキャストオフし、スラップスイッチを叩くことによりハイパークロップアップ状態となる。また、画像の記憶と映写も可能。現代においてZECTが作ったハイパーゼクターは三島の手により起爆装置で破壊されたため、カブトがハイパーフォームになる為に使用したハイパーゼクターは未来から送られたもの。カブトの意志とは無関係に転送されてくることもある[12]。パーフェクトゼクターハイパーフォームの必殺武器。ジョウント移動によりカブトの下に来る。ソードモードからガンモードへの移行のほか、フルスロットルを押すことにより各々の電子音声が発声され、それぞれカブト・ザビー・ドレイク・サソードパワーを行使することができる。カブトパワーはパーフェクトゼクター単体、ザビー・ドレイク・サソードパワーは対応する各ゼクターを合体(このとき各ゼクターはパーフェクトモードに変化する)させることで、各ゼクターの特性を活かした攻撃が可能となる。上記の全ゼクターを合体させることにより、「All Zector Combine」という発声とともに「パーフェクトモード」となる(パーフェクトゼクターのパーフェクトモードを指す)。技の使用時にはそれぞれの技名の電子音が発声される。ザビー・ドレイク・サソードが既に変身している場合は、パーフェクトゼクターからの指令が優先されるため各ライダーは変身解除される。カブトハイパーフォームが変身解除すると、他のゼクターとは異なり、ライダーのスーツやアーマーと同様に粒子状に分解される。最終回で、グリラスワームに力負けして破壊された。専用ビークルカブトエクステンダー本部直属の精鋭部隊・シャドウの指揮官が変身するマスクドライダー。資格者については下記「ザビー資格者の変遷」を参照。モチーフはスズメバチ(マスクドフォームは蜂の巣)で基本カラーは黄色と黒。綴りは「THEBEE」。
フォーム・必殺技仮面ライダーザビー マスクドフォームザビーの第1形態。他のライダーと違い専用武器を持たないため、肉弾戦主体である。仮面ライダーザビー ライダーフォームザビーの第2形態。変身直後に「Change Wasp」と発声される。このとき、ザビーゼクターから伸びるゼクターニードルという針を武器とする。サナギ体を数発のパンチで倒す実力を持つ[14]。必殺技ライダースティング[4]破壊力は17t。波動に変換したタキオン粒子で威力を高め、時空を自在に動き回る敵を原子崩壊・消滅させる。ゼクターニードル上部のフルスロットルを押すことで、「Rider Sting」という電子音声の発声とともに発動、ゼクターニードルで敵を突き刺す。資格者により攻撃方法が異なり、複数の相手を1度に連続で突き刺すことも可能。影山のザビーは33話でカブトの体を貫いている。ツール設定上は専用のゼクトマイザーを持つが本編未使用。マイザーボマーはハチ型のザビーボマーで、食品玩具バンダイキャンディートイにて登場。ザビーゼクタースズメバチ型昆虫コア。高度な社会性を持つ昆虫である蜂をモチーフとする為か、集団の統率者に相応しい人物を資格者に選ぶ。1度資格者として選定した者でも、自分の意にそぐわない方向に向かえば容赦なく見捨てる。そのため他のゼクターに比べ資格者の変遷が激しい。その設定ゆえに出演者からも「男を簡単に乗り換える悪女」などと評され、最終的には資格者が不在となる。左手首に装着したライダーブレスにセットすることで変身し、その状態からザビーゼクター背部のゼクターウィングを上げた後、内側に回転させることで前後を展開させキャストオフする。ライダーブレスザビーのブレスレット型変身ツール。ZECTにより開発された。専用ビークルマシンゼクトロン主にメイクアップアーティストである風間大介が変身するマスクドライダー。モチーフはトンボ(マスクドフォームはヤゴ)。基本カラーは水色。ドレイクゼクターを用いた銃撃戦を得意とし、その戦法を想定した設計思想から利き腕側となる右側に各機能が集中しており、外観は左右非対称である(ただし擬態大介や立川大吾は左手でドレイクゼクターを使いこなしている)。綴りは「DRAKE」。他の変身者は、ワームが擬態した風間大介とネイティブの立川大吾。
フォーム・必殺技仮面ライダードレイク マスクドフォームドレイクの第1形態。4人のライダーに集中攻撃されても変身解除しない防御力があり[15]、水中ではカブトを圧倒している[16]。仮面ライダードレイク ライダーフォームドレイクの第2形態。変身直後に「Change Dragonfly」と発声される。目前のワームが光の矢(光子の集まり)を放ってから命中する前に他者を庇う反応速度を持ち[17]、カブト(マスクドフォーム)を数回殴っただけで変身解除させたウカワームの連撃に耐える防御力がある[18]。必殺技ライダーシューティングタキオン粒子を倍加して噴出し、光弾に変換して射出する。時空を自在に動き回る敵を撃ち抜き消滅させる。ライダーシューティングモードのドレイクゼクターのヒッチスロットルを引くことで、「Rider Shooting」という発声とともに発動する。劇中では弾が当たる直前にクロックアップされない限り、全て命中している[19]。別のタキオン粒子の力によって軌道を変える事ができ、カブトのライダーキックによってそれを跳ね返し、ザビーに当てるという技を披露した。非クロックアップ時に発射してからクロックアップすると、光弾の速度は遅くなる。それを利用して、通常のライダーシューティングとクロックアップ状態のライダーシューティングで敵を挟み撃つ技も存在する。ツールドレイクゼクタートンボ型昆虫コア。ドレイクグリップをかざすと自発的に結合しドレイクへの変身を行う。尾部の2段変身スイッチ・ヒッチスロットル(尾レバー)を引き出し、グリップのトリガーを引いてキャストオフする。変身後はそのまま銃身となり、拳銃のような単発での光弾射撃やマシンガンのような連射のほか、ビームへの切り替えも可能。連射すればサナギ体は容易く倒せるが[20]、マスクドライダーにはあまり効果が無い[21]。ライダーマスクドフォーム時とライダーフォーム時では、銃撃音が異なる。また、ゼクターウィングからタキオン粒子を放出することにより、近接武器として扱うこともできる。ゼクターウィングを折り畳むことでライダーシューティングモードへ変形でき、そのモードではポインター・ミラージュサイトによるレーザーを伸ばすことにより、敵を捕捉することも可能。ドレイクグリップドレイクのグリップ型変身ツール。トリガーを引くことで飛来したドレイクゼクターを呼び寄せてセットさせる。ゼクトマイザーライダー共通の支援武器。マイザーボマーはトンボ型のドレイクボマー。専用ビークルマシンゼクトロンドレイク仕様のマシンゼクトロン。フロントカウルにドレイク マスクドフォームの左肩部にもあるZECTマークがプリントされている。基本スペックは他のものと同様で、テールコンテナにはトンボ型ミサイルを搭載。主に神代剣が変身するマスクドライダー。モチーフはサソリ(マスクドフォームは昆虫の蛹)。基本カラーは紫、複眼の色は緑。サソードヤイバーを用いた剣術を得意とする。装着者の体内酸素濃度を上昇させるクロロトキシンを含むナノ粒子構造体・ポイズンブラッドを生成し装着者を活性化させる。フォームを問わず、クロックアップをしていない状態でも高速で移動する相手を確認することができる。綴りは「SASWORD」。他の変身者は、ネイティブの立川大吾。剣亡き後は装着者が不在となった。本作に登場するライダーの中で唯一昆虫モチーフでない(サソリは節足動物)。
フォーム・必殺技仮面ライダーサソード マスクドフォームサソードの第1形態。ポイズンブラッドを全身に循環させるオレンジ色のチューブ・ブラッドベセルが体中に走るため、特異なシルエットを作る。武装面ではサソードヤイバーの他にも、伸ばして触手のように敵を捕縛するブラッドベセルや、自在に動かし先端部を敵に突き刺すことができる額部のサソードアンテナ(これはライダーフォーム時にも使用可能)が装備されている。仮面ライダーサソード ライダーフォームサソードの第2形態。変身直後に「Change Scorpion」と発声される。アーマーの飛散により両肩のショルダーブレードが露出しており、波動化したタキオン粒子を肩の刃先に送り込むことでショルダータックルを使用できる。必殺技ライダースラッシュサソードゼクター内のポイズンブラッドとタキオン粒子を混じり合わせ光子に変換し、サソードヤイバーの刃先に集約させ光刃を形成し衝撃波として放つ、あるいは連続で直接敵に斬り付ける。サソードニードルを一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、再びサソードヤイバーに押し込むことにより、「Rider Slash」という発声とともに発動する。ツール設定上は専用のゼクトマイザーやマシンゼクトロンを持つが本編未使用。マシンゼクトロンはPS2版のOPにのみ登場。マイザーボマーはサソリ型のサソードボマーで、食品玩具バンダイキャンディートイにて登場。サソードゼクターサソリ型コア。他のゼクターとは違い飛行せず土中から現れるが、ジャンプして空中を飛ぶことも可能。サソードヤイバーにセットして変身し、その状態から尾部を倒してその先端部にあるサソードニードルをヤイバーに押し込み、キャストオフする。サソードヤイバーサソードの刀型変身ツールで、ZECTが開発したものの1つ。サソードゼクター召喚時に「Standby」と発声される。変身していなくても武器として使えるようだが、実際に生身で使った描写は少ない。変身時の出現過程は不明だが、地獄義兄弟入りしてカッシスワームと対峙した際に、所持していたステッキと手品のように入れ替えて出現させたこともある。加賀美新が変身するマスクドライダー。モチーフはクワガタムシ(マスクドフォームは蛹)。基本カラーは青、複眼の色は赤。カブトと同様にマスクドライダー計画でも重要な存在であり、計画書や誕生の詳細を知る者からは「戦いの神」とも呼ばれる。綴りは「GATACK」。
フォーム・必殺技仮面ライダーガタック マスクドフォームガタックの第1形態。両肩部には大口径火器・ガタックバルカンが2門装備されており、ジョウントを応用した「無限弾装」により転送・チャージされるイオンビーム光弾を毎分5000発連射出来る。また高エネルギーを圧縮させプラズマ火球弾として放てば、1km圏内のあらゆる物質を高温と超高圧で消滅させる[4]。仮面ライダーガタック ライダーフォームガタックの第2形態。変身時はマスクドアーマーの飛散後、頭部左右に倒れていたガタックホーンが起立し側頭部の定位置に収まり、「Change Stag Beetle」と発声される。通常の肉弾戦に加え、両肩に装備されている一対の曲剣ガタックダブルカリバーを用いた二刀流による剣戟格闘戦も可能となる。最終回ではブーメランのように敵に投げつけて攻撃している。カブトのライダーキックを受けてもまだ戦える耐久力[22]と、数m先から放たれたイオンビームに対処出来る機動力を併せ持つ[23]。必殺技ライダーキック[4]破壊力は19t。波動に変換したタキオン粒子で威力を高め、時空を自在に動き回る敵を原子崩壊・消滅させる。跳び蹴り・跳び回し蹴りのどちらかを放つ。ガタックゼクターのスイッチ・フルスロットルを3度連続で押した後、ゼクターホーンを一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、再び倒すことで「Rider Kick」の発声とともに発動する。ライダーカッティング[4]刃先から生じるイオンエネルギーで30m圏内のあらゆる物体を切り刻む。ガタックダブルカリバー(プラスカリバー&マイナスカリバー)をカリバーフルカムを基点にして重ね鋏のようにすることで、「Rider Cutting」という発声とともに発動する。相手を挟み込む場合と、エネルギー波を出すことにより一定の範囲内にあるものを切断する場合があり、ライダーキックとの併用も可能。エクステンダー落とし空中からガタックエクステンダーもろともにライダーキックを放つ。破壊力は19t。仮面ライダーガタック ハイパーフォーム『てれびくんDVD』とPS2版に登場。ガタックの第3形態。カブトが装着するはずのハイパーゼクターを装着し変身したガタックの最強形態。ガタックホーンが大型化し、胸部のアーマーは内部にタキオンプレートを収納した、以前の2倍以上の強度を持つガタックプロテクターへと再構成されている。 カブトと同様、通常形態とガタックプロテクターを展開したハイパークロックアップ形態がある。必殺技ハイパーライダーキックハイパークロックアップした状態から飛行して強化されたライダーキック(跳び回し蹴り)を放つ。ハイパーゼクターのゼクターホーンを倒すことで、「Maximum Rider Power」の発声とともにハイパーゼクターからガタックゼクターにマキシマムライダーパワーが送り込まれた後、ライダーキックの手順を踏むことで発動する。破壊力は30t。ツールガタックゼクタークワガタムシ型昆虫コア。「戦いの神」と呼ばれ、その名前が示す通り好戦的な性格。資格者を認めにくく、自らが資格者と認めない者には容赦のない攻撃を仕掛け排除するが、カブトと同じく35年前に既に資格者は決定されていた。腰部に装着したライダーベルトにセットすることで変身し、その状態から頭部のゼクターホーンを倒すことでキャストオフする。他のゼクターと違い、唯一音声が高めかつエコーが若干かかる。登場自体は21話から。てれびくんのDVDにおいてのみ、饒舌に喋っていた。ライダーベルトガタックの変身ツール。カブトのライダーベルトとの差異は一部の配色のみ。出現・装着過程は不明。ガタックダブルカリバーガタック ライダーフォーム及びハイパーフォームの専用武器。右肩に装着された右手用のプラスカリバーと左肩に装着された左手用のマイナスカリバーの2本で構成されており、それぞれジョウントによりプラスとマイナスの荷電粒子エネルギーが無限に送られ、それを刃先に集めることにより触れる物全てを裂断する。マスクドフォーム時にはガタックバルカン内部に格納されており、キャストオフ時にライダーフォームの両肩に装着された形で出現する。ハイパーゼクターカブトが使用しているものと同型。てれびくんの応募者サービスDVDで、カブトのハイパーゼクターが未来から呼び寄せた。専用ビークルガタックエクステンダー資格者が変身するマスクドライダー。モチーフはショウリョウバッタ。
このシステムは極秘裏に開発されたものであり、当初は三島さえも存在を知らなかった。赤い靴システム同様に対ネイティブの極秘兵器という説が超全集で紹介された。矢車がどちらも持っていたが誰に渡されたのか、どこで手に入れたのかについて劇中では描かれていない。設定では加賀美陸に渡されたことになっている。また、マスクドフォームを持たず、変身すると最初からライダーフォームの状態となるほか、1つのゼクターにより1人の装着者がパンチ・キックどちらの戦闘形態にも選択的に変身できるというリバーシブルの変身機構となっている(ただし、劇中では1人が両形態を使い分けて戦うことはなかった)など、他のライダーシステムとは異なる。劇中でクロックアップを使うことはないが設定上は使用可能で事実PS2のゲーム版では使用することができる。
仮面ライダーキックホッパー[]矢車想が変身するマスクドライダー。基本カラーは緑、複眼の色は赤。変身直後に「Change Kick Hopper」と発せられる。左脚側面には、ゼクターと連動して力の解放を助長するバッタの脚の形をした特殊兵装アンカージャッキが装備されており、キックを主体とした戦闘に優れる。ネーミングは仮面ライダーの初期案である「仮面ライダーホッパーキング」から。綴りは「KICK HOPPER」。
必殺技ライダーキックアンカージャッキを作動させて左足で前蹴りを放つ。ホッパーゼクターの脚部・ゼクターレバーを付け根部分のタイフーンを基点に動かすことで、「Rider Jump」の電子音声とともに空中高くに跳躍し、ゼクターレバーを元の位置に戻すことで発動する。アンカージャッキの反動を利用した連続キックによる複数の敵への連続攻撃や、ライダージャンプで敵を空に蹴り上げての攻撃などの応用技を持つ。また、映像上判別しにくいが左足で決めるライダーキックであり両足で繰り出す技ではない。破壊力は20tと、カブト・ガタック・ダークカブトのライダーキック・ダークライダーキックの威力を上回る。仮面ライダーパンチホッパー[]影山瞬が変身するマスクドライダー。基本カラーは茶、複眼の色は白。変身直後に「Change Punch Hopper」と発せられる。右腕側面にはキックホッパーのものと同様のアンカージャッキが装備されており、パンチを主体とした戦闘に優れる。綴りは「PUNCH HOPPER」。
必殺技ライダーパンチキックホッパーと同様の手順で跳躍しパンチを放つ。破壊力は19t。ツール(ホッパーシリーズ)設定上は専用のマシンゼクトロンやゼクトマイザーを持つが本編未使用。ホッパーゼクターバッタ型昆虫コア。イオンエンジンを噴射して跳躍移動し、ジョウントも可能。電子音声はガタックのものよりもエコーが強い。同型のものが2機あり、緑と茶の2つの面のどちらを表にするかで異なる形態となるリバーシブル構造となっている。緑色面を表にした場合はキックホッパーに、茶色面を表にした場合はパンチホッパーに変身する。ゼクトバックルキックホッパー及びパンチホッパーの変身ツール。ザビー・ドレイク・サソードが装着しているものと同型であるがホッパーの場合は最初から実体化しており、バックル部を展開させてホッパーゼクターを乗せるようにセットアップする。ライダーベルトと同様、出現・装着過程は不明。擬態天道総司が変身するマスクドライダーであり、彼を実験体として製作されたカブトの試作型。モチーフはカブトムシ(マスクドフォームは蛹)。姿形はカブトそっくりだが基本カラーは黒、複眼の色は黄色。主人公と同じ名前を持つ偽物の存在のライダーは次作以降も(電王は映画、ディケイドはゲームのみではあるが)登場している。変身前が主人公のドッペルゲンガーの存在なのは劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINALのリュウガと同じである。ただし、人外の存在であるリュウガと異なり、こちらは元は人間であった者が怪物(ネイティブ)化したものであり、詳細不明だが別人としての素顔を持つ。綴りは「DARK KABUTO」。
フォーム仮面ライダーダークカブト マスクドフォームダークカブトの第1形態。造形、複眼以外のカラーリングはカブトと同じ。仮面ライダーダークカブト ライダーフォームダークカブトの第2形態。造型はカブトと同型だが、基本カラーの違いとともに、頭部、胸部、肩部のアーマーには基板のような赤い模様がある等の外見上の差異がある。マキシマムハイパータイフーンを受けても戦闘可能なほどの防御力を持つ[24]。必殺技ダークライダーキックカブトと同様の手順でライダーキックを放つ。破壊力は19tと威力も同等。PS2版では相手に踵落しを浴びせ膝を突いた相手をそのまま踏み抜く。ツールダークカブトゼクターカブトムシ型昆虫コア。造型はカブトゼクターと同一で配色が異なる。ライダーベルトダークカブトの変身ツール。カブトやガタックのライダーベルトとの違いは配色のみ。出現・装着過程は不明。ゼクトクナイガンダークカブトが標準携行している万能武器。劇場版でケタロス・ヘラクスが使用するものと同機種。出現過程は不明。専用ビークルダークエクステンダーダークカブト専用特殊強化バイク。本編未登場で、PS2版のOPにのみ登場。カブトエクステンダーと造形は同一だが色は黒が基調である。隕石に内包されて地球に飛来した地球外生命体であり、地球上に棲息する虫・甲殻類に似た外観・特性を持つ。高度な知性と後述する特殊な形態・能力を駆使し、密かに人間を殺害しながら繁殖し続けている。
渋谷隕石に内包されて地球に侵入したワームは、基本的には組織ではなく個体の寄り集まりに過ぎず、各々が人間社会に潜り込むため好き勝手に人間を殺戮している。しかし中にはワーム全体の繁栄のため、多数のワームを従えグループを形成し活動する者も存在する。劇中ではウカワーム(間宮麗奈)やカッシスワーム(乃木怜治)がワーム軍団を率いていた。余談だが、生物学的な分類を絞ったため、ライダーシリーズとして本作で初めて採用されたモチーフの生物も多い[25]。
その他、対ワーム以外の端末は誤作動を起こすこと[28]、当初は擬態したワームの体温が人間より低かったため、サーモグラフィーで擬態を見破れたが[29]、中盤からはZECTであってもアンチミミック弾が無ければ看破出来なくなっている[30]。
35年前に隕石に内包されて地球に侵入した別種のワーム。渋谷隕石に内包されて侵入したワームとは敵対関係にあり、命を狙われている。
地球に到達した当時、近い未来に敵対するワームが地球に侵入することを予期したネイティブは人類と接触。自分達の身を守るため人類と手を組み、彼らと共にZECTを結成。キャストオフやクロックアップといった自らの生体構造を提供してマスクドライダーシステムの開発を促す代わりに、システムを装着した人間に自分達を守ってもらうという契約を交わした。人類との共存を望む者もいるが、根岸ら上層部の者達は人間に成り代わり自分達が地球の支配種となるべく、地球到達時より密かに計画を練り遂行していた。ZECT結成後、長らく公には姿を見せなくなるが、この間にも人工的に人間をネイティブに変貌させる研究や、武装の開発を行っていた。成虫体はひよりことシシーラワームと三島がワーム化したグリラスワームのみ確認できる。
劇場版では、このネイティブと同じ形状(頭部に巨大なツノが生えている)をしたものが隕石に内包されて現れた敵であり、「ワーム」として扱われる。
超高速の特殊移動方法。ワーム成虫体や各ライダーフォームが、体を駆け巡るタキオン粒子を操作し、時間流を自在に行動できるようになることで行う。ワームは自らの意思で、ライダーの場合は腰部のベルトにあるスイッチに触れることにより発動する。スイッチはバックル中心部の両脇にあり、カブト・ガタック・ダークカブトはプッシュ式のスラップスイッチ、他ライダーはスライド式のトレーススイッチである。
長時間のクロックアップが装着者にどのような負担を掛けるのかは説明されていない。
カッシスワームは、事実上時を止めるほど速いクロックアップ「フリーズ」を発動可能。「フリーズ」を使用した存在にとっては、クロックアップやハイパークロックアップした存在も停止しているのと全く変わらない。
また、本編ではコメディ部分に使われることが無かったが、番組終了後のミニドラマでは天道がババ抜きで加賀美の手札を見るためだけに使用している。なおプロデューサーは「(美しそうだから)炎の中でのクロックアップが見たい」と希望しており、それに絡んで隕石、ロケットといった宇宙的要素を含め劇場版の基盤もできたが、そのシチュエーションで戦うシーンは作られなかった。
クロックアップの数十倍のスピードで活動できる特殊移動方法。速さでは「フリーズ」に及ばないが、現在・過去・未来へ思いのままに行き来することも可能。ハイパーゼクターのハイパークロックアップスイッチを押すことで発動する。
クロックアップと同様に制限時間があり、発動時には「Hyper Clock Up」、終了時には「Hyper Clock Over」とそれぞれ発声される。ハイパークロックアップした視点からは、クロックアップした物体もスローで視認される。
ワームから人類を守るための組織。ネイティブをワームから守るための組織でもある。物語開始から35年前、ネイティブにワームの襲来を予言された加賀美陸により設立された。超法規的な権限を持つ。ゼクターやライダーベルトなどはこの組織が開発している。
組織の全容は徹底的な秘密主義により秘匿されており、ZECTメンバーでさえ全貌を把握することができない。これはZECT内部に擬態したワームが侵入することを防止する為とされる(実際に劇中ではワームの侵入により犠牲者を出すことがある)。また、人事面では実力主義を採用しており、実力を評価されれば一般隊員はもちろん、入隊して日の浅い者でもすぐ高い地位に立つことが可能である。代わりに任務の失敗が積み重なると降格・追放される他、地位相応の力がないと判断された上官は、部下に見限られることもある。表向きは「ワーム根絶・人類保護」を掲げているが、実際は人命はあまり重視されず、ワーム一掃の為なら人質を用いて脅迫したり、犠牲者が出ることを前提とした作戦を行うこともある。
組織構成は名目上のトップは陸だが、それより上に評議会という最高意思決定集団が存在し、組織の最終決定は彼らにより下される。評議会のメンバーは全員ネイティブである。この他、陸を補佐する三島正人と実際にワームを調査・掃討する複数のチームなどで構成される。また、本部の決定を絶対視する反面、各チームが自由裁量で活動するケースも多く見られ、結果的にチームごとの連携が悪くなることもある。登場したチームは田所が指揮をとる田所チーム、東省吾が指揮を執る東チーム、ザビー資格者が指揮を執る精鋭ゼクトルーパー部隊シャドウ、天道がリーダーで副官を高鳥蓮華が務めた天道チーム。
ZECTの汎用戦闘員(またはこれらの総称)。黒ずくめのヘルメットにユニフォームを纏い集団で行動する。モチーフは蟻。
外装額のメカニカルアンテナやポインターにより自分の位置を知らせ、各部隊長やZECT指令車からの指示を受ける。ボディアーマーには鋼鉄の10倍の強度を持ち、刃物・ライフル・鉄鋼弾に対処できるスペクトラプレートを採用している。その後スーツは次作『仮面ライダー電王』のレオソルジャーに改造された。ツールマシンガンブレードゼクトルーパーの共通携行武器で、装弾数3000発のホローポイント弾を内装するマズル銃。右腕に装着して使用する。トリガーを引く際に任意で発射弾数を変える可変バースト機能を備えており、通常の発射速度は600発 / 分。最大射程は2000mを誇り、徹甲・炸薬・焼夷弾を装填選択することも可能。白兵戦時には、先端に内蔵されたウーツ鋼鉄製・格闘専用ブレードを展開する。ライダーや成体ワーム、サナギ体に対しては、精鋭部隊「シャドウゼクトルーパー」による一斉射撃でさえ牽制程度にしかならない[34]。しかし物語終盤ではサナギ体を瞬時に射殺し[35]、劇場版ではドレイクを倒す程の威力を見せた。シールドユニットとガトリングユニット組み合わせることでアリ型のメカになる特殊装備。劇中未登場。シャドウゼクトルーパー(ゲーム版より呼称)本部直属の精鋭部隊。スーツは金色のラインが入っており、マシンガンブレードの連射にも耐える[36]。影山や潜入した天道が装着して戦闘した事もある。ブライトルーパー(本編では未呼称)ゼクトルーパー訓練生。標準カラーは白。高鳥蓮華が装着してワイヤーを使用した事もある。テンプレート:ネタバレ終了
括弧内の数字は出演回
テンプレート:出典の明記
各回にタイトルはなく、ここで「サブタイトル」としているものは、新聞のテレビ番組欄やテレビ番組情報誌などにて表記されたものである。尚、翌年の「仮面ライダー電王」以降は全て本編中にタイトルが表示されており、2010年現在、各話にタイトルが存在しなかった最後の仮面ライダー作品である。
登場ワームのリンク先はモチーフとなった生物である。モチーフとなった生物はテレビ朝日内公式サイトの記述[48]による。
各話終了時、映像が数枚の植物の葉により埋まれる。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場ワーム | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
2006年 1月29日 | 1 | 最強男 |
| 米村正二 | 石田秀範 |
2月5日 | 2 | 初2段変身 |
| ||
2月12日 | 3 | 俺が正義!! |
| 田村直己 | |
2月19日 | 4 | 愛を説く!! |
| ||
2月26日 | 5 | 捕獲指令!! |
| 長石多可男 | |
3月5日 | 6 | オレ様の花 |
| ||
3月12日 | 7 | 2号新登場 |
| 石田秀範 | |
3月19日 | 8 | 怒れる豆腐 |
| ||
3月26日 | 9 | 蜂の乱心!! |
| 田村直己 | |
4月2日 | 10 | 友じゃねぇ |
| ||
4月9日 | 11 | 合コン燃ゆ |
| 井上敏樹 | 田﨑竜太 |
4月16日 | 12 | 化粧千人斬 | |||
4月23日 | 13 | チーム解散 |
| 米村正二 | 長石多可男 |
4月30日 | 14 | 裏の裏の裏 |
| ||
5月7日 | 15 | 怪人名医!? |
| 井上敏樹 | 鈴村展弘 |
5月14日 | 16 | まさかの嵐 |
| ||
5月21日 | 17 | 甦る記憶!! |
| 田﨑竜太 | |
5月28日 | 18 | さらばゴン | |||
6月4日 | 19 | さそり富豪 |
| 長石多可男 | |
6月11日 | 20 | ねぇじいや | |||
6月25日 | 21 | VSクワガタ |
| 米村正二 | 田﨑竜太 |
7月2日 | 22 | 誕生特別編 |
| ||
7月9日 | 23 | 謎+謎=X |
| 田村直己 | |
7月16日 | 24 | ラーメン道 | |||
7月23日 | 25 | 驕る捜査線 |
| 長石多可男 | |
7月30日 | 26 | 激震する愛 | |||
8月6日 | 27 | 俺!? 殺人犯 |
| 井上敏樹 | 田﨑竜太 |
8月13日 | 28 | なぜ!? 絶命 |
| ||
8月20日 | 29 | 闇キッチン |
| 石田秀範 | |
8月27日 | 30 | 味噌汁昇天 |
| ||
9月3日 | 31 | 衝撃の事実 |
| 米村正二 | 長石多可男 |
9月10日 | 32 | 解ける謎!! |
| ||
9月17日 | 33 | 萌える副官 |
| 田﨑竜太 | |
9月24日 | 34 | 砕け超進化 | |||
10月1日 | 35 | 地獄の兄弟 |
| 石田秀範 | |
10月8日 | 36 | 赤い靴暴走 |
| ||
10月15日 | 37 | 学校の怪談 |
| 長石多可男 | |
10月22日 | 38 | あぶない妹 | |||
10月29日 | 39 | 強敵黒カブ |
| 井上敏樹 | 田﨑竜太 |
11月12日 | 40 | 最大の哀戦 | |||
11月19日 | 41 | 敗れる最強 |
| 米村正二 | 石田秀範 |
11月26日 | 42 | 最凶VS.最恐 |
| ||
12月3日 | 43 | 俺を狙う俺 |
| 柴崎貴行 | |
12月10日 | 44 | 生きるとは | |||
12月17日 | 45 | Xマス激震 |
| 井上敏樹 | 長石多可男 |
12月24日 | 46 | さらば剣!! | |||
2007年 1月7日 | 47 | 最終章突入 |
| 米村正二 | 石田秀範 |
1月14日 | 48 | 天道死す!! |
| ||
1月21日 | 49 (FINAL) | 天の道 |
ビデオリサーチ調べ、関東地区
バンダイナムコゲームス・バンダイレーベルより2006年11月30日にプレイステーション2用の格闘アクションゲームとして発売。平成ライダーシリーズの番組名を冠した物としては現在最後となるコンシューマーゲームでもある。開発は、『龍騎』以降のライダー作品ゲームを開発してきたdIGIFLOYD。販売本数は約3万本。
テレビシリーズと劇場版に登場する全ライダー(コーカサス及びケタロスの声は別人が担当)に加え、ガタック ハイパーフォームや一部ワームも使用可能キャラクターとして登場する。また、前作『響鬼』までとは異なり、プレイステーション版『仮面ライダー』『仮面ライダーV3』におけるショッカーやゲルショッカーの戦闘員との戦闘パートと同様に3D対戦ゲームとなっており、数人同時に入り乱れての殺陣を再現している。
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