登録日:2022/02/01 (火曜日) 23:15:00
更新日:2024/06/17 Mon 13:45:53NEW!
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裏バイト:逃亡禁止 裏バイター 探偵 冷淡 アドバイザー 狂言回し 傍観者 冷徹 ギャンブラー 博打 ギャンブル依存症 ダメ人間 弟 準レギュラー 冷酷 中年男性 探偵事務所 八木琢磨 競馬狂い
怖いねェ~、こりゃ間違いなく裏の案件だ。
八木 琢磨とは漫画『裏バイト:逃亡禁止』の登場人物。
【概要】
3巻収録の『探偵助手』のエピソードにて初登場した「八木探偵事務所」の所長を務める中年男性。
およそ裏関係者とは思えないような間の抜けたコミカルな一面が目立つが、その正体は裏バイトで遭遇する怪異等の危険な案件を扱う裏専門の探偵。
探偵事務所の裏窓口「八木相談所」で依頼者からの「表沙汰にできないようなヤバい依頼」を、高額な依頼金を受け取る代わりに引き受けて依頼の原因となる案件を調査・分析するのが本当の仕事。
裏バイト関係者の例に漏れず依頼料金は高額らしく、「怪異案件への対処法や対処のアドバイスを詳しく訪ねる行為」は彼への依頼に当たるため、その時点で高額請求が課される。
逆を言えば簡単な情報提供程度であればサービスでやってくれる様子*1。
一応、怪異と遭遇する率よりは怪異と関係ない普通の案件が圧倒的に多いらしい。
そして本作に於ける事実上の狂言回しポジションの人物。
初登場エピソード以降も温泉宿スタッフのエピソードでも主人公2人にばったり遭遇したりと、順調に準レギュラーポジションへ着き始めている。
ちゃっかり和美ともコネクションを作っており、時には和美へ裏関連の情報を提供したりと主人公2人へのアドバイザー的な立ち位置を取る。
また、偶然に過ぎないだろうが彼の登場するエピソードはどこか悲しげなムードのオチが多い。
その後『空き地探し』のエピソードのラストにて、裏バイト仲介業者である赤川さんの実弟であることが判明した。呼び方が「お姉ちゃん」だったり、ブラックコーヒーが苦くて飲めなかったり、お酒が全く飲めない下戸だったりと中年男性なのに描写が妙にあざとい。
赤川との関係性を表向きには明らかにしていない理由も現状では不明。
【人物】
無精ひげと痩せこけた頬が特徴的な風貌で阿部寛に似ており、自由奔放な雰囲気を纏っている。
性格は飄々とした若干軽いノリが目立つ掴みどころのない人物。ただし重度の競馬狂い。
事務所で暇を見つけては喘いでいる女の子のような声を出しながら競馬を聴いているがそのセンス自体はあまりないようで、本編では尺の都合上カットされたが計195万円をスッたりしている*2。また姉である赤川とは長い付き合いのため、姉の見る目に対する信頼は中々のもの。
競馬狂いに加え多額の借金を抱えているなどパッと見はいい加減な態度を取るダメ親父にしか見えないが、
- 裏バイターに初っ端から死の危険をはっきり伝える
- 真っ当な道具の手配と準備の実施
- 高額報酬もケチらずしっかり支払う
など初めて登場した時は裏関連の雇用主にしては貴重なほどに真っ当な人物として振る舞っていた。
いい加減で飄々とした態度も本物だが同時に抜け目のない性格で、裏の関係者なだけあってオカルト的な怪異の存在も熟知。
怪異に対しても限られた情報から詳細な仮説を立てて有効な結論を導き出したりと非常に知恵が回る。
別にどうとも。私の仕事は分析と報告だけなので。
この「仕事」を続けるも辞めるもご自由に。
だが上記の発言からわかる通り、本性は裏の関係者らしく極端に割り切りの激しいシビアまたは冷淡な性格。
依頼についてはしっかり熟すものの、
- 依頼人から自分たちのしでかした外道の所業に対して悔やむような質問をされても「別にどうとも」と興味なさげにバッサリ切り捨てる。
- 既にできることが何もなかった怪異の犠牲者については特に気にせず「それより、君達のお陰で怪異への対処法が実証された」「お手柄だぞ!裏でそんな事滅多に無い!」と笑顔で喜ぶ。なんなら心底嬉しそうに高笑いする。
など、仕事には直接関係のない裏関連での諸問題には全く興味を示さず、仕事外の案件には我関せずの姿勢を取り続ける。
4巻での描き下ろしおまけ漫画では主人公2人が絡まない場合の怪異関係での依頼を引き受けた様子が描かれたが、やはりシビア。
一応本性が冷淡とはいえ社交性自体は非常に高く、依頼で関わった直後に再会した際は、同僚であった裏バイターの死*3で精神的に追い詰められていた和美の精神状態を察して配慮を促すなど良心的な部分もある。
少なくとも「生き馬の目を抜く外道連中が跳梁跋扈する世界」と自ら例えた裏バイトの世界では貴重な善人ポジションであることは間違いない。ただし和美から得た高額の依頼金を躊躇いなく博打に費やして溶かしていると考えると、ある意味では外道ともいえるかもしれない。
「やっ。」
『遊園地スタッフ』のエピソードで、主人公2人が飛ばされたパラレルワールドでも探偵業を営んでいた。
経緯は不明だが、並行世界の主人公2人ともすでに顔見知りだった模様。赤川の例からして、こちらの八木は競馬をやっていない可能性がある。
遊園地「富岡Qランド」の調査のため慈愛の塔の鍵のコピーを主人公2人に依頼し、スペアキーで潜入するもマスコットたちに捕まり制裁を受けて死亡したことがちょい足しによって雑に語られた。
パラレルワールドとはいえ人気キャラかつ有能な探偵である八木があっさり死んだのは読者を驚かせたが、
抜け目のない性格をしている元の世界の八木と比べると、主人公2人に目的を深い部分まで語りすぎるなど甘い面も見られたため、怪異相手には仕方ない結末だったのかもしれない。やっぱ競馬やってなかったのが敗因じゃないかなぁ…。
【余談】
読者からの人気はかなり高く「俺たちの八木さん」「メインヒロイン*4」として扱われている。後者はおかしいだろ!
追記修正よろしくお願いします。
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▷ コメント欄
- やっぱりシビアなだけで善人なんだよなあ -- 名無しさん (2022-11-23 08:10:12)
- パラレルの八木さん可哀想だけど運がなかった。パラレルのまともなキャラたちも良いけどやっぱり一癖も二癖もある八木さんや赤川さん、茶々さんのが好き。 -- 名無しさん (2023-01-30 19:21:43)
- 仕事関係はドライだけど意外と人情がある人だよな。おかしくなった茶々さんには色々手を打ってるみたいだし。 -- 名無しさん (2024-05-09 16:30:09)
- 何でも出来る才覚があったからこそ、才覚があっても左右されない競馬に惹かれたのか -- 名無しさん (2024-05-09 16:59:06)
#comment(striction)
*2 おまけ漫画では大金をスッた放心状態からアヘ顔を晒し、橙と和美に無心するもやんわり断られマヨネーズを踏んづけてしまった。
*3 この裏バイターとは八木も関わっている
*4 同じくマンガワンにて連載中の『ケンガンアシュラ』および『ケンガンオメガ』でも、中年男性キャラである山下一夫は「公式ヒロイン」の称号が与えられている。
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