異能解放軍/超常解放戦線

ページ名:異能解放軍_超常解放戦線

登録日:2021/06/21 Mon 00:01:05
更新日:2024/05/27 Mon 13:49:29NEW!
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異能解放軍とは、僕のヒーローアカデミアに登場する敵(ヴィラン)の組織であり、過激派の政治団体に分類される。



●目次



【概要】

初代最高指導者であるデストロとその子孫をトップに戴き、作中で登場する中でもとりわけカルト色の強い組織となっている。
握り拳から人差し指と親指を直角に開いて、親指を額に当てて人指し指を空に向けるハンドサインはデストロの時代からのこの組織における敬礼のような意味を持つ。


世間ではとっくの昔に淘汰された歴史の教科書上だけの存在と認識されていたが、長年に渡る潜伏期間を経てその姿を現し、作中の主要ヴィラン・死柄木弔と彼が率いる敵連合の前に立ちはだかった。
裏社会の支配者として雷名を轟かせたオール・フォー・ワン(以下AFO)がかつて擁した勢力に比べると、"個性"研究の分野では足元にも及ばないが、不動のNo.1ヒーローとして活躍したオールマイトによってその勢力が大幅に削がれたこともあって、作中時点における組織の規模は逆転。
構成員の総数のみならず、個性分野以外の科学技術等を含む総合的な組織力で上を行く、全国規模の巨大組織である。



【歴史】

発足の背景・超常黎明期

作中世界では百年以上昔から、従来の人類とは明らかに違う外見的特徴や超能力といった「異能」を持つ人間ばかりが産まれるようになり、増加の一途を辿った。
多種多様な能力や外見を持つ新世代の登場と増加に対して、社会インフラや法制度の整備はまるで追いつかず、見る見るうちに世界中で社会機能は麻痺して長期に渡って文明が停滞し、21世紀と比べて人口が大幅に減ってしまうほどに治安は崩壊した。
異能を気ままに振るって暴れたい犯罪者以外は、他人を怖れて家に引き籠るのみ。
荒廃した社会で、ヴィジランテ(自警団)が異能を駆使して暴力的自警という犯罪行為でもって犯罪者を捻じ伏せる、まさしく世も末
それが後に、超常黎明期と呼ばれる時代だった。


やがて、そんな混沌の時代に辟易した人類は、平和を取り戻す為に異能者達と共存を図り始めた。
さりとて、共存を図ると言うは易し。
各国政府は主に四つの課題を越えねばならなかった。


  • 異能への恐怖や忌避感の緩和

異能は遺伝する以上、今後誕生する子供は誰もが異能者になるのが目に見えていた。
故に、民衆が受け入れられるように異能をありふれたものとする意識改革は欠かせなかった。


  • 能力を一律で使用禁止

親から遺伝して混ざりもする異能の内容は多岐に渡る上に、今後も増え続ける。
想定外の判例や犯罪も無尽蔵に増え続けることは想像に難くなく、人権侵害と批判されようと、個々人に合わせた柔軟な法整備など実現不可能だった。


  • ヴィジランテの処遇

一部のヴィジランテは実際に治安改善に貢献しており、大衆は政府よりも彼らに信頼を寄せる始末。
そんな功労者を今更になって、ただの犯罪者として無碍に裁くことは出来なくなっていた。


  • 異能抜きでは異能犯罪者に対抗出来ない現実

法規制を課そうとも、異能犯罪者は無視して暴れ狂う。
そして、鍛え上げた異能の脅威に相対するのに生半可な火器だけでは心許ない。
かと言って、実用的で強力な機動兵器の動員は現実的ではない。
人道的見地から問題が付き纏うし、何より、主に市街地で暴れ回る異能犯罪者を大仰な兵器で迎撃すれば、無辜の民を大勢巻き込む。
とどのつまり、鍛え抜かれた異能には、被害規模を抑えられるより洗練された異能で対抗するのが妥当な選択だった。



発足の背景・超常社会から"個性"社会へ

政府はこの課題を解決する法整備と意識改革の為に、二つの施策を打ち立てた。


  • 異能の行使を認可制とするヒーロー制度の導入

認可されないまま異能を振るう異能犯罪者には「ヴィラン」の烙印を押す。
人気の高い一部のヴィジランテは、この制度で認可された「ヒーロー」の一人として組み込む。そうすることで国民感情を宥めることも期待出来る。
千差万別でノウハウを継承し難い異能を、何年にも渡って修行したり、他人に教育を施すのは難事ではある。
しかし今後は、公共事業に民間委託するのと同じ扱いで、その苦労とヴィラン制圧の際に発生する責任をヒーロー個々人に押し付けてしまえばそれで済む。


  • 異能に対する意識の改革

その方策を練る上で、とある女性を「"個性"の母」として祀り上げた。
かつて超常黎明期の只中、ある一人の母親が、異能を持つが故に罵倒され石を投げられる息子を庇いながら訴えた。


「これはこの子の"個性"です。この子が自由に生きられる世の中を!」


当時は、この訴えは嘲笑と共に一蹴され、その母親は異能排斥派に殺害されて終わった。
だが後々になって政府は、「異能はただの"個性"の範疇」と言う、人間の多様性を訴える分かり易くて穏当な標語になると着目した。
そして、改革のキーワードとして、"異能"を禁句として扱い、「個性」と呼ぶように徹底周知。
児童向けの絵本に至るまであらゆる媒体で、互いの"個性"を受け入れることを謳い、「"個性"の母」を聖人のように讃えて、義務教育の教材として扱うようになった。


"異能"は誰もが備える個性。にも拘らず、行使出来るのは治安維持要員の認可ヒーローのみ。
政府はこれらの政策を現実的な妥協案として掲げて、人類は超常社会から"個性"社会へと踏み出した。



異能解放軍の蜂起

しかし、異能者にとって上述の政策は、身体機能の一部を封印して生活を送る不自然で窮屈な生活を強要されることに他ならない。
不平不満を抱える人々の間で、異能解放主義が流行していった。
すなわち、「持てる能力を自由に行使するのは人間にとって当然の権利であり、現政府の誤った抑圧社会は是正されるべきである」という、実質的に超常黎明期への回帰を目指す思想である。


この解放主義者の中でも、とりわけ大きな影響を社会に残したのが、「"個性"の母」の息子である四ツ橋主税よつばしちからだった。
母が血を吐くようにして口にした"個性"という言葉を、人間として当然の権利を包み隠す薄っぺらいオブラート扱いして、意図的に悪用した。
息子の目にはそう映ったのだ。


「異能を真に個性と呼べる社会にせねばならない」
憤慨した主税は、思想を同じくする異能解放主義者を纏め上げて、異能解放軍を結成。
自らは解放軍指導者「現在を壊す者・デストロ」と名乗り、解放戦士を称する構成員達と共に、政府に対して聖戦と称して武力蜂起を仕掛けた。


異能解放軍は数年に渡って政府を相手に激しく抵抗したものの、結局はデストロと多くの構成員は逮捕され、解放軍は解体。
デストロは、獄中で自らの思想を訴えるべく自伝『異能解放戦線』を執筆し、世間に向けて出版し終えた後に自決した。



その後、彼の遺志を継いで行動を起こす人間は現れなかった。


異能解放主義者は「能力の自由行使による創造性ある人道的な社会」を謳うが、同時に「無力な法律の代わりに、能力の優劣が全てを決める社会になる」と認めている。
とどのつまり、異能解放主義の行き着く先は、揉め事が起これば"個性"を使って殴り合い、どちらが相手を捻じ伏せ黙らせるか。という、治安の崩壊し切った原始的世紀末でしかない。
聴こえの良い理想論とそれがもたらす実態との間で、完全に矛盾を来していた。


異能解放軍の手による無辜の民をも巻き込んだカルト的なテロ活動の数々を目の当たりにしてきた大衆は、この思想が実際にもたらすのは非生産的かつ非人道的な未来でしかないと痛感した。


一時は時の人となったデストロにしても、「『解放せよ!』だとかカッコツケ台詞を垂れ流しても、結局は自制心も倫理観も無く『勝手気ままに暴れたい!』って駄々捏ねてるだけの幼稚なテロリストでしょ?」と一般市民から一笑に伏されてる存在に成り下がり、彼の名と共に異能解放主義は風化し続けて、半世紀以上の時が過ぎた。



異能解放軍の現在

デストロ当人すら与り知らなかったことだが、彼には血を分けた子供が居た。
デストロに忠誠を誓う信者達は、逮捕劇の中でもその存在を隠し通して、異能解放軍の再起の好機を窺っていた。


初代デストロや同志の二の轍を踏まないように、逃げ延びた構成員達は組織の体制をより周到かつ狡猾なものへと変化させていった。
一般市場にも流通した「異能解放戦線」を聖典としながらも、自らが解放主義者であることは隠し通して、社会に根を張ることから活動を再開。
逃げ延びた構成員を大企業に送り込み、自ら起業し、地位や才能のあり思想に共鳴しそうな人物を勧誘して、着実に構成員を増やしつつ勢力と技術力を培っていった。


そして、世間を賑わせたオールマイト引退から三ヵ月ほど経過した頃。
デストロの血と決意を継ぐ最高指導者リ・デストロが率いる構成員の数は、11万6516人にまで膨れ上がった。
和歌山県の山奥にある群訝山荘を本部に構えて、全国にも支部を展開している。


少なくとも幹部達は、大企業の重役や政党の党首等の高い社会的地位に就く者ばかり。
現役プロヒーローも複数名取り込んだばかりか、構成員は皆、社会が解放されるその日の為に己の個性を磨き上げ、一人一人が路傍のヴィランとは一味違う実力を備えている。


本部とは別に、愛知県・泥花市の人口9割を構成員で占める状態にして実質的な乗っ取りにも成功。
幹部がCEOを務める会社を通して、自由に使える人工衛星すら一基所有している。


そればかりか、幹部が経営する企業で独自に研究開発した技術を私的に流用するのみならず、ハッキング能力を活かした最先端技術の特許侵害等、あらゆる犯罪行為に手を染めて、技術や知識を蓄積。
"個性"用のサポートアイテム関連技術も本場アメリカのヒーロー業界の最先端のそれに引けを取らないものへと結実した。


また、組織としての成熟だけでなく、世論も異能解放軍にとって好ましい方向へと転向しつつあった。
依然として、異能解放主義はまだマイノリティであり、忌避感を伴う思想ではある。
しかし、生まれ持った"個性"を腐らせざるをえない個性社会においては、誰もが幼稚だとは思いつつも、深層心理で押し殺す欲求であるのも事実。
しかも、遺伝を通して個性は混ざりより強力になり続けるだけに、世代を経れば経る程にその欲求もまた膨らみ続けてきた。


加えて、オールマイトAFOという対立する二大巨頭が去ったことで、社会情勢が一気に不安定になり始めた影響は特に大きく、「これからは"個性"による自衛の時代」と賛同する者も燻るように増え始めていた。
作中でも『異能解放戦線』が現代用に語彙を改訂した上で再販され、10万部以上を売り上げるリバイバルブームが起こっていたことからも明らかだった。


構成員の数が11万で発行部数が10万であることから、「ただのカルト組織の自社買いノルマで、大衆はほとんど誰も買ってないのでは?」と言う指摘をする読者も居る。
だが、作中にてリ・デストロはこの潮流を満足気に語っていたので、恐らくは実際に大衆の間に浸透しているのだろう。
リ・デストロ一人が知らないだけじゃね?とか言ってはいけない


ところが、概ね順風満帆だった異能解放軍にとって、唯一に等しい目の上の瘤が存在した。
それこそが、敵連合である。



敵連合との関係

たった半年少々の間で、敵連合という新参組織は、尋常ではないほどに目立ちに目立った。


一世を風靡したヒーロー殺し・ステインを上手く利用して組織の名を知らしめたのを足掛かりに、名うてのプロヒーローやヒーロー科教師の警護を掻い潜って雄英高校生徒の誘拐に成功。
更には、大衆がただの都市伝説だと思っていたAFOが実在し、敵連合のパトロンを務めていたことまでもが明らかになった。
一連の事件の経て、敵連合は世間からヴィラン界における時代の寵児扱いされる存在となった。


しかし、伝説のAFOを恐れ潜伏して爪を研いできたヴィラン達からすれば、敵連合なぞ所詮はただの七光り。
構成員一人一人は腕っ節だけなら光るものはあれども、活動内容を精査すると粗も多い。
AFOが収監された今となっては、烏合の衆同然の愚連隊に過ぎなかった。
肥大化したネームバリューに目をつけ、敵連合を吸収し看板だけ手に入れようと近寄るヴィランも居た。


一方、異能解放軍は満場一致で、敵連合をどこまでも不快で不要な存在として見ていた。
このまま杜撰に暴れる彼らを放置すれば、治安の劇的な悪化の引き金になり、やがては超常黎明期のような崩壊した社会情勢に変わり果てるかも知れない。
それは異能解放軍が目指すゴールではあるが、その立役者は敵連合ということになってしまう。


「始まりの人である"個性"の母とその息子たるデストロの遺志を背負う自分達こそ、世を正す旗頭を担う責務と資格がある」


解放軍の誰もがそう信じているのだから、脳味噌空っぽのチンピラが雑に暴れたお陰で人類の理想郷へとなし崩し的に辿り着く事態は、何があろうと容認出来なかった。
デストロや自分達が何年かけても実現できなかったことを簡単に成し遂げつつある新参者に対する俗な妬みもあるであろう。


故に、異能解放軍は再臨の狼煙代わりとなる初仕事として、目障りなゴミ掃除を選んだ。
この格下の少数組織を多勢で袋叩きにする、みっともないにも程がある私刑でしかない儀式を、再臨祭と命名した。



再臨祭

敵連合にサポートアイテム提供や人材等斡旋をしたブローカーは周到に素性を隠していた。
しかし、解放軍は持前の情報収集能力を駆使して、凶悪なヴィランからヴィジランテまであらゆる裏社会の人間と繋がる大物ブローカー・義爛がその人だと突き止めた。


敵連合の情報を得る為に義爛の拉致には成功したものの、求めていた顧客データは義爛が先手を打って抹消済だった。
口を割らせようと片手の指を全て切断する等の拷問を加えても、ブローカーの矜持を支えにうめき声一つ上げず屈しない彼に梃子摺りはした。
とは言えそれも大した障害にならず、拷問に並行して復元作業を進ませていたデータのサルベージに成功して、目的の敵連合メンバーの素性は無事入手。
敵連合に接触する前に対策を練った解放軍は、早速連絡用の端末を逆探知して彼らの居場所を人工衛星で特定。
誘き寄せるにあたって、残虐ながら身内は案外丁重に扱う死柄木の気性も利用すると決めた。


手始めに、切断した義爛の指を敵連合縁の地に撒くというマフィア御用達の手口でもって、自分達の本気度と義爛が人質であることを伝え、人工衛星で特定した場所にヒーロー達が押し寄せるように通報すると駄目押し。
下手な策を打てないように僅かな時間制限をつけて、解放軍の本拠地たる泥花市へ来るようにと死柄木に脅しをかけた。


死柄木は誘いに乗って仲間と共に泥花市に駆けつけ、敵連合を主賓兼メインディッシュとした再臨祭が始まった。
あとは、泥花市で隠密裏に敵連合を処刑するのみである。



解放軍の勝利は揺ぎ無いものだった。


懸念事項は精々二つ。
福岡でNo.1ヒーローたるエンデヴァーと死闘を繰り広げた新型脳無が他にもロールアウトしていて、敵連合に加勢する可能性。
もう一つは、数的不利を覆し得る広範囲火炎放射使いの荼毘
そのくらいものである。
前者は、過去の連合メンバーの言動と行動から、既に撃破した一体以外はまだ出撃不可能な事情があるようだから杞憂だと分析済。
後者は、最強の解放戦士たる外典に荼毘封じを指示して、彼が見事に務めを果たした。


想定外の事態への対応も滞りなく執れていた。
トガヒミコが"個性"覚醒を遂げたことによって、幹部キュリオスと彼女が率いる部隊を失ったが、再臨祭においては士気高揚に利用も出来て、対局には影響しなかった。
強力な個性を持つトゥワイスを引き入れる作戦は裏目に出て、トゥワイスの手によってコピーの大軍勢が生成される問題も発生したが、外典が荼毘の相手の片手間にすぐさま蹴散らし、トランペットが強化した解放戦士達が食い止めて、解放軍の数的有利はまだ保たれていた。



その優勢を、死柄木弔があっさりと覆した。


交戦開始当初の死柄木は、リ・デストロから見れば、歯牙にもかけない力と思想しか持たない遥か格下の小僧に過ぎなかった。
その小僧が、限界を迎えて己を見つめ直し、本当の自分を取り戻したことで、化けた。


再臨祭の終盤では、AFOの側近・ドクターによって嗾けられた凶獣ギガントマキアがリ・デストロの下へ猛善と迫っており、泥花市の解放軍全勢力をもってしてもマキア一人に殲滅される恐れもあった。


だが、死柄木の存在に比べれば、そのギガントマキアさえ、些末な問題に過ぎなかった。


リ・デストロの出力100%の力による衝撃波すら、研ぎ澄まされた体術と解き放たれた個性で容易く「崩壊」させて無傷で凌いでのける。
そして、伝播する「崩壊」の最大出力を泥花市中心部で解放。
「崩壊」する最中の瓦礫の破片に触れただけでも「崩壊」の効力が伝播して塵になる、連鎖する地獄絵図が半径数百mに渡って展開された。


ほどなくして、一帯は焦土が広がるクレーターへとなり果て、周囲の原型を留めたビル群も衝撃に耐え切れず多くが倒壊。
泥花市は、死柄木の一撃で壊滅状態に追いやられてしまった。


崩壊が収まった後、クレーターには両脚を失い血塗れのリ・デストロと満身創痍ながら笑みを湛える死柄木の二人だけが居た。
流石のリ・デストロも、町の中心から掠れば即死の瓦礫の雨霰を掻い潜って脱出は不可能だった。
「崩壊」してしまった両脚を咄嗟に切断して、辛うじて生き延びていた。
巻き込まれずに辛うじて影響範囲に逃げ切った解放戦士総員がリ・デストロを救出すべく駆け戻るも、死柄木が一瞥をくれただけで、、その異様さに畏縮して戦意を喪失。
リ・デストロもまた、覚醒を遂げた彼の在り様を目の当たりにして畏敬の念に打たれたことで、力の源たるストレスが失せ果ててしまって継戦不可能に。


こうして、リ・デストロが全面降伏を宣言をした。
解放軍総員が死柄木に命まで捧げることを誓い、再臨祭は終結した。


一連の戦いはスケプティックの情報操作により「無関係のヴィラングループが計画的に起こした襲撃事件」「市民が個性を使って抗戦」「四ツ橋と気月が会合中に巻き込まれる」という形で隠蔽された。


超常解放戦線へ


まァ…名前なんてこれと同じ。飾りだ


好きにやろう




己の首を差し出したリ・デストロに対して、死柄木は「自分と仲間に寿司を奢れ」と気安く応じて、敵対した解放戦士全員を処断せずに済ませた。
これを機に、リ・デストロは完全に死柄木に心酔。
敗北時に約束した通り、速やかに最高指導者の座を死柄木に譲位した。
それと同時に、自身は補佐兼一行動隊長の座に下って、組織名と組織の再編に着手した。


最高指導者たる死柄木の直下に行動隊長9名が就任。
そのうちリ・デストロとトランペットの二名は解放戦士達にとっても完全に別格だったので、別行動をとる。
残り7名の行動隊長が、

  • 開闢行動人海戦術隊
  • 開闢行動遊撃連隊
  • 開闢行動情報連隊
  • 開闢行動支援連隊

の四つの部隊を指揮する。
各部隊に3~6名程、生半可なヒーローよりも腕の立つ支部長が補佐として編入された。
また、リ・デストロに限り、トゥワイスにコピーを一体だけ作成。
超常解放戦線に寄り添って陣頭指揮にあたる役と、デトネラット社社長として表社会で活動し情報工作に出る役とで、担当を分けることとした。


超常解放戦線へと生まれ変わったのは、世間がクリスマスに沸く頃。
それからたった数ヶ月間で、この再編は事の外スムーズに進んだ。
理由は後述の通り複数あったが、何より、元解放戦士にとっても敵連合が加わることによる戦力増強のメリットはとてつもなく魅力的だったからだろう。



当初の解放軍の計画は長期的展望に基づいていた。
世間に違法なサポートアイテムをバラ撒き、遠隔モニタリングによる性能の向上と社会の治安悪化の両立を図る。
その傍ら、心求党をより大規模な政党へと育て上げて国政に乗り出す予定だった。


超常解放戦線へと変革したことで、その遠大な計画は大幅に前倒しされた。
元敵連合のメンバー加入のみならず、脳無・ハイエンド軍団のロールアウトも目途が立ってきていた。
何より数ヶ月後には、改造を受けて眠っている死柄木が、全盛期AFOすら凌駕する超ヴィラン・"マスターピース"として再誕を果たす。
そうなれば最早敵無し。
まずは全国主要都市を一斉に襲撃して、国政を麻痺状態に陥れ、その混乱にあわせてリ・デストロと心求党当主が国政に進出。
絶賛横流し中の違法なサポートアイテムの流通量を更に増やしつつ、国会議員として、自衛の為の個性・サポートアイテム使用の合法化を提唱する。
ほどなくして、社会を瓦礫の山が連なる超常原始に回帰する。


これが超常解放戦線の新たな計画だった。


超常解放戦線の保有戦力は、脳無や死柄木を抜きしても既に社会の脅威だったたが、計画の決行は
死柄木が目覚める四ヶ月後の春と定めて間を置いた。
盤石を期して、瞬く間に現行社会を破壊する算段だった。



超常解放戦線の壊滅

破滅へのカウントダウンは続き、無事ヒーロー側からの妨害も無く万事滞りなく進行。
解放戦線の一同が成功を目前にして油断していた。


その間隙を狙ったヒーローによる電撃的鎮圧作戦が始まった。


ヒーロー公安委員会が差し向けて、敵連合を介して解放戦線の構成員として潜入していたホークスの活躍によって、この作戦が成立した。
スケプティックらが流石に公安のスパイではないかと怪しんで、GPSや盗聴器を搭載したマイクロチップを当人に無断で仕込む厳重な監視体制を敷かれていた。
だが、ホークスは持前の個性と工作員としての技術を駆使して掻い潜り、スパイとしての勤めを果たしてのけたのだ。
一ヶ月かけて各構成員の性格や個性を把握。
更には拠点だった群訝山荘や連なる地下通路と出口の位置情報まで調べ上げた。
同時に、ホークスから得た情報を基にして、警察もまた各地の病院の内偵調査を進めて、AFOの幹部であるドクターこと医師・殻木球大と、彼が京都で経営する蛇腔総合病院に秘密の研究施設が存在する事実と違法活動の証拠も掌握した。


調査の結果、死柄木がマスターピースとして目覚める前に手を打たなければ、現行社会の破滅は必定。
コトは時間との勝負だと判明した。
しかし裏を返せば、死柄木が目覚めてハイエンドの完璧な調整が終わるまでにはまだ猶予があり、主たる死柄木の声にしか反応しないギガントマキアも、主さえ封じ込めれば眠ったまま戦力外となる。
既に強大な超常解放戦線を相手に、慌てて迂闊に攻撃を仕掛ければ、ヒーロー達が返り討ちに遭ってしまう。


ホークスはこれら全ての情報を、ヒーローを管理監督する公安委員会に報告した。
それを受けたヒーロー側も時期を厳選して作戦を練り、鎮圧作戦を決行した。



電撃的鎮圧作戦の決行日は3月。


群訝山荘地下にある地下神殿で大規模集会を予定しており、リ・デストロ等の主戦力の多くも地下に滞在していたその隙をエッジショット率いる部隊は狙った。
まず始めに、各地に存在する地上への出口を塞いで、超常解放戦線の戦力を分断。
メタ戦法で封じ込めを図りつつ山荘に奇襲を仕掛けた。
その徹底ぶりたるや、抑え切れない厄介な解放戦士を相性で押さえ込めるのならば、まだ仮免のヒーロー科の学生であろうと動員する無茶を冒すほどだった。


一方、時を同じくして蛇腔総合病院にも、エンデヴァー率いる別動隊が赴いた。
群訝山荘から連絡が行って、殻木が保有する脳無のワープ能力で幹部達が逃走したり、間に合わせであれ稼働可能にしたハイエンドの増援が逆に山荘に送り込まれる。
それらのリスクを防ぐ為である。


加えて、デトネラット社本社でも、公安委員会による作戦が展開された。
公安との提携を持ち掛けて商談の場に引き摺り出し、緊急時の代理司令塔として機能するもう一人のリ・デストロの無力化を狙った。
以前から公安にマークされていることを察知していたリ・デストロの警戒を解くのは難しかったが、公安側も敢えて会長含む主要幹部が一堂に会すると申し出たことで「これが暗殺狙いの鉄火場なら、幹部が雁首揃えて出張ることは無いだろうから、公安は本当に商談に乗り気なのだろう」とリ・デストロに思わせて油断を誘う策に打って出た。
そして目論み通りに、リ・デストロは自分のテリトリーのデトネラット社での会合を承諾。
公安の一同は危険を冒してこの作戦に必要な条件を整えた。



並行したこれらの電撃的鎮圧作戦は一定の成果を上げた。
蛇腔総合病院では、殻木が緊急起動させた脳無軍団の怒濤の如き抵抗に阻まれたが、戦闘自体は想定外ではなかったために、無関係な民間人の避難誘導を滞りなく済ませて応戦に移れた。
何より、ギガントマキアやトゥワイスに並ぶ巨大な障害と目された難敵ハイエンド軍団を、調整と慣らし時間不足による大幅な性能低下に追いやれた恩恵は絶大で、病院での捕り物では、最終盤までヒーロー達は大いに優位に立てた。


群訝山荘での戦闘では、開幕時点で指揮系統を失っていた解放戦士は次々倒されたことで、ヒーロー達が圧倒的優位に立っていた。
リ・デストロや外典等の戦闘慣れした幹部格が最前線に追いついて反転攻勢に出たが、初動の滑り出しが良かっただけに、まだヒーロー側優勢で戦いを運べていた。
その後、病院にて土壇場で死柄木が目覚めたことでマキアが動き出し、死亡したトゥワイスを除く元敵連合メンバーを肩に乗せて猛進撃を開始する緊急事態も発生した。
だが、厄介なマキアが良くも悪くも戦場である山荘から離脱したお陰で、この場の戦局に限れば大きな影響は無かった。


山荘での戦闘では、主要なヒーローに大損害を与えながらも、リ・デストロや外典ら、屋敷や周辺に集っていた超常解放戦線の主要メンバーは揃って無力化に成功。
会議に集まっていた構成員は、1万6424名のうち1万6292人が逮捕された。
全国に点在する支部も同様に別動隊が一斉検挙に赴いて、そちらでは一網打尽に出来た。


山荘から京都へ向かった元敵連合メンバーとスケプティック、他百名程という極々僅かな構成員を除けば全滅しており、超常解放戦線という組織としては事実上の壊滅状態に陥った。



組織壊滅後、世間に与えた影響

ところが、この一連の大捕り物は開幕戦に過ぎず、既に大局は混沌の様相を呈していた。


性急な目覚めにより、不完全な状態での応戦を強いられた死柄木。
しかし彼は、持前の崩壊の個性と往年のAFOを思わせる圧倒的な力によって、蛇腔総合病院を中心とする京都市街を徹底的に破壊し尽くした。
ギガントマキアもまた、和歌山の山荘から京都の都市部に居る死柄木の元に駆けつける道中、進路にあった市街地を文字通り蹴散らして、惨たらしい被害をもたらした。
そして荼毘は、その出生の秘密をスケプティックの電波ジャックで世間に向けて明かした。
荼毘の暴露が世間に与えた衝撃は大きく、新たなNo.1として盤石の地位を確立しつつあったエンデヴァーのヒーローとしての地位は失墜。
駄目押しとして、敵連合一同が京都の最前線から撤退した直後、死柄木はタルタロスをはじめとする各地の刑務所や拘置所を強襲。
大量のヴィランが脱獄して、彼らは全国に拡散して各々が好き放題に大暴れを始めた。



緑谷出久やエンデヴァーをはじめとするヒーロー達は京都で死に物狂いで戦った。
その戦果として、一時的とは言え死柄木を退けることには成功し、元敵連合の幹部Mr.コンプレスとマキア、殻木も逮捕出来た。
中でも、AFOの幹部として長年に渡り暗躍してAFOと死柄木を腕力と頭脳で支えていたマキアと殻木の二人を制したことは、本来なら拍手喝采されて然るべき功績だった。


だが、ヒーローは完勝が前提。
市民を守れて当たり前、それがヒーロー飽和社会である。
ミッドナイト、クラストなど10人以上のヒーローがこの戦いで殉職、廃墟と化して火の手が上がる市街地には夥しい死傷者が転がり、大量の脱獄犯で全国の治安も崩壊した、未曾有の大惨事の代償としては得られた戦果が余りにも小さかった。
たった一度の戦いで、発足から今日までに勝ち取ってきたヒーローへの信頼に、決して癒えない傷が刻み込まれた。



絶望的な情勢に対する不平不満は、依存めいた信頼の裏返しとして全てヒーローに降り注いだ。
ただでさえ爆発的に増えた凶悪脱獄ヴィランに圧倒的不利な戦いを強いられる苦境。
そればかりか、助けた民衆すら敵に回った。
四面楚歌に嫌気が差して、この鉄火場から逃げ出すように引退するヒーローが続出。
まだまだ使命感と闘志を燃やすヒーローも居れども、とにかく人手不足で手が回らなくなった。
要たるトップランカー達にしても、その殆どが四肢や臓器欠損等の引退を視野に入れるレベルの大怪我を負っているため、パトロール活動さえままならない。


一大決戦によってただでさえ戦力が大幅に落ちていたヒーロー社会は、更に対応力が低下し続け、信頼回復はどんどん遠のいていた。



公安委員会の作戦も裏目に出てしまった。


今回の検挙作戦に臨む上で、もう一人のリ・デストロが代理司令塔として機能しないよう封じることは必要条件ではあったが、耐久力が落ちたコピーであろうとリ・デストロは強大な敵だった。
敵方の油断を誘う為にと公安幹部が事を急いて会合に同席した結果、完全に崩壊するまで猛烈に暴れ抵抗するリ・デストロコピーと公安お抱えのヒーロー達の激闘に巻き込まれ、特に会長が死亡してしまった*1
すなわち、ヒーロー関連の行政手続における高位権限を持つ承認者が不在となったのだ。
これが禍して、重要度の高い案件の処理は軒並み遅滞。
最後の手段である海外への救援要請を出そうにも、手続きが遅々として進まずに四苦八苦する始末である。


日本の治安維持組織の指揮系統は混乱して、抜本的な対策を打てない事態に陥った。



また、デトネラット社は異能解放への種蒔き感覚で違法サポートアイテムを裏社会の市場に流していたが、デトネラット社が滅びても市場に残ったそれらは、社会の混乱によって花開いた。
ヒーローへの不信感を募らせた市民は、自ら違法アイテムを手に取って犯罪者の撃退を開始。
最適化されず使い慣れない違法アイテムは個性の出力を過剰に上げて暴走し、使用者だけでなく周囲の市民も大勢巻き込む悲惨な大事故が後を断たなかった。
しかしそれも、自分がその被害に遭うまでは対岸の火事に過ぎない。
事故の不安よりも、ヒーローへの不信感やなまじ出来た成功体験への陶酔が勝って、違法な自警活動をする者は増え続けた。
当然ながら、不慣れな自警行為は行き過ぎた。
自警団が怪しげな人間を見かければ、それが怯えて挙動不審になっただけの人畜無害な一般人だろうと、違法アイテムを手に襲い掛かる本末転倒ぶり。


元民間人の自警活動によって、転げ落ちるように治安は悪化していった。



こうして、解放戦士が描いたリ・デストロが支配する理想郷ではなくとも、彼らが提唱した「誰もが"個性"を存分に振るえる、誰もが"自分らしく自由に"生きられる社会」は実現してしまった。


もっとも、この情勢もまた一時のこと。
不完全なまま戦って負った傷を癒しつつマスターピースとして完成を目指す死柄木と、彼の体内に潜んでその体を乗っ取ろうと目論むAFOの精神が繰り広げる内なる戦いが終われば、戦局は新たな局面を迎える。


良かれ悪しかれ超常解放戦線が始めた戦いとそれが巻き起こした混迷の終局が迫る情勢。
人知れず平和の象徴の後継者となったたった一人の少年の双肩に、日本の未来がのしかかっている。



【構成員】

異能解放軍の構成員は皆、解放戦士を自称し、解放コードという通名を名乗っている。


上述の通り、リ・デストロへの忠誠心と個々人の戦闘力は、訓練を受けたヒーロー達も大いに警戒する程。
ただし、元々は個人主義・実力主義だからか、所詮は兵士ではなく戦士。
各々の能力の訓練は入念に行っていても、団体での大規模戦闘は大っぴらに訓練しようがないからか、軍隊組織としては不備があるようである。
荼毘からは「軍隊ごっこ。どうせ機能しない」とひっそり扱き下ろされていたように、11万を超える膨大な構成員の数に比して、戦場を俯瞰してまともに指揮を採れる才覚のある人材の絶対数が少ない。
大規模戦では、司令官が倒れた際の指揮権の移譲等の指揮体制に問題が見られる。


再臨祭はたった1時間の戦いだったとは言え、それが原因で敵連合メンバーを仕留め損ねたし、群訝山荘を奇襲された際は初動で指揮系統をズタズタにされて、リ・デストロや外典が駆けつけるまで圧される一方となってしまった。


主要幹部

[[リ・デストロ>リ・デストロ(僕のヒーローアカデミア)]]


デストロの名に於いて… ヴィラン連合の解体を


CV:平田広明
本名四ツ橋力也よつばしりきや
「異能解放軍最高指導者」にして、「超常解放戦線行動隊長」兼「最高指導者補佐」。
頂点に君臨するAFOや後継者の死柄木、その側近たるギガントマキアに準ずる、超一級ヴィランの一角を担う。
作者にとっては「おっさんなのもあって多種多彩な表情を好きに描ける、描いてて楽しいキャラ」
表向きの顔としては、全国企業であるデトネラット社社長を勤めている。


詳細は項目参照。



トランペット


皆さん!我々を脅かす敵に天誅を!


CV:間島淳司
本名花畑孔腔はなばたこうくう
現在は元々はより大きな政党から分派した心求党党首を務める。
オールバックに髪をまとめ、普段からサングラスとスーツを着こなす。


敵連合の面々も彼の姿を認めた途端に「構成員11万はフカシではない」と驚いたように、昔から顔が売れた国会議員だった。
反"個性"派筆頭のタルタロスの看守のような面々から唾棄される程度には、常日頃から解放主義に近しい政策を党として訴えていたらしい。


異能解放軍の中でも随一の発信力と慣れた演説の巧みさ故に、構成員は心酔する支持者でもある。
絶対的存在であるリ・デストロ直下の幹部達はいずれも格付けされていないが、その求心力と社会への影響力故に、実質的にリ・デストロに次ぐNo.2として特別視されている。



声に宿る特殊な電磁波によって、花畑に心を許す者限定で、心を高揚させて肉体と精神をブーストさせる。声が大きければ大きい程に効力が増す。
一度に大勢にかけられるバフなので、思想を同じくして花畑を尊敬する人間ばかりの解放軍においては手軽に絶大な効果を得られる。


ただし、当然ながら欠点もある。
この異能は火事場の馬鹿力を強引に引き出すタイプであり、効力が高まった分だけ対象はより興奮して、冷静さを失って体力を消耗する。
反対に、花畑への敬意や思慕を塗り潰すほどの強烈な感情に晒されると、この異能を支えるものが消えてしまうので、途端に効力も霧散してしまう。


  • セブンスラウンド

トランペットの専用サポートアイテム。
目と耳を完全に覆って塞ぎ、口周りに7個の小型スピーカーが付いている異様なフルフェイスマスク。
これは恐らく、口から発する大音響から花畑自身を守る為の構造と思われる。
馬鹿げた大声で話せるというだけの代物だが、花畑の異能の効力を引き上げる点において極めて有効に働く。
興奮状態のまま暴れに暴れた後で体力を使い果たすのが確定する代わりに、同志全員の戦闘力を大幅に引き上げることが出来る。


再臨祭では開戦の挨拶役を務めた後、ただひたすらに泥花町中を演説行脚して、一般戦闘員達を鼓舞して回った。
圧倒的多勢の猛攻を凌いで徐々に迫る死柄木や尋常でない数のトゥワイス軍団に焦りを覚えて、セブンスラウンドを解禁して一気呵成に仕留めにかかる。
しかし、「煽動」の性質を見抜いたスピナーが仕掛けたヘイト管理*2狙いの挑発に乗ってしまう。
スピナーの策に嵌り、本来ならばリ・デストロに迫る死柄木に集中砲火を浴びせなければならない局面で、スピナーの始末に執心するミスを犯した。


そうして嗾けた配下がスピナーを仕留めきれずにいるうちに、泥花市は死柄木の手で崩壊させられてしまった。
絶体絶命のリ・デストロを今度こそ救おうと配下と共に駆けつけるも、死柄木の狂気を孕む一瞥で
戦士達にかけた「煽動」は瞬く間に解けてしまい、手出しが出来ず。
リ・デストロは降伏を宣言して再臨祭は幕引きとなった。


超常解放戦線へと再編されてからは、リ・デストロ出馬の準備に取り掛かっていたからか作中の出番はほぼ無し。
群訝山荘の鎮圧戦でリ・デストロと同行していたが特に何もすることが出来ず、負傷したところでそのまま逮捕された。



[[スケプティック>スケプティック(僕のヒーローアカデミア)]]


おまえは1と聞いたら「1ィ?」とオウム返しするタイプだ
連想が出来ない想像がつかないニューロンがつながってないんだ
1から10まで言われなきゃ把握できないくせに楽しようとするな


CV:杉田智和
本名近属友保ちかぞくともやす
大手IT企業Feel Good Inc取締役
異能解放戦線幹部の後に、超常解放戦線にて開闢行動情報連隊長に任命された。
ひょろ長い細身は全身黒ずくめで、カットしていない昆布を頭に被ったようなロングヘア。
伸ばしきった髪の隙間から覗くギラついた目が特徴的。


詳細は項目参照。



キュリオス


延命したければ受けて下さいインタビュー


CV:本田貴子
本名気月置歳きづきちとせ
薄紫の髪と青い肌、芦戸の様に目の白い部分が黒という異様な風体の女。
異能解放軍幹部にして、どこかで聞いたような大手出版社である集瑛社の専務を務める。
作中社会において極々一般的な道徳の絵本等も出版する傍ら、組織の聖典である「異能解放戦線」の出版も続けており、組織の広報担当も兼ねている模様。


一年目の真っ新な新人記者の頃に「記録や伝聞だけでなく、取材をして相手の顔を見ろ。大衆の心を掴み世論を誘導する記事には必ず人の心が宿っている」とリ・デストロから助言されて以降、相手への遠慮が一切無い強引な取材を続けて今の地位に昇りつめた。
若作りをして若い男を侍らせているが、目尻の皺が結構強調されており、リ・デストロ共々結構歳は行っている。


品行方正な女子中学生が在る日突然殺人鬼へと堕ちた話題性。
問題点を指摘される情操教育"個性"カウンセリングの典型的失敗例と思われる、記事にし易い経歴。
それらを理由にトガヒミコに着目していた。
記者としての個人の興味や使命感も上乗せされた執着心をトガに向けて、個人的欲求を満たしつつ
トガを解放軍のプロパガンダに利用することを画策。


そうして臨んだ再臨祭では、意識誘導を巧みに利用したフェイント術と血を吸った相手の姿や声をコピーする個性による攪乱や奇襲を得意とするトガへの対策を整えて、彼女に処刑を兼ねた取材を敢行した。



触れたモノを起爆装置に変える。
発動タイミングは任意で設置上限数も無限。生物か非生物か固体か液体か等の物質の種類や状態も
問わない。
爆発も派手で一見すると超強力万能能力に見えるが、殺傷力の極端に低いという欠点もある。
体内から複数回爆破しても内臓にさしたる損傷を与えられない程度で、キュリオスは配下との連携を前提として運用する。


  • チェインリング

デトネラット社謹製の手甲。
低火力の爆発を集約するのか原理は不明だが、爆発する拳打を繰り出すことでキュリオスの一撃の
威力を底上げする。
ただし、これでも人間一人をノックアウト出来る程度で、致命打にはならない。


トガお得意のフェイント術は大勢の配下を従えて視野をカバーすることで無力化し、配下自身の血を予め異能で地雷化しておくことで、吸血による変身も妨害。
数の暴力とそれを活用したメタ戦法によってトガを完封。窮地に追い込んだ。


しかし、トガを哀れな怪物扱いしながら徹底的に追い込んだことで彼女の個性覚醒を招き、姿形だけでなく個性もコピー出来るように成長させてしまう。
そのまま、麗日お茶子の個性を発動させたトガの手で、配下共々空高く浮遊させられた後に自由落下させられて、成す術なく地面に激突。潰れたトマトと化した。
死の間際、トガの決別の宣言「私は恋して生きて普通に死ぬの。私はもっと"好き"になる」に感銘を受けるも、それを見出しとする記事を書く機会は得られなかった。


外典


楽に死ねると思うなよ国の犬ども


CV:山下誠一郎
リ・デストロが最も信頼を寄せる解放軍最強の戦士。
幹部の中では唯一フルネームは不明。
異能解放軍幹部を務めた後、超常解放戦線では開闢行動遊撃連隊長に任命された。


普段は厚手のロングコートを着てフードを目深に被っており、その表情は窺えない。


一見すると長髪が似合う涼やかで端正な佇まいの美少年であるが、それはあくまで見かけだけ。
「異能解放が実現した世界で生き抜く為に、下らない学校になど通わずにただ異能を伸ばし研鑽を積んできた」という当人の談の通り、幹部が同席しての食事会では食器を使わず手掴みで喰い散らかし、義務教育すら受けずに生きて着たという来歴の歪さが滲み出ている。
実質的に、リ・デストロ直々に戦闘の為だけの殺戮兵器として育てられてきた。
後述の異能による遠距離戦を得意とするが、荼毘の炎をジャンプで回避したり、近接戦闘の素養もある模様。
とは言え、単なる獣という訳ではない。
単純な戦闘技能の修練だけでなく戦闘指揮に関する教育は施されてきたようで、多少なりとも知恵は回る。


ただし、リ・デストロには「兵器として利用するだけの道具」とか言った意図はなく、あくまでも解放軍にとっての理想郷が成った後の世界で、生きる為に必要とすることを教えている積りである。
リ・デストロ当人なりに、情を持って外典を育ててきた。


彼は旧くは豪農として名を馳せた氷叢家の分家筋であり、轟焦凍や彼の家族とは遠縁の親戚である。
元々家名と財産を保つことに執心していた氷叢家は、超常社会になって以降は嫌悪感も相まって選民思想に拍車がかかり、遠縁の親戚同士で近親婚を繰り返すこれまた常識から逸脱した一族となっていた。
やがてそれも限界を迎えた時点で、血を保つ為の種としての価値も無くなった彼は、金の足しにする為に売られた。
そうして厄介払い同然に身売りされた外典にとっては、氷叢家も異能解放軍も環境として大差は無いどころか、むしろリ・デストロが居るだけマシだったのかも知れない。


そのお陰で、外典の他の同志に対する仲間意識が薄く自分の攻撃に巻き込まれていようが意に介さないが、リ・デストロに対してだけは本物の敬愛の念を抱いている。
彼が少し火傷をしただけで慌てて治療しようとしたり、双方狂信的ながらも確かな信頼関係を築いている。


氷を操る能力を持つ。
名前はアニメサイトによって判明した。
外典が扱えるのは、氷限定で念動力のように浮遊させて遠隔操作する力と、覚醒によって会得した氷そのものの温度を自在に変える力の二つ。


能力の及ぶ範囲は半径数km以上、地方都市一つをカバーする。
極小の氷粒から何十、百m規模もの巨大氷塊まで、氷であれば縦横無尽に操る。
一般家庭の製氷機内の角氷等を寄せ集めて作った竜を模した氷塊を突撃させたり、氷を足場にして高速飛行するのもお手の物。


無論、氷が溶けてしまった後の水は操ることが出来ず、氷すら楽に溶かす荼毘のような超高温の能力の使い手との相性は良くない。


ただし、そうした局面であっても、先述の通り氷の温度を操る能力が凶悪さを発揮する。
氷の温度を周囲の水が凍結する超低温に下げて、氷を増やせるからである。
すなわち、水道管の位置等の水源の場所さえ把握していれば、武器である氷を無尽蔵に増やして、広域を自分の支配下に置ける。
この能力によって、リ・デストロを除いた解放戦士達とは桁違いの戦闘力を発揮する。


当人は低温への耐性が高いようで、肉弾戦の際は氷を纏って物理的な打撃力や防御力を高めることも出来るので、恐らくは氷による攻撃は通用しない。
氷系統の個性としては、作中最強と称して過言ではないだろう。


再臨祭では、上記の通り荼毘の足止めを担当。
数十メートル規模で家屋を呑み込む彼の大火を同規模の大氷塊によって食い止めて、体を焦がしながら戦う彼を相手に持久力の差で優位に立った。
膨れ上がったトゥワイスコピー軍団でさえも、数百もの人数を瞬く間に殲滅して敵連合の数的優勢を一瞬で覆せる力を誇示した。
とは言え、その他の解放戦士とは一線を画す力量も、本気を出したギガントマキアや覚醒した死柄木には及ばず。解放軍を勝利に導けはしなかった。



その後、群訝山荘の戦いでは屋敷奥に居た影響で出遅れ、途中で参戦。
20m以上のマウントレディを跳ね飛ばす範囲攻撃で敵を包囲網を押し広げ、陣頭指揮を執って立て直しを図った。
だが、セメントの塊である山荘でセメントを自在に操るヒーロー・セメントスと彼を援護するヒーロー達複数を同時に相手取るのは、流石の外典でも無理難題だった。


最終的に、セメントスの体を幾つもの氷の礫で穿って瀕死の重傷を負わせて周囲のヒーロー達も殆どを撃破するも、外典もセメントで体を覆い尽くされて相討ちに。そのまま逮捕されてしまった。



元敵連合メンバー

各メンバーの詳細は該当項目参照。


死柄木を最高指導者として、自分達の上に立つ行動隊長に敵連合メンバーが任命されたことに
難色を示すメンバーは居た。しかし、さしたる障害にはならずに済んだ。


元々異能解放軍は、リ・デストロへの信仰心を除けば実力主義の団体であり、基本的に粒揃いの敵連合メンバーは一目置くに値する存在だったこと。
再臨祭に参戦した者達は、死柄木の力と威容を肌で感じたこと。
リ・デストロの命は絶対で、リ・デストロ当人が死柄木に絶対の忠誠を誓っていたこと。
放任主義で権威や権力に固執しない死柄木の下、実質的にリ・デストロが依然として組織を統率しており、利害の不一致が無かったこと。


こうした事情が幸いして、再編はスムーズに終えていた。



各支部長・行動隊長補佐

開闢行動人海戦術隊"BLACK"
隊長:トゥワイス


開闢行動遊撃連隊"VIOLET"
隊長:荼毘、外典


開闢行動情報連隊"CARMINE"
隊長:トガヒミコ、スケプティック


開闢行動支援連隊"BROWN"
隊長:Mr.コンプレススピナー


各支部長を隊長補佐として、隊長一名につき三名ずつ就けている。
後述のスライディン・ゴーを除くと、全員が各地の支部長を務めていたため、再臨祭には不参加だった。
かなり奇抜な外見の持ち主からどこからどう見ても普通の婆ちゃんまで、個性的な曲者揃い。


……だったのだが、名前が判明したのはスライディン・ゴーとサンクタム*3というキャラクターのみ。
目立った活躍も見られず、鎮圧作戦でのVIOLETとBROWNの隊長補佐たちがマキアの進行と共にヒーロー達の包囲網を突破するという顔出し最後に出番を終えてしまった模様。
一体何人が落ちのびたか、今後出番があるのかについては不明である。


とは言っても、潜入調査をしていたホークスが「全員、並のヒーローを軽く凌駕する」と太鼓判を押す精鋭揃い。
戦闘専門ではないと思しきBROWNの隊長補佐の一人ですら、「増電」の異能によって数百万ボルトの電撃を広範囲に放出する強豪だった。
ホークスがもたらした情報を参考にしてメタ戦法を準備していなければ、ヒーロー達に甚大な被害が出たことだろう。



その他解放戦士

  • スライディン・ゴー

CV:宮園拓夢
本名常滑達行とこなめたつゆき
市街で活躍する、筋骨隆々なヒーロー。また妙に表情が変わらないのも特徴の一つ。
異能解放軍では、事後処理等の情報工作を担当する潜伏解放戦士の一人。
違法に流通させたサポートアイテムで戦闘・使用履歴データを遠隔送信している事実を隠蔽する為に、それとなく立ち回っている。
作者的に、彼もおっさんだから好きに描けて楽しいキャラクターの一人だという。


黒のフェイスマスク、紫貴重のボディスーツに緑色のマント。
と色が奇抜な点を除けばステレオタイプなヒーローらしいコスチュームを着用。


詳細は不明だが、体を動かさずに地面を滑走する個性を持つ。
ヴィジランテ』に登場する似たような個性のコーイチと違い、直立姿勢で滑走できるため接地点は関係ない模様。


作中では案内役だったり、組織内では新参のホークスより遥か格下扱いを受けていたりと良い所は無い。はっきり言えばネタキャラにしか見えない。
そんな彼も、Mr.コンプレスらが顔に見覚えはあったり、開闢行動情報連隊長補佐に抜擢されている。
世間に溢れる凡百のヒーローよりは名も腕も確かだった模様。
しかし、超常解放戦線最期の日にはまんまと作戦にはまってしまい、誰もいない中一人だけパトロールに出てしまったことで裏切り者と炙り出され、デステゴロによってガッチリとホールドされてしまう。
その際、いつもは変えなかった表情もさすがに驚愕の色に歪めていたが力強いデステゴロ相手ではどうにもならず、そのまま抵抗することも出来ず御用となった。



デトネラット社

ライフサポートメーカー業界の大企業であり、ハードの面で異能解放軍を支える基盤である。
詳細は該当項参照のこと。




追記修正、はデストロの意思に賛同してからお願いします。


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  • 宗教もそうだけど何らかの思想を基に動いてる組織って壊滅しても思想までは消せないから、潰してもいつかは復活してしまうのが恐ろしいよな。 -- 名無しさん (2021-06-21 01:29:55)
  • ヒロアカってアメコミに影響受けたんだなあ、と思わせる大きな要素の一つ。敵ながら人権思想に踏み込んだりと、DC系の漫画よろしく社会に焦点が当たるのが楽しい敵集団だ -- 名無しさん (2021-06-21 01:31:28)
  • ここまで人数が多くて千差万別な個性持ちばかりいてよく思想の解釈の違いで内部抗争や組織の分裂が起こらなかったよな。 -- 名無しさん (2021-06-21 01:32:40)
  • この世界の個性制限はとどのつまり平等権の延長な訳で。個性って異能が分かりやすく多用的だから変な考えが沸きやすいけどだからといって個性を自由に!ってのはあまりに幼稚 -- ななし (2021-06-21 07:12:23)
  • 個性の使用禁止は個性持ちが大半を占めてる中じゃ、障害者に合わせて目を開くなとか脚で立つなとか言われるようなものじゃね。社会維持に必要とは言え不満を持つ者は少なからず出るだろうね。 -- 名無しさん (2021-06-21 09:27:18)
  • 頭が弔に変わって組織の趣旨も改革から破壊って全くの別物になったのにそのままついていく下っぱどもが怖すぎる。全盛期のオウムでも信徒数1万何千人なのに力だけが正義の無政府ヒャッハー志望者が10万人いるとかこの国終わってるだろ -- 名無しさん (2021-06-21 10:43:19)
  • 実際にいま作品内で社会滅茶苦茶になって終わりかけてるし -- 名無しさん (2021-06-21 12:10:38)
  • ↑2 それでも日本の人口の約0.1%に過ぎないと考えると多いのか少ないのか -- 名無しさん (2021-06-21 12:32:29)
  • 自分たちにとって居心地いい社会で生きたい!(デストロ)って奴は多いだろうけど、社会とか法律とかいらねえ!全部壊れろ!強い奴が正義だ!(弔)ってとこまでいくのはそういないんじゃないかな… -- 名無しさん (2021-06-21 12:41:09)
  • 最初のデストロは母をころしておいて利用した世間が憎くて、その後の解放軍は自分たちが否定されたのが憎くて、今の解放軍はその憎悪を引き継がされただけな気がする。だから家族のトラウマごと関係ねぇ壊してぇってやった信楽を見てストレスがひいたんじゃないかな -- 名無しさん (2021-06-21 12:41:52)
  • ↑3個性が現れたことで世界そのものがヒャッハーになったのを体験した奴が多いからな。少なくとも現代の価値観では比較出来そうにもない。それと、外典君は顔と個性から冷さんの親戚説あるけどどうなんだろう? -- 名無しさん (2021-06-21 22:04:58)
  • これまたどえらい濃い項目だな。上手くまとめてくれてありがたい -- 名無しさん (2021-06-22 00:23:28)
  • ディストピア -- 名無しさん (2021-06-22 02:33:33)
  • ↑ あらゆる揉め事は力に訴えて決着っつう社会はどっちかっつーとアナーキー(無政府社会) -- 名無しさん (2021-06-22 08:21:05)
  • 今ようやくアニメでやってるけど、映画との兼ね合いで順序シャッフルしたせいか色々とカットされてて不満。仮免とったばかりの轟たちが活躍する裏で暗躍してる所とかの描写とか。 -- 名無しさん (2021-08-25 08:31:06)
  • 副官とか部隊編成とか殆ど活用されずにお縄についたのが残念。準備される前に叩く作戦だったから仕方ないけど -- 名無しさん (2021-09-16 18:05:14)
  • 改変したから次は俺たちだ -- 名無しさん (2021-10-09 22:53:27)
  • 次は俺たちだでフェードアウトした連合が巨大組織の幹部になって会議してたからアニメ派はわけわからんかったろうな -- 名無しさん (2021-10-09 22:54:27)
  • 【歴史】の部分の法律関係の内容って原作で触れられてたっけ。 -- 名無しさん (2021-11-11 00:03:45)
  • ↑人気のヴィジランテをなし崩し的な免許制で容認した経緯はヴィジランテで主に語られている -- 名無しさん (2021-11-11 06:44:37)
  • ↑ヴィジランテに載ってたんだ -- 名無しさん (2021-11-11 06:51:14)
  • デストロの思想は数世代先に向けたものだけど、理解するものほぼいなかったのはよくある構図だな。 -- 名無しさん (2023-07-01 04:14:49)

#comment(striction)

*1 本誌では安否はハッキリとしていなかったが、アニメで明確となった。なお、アニメでは簡略化されているが、原作においては会長のみならずヒーロー側も大量の死傷者が床に伏している
*2 挑発や陽動で敵のターゲッティングを逸らす技術
*3 BLACKの隊長補佐の一人で、解放戦士の中では古参のメンバー。白の軍服に眼鏡、カイゼル髭を生やした軍人風の男。

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