登録日:2021/01/01(金) 21:02:17
更新日:2024/05/24 Fri 13:12:02NEW!
所要時間:約10分で読めます
▽タグ一覧
蠱毒 呪術 古代中国 呪い 殺し合い 共食い オカルト バトルロイヤル 戦わなければ生き残れない 呪詛 巫蠱 蠱術 蠱道 虫や小動物を壺に入れる 呪殺 隋書 医学綱目
蠱毒とは、古代中国で用いられていた呪術の一種。
【概要】
中国華南(南部)の少数民族の間で受け継がれている呪術とされ、蠱道、蠱術、巫蠱とも呼ばれる。
小さな容器の中に大量の生き物を閉じ込めて共食いさせ、最後に残った1匹を呪詛の媒体に用いると言う、とてつもなくエグい呪術。
文献によって諸説はあるが、有名なものとして以下の記述がある。
- 古文書『隋書』
「畜蠱(蠱毒の作り方)」として以下の記述がある。
五月五日に百種の虫を集め、大きなものは蛇、小さなものは虱と、併せて器の中に置き、互いに喰らわせ、最後の一種に残ったものを留める。
蛇であれば蛇蠱、虱であれば虱蠱である。これを行って人を殺す。
- 『医学綱目』巻25
「ヘビ、ムカデ、ゲジ、カエルなどの百虫を同じ容器で飼育し、互いに共食いさせ、勝ち残ったものが神霊となるためこれを祀る。
この毒を採取して飲食物に混ぜ、人に害を加えたり、思い通りに福を得たり、富貴を図ったりする。人がこの毒に当たると、症状はさまざまであるが「一定期間のうちにその人は大抵死ぬ」。
【歴史】
いつ頃から用いられていたかは定かではないが、古代における呪術の重要性を主張する学者は、古代中国の殷・周時代の甲骨文字から蠱毒の痕跡を読み取っている。
なお、中国の法令では、蠱毒で人を殺した場合・殺そうとした場合・これらを教唆した場合には死刑にあたる旨の規定がある。
日本では、厭魅と並び、「蠱毒厭魅」として恐れられ、厳しく禁止されていた。
実際に処罰された例としては、奈良時代中期に女官・県犬養姉女らが不破内親王の命で蠱毒を行った罪によって流罪となったこと、
井上内親王が蠱毒の罪によって廃されたことなどが『続日本紀』に記されている。
平安時代以降も、度々詔を出して禁止されている。
【フィクションにおける蠱毒・類似した行い】
小説や漫画作品でも蠱毒やそれに類似した行いが実施されている。
蠱毒に似た行いとして「素質のある者達を集め、殺し合わせて、最後に残った者を基に最強の戦士を造る」というのが有名だが、
現実にこれをやる場合、「素質のある者」を集め、殺し合えるまで育てる段階で相当な費用がかかっている上に、
最後まで生き残った者以外にかかったそれらの費用は事実上ドブに捨てたのと同義となり、
さらに当然殺し合わせる時点で絶対的な頭数が減るため、(生き残った一人さえいればいいのなら別として)人員不足に繋がるおそれがある。
生き残った者の活用が目的ではないものなどはデスゲームも参照。
「蠱毒」が登場する作品
作中の登場人物である加藤保憲が陰陽道・風水・蠱毒の達人とされる。
- コドク実験(コドク・エクスペリメント)
最終生物兵器を作るため惑星デロンガで蠱毒の実験が行われ、20年後に実験を生き残った生物が発見されるという設定。
- 巫蠱の術(犬夜叉)
ラスボスである奈落が合成生物・蠱毒を生み出す為に行った呪術。
日暮かごめによって肉体の大半を打ち砕かれた奈落はすぐにでも強力な妖怪を取り込む必要があったため、
一つの山をまるごと壺に見立てて、巫蠱の術を行った。
無数の妖怪を融合させ最後に残った強力な妖怪・蠱毒を取り込むことで、奈落は一命を取り留めた。
- 壺中卵の儀(HUNTER×HUNTER)
カキン帝国で行われる王位継承の儀式。
カキン帝国王家に代々伝わる儀式であり初代国王が蠱毒に発想を得て子孫繁栄の為に遺した念能力、および儀式。
人間の頭を模した壺に王子がその血を一滴注ぎ、中央の穴に手を入れ「王になりたい」という意思を念じると、壺から妖精のような念獣が出現。
「守護霊獣」の卵をその口に押し入れることで儀式の準備が終わる。
そしてその後は「王位継承戦」という名目の、王子同士で行うバトルロイヤル兼生き残りサバイバルレースに移行する。
なおこの儀式の真意や守護霊獣に関する情報は王子達には一切伝えられない。
つまりカキン王家の真の姿とは、先祖代々王族同士で念を用いた情け容赦ない殺し合いと騙し合いを繰り広げ「強い王」を選別してきた一族。
人道的観点はともかく、群雄割拠する国々の中で小国であったカキン国が、王家の断絶もなく今日まで発展してきた一因と言える。
- 二体さま(夏目友人帳)
蠱毒の人形版。
条件をクリアした人形を大量に部屋に詰め込んで決められた日数外出し、帰宅時に壊れた人形の中に無傷の人形が二体残ってれば成功とされ、
その二体は「二体さま」と呼ばれる呪いの人形となる。
なお、部屋に詰め込む人形を選ぶ条件は不明。
- イナズマイレブン(アニメ版)
エイリア学園総帥・吉良星二郎が最強のサッカー選手を生み出す方法として蠱毒を例に挙げている。
人間を対象とした蠱毒。
作中全体で暗躍する謎の組織『蠱』の構成員である「もう一人の十鬼蛇ニ虎」が25年程前に弟子達を対象に行っていた。
人間1人が3ヶ月生き抜くのにギリギリの量の水・食料・空気しかない完全な密室に複数の弟子達を閉じ込めて殺し合せ、生き残った者を正式な弟子とするという常軌を逸した内容で、
加納アギトや呂天はその生き残りとされる*1。
弟子達は房に入る際に腕輪を付けられるが、この腕輪で生死をモニタリングされている。
また密室がある建造物は地中のかなり深い場所に存在しており、片原滅堂が施設の捜索を行った際には重機数台がかりで発掘作業を行っていた。
オリジナルの武術が登場することはあるが魔法などのSF要素ゼロの格闘漫画においてガチの蠱毒が登場した数少ない例。
真相
実は「蠱毒房」は「もう一人の十鬼蛇ニ虎」が自身の弟子達を篩いにかける手段の一つでしかなかった。
二虎にはかつて中国大陸全土から集めた才能ある4000名の弟子がおり、そこから篩いにかけるべく実施された「蠱毒房」を生き残った50名には、
二虎が独自開発した「二虎流」奥義「憑神」「降魔」が伝授された。
しかしただでさえ心臓と脳に負荷のかかる奥義のため、負荷を上げるごとに弟子達は次々と絶命していき、
残ったのは龍旼、蘭城、飛王芳の3名のみで、第三奥義「神魔」まで到達できたのは飛のみだった。
…しかし、二虎にとっては、4000名の弟子全員、「虎の器」候補などではなく、最初から二虎流を進化させるための「実験台」に過ぎなかったのだった。
作中に直接的な描写は無いが、葛が若杉グループの会長に就任した際、蠱毒の儀式による候補者同士の殺し合いを生き残って選ばれた事が示唆されている。
これについて語られる際のシナリオ名は「コドク」。おそらく孤独とかけているのだろう。
- 巫蠱(諸怪志異)
諸星大二郎の漫画作品で、「巫蠱」というまんま蠱毒を扱ったエピソードが存在する。
蠱毒を4人の弟子に学ばせていた師匠が、一番強い独自の蠱毒を作り出した者に自身の奥義を授けると言い残して出立、
残された弟子達は、蟲に犬の首とあらゆる手法で強力な蠱毒を編み出しつつも、疑心暗鬼に駆られてやがて殺し合いを始め……
以下、ネタバレ注意
最終的に生き残ったのは四番弟子の王……それも、自身を仮死状態にする薬を飲んで他殺されたように見せかけ、
他の3人に疑心暗鬼を植え付けて殺し合いをさせるという、蠱毒もクソもない卑劣な手段を用いての策略によるものであった。
やがて帰ってきた師匠に、自分以外の3人は殺し合いで全員死んだといけしゃあしゃあと言い放つも、
師匠はまるでこの結果を最初から見透かしていたかのように、「才能よりも誰が一番巫蠱に仕えるに相応しいかを知りたかった」と告げると、
奥義を授ける前に儀式が必要と言い、王に酒を飲ませる。王は一口飲んだだけで意識を失ってしまい、師匠は笑みを浮かべる……
王が目を覚ました時、彼の身体は窯の中にあった。師匠曰く、彼の胆液を搾り出す道具とのことである。
自分に奥義を授けてくれるのではと王が問うと、師匠は邪悪な笑顔を浮かべて返答した。
「わしはお前たちの中で一番悪の気の強い者を選んだのだ。お前たちはいわば甕の中の毒虫だったのだよ」、と。
王は、ここにきてようやく自分達が、最初から意図的に殺し合わされた末に生き残った者が巫蠱の素材にされるため、師匠に騙されていた事を悟るも、既に後の祭り。
もはや巫蠱の材料に過ぎない彼が怒るほど、恨むほど、搾り出された胆液から強い毒が採れ、強力な蠱毒の糧となる他なかった。
これこそが奥義「人蠱」であると、絶望に暮れる王の前で師匠は高らかに嗤うのであった……
六獣番人試合にて、紅蓮拳炎劉が使用。
タランチュラの10倍の猛毒を持つという閻魔蜘蛛がチューチャイの体質には通じなかったため、
愛蜘蛛の林九を試合中に蟲毒のツボの中で無数の虫や動物たちと喰いあいをさせた。
試合中にこんな作業をする暇があったのはチューチャイが金網から落ちそうになってしがみついていたため。……直接チューチャイを叩き落せばよくね?
ともかく林九は腹に凶毒の二字が浮かび、通常の毒蜘蛛の10倍の体格と100倍の毒性、現世終焉の毒を持つ凶毒蜘蛛と化してチューチャイを追い詰めるが、
最期は自ら五匹の毒大蛇に咬まれて毒人間と化したチューチャイとの毒勝負に破れて干からびた。
蠱毒そのものが呪術として登場。
壺の中で殺し合いをさせ、生き残った最も生命力の強い個体を形代に生成される式神。
負の呪力を動力源にした禁呪の一種であり、その見た目もかなり不気味。黒い靄状の姿に一つ目をした化け物で、非常に厄介な呪術として描写されている。
禁呪は陰陽法で規制されており使い手は限られているが、第二部ではこれを得意とする呪術者がレギュラーとして現れるため、登場頻度はそこそこ多い。
「蠱毒」に類似した行いが登場する作品
- 生徒同士の殺し合い(NARUTO‐ナルト‐)
三代目水影の時代から本編開始の10年程前まで霧隠れの里の忍者アカデミーの卒業試験として行われていた行為。
この試験の特筆すべき点は、対象がまだ忍の資格を持たない子供である点で、結果的に合格者が全体の半数にまで減ってしまうにも関わらず、
その試験の残虐さや里の閉鎖性、合格者の多くが実力者として名を馳せたことも相まって、当時の霧隠れは血霧の里と呼ばれていたが、
桃地再不斬が受験生全員を皆殺しにした事件を契機に改変が行われ、作中の時代では廃止されている。
なお、木ノ葉隠れの里で志村ダンゾウが率いていた暗部養成部門「根」でも、感情を殺す訓練と正規メンバー選出を兼ねて二人一組で殺し合いをさせていたが、
正規の忍部隊よりも人員の少ない私兵部隊でそんなことを続けたために慢性的な人員不足になり、
結果里の孤児院への恫喝や薬師カブトの離反等後々まで尾を引く要因を招いている。
また、生徒同士ではないが、大蛇丸が『不屍転生』で自分が次に乗っ取る肉体を定める際、
各地から集め、幽閉していた忍の一族から、「勝ち残れば一族を解放する」という条件で代表者を募って最後の一人になるまで殺し合わせ、
その生き残りの肉体を『不屍転生』によって乗っ取って転生を果たすという一幕が描かれている*2。
里のその後
物語開始の時点では五代目水影を中心に里の立て直しが行われ、平穏を取り戻している。
第四次忍界大戦の後は六代目水影・長十郎のもとで木ノ葉隠れの里以上の近代化を遂げているが、「血霧の里の時代を覆い隠そうとしている」という批判も絶えず、
『BORUTO』では当時の惨状を知らずに平和な世の中を快く思わない一部の若い世代が、血霧の里の名を用いてトラブルを起こすようになる。
- 自分同士の殺し合い(ザ・ワン)
125あるパラレルワールドに存在する自分をすべて殺すことで、唯一無二で全能の存在(ザ・ワン)となれる。
- 魔王の小槌(ぬらりひょんの孫)
四国八十八鬼夜行の若き頭目・玉章が持つ妖刀。
「蠱毒で生き残った虫には死んだ虫の怨念が宿る」という蠱毒の性質を利用して折り、斬った妖怪の怨念や血肉を糧として持ち主の畏(妖力)を高めることができる。
すなわち妖怪を斬れば斬るほど強くなるため、玉章はこの刀を使い自分を見下し続けた兄達を皆殺しにし、本州侵攻を実行した。
しかしその裏では別の者達の陰謀が蠢いていたが…
「天才がなぜ天才なのか」を解明し人為的に天才を創り出すとんでもない計画。
計画が始動したのは数百年前、計画の舞台となる箱庭学園がまだ黒箱塾と呼ばれること私塾だった頃で、その当時は「試験管計画」と呼ばれていた。
実はこの計画はまだ未完成であり、不知火を代表とする数十の財団から国家軍部に至るまでが出資者となり戦時中からバブル最盛期以降もその研究は絶え間なく続けられており、
現在では箱庭学園時計塔の地下研究施設で研究が続けられている。
研究の過程で「天才を作り出すカリキュラム」が完成した暁には箱庭学園に通う全校生徒にそれらを適用するという目論見があり、
そうなった場合には王土曰く、「被験者(全校生徒)の98%は『壊れる』」ことを想定していた。
計画の行き着いた先
作中で計画参加者の「十三組の十三人」と計画を危険視し阻止しようとする生徒会の戦いや、
過負荷勢力の介入、生徒会内部の対立などで度々路線変更を繰り返した。
そして最終的に生徒会執行部の管理と監査の下、非人道的な実験行為を排除した「健康的フラスコ計画」として再開された。
作中の舞台である名門料理学校。
凄まじいまでの少数精鋭教育が特徴で、毎年高等部1年に進級する1000人近い生徒のうち2年生に進級できる者は100人未満と全体の一割にも満たず、
卒業までたどり着く者はわずか十数人しかいないという過酷さで、ほんの僅かに規定の評価に達しなかったり課題を1回クリアできなかっただけで容赦なく退学にされる。
つまりモブキャラであっても高等部2年生というだけで強者という扱いになり、卒業まで至れば一生料理界のスターダムを歩めると言われているが、
「料理の腕」のみを重視するあまり、個々の成長スピードは完全無視で、尚かつ性格に問題があっても料理人としての技量が高ければ高評価をされ、
成績上位者が成績下位の生徒を私情で追い込むことを可能としているなど、教育機関としてはあまりにも杜撰な体制が多く見られる。
- 魔導戦士(ブラッククローバー)
作中に登場する大国の一つであるダイヤモンド王国を影で牛耳る魔導学者モリスが主導する実験で人工的に生み出された国の秘密兵器。
先天的に魔力の強い子どもたちを選出して厳しい競争・訓練を行い、最終的には殺し合いをさせて生き残った者に魔力を高める魔導具を取り付ける実験と人体改造を行う。
人体改造と同時に洗脳も行われるため、多くの者が精神状態がかなり不安定になったり攻撃的な性格となっている。
このような実験の背景には国王の危篤や資源不足*3という国の困窮も起因している。
非道な実験の末の末路
作中では実験が繰り返され「八輝将」と呼ばれる国の最高戦力8人のうち5人が魔導戦士となっていたが、主人公達との戦いでうち2人が正気を取り戻して国の改革を決意している。
その後半年のうちにモリスは国を追われた模様だが、魔導戦士2名と一部の軍属と共にスペード王国に亡命しており、現地の敵勢力と結託したことでダイヤモンド王国を制圧している。
・カロプス人蟲(血界戦線)
世界を簡単に滅ぼせる「世界崩壊幇助器具」のひとつ。壺の形状をしており、「特殊な手法で折りたたまれた内部空間」に百人の人間を織り込み、殺し合わせて最後に残った一人を滅亡の兵とするもの。中に取り込まれた人間は、もはや生命の範疇に含んでよいのかもわからない別の存在に変化させられており、壺から出た場合は長く保たない化物となっている。契約者の意のままに扱える代物だが、あまり長く使用すると契約者が封じた人間?に浸食され、悲惨な最期を迎えることになる。
ちなみにこの物騒な壺、なんとオークションの目玉として出品されたことが今回の物語「災蟲競売編」の始まりである。
- アリスゲーム (ローゼンメイデン)
ローゼンメイデンに課せられた宿命。「薔薇乙女の宿命」なんてあてられる。
戦ってお互いのローザミスティカを奪い合い、全部集めたら究極の少女「アリス」になれると言われている。
- 暗殺者育成 (あずみ)
「爺」に暗殺者として育てられた少年少女たちが最後に「好きな相手」同士で殺し合わせる。
- 蝕の祭(舞-HiME 運命の系統樹/修羅)
HiME同士が闘い
相手のチャイルドを倒し
最強のHiMEを1人だけ決める「戦姫の神事」
勝者は姫星の力を得る
シアーズが狙うのはこの力
- 孤戮闘(魁!!男塾)
『天挑五輪大武會』篇の終盤、冥凰島十六士・紫蘭の生い立ちに触れる中で登場。
同時に男塾(学校)の伊達臣人も出身者であったことが判明する。
中国拳法伝説の修行法。
そのやり方は極めて非人道的なもので深く広い穴の中に大勢の子供を入れ、子供の半分の食料を投げ入れる。
そうやって子供たちを互いに争わせ最後の一人になるまでそれを続ける。
そして生き残った最後の一人に対して改めて修行を行う。
出身者(すなわち生き残った最後の一人)はその証として腕に刺青が施されていて、伊達はそれを見せることで自分も孤戮闘の出身であることを明かした。
- リョウメンスクナ(都市伝説)
2chのオカルト板発祥の都市伝説。
1900年代から存在する邪教の教祖・物部天獄が各地から買い取った障害者や奇形児を、一室に押し込めて殺し合わせ、殺した者の肉や自分の糞尿を食べてさえ生き永らえなければならないほどの時間、監禁した。
そして、最後に生き残ったシャム双生児の男を殺害し、その遺体の腹に当時の朝廷に従わずに滅ぼされたまつろわぬ民達の骨を納め、教団の御神体として祀った。
こうして作り出された即身仏は想像を絶する呪いを生み出す呪物となり、これが移動した地ではもれなく大規模な天災に見舞われたという。
- 子宮内共食い(シロワニ)
サメの一種、シロワニは卵胎生で子供を産むが、10数匹の胎仔に対し出産されるのは二匹。
雌が複数の雄と交尾するためそれぞれ父親が異なる胎仔は、早めに成長した胎仔は兄弟をすべて食い尽くし、雌のシロワニの持つ2つの子宮それぞれの中で最大の胎仔だけが誕生に至る。
「巨大な子犬」と呼ばれることもある温厚なシロワニの意外な一面である。
- ラストレイヴンのストーリー全般(ARMORED CORE LAST RAVEN)
舞台は前作「ARMORED CORE NEXUS」のエピローグにて文明が崩壊した後の世界。かつての大企業の残党を母体とする治安組織「アライアンス」に対し、
最大規模の武装勢力「バーテックス」を率いるジャック・Oが総攻撃を宣言。いずれの組織にも属していない全てのレイヴンに対し共闘を呼びかける。
これを危険視したアライアンスはバーテックス所属レイヴンに懸賞金をかけるが、バーテックスもアライアンス所属レイヴンに懸賞金をかけ、
さらには共闘を呼びかけているレイヴンに対しても「協力しないなら敵とみなし排除する」と彼らにも懸賞金をかけた。
かくして全てのレイヴンが生き残る為、あるいはそれぞれの思惑の為、あるいは金の為に互いの命を狙い合う極限状態が生まれる。
時間経過と共にレイヴンは一人、また一人と数を減らし、ジャックは信頼関係にある部下にあらぬ嫌疑をかけて粛清するなど不可解な行動を取る…
だがこれは全てジャックが仕組んだシナリオであり、彼の真の目的はアライアンスの打倒などではなく別にあった。
真相
ジャックの真の目的は、「世界を崩壊させた旧世代兵器を完全に根絶して人類の未来を切り開く事」だった。
その為には旧世代兵器の製造プラント「インターネサイン」とその守護兵器「パルヴァライザー」を同時に破壊しなければならない。
パルヴァライザーは一筋縄でいく相手ではなく、しかも撃破しても戦闘で得たデータを元に改良型がインターネサインで即座に製造されてしまい、いずれは人類の手に負える存在でなくなってしまう。
そこでジャックは全てのレイヴンを戦い合わせる事で、彼のオーダーに応えうる真の強者、先天的な戦闘適応者の発掘あるいは覚醒を求めていたのだ。
作中では少なくともジナイーダがドミナントである事が示唆されている。主人公がドミナントになれるかどうかは、プレイヤーの選択とプレイ技術次第となる。
- 恋太郎ファミリーの蠱毒(君のことが大大大大大好きな100人の彼女)
第96話に登場。
ラブコメの中でも特にコメディ要素の強い本作だが、そのギャグ補正でも特に狂人である羽々里、楠莉、育、騎士華、紅葉の5人が非常に大きなツボに入れられ恋太郎ファミリー最強危険人物を決定する手段として蠱毒モチーフの我慢対決が使用された。
次々とまともになって脱落していく中最終的に恋太郎ファミリー最強危険人物になったのは恋太郎であった。
読者からはこの5人を纏めて蠱毒組と呼ばれている。
古今東西さまざまな作品が蠱毒を引用しているが、ラブコメでそれもヒロイン同士で蠱毒をする作品は後にも先にも100カノだけであろう。
追記・修正は蠱毒で生き残った後にお願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,16)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- 一覧項目っぽいけど、スレに相談はされてますか? -- 名無しさん (2021-01-01 21:07:23)
- 相談の様子が見られなかったので違反記事です。 -- 名無しさん (2021-01-01 21:16:56)
- 違反記事だったのね……せっかく諸星大二郎の漫画「諸怪志異」のエピソードを追記しようと編集してたのに…… -- 名無しさん (2021-01-01 21:24:24)
- 今見たら申請はされてたんだけど、明らかに作成してから申請してるっぽくないかな… -- 名無しさん (2021-01-01 21:28:42)
- 新規項目申請ページの時間と一致しませんね。しかも一度コメントの削除と作成日時の改ざんを行っています。相談なしの作成どころか違反をごまかそうとする行為は論外ですよ -- 名無しさん (2021-01-01 21:33:19)
- 内容そのものは悪くないんだけど違反行為は見逃せないのでこれは削除も致し方無しかな… -- 名無しさん (2021-01-01 22:42:57)
- 内容に問題が無ければ事後承認も可能というルールだけど、↑2の違反行為があるから削除ということ? -- 名無しさん (2021-01-02 00:05:16)
- ↑その辺はよくわかんないけど、最初は申請がなかったのが後々になって↑3の違反行為が発覚したから削除になったんじゃないかな。あと削除予定の記事って大体どのくらいで削除されるんだろう。 -- 名無しさん (2021-01-02 00:09:32)
- 前から疑問だったんだが何で一覧項目が禁止されているんだ? -- 名無しさん (2021-01-02 01:47:44)
- ↑どうせ消える項目だからここで質疑応答するのもナンセンスかとは思うけど、一応言っとくと、理由まで含めて「項目作成時のルール」に書いてあるのでそれを読むといいと思う。読んでなお異議があるならルールスレにどうぞ -- 名無しさん (2021-01-02 03:06:00)
- これ以降、項目の削除に関するご意見は「規約違反項目整理スレッド3」へ -- 名無しさん (2021-01-02 17:06:18)
- ちなみに相談所の今のところの方針は「内容自体に問題はなさそうなので記事は存続(もちろん一覧部分以外の加筆が望ましい)でもいいけど、項目作成者についてはルール違反した上にそれを誤魔化そうとしたので権限剥奪や規制等の処罰をする」とのこと -- 名無しさん (2021-01-03 13:43:14)
- この記事と作成者って結局どうなることになったのかな。 -- 名無しさん (2021-01-14 21:22:33)
- 相談所で反対意見が無かったため、削除審議を外しました。 -- 名無しさん (2021-02-28 00:17:41)
- 『仮面ライダー龍騎』や『Fate/stay night』は優勝者をどうこうしようという目的じゃないから対象外かな? -- 名無しさん (2021-02-28 12:00:46)
- ↑『龍騎』も蠱毒。目的は優勝者の命を優衣に与える事だから… -- 名無しさん (2021-03-23 18:58:04)
- 本来の蟲毒は生物濃縮を狙ってやっていたのではなかろうか -- 名無しさん (2021-03-23 19:24:16)
- MAOも蠱毒をベースにした作品だよね -- 名無しさん (2021-06-20 01:00:45)
- ちなみにこれ、適当に集めた生き物で実際やると全然共食いしてくれないので、最後に生き残った一匹はバトル最強の個体じゃなく持久力や耐久力に優れた種であることが多い -- 名無しさん (2021-08-18 23:20:16)
- ブラックロッドのゼン・ランドーが「戦術級蠱毒」だと称されてたのは覚えてるけど、結局作中でどういった蠱毒だったのかは描写なかったよな -- 名無しさん (2021-09-30 23:51:45)
- ボウケンジャーでも敵組織のジャリュウ一族がやってた記憶 -- 名無しさん (2021-10-01 08:59:41)
- ↑6それ劇場版だけの設定じゃね? -- 名無しさん (2021-10-19 19:03:18)
- ↑8自分も読んでて気になった。「蠱毒」の本質は力の証明or参加者の力を集約することの2点にあるわけでアニオタ的に最も知名度の高い部類であるその二つがないのは違和感ある。逆に例に出てる食戟のソーマは能力偏重主義で一部の傲慢な生徒の行いを黙認してる面こそあれ学園としては滅茶苦茶厳しいカリキュラムなだけで潰し合いというより切磋琢磨の域を出ないし。 -- 名無しさん (2021-10-19 19:12:50)
- 血界戦線の最新話でカロプス人蠱という蠱毒関係のヤバいブツが出てた -- 名無しさん (2021-10-19 20:12:25)
- ふしぎ遊戯で同名の毒薬が出て来た -- 名無しさん (2021-10-25 11:56:00)
- 考えてみると龍騎のバトルロイヤルもまんまこれだな -- 名無しさん (2021-11-22 17:23:49)
- 自分は障碍者なので、時代が時代だったらこうなってたんやな -- 名無しさん (2021-11-22 21:47:02)
- ダークギャザリングはどう? -- 名無しさん (2021-12-11 14:49:39)
- 舞-HiMEの蝕の祭もそれか 龍騎をベースにしてるもんだけど -- 名無しさん (2022-10-24 22:38:25)
- 殺しの烙印は展開は似てるけど選別が目的じゃないしそもそも誰の差し金でもない偶然の結果だから蠱毒でもデスゲームでもないことになるのかな -- 名無しさん (2023-07-09 17:16:30)
- ↑7 追記致しました。 -- 名無しさん (2023-07-09 21:40:57)
- 大人向けの芸能ものだとドロドロした芸能界の中でタレントたちが競い合い蹴落とし合い、勝者は表向きには華を、素には毒を溜め込んで行き勝ち上がった者が大スター…という蠱毒のような世界観に描かれている気がする。 -- 名無しさん (2024-04-07 16:02:31)
#comment
*2 ただ、この際の転生は大蛇丸にとっても予定外のものであり、想定よりずっと早く肉体の限界が来たために仕方なく蟲毒めいた選定を行った可能性もある。
*3 ダイヤモンド王国は国土の多くが荒地や鉱山ばかりで緑などの自然が少ないという。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧