登録日:2012/06/11 Mon 14:41:36
更新日:2023/08/17 Thu 15:38:24NEW!
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mtg プレインズウォーカー ジェイス 青 幻術師 神 対抗呪文 コメント欄ログ化項目 精神感応者 ジェイス・ベレレン
精神、それは大きな武器であり、さらに大きな弱点でもある。
ジェイス・ベレレンはマジック・ザ・ギャザリングに登場する青のプレインズウォーカー。
【概要】
人間、男性、23歳。178cm、72kg。出身は輪の次元『ヴリン』
ラヴニカ/Ravnicaを本拠としており、現在はラヴニカのギルドパクトとしてギルド間の調停者として走り回っている(後述)
日本語訳での一人称は、カードのフレーバーテキストでは「私」だが、公式のストーリー記事では「俺」を使っている。
目深に被ったフードと、顔に刻まれた青白く光る模様(刺青)が特徴的。フードを外すと割とイケメン。でもスネオヘアー寝癖すごい。
デュエルデッキ「ジェイスVSヴラスカ」の新規イラストでは寝癖が直ったかと思えばなんと七三分けに。堺雅人(というか半沢)に似ているともっぱらの話題。
【人物】
どことなく陰があり内向的な性格だが、お人好しで人から良く頼られる。またやるときはやる性格で、友人を大事にするタイプ。
非常に強い知的好奇心を持ち、それが原因で痛い目を見たりもする。浪費家で豪奢な生活を好むが、いざという時のために遠隔地に偽名で口座を作り給料を貯金しておくしっかりとした面も。
好物は果物とか甘いもの。また、ある次元の一件であたりの食べ物を試しまくった結果、牡蠣がお気に入りになり、また根菜のアレルギーが発覚している。
生まれつきの精神感応者にして精神魔法使い。
魔道士としての実力は高く、読心術、透視、念動力、高度な幻影魔法、召喚魔法に加え、青マナから水を生み出し氷や冷気なども操ることが出来る。
また、あらゆる言語を解する魔法でどんな種族とでも会話が可能なほか、精神魔法の応用で他の人間の記憶を知識としてのみならず、肉体的な技能として使用することも出来る。
また友好色である黒や白の魔法についても一部使用可能な模様。なんだこの天才。
最大の能力は精神操作能力。
相手の精神を彫刻するように自由自在に作り変えることが出来、更には完全に破壊して廃人と化すことも可能。
但し過去のトラウマから、ジェイスはこの力をあまり使いたがらない。
弱点としては、精神や思考を持たない、あるいは到底解読不能なそれらを持つ者が相手の場合、上記のうち読心や精神操作能力が全く使えなくなってしまうこと。
それでも念動や幻術で攻撃することは出来るがかなり分は悪くなる。
また、魔法の使用を封じられた場合や自分より遥かに高度な精神魔法を使用するものを相手にした場合はほぼ何も出来ない。
この手の術士にありがちなことだが、本人の肉体自体は一般人レベルであるため、鍛えた戦士と殴り合いになればボコボコにされてしまう。
召喚魔法や腐敗魔法を封じられたときには周りの戦士の記憶を読み取り共感することで彼らの技術を一時的に借りて勝利することが出来たが、魔法の使用を封じられた時は何も出来ずに投げ飛ばされた挙句、味方にまで武器としてぶん投げられた。
だが、イクサランではまさかのサバイバル生活で精神魔導士にあるまじき健康な肉体を手に入れ、イクサランでのひと騒動が終わった後もそれを維持したいがためにギデオンに師事しようと考えている。殴り合いが出来るようになるかと言えば別の話だが。
この日焼けは本物だった。すり傷、血豆ができた両手、そして筋肉......筋肉!
全て自分のものだった。人生で初めて得た身体が誇らしかった。これを失うわけにはいかない。
ストーリー上では特に他のPWと関わることが多い。
チャンドラとは任務で一度敵対してから追跡したり共闘したりと何かと腐れ縁。
テゼレットは上司にして仇敵。ジェイスが邪悪に染まった場合の姿の幻視でもある。
ギデオン・ジュラはジェイスと正反対の肉体派プレインズウォーカーだが、エルドラージの一件を経て共に戦う仲間として親交を深めている。
リリアナは年上の元カノ。ボーラスの指示によりジェイスをテゼレットと戦わせる為のスパイであったが、
数百歳年下のジェイスにマジ惚れしてしまう。
色々あって別れたが、現在もお互いに想い合っている。
そういう関係だからか、リリアナとジェイスはカード上やたら相性が良い。リア充ドラコ爆発しろ。
リリアナに呪われて錯乱したガラクに無限連合の事務所に殴りこまれて殺されかけたこともある。
根に持ってるのか「移し変え/Redirect」のフレーバーテキストで辛辣な言葉を浴びせている。
また、ニコル・ボーラスは無限連合を通して介入を度々行っており、同じ精神感応者としてジェイスのことを高く評価している様子。
下記のストーリーを読んでいただければわかると思うが、性格も相まって非常に主人公気質である。
常に何らかの厄介ごとに巻き込まれ、しかしお人好しなので断ることができない。
【ストーリー】*1
ジェイスはヴリンという次元で最下層民として生まれた。
生まれながらにして精神感応者だったジェイスは、親の手によってヴリンの調停者でありスフィンクスのアルハマレットに預けられた。
アルハマレットの下で修業を積み、時にはアルハマレットの仕事を手伝うこともあった。
しかしある日、ジェイスはアルハマレットの記憶に触れた際、彼がジェイスの記憶を一部消していた事を知る。
その記憶の中で、ジェイスはヴリンを離れて久遠の闇*2に行きついていた。
つまりこの時すでに、プレインズウォーカーとして覚醒していたのだ。
だがこの時すぐにジェイスは行動を起こさず、下準備をするに留めて再び記憶を消される。
その数週間後、アルハマレットの仕事の欺瞞に気づき、更に自分への欺瞞*3に再度気付いたジェイスはすべてを明らかにするために、アルハマレットに精神魔術の勝負を挑む。
ジェイスは大きなダメージを受け、ヴリン時代の記憶や故郷の名前などまで忘れてしまうが、代わりにアルハマレットの『呼吸』を忘れさせた。
その後ジェイスは無意識にプレインズウォークし、都市の次元ラヴニカにたどり着く。
【ラヴニカ~ゼンディカー】
ジェイスはラヴニカを気に入ったためそのまま住み着き、精神感応能力で富裕層を強請って生計を立てていたが、無限連合に所属するテゼレットに目を付けられて、(半ば強制的に)無限連合へと加入する。
ジェイスは工作員として活動したが、テゼレットのパワハラと狂気に嫌気が差し、親友のカリストと共に逃亡。
しかし、ホモ疑惑を立てられるくらいの親友だったカリストを殺害され、怒れるジェイスはテゼレットの精神を完全に破壊し尽くした。
ジェイスはリーダーを失った無限連合の、残された工作員や職員たちに次のリーダーになるように懇願され、渋々受諾する。
基本的に仕事ができる上、部下の期待に応えようとするので、職員からの評判は良い。
このような性格については、精神感応者であるため人々の悪意の中で暮らすのが辛いからではないかと推察されている。
ジェイスは、無限連合のリーダーになった後、かつてチャンドラ・ナラーから奪還した地図を解読できずにいた。
そんな中、リリアナの呪いを受けて野獣と化したガラクが殴りこんできたため精神攻撃で落ち着かせ、
落ち着いたガラクから地図がゼンディカーの物であることを教えられる。
ジェイスはゼンディカーへと向かい、ウギンの目にたどり着くが、ウギンの目では燃え立つチャンドラと狂乱のサルカンが戦っていた。
ジェイスはチャンドラにアドバイスを飛ばし、チャンドラが出した無色の炎を自身もコピーしてサルカンにぶつけ、サルカンを気絶させる。
しかし、この行いこそがエルドラージを開放する手順そのものであり、異形の怪物の封印が解かれてしまった。
ジェイスはゼンディカー各地で情報を集めた後、一時ラヴニカへと帰還する。
様々な事件に巻き込まれ続けた彼は疲弊しており、休息を必要としていた。
【生けるギルドパクト~ガラクの解放】
ラヴニカもジェイスを休ませることは無かった。
ジェイスは各ギルドの不穏な動きを察知、各ギルドの情報を集めるが、その過程で因縁も作り出してしまう。
ギルド間の抗争と、それに伴う最終解決手段の『至高の評決』を止めるべく、ジェイスは奔走することとなる。
イゼットのニヴ=ミゼットが発案した各ギルド間対抗レース『暗黙の迷路』にジェイスは参加。
どのギルドよりも先にゴール目指し、各ギルドの妨害やプレインズウォーカーであるラル・ザレックとの対峙を乗り越え、遂にゴールにたどり着く。
しかし各ギルドの者たちは既に争いを始めており、『至高の評決』が下されるのは目前であった。
ジェイスは自身を中心に各ギルドの有力者達の精神をつなぎ合わせ、お互いの意思を全て伝え合わせた。
この下手をするとジェイスの自我を崩壊しかねない行いによって争いは止まり、『至高の評決』の危機は去った。
ニヴ=ミゼットはこの行いをもってジェイスを『生けるギルドパクト』と称し、ジェイスをギルド間の調停者として任命する。
その後、ジェイスは『ギルドパクトの体現者』として活動していたが、
ジェイスを傀儡にしてギルド体制を陰から支配せんと企むプレインズウォーカー、ヴラスカと対峙した際に、
彼女の口からガラクの身に何かが起きていることを聞かされる。
ヴラスカに追い詰められながらも隙をつき、彼女の企みをギルドに暴露し撃退したジェイスは側近に数日間留守にすると伝え、
ラヴニカを旅立った。自分のためにラヴニカを危険に巻き込まないため、そしてまだ救える者を救うために。
ヴェールの呪いの進行により頂点捕食者となったガラクを捜すべく、何人かのプレインズウォーカーを雇って送り込むが、
殆どがガラクによって狩られてしまった。
しかし、ある一人のプレインズウォーカー*4が面晶体の力を使ってガラクを解放する。
ジェイスは解放されたガラクに会いに行き手厚い歓迎を受けるが、ガラクの心が澄んでいることを知ると、ラヴニカへと戻った。
ガラクを助けに行く際、側近に対し「俺がまだ失っていない人物だ」と紹介している。
ヴラスカに「お前は疫病、お前が守ろうとした者はみな失われる」と言われたことを踏まえた上での言い回しであるが、
かつて理不尽に殴られた相手にしちゃやけに友好的、さすがMr.お人好しである。
後に、ジェイスが心配しているのはガラク自身の生命ではなく、ガラクが呪いに支配され他のプレインズウォーカーにとって死の危険にならないか、という点だと説明が追加された。
それにしては「失っていない人物」という言い回しには違和感があり、ジェイスがガラクを単なる危険分子として見ているのか、それとも友人としても見ているのかはストーリーファンの間でも意見が割れている。
ちなみに、このガラクを解放する過程で、ゼンディカーに居るデーモン『オブ・ニクシリス』の体に埋め込まれた面晶体を使っており、
面晶体を取り除かれたニクシリスは再びプレインズウォーカーになるための準備にとりかかった。
【ゲートウォッチの戦い~月への封印】
ガラクの一件後、しばらくは『ギルドパクトの体現者』としての多忙な日々を過ごしていた。
ニヴ=ミゼットが起こした『電光虫プロジェクト』ではラル・ザレックと協力してプロジェクトを中止させるが、
この二人以外のラヴニカに縁深いプレインズウォーカー、ギデオン・ジュラに自身の正体を察知されていた。
そんなある日、ジェイスの下にリリアナが訪れる。
リリアナは自身が契約を結んだデーモンやヴェールの呪いの事で悩んでおり、ジェイスに助力を求めてきた。
しかし、その話題が持ち出される前に二人の間にギデオンが割って入る。
ギデオンはゼンディカー帰りで、エルドラージを倒すべくジェイスに助力を頼みに来たのだ。
ジェイスはエルドラージを開放してしまったことに責任を感じており、ギデオンの要請を快く受け入れるが、リリアナは機嫌を損ねて去ってしまった。
ジェイスとギデオンはゼンディカーへ飛び、ギデオンがゼンディカーの住民を守る間、ジェイスはエルドラージを倒す方法を捜す。
紆余曲折を経て、ジェイスは精霊龍ウギンと出会い、エルドラージを封印する手段を教えられる。
ウギンから得た封印方法をギデオンの下に持ち帰り、ニッサも加え入れて3人でエルドラージの巨人ウラモグの封じ込めに成功するが、
オブ・ニクシリスによって妨害されウラモグは再び放たれてしまう。
遅れてやってきたチャンドラの助力でニクシリスを退けた後、4人のプレインズウォーカーは『ゲートウォッチの誓い』を立て、
強大なエルドラージに立ち向かうことを改めて宣言する。
最終的に『ゲートウォッチ』の4人はエルドラージを封印ではなく、倒すことに決定する。
ジェイスが指揮し、チャンドラとギデオンが陽動を行い、ニッサが力線を使ってウラモグとコジレックの本体を『久遠の闇』から引きずり出し、
ゼンディカーの強靭な大地にエルドラージのエネルギーを吸い尽くさせようという作戦だった。
しかし、ゼンディカーがエルドラージに耐え切れず、崩壊を始めるとプランを変更、
ジェイスはチャンドラに巨人を焼き尽くせるかと尋ね、彼女はそれを承諾する。
ゼンディカーの次元の力を力線経由でチャンドラに注ぎ込み、チャンドラはありったけのマナを吐き出し、2体の巨人を焼き尽くした*5。
『ゲートウォッチ』とゼンディカーの住民たちがエルドラージに打ち勝った瞬間であった。
2体の巨人を倒した後、ゼンディカーの復興に携わる他の3人とは一旦別れ、かつてゼンディカーにエルドラージを封印した者の一人、ソリン・マルコフを捜しにイニストラードへと向かった。
イニストラードに着いたジェイスはリリアナの下へ向かい、痴話喧嘩をした後マルコフ荘園に向かうが、ジェイスより前に荘園を訪れた人物の記憶がフラッシュバックし、ジェイスは狂気に取りつかれてしまう。
なんとか荘園にあった『タミヨウの日誌』を回収し、ネファリアに向かったジェイスはそこで行われている儀式を目の当たりにする。
その後、リリアナの下へ戻るが、狂気に取りつかれたジェイスは錯乱したままリリアナに言葉をぶつける。
リリアナとの言葉のドッジボールの中で、少しだけ正気に戻ったジェイスはスレイベンの教会に向かい、タミヨウと出会い正気に戻される。
タミヨウと情報交換をしようとするが、狂気に堕ちた天使アヴァシンの乱入により追い詰められる二人。
しかし、そこへ戻ってきたソリンにより命を救われる。
その後、エムラクールが本格的に侵攻を始め、ゲートウォッチを招集しようとするが、その前にギデオン一向がジェイスの下に現れる。
エムラクールへの反攻を開始するが、際限なく出現するエルドラージ達にゲートウォッチは追い詰められるも、大量のゾンビを率いてきたリリアナによって救われる。
再び攻勢に出るが、精神を持たないゾンビたちすらも支配下に置きかけるほどのエムラクールの精神波によりリリアナとジェイス以外は伏せてしまい、
ジェイスも仲間たちの精神をつなぎ留めながら自身の中でエムラクールと戦うが、何とか逃げ出し正気を取り戻す。
ジェイスはタミヨウと相談し、エムラクールを月という巨大な獄庫を以って封印することを決定した。
ニッサの力線によるサポートとジェイスのサポートでタミヨウは封印魔法の巻物を使い、エムラクールの封印に成功する。
一段落着いた後、ジェイスはタミヨウを称賛するが、タミヨウは『彼女』の手助けがあったことを語り、
錯乱しながら行方をくらませてしまった。
ジェイスも一時の安息を求め、ベッドを捜すことにした。
【カラデシュ】~【イクサラン】
カラデシュ、アモンケットにおいては、ジェイスは裏方として他の『ゲートウォッチ』メンバーのサポートに回る。
しかし、アモンケットにおけるボーラスとの対峙、そして敗北により『ゲートウォッチ』は散り散りになってしまう。
ジェイスはボーラスの精神攻撃から逃れるために、謎の声に導かれるままプレインズウォークをして、アモンケットから離れた。
次にジェイスが目を覚ました時、周りは砂浜であった。ジェイスは自然が広がる次元イクサランへと漂流してきたのだ。
そして、ジェイスは記憶を失っていた。時間が経つにつれて、自身が幻影の魔法を使えることと、自分がプレインズウォーカーであることは思い出すことが出来た。
しかし、イクサランという次元全体にかけられた魔法によってプレインズウォークが出来なかったため、ジェイスはイクサランでのサバイバル生活を余儀なくされた。なお、記憶を失ったことと生来の好奇心の強さが相まって全編通してかなりノリノリ。
そんなこんなでサバイバル生活も板についてきた頃、ジェイスはある人物と出会う。
それは、かつてラヴニカで対立した暗殺者にしてプレインズウォーカーヴラスカであった。
ヴラスカはジェイスを殺そうとするが、記憶を失ったジェイスの態度に毒気を抜かれてしまい、ジェイスはヴラスカの海賊団の一員に加わることなる。
そして、ジェイスとヴラスカは海賊としての冒険の中で親交を深め、かつての対立が嘘であるかのように良い関係を築いていった。
だが、ヴラスカの目的地であるオラーズカを目前にしたところで、ジェイスとヴラスカは滝つぼへと飲み込まれてしまう。
何とか助かったジェイスは、完全にではないが記憶を取り戻していた。
ヴラスカもその事を察したが、冒険の中で築かれた友情が変わることは無かった。
その後もジェイスとヴラスカは冒険を続け、この次元に魔法をかけたスフィンクスアゾールと対峙する。
多くの次元に法と秩序をもたらしたと言うアゾールに対し、ジェイスは責任が伴わなければならないと反論し、ギルドパクトとしての力を行使してアゾールをイクサランの無人島へと閉じ込めた。
そして、ジェイスとヴラスカの前には、ヴラスカがこの次元へ訪れた目的――ボーラスの依頼によってある物を回収する――である『不滅の太陽』があった。
ジェイスとヴラスカは自分たちが共に居たことを悟られてはならないと、合言葉を取り決め、デートの約束をした後に、ジェイスはヴラスカの記憶を預かった。いつか来たる、ボーラスへの反逆のために。
ヴラスカが『不滅の太陽』と共にボーラスの下へ戻った後、ジェイスもまたイクサランを離れた。
カラデシュで約束した、次なる集合場所ドミナリアへ向かうために......
ジェイスは意気揚々と笑顔を見せた。「ギデオン!俺は死んでなんかいないぞ!」
【灯争大戦】
遂に始まったボーラスによるラヴニカ侵略。ラヴニカの力線の中心にポータルが開かれたことでジェイスのギルドパクトの力は使えなくなってしまう。
各ギルドや次元間の標で呼び寄せられたプレインズウォーカー達に、ジェイスはテレパシーで呼びかけアゾリウス評議会に集結させる。そこでボーラスを倒す為の作戦を皆に伝える。
その後、激しい戦いの中でギデオンが命を落とし、ボーラスに反旗を翻したリリアナの操る永遠神バントゥの一撃によりボーラスの力の源であるプレインズウォーカーの灯が消滅する。
ボーラスがついに滅びようという瞬間、ウギンからのテレパシーがジェイスに届く。
それはボーラスは死んでも復活する。だから殺すよりも牢獄で封印するべき、というものだった。
ウギンの意を酌んだジェイスは、ボーラスが死ぬ姿の幻影を作り出す事でその場にいたラヴニカの人々を欺く。ボーラスが生きている事はウギンとジェイスだけの秘密となった。
あと、ニヴ=ミゼットが新たなギルドパクトになった事で、ジェイスはギルドパクトをクビになった。
ちなみに、女性キャラクターと何かとかかわりがあるのもジェイスの特徴の一つである。
このギャルゲ主人公め
年上(桁違い)の元カノ。
無限連合時代のジェイスをハメるためにボーラスによって引き合わされたが、リリアナがマジ惚れしてしまいジェイスも満更では無かった。
ジェイスがテゼレットを倒してからは一時疎遠だったが、ゲートウォッチの結成前後で再会してからはお互いに未練タラタラ。
だがジェイスの方はリリアナの事を若干怖がっている節も。
- イマーラ・タンドリス
セレズニア議事会に所属する「葦のようにほっそりとした体格と柔らかく上品な顔立ちを持つ、優雅な立ち振舞いのエルフの癒し手(5/7)」
ラヴニカに来たばかりのジェイスに対してセレズニアの精神に則って寝食を提供し、ジェイスの親しい友人となる。
しかし『ラヴニカへの回帰』でジェイスの正体を知ってしまい、それを広めない*6ために自ら記憶を失わせてほしいとジェイスに頼み、元の友人関係に戻った。
- ラヴィニア
アゾリウス評議会に所属する人間。
生けるギルドパクトと化したジェイスの仕事をサポートする。
度々ラヴニカから消えるジェイスの正体を不信がっており、流石に隠し通せなかったためプレインズウォーカーに関する事をある程度知らされている。
アゾリウス所属だが堅物というわけではない。フッといなくなってしまうジェイスに振り回されており、逆に書類の山でジェイスの仕事場を迷路にしてしまうという一面も。
ラヴニカ出身のゴルゴンにしてプレインズウォーカー。
当初は対立する関係だったが、イクサランでの再会時はジェイスが記憶を失っていたこともあって共に行動し、親交を深めていった。
ジェイスの記憶が戻った後も関係が壊れることは無かったが、ヴラスカは雇い主の元に戻らなければならなかったため、イクサランでの冒険の記憶をジェイスに預け、いつか来たるボーラスへの反逆を誓って別れた。
神河出身の空民のプレインズウォーカー。
『異界月』では錯乱したジェイスを正気に戻したり、迫りくる脅威を何とかするために共に行動し、クライマックスでもジェイスと共に月への封印を成功させたのだが……
『異界月』にてジェイスが精神世界で出会った女性……女性?最強コズミックホラー系ヒロイン。
高度な精神魔術師であるジェイスだが、この時ばかりは終始彼女に弄ばれていた。
しかしジェイスとのチェスで負けたため、大人しくジェイスの言う事を聞く聞き分けの良い子でもある。
- カリスト
無限連合時代のジェイスの友人。男性。
何をするにも一緒であり、ホモ疑惑を立てられていたがテジーに殺されてしまう。
これにブチ切れたジェイスが神ジェイスである。
【ゲームでの性能】
彼のカードは性能が強力で軒並みシングル価格が高騰する傾向にある。
もはや「ドラゴン」「天使」に並ぶほどに「ジェイス」の名前がブランド化してしまっている。
また、「Signature Spellbook」という過去から現在までに刷られた様々な呪文をコンセプトに合わせて収録する特別セットが2018年から発売予定だが、同シリーズの栄えある1つ目のセットはジェイスをテーマとしており、渦巻く知識や対抗呪文といった往年の青カードをジェイスが唱える新規イラストと、ジェイスをイメージしたカード枠で収録される。
Jace Beleren / ジェイス・ベレレン (1)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
[+2]:各プレイヤーはカードを1枚引く。
[-1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚引く。
[-10]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーのカードを上から20枚、自分の墓地に置く。
初期忠誠度:3
ローウィンで登場した記念すべき初代ジェイス。
能力はドローやデッキ破壊に関するものでどれも盤面には影響を及ぼさない。その分3マナと軽く忠誠度も上げやすい。
相手までアドバンテージを与えるので、《吠えたける鉱山/Howling Mine》のような引き増しカードと併用してライブラリーアウトを狙うターボ系デッキとの相性が良い。
下の神が出た後は先置きして対消滅を狙うためだけに投入されたことも(現在のルールでは不能)。その場合-1を2回起動して放置が基本。
神の禁止後はその後釜として活躍した。
Jace, the Mind Sculptor/精神を刻む者、ジェイス (2)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
[+2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーのライブラリーの一番下に置いてもよい。
[0]:カードを3枚引く。その後、あなたの手札のカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
[-1]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからすべてのカードを追放する。その後、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。
初期忠誠度:3
ワールドウェイクで登場した2枚目のジェイス。
通称「神ジェイス」。というか「神」で通じる。
数年ぶりのスタンダード禁止カードにしてプレインズウォーカー初の禁止カード。
精神とサイフを刻まれズタズタにされたプレイヤーは数知れず。
その詳細はこちらを参照。
Jace, Memory Adept / 記憶の熟達者、ジェイス (3)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
[+1]:プレイヤー1人を対象とする。あなたはカードを1枚引く。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置く。
[0]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上から10枚のカードを自分の墓地に置く。
[-7]:望む数のプレイヤーを対象とする。それらのプレイヤーはそれぞれカードを20枚引く。
初期忠誠度:4
基本セット2012で登場した3枚目のジェイス。
通称「ジェイスネオ」。新しい(ネオ)とスネオっぽい髪型とのダブルミーニング。
デッキ=プレイヤーの記憶をいじくる事に特化した能力を持つ。
強いことは強いのだが5マナと重い割には盤面への影響を及ぼさないのがネック。
維持できればライブラリーを削る枚数は尋常では無いのだが低速コントロールには厳しい環境なのがつらいところか。
そして当時のプレインズウォーカーの唯一性ルールにより、前後のジェイスたちと比較されてしまったのも辛かった。
逆にリミテッドでは盤面が膠着した所で置かれたら、お前の命は後3ターンと言われてるような物。そしてリミテッドは盤面が膠着しやすく5マナのこのカードが出るまでの時間を作りやすい。
このカードを守れる盤面で着地したらもう勝ったようなものなので、「チートの塊」「M13リミテッド環境の中で一番理不尽なカード」とも言われるほど評価が高い。
Jace, Architect of Thought / 思考を築く者、ジェイス (2)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
[+1]:あなたの次のターンまで、対戦相手1人がコントロールするクリーチャー1体が攻撃するたび、それはターン終了時まで-1/-0の修整を受ける。
[-2]:あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを公開する。対戦相手1人は、それらのカードを2つの束に分ける。一方の束をあなたの手札に加え、他方をあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
[-8]:各プレイヤー1人につき、そのプレイヤーのライブラリーから土地でないカードを1枚探し、それを追放する。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。あなたはそれらのカードを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
初期忠誠度:4
「ラヴニカへの回帰」に主人公として登場したジェイス。
フードも外して髪型も普通に。ぶっちゃけ誰だコイツ。
- 能力でウィニー系のビートダウンに対して強い。が、相手にクリーチャーが並んでいないと実質何もしない能力。
PWが安定して働きはじめるのはクリーチャーを全体除去でリセットした後であり、いまいち噛み合っていない。
優れているのは-2能力の小さな「嘘か真か」。これを2回使い、退場しつつ次のジェイスを持ってくる、という使い方が主流。
- 8能力の奥義は相手と自分のライブラリーから一枚ずつカードをタダで使用する能力。
面白い能力だが着地してからかかる時間、+能力の地味さ、安定して生かす為には自分で重いフィニッシャーを用意しなければならない、など実用性は低い。
ただ-2を2連打するだけでもかなりのアドバンテージを稼げるので、青絡みだと結構使われてた。+1が効くビートダウンが環境にわりといたことも大きい。
まあ使いきり前提ではあったが、そのせいで3~4枚入れるデッキも少なくなかった。1枚2000円は越えてたんよ?
ただスタン落ちしたら使いどころが無くなってモリモリ値段下がったけどさ。
ラヴニカ後に発売されたデュエルデッキに入ったのだが、丸い髪型に七三分けでこちらを睨みつけているというなんか凄い新イラストで登場した。
仇敵のヴラスカと対峙するようなイラストだったため、髪型とも合わせて当時話題になっていたドラマから「半沢ジェイス」と言われる羽目に。
Jace, the Living Guildpact / ギルドパクトの体現者、ジェイス (2)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見る。それらのうちの1枚をあなたの墓地に置く。
[-3]:他の土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-8]:各プレイヤーは自分のライブラリーに自分の手札と墓地を加えて切り直す。あなたはカードを7枚引く。
初期忠誠度:5
基本セット2015で登場した5枚目のジェイス。
プラス能力によるライブラリー操作、小マイナス能力によるバウンス、アドバンテージの得られるドロー能力と、かの神ジェイスを思わせる能力構成となっている。
神ジェイスと比較すると、まず初期忠誠度が2上がったが、後述する他の能力にコストと効果の下方修正が見られるため、一概に耐久性が優れているとは言えない。
ライブラリー操作はプラス値が減ったうえに自分にしか撃てなくなり、相手の妨害には使えなくなった。一方で2枚めくれる、能動的に墓地を増やせるなど強化された点もある。
バウンスはマイナス値が3倍に増えて気軽には撃てなくなったが、その分対象が広がり、クリーチャー以外のパーマネントにも対応できるように。
大マイナス能力は、神ジェイスが相手の手札とライブラリー*7の殆どを壊滅させるのに対し、こちらは自分も相手もまとめてライブラリーを修復すると対照的。
対戦においてはまったくの別物だが、敢えて比較すると直接ゲームエンドに繋がる能力ではないのが最大の違い。
ただ相手の手札を0枚にできるのは強い。この能力を起動できる頃に相手の手札が残っているかはわからないが。
ボードへの干渉も直接はできないが、7枚も引けばなにかしらの対処手段に期待できる。デッキの呪文を使い果たしても墓地のカードを回収した上で引き直せるためコントロールデッキ同士の持久戦の打開策と成り得るが、墓地を回収できるのは相手も同じためトップデッキには注意しなければならない。
歴代ジェイスの中で一番使われなかったのは内緒。それでもプロツアーでこのカードを入れたデッキが上位入賞したりしているが。
Jace, Vryn's Prodigy/ヴリンの神童、ジェイス (1)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。あなたの墓地にカードが5枚以上あるなら、ヴリンの神童、ジェイスを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
0/2
Jace, Telepath Unbound/ 束縛なきテレパス、ジェイス
〔青〕伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
[+1]:クリーチャーを最大1体まで対象とする。あなたの次のターンまで、それは-2/-0の修整を受ける。|
[-3]:あなたの墓地にある、インスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。このターン、あなたはそれを唱えてもよい。このターンにそのカードがあなたの墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
[-9]:あなたは「あなたが呪文を1つ唱えるたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上から5枚のカードを自分の墓地に置く。」を持つ紋章を得る
初期忠誠度:5
マジック・オリジンで収録されたジェイス。
PWになる前を表現した伝説のクリーチャーと、PWの両面カードとなっている。
マナコストが低く、序盤から出してドンドン能力を使っていけるのが強み。
これでインスタント・ソーサリーを落としていけば、PW後の-3能力で役に立つはず。毎ターン使えば、変身も苦ではない。
裏面はクリーチャーのパワーを減らす+1能力、墓地にある魔法を再利用できる-3能力、そして呪文を唱えるごとに相手のライブラリーを削れる奥義を持つ。
色拘束も薄いうえに2マナで出てルーターを用いて手札の質を上げつつ変身。
変身後は+1で防衛しつつ、-3と-9のどちらかを撃っていくコントロール向けの1枚となっている。
変身にわずかに時間がかかるのが欠点だが初期忠誠度が5と高いのも評価できる点であり、
さらに+1効果は"最大1体まで"なのでクリーチャーがいなくても発動でき、腐る能力がない。
スタンダードでは単純なカードパワー。
モダン以下の環境では低コスト呪文とのシナジーがより強力になり、《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》などのデメリットを回避できる点を評価されている。
ヴィンテージ環境では"アンリコとタイムウォークを再利用"といった絶望しかないムーブすら可能。
また、MTGでは珍しいショタイラストである。
今回もやっぱり高騰しており、「またジェイスか」と言われている。
任意ルーター見て2マナのPWだと一番強かった人が泣いてる。
2016年初頭においてモダン環境にて大暴れしているエルドラージデッキへの回答としてピックアップされ、
元々高かった値段がさらに上昇。
1枚約1万円する高額カードとなっている。発売直後のマジック・オリジンにこのカード以外の高額カードが少なかったのも原因か。
スタン落ちする前には5000円を割り、その後は3000円強を維持している。現在の主戦場はもっぱらヴィンテージで、上記の通り過去の強呪文を再利用している。
「神」童ジェイスであり、「神の再来」なんて言われたことも。
Jace, Unraveler of Secrets/秘密の解明者、ジェイス (3)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
[+1]:占術1を行い、その後カードを1枚引く。
[-2]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-8]:あなたは「対戦相手1人が各ターンの自分の1つ目の呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。」を持つ紋章を得る。
初期忠誠度:5
イニストラードを覆う影で収録されたジェイス。ついに7枚目かよ!
書いてある事はどれも単純だが強い、神の劣化版みたいな事ばっか書いてあるけど。
両面クリーチャーを-2でバウンスすれば2歩分テンポ稼げるのでこのコストが上がってしまってるのもまあ納得は出来る。
他でカバーして+1を連打するだけでも地味に強く、-8に繋げれば相手の目論見はズタズタ。
最大の問題は上記ショタジェイスと同一性ルールに引っかかってしまう事。
カラデシュ登場で神童が落ちた後は青系コントロールで使われるなどした。
プロツアーカラデシュではヤソコンで使われていた。決勝戦では出てもすぐに除去されていたが、生かしておいては危険ということでそれだけ強力だと考えられていたということでもある。
狡猾な漂流者、ジェイス/Jace, Cunning Castaway (1)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)
[+1]:このターン、あなたがコントロールしている1体以上のクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。
[-2]:「このクリーチャーが呪文の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。」を持つ青の2/2のイリュージョン(Illusion)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-5]:それらが伝説でないことを除き、狡猾な漂流者、ジェイスのコピーであるトークンを2体生成する。
初期忠誠度:3
イクサランで主人公役と共にやってきた8枚目のジェイス。
記憶を失っているため、ジェイスお得意の記憶操作系魔法(ライブラリー操作など)は使えなくなっているが、もう一つジェイスが得意とする幻影系魔法を操るデザインとなっている。
このセットからプレインズウォーカーに伝説性が付与された代わりに唯一性ルールが消えたため、奥義はそのルールを最大限に活かした分身能力となっている。
《倍増の季節/Doubling Season》と合わせると戦場に出て即座に奥義が使えるのでジェイスのコピーが無限に出てくる。
Jace, Ingenious Mind-Mage / 巧妙な精神魔道士、ジェイス (4)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
[+1]:カードを1枚引く。
[+1]:あなたがコントロールしているクリーチャーをすべてアンタップする。
[-9]:クリーチャー最大3体を対象とし、それらのコントロールを得る。
初期忠誠度:5
またお前かイクサランのプレインズウォーカーデッキに収録されたジェイス。
こちらは従来のジェイスの様な精神操作系の能力となっているが、プレインズウォーカーデッキに収録されるプレインズウォーカーは意図的にカードパワーを落としているため、他のジェイスと比べると見劣りするだろう。
Jace, Wielder of Mysteries / 神秘を操る者、ジェイス (1)(青)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
あなたのライブラリーにカードがないときにあなたがカードを引くなら、代わりにあなたはこのゲームに勝利する。
[+1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上からカードを2枚自分の墓地に置く。カードを1枚引く。
[-8]:カードを7枚引く。その後、あなたのライブラリーにカードがないなら、あなたはこのゲームに勝利する。
初期忠誠度:4
灯争大戦で登場したジェイス。
自分のライブラリーを引ききることで特殊勝利が可能なのが最大の特徴。スタンダード環境で狙うのは難しいが、カードプールの広いパイオニア以下の環境ではこれを勝ち筋としたデッキが実績を残している。
- 8能力では何でわざわざ常在型能力と同じ効果書いてあるの?と思うかもしれないが、これでライブラリーを引き切ろうとした際、忠誠度を使い切ったりスタックで除去された場合でも自爆にならないので重要。
ちなみに日本語版にはイラスト違いのカードがあり、そちらはタカヤマトシアキ氏がイラストを手掛けている。
Jace, Arcane Strategist / 秘儀の策士、ジェイス (4)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)
あなたが各ターンのあなたの2枚目のカードを引くたび、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
[+1]:カードを1枚引く。
[-7]:このターン、あなたがコントロールしているクリーチャーはブロックされない。
初期忠誠度:4
灯争大戦のプレインズウォーカーデッキに収録されたジェイス。
プレインズウォーカーデッキのプレインズウォーカーであるため、例によって性能は控えめ。
Jace, Mirror Mage / 鏡映魔道士、ジェイス (1)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
キッカー(2)
鏡映魔道士、ジェイスが戦場に出たとき、鏡映魔道士、ジェイスがキッカーされていた場合、伝説でなく初期忠誠度が1であることを除いて鏡映魔道士、ジェイスのコピーであるトークンを1体生成する。
[+1]:占術2を行う。
[0]:カードを1枚引き、公開する。鏡映魔道士、ジェイスの上からそのカードの点数で見たマナ・コストに等しい数の忠誠度カウンターを取り除く。
初期忠誠度:4
ゼンディカーの夜明けで登場したジェイス。
キッカーコストを支払えば自身のコピーを生み出せるという珍しい能力を持っており、キッカーコスト込みで運用してみたくなるのが人情である。
片方のジェイスで占術を行いデッキトップに土地や軽い呪文を持ってきて、もう片方のジェイスでそれをドローするという流れが狙いになる。
しかしながら冷静に考えると、5マナのプレインズウォーカーとして見た場合、正直に言って弱い。出来ることが占術とドローだけで盤面には一切触れず、しかもドローするのに忠誠度を消費してしまう。
同じ5マナの秘密の解明者ならば+1で占術しつつドローできたことを考えると「何でたかが1ドローするのに忠誠度減らさないといけないの?」となってしまう。
しかも処理の都合上ドローしたカードは公開するため、相手に情報アドバンテージまで与えてしまう。相手が自分と同じ青系のデッキならば決して無視できないデメリットになる。
3マナで運用した場合も抱えている問題は同じであり、バウンス能力が無く自衛手段に欠け、ドローすると忠誠度を減らしてしまうこいつを維持しつつ継続的なアドバンテージを稼ぐことは難しい。同じ3マナの《心を一つに/Of One Mind》で素直に2ドローした方がマシに思えてくる。
以上の理由から、プレインズウォーカーデッキの巧妙な精神魔道士と秘儀の策士を除けば、歴代最弱のジェイスと揶揄する声もある。テフェリーとオーコのせいで3マナプレイズウォーカーに対するハードルが著しく上がってしまったのもあるが。
Space Beleren / スペースベレレン (2)(白)(青)
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
宇宙を刻む者(これは戦場をアルファ、ベータ、ガンマのセクターに分ける。どのセクターにも割り振られていないクリーチャーがいるなら、それのコントローラーがセクター1つを選んで割り振る。対戦相手が先に割り振りを行う。)
[+1]:このターン、各セクターにあるクリーチャーは同じセクターにあるクリーチャーにしかブロックされない。
[-1]:あなたが選んだセクターにある各クリーチャーの上にそれぞれ+1/+1カウンター1個を置く。
[-5]:あなたが選んだセクターにあるすべてのクリーチャーを破壊する。
初期忠誠度:3
Unfinityでついに宇宙へと進出した、Un-iverse(アン元宇宙)のジェイス。初の青単色でないジェイスである。
精神…もとい「宇宙を刻む者」という専用能力を持ち、戦場のクリーチャーを3つのグループに分けた上で何かするという、かなり変わった能力を持つ。
加えて、忠誠度能力はブロック制限、全体強化、全体除去。青というよりも白らしい能力が並び、ドローやライブラリー操作に長けたジェイスらしさは全く無い。
Unfinityは「普通のルールでは正しく処理できなかったり、使えたりするとヤバいのでカジュアルプレイでは使用不可」とされているカードが多いセットではあるが、
このスペースベレレンにそのような問題は無くトーナメントリーガル。使おうとすればレガシーやヴィンテージの公式戦でも使える。
【フレーバーテキストでの登場】
- 対抗呪文/Counterspell (ジェイスvsチャンドラ)
紅蓮術師は最強の火と憤怒で猛攻を仕掛けた。 ジェイスは興味深そうなふりをした。
- 本質の散乱/Essence Scatter (M13)
「お前が霊気から得ようとしているそれな、私なら風に乗せて飛ばせるんだが。」
――ジェイス・ベレレン
- 集団意識/Hive Mind (M10)
「全ての意識は一つであり、肉体という薄い布一枚しか隔てられていない。」
――ジェイス・ベレレン
- 精神刻み/Mind Sculpt (M13)
「あなたの精神は、狂気と理性が興味深い混在を成していた。私はその理性を取り除いただけだ。」
――ジェイス・ベレレン
- 移し変え/Redirect
「実際、極めて単純なことだが、二本足で歩いて間もないお前には、少々説明に時間が掛かりそうだ。」 ――ジェイス・ベレレンから野生語りのガラクへ
「完璧な追記・修正なんて必要ない。 記事は不完全な奴しか持ってないんだから。」
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Φ-ALL_WILL_BE_ONE-Φ-
完成化した精神、ジェイス (2)(青)(青/Φ)
伝説のプレインズウォーカー - ジェイス
完成化((青/Φ)は(青)でも2点のライフでも支払うことができる。ライフで支払ったなら、このプレインズウォーカーは2個少ない忠誠カウンターで戦場に出る。)
[+1]:クリーチャー最大1体を対象とする。次のあなたのターンまで、それは-3/-0の修整を受ける。
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカード3枚を切削する。その後、墓地1つに20枚以上のカードがあるなら、あなたはカード3枚を引く。そうでないなら、あなたはカード1枚を引く。
[-X]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはXの3倍に等しい枚数のカードを切削する。
初期忠誠度:5
「ファイレクシア:完全なる統一」で登場したジェイス。
ジン=ギタクシアスにより改良されたファイレクシア病が次々とプレインズウォーカーを侵蝕する中、ジェイスもまた「完成」してしまった。
性能はライブラリー破壊に特化しており、ほぼ使い捨てにはなるが大量切削が望める[-X]能力が魅力。パワー減少による足止めやドローも選択でき、柔軟性が高い。
スタンダードでは1枚目に出した時の弱さ、ライブラリーアウトによる勝利の困難さなどから評価は高くないが、《面晶体のカニ》を筆頭とした高性能なライブラリー破壊カードの多いモダンで主に活躍している。
イラストは「通常版」「ショーケース版」「漫画版パラレル」の3種類のバリエーションがある。
通常版のイラストは「精神を刻む者、ジェイス」を彷彿とさせる構図になっている。
漫画版パラレルは、エルズペスの持っているはずの剣「ラクシオール」で自らの体を突き刺している、意味深な「もしも」の姿が描かれている。
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*2 プレインズウォーカーが次元を行き来する際に行く場所
*3 2つの勢力に別れているヴリンの平和を保つためとは言え、故意に戦争を長引かせて情報を売り利益を得ていた。その仲介者としてジェイスを使い報酬を受け取らせていた。そしてその情報と上記の通りジェイスがプレインズウォーカーであることの記憶を消していた。
*4 ゲーム『マジック2015』の主人公。すなわちプレイヤー自身
*5 この場面を描いたのが『死すべき定め/Bonds of Mortality』と『巨人の陥落/Fall of the Titans』である
*6 セレズニアでは互いの持つ記憶や知識を共有することが推奨されており、特に中核メンバー間では半ば強制となっているため
*7 設定上どちらもプレイヤーの精神を意味する
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