登録日:2020/08/28(FRI) 23:04:24
更新日:2024/05/23 Thu 10:16:20NEW!
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魔女 孤独 宇宙魔女賊ムルナウ 宇宙魔女賊 ムルナウ 椿鬼奴 犯罪者 ダークリング ウルトラマンオーブ 哀しき悪役 宝石 劇場版ウルトラマン 悪役 盗賊 永遠 洋館
私が理想とする世界はねオーブさん、美しい人と美しい風景が永遠に生き続けることなの
愚かな文明が環境を汚す前に全てを宝石に変える
私はこの美しい星を宝石にして、永遠に輝かせる!!
宇宙魔女賊ムルナウとは、『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』に登場する本作オリジナルキャラクター。
演者:椿鬼奴
概要
別次元を越えて宇宙各地で惑星が宝石化する現象を引き起こしていた宇宙の魔女。
不気味な洋館を装ったシャンデリア型の宇宙船を拠点にしている。
ジャグラス ジャグラーと同じく、クレナイ ガイと深い因縁を持った人物でもある。
人物像
かつては宝石の惑星・コボルで何もかも失い死を待つだけの孤独な老女*1だったが、[[青き巨人>ウルトラマントレギア]]によって「若さと恋する日々」を永遠に留める宝石の力を与えられた。
この頃はガイに「イカサマ魔術師」と評される程度の力しかなかったが、オーブ本編でジャグラーの元から離れたダークリングを手に入れ、持ち主の能力を増幅させる効果によって惑星はおろかウルトラ戦士すらも宝石にする程にまでに進化した。
また宝石の能力以外にも、怪獣や宇宙人に機械化改造を施し自身と同様の能力を持たせる程の技術力を併せ持つ。
そんな彼女の目的は侵略ではなく、数多の星を宝石に変え自身のコレクションに加えること。
今までな孤独な人生を送ってきた影響で、生きとしいける者はやがて年老いて死んでいき愛なんて消えて無くなるが、宝石は永遠に自分を裏切らない存在という考えを持つようになったことで、美しいモノを愛しすぎるあまり、様々な星を美しい風景のまま生命もろとも宝石化させ永遠に輝く世界が彼女の理想としている。
しかしそれはその星に死を与えることを意味しており、その理想は誰にも理解されるはずがなく、ガイからは「お前は孤独な女だ」と称され、宝石へと変わり果てる街を見たナオミからは、「あんなの全然綺麗じゃない!悪趣味なだけよ!」と拒絶されている。
また、ガイに対しては「顔はタイプだが口を開けば退屈なことしか言わない」と言っている。
配下の怪獣・宇宙人達
主にムルナウの執事、メイドを務めている宇宙人やダークリングで召喚された怪獣達で構成されている。
また、その中に入っている戦闘員枠の宇宙人らはウルトラシリーズの深夜番組『ULTRASEVEN X』『ウルトラQ dark fantasy』に出てきた宇宙人・怪獣の頭部を再利用した者が多く、後のウルトラシリーズにもモブ宇宙人枠で登場している。
ムルナウの用心棒を務める奇機械宇宙人。
雇い主のムルナウはガイとの戦いで敗北した後その身を拾われてサイボークとして復活してもらった命の恩人。
しかし、本人はそんな恩義はなく勝ち負けに拘らず本気の熱い勝負を好むマイペースな行動を繰り返しており、ムルナウ本人は「あいつ底知れないバカね…!」とあきれ果てていた。
ダークリングで召喚された宇宙人3人組。
どれもかつてウルトラ戦士達を敗北に追い込んだ実績を持つ強豪宇宙人。
ムルナウと同じくオーブの宿敵である闇の剣士。
マガタノオロチでの戦いで死んだと思われていたが、やっぱり生きており現在はムルナウの執事に就職したようだが…?
- 昆虫宇宙人 クカラッチ星人
戦闘員ポジ。
ウルトラマンネクサスに出てきたアラクネアの頭部を改造して流用しているがオーブオリジナル。
後の『ウルトラマンジード』『ウルトラマンタイガ』にも登場している。
- ガルメス人、ヒュプナス
ムルナウの従者を務めている異星人。
マーキンド星人に続いて『ULTRASEVEN X』から登場した敵キャラであり、ガルメス人は『SEVEN X』第1話に出てきた時空生命体ガルキメスの頭部が流用されている。
こちらも後のウルトラ作品にも登場。
ちなみにヒュプナスは原典『ULTRASEVEN X』では自分が宇宙人であることを知らずに余所の星の人間に化けて潜伏し、
何かのはずみで意識が覚醒することで周囲の人間を無差別に殺戮するという生きた地雷のような凶悪無比のエイリアンである。
この映画や『タイガ』ではごく普通の理性を持った宇宙人として他の種族とも連携してやっていけているようだが……実は他人の空似?
なお、ヒュプナスのマスクは、同じくムルナウの配下で活動しているサーペント星人のそれを改造したもので見比べてみると結構面影が残っている。
劇中でも案外近縁種だったりするのだろうか?
- セミ女
同じく戦闘員ポジ。
『ウルトラQ dark fantasy』の宇宙人で、『X』本編にも再登場している。
- レキューム人、サーペント星人
捕らえた大空大地を見張っていた2人組。ジャグラーに騙し討ちをかけられ大地を解放させられてしまう。
レキューム人はセミ女と同じく『ウルトラQ dark fantasy』からの宇宙人であるが、サーペント星人は『ウルトラマンメビウス』で初登場した宇宙人。
メビウスではウルトラマンのように地球人に憑依する能力を利用して巧妙な潜入工作を行っていた難敵だったが、
この映画では「かき氷のシロップは色は違っても味は全部一緒」というトリビアを披露して仲間と暇潰しの雑談に興じるなど、結構地球に馴染んでいる模様だった。
水は方円の器に従うというが身体成分のほとんどが水なだけに、環境適応力が高いのだろうか?
- 奇機械改竜 ギャラクトロン
ギャラクトロンの個体を捕獲し、カスタマイズしたもの。
宝石化光線・ギャラクトロンジェムスパークを撃つことができ、ハワイ某島でオーブとゼロと激突する。
ギャラクトロンについてはこちらを参照。
四次元怪獣。怪獣カードの姿としての登場だが、四次元空間の能力は健在。
主に侵入者を別の異空間に閉じ込めたりウルトラマンへの変身を不能にするといった洋館のセキュリティー面を担当している。
- [[奇機械改獣 デアボリック>デアボリック]]
ムルナウによってダークリングから召喚されたサイボーグ怪獣。
宝石化能力とサデスとの連携攻撃でオーブ達を追い詰める。
来歴
オーブクロニクル第2章にて、天文学者のジグル博士と手を組み、コボルの資産を狙っていたがガイによってその目論見は阻止されてしまい、宇宙に逃亡。後に彼女が持っていた宝石の1つがオーブカリバーの土のエレメントとなる。
そしてオーブ本編終了後、邪な心の持ち主を新たな所持者とするダークリングを手に入れ、能力が大幅に強化されたことで全ての宇宙を宝石にして自身のコレクションにするため、行動を開始。その過程で惑星が宝石になる怪奇現象を調査していたウルトラマンギンガ、ウルトラマンビクトリーを宝石に変えることに成功。さらにデザストロ討伐に向かっていたウルトラマンエックスをワームホールに吸い込み、ユナイトが解除された大空大地を捕らえ、オーブがいた宇宙の地球を新たなコレクションに狙いを付ける。
そして同じく事件の黒幕を追って地球に戻ってきたガイを、洋館に侵入した所を捕らえる。
長い付き合いでもあるガイに自身の目的を明かし、デアボリックを召喚。地球を宝石にしてコレクションにしようとする。
しかしSSPの乱入やジャグラーの裏切りによってダークリングを奪われた挙句、大地とガイを救出されてしまう。逃亡された後は本拠地でもある円盤を浮上させSSPの車を追う。
その後は円盤からオーブ・エックスとサデス&デアボリックの対決を眺め、その最中でデアボリックの攻撃に身を呈して守ったことでエックスの宝石化に成功し「またウルトラジュエリーが増える!」と喜んでいた。しかし、その直後仲間の絆とウルトラジュエリーと化した3人のウルトラマンの力でガイが変身したオーブトリニティの姿を見て「私の宝石よりなんて美しいの!」と漏らしていた。ヒッポリト星人カリストとテンペラー星人バチスタ、ガッツ星人ドッペルを援軍に出されるも、ジャグラーが力の源であるダークリングを異空間に転送されたことでパワーが半減。これによって宝石にした3人のウルトラ戦士が復活、セブンの参戦もあり戦いが激しくなる中、オーブトリニティが放ったトリニティウムシュートをサデスが弾き返したことで、その流れ弾が洋館に直撃し致命傷を負ってしまう。
そして、配下の宇宙人3人組、サデス、デアボリックはウルトラマン達によって倒され、ムルナウは絆の力によって完全敗北を喫する。
戦いの後、撃墜された宇宙船と共に倒れていたムルナウの前にガイが現れるが、彼女にはガイへの怒りや憎しみは見えず、むしろどこか清々しい表情だった。
不思議ね…私こうなることを…ずっと望んでいたような気がする
「あんたは純粋な人だ。本当の美しさを分かっていれば…」
「美しさは流れゆくもの。去年の花も、今年の花も美しい…だが、次の世代を信じ命を託すことで美しさは永遠に続くのである…」
もう…そんな言葉、私には届かない…ダイヤのような…私の心には……
まるで孤独な自分を皮肉るかのような言葉を語り、流れた一粒の涙と共に全身が宝石と化した最後を遂げる。そんな悲しき宿敵の最期を見届けたガイは、彼女に黙祷の歌を捧げるかのようにオーブニカを吹いてその場を去って行くのであった。
その最期は、宿敵を倒した勝利感よりも、ガイの知り合いがまた一人彼より先に旅立ってしまった切なさに満ちていた。
余談
- 名前の元ネタは古典映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』で知られる映画監督・F・W・ムルナウ。ちなみに用心棒のサデスを雇っていたオルロック伯爵は同作の登場人物が元。
- ウルトラマンオーブが少年探偵ものとして企画されていた由縁で、キャラクターモチーフは江戸川乱歩の小説『黒蜥蜴』の悪役・女賊黒蜥蜴。
- 作中、ウルトラセブンが変身した際に激しく激昂していた事から、描写されていない過去で何度かセブンに苦汁を飲ませれていた可能性も高い。
- ラストの涙を流すシーンは合成処理する予定だったが、演者の椿鬼奴の要望で実際に涙を流したものとなった。
私はこの美しい星を項目にして、永遠に追記・修正させる!!
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▷ コメント欄
- 椿鬼奴さんには曽我町子さんのように大ボス役をもっとやってほしいな -- 名無しさん (2020-08-28 23:46:22)
- ある意味トレギアのせいで運命を狂わされた人間の一人とも言えるかも…後付け設定ではあるけど -- 名無しさん (2020-08-29 00:22:06)
- ↑2 結構演技上手かったよな。 -- 名無しさん (2020-08-29 09:30:11)
- セブン!セブン!セブン! -- 名無しさん (2020-08-29 18:40:41)
- あのセブンは並行世界のセブンだったんだろうか?それとも最近は光の国で重鎮として控えてるイメージが強かったが、時々ああやってフラフラしてるとか?…変なオヤジである -- 名無しさん (2020-08-29 18:52:46)
- ↑×5 かなりの当たり役だよね。性格俳優として十分やってける。 -- 名無しさん (2020-09-03 22:47:23)
- 小説だと恐竜戦車使役してるのよね。奇機械怪獣のプロトタイプ? -- 名無しさん (2020-09-26 06:16:13)
- 中の人はイッテQでハヌマーンの人形と会ったとか。 -- 名無しさん (2020-11-07 00:27:40)
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