神田沙也加

ページ名：神田沙也加

登録日：2023/05/01 Mon 19:11:35
更新日：2024/07/05 Fri 13:20:49NEW!
所要時間：約 10 分で読めます


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神田沙也加（1986年10月1日～2021年12月18日）は日本の女優。
東京都千代田区出身。
2005年に活動を一時休止するまでSAYAKA名義で活動していた。


所属事務所はグリーンパークミュージック、ファンティックを経て、最終所属はローブ。



経歴

父親は俳優の神田正輝、母親は80年代を代表するアイドルであり歌手の松田聖子。
両親は1997年に離婚し、親権は松田が持つことになった*1。


1999年、松田の芸能活動の都合でロサンゼルスの日本人学校に通学していた頃、両親のことを伏せて短編映画『Bean Cake（おはぎ）』*2のオーディションに合格。
主人公を慰める少女「三原およし」役でデビューした*3。


2001年にSAYAKA名義で本格的に芸能活動を開始。
歌手としては『ever since』を含む4枚のシングルと1枚のアルバムをリリースした。


2004年にミュージカル『INTO THE WOODS』*4の赤ずきん役として出演したが、その翌年の2005年に芸能活動を休止。
出演時は高校生だったことから進路について悩み、将来のことを考えて芸能活動の停止に至ったとのこと。


その後は懐石料理店の仲居やダイニングバーの店員として働いたり、休日は海外で舞台を鑑賞したり秋葉原を散策したりと一般人としての生活を満喫していた。
また「Lily」名義でファッション雑誌『KERA』*5の読者モデルとして活動していた。


2006年、「神田沙也加」名義で芸能界に復帰。
主にミュージカルを中心に活動しながら声優の専門学校に通っていた。講師の一人は速水奨。
声優としてのデビュー作は『貧乏神が！』の艶光路撫子。
以降も不定期に声優として活動していた。


2013年、『アナと雪の女王』のアナ役の日本語吹き替えを担当。
戴冠式の朝にアナが歌う『生まれてはじめて（原題: For The First Time In Forever）』でノックアウトされた人も数知れず。
本作での見事な吹き替えが評価され、2015年に第9回声優アワード主演女優賞を受賞した。


2022年4月に上演された『銀河鉄道999 THE MUSICAL』のメーテルに内定していた*6。


人物

「両親が芸能人であることを伏せてオーディションを受けて合格した」というエピソードから表現力を評価されていたが、一方で有名芸能人の子どもだから評価されているのでは?と不安に苛まれたこともあった。
『INTO THE WOODS』に合格した際は当時演出家だった宮本亜門に問い詰めており、「きちんとあなたをみて選んだから、あなたはあなたのままで自信をもって舞台に立っていい」と諭されたという。


憧れの人は安達祐実と大地真央。
特に大地は復帰のきっかけになった人物であり、復帰直後の作品で共演している。
2018年には『マイ・フェア・レディ』の主人公イライザとして出演したが、大地もまた1990年から20年間本作のイライザを演じていた。
2021年には約15年ぶりに共演している。


ロリータ・ファッションを愛好しており、2012年に結成していたバンド「Silent Lily」や2014年から約5年間活動していたTRUSTRICKではゴスロリ姿を披露している。
2019年6月より『Maison de FLEUR Petite Robe』の派生レーベル『Maison de FLEUR Petite Robe canone』のコンダクター*7を務めていた。


自他共に認めるオタク。
特に『美少女戦士セーラームーン』には思い入れがあり、芸能活動再開後も深夜アニメを鑑賞したりゲームをプレイしたりと充実したオタ活を送っていた。
1クール毎に一通りの作品を1～2話見て、好みのものを絞って鑑賞していく仕上がったスタイルをとっている。
またVOCALOIDを愛好しており、初音ミクと一緒に音取りをしていた。
YouTubeに「VOCALOIDオリジナル歌ってみた」を投稿したり、「歌ってみた」のみの収録アルバム『MUSICALOID #38』が発売されている。


三森すずことは中学時代の友人であり、互いに「すず」「さーや」と呼び合う仲だった。
芸能活動中は会う機会がほとんどなかったが、2015年のアニメロサマーライブの会場の廊下ですれ違い思いきりハグをし合った。そして他のµ'sメンバーは(　ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝとしてしまった。
新田恵海とは2016年および2019年に上演された『キューティブロンド（原題: LEGALLY blonde）』*8で共演している*9。
ラブライバーであることも公言しており、推しは南ことり。


ふなっしーの大ファンを公言しており、『笑神様は突然に…』での共演以降何度か共演している。
結婚披露宴にもこの梨はちゃっかり参列していた。


私生活では『ダンガンロンパ THE STAGE』の再演で共演した村田充と2017年に結婚。
ところが2019年に将来についての話が折り合いがつかず離婚。但し離婚後も仲は良かった様子。


黒崎真音とは顔が似ている。
黒崎とは2020年にユニット「ALICes」を結成していた。


ダンガンロンパシリーズについて

神田沙也加と言えば『ダンガンロンパシリーズ』だろう。『アナ雪』じゃないんか、と思った人は手を挙げなさい。
元々本作の一ファンであり、ゲームはもちろんアニメは録画して繰り返して視聴し、グッズも買いあさっていた。
『ダンガンロンパ』の舞台版『ダンガンロンパ THE STAGE』では江ノ島盾子を演じていたが、何を隠そう江ノ島推しである。
出演が決定した際は江ノ島のフィギュアを眺めてニヤニヤして喜んだんだとか。
一方で思い入れが強すぎるあまり、「一挙一動少しでも間違えたら江ノ島ではなくなってしまう」と公演中の舞台の傍ら、或いは移動中や家事中でも台詞を繰り返すと言う憑りつかれた状態に陥っていた*10。
ここまで神田を突き動かしたのは、正しく江ノ島への愛とも言えよう。


2017年には『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』の赤松楓役として出演。
既に完成されてしまった江ノ島と比較しても、ずっとプレッシャーは軽減されたと言う。


TRUSTRICK名義で舞台版の主題歌やアニメ版のOP、EDを提供している。
きっかけは江ノ島だったが、ダンガンロンパとは密接に関わることになった。


+ 実は-

舞台版で直接登場したのは初代のみだが、『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』および『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-未来編』の舞台版では映像で出演しており、全舞台版唯一の出演者となった。


主な出演作品

アニメ


ゲーム

  • ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期（赤松楓）
  • 黒騎士と白の魔王（リゼット）
  • 蒼焔の艦隊（朱眞弥生）
  • IDOLY PRIDE（長瀬麻奈）

吹き替え

  • アナと雪の女王（アナ）*12

舞台

  • INTO THE WOODS（2004年、赤ずきん）
  • レ・ミゼラブル（2009年、コゼット）
  • Endless SHOCK（2012年、リカ)
  • ダンガンロンパ THE STAGE〜希望の学園と絶望の高校生〜（江ノ島盾子）
  • ダンス・オブ・ヴァンパイア（2015～2019年、サラ）
  • 1789-バスティーユの恋人たち-（2016～2018年、オランプ）
  • キューティ・ブロンド（2017～2019年、エル）
  • マイ・フェア・レディ（2018～2021年、イライザ）*13
  • 王家の紋章（2021年、キャロル）

映画


突然の死去

2021年12月18日、出演予定だった『マイ・フェア・レディ』札幌公演の集合時間に現れなかったため*14、公演関係者が北海道警察に通報、宿泊先のホテルの屋外スペースで倒れているところを発見された。
既に心肺停止状態で意識がなく、病院に搬送されたが当日の夜に死亡が確認された。
死因は転落による外傷性ショック*15と発表したが、転落の原因は周囲への影響や神田の名誉のために公表されていない。
これに伴い出演していた『マイ・フェア・レディ』の札幌公演は中止、山形公演から再開されることになった*16。


12月21日に札幌市内の葬儀場で密葬が行われ、両親である神田と松田が短い記者会見を行った。
またお別れ会は遺族の精神状態の懸念や当時オミクロン株が流行していることもあり、開催しないことを明らかにしている*17。


各種SNSやYouTubeは株式会社ファンティック*18が管理しており、知的財産等に問題がなければ投稿はそのまま残されている。
また神田の飼い犬たち*19は村田が引き取っている。


2022年12月14日にこれまでリリースされたポップスを収録した『LIBERTY 〜memorial〜』と「VOCALOID歌ってみた」が収録された『MUSICALOID #38 Curtain Call!』*20がリリースされた。


余談

『アナと雪の女王』で彼女を知ったファンの中には両親のことも知らない者も少なくなく、「松田聖子の娘」と知って驚愕した声が多数上がった。
そもそも松田の娘として売り出されていたときと芸名が異なるうえに、約1年の活動休止期間、母親とは異なり舞台を中心に活動していたため致し方ないのだが。


『IDOLY PRIDE』の長瀬麻奈に関しては「代役は設けない」と、公式から明確に公表されている。
また『SAO』では生前神田が歌唱した楽曲を続投させる等、可能な限り彼女の声を遺す動きがみられる。


残念なことに出演したミュージカルが悉くソフト化されておらず、出演舞台を確認しづらいのが現状である。
特にブロードウェイミュージカルはソフト化に厳しく、それ以外の作品も原作の権利上ソフト化できないものが少なくない。
但し『1789-バスティーユの恋人たち-』のDVDは「東宝モール」で購入することができるため、気になったら是非。


2022年には黒崎真音により、てんびん座の名無しの星にsayakaと名付けられた。
このことは公式ホームページや『銀河鉄道999 THE MUSICAL』のパンフレットの巻末で言及されている。
約1年後に黒崎まで亡くなるとは、神田も思ってもみなかっただろうが...。



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  • アイプラやSAOの役と本人のリンクが結果的に似てしまってなおさら亡くなられたことが辛いファンも……いやほんと辛い -- 名無しさん (2023-05-01 21:18:39)
  • 俳優としても声優としても素晴らしい方だった。出来れば、もっと多くの場面での活躍を見たかったな… -- 名無しさん (2023-05-01 23:47:28)
  • ラストリゾートよく聴いてる。 -- 名無しさん (2023-05-01 23:53:45)
  • Tiffany Tiffanyって歌を聞いてからこの項目見るとなんかもうだめだ😭 -- 名無しさん (2023-05-02 00:39:09)
  • 多くの二世タレントの中でも「松田聖子の娘」という肩書きは他と比べても注目度が大きすぎて大変そうだった。それでも舞台やアニメ、ゲームという母親とは異なるジャンルでポジションを得ていたんでこれからだと思っていたんだが… -- 名無しさん (2023-05-02 04:32:27)
  • 松田聖子の娘とか抜きで通じるくらい多方面に活躍してるし、何だったら松田聖子より多方面に才能あるんじゃないかと思ってたんだがなあ -- 名無しさん (2023-05-02 16:34:27)
  • アニメやゲームの仕事もっとやりたいなー、事務所が許可してくれないんだよねーって愚痴ってたのを思い出す。事務所はなまじなんでもこなせるからアニメやらなくて良いだろって考えだったのかな。 -- 名無しさん (2023-05-02 17:11:43)
  • 念のため沙也加さんが付き合っていた人の話は禁止するといったルール作った方がいい気がしてる。コメント欄荒れる危険性あるし。 -- 名無しさん (2023-05-02 19:25:24)
  • ダンロンV3で主役だった時は驚いたな…（厳密にはゲストに近い扱いだけど） -- 名無しさん (2023-05-02 20:34:43)
  • アニメ版『IDOLY PRIDE』最終回での麻奈と牧野君の会話は泣ける、声を担当された御二方の名演技も光って涙腺崩壊だよ。 -- 名無しさん (2023-05-02 20:41:56)
  • この人の死は、本当にショックだった。すごく不謹慎な言い方かもしれないけど、没後により神田さんのことが好きになったぐらいにショックすぎる死だった。 -- 名無しさん (2023-05-02 23:33:58)
  • ↑2ものすごく分かる。あれはほんと泣く。 -- 名無しさん (2023-05-02 23:40:25)
  • 違反コメントを削除しました -- 名無しさん (2023-05-03 04:47:41)
  • 亡くなる直前まで本当に可愛かったんだよね…彼女。30代半ばには見えなかったもん… -- 名無しさん (2023-05-03 12:47:06)
  • 生で江ノ島盾子の演技見たことあるけど、本当すごかった。舞台観てて演技にくぎ付けになって目が離せない、会場が彼女の演技に飲まれたと言っていいほど迫力があった。対立する苗木役の人がよく空気に飲まれずやり切ったと思ったよ。 -- 名無しさん (2023-05-03 13:08:43)
  • ダンロンでは江ノ島に負けないナイスバディを疲労してくれたのよな。演技ルックス歌唱力舞台全てに必要な能力を持っていたのに。本当に惜しい人材を失った -- 名無し (2023-05-03 18:45:17)
  • SAOの本編にも出てくれたのは嬉しかったなあ -- 名無しさん (2023-05-03 19:33:40)
  • 舞台何度か見た限りでは噛んだりトチったりが一度もなかった。天性の才能と努力だったのだろうが、類稀な人材だったよ。 -- 名無しさん (2023-05-03 21:30:58)
  • 一度で良いから生でお姿を拝見したかった。一度で良いから生の歌声を聴かせていただきたかった。 -- 名無しさん (2023-05-04 17:28:22)
  • 出演映画の項目に長編映画デビュー作の『ドラゴンヘッド』が無いが、やっぱあれは黒歴史か -- 名無しさん (2023-05-05 19:18:09)
  • 2021年のマイ・フェア・レディを見たとき劇場近くのモールにサイン入りのポスターがあって写真を撮ったけどまさかこのあとこんなことになるとは思わなかった。とてつもなく可愛いエライザだったよ -- 名無しさん (2024-04-30 20:59:18)

#comment(striction)

*1 松田の旧姓である「蒲池」ではないのは、当時小学生の神田の学校生活を案じ「神田」という戸籍を新しく作ったため。
*2 監督はデヴィッド・グリーンスパン。2001年に第54回カンヌ国際映画祭で短編パルムドールを受賞した。
*3 「SAYAKA HATANO」名義。
*4 1987年初演のブロードウェイミュージカル。2014年に映画化された際はナビゲーターを務めている。
*5 2017年夏よりデジタルマガジンとして集約化
*6 代役は花總まり。神田のビジュアルはパンフレットの巻末に所属事務所の挨拶と共に掲載されている
*7 プロデューサーを意味する。神田のプロデュース版は2022年秋を以て終了し、2023年4月より佐々木彩夏とコラボしている
*8 本作での演技が評価された神田は、2017年に第43回菊田一夫演劇賞を受賞している
*9 本公演で共演した主人公エルの飼い犬「ブルーザー」は神田の元に引き取られた
*10 尤も再演版は稽古場合流から公演まで4日しかないという極限状態だったのもあるが
*11 後任は松田利冴
*12 『ディズニー・オン・アイス』2022年公演以降は清水理沙が担当
*13 2021年末の山形公演以降は朝夏まなとが担当
*14 当日はダブルキャストの朝夏まなとが代役として出演した
*15 急速な出血により循環血液量が減少し、瀕死の状態になること。放置すれば当然死に繋がる
*16 オミクロン株に感染した出演者がいたため一部の公演が中止になったものの、福岡の大千穐楽を迎えることはできた。尚ヒギンズ役の寺脇康文とフレディ役の前山剛久は精神的疲労のため降板している
*17 ホームページのメールフォームからは追悼メッセージを送ることができる
*18 松田聖子の知的財産管理会社
*19 2023年春にその内の一匹を看取ったことを明かしている
*20 一部の楽曲は投票で決定された

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コメント

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名無し

崩御直前にディズニーマイライフ２スイッチ発売された

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2024-03-06 20:52:26

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