犬夜叉 紅蓮の蓬莱島

ページ名:犬夜叉 紅蓮の蓬莱島

登録日:2020/11/15 Sun 00:51:40
更新日:2024/05/23 Thu 12:48:27NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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『犬夜叉 紅蓮の蓬莱ほうらい島』は、2004年(平成16年)12月23日より全国東宝系列の映画館で公開されたアニメ『犬夜叉』の劇場版第四作にして、最終作である。


監督は篠原俊哉、脚本は隅沢克之の担当。アニメーション制作はTV同様サンライズ。
主題歌『楽園』はDo As Infinityが担当。



【概要】

興行収入は8.1億円。
テーマは『異種族との共存』といったところだろうか。


同年ゴジラシリーズが一旦終了するため、それまで同時上映となっていた『とっとこハム太郎』シリーズとの同時上映となっている。逆になんで視聴者層が違いすぎる2作の同時上映が続いていたのか…。
そのため、前3作の上映時間は何れも約100分ほどだったのだが、今作は86分となっている。


本作の公開前にアニメが打ち切り形式で唐突な最終回を迎えたため、完結編がアニメ化されるまでは事実上本作がアニメ版犬夜叉の最終回になっている。
前作に続いて殺生丸が戦闘に参加する作品となっており、主要人物がそれぞれの敵に挑むというバランスの良い戦闘背景が描かれている。


今作の主題歌を担当しているDo As Infinityのボーカル・伴都美子がゲスト声優として出演している。



【あらすじ】

旅の途中、半妖の少女・藍を助けた犬夜叉一行。
彼女は50年に一度現れるといわれる島・蓬莱島から逃げてきたのだ。
子供達を救うため、一行は島を支配する四闘神に挑む…。



【登場人物】

犬耳主人公。
50年前、桔梗と共に蓬莱島を訪れていた縁で島の子供達を見知っており、素直でないながらも彼らを救うため四闘神に挑む。
しかし、戦いの中で出現した桔梗そっくりの巫女と対峙し動揺を露にしてしまう…。


転生系ヒロイン。
子供達を救うため奔走する。
龍羅からも「威勢のいい女」と評価を下される。


子狐妖怪。
諦観する子供達を叱咤する。
藍に惚れた様でEDでアプローチするが…。


不良法師。
お触りノルマ達成。
最猛勝ほどではないだろうが毒虫の相手をさせられる事に。


妖怪退治屋。
奏について妄想する弥勒に妬く。
決戦では弥勒と雲母と共に獣羅と剛羅を相手取る。


  • 雲母

珊瑚の相棒の猫又。


犬夜叉のかつての想い人にしてかごめの前世。
50年前に犬夜叉と共に蓬莱島を訪れ子供達と一時の交流を交わしていた。
近隣の村にいたが、四闘神の暴挙を捨て置くわけにもいかず、島へと向かう。


殺生丸様。
かつて凶羅に刻印を刻まれた事や父親の因縁の相手ということもあってか、彼もまた四闘神との戦いに臨む。


殺生丸の嫁にしてお供その1。
殺生丸への信頼が相変わらずMAX。


  • 邪見

殺生丸のお供その2。
EDではちょっとした騒動の発端になる。


楓婆ちゃん。
EDにのみ登場。



【蓬莱島】

かつて人間と妖怪、半妖が平和に暮らしていた島。
半妖を守るため結界により外界から切り離されていたが、50年に一度結界が弱まる隙を狙って攻め込んだ四闘神によってほとんどの者が殺された上、
四闘神が力を維持するための生贄として窯にくべられ、現在の子供達だけになってしまった。窯にくべられ死んだ者達の魂はその後も、蛍の光となって子供達を見守っていた。


蓬莱島とはもちろん、中国の道教神話における東海の仙境。
中国古典「封神演義」では、蓬莱島は「妖怪出身でも人間出身でも仙術を学べる教派」の一拠点となっており、「人間・妖怪・半妖が平和に暮らしていた」というのはここも関係あるかも。


子供達の年長格の少女。
現実に悲観してしまっているからか、当初は一行に対しても突き放した態度をとっていた。
生贄として窯に引きずり込まれるも犬夜叉達に救われる。


  • 緑(ろく)・橙(だい) CV:木内レイコ・小林ゆう

双子の兄弟(緑髪の方が緑でオレンジ髪の方が橙)。
ひねくれた言動で犬夜叉にしばしば殴られるが、龍羅に追いつめられた際は敵わないながらも犬夜叉を庇った。


  • 萌黄(もえぎ)CV: 増田ゆき

鬼のような角が生えた少女。
島の伝承に詳しく、「魂送りの歌」についても話す。


  • 紫苑(しおん)CV:清水香里

羊のような角が生えた少年。
人見知り気味で臆病。


  • 藍(あい)CV:本井えみ

耳が魚のひれのような少女。
唯一刻印を持たなかったため島の外へと逃げ、剛羅に追いつかれそうになるが一行に助けられる。


  • 奏(かなで)CV:伴都美子

かつて蓬莱島に住んでいた巫女。
半妖達を外部から守るため、島を外界から結界で切り離した。
四闘神の力の元である珠を自身諸共窯にくべ封印したが、魂は窯の中で生き続けており、浅葱を救うため飛び込んできた犬夜叉に珠を託す。



【四闘神】

蓬莱島を牛耳る四人組の妖怪。
かつて、蓬莱島を襲撃し、そこに住んでいた人々を殺し、妖怪や半妖たちの力を奪い神を称する。
しかし、奏によって本来の力を封じられたため、生贄によって力を定期的に補う必要がある。
彼らに刻印として傷を受けた者は島から出られなくなり、逃げおおせたとしても島の出現によって引き寄せられる。
それぞれ四神がモチーフとなっている。


四闘神の首領格。
強者との闘いに愉悦を感じる武闘派で、犬夜叉との戦闘も楽しんでいるような素振りを見せている。ただし高潔な武人というわけではなく、女こども相手でも平気で痛めつけるなど性格は冷徹である。
風刃牙と雷刃牙の二刀流使いで、結界を張る『地龍風隠』、雷を降らせる『天龍迅雷』を操る。また、金剛槍破を防ぐ龍の腕や素手でも竜巻を発生させる。
犬夜叉に刻印を刻んだ張本人。
モチーフは青龍。
中の人は飛天のあんちゃん。


ネタバレ
脱出を試みるかごめと七宝、子供達を襲撃するが、犬夜叉に阻まれる。
犬夜叉を何度も叩き伏せるも、想いを込めた鉄砕牙の一閃で倒される。
しかし、四闘神全員が倒されるとの力を取り込み阿修羅のような姿になり、4人全ての力を使い圧倒する(その前に仲間が次々と斃されても動じなかったのも、こちらが真の姿であったためと思われる)。だが、蛍達から力を受け取ったかごめの破魔の矢と犬夜叉の金剛槍破+爆流破の合わせ技『金剛爆流破』を受けて完全に消滅した。


四闘神の参謀格で、公家のような喋り方をするサディスティックなイケメン。サムライスピリッツの天草四郎時貞のようなキャラと言えば通じるかもしれない。
落ち着いた物腰をしているが、戦いの場に邪魔という理由だけで村一つを焼き滅ぼしてしまうなどかなり凶悪な気質の持ち主。
炎を操る紅邪鬼扇が得物で、鳥の形をした炎『灼熱鳥』が主力技。
過去に殺生丸に刻印を刻んだ。劇中では殺生丸と戦うため、一時的に犬夜叉と対峙するシーンを除けば犬夜叉一行と関わる場面が無い。
モチーフは朱雀。


ネタバレ
殺生丸との再戦時に彼を自分と同類扱いして怒りにふれ、連続して地面に放たれた蒼龍破に包囲され倒された。


白黒の縞模様の鬣を持つ。光弾を放つ斉天砲が武器の戦闘狂。
生身でも驚異的なパワーとスピードを誇る。更に本気を出すと身体が大きくなり力も速度も通常形態以上に跳ね上がる。
四闘神の中でも特に血の気が多く、言動も荒々しい。一方で弟の剛羅が討ち取られた際は怒りを滲ませており、兄弟に対する情自体は持ち合わせている模様。
モチーフは白虎。
中の人は七人隊の大兄貴だったり曲霊だったりする。


ネタバレ
剛羅と共に弥勒、珊瑚、雲母を迎撃し、スピードとパワーを活かし追い詰めるも、風穴で剛羅の放った火球を誘導され直撃し、飛来骨で体を両断されて倒された。


  • 剛羅 CV: 西前忠久

獣羅の弟で、人型ではなく、島ほどもある巨体で巨大な亀の姿をしている(ただし、額に人型の顔がある)。
余りにも大きいため風穴でも吸い込み切れない。
甲羅に開いている穴や口からは巨大な火球を飛ばすことが出来る。
また額の顔には伸縮自在の舌があり、これを桔梗の身体に巻きついて触手プレイ血を吸い取った。
序盤でかごめの破魔の矢で額を射抜かれた後で犬夜叉の風の傷で倒されるが、珠が解放されたことで復活する。
モチーフは玄武。


ネタバレ
獣羅が倒されると、弥勒の錫杖で額の顔を刺され、犬夜叉の爆流破で倒された。


  • 謎の巫女

森の中で眠っていた巫女。今作のサービス要員。
目覚めると犬夜叉達を襲撃し、珠を奪う。
桔梗と同じ容姿をしているが、墓土の臭いがせず、矢ではなく甲冑を纏い剣を使う。


ネタバレ
正体は四闘神が50年前に得た桔梗の血から作った複製。
珠が封印された箱を開くには霊力が必要なので用意された。
最後は情に訴えたようにみせて犬夜叉の首筋を食い破ろうとするが、本物の桔梗に射抜かれ消滅した。



【その他】

殺生丸の回想に登場。
かつて犬の大将に仕えていた妖怪。
大将の意志を継ぎ蓬莱島を介抱しようとするが凶羅との戦いで敗死する。
武器の紅邪鬼扇は死後凶羅に奪われ、彼の武器にされた。皮肉にも炎を操る凶羅と紅邪鬼扇とは非常に相性が良く、これを得た事で凶羅は技に更なる磨きをかけた。


名前の読みからして元ネタは「封神演義」に登場した孔宣=孔雀明王だろうか?


  • 斉天(せいてん)CV:陣内智則

殺生丸の回想に登場。
紅邪鬼と同じく犬の大将に仕えていた妖怪。
凶羅との戦いで敗死する。
武器の斉天砲は死後凶羅に奪われ、彼を介して獣羅の武器にされた。かなり重量のある武器のはずだが桁外れの怪力と脚力を誇る獣羅は余裕で取り回しており、本来の持ち主である斉天以上に斉天砲を上手に使いこなしていた。


斉天というと「西遊記」の主人公・孫悟空=斉天大聖が元ネタか。「封神演義」では孫悟空がモデルと思しき袁洪というのも登場した。






追記・修正は四闘神を倒してからお願いします。


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  • 当時 -- 名無しさん (2020-11-15 01:16:43)
  • 当時母親と弟と見に行ったけど、クローン桔梗登場シーンはなんともいえない空気になったぞ -- 名無しさん (2020-11-15 01:17:26)
  • 前3作と比べるとただ派手なシーンやバトルだけが続いてストーリー性は著しく低く感じる。殺生丸の登場も無理矢理みたいな感じで犬夜叉たちとも大して関わらないし。 -- 名無しさん (2020-11-15 01:30:02)
  • 死んだふりで一発入れただけで瞬殺されて逃げるしかなかった凶羅が殺生丸に逃げられないと言うのはかなり情けなかった。 -- 名無しさん (2020-11-15 01:41:20)
  • 『神奈延年』が『二刀流』の剣士っていう -- 名無しさん (2020-11-15 02:12:21)
  • この映画の約7年後、浅葱は奏になるのであった(中の人的な意味で) -- 名無しさん (2020-11-15 02:36:22)
  • 主に雑魚専の飛来骨がネームドキャラを倒した珍しい作品 -- 名無しさん (2020-11-15 07:12:43)
  • 実は誕生直後なんだろかクローン桔梗 -- 名無しさん (2020-11-15 08:17:13)
  • 剛羅の人は無印で別の玄武、完結編で冥王獣、凶羅の人は竜燐の妖刀奪鬼を作った刀秋もやってたと思う。 -- 名無しさん (2020-11-15 11:38:20)
  • 四闘神のキャラはDBZ劇場版みたいな感じで「おめぇだけは許さねぇ!!」と某悟空にぶん殴られそうだったわ。トドメも元気玉っぽかったし -- 名無しさん (2020-11-15 20:34:42)
  • アダルトサービスも兼ねるクローン桔梗は鋭い牙で噛み付こうとしたことから単なる複製ではなく、霊力を持った妖怪と思われる。ちなみに複製を倒した桔梗は奈落曰く過去の幻なので「本物」とは言いづらく、自身と犬夜叉に対する桔梗なりの戒めとして「偽者」という言葉を使っていると思う。 -- 名無しさん (2022-01-24 16:41:52)
  • 陣内智則出てたのか…w -- 名無しさん (2024-01-17 19:41:19)

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