サクラチヨノオー(ウマ娘 プリティーダービー)

ページ名:サクラチヨノオー_ウマ娘 プリティーダービー_

登録日:2022/07/24 Sun 19:13:38
更新日:2024/06/24 Mon 13:30:48NEW!
所要時間:約 24 分で読めますわんっ!



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精進あるのみ――つまり、

『桜のつぼみは春だからこそ花開く』ということですね!




サクラチヨノオーSakura Chiyono Oとは、『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CV:野口瑠璃子


モチーフ元である競走馬『サクラチヨノオー』は当該項目を参照。




◆プロフィール

キャッチコピー:憧れを追い求めて!素直な努力家ウマ娘
誕生日:2月19日
身長:156cm
体重:微減
スリーサイズ:B80・W55・H83
靴のサイズ:左右ともに22.0cm
学年:高等部
所属寮:美浦寮
得意なこと:和菓子作り、整理整頓
苦手なこと:車や飛行機(酔いやすい)
耳のこと:いい格言が思い浮かぶとピクンと震える
尻尾のこと:マルゼンスキーと同じオイルでケアしている
家族のこと:夕飯は家族でよく鍋を囲んでいた
マイルール:寝る前にマイスケジュール帳の更新
スマホ壁紙:マルゼンさんとのナウいツーショット
出走前は…:トレーナーさんと『チヨノ・オー!』


ヒミツ:①赤い車が通るとつい見てしまう/②ワサビは平気だけどカラシはだめ
自己紹介:サ、サクラチヨノオーです!憧れのあの人と、夢の舞台に立つためにこの想い――花開かせてみせますっ!


キャラクターソング:ひたむきマイノート


◆概要

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「GENERATIONS」第9弾「プライドを賭けた時代」篇

© Cygames・JRA


千代に駆け


千代に譲らぬ


【ウマ娘 プリティーダービー】CM
「GENERATIONS」第9弾「プライドを賭けた時代」篇より


1988年日本ダービー制覇馬にして、メジロアルダンやヤエノムテキ、サッカーボーイなどと鎬を削った競走馬『サクラチヨノオー』がモチーフのウマ娘
漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』が初出の所謂「シングレ組」の1人で、同期クラシック世代のライバルであるメジロアルダンヤエノムテキらと共に語られる事が多い。
ウマ娘としてはヤエノムテキと共にアプリ配信直前の2021年2月10日に発表されている。


左右に大きく広がるモフっとした赤色系の髪と、右耳に付けられた桜を模した髪飾りが特徴的。他、瞳にも桜の花弁が映っている。
髪型含めた顔の全体的なシルエットは、どことなく犬、わんこをイメージさせるものでもあり、
個別ストーリー後半ではそれに絡めてかサクラワンコオーなる可愛さ全開のネタを披露していたりも。
また耳には白いカバーを付けているが、これは史実でモデル馬が白いメンコを着用していた事へのオマージュと思われる。


とにかく直向きで素直で明るく、優等生、良い子を体現したかのようなウマ娘。
周囲の才能あふれるウマ娘たちと違って自分は普通であると思っており、そのために日々の地道な努力を怠らない。
普段のトレーニングでの気づきや、とっさに思いついた格言などをしたためている、通称「チヨノート」なるものを携帯している。
ノートの中身が隅から隅までビッチリなこと含め、日々の自己研鑽を怠らずに実力を伸ばし続けるその姿は、決して普通・凡庸といった陳腐な言葉で収まるものではなく、
マチカネタンホイザなんかと同じで自己肯定感が低いんじゃないかと思わざるを得ないイメージもあったり。


…しかし、ノートに記載されている格言は『みかんの脚はウマ娘』だの『隣のダートは力強く見える』だのといった、
わかるようでわからない物凄い捻ったチョイスのものばかりであり、一見すると何のことやらと首を捻ること請け合い。
補足するなら、その時々のシチュエーションに合った感銘を受けた出来事を、彼女なりの表現で格言にしているといったものが大半のため、
前後の出来事の流れも踏まえて嚙み砕けば、意外と意味の通るものだったりすることも多々。
それでも中には本当に意味不明なものもあったりするけど。


そんな彼女にとっての憧れにして大目標であるのが、ウマ娘においても頭一つ抜けた圧倒的な実力を持つマルゼンスキーの存在であり、
いつか彼女の様になりたい、そして彼女の走れなかった日本ダービーで勝ちたいという思いを原動力としている。
育成シナリオではこれらの点が重点的にピックアップされている。


トレセン学園に入学する前は「ヴィクトリー倶楽部」なるレースクラブに所属していたとのことで、同じサクラ冠名のサクラバクシンオーサクラローレルもこのクラブ出身。
彼女たち以外にも多くのサクラの名を持つウマ娘が惹かれ合うようようにして所属していたなど、
ウマ娘としては珍しく、メジロ家以外で冠名としての繋がりを意識させる存在として密かに注目されている。


アプリ内のひみつによると、赤い車が通るとつい見てしまうとのことで、ここでもマルゼンスキーを意識したネタが盛り込まれている。


◆漫画版での活躍

シンデレラグレイ

主人公であるオグリキャップの中央のクラスメイトで、登場時の二つ名は「ど根性ヒロイン」タマモクロスを差し置いて4巻表紙担当になった。
朝日杯ジュニアステークスを勝利した世代トップクラスのウマ娘であり、ダービーの有力候補としてクラシック戦線に駒を進める。
日本ダービーでは内を突いたメジロアルダンに一度は先頭を譲るも、執念の末脚で差し返し逆転。
見事1着となり、ダービーウマ娘の栄光を掴んだ。
…しかし、その代償はあまりにも大きく、ダービー後は脚に故障を抱え全休となってしまい、同じく故障中のメジロアルダンと共にもどかしい想いをしながら観戦に回る事に。


有馬記念後、新年初詣時にはディクタストライカと共に神社に行きオグリ達と遭遇して人気の焼きそば等屋台が食い尽くされている事を嘆いたが、
春前に負った故障から秋にオールカマーで復帰したオグリが学園に戻ってもそこにチヨノオーの姿は無く、ヤエノムテキ曰くディクタ共々(故障で)「少し長い夏休み」中。
その後毎日王冠直後アルダンの前に私服姿でディクタと一緒に現れ、敗れたアルダンを励まし再び3人で走る日を夢見ていた。
なお本作ではオグリキャップ主役の都合上からか、史実でチヨノオーの復帰戦だった安田記念と結果的にラストランになった宝塚記念がカットされているが、果たしてシングレ世界での彼女は…。



Twitterのおまけイラストでは幼少期のチヨノオーに笑顔で接するマルゼンスキーの姿が描かれた。
後にアプリにもサポートカードという形で登場したが、その構図はおまけイラストとまったく同じになっており、ファンを大いに喜ばせた。
あれ?隣のお姉さん全然見た目変わってなくない?


スターブロッサム

主人公のサクラローレルが所属するチーム『アルケス』のメンバーの一人。
現在は第一線を離れているものの、現役時代は日本ダービーを含むG1レースを二勝した経験がある強豪ウマ娘。
チームメイトのサクラローレルやサクラバクシンオーは同じ「ヴィクトリー倶楽部」出身の幼馴染で、二人にとっては先輩であり姉のような存在。


◆アプリ版での活躍

性能

バ場芝:Aダート:G
距離短距離:Eマイル:A中距離:A長距離:E
脚質逃げ:B先行:A差し:F追込:G

2022年01月20日に☆3「日下開山・花あかり」として実装。
2022年の年明け新規キャラ実装の一番手にしてシングレ組の育成実装キャラとしても初であったため、多くのトレーナーに衝撃と歓喜が巻き起こった。
因みにシングレ作画担当の久住太陽先生は、チヨノオーを引くために天井まで行きお財布に大打撃を食らった。
二つ名の日下開山は相撲用語のイメージも強いが、「とても強い者、天下に並ぶ者なし」といった意味合いも持っており、
トレセン学園のモットーである「唯一抜きん出て並ぶものなし」をイメージしているのかもしれない。
また、2023年03月29日には新衣装の「Fleur Enneigée」が実装されている。


距離適性は王道のマイル、中距離が最高適性のAとなっている反面、残りの短距離及び長距離がEと低め。
だが、双方共に初期因子を盛ればマイル、中距離と同じ最高適性のAに持っていける下地があるため、
その気になればダート以外のレースはトレーナーの方針次第で好きなように走らせることのできる才能を秘めている。
脚質適性は先行が最高のA、次いで逃げが高めのBとなっており、差しと追込はそれぞれFとGと低め。
固有スキルのことも考えるなら、得意とする先行で運用するのが一番無難であろう。


日下開山ひのしたかいざん・花あかり』

今はまだ蕾でも、いつかきっと咲き誇れるって信じてますから!

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[日下開山・花あかり]サクラチヨノオー」勝負服

© Cygames・JRA


「サクラ」冠名を使用するさくらコマースの勝負服「白一本輪桃袖」をベースに、桜色主体の和装スカートといった衣装。
二の腕部分にも直接桜の柄が描かれており、珍しく素肌にも直接勝負服の意匠が落とし込まれている。実装当初は入れ墨ではないかと疑惑を持たれていたが、水着姿や後述の別衣装では綺麗に消えているため、シールかペイントと思われる。
冠名の「サクラ」という単語をこれでもかと体現するかのような可愛らしくも風情溢れるものとなっている。


成長率はスピード、根性、賢さそれぞれに+10%となっているバランス型。
初期スキルとして「春ウマ娘○」「抜け出し準備」「中距離コーナー○」を所持。
覚醒レベルを上げると「コーナー加速○」や「先行のコツ○」の他、
作戦・先行の際に最終コーナーで抜け出しやすくなるレアスキル「スピードスター(「抜け出し準備」上位スキル)」、
春のレースが得意になりスピードとパワーが上昇するレアスキル「春一番(「春ウマ娘◎」上位スキル)」を取得可能となる。
進化スキルでは「スピードスター」が最終コーナーで前のほうにいるとしばらく速度アップの「お花見当たり年!」に、「春一番」が「けふ九重に満開です」に進化する。


春ウマ娘○や中距離コーナー○といった、彼女の代表レースである日本ダービーを意識したスキルを多く取得できる構成となっている。
特に覚醒レベル最大時に取得可能となる春一番は、後の2022年4月に実装された別衣装版のキングヘイローが同スキルを取得できるようになるまでは、
事実上のサクラチヨノオー固有スキルでもあった。



私の想い…今日までの努力…



今こそ――満開の時!!



画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[日下開山・花あかり]サクラチヨノオー 固有スキル発動」

© Cygames・JRA



固有スキルは「憧れは桜を越える!
効果は「残り300mを切って好位置にいるとき前のウマ娘との距離が近いと強い思いが花開き速度が上がる」というもの。
レース終盤においてトップではない前団好位置にいることが条件であるため、上述のように先行で安定して発動が望める固有スキル。
終盤での速度アップというのは、史実の日本ダービーにおけるラストスパートを意識してのものだろうか。


発動演出は満開の桜並木の下に佇むチヨノオーに光り輝く一筋の桜の花びらが舞い、
彼女の纏う勝負服に軌跡を描いた後、チヨノオー自身が決意を秘めた表情と共に駆け出す、というもの。
名前の通り満開のサクラを強くイメージした実に情緒あふれる演出となっている。



今日までの努力、花開きました!


[Fleurフルール Enneigéeアンネジェ]

綺麗~! 『まごにも衣装、チヨにも衣装』です!

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Fleur Enneigée]サクラチヨノオー」勝負服

© Cygames・JRA



ストーリーイベント「されば君、かなし」においてパートナーのメジロアルダンと共に披露された新衣装。
和風イメージだった通常衣装から一転、赤みがかった桜色と水色をベースにしたドレススタイル。
頭の後ろには桜の花のアクセントを備えた黒いリボンも結んである他、ハイヒールも着用。


尚、画像のような正面からだとわかりにくいがこのドレス、
脇から背中の上部分にかけてがパックリ開放されており、サイドやバックから見るとなかなかにセクシーだったり。


「Fleur Enneigée」はフランス語で、訳すと「雪に覆われた花」といった意味合いになる。
冬の寒さに耐え、春に花開く桜の花をイメージしての名称だろうか。


こちらの成長率はパワーに+14%スピードと賢さに+8%となっている。
初期スキルとして「直線巧者」「闘争心」「積極策」を所持。
覚醒レベルを上げると「食い下がり」や「先行コーナー○」の他、
直線で速度が上がるレアスキル「ハヤテ一文字(「直線巧者」上位スキル)」、
中距離のレースにおいてレース中盤に中団で競り合うと持久力が少し回復しさらに速度が上がるレアスキル「気炎万丈(「闘争心」上位スキル)」を取得可能となる。
進化スキルでは「ハヤテ一文字」が速度アップ効果がすごくに強化された「桜華爛漫一直線」に、「気炎万丈」が効果のアップした「負けたくない!」に進化する。


見せます、今だけのサクラを、思いのままに!

はあっ!

えへへっ♪



画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Fleur Enneigée]サクラチヨノオー 固有スキル発動」

© Cygames・JRA


固有スキルは「咲け咲け!私!
効果は「レース中盤に競り合っていた場合、残り650m地点で好位置にいると、夢を叶えるため加速力を上げ続ける」というもの。
中盤での競り合いと650m地点での好位置と発動条件が多岐に渡るものの、その内容は持続時間の長い加速上昇スキル。
上手く距離が噛み合えば後半に爆発的に速度を伸ばすことが可能。


発動演出では桜吹雪舞う体育館でチヨノオーが勇ましいダンスを披露するというもの。


誰よりも華麗に、私だけのステップで!


固有二つ名は「花開くサクラ」。
取得条件は「育成で朝日杯FSを勝利した基礎能力[スピード]が1200以上の継承ウマ娘から想いを継承し、朝日杯FS、皐月賞、日本ダービー、ジャパンCを勝利する」。
継承指定ウマ娘の条件に付いては言うまでもなく、史実の父馬であるマルゼンスキーの活躍を意識したものであろう。
スピードカンストという条件が少々骨が折れるかもしれないが、事前準備さえできれば後は特定のG1レースを零さなければそれで取得が可能。
4つ目のジャパンカップが後述する育成シナリオ内の仕様も相まって一見鬼門に思えるかもしれないが、
実はクラシック期の同レースで勝利すれば条件を満たせるため、その抜け穴も踏まえれば固有二つ名としては比較的取得しやすい方でもある。



特殊実況は日本ダービーにおいて、最終直線で2位以下から追い越した上で勝利すると発生。
史実の同レースにおいてライバルのメジロアルダンを僅差で追い越し勝利を掴んだのが元ネタ。


外を回ってサクラチヨノオー来た!
サクラチヨノオーが先頭にやって来た!


サポートカード

2021年5月17日に共通のRとSSR【今ぞ盛りのさくら花】が実装され、2022年7月29日には期間限定イベント「大乱闘!?夏色☆バカンス」の報酬SSR【チョベリグ心あれば桜心】が実装されている。


SSR【今ぞ盛りのさくら花】

得意練習はスタミナ。
完凸まで持っていければ固有効果と合わせて15%という高いレースボーナス効果を得ることができるため、クライマックスシナリオでは重宝される。
しかし、レスボ効果は2凸までだと固有効果分の5%しか発揮できない他、練習性能も総合的に見ると控えめなため、
編成の際には高い練習性能を持つSSRスーパークリークやSSRサトノダイヤモンドなどと組み合わせるとより強力になる。


連続イベントを進め、選択肢次第でレアスキル「スピードスター(抜け出し準備)上位スキル」のヒントを取得可能。
同じレアスキルイベント持ちであるSSRファインモーションと違い、ヒントレベルの差はあれ確定入手なのがありがたいが、
あちらは練習性能が非常に強力であるため、その点も踏まえるとスピードスター要員としては一長一短だろうか。


SSR【チョベリグ心あれば桜心】

得意練習は根性。
固有ボーナスは「絆ゲージが80以上の時、トレーニング効果アップ」というもので、条件を満たした際の効果は10%。
所持スキルが変更されており、「先行直線〇」や「先行コーナー〇」、「真っ向勝負」などマイル・先行のスキルが揃う。
連続イベントを進めると、確率でレアスキル「アクセル全開!(「アクセラレーション」上位スキル)」のヒントを入手可能。
得意率が高めなことや、初期スピード・パワー・根性に+20の状態から始められる点は強いが、レースボーナスやファン数ボーナスが共に0なのがクライマックスシナリオでは弱点。
しかしグランドライブシナリオでは一転。レースボーナスのウェイトが下がったことに加え、友情トレーニングが肝要になる点で高い得意率は大きなメリットになるため、根性育成で採用される1枚か。
また、「アクセル全開!」が「紅蓮のオーバーレブ」に進化し、スキルポイントを安くできる通常版マルゼンスキーを育成する際の根性枠としても有用。こんな所でも血縁関係的な相性の良さがあった




個別ストーリー

レースへの情熱を燃やし高みを目指し続ける才女の集いたる、名門トレセン学園。
周りにいる才も熱意も上回る才女たちの中において、自分は何になれるのか。
悩む彼女の世界が輝き始めたきっかけが、圧倒的な走りで他者を突き放す赤いウマ娘――――


そんなウマ娘――サクラチヨノオーとトレーナーが出会ったのは、とある日の朝練の最中。
日々の記録がぎっしり書かれた自作のチヨノートが風に煽られ偶然それを拾ったことからであった。
自分な大したことはできないから、できることはしておきたい。
直向きで真っ直ぐな姿勢の彼女にトレーナーは興味を惹かれることに。


しかし、数日後に開催された種目別競技大会において展開されたマルゼンスキーとシンボリルドルフの一戦。
他者をまるで寄せ付けないスーパーカーと皇帝の一騎打ちに周囲が盛り上がる中、
それを観戦していたチヨノオーは引き攣った表情のまま突如としてその場を駆けだしてしまう。


そしてトレーナーが慌てて追いかけた先でチヨノオーはバツが悪そうに笑いながら、その心の奥底にある本心…
憧れの相手は住んでいる世界が違うということを感じてしまったと語る。
直向きな努力家としての顔の裏にある弱音を吐露した上で、彼女は去って行ってしまった。


以来、チヨノオーは周囲のウマ娘たちにも心配されるレベルで心ここに非ずな日々を送っていたのだが、
後日、トレーナーは改めてチヨノオーに対し、マルゼンスキーに憧れたその理由を問い質すことに。


その問いかけに対してチヨノオーが思い返していたのが、幼少期から今日に至るまでの日々。
小さい頃から走ることが大好きで、クラブに入りレースでも1着をたくさん取っていた。
そうしてウマ娘にとって最高峰の名門であるトレセン学園にも胸を張って入学できた。
しかし、待ち受けていたの周囲との実力差、ここでは自分はごくごく普通のウマ娘でしかないという現実。
そんな中で目にしたのがあの運命の日、自分が憧れたマルゼンスキーのレースだったのだ。


堅実で真面目なだけのウマ娘、だけど自分ももっと遠くへ行ってみたい。
どれだけ時間がかかったとしても、速くなって強くなって、憧れのあの人のようになりたい――


……そっか、そうだった。

私、どうしてもマルゼンさんの隣に行きたかったんだ。


忘れてしまった最初のきっかけ。マルゼンスキーへの憧れと彼女のようになりたいという純粋な思い。
トレーナーのおかげでそれを思い出せたチヨノオーは零れる涙を拭い再決起。
以前のように、いや以前以上に日々のトレーニングに励む中で迎えた当日。
チヨノオーは憧れのマルゼンスキーとの併走に挑むことに。


周囲に多くのギャラリーが集まってくる中、チヨノオーはレース後半で爆発的な末脚を発揮、憧れの相手に勝つために必死に食らいつく。
マルゼンスキーはそんなチヨノオーの気迫を受け、ただの併走トレーニングではなく本気で自分に勝つつもりなのだということを理解し、更にその上を行く走りを展開。


結果だけ見ればチヨノオーの敗北。今の自分に出せる全てを発揮しても届かなかった。
が、マルゼンスキーは自分に迫ったチヨノオーに対し、久しぶりにゾクゾクするレースだったとその実力を認めた上で、
本物の日本ダービーでも頑張って欲しいと自分の思いを託す。


憧れの相手からの思ってもみない賞賛にチヨノオーは感極まって泣き出してしまうも、
必ず日本ダービーで勝利し、その上でもう一度勝負することを約束した。


そんな光景を遠くから感慨深そうに見つめていたトレーナーであったが直後、チヨノオーがこちらへと駆け寄ってくる。
自分が道を見失っていた時に、背中を押してくれたから、次の勝負ではあなたにも隣にいて欲しい。
いきなりの逆スカウトにトレーナーはきょとんとしてしまうも、すぐに持ち直し、
このひたむきなウマ娘の成長を見守っていきたいと申し出を了承するのであった。


わあっ、や、やったーっ! ありがとうございます!

ええっと、それじゃあ……記念に、今考え付いた格言をひとつ!


『にんじんは、いつ雨が降るのか知らないものである』

これからどうぞ、よろしくお願いします、トレーナーさん!



育成シナリオ

そんな流れで始まることになる育成シナリオ、同期のライバルであるメジロアルダンやヤエノムテキとの交流。
遠くから見守るマルゼンスキーやミスターシービーといった先輩世代の応援などもありながら、
目標とする日本ダービーでの勝利に直向きに突き進んでいくこととなる。


朝日杯FSや皐月賞といったG1レースでの激闘の先、迎えることとなる日本ダービーにおいて、
史実どおりの栄冠を掴ませることができるかは、トレーナー各々の腕前にかかっている。(シナリオ内での目標は5着以内)


そして日本ダービー後では、彼女の目標であるマルゼンスキーとの関係性がより深くピックアップ。
自分が走れなかったダービーで夢を見させてくれたと感慨深そうに、されどどこか諦めていたように振る舞うマルゼンスキーに対しチヨノオーは決意を新たに。
いつか自分があなたの使ったことないエンジンに火を入れて見せると真っ向から宣言し、
マルゼンスキーとの対決のために自身の活躍を、数々のG1レースで走る姿を見せていくことに。


シナリオ後半では全盛期を過ぎてしまった――何かが欠けていく感覚に恐怖を抱き気落ちしてしまう日々が続いたりもしたが、
それでも同期のライバルたちと、当の火が付いたマルゼンスキー本人からの励ましなどに支えられつつ、
遂に迎えるシニア級ジャパンカップ、その大舞台において憧れだった赤いスーパーカーを超えるため花開いたサクラは駆けるのである。



……と、同期のライバルだけでなく、史実の父馬であるマルゼンとの関係も描かれた熱さあり、涙ありの良シナリオなものの、
迎えたジャパンカップにおけるマルゼンのあまりにぶっ飛んだステータスの高さに唖然としたトレーナーが続出。*1
「ピークを過ぎている」というマルゼンの言葉を信じるなら、果たしてこの世界線における全盛期のマルゼンは如何ほどだったのやら…
目標自体は2着以内のため勝てなくてもシナリオは進むが、この暴力的ステータスのマルゼンに勝利すると「真っ向勝負」のヒントを入手できる。


隠しイベントとしてはシニア級の有馬記念の出走があり、このレースではミスターシービーが出走。
そしてこのレースにおいてシービーもまた、上述のマルゼン並の暴力的なステータスで立ちはだかり、またしてもトレーナーたちを驚かせることに。*2
相当慣れたトレーナーでもかなり厳しいだろうが、勝利することでランダムにステータスのどれかが+10、スキルポイント+75の特典に加え、「影打」のスキルも取得できる。


現在はグランドライブまたはグランドマスターズで大幅にステータスが盛りやすくなっているため、難易度は僅かながら低下している。


◆関連キャラクター

繰り返し述べてきたように史実における父馬。他者を突き放す圧倒的な才と実力を持つイケイケでバッチグーな激マブウマ娘。
マルゼンの圧倒的な走りに魅せられたのがトレセン学園におけるチヨノオーがレースを続ける原動力であり、
個別ストーリーでそれを一時的に見失っていた時でも、彼女なら大丈夫とチヨノオーのことを信頼していた。


その後はチヨノオーに全盛期を過ぎていた自身の諦めを見抜かれて火を付けられたり、
逆に自身が下り坂に入り始め悩んでいたチヨノオーのことを励ましたりと、
シナリオ内において最も存在感を放つ支え支えられの、いずれ超えるべき目標となっている。


だが、上述したように対決の場であるジャパンカップではとんでもないステータスで登場するため、勝利するのは容易ではない。


自由なレースの世界を愛する不思議とカリスマを放つウマ娘。
育成シナリオにおいて度々姿を見せており、全盛期を過ぎて後ろ向きだったマルゼンの再起を願っており、
そのカギとなりうるチヨノオーにも期待をかけていた。
ミスターシービー本人というよりかは、その父トウショウボーイの色合いが強い。


そしてチヨノオーとマルゼンの対決によって自信の心にも火を灯し、続く隠しイベントの有馬記念でチヨノオーの更なるライバルとして立ちはだかる。
因みにこれは、史実の第22回有馬記念で実現し得なかったマルゼンスキーVSトウショウボーイの対決を産駒同士で再現したものとなっている。


史実におけるクラシック期のライバルの1人。「今」という確かな軌跡を刻むことに全力なガラスのように儚いウマ娘。
ゲーム中では寮の同室で年上の親友。
なお史実では同年生まれだが、ゲーム中ではアルダンのほうが年上。


個別ストーリー序盤から姿を見せており、育成シナリオ内でも交流が多く描かれる中、
史実通りに日本ダービーにおいて激戦を繰り広げるも、直後にケガを負い緊急搬送。
ここで全てを失うのは覚悟の上だったと寂しげに語るアルダンに対し、
自分というライバルがいること、またいずれ戦おうという言葉を投げかける。


チヨノオーが去った後のアルダンは1人病室で、後悔などないと告げたばかりの筈なのにと涙を流していたものの、
それがきっかけとなり彼女もまた再起。長い沈黙を破り再びチヨノオーのライバルの1人として返り咲くことになる。


イベント「されば君、かなし」では共に主演を果たしている


史実におけるクラシック期のライバルの1人。烈火の如く熱く、止水のように冷静な金剛八重垣流という武術を嗜む武闘家ウマ娘。


マルゼンスキーという憧れの人の背中を追うために、直向きに地道な努力を重ねるチヨノオーのことは非常に好意的に見ており、
故に彼女もまた超えるべきライバルの1人として見据え、研鑽を積んでいたとのこと。


そして史実と同様に1度きりの刹那の夢、皐月賞や日本ダービーといった大舞台で両者は激突するのである。


同期のエースであり、漫画『シンデレラグレイ』ではクラスメイト。
しかしながら史実で対戦経験が無かった事を反映してか、同世代ながら他の同期と違ってオグリキャップとの絡みがあまりない。


  • 兄妹

『シンデレラグレイ』単行本のプロフィール紹介によると兄が幼い頃の練習相手だった模様。
アプリの七夕ボイスでは曰く「兄が七夕の頃にある賞を取り、それ以来七夕はお祝いの日になった」とのこと。
元ネタはおそらく1986年の七夕賞を制した全兄・サクラトウコウ。
それに加えて、衣装イベントでは「長兄・次兄・妹」の3人がいることが確認できる。
全兄弟はサクラトウコウに加えて、全兄のサクラセダンスキー、全妹のセダンフォーエバーの3頭であったことを反映していると思われる。

+ 以下、『ウマ娘 シンデレラグレイ』単行本未収録部分のネタバレに付き注意!-

ちなみに史実のサクラチヨノオー号には、一歳下でオグリキャップ号と1989年有馬記念で対戦したる半弟「サクラホクトオー」(1988年朝日杯3歳S馬)もいるのだが、
『シンデレラグレイ』で1989年有馬が扱われた際、史実のサクラホクトオー号にあたるウマ娘として「ソメイポラリス」(ソメイヨシノ+北斗=ポラリス)なるオリジナルウマ娘が登場。2024年1月時点でホクトオーがウマ娘世界にいるかは不透明な情勢となっている。






『良い追記・修正は、良い人参に勝る』ですよっ!


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この項目が面白かったなら……\ファイッオー! チヨノオー!/
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  • シングレについては手持ち資料が少ないため、どなたか詳しい方に追記してもらえると助かります。 -- 名無しさん (2022-07-24 19:22:35)
  • 正拳突きパンチモーションがよわよわでカワイイ -- 名無しさん (2022-07-25 04:37:35)
  • ??「ダメですわ!正拳とはっ!(ビッ)こうっ!(ヒュッ)空を切らなくてはっ!!(ヒュゴォッ)」 -- 名無しさん (2022-07-25 04:44:09)
  • 烈風正拳突きかな? -- 名無しさん (2022-07-25 08:34:05)
  • ↑寧ろアロハリテ -- 名無しさん (2022-07-25 12:11:26)
  • 兄がいて七夕には思い入れがあるという設定にスタッフのこだわりを感じた。 -- 名無しさん (2022-07-25 21:40:09)
  • ウマ娘の中で1番プリティ -- 名無しさん (2022-07-26 01:05:06)
  • シングレでは引退したのかな? -- 名無しさん (2022-07-26 07:13:34)
  • マルゼンチャレンジがエグすぎる -- 名無しさん (2022-07-26 12:07:47)
  • 主人公適性が高いキャラって言われているんだよね。 -- 名無しさん (2022-07-29 01:01:07)
  • ↑直向きな明るい努力家、ライバルにもお嬢様系(アルダン)や武道家系(ヤエノ)、更には目標とする憧れの相手(マルゼン)もいる等々、箇条書きすればこの上ない王道の主人公だよねチヨちゃん。 -- 名無しさん (2022-07-29 05:46:42)
  • グランドライブシナリオのおかげでマルゼンチャレンジ&シービーチャレンジも、だいぶ現実的なラインになったのだろうか。 -- 名無しさん (2022-09-16 20:43:09)
  • ↑2 しかも史実でダービー勝っているからこの作品のタイトル的にも主人公としてピッタリなんだよね。 -- 名無しさん (2022-11-18 20:04:03)
  • ウマ娘の方の父親は力士らしいが、名前の由来である千代の富士関だとしたら、チヨちゃんはモデル姉弟の末っ子ということに…ならないか -- 名無しさん (2022-11-21 16:45:00)
  • ↑2、4ナリタトップロードが主人公やったしチヨちゃん主人公もワンチャンいけるかもな -- 名無しさん (2023-09-27 06:54:00)

#comment(striction)

*1 スピード・賢さ双方がS、スタミナB+、パワーA、一番低い根性ですらC+と、URA・アオハル杯シナリオでこれだけのステータスに育て上げるのはかなり難しい上に所有スキルも対象レースの仕様から必ず発動する3種の緑スキルからの「地固め」確定発動で吹っ飛んで行くと逃げの完成形に近い。おまけに、東京2400mは通常マルゼンの固有スキルが最大限に発揮されるコースでもある
*2 マルゼンとほぼ同等のステータス。スタミナはBとやや劣るも、スピードは何とSSと凄まじいものに。スキル面もまだシービーが育成キャラとして未実装の為固有がないのが幸いと言ったレベルで追い込みとしての完成形に近い

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