登録日:2020/04/15 Wed 21:10:02
更新日:2024/05/17 Fri 11:19:59NEW!
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『インベージョン!最強ヒーロー外伝』は2016年に放送された『Arrowverse』のクロスオーバーエピソード。
2016年11月29日から12月1日にかけて『THE FLASH/フラッシュ』3rdシーズン第8話、『ARROW/アロー』5thシーズン第8話、
『レジェンド・オブ・トゥモロー』2ndシーズン第7話で行われた。
海外ドラマのクロスオーバーエピソードは『LAW & ORDER』シリーズや『CSI』シリーズなど様々な作品で行われており、
『Arrowverse』でも『ARROW/アロー』と『THE FLASH/フラッシュ』の間で度々クロスオーバーが展開されていた。
そして本作からは『レジェンド・オブ・トゥモロー』が加わり、さらにスーパーガールがゲスト出演し、
コミックで行われる大型イベントのような大規模なエピソードへと発展した。
本作の試みは成功したらしく、これ以降年に1度の恒例行事として定着していくことになった。
大型クロスオーバー第1弾となった本作は1989年に行われた大型イベント『Invasion!』が元ネタになっている。
原作の内容は地球のメタヒューマンを危険視するドミネーターと異星人連合にヒーローが立ち向かう作品。
原作同様ドミネーターやメタヒューマンが重要な要素である一方、見所の1つだった敵の侵略作戦はシンプルになっている。
また『THE FLASH/フラッシュ』3rdシーズンのキーワード『フラッシュポイント』が大きな影響を与えている。
ストーリーはいくつか各作品の出来事を引き継いでいるため、ある程度各作品を見ていないと辛い部分もあるが、
クロスオーバーならではのヒーローたちの競演や大暴れだけでも十分楽しめる内容になっている。
【物語】
第1話
ある日、セントラルシティに宇宙船が墜落し宇宙人ドミネーターが現れた。
未知の強敵を前にフラッシュは、グリーンアローと『レジェンド』そしてスーパーガールを招集し、対策を練り始める。
しかしフラッシュが過去を変え現実をゆがめたことが明らかになり、チームはフラッシュへの信頼を失ってしまう。
その後フラッシュとグリーンアロー以外のヒーローは、さらわれた大統領救出に向かうも、
敵の罠にはまり洗脳され、『STARラボ』にいるフラッシュとグリーンアローに襲い掛かる。
第2話
キッド・フラッシュの活躍もあり洗脳されたヒーローを救い出したフラッシュだったが、
グリーンアロー、スパルタン、スピーディ、ホワイトキャナリー、アトムがドミネーターにさらわれてしまう。
拉致された5人は謎の装置にかけられ、オリバーがグリーンアローにならなかった幻の世界に閉じ込められていた。
救出に臨む『チーム・アロー』はフラッシュとスーパーガールの力を借りて作戦を進めていく。
第3話
拉致された5人の救出後、ヒーローたちは新たな大統領に接触する者と1951年に向かいドミネーターの目的を探る者に分かれた。
そこで事件の原因がメタヒューマンの存在とフラッシュの過去改変そして今回のタイムスリップにあると知る。
ヒーローたちは自らを犠牲にする事で事態の解決を図るフラッシュを説得し、
フラッシュも他の人々も犠牲にしないためにチーム一丸となって最終決戦に挑む。
【登場人物】
- フラッシュ(バリー・アレン)
セントラルシティを守る赤い閃光。ドミネーターに対抗するため、ヒーローたちを集めて特訓を開始する*1。
チームを集めた責任もあってリーダーを任されたが、現実をゆがめたことを知られほとんどのヒーローから拒絶されてしまう。
しかし洗脳された彼らをグリーンアローとキッド・フラッシュと共に無事救い出したことで信頼を取り戻した。
その後、新大統領との接触に参加し、政府の役人エージェント・スミスの攻撃を乗り切るも、
彼から自分が現実をゆがめたことこそ事件の原因だと知り、ドミネーターに自身を引き渡し解決しようとする。
しかしチーム全員の説得で考えを改め、協力して最終決戦に挑む。
- グリーンアロー(オリバー・クイーン)
スターシティを守る緑衣の射手。スパルタンと共にヴィジランテと戦っている最中にフラッシュの招集を受けた。
いつもの仕切り癖が出てしまうが、リーダーをフラッシュに譲り、自身はサポート役として支えていく。
『STARラボ』での戦いでは、キッド・フラッシュを守りながら洗脳されたヒーローと戦い、フラッシュのための時間を稼いだ。
その後ドミネーターに拉致され、幻の世界では命を落としたローレルとの結婚や両親との日々を楽しんでいた。
しかし真実に気が付き仲間たちと共に脱出し、その寸前に自分を成長させてくれた人々を目にし決意を新たにする。
その後、新大統領との接触に参加し、真実を知り追い詰められるフラッシュを説得して最終決戦に臨んだ。
- スーパーガール(カーラ・ダンバース/カーラ・ゾー=エル)
マルチバースの1つ『Earth-38』の鋼鉄の乙女。以前フラッシュと出会っており、援軍として招かれた。
仮想敵として特訓に付き合い、大統領救出ではリーダーとしてチームを率いるなど普段見せない一面を見せる。
新大統領との接触にも同行しようとしたが、常識を超えた事態に調子を崩したグリーンアローから待機を命じられてしまう。
のけ者にされ苛立っていたが、犠牲になろうとするフラッシュの説得に参加し最終決戦に臨んだ。
≪レジェンド≫
時間の流れを守る戦士たち。『ウェーブライダー』というタイムシップで時間を旅をしている。
ホワイトキャナリー、アトム、ファイヤーストーム、ヒートウェーブが招集に応じ、
スティールとビクセンは待機していたが途中で合流してチーム全員が最終決戦に参加した。
- ファイヤーストーム(ジャックス・ジャクソン/マーティン・シュタイン)
原子と炎を操る合体ヒーロー。肉体担当のジャックスと頭脳担当のシュタインのコンビ。
『ウェーブライダー』で発見した未来のフラッシュからのメッセージを持ってきたことがチームの分断を招いてしまった。
『STARラボ』での戦いの後、シュタインは対ドミネーター用の兵器開発に取り組んでいたが、
自分が引き起こした過去の変化で生まれた娘リリーの存在に混乱し、集中できなくなってしまう。
しかしケイトリンの説得で彼女の存在を認め、協力して対ドミネーター用の兵器を完成させた。
- ホワイトキャナリー(サラ・ランス)、アトム(レイ・パーマー)、ヒートウェーブ(ミック・ロリー)
それぞれチームのリーダーで凄腕の暗殺者、パワードスーツを着こなす科学者、火炎放射器を操る犯罪者。
『STARラボ』での戦いの後、ホワイトキャナリーとアトムはドミネーターに拉致された。
それぞれ幻の世界に馴染んでいたが、グリーンアローの説得で目覚め協力して脱出した。
その後ホワイトキャナリーとアトムは新大統領との接触に、ヒートウェーブは1951年での情報収集に参加した。
- スティール(ネイサン・ヘイウッド)、ビクセン(アマヤ・ジウィ)
それぞれ体を鋼鉄に変える歴史学者と1942年出身で動物の力を操る特殊部隊員。
『ウェーブライダー』で待機中に『チーム・アロー』の連絡を受け、拉致されたヒーローを救出した。
その後1951年での情報収集にヒートウェーブと共に参加するも、政府の役人に捕まりシスコたちに助けられた。
≪チーム・フラッシュ≫
- シスコ・ラモン
陽気でオタク気質な機械工学の天才。振動を操り空間や次元を移動できる。
フラッシュが過去を変え兄が死んだことに怒っており、さらに未来にも影響を与えたことを知ってチームに暴露した。
その後も拉致されたヒーローの救出や1951年での情報収集に協力しつつ、フラッシュへの怒りを隠せずにいたが、
自分も良かれと思って起こした行動が歴史を変えたことを知り、フラッシュと和解して最終決戦にも参加した。
- キッド・フラッシュ(ウォリー・ウェスト)
ジョーの息子でアイリスの弟。つい先日、超スピードに目覚めたが、活動どころか訓練も認められず苛立っている。
そんな中、洗脳されたヒーローたちによる『STARラボ』襲撃が発生し、その力でフラッシュのピンチを救った。
しかしまだ実力不足と判断され最終決戦には参加しなかった。
- アイリス・ウェスト、ケイトリン・スノウ、ジョー・ウェスト、H.R.ウェルズ
それぞれチームのサポート役でフラッシュの恋人、生物工学の専門家、刑事でアイリスの父、『Earth-19』の小説家。
ケイトリンはシュタインと共に対ドミネーター用の兵器開発を進め、他のメンバーは主に『STARラボ』でサポートを担当した。
≪チーム・アロー≫
- オーバーウォッチ(フェリシティ・スモーク )
チームのサポート役でグリーンアローの大切な人。グリーンアローを含む拉致されたヒーローの救出に尽力した。
1951年へのタイムスリップにも同行し、フラッシュへの怒りを抱えるシスコを支え、最終決戦でも通信役を担当した。
ドミネーターの幻の世界にも登場し、そこではアトムの婚約者だった。
- スパルタン(ジョン・ディグル)
銃器の扱いに長けるグリーンアローの相棒。フラッシュが現実を変えたことで娘が息子に変わったと知り、ショックを受ける。
『STARラボ』での戦いの後、ドミネーターに拉致されたヒーローの1人で、幻の世界ではグリーンアローとして活動していた。
オリバーとの接触でいち早く真実に気が付き仲間と共に脱出、その後は裏方で活躍し最終決戦に参加した。
- スピーディ(テア・クイーン)
グリーンアローの妹で彼の補佐役。ヒーロー活動を引退していたが事件の存在を知り復帰した。
『STARラボ』での戦いの後、ドミネーターに拉致されたヒーローの1人で、幻の世界では家族との幸せな時間を満喫していた。
それゆえに脱出の際には独り残ろうと考えたが、兄を助けるために現実の世界に脱出した。
しかし精神的・肉体的なダメージが大きかったのか最終決戦には参加しなかった。
- ミスター・テリフィック(カーティス・ホルト)、ワイルドドッグ(レネ・ラミレス)、ラグマン(ロリー・レーガン)
それぞれ文武両道のメカオタク、ホッケーマスクをつけた自警団、魔法の布を操る青年。
スターシティに待機しており、フェリシティから拉致されたヒーロー救出の協力を求められた。
フラッシュとスーパーガールと共に救出に必要なパーツ回収に向かい、2人の活躍で成功させた。
スターシティの平和を優先してか最終決戦には参加しなかった。
≪ヴィラン≫
- ドミネーター
地球を凌駕する技術力を持つ宇宙人。黄色の細長い肉体に額の赤丸が特徴。肉体は銃で倒せる程度だが、強力な爪を持つ。
宇宙に害をなすメタヒューマンの調査を行っており、1951年にメタヒューマンが生まれた地球に初めて現れた。
その時に政府とつながりを持ち停戦協定を結んだが、フラッシュが現実をゆがめたことで宇宙的脅威と認識し再び地球に現れた。
偵察や大統領殺害、洗脳したヒーローや拉致したヒーローからのメタヒューマンの情報収集で準備を整え、
爆弾による普通の人間を巻き添えにしたメタヒューマン根絶を交渉材料に、フラッシュの身柄を要求する。
フラッシュが現れないと知ると、各地に攻撃を開始しヒーローたちとある屋上で最終決戦となった。
- サイバーウーマン(ローラ・ワシントン)
体に機械を組み込み強化した科学者。ドミネーターに拉致されたヒーロー救出に必要なパーツも組み込んでいる。
『チーム・アロー』の襲撃を返り討ちにするも、フラッシュとスーパーガールのコンビネーションに敗れた。
≪その他≫
- ライラ・マイケルズ
政府機関『ARGUS』のリーダーでスパルタンの妻。コードネームはハービンジャー。
宇宙船墜落を目撃した『チーム・フラッシュ』にドミネーターの情報を提供し、手を出さないよう釘を刺した。
その後、大統領に対策の準備を進言したが、目の前で大統領をドミネーターにさらわれてしまう。
- エージェント・スミス
眼鏡をかけた政府の役人。大統領に進言できる立場にあり、『ARGUS』にも影響力を持つ。反メタヒューマン主義。
1951年の時点で活動しており、ドミネーターと接触して休戦状態を保ってきた。
現在では新大統領の名でフラッシュをおびき寄せ、彼を確保しドミネーターに引き渡そうとしたが失敗に終わった。
彼が拷問したドミネーターがヒーローたちの手で解放され、その時の恐怖がドミネーターを今回の事件に駆り立てた。
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*1 特訓はコミックに登場する『ホール・オブ・ジャスティス』に似た『STARラボ』所有の格納庫で行う
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