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更新日:2024/05/27 Mon 10:40:58NEW!
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ギャグ 都市伝説 漫画 ホラー 裏サンデー 小学館 マンガワン 全年齢向け 怪異 2020年 うしろの正面カムイさん ずぶ濡れ金髪フルチン男
“超”除霊の幕が開く!!
エッッッッッッッッッッロイムエッサイム!!
「うしろの正面カムイさん」とは、原作:えろき・作画:コノシロしんこによる日本の漫画作品。
2020年3月27日よりマンガワン、4月3日より裏サンデーにて連載開始。
単行本は現在6巻まで発売中。ちなみにカバー裏は乳並べ。
概要
現世にうごめく怪異を除霊する凄腕の霊能力者・カムイと、彼の助手を務める女子高生・耳塚シヅカの活躍(?)を描くホラーギャグ漫画。
「悪霊退治をメインとする漫画」というだけであれば今のご時世さほど珍しくはないが、本作の場合その手段が文字通り悪霊を犯すという点が異彩を放つ。エロ漫画でもここまでド直球なものはあまりない。
というのも本作の世界観において「死の象徴である物の怪や霊は、生を育む行為である性交を激しく恐れる」とされているため。
一見完全な出オチだが元ネタの怪異への独自研究とその引き出しの多さ、文字通り本番である除霊シーンの多彩さ、そして回を重ねても色褪せないシヅカのリアクションが見どころであり、また人によってはトラウマになった怪異を祓ってくれるトラウマブレイカーでもある。
余談だが本作同様現代に潜む怪異や都市伝説を主題とし、かつ掲載誌・サイトも同じ「裏バイト:逃亡禁止」との凄まじいまでの温度差は時折語り草になる。
読者の中には、裏バイトの救いのない展開を吹き飛ばすべく本作を読む者も居るとか。いっそカムイさんがあっちの世界に出張すれば良いのでは?
登場人物
- 耳塚シヅカ
主人公。
幼少期から事あるごとに悪霊を引き寄せてしまう霊媒体質の女子高生。かなりの爆乳。
尋常ではない憑かれっぷりに神社にも寺にも見放されて怯えながら暮らしていたところに偶然出会ったカムイからその体質と逃げ足の速さを見込まれ、怪異を誘き出す囮兼助手のアルバイトとして彼の事務所に住み込む。ちなみにカムイと出会った当初は自分を取り囲む霊たちより、寧ろその霊たちをまとめてイカせるカムイの方が怖かったとか。
怪異を誘き出してカムイが除霊する隙を作るのと、その後のフォローは彼女の役目。
カムイのあまりにも破廉恥な除霊と性癖に対して時に赤面、時に絶叫、時に諦観するも、
霊媒体質故にぼっちだった自分が明るくなれたのはカムイのお陰だと感謝もしており、何だかんだで彼には全幅の信頼を置いている。
理解できないと漏らしてもいるが。
- カムイ
もう1人の主人公。
日本一とも謳われるカリスマイケメン霊能者。年齢に関しては明言されていないが、おじさんと呼ばれても特に否定しないところを見るに30~40歳程と思われる。
圧倒的な霊力を誇り、あらゆる悪霊や物の怪を一方的に除霊させていく…が、上記の通りその手段は性交。シヅカが誘き出した怪異を背後から襲って問答無用に犯す。
そもそも彼自身が生きている女性にはピクリとも反応しない、怪異にしか欲情しないド変態であり彼にとって「除霊」とは趣味と実益を兼ねた行為なのである。
オフの日は心霊写真をおかずにして抜く。
そのためシヅカを異性とは全く意識しておらず*1、普段の態度も基本そっけないが、
毎晩のように霊を引き寄せる彼女を(全裸で)夜通し守ったり、外出の用事があれば手製の(青臭い)お守りを持たせたりと、少なくとも囮抜きにしても妹程度には気にかけている模様。
また人間に害をなさない怪異は除霊しないなど、彼なりの節度や倫理観は備えている。
ただし自分の性癖が一般的にアウトという認識は全く無いらしく、例え一般人や部外者の前であろうと平然と除霊を行うし、その様子をテレビで放映されかかっても気にも留めない。そのフォローは当然シヅカの役目である。
- お市
第4話より登場。市松人形の付喪神。
百年以上もの間様々な持ち主を点々とし、仕舞われては捨てられるのを繰り返した末に自我を持つようになり、神主や僧侶でも手が出せないほどの強い霊力を備える。
自力で動き回れるのは勿論、髪の毛を伸ばして他の怪異を縛り付ける事も可能。主にシヅカが誘き出した怪異を拘束するのに用いられる。
当初は「何度捨てられても戻ってくる呪いの人形」としてカムイとシヅカの元に持ち込まれ、
2人を呪おうとするもオナホ代わりにされるのではと戦慄しつつカムイに(舌で)溜まりに溜まった穢れを祓ってもらったことですっかり彼に惚れ込む。
それ以降はシヅカに続く2人目の助手となり、シヅカを小娘呼ばわりして京都弁混じりで漫才しながらカムイの除霊をサポートする。
カムイを襲撃した十花に「所詮奴のオマケだ」と言われたときから、囮役としてカムイの役に立っているシヅカと比べて自分はなんの役にも立っていないのではないかと思い始め、悪霊にもなりきれず、かと言って人間の役に立つこともできない自分の存在意義に疑問を感じ始める。
そして最後に苦戦するカムイの役に立とうと、自らを犠牲にしてカムイとシヅカを逃がそうとするが、カムイはお市を犠牲にして逃げるよりも共に戦うことを選び、共同技「九十九ノ具足」を発動させる。
これはお市の髪をカムイの手足に巻き付けて、パワードスーツのように能力を強化する技。
あくまで身体機能が強化されるだけなので飛び道具が使えたり空が飛べたりはしないものの、通常のカムイが全く太刀打ちできなかった始祖の花子さんの攻撃を相殺できるほどの攻撃力と攻撃速度となる。
- イナガワ
第3話より登場。オカルトマニアなシヅカの同級生。
霊感が無いという割に何かと怪異に取り憑かれたり襲われたりしている被害者。しかし本人にその自覚は全くなく、寧ろシヅカをハラハラさせている。
- キョーコ
イナガワと同じく第3話より登場。ミーハーなシヅカの同級生。
ざっくばらんとした口調に反してオカルトは大の苦手であり、怪異の姿を直に見られる程度には霊感も強い。
しかし同時にカムイの大ファンでもあり、その関係で怪異に遭遇する事が少なくない難儀な娘。
友達3人娘として他に1人居るが、ほぼ発言しておらず、リアクションも異常に薄い子であり、
実は幽霊として他に憑いているだけなのではと読者間で噂されている。
- シスター・ローズマリー
スタイル抜群の金髪美女。
初登場は14話ラストで本格的な活躍は15話から。
神父によってその力を見いだされ、幼い頃から悪霊と戦うための訓練を積んできたエクソシスト。
だが日本の怪異には苦戦する場合が多い。
なぜなら言語や習慣の違いにより、日本の怪異は彼女の除霊を理解できないため(弱い霊なら気迫と生来の力によるゴリ押しで無理矢理祓うことも可能)。
とは言えあくまで相性が悪いだけなのでカムイより力が劣っているわけではなく、カムイが太刀打ちできないゾンビ軍団相手には大活躍した。
禁欲的な生活を続けていた関係上、カムイの除霊を見ると卒倒してしまう。
そして、私服のセンスは残念。
- アミ、コイト
アミは第51話で初登場した、見た目は20代後半といった感じの女性で、コイトはアミの一人娘で5歳の女児。
実はアミは5年前、カムイと行きずりの関係を持ったことがある。
コイトを身籠ったのもこの時で、女手一つで育てていたが偶然街でカムイを見かけ、せめて一度子供に会ってほしいと事務所を訪れた。
そしてカムイは、話を聞いて激怒したシヅカとローズマリーに縛り上げられてしまった。
実は彼女の正体は人間ではなく、怪異女郎蜘蛛。まあカムイと関係を持ったという話で二人には人間でないことがばれていたが。
コイトは女郎蜘蛛が妖力で生み出した、言わば単為生殖のようなもの。
よってカムイと関係を持ったという話も全て作り話。
子供を連れて男の前に現れ「お前の子供だ」と言い、動揺した隙に食べてしまうというのが女郎蜘蛛の常套手段...なのだが、実はアミはかなりのポンコツで、今まで一度も食人に成功したことがなかった。
このままでは餓死してしまうため、偶然見かけたカムイを狙うが、そもそもカムイの除霊方法も実力も全く分かっていなかった。
なんでもするから子供は助けてくれと懇願するが、なんでもするというなら一緒に人間を襲わずに生きていける方法を探そうと諭され、母娘揃って事務所で働くことになった。
コイトは「単為生殖」などの説明を流暢にできるほど頭が良い上に性格もシッカリしており5歳児とは思えないほどに良く出来た子だが、アミは相当な天然かつポンコツであり、母より娘(5歳)のほうが頼れる状態になりつつある。
バナーおよび本編で『スパイ』ダー『ファミリー』だの、なんかどこかで見た顔で「パパとママ イチャイチャ」だのやっていた辺り、アイディアの元ネタはジャンプ+の仮初の家族漫画だと思われる。
クトゥルフの騒動で捕虜となったキャスパリーグから「消えたくないならどちらにつくべきなのかよく考えろ」と揺さぶりを掛けられるが、自分達が裏切ったら地獄から戻れなくなるにも関わらず自分達を信じ迷いなく作戦を実行したカムイを見て自分達もカムイを信じると決めており、カムイを地獄から引っ張り上げる。
それで妖力を使い果たしてしまうが、人間を地獄から救い出したことでミームが変化し「極楽の蜘蛛」へと変わる。
怪異ではなくなったことで人間を食わなくても済むようになるが、それはもう地上にはいられないことを意味していた。
カムイ達との別れを惜しみながらも、母娘揃って光となって天へ昇っていった...
あまりのポンコツさを見かねたお釈迦様に極楽から追い出され、再びカムイの事務所に転がり込んできた。
もっと修行を積むように言われたとのことだが、シヅカやローズマリー、お市も1ページで戻ってくるやつがあるかい!!と突っ込みつつも仲間の帰還を喜んだ。
以降は再びメインキャラとして活躍。
怪異
現時点で本編に登場している怪異は全て女性(雌)であり、男性の怪異が相手の場合はどうするのかは長らく不明だった。
第28話で全裸になったカムイさんが股間から発射するエネルギーで『ぬっぺふほふ』のような無性に近い怪異も退治できることが判明した。
…が、それどころか第40話にて男性の怪異もイカせるいけることが更に判明した。
第1話に登場。ご存知、電話をかけながら獲物の元へ迫り来る悪霊。
血まみれの少女の姿で、電話に貼られた「悪霊退散」のお札を簡単に引き裂ける程の霊力を誇る。その力でマンションの一室にシヅカを追い詰め…、
もしもし…私メリーさん。
今ね…、あなたのうしろにいるの。
俺もいるの♥
…と、背後から現れたカムイに成す術もなく除霊され、この漫画の方向性を分かりやすく読者に提示した。
- テケテケ
第2話に登場。上半身と下半身が分断された女学生の霊。
列車事故で失った下半身を探して現世を彷徨い、上半身のみの姿でありながら猛スピードで走り回って獲物を追うがそれ故に急停止・急旋回ができないのが弱点。
下半身がないのでどう攻めるのかというシヅカをぶっちぎり、耳攻めによる幻肢痛ならぬ幻肢快感で除霊された。シヅカ「ちょっと意味分からないです」
- こっくりさん
第3話に登場。ご存じ、10円玉と鳥居の紙で呼び出される狐の霊。
シヅカが一目でヤバいと判断するほどの存在感を放ち、面白半分で自分を呼び出したシヅカやイナガワたちに凄まじい敵意をぶつけるも、幽体離脱で自分と同じ土俵に上がってきたカムイには敵わなかった。
爆乳の狐耳巫女という容姿に加え出現時に漂った強キャラ感からの情けない濡れ場除霊シーンの落差から読者人気の高い怪異であり、再登場が期待されている。
- 隙間女
第5話に登場。その名の通り、到底人間が入り込めない隙間に潜むリブ生地セーター姿の女の怪異。
路地裏の壁の隙間に獲物を引きずり込み、5話冒頭で攫った少女とシヅカを亡き者にしようとするなど殺意は高い。
が、たまたまシヅカに引っかかっていたお市の髪の毛に全身を絡み取られ、壁尻状態にされながら除霊されるという顛末を迎えた。
少女も無事保護された。
- ろくろ首
第6話に登場。日本で最も有名な妖怪の一つ…だが、本作に登場するのは写真加工アプリの発達により出現した新たなタイプのろくろ首。
スマホで撮影された写真の女性の首が引き伸ばされ、それに「ろくろ首の伝承」というミームが憑依して誕生したもので、その性質から自分の首を伸ばした撮影者をお礼参りのごとく付け狙う。
劇中では写真を撮ったシヅカとキョーコを襲う…が、事前に襲撃を察知していたカムイがその場に同席していたので呆気なく返り討ちにあった。
この回はむしろキョーコのリアクションと、それに対して必死でフォローするシヅカのほうが印象的か。
- 街にいる霊達
第7話に登場した名もなき怪異達。
最初に登場したのは貞子に似た霊と髪の長い霊で、シヅカを狙っていたようだがカムイが付けたお守りによって退散した。
次に現れたのは八尺様に似た女性の霊(ただし身長は八尺様よりずっと小さい)だが、トレーニングをするカムイに恐れをなして逃走した。
次にシヅカが入浴している最中に血まみれの女性の霊が現れたが、カムイによって湯船の中で除霊された。
シヅカが眠っている時に新たに四体の霊が現れたが、カムイにまとめて祓われる。
- 峠の霊
第8話に登場。怪談話では定番の「死ねば良かったのに…」と呟く悪霊。
峠道でヒッチハイクを装っては交通事故を引き起こしていたが、交通系悪霊除霊ツアーで山を巡っていたカムイ達のバンに乗車してしまったのが運の尽き。二重の意味でバックを取られながら「他の霊も同じことをしてるのに何で私だけ」「事故らせるだけで人は殺してないから私は悪い悪霊じゃない」と見苦しく命乞い(?)するも、
当然、お前だけじゃないが?
へっ?
お前で今日は6人目だ
とバッサリ斬り捨てられそのまま除霊された。
しかしこの除霊は、その後に待ち受ける「本命」への前哨戦に過ぎず…?
- ジェットババア
第9話に登場。車を猛スピードで追いかける老婆の怪異。
7話から続く交通系悪霊除霊ツアーの本命であり、本個体の他にも「ダッシュババア」「ハイパーババア」「100キロババア」「120キロババア」など多数の亜種が存在する。
囮としてビキニ姿で運転席に座るシヅカ(運転はお市)に敵意を剥きだしながら集団でバンを追いかけるが、
怪異として誕生した時から老婆の姿ゆえ色事には不慣れという弱点を突かれ、カムイの裸踊りでまとめて除霊。これを以て峠道に巣食う怪異は一掃された。
…が、この騒動の中でカムイが海に放り出され、這い上がった彼の姿を通りすがりのドライバーが目撃した結果「ずぶ濡れ金髪フルチン男」という新たな都市伝説が誕生するのであった。まあぶっちゃけ、下手な怪異よりよっぽど怪異らしい事も多いし…。
第10話に登場。ご存じ、90年代に全国の子供たちにトラウマを植え付けた怪異。
作中世界においても、小学生を相手に惨たらしい事件を重ね、社会問題にまで発展した大物としてカムイが警戒する程の存在。
小学生の前にしか現れないという事で、痴女としか思えない、というか目撃した小学生に実際痴女呼ばわりされた体操服の小学生ルックのシヅカによってとある小学校の保健室にまで誘い込まれ、
そこで待機していたカムイにベッドの上で除霊された。
この時、コンプレックスの裂けた口を「大きな口が魅力的だ」とピロートークで解きほぐされたことで、満ち足りた表情で消えて行った。
第11話に登場。
旧校舎3階の女子トイレの3番目の個室を3回ノックすると現れる怪異で、呼び出した者をどこかに連れ去ってしまうこともある(作中では女児を誘拐していた)。
シヅカに呼び出され、カムイにバックからの3回ノックで除霊される。
だがこの個体は数多くいる花子さんの中の一体に過ぎない。
学校によって花子さんの噂は違うため、学校それぞれに異なる花子さんが存在する。
よって、生徒たちの噂がある限り根絶は不可能。
他作品で言うと虚像や鋼人七瀬に近いと思われる。
このため、定期的に全国で一斉に霊能力者による「花子狩り」が行われている。
花子さん側もただ狩られているわけではなく、「全国花子さん連合本部」にて対策会議が開かれており、特に厄介な相手には花子さんの頂点に君臨する十花が対応に当たる。
だがそのなかでも最古にして最強と言われていた東京都小峰小学校の花子さんがカムイによって倒されてしまった。
事態を重く見た十花は報復のために総力を上げてカムイ宅に刺客を送り込むのだった(結果は描かれてはいないのだが、おそらく全員返り討ちにされたと思われる)。
- ヤマノケ
第12話に登場。
女性に取り付いて体を乗っ取り快楽を貪るとされる怪異。
物見遊山気分で山に潜む怪異を探しに来たイナガワに取り付いた。
憑依には段階がありそれに比例して除霊難易度も上がり、事態が発覚しカムイの所に運び込まれたときには、カムイですら迂闊には手が出せないほどに悪化していた。
そして憑依されてから49日以内に除霊できなければ、憑かれた人は二度ともとに戻れなくなる。
カムイはイナガワ諸共除霊しようとするがシヅカが拒否(カムイ自身も『俺だって生きてる女とか…』と乗り気ではなかったため却下となった)。
そこでニンニクによる臭い責めに始まり、椅子に縛り付けてひたすら回したり、アツアツおでんやクワガタ、ザリガニ、洗濯バサミによる拷問を行ったりした後、シヅカが布団から誘惑。
その誘惑に乗ってイナガワから出てきたところをカムイに後ろから入られてしまった。
そのまま除霊されたかと思われたが実はイナガワの中に逃げ込んでおり、無事だった。
除霊されたふりをして逃走を図るがカムイにはバレており事務所に連れ戻され、夜通しの拷問によってついにイナガワから追い出され、除霊された。
ちなみに除霊を済ませたカムイは「もちもちすべすべしてて、こちらの理性を惑わせる恐ろしい怪異だった」とコメントしている。
シヅカ「私は今目の前にいる人が一番恐ろしいです」
- 化け猫
第13話で初登場した怪異。
普段は猫の姿をしているが、本来は褐色ネコミミ少女の姿をしている。
ゴミ捨て場で動けなくなっていたお市を拾った少女ユイに捨て猫と間違われて拾われる。
夜な夜なユイを狙っていたが、お市の決死の妨害によって阻止されてきた。
業を煮やして本性を表し、お市をユイ諸共殺害しようとするが、そこへカムイがやってくる。
カムイに噛み付くが、匂いによって化け猫がいることを見抜いていたカムイが全身に行灯の油を塗っていたため骨抜きになってしまい、その隙に全身を毛づくろいされて除霊された。
その後お市はユイの手によってカムイ達の元に返されるが、今度は捨て犬と間違えて犬神を拾ってきてしまい、再びカムイ達が対処する羽目になった。
ちなみに、油を舐めた時に激しく尻尾を振っていたが、猫が尻尾を振るのはイライラしている時であり、嬉しい時は尻尾を立てるとされている。
- 船幽霊
第14話に登場。
海難事故で亡くなった霊の集合体だが、伝承と違って柄杓を要求することなくカップルの乗るクルーズボートを襲撃。
さすがにボートを沈めることはできなかったが、浜に逃げ帰ったカップルを追い、まず女性を海中に引きずり込み、陸に上がった男性も砂の中を通って補足し、引きずり込んだ。
伝承と違うのは海への恐怖心を長い間喰らったことで変化していったため。
監視台に逃げたシヅカ達一行は、振動を頼りに獲物の位置を特定していることに気付き、イナガワが音を立てないようにして助けを呼びに行こうとするも、胸に詰めていたパッドが落ちたことで気付かれてしまった。
イナガワと助けようとした三人を襲おうとするが、そこにカムイが駆けつけ、口による責めを受けて除霊され、引きずり込まれたカップルも生還した。
- 霊道の霊達
第15話に登場。
霊道が交差している地域に建っている屋敷に吹き溜まっており、住民を悩ませている。
一体一体は大した霊ではなくローズマリーによる前述のゴリ押しでも祓えるが、数の暴力で追い詰める。
だがカムイの敵ではなく、まとめて除霊された。
なお話の都合上、全員が女性である。
- 百鬼夜行
第16話に登場。
「博愛ノココロ」の生き人形など多数のマンガワン掲載作品キャラを交えたハロウィンで賑わう街に、お祭り騒ぎに乗じて現れた。
構成メンバーは一つ目小僧、から傘お化け、提灯お化け、のっぺらぼう、ろくろ首、一反木綿、子泣きじじい、化け蜘蛛、朱の盆に似た妖怪、お歯黒べったり、一ツ目の巨人、鬼。
また、13話に登場しカムイに敗れた化け猫も混じっている(化け猫は複数の命を持っているため復活できた)。
化け猫、お歯黒べったり、一ツ目の巨人、鬼は人間を喰おうと企んでおり、手始めに百鬼夜行に紛れ込んでしまったシヅカを食い殺そうとする。
だが実は一反木綿と朱の盆に似た妖怪は、人間とのトラブルを避けようとする穏健派であり、人喰いを企んでいる者がいることを知らせたことでカムイが駆けつけ、まず鬼が倒される(ちなみにこの鬼、どう見ても男性である)。
更にカムイにコスプレをさせられた羞恥心と興奮によって一ツ目の巨人とお歯黒べったりが祓われた。
残った化け猫も一矢報いるためにカムイに襲いかかるが、一瞬で何回もイカされたことで残機をまとめて粉砕され、敗れ去った。
この後化け猫は旧鼠の騒動を経てカムイの事務所で監視されることになり、一行のイギリス行きに同行するが、存在を忘れられたためイギリスに置き去りにされてしまった。
第17話に登場。
山の神と恐れられる強力な怪異で、カムイの力を以てしても長期戦は避けられない。
一般的に知られているのは山伏のような姿だが、本作に登場するのは勿論女性型。
村の少年を攫ったが、村人の依頼を受けたカムイと交戦。
弱点は、その高いプライドを打ち砕かれた相手には何もできなくなるという点。
シヅカとお市が到着したときには生殺し責めによって屈服寸前になっていた。
そして「カムイが知りたがっていた神隠しに天狗は関わっていない」という情報を吐かされた後、イカされ祓われた。
この「知りたがっていた神隠し」とはこの回の子供の誘拐とは違うようだが、現時点では詳細不明。
第19話に登場。
カムイやローズマリーが出演した心霊番組で、鑑定のために持ち込まれたミイラから幽体離脱した霊体が、怪奇現象を引き起こした。
ローズマリーの除霊も効果がなかったが、カムイがミイラに精気を注いだことで蘇生したために霊体は消滅。
元々見世物にされ続けた怨みが積み重なって悪霊化していたので、それが解消された以上もう悪さはしないと判断したカムイによって川に帰された。
- 雪女
第20話に登場。
天狗、河童と並び日本で最も有名な怪異の一つ。
冬休みを利用してスキー場に遊びに来たシヅカ達が泊まったロッジに現れた。
カムイに追われてシヅカの布団に逃げ込んでくるが追いつかれ、そのもはやどっちが怪異か分からないテンションのまま布団の中で除霊に突入。
カムイに圧倒されるが、超低温の体を利用してカムイの除霊に対抗*2。
勝利を確信するが、除霊に興奮したシヅカの体温が上がったことで形勢逆転される。
二人に挟まれて熱責めにあい、最終的にカムイにとどめを刺されて溶けてしまった…シヅカの布団の中で。翌朝どうなったかは言うまでもないだろう。
- ドライアド
第21話に登場。
美女の姿で現れて美男、美少年を誘惑し、取り込んでしまう木の精。
淫魔に取り憑かれ、男性を無差別に魅了してしまう娘を連れた人妻を装って事務所を訪れるが、身の上話でボロが出て正体を見破られる。
正体を表しカムイを飲み込んでしまうが、体内で激しく責められて敗れ去る。
これで事件は解決したかに思われたが…
ドライアドが連れていた娘の正体。
男性を無差別に魅了していた張本人にして、現状唯一カムイが敗れた怪異。
そもそもドライアドは面食いであり、無差別に男を誘惑することは不自然であった。
ドライアドが除霊された直後にやってきて本性を表し、カムイと交戦。
シヅカとお市がやってきたときには瀕死の重傷を負ったカムイだけが残されていた(ちなみにサキュバスの正体だけでなく、敗れたこともカムイの記憶からなくなっていた)。
その後留学生のキスキル=リリーとしてシヅカのクラスに転校してくる。
おそらくカムイの蘇生を察知して、再び膨大な精力を食うためにシヅカに近付いたのだと思われるが、共に過ごすうちに友情が芽生え、シヅカを怪異から守ったこともある。
やがてはっきりシヅカへの好意を自覚し、今の生活を続けるためにカムイの精力を奪おうとする。
だがカムイはリリーが人間として生きたいと願っていることを見抜いており、本気で戦うことはしなかった。
その後、カムイから分けてもらった精力を持って、人間を襲わずに生きていける方法を探すために旅立つ。
その存在の記憶は周囲の人々から消えていたが、唯一シヅカ達4人だけが覚えていた。
シヅカはカムイから伝えられた「必ず帰る」という伝言を信じて、帰りを待ち続けている。
- 閻魔大王&獄卒たち
第22話に登場。
厳つい髭の大男として描かれることが多い閻魔大王だが、今作ではメガネを掛けた小柄な美少女の姿をしている。
獄卒は一般に知られる鬼の姿をしているのだが、なぜか女性ばかり*3。
瀕死の重傷を負って地獄に落ちたカムイを取り押さえようとするが、地獄に落ちてくる人間が少なくなった現在では男性に対して免疫がなく、カムイの裸体を見ただけでパニックを起こしていた。
閻魔大王は職務上真面目な態度を崩すことはできないのだが、実は陵辱願望のあるドMであり、閻魔大王城に来たカムイが自らに陵辱の限りを尽くしてくれることを期待し、対面する。
だがカムイは自らの蘇生の交渉に来ただけだった。
そこで、死後(性)奴隷として(閻魔大王が)四六時中尽くし、(閻魔大王が)過酷な攻め責めを受け続けることを条件にカムイを現世に戻す。
そのキャラの濃さとエロさから最も読者人気の高い怪異。
その後、第57話でまさかの再登場。
カムイと会って内側に眠るドM願望を刺激された結果、自らとカムイを主人公にした凌辱同人誌を描いて悶々とする日々を送っていた。
そこへ植え付けられた自殺願望を消すため、そして自殺念波による被害を出さないために自ら地獄に堕ちたカムイと再会。
突然現れたカムイとクトゥルフ両者を取り押さえようとするが、地獄の司法官としての権能もクトゥルフには通用しなかった。*4
カムイの作戦により罪人となったクトゥルフの力を封じると、世界を救ったカムイの功績を認めつつも「これ以上の恩赦を与えることはできない」とカムイも裁くことを決める。そして内心では我が世の春が来たとウッキウキだった。
だがカムイはあらかじめ結んであったアミの糸によって地獄から生還。
いいように利用されて色んな意味で悔しがりつつも、クトゥルフで擬似触手凌辱プレイをしてフラストレーションを発散するのだった。
- 火車
第23話に登場。
死者の死体を奪う妖怪として恐れられている。
一応カムイは仮死状態だったのだが、魂がない状態では死体も同然であるため、火車に狙われてしまう。
シヅカとお市の(姑息な)芝居も通用せずカムイの体を持ち去ろうとするが、時間稼ぎの甲斐あってカムイが蘇生。
魂を焼き尽くす炎を放つがもとから魂が燃え盛っているカムイには通用せず、祓われた。
- 高女
第24話に登場。
二階の窓に届くほど胴が長い女の怪異。
元々は美女に対する嫉妬心から生まれた怪異で、シヅカが通う高校で目撃されていた。
リリーの美貌に嫉妬して現れ、リリーとシヅカを襲うが、そこにカムイが到着。
無事に除霊された…が、除霊シーンを多数の生徒が目撃した結果、今度は異様に長い一物を持つ男の噂が流れるようになってしまった。
- 山姥
第25話に登場。
旅人の寝込みを襲って食らう妖怪と恐れられている。
その名の通り普段は老婆の姿をしているが、戦闘時には全盛期の姿になることも可能。
シヅカ達が訪れた民宿の主を装っているが、包丁を研いでいる所をシヅカに見られる。
逃げたシヅカ*5を追うが、その先でカムイに遭遇。
全盛期の姿(山姥ギャル)になって襲いかかるが、修行を積んでパワーアップしたカムイの敵ではなく、一瞬でイカされ、祓われた。
- 馬憑き
第26話に登場。
男性に取り付いて馬面にしていたが、本体は馬の体と女性の上半身をもつケンタウロスの姿をしている。
その場にいたシヅカに狙いを変更し、憑依。
シヅカはウマ娘のような姿に...はならず、マキバオーのような姿を経て完全な馬になってしまった(それに伴い、知性と言語も消失)。
一計を案じたカムイの、太い人参を使った計略によってシヅカから分離し、その隙にカムイにバックから除霊され、祓われる。
- 猿夢
第27話に登場。
夢に入り込むタイプの怪異で、遊園地にあるようなおもちゃの電車の姿をした妖怪と、車掌を務める少女の姿をした妖怪とのセット。
シヅカに取り付き、洒落怖にあるようにミンチにして殺そうとするが、シヅカの夢に入り込んできたリリーに阻止される。
だがずっと精気を吸っていないリリーは消耗しており、猿夢の攻撃で傷付いてしまう。
この状況を打開するためにリリーはシヅカの精気を吸おうとするが、ずっと一緒にいたシヅカから精気を吸うことができず、追い詰められる。
そこへ準備を終えたカムイが到着し、言葉責めによって猿夢を動揺させ、その隙をついたリリーのカムイを真似た攻撃に敗れ去った。
- 笑い女
第30話に登場。
バスに現れ、自らの笑いを乗客に伝染させていった。
キョーコが笑いに反抗したために4人を異世界へと誘拐。
「笑ってはいけないシリーズ」にしか見えない笑いのトラップで笑わせようとするも、4人はそれを耐えた。
業を煮やし、最後にはくすぐりで無理矢理笑わせようとするがそこにカムイが到着。
延々とスパンキングされた挙げ句に除霊された。
- リッチ
第31話に登場。
マントを羽織った骸骨の姿をしている。
土葬の習慣が残っていた廃村に埋葬されていた遺体をゾンビとして蘇らせる。マンガワンのもう一つの怪異漫画の作者も混じっていた。
このゾンビは魂のない単なる操り人形に過ぎず、イカせることができないためカムイの除霊が通用しない。
ゾンビはカムイ、シヅカ、お市を教会に追い詰めるも、助けに来たローズマリーに一蹴される。
その後、どこかで見たデザインのメダルを使って教会内のバイオハザードシリーズを思わせる仕掛けを解いて下水道に向かった一行の前に姿を現す。
ゾンビを使って取り囲み一気に始末しようとするが、ローズマリーに気を取られている間にカムイに後ろをとられ、正体(金髪美女)を暴かれた挙げ句に祓われる。
- 旧鼠
第32話に登場。
巨大なネズミの怪異で、例によって女性の姿にもなれる。
ストレス解消のためにネズミを追いかけていた化け猫の前に現れ、その圧倒的な力で撃退。
化け猫の口車に乗って退治にやってきたカムイの前に現れ、化け猫の蛮行を暴露する。
全て誤解かと思われたが、うっかり人間を食い尽くそうとしていることを漏らしてしまい、カムイに倒された。
- グレムリン
第33話に登場。
飛行機にイタズラを行う怪異として恐れられており、時には墜落を招くこともある。
イギリスに向かう一行が乗った飛行機に取り付いており、虚言癖のある少年に目撃されるが、いつも嘘をついていたために誰にも信用されなかった。
だが両親のために少年が出した勇気に応えたカムイが幽体離脱して応戦。
弱点は自力では空を飛べないことで、身動きがとれない空中に放り出されて除霊された。
その後、少年も自らの嘘を悔い改めた。
- パック
第34話に登場。
ヤギの足と角を持つ妖精で、笛の音で人間を操ることが出来る。
一行が宿泊した教会に血文字を書いて脅迫し、更に笛を使って金縛りにしようとするがカムイには通用しなかった。
笛を吹くのをやめてしまったことで金縛りが解け、ローズマリーに祓われかけるが、実はローズマリーが幼い頃に遊んでいた友達の正体であり、そのことを無意識のうちに思い出していたローズマリーは祓うことができなかったが、カムイの助言によってそのことを思い出し、本当の再会を果たす。
じつは血文字も、カムイを恋人と勘違いしたことによる嫉妬からのイタズラに過ぎなかった。
- 悪魔
第35話に登場。
映画「エクソシスト」のように少女に取り付いていた。
少女の体は聖水による無理矢理な除霊によって深刻なダメージを受けており、無理矢理祓うことはカムイでもできなかった。
更に卑猥な言葉を投げかけ、性に対する耐性があるかのように思わせたが、カムイの誘導尋問にひっかかり、実は知識があるだけで経験ゼロのバージンであることがバレてしまった。
更に「憑依したままでは気持ちよくない、身体から出てくれば色々なことを教えてやれる」と口車に乗って少女から分離し、カムイと直接まぐわって満足感に満たされながら祓われた。
- 七尋女
第36話の回想に登場。
約12メートルの巨体を持つ女の怪異で、ローズマリーの師である神父が昔日本に来た時に遭遇した。
相性の問題から神父の除霊が通じず追い詰めるが、アソコに入り込んだ若き日のカムイにイカされ、祓われた。
- 手長足長
第37話に登場。
足の長い女性が手の長い女性を肩車している、二人一組の怪異。
元々は漁をするだけの怪異だったが、自らのスタイルに悩み、スタイルの良い女性に嫉妬する負の感情と混ざり合ってこの姿になった。
女性ばかりを襲っていたためにカムイが退治に乗り出すが、カムイの身長では届かないため、そのままでは除霊することができなかった。
そこでローズマリーがカムイを肩車するという共同作業を行うことで、無事祓われた。
- おぶさりてい
第38話に登場。
夜な夜な人気のない路地に出現し、通行人におぶさっては自らの重量で押しつぶしていた。
人の背中におぶさってくるという性質上、カムイのヤリ方やり方では祓うことができない。
そこでまずシヅカが囮になり、カムイが女物の服を前後逆に着て攪乱するという作戦を実行。
途中で見回りの警察官に出くわして怪しまれるというアクシデントこそあったものの、駅弁スタイルで無事(?)除霊された。
- キャスパリーグ
第39話に登場。
イギリスに置き去りにされた化け猫が現地で悪事を働き、アーサー王伝説に登場する伝説の怪猫キャスパリーグへの恐怖を喰い続けた結果変化した姿。
黒かった毛色が白くなっている。
これはあくまで化け猫が変化した姿であり、本物のキャスパリーグではない。
とはいえ除霊しようとしたエクソシスト数人を返り討ちにするほどパワーアップしている(ただし至近距離からカムイに攻撃しても服を弾き飛ばして少し流血させる程度のダメージしか与えられず、カムイと比べてどの程度強くなったのかは未知数)。
カムイに復讐しようとするが、過去8回に渡る除霊の快感が意識の奥底に刷り込まれており、カムイ相手には全く手出しできなかった(カムイ曰く「調教済み」)。
カムイは化け猫を野放しにした責任をとって、命が残り一つになった化け猫を除霊しようとするが、後述の伝説級の怪異達の介入によって取り逃がす。
- 伝説級の怪異達
第39話にて初登場。
九尾の狐、八尺様、姦姦蛇螺、茨木童子、クトゥルフの五人を指し、あくまで都市伝説・民間伝承レベル過ぎなかったこれまでの怪異達とはまさしく一線を画す存在。ちなみに全員エロ漫画が存在する。
とはいえ、それぞれの我が強いため連携して行動する事はまず無く、また少なくとも九尾の狐と姦姦蛇螺に関しては自身の縄張りから遠く離れて行動するのは難しいのが数少ない救い。
この中の一人はカムイと何かしら因縁があるようで…?
- トイレの太郎さん
第40話に登場。
トイレの花子さんの亜種にして、本作初登場の男の娘の怪異。
花子狩りが続く中、カムイを警戒する十花に対し「男の自分相手ならカムイは無力」と自信満々に豪語し、花子さんが居なくなった小学校の譲渡を条件に新たな刺客として名乗り出る。
そうして事務所のトイレを封印しようとしていたカムイの前に堂々と姿を現す。
あれあれ?ひょっとして…恐怖のあまり固まっちゃってる?
ああ…
カチンコチンだ
( ゚Д゚)
太郎さんの目の付け所自体は悪くなかった。
だがカムイが怪異の性別には頓着しないタイプだったのが、唯一にして最大の誤算であり、結果として何も出来ないままメスイキ除霊された。「我以外皆 異性也」「男もいけるしな」それと同時に「男の怪異が相手だった場合カムイはどうするのか」という読者の疑問にも答えが提示された。
なお、戦いを見守っていた十花の一人はそっち方面に目覚めてしまった。
- 倉鷹小学校の花子さん
第41話に登場。
十花の一角を始めとした多数の花子さんの討伐による戦力の喪失を好機と見た人間側の、異例の速さで再開された花子狩りの際に出現。
一応女性の怪異なのだが、2メートル近い筋骨隆々の巨体を持つ。
実は元十花のメンバーで、今は除名されている*6。
カムイを倒すことで十花に復帰しようと画策し、カムイが抜けた霊能者パーティーを圧倒、遅れてやってきたカムイに先制攻撃を仕掛けマウントを取る。
だが格闘技ならいざ知らず、除霊においては正面はどのような状況だろうとカムイの間合いである。
マウントを取った次の瞬間にカムイの一撃で悶絶、あっという間に除霊されてしまった。
ちなみに身体と同様に表情も非常にごついのだが、除霊シーンでは非常に女性的な表情になっており、身体も縮んでいるように見える。
作画の都合によるものなのか、あるいは戸愚呂のような変身能力を持っているのかは不明。
- 鏡に潜む怪異
第42話に登場。
勢力が衰えてきた花子さんに代わる新たなトイレの怪異。
夜中に女子トイレの鏡を覗くと将来の結婚相手が見えるという噂だが、実はそれは獲物を引き寄せるための嘘で、実践すると恐ろしい顔の女の怪異が現れ鏡に引きずり込まれてしまう。
かつて流行った、カミソリを用いた洗面器の噂が変化したもの。
本当に試そうとしたキョーコの前に現れるが、実は10分前に先回りしていたシヅカを引き込んだことでカムイの侵入を許してしまっており、キョーコが目撃したのは激しく責められている最中の姿だった。
シヅカはキョーコと共に先に帰ったため顛末は描かれていないが、除霊されたと思われる。
その後、シヅカの学校では「女性の喘ぎ声がどこからともなく聞こえてきて、その時に鏡を覗き込むと感じている女性の顔が見える」という噂が広まったのだった。
- 九尾の狐&管狐
第39話で初登場した伝説級の怪異の一体。
伝承殺生石に封印されているがその封印が解けかかっており、短時間であれば外に出られる。
逆に言えば今のところは長い間殺生石から離れることはできないのだが、完全復活も時間の問題らしい。
茨木童子に連れられてきた花子さん達に、封印が解けるまでは待つが、それまでにカムイを倒せないようであれば自分達の誰かが花子さんを滅ぼしてカムイと戦うことを遠回しに宣告。
花子さん達には執行猶予付きの死刑宣告と同義であった。
花子さん達が去ると、「自分達は手を出さなが自分達の配下まで手を出さないとは言っていない」と、眷属の管狐をカムイの元に送り込んだことを打ち明ける。
この管狐の依代の筒は、人間が使うものの数倍の大きさがある。
管狐がカムイと接触した頃合いを見計らって、その戦いを見せつけようとするが…
その目で確かめるが良い…
ひゃあぁあああんッ すっ、凄いいいいッ!!
映し出されたのは、カムイに激しく責め立てられる管狐の姿だった。
管狐は完全に屈服しており、最早帰還は出来ないという。
この人間に、躾けられちゃったので…♡
映像が途切れた後、九尾の狐と八尺様は呆気にとられ、茨木童子は目を輝かせ、キャスパリーグは赤面していたのだった。
- 学校の七不思議
第44話に登場。
かつてお市を拾った小泉ユイが通う小学校で噂されていた。
なおこの小学校には偶然にも以前グレムリンに遭遇した四ツ谷イツキも通っている*7。
噂は以下の通り。
- 魔のプール
- 動く銅像
- 動く骨格標本
- 恐怖のモナ・リザ
- 幽霊ピアノ
- トイレの花子さん
ユイとイツキを含めた子供たちが噂の真偽を確かめに向かうが、ユイのぬいぐるみの付喪神「アンドリュー」の依頼を受けたカムイが先回りしており、全て除霊された後だった*8。
ところで、七不思議なのに六つしか噂がないことに気付いていると思う。
七不思議のトリを務める七つ目の噂とは、七不思議という概念そのもの。
よく「七不思議を全て知ってしまうと災いがふりかかる」ということが噂されているが、これが七つ目の不思議。
概念が実体化したものなので除霊することが出来ない...普通の方法では。
ちょうどもう一つの怪異漫画でも概念から生まれた怪異が登場したが、概念から生まれた怪異は概念の上書きによって対処できる。
カムイが一回わざと子供たちの前に姿を現したことで「不審な男が現れることが七つ目の不思議ではないか」と思い込んだことで概念が上書きされ、無力化された。
余談であるが、ユイとイツキはこの漫画とは思えないほどに甘酸っぱいラブコメを展開しており、読者をニヤニヤさせた。
- 紫ババア
第45話に登場。
襲った人間を爪で引き裂き、肝臓を抜き取ることもあるとされる凶暴な怪異。
退治された花子さんに代わって出現したが、いつものようにシヅカが囮になってカムイが除霊した(この時、ババアの昇天シーンという誰得シーンが描かれた)。
だがカムイには引っかかるものがあった。
いくら勢力が衰えたと言っても十花が健在である以上、簡単に縄張りを明け渡すはずがないと。
その時、大量の紫ババアがトイレから現れた。
本来なら群れる筈のない怪異が大量に現れたことで、これがカムイを誘い出すための罠だったことに気付く。
なりふり構っていられなくなった十花は、縄張りの一部を明け渡すことを報酬に紫ババアと同盟を組んでいたのだ。
花子さんと紫ババアは人海戦術によってカムイを追い詰めていく。
ところが、シヅカが敢行した決死の囮作戦*9に引っかかり、カムイへの攻撃の手を止めてしまった。
それどころか、花子さんと紫ババアがシヅカを奪い合って同士討ちを始めてしまう始末だった。
反逆した紫ババアが十花の方にも攻め込んできたため、ゲートを閉じざるを得ず、援軍を絶たれた両者はカムイにまとめて除霊された。
- 茨木童子
第46話で本格的に活動を開始。
前回の戦いを見守っていた際にシヅカに興味を持ち、手に入れようと画策する。
シヅカを障害と認めた十花がシヅカを襲った所に乱入、更に駆けつけたカムイから先制攻撃を受けるが、恋仲だった酒呑童子とヤりまくっていたため、カムイの除霊に耐性があり、カウンターでダメージを与える。
だが親友を殴られて怒った犬鳴の花子さんに攻撃され、更に十花がカムイ用の切り札として用意していた秘呪「神隠しの個室」によって異空間に封印される。
ところでこの茨木童子、男である可能性がある。
理由は次の十花の解説参照。
- 十花
紫ババアとの共同作戦も失敗し、いよいよ後の無くなった花子さん陣営は、ついに十花を総動員した最後の戦いに臨んだ。
ジェットババアの噂と混ざり合うことで並外れたスピードを身に着けた八甲田の花子さんや、ボールのような巨体を持つ妹と小型の姉の姉妹の花子さんがカムイに挑むが、次々に返り討ちにされてしまう。
居ヶ坂の花子さんが捨て身で放った炎も足止め程度にしかならなかった。
なお、十花の一人の栗生の花子さんは、前回のカムイと茨木童子とのまぐわいを見て満足して成仏してしまった*10。
自分たちではカムイには勝てない、そう痛感した残りの花子さんは、ついに正真正銘最後の手段にして切り札を使う決意をする。
それは、全ての花子さんの噂の元になった「始祖の花子さん」を呼び起こすことだった。
- 始祖の花子さん
読んで字の如く、一番最初に生まれた花子さん。
その力は伝説級の怪異にも匹敵するという。
花子さんの噂が広がるに連れて噂も変化していき、様々な花子さんが生まれていき、始祖の花子さんは自らの力を新しく生まれた花子さんに分け与えていった。
その力を分け与えられた花子さんが十花だった。
後に十花と呼ばれる花子さん9人に力を分け与えた後、始祖の花子さんは眠りにつくが、飛形山と犬鳴の花子さんが融合したことで覚醒する。
「花子さんを呼ぶと白い手が現れてどこまでも追いかけてくる」という噂のままに、長く伸びる手を武器にする。
この手は融合した花子さんの力をそのまま宿しており、カムイの防御を一撃で貫けるほど強力。
更に全国の花子さん数十人を強制的に吸収し、数十本の腕を身につけてカムイに襲いかかる。
除霊の為に相手に近付かなければならないカムイにとって非常に相性が悪い相手であり、猛攻に徐々に傷付いていく。
だがカムイもお市との合体技「九十九ノ具足」で対抗。
ついに始祖の花子さんに肉薄する。
交わった精神世界で、ただみんなと遊んでいられればそれでよかった、でも始祖の花子さんとして期待に応え、より強く恐ろしい怪異にならなければならなかったという気持ちをカムイに吐露する。
カムイは我儘でいい、その純粋さこそが花子さんの怖さであり魅力だと言い、合体した十花もトイレの怖い噂を席巻することが始祖の花子さんの望みだと勘違いし、多くの敵を作り出してしまった自分たちの過ちに気付いた。
花子さんの噂を作り出しておきながら都合が悪くなると排除しようとする人間のエゴを詫びるカムイに、もう花子さんは人間のものじゃない、またいつか遊んでくれと言い残し、成仏していった。
全ての花子さんを吸収した始祖の花子さんが成仏したことで、花子さんは滅亡した。
だが、もう花子さんは現れないのかと問うシヅカに、カムイは言った。
「人の心から恐怖がなくなることはない、無くす必要もない」と。
子供たちの噂があるかぎり、またいつか現れる時が来るのだ...
- くねくね
第50話に登場。
シヅカ達4人と引率のカムイ、ローズマリーが遊びに来たキャンプ場に出現した。
洒落怖で噂されている通り、その姿を見た者の精神を崩壊させる。
更にカムイやローズマリーのような霊能力者であっても精神崩壊は防げない模様。
一応これと違って一瞬見る程度なら大丈夫で、姿をはっきり認識しない限り影響は受けない。
とは言え、カムイが「大勢を守りながら払うにはリスクがありすぎる」として迷わず帰ることを決めるほど厄介な怪異であることに違いはない。
一行は周囲を見ないようにして車に向かうが、そこへ新たな客が到着。
犠牲者が出る前に除霊せざるを得なくなってしまう。
そこでシヅカが(いつもの)囮作戦を実行。
今回は「水着姿になったシヅカが踊って若者達の注意をくねくねから逸らす」というものだった。
ぶっちゃけ、「姿を見た者の精神を崩壊させる」能力以外は大したことないらしく、自らもシヅカに気を取られている間にカムイに接近され、あっさり除霊された。
- 海坊主
第52話に登場。
船を沈没させる怪異として船乗りに恐れられている。
玉々川用水路にてカムイと交戦する。
たったの1ページで除霊されたためにどのような活動をしたのかは不明。
はっきり言って脇役同然である。
だが海にいるはずの怪異がなぜ川にいたのかということが後の伏線となっている。
- 百目
第52話に登場。
その名の通り無数の目を持ち、出くわした人間を目が追いかけていくと伝えられているが、謎が多い怪異。
スクープを追い求めるあまり「見る」ことに執着しすぎた女性記者に取り付いて生気を吸い取っていた。
遠隔操作できる目を使ってカムイの除霊現場を見てカムイの秘密を掴み、それを暴露しようとする。
だが密室であるはずのラブホテルでの除霊まで知っていたことからカムイに正体を見破られ、更に女性記者が土壇場で見ることを拒んだために体から弾き出され、除霊された。
- 磯女
第53話に登場。
沿岸部に現れる怪異で、声をかけてきた人間を襲って血を吸うとされる。
学校のプールや市民プールに現れ、死者こそ出していないが相当数の被害者を出したためにカムイが退治を依頼される。
ナイトプールに来た一行は磯女を見つけようとする...のだが、間の悪いことに「水も滴る黒髪ロング美女コンテスト」が開催されていたために似たような女性が沢山おり、捜索は難航した。
たまたまシヅカがナンパを阻止するために割り込んで声をかけたのだが、その女こそが磯女であり声をかけたシヅカを襲おうとするが、護衛についていたお市に拘束され、カムイに除霊された。
- クトゥルフ
第54話より本格的に登場。
太古の昔に地球を支配していた邪神「クトゥルフ」に対する信仰心・恐怖心から生まれた分身のような存在にして、伝説級の怪異の一体。
その外見を大まかに表現するなら、タコのような触手を全身から生やした四つ目の幼女…といったところで、これまでに登場したどの怪異よりも人間離れした風貌をしている。
あくまで「分身」であって、海底都市ルルイエに封印されている「本体」ではないが、その力は絶大で、上記の海坊主や磯女といった海の怪異を陸上へと追いやった元凶。
生殖の概念が他の生物や怪異と全く異なっており、快楽を感じることもないためカムイの除霊が通用しない。
「クトゥルフに触れた者は正気を失い自殺する」と言われているように、触れた者に強烈な自殺願望を植え付けることが出来る。
一度植え付けられた自殺願望はカムイですら消すことが出来ず、一時的に和らげるのが精一杯だった。
海で出会ったカムイに自殺願望を植え付けずっとつきまとっていたが、これは強力な生命力を持つカムイを自殺させ、自殺を誘発する念波を完成させるため。
そして完成した自殺念波を全世界に照射して人間社会を滅ぼし、自らの存在を「人間の世界を終わらせる邪神クトゥルフ」として完成させることが目的であった。*11
ついに自殺衝動が抑えられなくなったカムイは皆に頼んで佐渡ヶ島にある洞窟に向かう。
洞窟の奥で常人には見えない穴を通り、自ら地獄へ堕ちたカムイを追ってクトゥルフも地獄へ行く。
形はどうあれ自ら死後の世界に行ったことでカムイの自殺は完遂され、クトゥルフの自殺念波は完成、より完全体に近くなる。
地獄には自殺できる生者はいないため自殺念波による犠牲者は出なかったが、完全体に近付いた分パワーアップしており、取り押さえようとする地獄の獄卒すら跳ね除けるパワーを発揮する。
だが、ここでミームから生まれた怪異であることが仇になった。
カムイとのまぐわいを見た獄卒の「あんなことされたら気持ちいいに決まってる」というミームを取り込んでしまい、性への耐性が消失。
怪異を死後の世界へと送る除霊は死後の世界である地獄では意味をなさなかったものの、快楽の概念を知って快楽を貪ったことで姦淫の罪が成立。
これによって閻魔大王の司法の権能の対象となり、力を封じられ、地獄の囚人兼閻魔大王のペットとなったのだった。
- 牛鬼
第54話に登場。
沿岸部に出現し、出くわした人間を食べてしまう凶暴な怪異。
牛の角に四本の腕あと巨乳を持つ。
縄張りの海に居座った正体不明の怪異クトゥルフのことをキャスパリーグに相談し、話をつけてもらおうとする。
そこへ、海の調査に来たカムイ一行と遭遇。
キャスパリーグは休戦するふりをしてクトゥルフにカムイを始末させようとするが、クトゥルフは全く動かなかった。
業を煮やした牛鬼はカムイに襲いかかるが、あっさり返り討ちにされた。
- 縊鬼
第55話に登場した怪異で、読み方は「いつき」。
おそらく『ゲゲゲの鬼太郎』にも登場したくびれ鬼と同一の怪異。
クトゥルフに植え付けられた自殺衝動を嗅ぎつけて現れた。
自殺を防ぐために簀巻きにされているカムイを襲うが、簀巻きにされたカムイ自身を武器にしたアミに倒された。
- ひきこさん
第60話に登場。
雨の日に子供を捕まえて死ぬまで引きずり回す怪異。幼少期に聞いて雨の日の外出が怖くなった人も少なくないだろう。
非常に用心深く、霊能力者が現れたと見るやすぐさま逃げ出してしまい、カムイが正面切って除霊を仕掛けるのはまず不可能。
そこで囮としてシヅカが取った作戦は、自らローション塗れになって引きずれなくするという人としての尊厳をかなぐり捨てた奇策だった。
その効果は覿面で、ぬるぬるしてシヅカの身体を掴めないばかりか、自分もローションで滑って逃げられず困惑(カムイ曰く結界)しているところを路上ローションプレイで遂に除霊された。
ちなみにひきこさんが子供を引きずるのは「自分も子供の頃に虐められて引きずられ、その傷のせいで顔が醜くなった事を恨んでいる」とされる事が多い*12が、本作のひきこさんは多少目つきは悪いものの普通に美人として描かれている。まあどっちにしてもカムイには関係ないだろうけど。
- 呪いのゲーム
第61話に登場。
スーパーファミコンに似たレトロゲームに取り付いている怪異。
もしこのゲームをプレイしてゲームクリア出来ずにゲームオーバーになると、ゲームをプレイした者はゲームの世界に閉じ込められてしまう。
閉じ込められた者は他の誰かがゲームをクリアするまで永遠に出ることは出来ない。
作中では何も知らずにプレイしたシヅカを「スーパーマリオワールド」に似たゲームに閉じ込める。
シヅカを助けるためにゲームをプレイしたお市にゲームをクリアされるが、今度は「魔界村」に似たゲームに変化。(なお、敵に触れてしまったシヅカは...)
それもクリアされると「ロックマン」や「ドラゴンクエスト」のようなゲームに次々変化していき、最後は格闘ゲームになってシヅカを追い詰める。
だがそこにコイトに呼ばれたカムイが到着、幽体離脱したカムイに入り込まれ、エロゲのようなシーンを見せつけた末に除霊され、今まで閉じ込められていた人々も開放された。
- 茨木童子(再登場)
第62話話の終盤で花子さんの封印を破って再登場。
封印を予期していたカムイと交戦するが、前述の伏線の通り男の娘であることが判明した。
前例から分かるように男であること自体はカムイの除霊の障害にはならないが、並外れたパワーを誇り九十九ノ具足を装着したカムイを簡単にノックアウトし、助けに入ったアミも一蹴した。
そして前々から興味を持っていたシヅカを連れ去った。
以前はその美貌で女性達を虜にしてハーレムを築いていたらしいのだが、自分になびかないシヅカを振り向かせようと躍起になる。
- 茨木童子四天王
茨木童子に仕える熊童子、星熊童子、虎熊童子、金童子の4人。
性別に関しての言及はないが、熊童子のみ男性にしか見えない体つきをしている。
茨木童子のもとへ急ぐカムイの前に、まずは熊童子が立ちふさがるがあっさり突破される。
残りの3人は「熊童子がやられたか」「あいつは四天王の中でも最弱だしね」「人間ごときにやられるとは鬼の面汚しですわね」とテンプレ通りの会話をしている間に防御と移動を捨てて攻撃に全振りした九十九ノ具足に熊童子もろとも貫かれ、4人まとめて倒されてしまった。
- 姦姦蛇螺
伝説級の怪異の一体。
六本の腕と女性の上半身、蛇の下半身を持ち、なぜか瞼が縫い付けられている。
カムイにちょっかいを出した茨木童子に盟約を守れを釘を刺しに来る。
盟約とは自分と九尾の狐の封印が解けるまではカムイには手を出さないというもので、もし約束を破れば自分と九尾の狐と八尺様の三人で茨木童子を倒すと警告する。
目的は警告だけだったのだが、シヅカの怪異を引き寄せる気に理性を失ってしまう。
シヅカに食らいつこうとするが茨木童子に阻止され、殴り飛ばされる。
それで理性を取り戻し、その場は退散した。
- 蟒蛇
茨木童子四天王の次にカムイの前に立ちふさがる。
巨大な蛇の口の中に女性の上半身が生えている怪異。
カムイを泥酔状態にすることで性行為に必要な血液循環や神経に悪影響を与え除霊を封じようとするが、下が使えないならばと舌を使った責めを受けて追い詰められる。
だがある物と引き換えに命乞いをし、人間を襲えないほど弱らせた上で見逃された。
可能ならばカムイを追い返し、無理ならそのある物を渡すというのは全て姦姦蛇螺の指示だった。
余談
実は「裏バイト:逃亡禁止」とは担当編集者が同じ(2021年7月現在)。打ち合わせの時のテンション切り替えとか大変そう
その縁もあって「次にくるマンガ大賞」に両作品がノミネートした際には共に投票告知ページを飾った。
ウェディング姿の黒嶺ユメ(「次にくるマンガ大賞」に因んだキャッチコピーは「お前の背後に、くる。」)、
ほぼ全裸のカムイさん(キャッチコピーは「いつでも、イクイク!!」)のツーショットで。
ノミネート作品のチョイスといい、ノリノリの投票告知ページといい、マンガワンはちょっとロック過ぎないだろうか…?
その後、本作と「裏バイト」の読者待望(?)のコラボイラストが描かれた。
廃神社探索の裏バイトに同行する、得体の知れない霊能力者としてカムイさん達と裏バイトキャラの三人が顔を見合せる様が描かれ、「裏バイト」側ではその後の展開が描かれた。
「裏バイト」のユメは「匂い」を嗅ぎとる異能を持ち、安全なものは「白い匂い」、危険は「黒い匂い」として「クサイ」と表現しているのだが、今回は怪異とも違うイカのような「匂い」を嗅ぎとってしまったようだ。「クッサ!」
カムイさんは味方なので「白い匂い」がするはずなのだが……。白い…匂い…
追記・修正は心霊写真で抜き、使用済みティッシュをお札に加工してからお願いします。
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▷ コメント欄
- 作成乙。エロとギャグが程良くて好きだわ -- 名無しさん (2021-04-19 22:11:21)
- 男の霊相手の場合はガン掘りするか普通にフルボッコかな? -- 名無しさん (2021-04-19 23:44:32)
- がまずみさんとか今さんとか倒してくれない?(「裏バイト:逃亡禁止」のほうの読者) -- 名無しさん (2021-04-19 23:47:40)
- どうせこいつも可愛くなる、の煽り文句の通り登場時には怪異然とした容姿をしててもカムイさんにかかれば可愛い存在に早変わりする -- 名無しさん (2021-04-20 02:39:24)
- ↑2 がまずみさんやしらかみ様は多分OKだろうけど、今さんは生身の人間なのでカムイさんやる気出さないから… -- 名無しさん (2021-04-20 23:35:25)
- 友達3人娘の一人が露骨に何らかの伏線張ってるよな……雪女の回で、一人だけカムイに布団めくられて確認されてなかったりとか、妙に不自然な点が多い -- 名無しさん (2021-04-28 05:01:10)
- 祝・次にくるマンガ大賞ノミネート! なお、マンガワンからのもう1枠は『裏バイト:逃亡禁止』のためウェディングユメちゃんとカムイさんが並ぶ異様な絵面に・・・ -- 名無しさん (2021-06-19 23:44:21)
- 1発ネタと思いきやネタ切れせず毎回笑わせてくれる -- 名無しさん (2021-11-01 22:58:06)
- 男もいけたのか・・・ -- 名無しさん (2022-01-01 12:59:11)
- 「見える子ちゃん」と時々ごっちゃになりそうになると呟いたらか -- 名無しさん (2022-01-01 17:54:59)
- ↑呟いたら、「おっぱいのあるヒロインがカムイさん。おっぱいの無いヒロインが見える子ちゃん」とコメントされた -- 名無しさん (2022-01-01 17:57:15)
- 八尺様と姦々蛇螺も出たし、いずれ洒落怖最恐と名高いリアルも除霊してくれるんだろうか -- 名無しさん (2022-01-05 01:13:28)
- いい具合にアホなのが楽しいw -- 名無しさん (2022-01-09 19:34:48)
- 裏バイトとのコラボイラストの安心感が半端ない -- 名無しさん (2022-01-14 00:59:05)
- 男もいけるしなっていうか、コミックス3巻のおまけで河童(男)相手にパンツレスリングかましてるから、割とそっちの気もあるよな -- 名無しさん (2022-02-03 00:00:11)
- 41話の「縁の下の力持ちだけど、無能と見られてパーティから追放される」ってなろうネタ&「観戦してた奴が後にインタビュー形式で答える」ってバキのネタの合わせ技に笑った -- 名無しさん (2022-02-20 21:59:09)
- アッー! -- 名無しさん (2022-02-20 22:22:32)
- レビューでことごとく「面白いけど人に勧めるのはためらう」と書かれていて笑う。確かにねえ… -- 名無しさん (2022-03-02 19:27:36)
- 怪異がガチの美少女で描かれる場合(始祖の花子さん)、逆に直接的なえっちシーン減るんだな。 -- 名無しさん (2022-06-27 13:52:20)
- 一応相性の悪い怪異もいるんだよな。他の要素でなんとかなってるけど。 -- 名無しさん (2022-09-02 12:22:02)
- ↑6「怪異であること」が重要なのであって、「男か女か」はさして重要では無いのだ、と考えるとしっくりくる -- 名無しさん (2022-09-29 21:38:54)
- 最近シリアス気味で物足りない -- 名無しさん (2023-07-15 16:34:52)
- マンネリしてくるとナニが萎えるからな シリアス終わればギンギンになれるはず -- 名無しさん (2023-10-05 17:14:43)
- 未だ本格活動していない八尺様…その実態は如何に? -- 名無しさん (2023-10-05 17:18:40)
#comment(striction)
*2 男性器に血液が集まることで勃起するのだが、体温が低下すると体幹部への血液供給が優先され手足などの末端への血流が少なくなる。よって低温下では勃起を維持できなくなる。
*3 一応、ブラジャーに当たる布を巻いていない男性と思しき個体もいる。
*4 なぜなら外界から、つまりこの世界の理の外から来たクトゥルフには法が適用されないため。人食い熊が現れた時、銃器で対処することは出来ても殺人罪で裁くことはできないのと同じである。
*5 シヅカは皆から山姥を引き離すために、わざと一人で逃げた。
*6 理由は不明。カムイを知っているような口ぶりからカムイに敗れて除名されたと考えることも出来るが、その割には戦い方があまりにも無防備すぎる。
*7 脚注には第35話参照とあるのだがおそらく第33話の間違い。
*8 ただし花子さんは児童の安全に配慮した脅かし方をしていたために見逃された。
*9 半脱ぎになって色気と悲鳴で注意を引く作戦
*10 前述の茨木童子が男である可能性の根拠がこれ。他の花子さんも「ってことは茨木童子って...」とつぶやいている。
*11 もっともキャスパリーグは世界を滅ぼされてはむしろ困るため、カムイが死んだ後は他の怪異と力を合わせてクトゥルフを倒すつもりでいた。
*12 そのため話によっては「鏡を見せると逃げる」「自分と同じく虐められている子供は襲わない」といった設定が付け足される事もある
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