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仮面ライダーディケイド | |
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テレビドラマ | |
原作 | 石ノ森章太郎 |
監督 | 田﨑竜太、金田治 長石多可男、石田秀範 柴崎貴行、田村直己 |
制作 | テレビ朝日、東映、ADK |
放送局 | テレビ朝日系 |
放送期間 | 2009年1月25日 - 8月30日 |
話数 | 全31話 |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『仮面ライダーディケイド』(かめんライダーディケイド、欧文表記:MASKED RIDER DCD)は、2009年(平成21年)1月25日[1]から同年8月30日までテレビ朝日系列で毎週日曜8時00分から8時30分(JST)に放映された特撮テレビドラマ作品、及び作中で主人公が変身するヒーローの名称である。ハイビジョン制作(アナログ放送ではレターボックス放送)。
「平成仮面ライダーシリーズ」第10作。キャッチコピーは「全てを破壊し、全てを繋げ!」「平成ライダー? 10年早ぇよ!」[2]。
テンプレート:ネタバレ
光 夏海は、無数の仮面ライダーが「1人の標的=ディケイド」に総攻撃を仕掛けて全滅するという夢を繰り返し見てはうなされていた。現実に戻れば家業の「光写真館」に居候している青年、門矢 士がきちんと写真を撮らないと客から苦情を受け、謝罪と士への説教をする毎日。
ある日、突如世界のあちこちで謎のオーロラとともに無数の怪人が現れ、人々を襲い始める。夏海と離れ離れになった士は謎の青年・紅渡と接触し、自分がディケイドと呼ばれる仮面ライダーであることを知らされる。夏海と合流した士は、彼女が見つけたバックルで仮面ライダーディケイドに変身して怪人たちを倒すが、世界の崩壊は止まらない。
士は再び現れた渡により、それぞれの仮面ライダーが戦う9つの並行世界が1つに融合し、最終的に崩壊しようとしているということと、士は九つの世界を旅してそれを防ぐ使命を課せられた存在だということを告げられる。こうして士は自分の写せる世界を探すために、また、夏海は夢で見たディケイドへの不安から異世界への旅に出ることを決意する。
『仮面ライダークウガ』から始まった「平成仮面ライダーシリーズ」の10作目[3]にあたる本作は、「平成仮面ライダー10周年プロジェクト[4]」の一環で製作され、「10年に1度のお祭り」というコンセプトの下で平成ライダーシリーズに登場する歴代の仮面ライダーが総登場するクロスオーバー作品である。さらに番組後半では同時期放送の『侍戦隊シンケンジャー』や昭和の仮面ライダー作品ともクロスオーバーを展開した。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズが共演するテレビ作品は、本作品が初となる。
仮面ライダーディケイドは本来の姿に加え、『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダーキバ』までの主役ライダー9人にも変身することができる。主役以外のライダーたちも仮面ライダーディエンドに召喚されたり、並行世界に存在するライダーとして次々と登場する。また、ゲストに原典の俳優を起用したり(詳細は#ゲストを参照)、原典の特撮演出やBGMを再現するといった演出が行われている。一方で各世界は「リ・イマジネーション(再構築)」と呼ばれる構想の下、設定が変更されている。
当初、この作品は2つの企画の流れから制作された。1つは『仮面ライダーバトル ガンバライド』、そしてもう1つは平成仮面ライダーたちが共闘する単発での『劇場オリジナル作品』である。しかし、元々「平成仮面ライダーシリーズ」は作品ごとに設定が異なるため、世界観が異なるライダーたちを同時に出すことが難しかった。そこで前々作「電王」の企画候補であった「パラレルワールドを主人公であるライダーが旅するロードムービー」というコンセプトを採用。現在の作品像ができあがった[5]。また、デンライナーで各々のライダーが活躍する年号へ移動するという「電王2」という企画もあった[6]。
『電王』終了後に東映東京撮影所所次長に就任したためプロデュース業を離れていた白倉伸一郎が、本作品で2年ぶりに現場復帰。メインライターは、『仮面ライダー剣』以来のライダーシリーズ参加で、白倉とは初の仕事となる會川昇が担当していたが、1クール(第13話)終了次点で降板した[7]。會川の降板以降は「ブレイドの世界」「響鬼の世界」などに関わり、劇場版の脚本を担当した米村正二が実質メインライターの役割を担った。また、「電王の世界」「シンケンジャーの世界」は両作品でメインライターを務めた小林靖子が、「ネガの世界」「ディエンドの世界」は『アギト』『555』『キバ』のメインライターである井上敏樹が、「カブトの世界」は仮面ライダーシリーズに初参加となる古怒田健志が担当した。
また原典でクリーチャーデザインを手掛けたデザイナーの面々が、各「世界」ごとに登場するオリジナル怪人を新規に作成している。
『仮面ライダー電王』と『仮面ライダーキバ』で主題歌や挿入歌を担当した鳴瀬シュウヘイが主に「士」サイドの音楽を、中川幸太郎が「世界」サイドの音楽を作曲している[8]。
『響鬼』以来5作連続でプロデューサーを手掛けたテレビ朝日の梶淳は本作を最後に降板し、後任を本井健吾に譲った。また白倉もその後の東映社内の人事異動で本作が最後の作品となり、以後平成ライダーシリーズは武部直美と塚田英明が隔年で東映側のチーフプロデューサーを務めることとなる。
本作以降の作品のストーリーや関連商品のピーク時期を、同じスーパーヒーロータイム枠のスーパー戦隊シリーズ(毎年2月開始)とずらすことを目的とし、本作は全31話という1年に満たない放送期間で終了した。
最終話はディケイドがスーパーアポロガイストを倒し、「ライダー大戦」が始まったところで終了しており、その続きは12月12日公開の新作映画(『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』。告知当時、タイトル未発表)として公開する旨が告知された。これはそれまでの各回の演出に沿ったラストシーンに映画の告知を続けたものであったが、一部の視聴者から批判意見が出た。批判は放送倫理・番組向上機構(BPO)にも寄せられ、審議を受けた。BPOからの質問を受けたテレビ朝日は、最終話終了後に明確な区別なく映画の告知を行ったのは適切な手法ではなかったと回答し、これを受けてBPOでは配慮ある番組制作を行うよう局側に伝えることとした[9]。
テレビ朝日は「『ディケイド』のテレビ本編では、最終回より前のレギュラー放送において、一つのエピソードが終了した後、番組のエンディングで唐突に次の「旅」の予告が始まるという演出手法をとっていました。(第105回 放送と青少年に関する委員会議事概要)」と説明した。また、プロデューサーの白倉は「最終話のラストシーンは、第1話で夏海が見ていた夢と繋がる演出であり、映画への繋ぎではない(要約)」と日刊サイゾーのインタビューに答えている[10]。一方で主演を務めた井上正大のインタビューによれば、渡された台本には「最終話」の文字がなく、最後に「つづく」と書かれていたという[11]。
本放送終了後の10月4日から2010年5月9日にテレビ朝日のみで再放送された。次回予告は省略されており、代わりに劇場版仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊VSシリーズの予告を放送した。また、30話と31話(最終話)は上記の理由から再編集された「特別編」となっており、本放送と一部内容が異なる。東映チャンネルでは2010年12月の特集で放送された。このエピソードは『平成仮面ライダーFINALエピソードコレクションDVD』に収録されている。
『ガンバライド』との連動もあり、玩具の売り上げは好調で2009年度のバンダイ個別のキャラクター別売上においてはそれまでトップであった『ガンダムシリーズ』を抜き、過去最高の175億円を記録した。ただし、この売り上げは仮面ライダーシリーズとしての売り上げであり、後番組である『仮面ライダーW』の売り上げも含まれているため、『仮面ライダーディケイド』単作としての売り上げは不明である。また、『仮面ライダー響鬼』以降は低下していた視聴率も上昇し、平均視聴率は8.0%に回復した。また後の作品『仮面ライダーW』、『仮面ライダーオーズ/OOO』の成功にも導く結果にもなった[12]。
「仮面ライダーディケイドの登場人物」を参照
各世界に存在する仮面の戦士たち。過去作に登場したライダーの詳細は、名前に貼ったリンクを参照。異なる世界で複数存在するライダーもいる。夏海の夢に登場するライダー個々の詳細は割愛する。
光写真館を拠点に様々な異世界を渡り歩く仮面ライダー[13]。ディケイドとディエンドはライダーカードを使って戦う「次元戦士」[14]であり、彼らが使用するツール一式は、大ショッカーによって開発された。
仮面ライダーディケイド[]門矢士が変身する仮面ライダー。基本カラーはマゼンタで、複眼の色は緑。別名全てのライダーを破壊する存在・全ての破壊者・世界の破壊者・悪魔。様々な並行世界のライダーの力を受け継ぐとされ、後述のカメンライドによりクウガからキバまでの平成ライダーに変身できる。様々な異世界・ミラーワールドを自在に行き来することができ、原典では特殊な方法でしか倒せないアンデッド・魔化魍も倒すことが可能。さらに、各世界のライダーを支援武器または兵器に変形=ファイナルフォームライドさせ、ファイナルアタックライドにより必殺技を発動できる。士がかつて全てを失ったために各ライダーのカードが効力を失っていたが、異世界で他のライダーと心を通わせることでそのライダーに関与する力が使用可能となる。
ボディのいたるところに「10」を意味する「十」や「X」の意匠が取り入られている。ディケイドが使用するアイテムにはディケイドの顔を模した紋章が描かれているが、これはバーコードがモチーフとなっている。
フォームカメンライドカードによってディケイドや他の仮面ライダーに変身した形態及びその変身能力の総称。ディケイドライバーに埋め込まれた「トリックスター」と呼ばれる秘石のエネルギーを動力源として代用とすることで、適合条件(ファイズの「オルフェノク因子」・ブレイドの「アンデッド融合率」・電王の「特異点」・キバの「魔皇力」など)が必要なライダーへの変身を可能にしている[15]。カメンライド時の姿は、ベルトがディケイドライバーであること以外はオリジナルと同様である。そのためオリジナルのライダーがベルトで引き出す能力(クウガ・キバのフォームチェンジ・カブトのクロックアップなど)や、それぞれ異なる種類のカードを必要とする能力(例:龍騎のアドベントカード・ブレイドのラウズカード)はフォームライド・アタックライドで代用する。対応するライダーのファイナルアタックライドにより必殺技も発動可能。強いダメージを受けるとディケイドの姿に戻る。ディケイドがカメンライドする9人のライダー・フォーム海東大樹が変身する仮面ライダー。基本カラーはシアン。鳴滝はいずれディケイドとディエンドは互いに滅ぼし合うと発言している。
ディケイド同様、各世界の行き来が可能。カメンライドによりカードに刻まれた仮面ライダーの情報を実体化し召喚する能力を持ち、ファイナルフォームライドやそれに応じたコンビネーション技はディケイド同様に使える。身軽な動きと銃撃を活かしたヒット&アウェイ戦法を行う。
アタックライドにより、ディエンドライバーの高速連射や分裂弾で攻撃する「ディエンドブラスト[19]」や、身体を透明化させて姿を消す「ディエンドインビジブル」、呼び出したライダーの必殺技によるフォーメーション「クロスアタック」を発動する。さらに29話から鳴滝によりもたらされた専用のパワーアップカードによって、自身の分身を生成する「ディエンドイリュージョン」等の新たな技が追加された。
本作主要ライダーの中で唯一、専用ビークルが存在しない(『オールライダー超スピンオフ』第3話でネタにされた)。
単体必殺技ディメンションシュートファイナルアタックライド(ディエンド)により、ライダーの図柄(クウガからキバまでの平成主役ライダーとディエンド自身)が描かれた半透明のカードが照準となって標的を捕捉し、カードのエネルギーを込めた巨大なビームを発射する。その際、召喚されたライダー達も還元され、エネルギーの一部となるが、還元されない場合もある[21]。ツールディエンドライバーディエンドへの変身にも使う50口径の銃型専用武器。変身前・後を問わず、高威力のエネルギー弾を放つ2連式の銃として使える。銃身側面中央部に設けられたカード挿入口にライダーカードを装填し、銃身をポンプアクションの要領で前にスライドさせることで、そのカードの種類が発声されて待機音が鳴り始め、トリガーを引くことでそのカードの能力名などが発声された後、カードの裏面に描かれたライダーの紋章の投影図が発射されて効果を発揮する。ライダーカードを複数枚同時に使うことも可能。音声はディケイドライバーとほぼ同様。ライダーカード普段は左腰に携行される。内部がクラインの壺へと通じるライダーカードホルダーに収納されており、ディエンドライバーに装填することで封じられたエネルギーを解放し、各々の効果を発揮することができる。カードのカテゴリーはディケイドのものと同等だが、変身に用いるディエンド以外のカメンライドは、描かれたライダーを実体のある幻として召喚する効果を持つ。使うカードについてはライダーカードを参照。仮面ライダークウガ[]小野寺ユウスケが変身する仮面ライダー。原典同様、「クウガの世界」の住人から「未確認生命体4号」と呼ばれ、「超変身」と叫んでフォームチェンジする。原典に登場する一部のフォームには変身しない。
マイティフォームの変身音は、原典の変身音をアレンジした物が使用されている。なお、アルティメットフォームの変身音が原典と異なる[22]。
ユウスケが士たちの旅に同行してからは、ディケイドとディエンド同様異世界を巡る仮面ライダーとして、他のライダーたちとともに戦闘に参加する。
フォーム・FFR形態・必殺技マイティフォームクウガの基本形態である「赤のクウガ」。格闘戦が得意で、必殺技は「マイティキック」。ドラゴンフォームクウガの特殊形態の1つで、ジャンプ力やスピードが大幅にアップした「青のクウガ」。ドラゴンロッドによる棒術戦が得意。必殺技は「スプラッシュドラゴン」。ペガサスフォームクウガの特殊形態の1つで、目や耳の感覚が研ぎ澄まされた「緑のクウガ」。ペガサスボウガンによる銃撃戦が得意。必殺技は「ブラストペガサス」。タイタンフォームクウガの特殊形態の1つで、腕力と耐久力を特化させた「紫のクウガ」。タイタンソードによる剣術戦が得意。必殺技は「カラミティタイタン」。グローイングフォームクウガの不完全形態である「白のクウガ」。原典と異なり、角の大きさが他のフォームと変わらなく、変身するのに2時間の回復がなくなっている。アルティメットフォーム(ダークアイズVer.)クウガの最強形態で、キバーラはアルティメットクウガと呼称している。夏海が見るライダー大戦の夢で、クウガが自らこの形態になり、ディケイドと一騎打ちする。後の「ライダー大戦の世界」の戦い(特別編除く)で、スーパーアポロガイストの攻撃からディケイドを庇い、致命傷を負ったところを、キバーラの力で変身させられ、ディケイドに襲い掛かったことで、夏海が見た夢が現実になってしまった。クウガゴウラムクウガのFFR形態。形状は原典に登場した支援メカのゴウラムに模している。巨大な両顎で、空中から相手に突撃する攻撃が得意。必殺技は、両顎で標的を捕らえて急降下し、ディケイドの跳び蹴りで挟み潰す「ディケイドアサルト」。ツールアークルクウガの変身ベルト。ディケイドを敵視する鳴滝がユウスケに託した物[23]。専用ビークルトライチェイサークウガの専用マシン。原典と異なり、変身前と変身後で車体色を使い分けていない。「9つの世界」を司る仮面ライダー(前述のクウガもその一人)。ディエンドがカメンライドで召喚する場合もある。各自がディケイドやディエンドの能力により、基本形態からファイナルフォームライド(あるいは「ファイナルフォームライダー」[24])形態(以下、本項ではFFR形態と表記)に変形することが可能。その際、ディケイドは「ちょっとくすぐったいぞ」、ディエンドは「痛みは一瞬だ」と発言する。さらにファイナルアタックライドで必殺技[25]を発動する。支援用に変形したライダーはカードの効果が続く間に自分の意思で形態を変え、ディケイドとの連携攻撃ができる。ディエンドが発動した場合は技の名も変わる(括弧内に表記)。
仮面ライダーキバ[]ワタルが変身する「キバの世界」を司る仮面ライダー。ファンガイアの王位継承者が変身する権利を持ち、先代の王であるビートルファンガイア(ワタルの父親)も変身できる。
フォーム・FFR形態・必殺技キバフォームキバの基本形態。格闘戦を得意とし、必殺技は「ダークネスムーンブレイク」で、ディケイドの「ディメンションキック」と同時に放った「ダブルライダーキック」で、ビートルファンガイアを撃退した。「ライダー大戦の世界」では、最強形態エンペラーフォームが使用する魔皇剣ザンバットソードを使用しており(夏海が見たライダー大戦の夢に登場したキバも使用していた)、ソーンファンガイアとの合体攻撃を発動した。ガルルフォームガルルの力を借りた形態で、魔獣剣ガルルセイバーによる剣技を得意としている。バッシャーフォームバッシャーの力を借りた形態で、魔海銃バッシャーマグナムによる射撃を得意としている。ドッガフォームドッガの力を借りた形態で、魔鉄槌ドッガハンマーによる近接戦を得意としている。ドガバキフォームビートルファンガイアがガルルたち3体のアームズモンスターを取り込んだ状態で変身した形態。原典同様、3形態全ての武器が使えるが、劇中ではドッガハンマーのみ使用していた。キバアローキバのFFR形態。形状はパートナーのキバットバットIII世を模した巨大な弓矢になっている。必殺技は、ヘルズゲートを展開し、紅い光の矢を放つ「ディケイドファング(ディエンドファング)」。モデルとなったキバット自身も融合しており、発動する際は彼の決め台詞である「キバって行くぜ!!」を叫んでいる。仮面ライダー龍騎[]「龍騎の世界」を司る仮面ライダー。裁判ごとに変身者が選定され、本編では辰巳シンジが変身。シンジが変身した龍騎は、アドベントカードを使用しておらず、専用武器のドラグセイバーは変身時に装備している。本作では鏡の移動に制限がないため、鏡を通じて移動し予想外の場所から奇襲するトリッキーな戦法も可能である。また、ドラグレッダーとの連携攻撃は行なわず、必殺技も単体で発動する物になっている。
FFR形態・必殺技リュウキドラグレッダー龍騎のFFR形態。形状は契約モンスターのドラグレッダーを模している。変形前後には右手と両肩にそれぞれドラグセイバーとドラグシールドが装備される。尻尾のドラグセイバーが武器。必殺技は、ディケイドがリュウキドラグレッダーの炎を受けながら跳び蹴りを放つ「ディケイドドラグーン[26]」。仮面ライダーブレイド[]「ブレイドの世界」を司る仮面ライダー。「BOARD」のスペードランクA社員のみが変身する権利を持つ。本編では剣立カズマが変身。必殺技は、♠の5と6によるコンボ技「ライトニングブラスト」。「ライダー大戦の世界」では、一時的に手を組んでいたスペードスートに属するアンデッドの力でブレイラウザーによる必殺技を放っていた。カテゴリーJの力で変身したジャックフォームは、『MOVIE大戦2010』に登場する。
FFR形態・必殺技ブレイドブレードブレイドのFFR形態。形状は専用武器の醒剣ブレイラウザーを模した巨大な剣[27]。敵を切りつける時には、青白い光を放つ。必殺技は、巨大な光の刃で敵を斬る「ディケイドエッジ(ディエンドエッジ)」。このFFR形態は劇中で最も多く使用されており、ライダーの他にシンケンジャーのシンケンレッドも使用している。仮面ライダーファイズ[]「ファイズの世界」を司る仮面ライダー。かつてオルフェノクと戦うために作られたベルトの1つ「ファイズギア」で尾上タクミが変身した姿。スマートブレインハイスクールを密かにオルフェノクから守っていると噂されている。必殺技はファイズエッジを使用する「スパークルカット」を使用。高速形態のアクセルフォームは登場しない。
FFR形態・必殺技ファイズブラスターファイズのFFR形態。形状は最強形態ブラスターフォームの専用武器ファイズブラスター フォトンバスターモードを模している。銃口から強力な実弾を放つ。必殺技は、ブラスターから予めファイズの必殺技「クリムゾンスマッシュ」同様のポインターで相手を捕捉し、カードの発動により銃口から巨大な赤いフォトンンブラッドの光線を発射する「ディケイドフォトン」。仮面ライダーアギト[]「アギトの世界」を司る仮面ライダー。人間がアギトの力で進化した神に近い存在。芦河ショウイチが、不完全な形態であるエクシードギルスから進化した姿。進化したばかりであるため、基本形態のグランドフォーム以外のフォームや、専用マシンのマシントルネイダーは登場しない。
フォーム・FFR形態・必殺技グランドフォームアギトの基本形態。格闘戦を得意とし、必殺技は「ライダーキック」。アギトトルネイダーアギトのFFR形態。形状は専用マシンのマシントルネイダー スライダーモードを模している。ライダー2人を乗せることができ、劇中ではディケイドとG3-Xを乗せている。必殺技は、背中に乗せたディケイドが、正面に浮かんだアギトの紋章を潜り抜け、ライドブッカー ソードモードで敵を切りつける「ディケイドトルネード」。仮面ライダー電王[]「電王の世界」を司る仮面ライダー。「時の列車」デンライナーに乗って、時の運行を乱すイマジン達と戦っている。本来変身する筈の野上良太郎は別行動の為、劇中では変身しない。彼と契約し、本来は単体でも変身できるモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスの4人のイマジンたちは、世界の崩壊の影響で実体化ができないため、他の人間に憑依して変身する。劇中では、士やユウスケ(共にモモが憑依してソードフォーム)、夏海(ウラ、キン、リュウタが憑依してロッド、アックス、ガンフォームの3形態)が変身した[28]。
フォーム・FFR形態・必殺技ソードフォームモモタロスが憑依した状態の電王の基本形態。デンガッシャー・ソードモードによる接近戦が得意で、必殺技は「エクストリームスラッシュ」。ロッドフォームウラタロスが憑依した状態の形態。デンガッシャー・ロッドモードによる槍術戦が得意で、必殺技は「デンライダーキック」。アックスフォームキンタロスが憑依した状態の形態。デンガッシャー・アックスモードによる近接戦と相撲のつっぱりによる力押しの攻撃が得意。ガンフォームリュウタロスが憑依した状態の形態。デンガッシャー・ガンモードによる射撃とステップによる素早い攻撃が得意。デンオウモモタロス電王のFFR形態で、他のFFRと違い、ソードフォームに憑依しているモモタロスを実体化させるという異色を持つ。変形の際、憑依は強制的に解除される。モモタロスが使用するモモタロススォードのほか、電王 ソードフォームのデンガッシャー・ソードモードも使用する。必殺技は、モモタロスがソードフォームの必殺技「エクストリームスラッシュ」の要領でデンガッシャーをクウガゴウラムに接続して振り回す「ディケイドライナー(モモタロス曰く「俺の必殺技、ディケイドバージョン」)」。FFRのライダーカードが使用可能となる前はデンライナーと思しきシルエットがカードに写っており、海東も電王がデンライナーに変形するデンオウデンライナー[29]と考えていたが、士がモモタロスの存在を肯定した際、デンライナーのシルエット部分がモモタロスへと変わった。仮面ライダーカブト[]ソウジが変身する「カブトの世界」を司る仮面ライダー。「ZECT」が開発したマスクドライダーシステムの1つ。クロックアップシステムが暴走し姿が視認されないことから、「カブトの世界」の住人からは脅威とみなされている。
フォーム・FFR形態・必殺技マスクドフォームマスクドライダーシステムのパワー重視形態。ライダーフォームマスクドライダーシステムのカブトの基本形態。クロックアップを使用可能だが、「カブトの世界」ではその機能が暴走している。ゼクターカブトカブトのFFR形態。形状は変身アイテムのカブトゼクターを模している。ゼクターホーンで地中を掘り進むことができる。必殺技は、標的を叩き落とした後でカブトの姿に戻り、クロックアップさせたディケイドの跳び蹴りとカブトの「ライダーキック」で標的を挟み潰す「ディケイドメテオ」。仮面ライダー響鬼[]「響鬼の世界」を司る仮面ライダー。音撃道響鬼流の師範が変身する鬼で、本編では鬼の力を制御できなくなったヒビキからアスムに引き継がれた。全身を深紅を染めた強化形態の響鬼紅は登場しない。必殺技はヒビキが「音撃打・火炎連打の型」、アスムが「音撃打・猛火怒涛の型」を使用している。
FFR形態・必殺技ヒビキアカネタカ響鬼のFFR形態。形状はディスクアニマルのアカネタカを模しており、炎を纏って突撃する。必殺技は、響鬼が音撃鼓を模したヒビキオンゲキコとなって標的に取りつき、ディケイドが響鬼の音撃棒・烈火で清めの音を叩き込む「ディケイドウェイブ」。また、ディエンドと他の鬼たちの清めの音の連携も可能。紅渡とその仲間が変身するライダーで、士たちが巡っていた9つの世界とは違う世界から来たクウガ除く8人の仮面ライダー(特別編ではクウガも登場して9人[30])。士たちが旅をしている間、世界の崩壊を食い止めていた。士たちの前に変身前の姿を見せたのは紅渡と剣崎一真の2人のみ。最終話ではその他に6人のライダー(最終話 特別編ではクウガ入れて7人)が登場した。ブレイド以下は、士の視点で見た順番。ライダー名の隣の括弧内は変身者。
仮面ライダーキバ キバフォーム(紅渡)仮面ライダーブレイド キングフォーム(剣崎一真)パワーアップアイテムのラウズアブソーバーを使わず、スペードのカテゴリーKが描かれている黄金のオリハルコンエレメントを抜けて直接変身する。仮面ライダーファイズ仮面ライダー龍騎仮面ライダー電王 ソードフォーム仮面ライダー響鬼仮面ライダーカブト ライダーフォーム仮面ライダーアギト グランドフォーム仮面ライダークウガ アルティメットフォーム(ダークアイVer.)特別編のみ、ユウスケとは異なるクウガが紅渡の仲間として現れたような演出に変更されている。各世界に登場する仮面ライダーたちで、過去の作品に登場したライダーの他に、本作品オリジナルのライダーたちも存在する。過去の作品に登場したライダーの横の括弧内は変身者。◎は「ライダー大戦の世界」に登場したことを表す。
仮面ライダーアビス[]本作品オリジナルのライダー。「龍騎の世界」で、「ATASHIジャーナル」副編集長の鎌田が変身。龍騎らと同様にアドベントカードを使って戦う。基本カラーとカードデッキの色は水色。ファイナルベントはアビソドンを自在に操る「アビスダイブ」(カード表記によればAPは7000P[29])。
「ATASHIジャーナル」の雑誌では「龍騎の世界」のライダーとして紹介されていない。
また、契約モンスターが倒されても、モンスターと契約する前やモンスターのカードを失った時の形態・ブランク体にならない。
契約モンスター2体と契約している。いずれも原典からの登場。アビスラッシャーサメ型モンスター。アビスのアドベントカードには、このモンスターが描かれている。二振りの剣を武器とし、頭部から高圧水流を放つ。アドベントカードによると保有APは5000P。アビスハンマーシュモクザメ型モンスター。胸部の二門砲が武器。アビスラッシャーが召喚されると連動的に現れる。アビソドン[31]本作品オリジナルのホオジロザメ型合体ミラーモンスター。ストライクベントやファイナルベントにより、アビスラッシャーとアビスハンマーの2体が合体し誕生するサメ型モンスター。通常形態のホオジロモードと目を横に伸ばし、エネルギー弾を発射することが可能なシュモクモード、アーミーナイフ状のノコギリが出現し、敵を斬り裂くノコギリモードの三つの形態がある。さらに空中、水中、地中と死角がなく全てのモードを同時に使う最強形態であるホオジロシュモクノコギリモードも存在する。召喚機アビスバイザー左手に装備されたコバンザメ型召喚機。アビスラッシャーの頭部を模しており、口の部分からアドベントカードを装填し、効力を引き出す。ソードベントでアビスラッシャーが持つサメ歯状の大刀・アビスセイバーを、ストライクベントでアビスラッシャーの頭状の手甲・アビスクローをそれぞれ召喚する。アビスクローからは「アビススマッシュ[32]」という鮫の姿に凝縮された高圧水流を発射する他、放出した水の水面からアビソドンを召喚できる。アビスのアドベントカード本作品オリジナルの管の音撃戦士。読みは「アマキ」。「響鬼の世界」で音撃道威吹鬼流のアキラが変身(後に世界の融合により、「ライダー大戦の世界」にも登場)。師はイブキで、変身後の姿も威吹鬼に酷似している。必殺技は威吹鬼と同じ音撃射「疾風一閃」。
道具威吹鬼から引き継いだ物であり、能力も同様。変身鬼笛:「音笛」天鬼への変身に用いる笛。音撃管:「烈風」威吹鬼が使っていた物と同じトランペット型の音撃武器。音撃鳴:「鳴風」烈風を音撃を放つ形態に変形させる器具。チノマナコ・ディエンド変身態[]仮面ライダーが存在しない「シンケンジャーの世界」において、アヤカシ・チノマナコが海東から奪ったディエンドライバーを使い変身した姿であり、鳴滝曰く「この世界(シンケンジャーの世界)で最初のライダー」。海東が変身するものと比べ醜悪な姿になっており、ディエンドライバーの音声、ディエンドの紋章のデザインも変化するが、四肢はチノマナコのままである。変身前のチノマナコは普通に言葉を発していたが、変身後は言葉を話さず常に唸り声をあげている。
必殺技はディエンドと同様の「ディメンションシュート」。照準になるカード型エネルギーは、エメラルドグリーンからパープルへと変化している。また、召喚されたブレイドがエネルギーの一部として還元されることなく残っていた。
能力ディエンドライバーを所有しているチノマナコは外道衆の「この世に長時間存在すると、水が切れる」という時間制限がなくなるが、「二の目」の力で復活して巨大化する能力はない。自身の体の隙間からナナシ連中を召喚する。カイジンライド本来のディエンドが使う「カメンライド」と同様の方法で、ライダー世界の怪人を召喚するカード。本作ではイーグルアンデッドとムースファンガイアを召喚した。この他、通常の「カメンライド」でブレイドを召喚した。怪人やライダーを召喚する際には、通常のディエンドのカメンライドと異なり、目玉のような物が取り付いて実体化する。「キバの世界」の仮面ライダー[]いずれも「ライダー大戦の世界」にのみ登場して、変身者は不明。人間とファンガイア、それぞれの種族の科学や技術で作ったライダーたちである。世界の融合を防ぐために「ブレイドの世界」のライダーと対決するが、戦死した。後に『ディケイド 完結編』で復活。
仮面ライダーイクサ バーストモード ◎仮面ライダーライジングイクサ ◎一瞬のみバーストモードで登場。直後にライジングイクサにフォームチェンジしたため、バーストモードとしての戦闘シーンはない。ブレイドとディアー、スカラベ、リザードアンデッドによる合体攻撃を受け戦死した。仮面ライダーサガ ◎配下のファンガイアを連れて「響鬼の世界」を襲い、天鬼と轟鬼を倒し響鬼も狙うが、海東の協力で形勢逆転した響鬼に倒される。「龍騎の世界」の仮面ライダー[]ミラーワールドのモンスターと契約している龍騎とアビス含む12人の仮面ライダーたち。各ライダーはそれぞれ検察官や弁護士、事件の関係者などで構成されており、裁判ごとに変身者が選定される。
仮面ライダーナイト(羽黒レン)仮面ライダーシザース卑怯な戦法を得意とする。ベルデに降参するふりをして、契約モンスターのボルキャンサーを奇襲させ彼を倒す。だが、その直後に現れたナイトの「飛翔斬」を受け敗北する。作中に登場する雑誌『ATASHIジャーナル』の記事によれば、シザースがライダーバトルに勝利する率は6.8%とかなり低いらしい。仮面ライダーゾルダ(検事[33])今回の裁判の立件者。夏海に対する判決は有罪。シュートベント「ギガキャノン」でディケイドとナイトを強襲する。仮面ライダーライア仮面ライダーガイ仮面ライダータイガゾルダと対戦するが、ファイナルベント「クリスタルブレイク」から離脱され、ギガランチャーの直撃を受けて敗北する。ライダーバトル最初の脱落者。仮面ライダーインペラーギガゼールを始めとするレイヨウ型モンスター軍団を引き連れてディケイドに襲い掛かるが、「ディメンションキック」を受けて敗北する。仮面ライダーベルデ(青年)クリアーベントを駆使してシザースを追い詰めるが、彼の騙し討ちに遭い敗北、タイガに続いて脱落する。仮面ライダーオーディンある理由でレンが探していたタイムベントの持ち主。瞬間移動でナイトを翻弄し重傷を負わせたが、「飛翔斬」を受けて倒される。仮面ライダーファム劇中では、裁判所のモニターと雑誌の記事の写真のみ登場。「ブレイドの世界」の仮面ライダー[]「BOARD」が開発したライダーシステムを装着する高ランクの社員[34]。アンデッドが封印されているラウズカードを使用する。ブレイドとギャレンの変身する際に出現する「オリハルコンエレメント」が、原典と異なり、レンゲルの「スピリチアエレメント」のように、自動的に装着者の前に通過している。
仮面ライダーギャレン(菱形サクヤ) ◎ライダー大戦に参戦したギャレンは大ショッカーとの戦闘でディケイドと共闘するも「ブレイドの世界」の崩壊によって、カズマ共々消滅してしまう。仮面ライダーレンゲル(黒葉ムツキ) ◎劇中で「ブレイドの世界」のライダーで唯一、ラウズカードを使用していない。ライダー大戦に参戦したレンゲルはキバとソーンファンガイアの同時攻撃によって戦死した。『ディケイド 完結編』で描写はないものの、復活した[35]。仮面ライダーカリス(四条ハジメ)「BOARD」社員の間では「伝説の仮面ライダー」としてささやかれるが、詳細は不明。原典では、53体目のアンデッド・ジョーカーがハートのカテゴリーA・マンティスアンデッドの姿を借りていた形態だったが、本作では、ブレイドたちと同じライダーシステムという立場になっている。そのため原典とは逆に、カリスからジョーカーへと変身する形になっている。「アギトの世界」の仮面ライダー[]人間がアギトの力で進化した仮面ライダーや、警察庁が開発したボディアーマーの仮面ライダーなどがいる。
仮面ライダーエクシードギルス(芦河ショウイチ)アギトの不完全体。本作では、通常のギルスが使用する腕部の触手状ムチ・ギルスフィーラーを人間時にも使用している。仮面ライダーG3-X (未確認対策班の若い警察官→海東大樹→小野寺ユウスケ)警察庁が開発した強化装甲服型の仮面ライダー。そのスペックや武力が過剰すぎ、グロンギとの戦闘中周りにいる味方まで攻撃してしまうことで、世間から非難されている。業を煮やした八代は一般市民にも装着志望を出し、最初は海東が装着したが、彼がG4チップ狙いで本性を現したため、ユウスケが正式な装着者になった。仮面ライダーG3(芦河ショウイチ)ショウイチの回想シーンのみに登場。完成間近にショウイチがアギトの力に目覚めてしまい失踪した後は、上述のG3-Xにバージョンアップした。「電王の世界」の仮面ライダー[]原典では「時の列車」に乗車するライダーが多く登場しているが、本作や『超・電王』では、時間の歪みの影響で、変身能力を手に入れたオニ一族のライダーたちも登場する。
シルバラオニ一族の銀色の仮面ライダー。ゲルニュートたちを率いて金品を強奪している[36]。「カブトの世界」の仮面ライダー[]「ZECT」の開発した対ワーム兵器マスクドライダーシステムの装着者。本編ではカブト、ザビー、ガタック以外は登場していないが、「ZECT」の秘密基地には、ドレイクとサソードのゼクターをクロックダウンシステムのエネルギーに使用していた。
仮面ライダーザビー(弟切ソウ)本作では、ゼクターニードルから小型のニードルを連射する技を使う。仮面ライダーガタック(アラタ)「響鬼の世界」の仮面ライダー[]修行を積んで「鬼」となった音撃道の戦士。原典同様、首から下のみを変身させていることもある。
仮面ライダー威吹鬼(イブキ)天鬼に音撃管・烈風と音撃鳴・鳴風を渡した後は、トロンボーン型の旧式音撃管を武器として使った。仮面ライダー斬鬼(ザンキ)仮面ライダー轟鬼(トドロキ) ◎初変身時には、斬鬼の音撃真弦・烈斬を使用していた。後に「ライダー大戦の世界」において、天鬼ともどもサガに倒される。「ネガの世界」の仮面ライダー[]ダークライダーと呼ばれる存在。「ネガの世界」の怪人を管理し、人間たちの排除を目論む。
仮面ライダーダークキバ(紅音也)「ネガの世界」の中心となる仮面ライダー。仮面ライダーダークカブト ライダーフォーム(青柳和良)キャストオフの過程はなく、ベルト装着時にダークカブトゼクターのスイッチを操作して直接変身する。仮面ライダーリュウガ(佐藤博彦)仮面ライダーオーガ(坂田健児)オルタナティブ(田中)擬似ライダー。本作では怪人と同格の存在として扱われ、スーツは原典に登場したプロトタイプのオルタナティブ・ゼロのものになっている。また、カードデッキによる変身手順は行わず、怪人同様意志のみで変身できる。「ディエンドの世界」の仮面ライダー[]世界を掌握するローチに抵抗するライダー。変身や戦法は、「ブレイドの世界」のライダーたちに酷似している。原典と異なり、変身バックルとラウザーの音声がなくなったほか、『剣(劇場版)』登場時にはなかった、各々のカラーに対応した専用バイクを所有している。
仮面ライダーグレイブ(海東純一)仮面ライダーランス(禍木慎)仮面ライダーラルク(三輪春香)「RXの世界」の仮面ライダー[]仮面ライダーBLACK RX(南光太郎)ロボライダーバイオライダー「Xの世界」の仮面ライダー[]仮面ライダーX通称Xライダー。海東によって語られた、彼とGOD機関の戦いの回想シーンに登場。「BLACKの世界」の仮面ライダー[]仮面ライダーBLACK(南光太郎)「アマゾンの世界」の仮面ライダー[]仮面ライダーアマゾン(アマゾン)原典と異なり、ギギの腕輪が外れても死ぬことはない(これは『オールライダー』に登場したアマゾンも同様)。括弧内は登場した世界。「不明」とあるものは士自身が鳴滝らによって跳ばされた何処かの世界である。
ディケイド コンプリートフォームに召喚された仮面ライダー[]「9つの世界」の仮面ライダーたちの最終フォームで、ディケイドの動きに真横で連動してともに必殺技を放つ分身のような存在。召喚されるのはその時のみに限る。必殺技に専用武器を用いる個体は、召喚時にそれを標準装備している。下記以外にも、クウガ アルティメットフォームも召喚するが、本編では未使用[37]。
仮面ライダー龍騎サバイブ(ネガの世界、ライダー大戦の世界)必殺技は本作で初使用となる「バーニングセイバー」。仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム(ネガの世界、アマゾンの世界)必殺技は「フォトンバスター」。だが、原典のような光弾ではなくレーザーとなっている。仮面ライダーカブト ハイパーフォーム(ネガの世界、BLACK RXの世界)必殺技は「ハイパーライダーキック」、「マキシマムハイパーサイクロン」の2種類。「マキシマムハイパーサイクロン」の時では、原典の様に、アーマーのカブテクターは展開しない。仮面ライダーキバ エンペラーフォーム(ディエンドの世界)必殺技は「ファイナルザンバット斬」。仮面ライダー装甲響鬼(同上)必殺技は「音撃刃・鬼神覚声」。仮面ライダー電王 ライナーフォーム(シンケンジャーの世界)必殺技は「デンカメンスラッシュ」。仮面ライダーブレイド キングフォーム(同上)必殺技は「ロイヤルストレートフラッシュ」。仮面ライダーアギト シャイニングフォーム(BLACK RXの世界)必殺技の「シャイニングクラッシュ」は、原典では高速ラッシュの切り込みだったが本作では斬撃の刃を飛ばす。ディエンドに召喚された仮面ライダー[]ディエンド自身の変身と同様、複数の残像が重なるような演出で出現する。設定では、原典と同じ力を持つがあくまで力だけを再現しただけでオリジナルの戦士の魂を持たない召喚者に従う意思無き人形とされる。ディエンドに操られて行動するが、感情を見せることもあり、一部の者は会話も行う。複数に召喚されたライダーたちの場合、装備や相手の特徴を合わせている。
仮面ライダー轟鬼(ブレイドの世界[29]、アマゾンの世界)必殺技の「音撃斬・雷電激震」が対象に「清めの音」を流し込むのではなく、地面に突き刺して周囲を爆発させるものになっている。仮面ライダーレイ(ファイズの世界)仮面ライダー歌舞鬼(同上)仮面ライダーキバ キバフォーム / キバアロー(不明)仮面ライダードレイク ライダーフォーム(アギトの世界)仮面ライダーデルタ(同上)仮面ライダーブレイド / ブレイドブレード(アギトの世界、シンケンジャーの世界)「シンケンジャーの世界」では、チノナマコ・ディエンド変身態が召喚。この時の戦闘に、ディケイド コンプリートフォームが召喚したブレイド キングフォームと同時に登場し、フォームが違う同種のライダーが2体いるという状況になっていた。仮面ライダーサソード ライダーフォーム(電王の世界)仮面ライダーサガ(同上)ライオトルーパー(電王の世界、カブトの世界、ディエンドの世界)1枚で複数召喚することができ、劇中では3体まで召喚していた。海東曰く「僕の兵隊さん」と好んでよく使用する。仮面ライダーイクサ バーストモード(カブトの世界)原典には装備していなかったサーチ機能が搭載されており、その右上に「Return It To The Life And The God.」の英文字が書かれている。仮面ライダーサイガ(同上)仮面ライダー電王 ソードフォーム / デンオウモモタロス(響鬼の世界)仮面ライダーシザース(シンケンジャーの世界)仮面ライダーライア(同上)仮面ライダーヘラクス(RXの世界)仮面ライダーケタロス(同上)仮面ライダーBLACK(同上)通常のカメンライドと異なり、変身前の「BLACKの世界」の南光太郎本人を召喚する。仮面ライダーファム(BLACKの世界)仮面ライダー斬鬼(アマゾンの世界)仮面ライダー威吹鬼(同上)鳴滝、キバーラに召喚された仮面ライダー[]必ずしも鳴滝らに従って行動するわけではない。
仮面ライダーキックホッパー(クウガの世界)仮面ライダーパンチホッパー(同上)仮面ライダーカイザ(不明)仮面ライダーリュウガ(不明)本作では召喚機のブラックドラグバイザーの音声がくぐもった音声ではなく、龍騎たちと同じになっている。仮面ライダー王蛇(響鬼の世界)新装備「音撃金棒・烈凍[23]」を使用し、魔化魍復活の儀式を行った。作中で士らが旅をする並行世界。写真館の背景ロールには士たちが現在いる世界を表す絵が描かれており、士が役割を終えて次の世界へ移動する際に新たな絵が下りてくる。写真館の内部構造は共通だが、外観は各世界で異なる。士には、各世界で目的を果たすために必要な役割(職業・立場)が与えられ、服装や髪型もその役割に適した物へと変わる。なお、東映サイトではブレイド編となる9話のトピックスでこれまでの士の外見の変化の「楽しみ方」を紹介している。
夏海の世界[38]夏海や栄次郎が生活していた世界。士も本編開始の少し前からこの世界にいた。士が撮影すると像が歪む現象は他の世界と同様である。オーロラとともに他の世界の怪人たち(劇中ではグロンギとアンノウン以外が登場[39])が侵攻して崩壊を始めるが、士たちの旅の間は紅渡とその仲間たちがその崩壊を止めていた。それぞれの世界のライダーたちが各々の理由で活動している。紅渡によると全ての世界は融合し始めており、最終的には消滅する運命にあるという。
クウガの世界当初ライダーのいる世界は9つとされていたが、実際は更に多数の世界が存在していた。士たちはこれ等の世界も巡ることになる。また、ディケイドに新しいライダーカードが追加される。
ネガの世界括弧内の数字は出演回。原典のオリジナルキャストには、その作品名を付記。
原典に登場しない怪人を演じた声優は放映リストを参照。
変身者が原典のオリジナルキャストの場合、変身後のスーツアクターも同一の場合が多い(太字は原典と同一)。
キャラクター名 | スーツアクター |
---|---|
仮面ライダーディケイド[52]、モモタロス[52] | 高岩成二 |
仮面ライダーディエンド[53] 仮面ライダーファイズ(電光スーツ)[54]、仮面ライダーG3-X(海東装着時)[54] | 永徳 |
仮面ライダークウガ[55]、仮面ライダーシザース[55]、パラドキサアンデッド[55]、シルバラ[55]、フィロキセラワーム[55] | 伊藤教人 |
仮面ライダークウガ[56] | 富永研司 |
仮面ライダーファイズ[54]、アポロガイスト[57] | 渡辺淳 |
仮面ライダーオーディン[58]、仮面ライダーレンゲル[58] | 岡元次郎 |
リュウタロス[59] | おぐらとしひろ |
アポロガイスト[60] | 金田進一 |
サブタイトルは原典で一定の法則でつけられていた場合、それにならっていることがある。
また、原典にサブタイトルがない世界は、原典の設定を連想させるサブタイトルが付けられることもある。
さらに、基本的に各世界の前半ストーリーのサブタイトルはその世界に関係した言葉とその世界のライダー名(シンケンジャーの場合は「侍戦隊」)が使われている。
怪人は組織名または種族名で記し、原典に登場していない者のみ個体名を記す。その内、演じる声優の名前が記載されていない者は、人間体を演じる役者が声を当てている。原典とは設定が異なる、又は種族内から更に分類する場合は通常と区分する。なお、大ショッカーは本作が初出の組織だが、原典に登場した様々な怪人が傘下となった組織であるため、組織名のみで記す。
劇中では登場する怪人たちをそれぞれ種族名で呼んでいるが、はっきりと正体が明かされないネガの怪人や多数の種族が入り混じっている大ショッカーの構成員(主に三種族以上で行動している場合)は纏めて「怪人」と表現している。
地元スポンサーの関係でローカル番組を優先し、遅れネットを余儀なくされていた山形テレビ[61]と静岡朝日テレビ[62]はそれぞれ、11話から同時ネットへ移行したのを以って、ANNフルネット24局全局における同時ネット化を完了した[63]。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 | 主な舞台 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
2009年 1月25日 | 1 | ライダー大戦 | 夏海の世界 | 會川昇 | 田崎竜太 | |
2月1日 | 2 | クウガの世界 |
| クウガの世界 | ||
2月8日 | 3 | 超絶 | ||||
2月15日 | 4 | 第二楽章♬キバの王子 |
| キバの世界 | 金田治 | |
2月22日 | 5 | かみつき王の資格 |
| |||
3月1日 | 6 | バトル裁判・龍騎ワールド |
| 龍騎の世界 | 長石多可男 | |
3月8日 | 7 | 超トリックの真犯人 |
| |||
3月15日 | 8 | ブレイド食堂いらっしゃいませ |
| ブレイドの世界 | 米村正二 | 石田秀範 |
3月22日 | 9 | ブレイドブレード | ||||
3月29日 | 10 | ファイズ学園の怪盗 |
| ファイズの世界 | 會川昇 | 柴崎貴行 |
4月5日 | 11 | 555つの顔、1つの宝 |
| |||
4月12日 | 12 | 再会 プロジェクト・アギト |
| アギトの世界 | 長石多可男 | |
4月19日 | 13 | 覚醒 魂のトルネード |
| |||
4月26日 | 14 | 超・電王ビギニング |
| 電王の世界 | 小林靖子 | 石田秀範 |
5月3日 | 15 | 超モモタロス、参上! | ||||
5月10日 | 16 | 警告:カブト暴走中 |
| カブトの世界 | 古怒田健志 | 田村直己 |
5月17日 | 17 | おばあちゃん味の道 |
| |||
5月24日 | 18 | サボる響鬼 |
| 響鬼の世界 | 米村正二 | 柴崎貴行 |
5月31日 | 19 | 終わる旅 |
| |||
6月7日 | 20 | ネガ世界の闇ライダー |
| ネガの世界 | 井上敏樹 | 田崎竜太 |
6月14日 | 21 | 歩く完全ライダー図鑑 |
| |||
6月28日 | 22 | ディエンド指名手配 |
| ディエンドの世界 | 石田秀範 | |
7月5日 | 23 | エンド・オブ・ディエンド |
| |||
7月12日 | 24 | 見参侍戦隊 |
| シンケンジャーの世界[64] | 小林靖子 | 柴崎貴行 |
7月19日 | 25 | 外道ライダー、参る! |
| |||
7月26日 | 26 | RX! 大ショッカー来襲 | RXの世界 BLACKの世界 | 米村正二 | 金田治 | |
8月2日 | 27 | BLACK×BLACK RX |
| |||
8月9日 | 28 | アマゾン、トモダチ | アマゾンの世界 | 長石多可男 | ||
8月16日 | 29 | 強くてハダカで強い奴 |
| |||
8月23日 | 30 | ライダー大戦・序章 |
| ライダー大戦の世界 | 石田秀範 | |
8月30日 | 31 | 世界の破壊者 |
|
2009年7月21日 - 2010年1月21日にかけてDVD全7巻が東映ビデオより発売。各巻4話(1・6・7巻は5話)収録。全巻に初回生産分の映像特典として「平成仮面ライダー」各作品の第1話が、ディケイドが世界を回った順(4巻の555と剣、5巻のアギトと電王は同時収録)に収録されている。
再放送時に制作・放送された30・31話特別編は、2011年3月の平成ライダーの最終回を全作品でチョイスして収録した二枚組みのコンピレーションDVD『平成仮面ライダー FINALエピソードコレクションDVD』として発売された。(現在はセブン・イレブン限定発売のため、一般ルートでは入手が難しい)
平成仮面ライダー10周年記念として3作品が公開。平成ライダーとしては珍しく、いずれもテレビ本編に繋がる物語[65]となっている。
『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』2009年5月1日公開。『仮面ライダー電王』の派生劇場版『超・電王シリーズ』の第1弾。『平成仮面ライダーシリーズ10th 春の章』という位置付けになっている。『ディケイド』テレビ本編の第15話と第16話の間にあたるストーリーで、「電王の世界」の解決編。だが、あくまで電王が主役でディケイド側のキャラクターの出番は少ない。本放送の第15話 - 第17話では、OP映像と提供映像にこの映画のカットが使われていた(ただし再放送の提供映像は通常のもの。DVDではOP映像のみ通常のものを収録)。『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』2009年8月8日公開。『平成仮面ライダーシリーズ10th 夏の陣』という位置付けになっている。『ディケイド』のクロスオーバー要素をさらに拡大させ、平成仮面ライダーの他、昭和仮面ライダーや次回作の『仮面ライダーW』の登場人物とも共演する。士の出自を初めとする物語の核心の一部が明かされた。「テレビ本編の第29話-第30話の間に起こった出来事と推測される」[23]と記されており、『てれびくんデラックス 愛蔵版 仮面ライダーディケイド 超全集・下巻』でも「アマゾンの世界」と「ライダー大戦の世界」の間に本作の項目が挿入されている。ただし、テレビ本編第30話に、映画本編で崩壊したものと同形の大ショッカー要塞が登場する。テレビ本編の第26話-第30話では、OP映像にこの映画のカットが使われていた(本放送とDVDの提供映像では映画のカット、再放送では通常のものである)。『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』2009年12月12日公開。平成仮面ライダー10周年を締めくくる『平成仮面ライダーシリーズ10th 冬の陣』という位置付けになっている。テレビ本編の最終話後の物語が展開する『仮面ライダーディケイド 完結編』、次回作『仮面ライダーW』のW誕生秘話が明らかになる『仮面ライダーW ビギンズナイト』、そして、ディケイドとスーパーショッカーの最終決戦にWが参戦、共闘する『MOVIE大戦2010』を含む3つのエピソードで構成される。『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』2010年6月19日公開。『超・電王シリーズ』の第2弾。3作連続公開の最終作となる『EPISODE YELLOW』のゲスト主人公が海東大樹/ディエンドで劇場版オリジナルフォームとしてディエンド コンプリートフォームが登場する。終盤に光写真館が登場したが、大樹以外の本作の主要人物は登場していない。映画連動のウェブ動画。
『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』『仮面ライダーディケイド オールライダー対しにがみ博士』『テレまんがヒーローズ』2009年4月号掲載。著者は藤沢真行。
詳細はMASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜を参照
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