登録日:2022/09/06 (火曜日) 23:12:52
更新日:2024/06/27 Thu 10:26:02NEW!
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mpls サムライ ブギーポップ 最強を倒した男
イナズマは、ブギーポップに出てくる登場人物であり、サムライ。本名「高代亨」
「サムライ」とはアダ名や俳優などの職業ではない。(職業はフリーター)
高潔な強者という意味かつ「人を斬る」、現代にそぐわない意味での「サムライ」である。
外見はとにかく大柄な癖っ毛、右目の無い隻眼の男。
当初は正義感に血気はやる一般人だったのだが、超常的なMPLS能力に覚醒。
異能バトル物の世界観で剣豪小説のキャラが暴れているような存在と化す。
能力覚醒以降はどこか老成したような空気を纏うようになり、未成年にもかかわらず三十路かと勘違いされることも。
MPLSではあるが求道者的な精神が幸いしてか全く「世界の敵」となることは無かった。(逆に言えば、少しでも性格が違えば充分危うい存在ではあったようだが)
- MPLS能力:「イナズマ」打ち込むべき隙が見える。
物体や相手の弱点が見える能力。
コンと叩いただけでグラス瓶が綺麗に割れ、断面が鋭すぎるため水でくっつけたが最後まったく剥がれなかったり、
適切なポイントを鉄パイプで数か所殴るだけで岩山を壊したり、走るだけで足跡を経由して床を破壊したり構造物をほとんど触れただけで解体可能。
ただ視覚的に物理的な弱点をサーチするのみでなく、事前に危険な踏み込んではならないラインなどまでもが具体的に知覚できる。
これにより「相手が撃とうとする前に銃弾が来るラインが見え、仲間を止める」などほぼ予知能力じみた領域の回避能力を発揮した。
能力の方向性は殺人や破壊に限定されてはいなく、相手を殺さないよう手加減や一般人を無力化することも可能。
要は『超能力の領域まで覚醒した武人の戦闘センスと超技術と危機察知能力』と表現して良いもので、言ってしまえばカンの良さの一種。
適切な相手を倒す速度、タイミング、位置それらがほぼハイレベルに一体となって発現しているため正直MPLSとしての能力と彼自身の人としての強さの境界が判断しにくい。
直接戦闘だと無類と言っても良い代物だが、反面物理を超越した部分が少ない、非常に珍しいMPLS能力。
またこの応用によって単語や文法を即興の数時間でザっと覚えただけの海外の言語ですら「相手の挙動などから大まかに意図をつかむ」だけで自在に意思疎通を可能としている。
ただ全く物理を超越した部分がないかと言われたらそうでもないようで、死の概念を物理的な流れとして知覚できる能力者の協力のもと、死をすりこむと言った行為もやっている。
- 武器
人づてに得た人斬り包丁ともよばれる無銘の日本刀を使用しており、切れ味よりも剛性のみを求めた逸品で、鍔は飾り気のない木製に、鞘は錆び止めの漆をしてあるだけでやはり頑強さ一点張り。
血や脂にまみれてもその「切れ味」ではなく「叩きつけ引く摩擦」で斬ってしまうと言う泥くさい合戦で使われてきた名も無き刀。
しかしイナズマは師から教えられた通り剣の道とは本来「手段や武器を選ばない」としているため棒きれや標識、素手でも平然と戦う。
上記の刀でまともに戦ったのも実はほぼ一戦のみ。
「<刀>にこだわっているようでは、<剣>とは言えぬ――」の境地に到達している証拠である。
初登場はブギーポップ・カウントダウン エンブリオ浸蝕。
ヤクザに喧嘩を売るという無茶なことをしていた中学時代に武道家、榊原弦に助けられた過去を持ちサムライのような強い男に憧れる青年として登場する。
かつての恩師と縁深い霧間凪と谷口正樹という姉弟と出会ったことではしゃぐ亨であったが、
謎のたまごともよばれるゲーム筐体に宿った意識体「エンブリオ」絡みの合成人間パールの襲撃騒動に巻き込まれる。
そのまま半ば輩に襲われている中で唐突に噛み合うように覚醒し、無双開始。
続いて統和機構の追手としてエンブリオ回収にやってきたフォルテッシモから亨=トールの意味をひっかけて北欧の武神の名にちなんで「イナズマ」の呼び名を付けられる。
が、この戦で右目を喪失。また、自らを庇って入り込んだ谷口正樹がやられることにより水入りとなってしまう。*1
出会ったばかりの友人である正樹をみすみす死体同然の状態に追いやってしまった自責の念から、陰謀で誘導された警官を手玉に取りつつも、
警官たちに殺意はなくなにか事情があると察してか自ら投降し捕まる。
下巻にあたるエンブリオ炎生では眼球ごと摘出し傷はふさがったが、以後感情が昂ると血が涙のように一筋落ちるように。
留置場の中で対フォルテッシモの分析を繰り返し、その後『スフィア』と呼ばれるビル内で生命を失い昏睡状態の正樹を救うため、フォルテッシモを再度おびき出す。
正樹を死ぬような目に合わせ、恥をさらしもはやサムライを名乗る資格も無いと、ただフォルテッシモから軽い気持ちで名付けられた「イナズマ」だけが残された名であると自称。
フォルテッシモの能力の射程や性質を見切った上でスフィアに勝ち目のある状況を構築。なんとあの最強相手に千に二つの勝機を見出し勝利する。
その後にボロボロになりつつも正樹を救うため別の能力者の力を借りて己の生命エネルギーを半分刷り込むと言う形で蘇生に成功。
そのせいで普通よりも倍死にやすい存在になってしまった(身体的弱体化とは少し違うらしい)ようだが、元々死線を平然と潜り抜ける対応力のある能力者であるせいか問題は特に起こっていない。
以降の話ではフォルテッシモからは宿敵として付け狙われることになるのだが、どこかイナズマとはスタンスもあってか微妙に噛み合わないままあしらうことに。
(実際はフォルテッシモの方が能力自体は遥かに強いままのようなのだが、精神性の違いもあってかそこにつけいり膠着状態や有利な状態を作り出すことを可能としている)
合成人間の間ですら怖れられる一撃必殺の戦士として知れ渡っているようである。
今日も彼はいつか本当に「強く」なるために己の道を邁進し続けている。
追記、修正にこだわっているようでは、<剣>とは言えぬ――
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*1 この時FFは柄にもなくキレており、友人を救うため最強の自分の能力へ飛び込んだ正樹の勇気を称えつつもそれを勝機として活かさなかった亨を本気で軽蔑していた。
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