仁王2

ページ名:仁王2

登録日:2020/03/19 Thu 12:37:46
更新日:2024/05/16 Thu 13:56:42NEW!
所要時間:約 19 分で読めます



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闇を切り裂く侍か、闇を纏いし妖かー



概要

仁王2』(Nioh 2)とは、コーエーテクモゲームス(開発Team NINJA)によるゲーム作品である。
PlayStation4向けに2020年3月12日に発売された。2021年2月にはPC(Steam)版も発売されている。


ジャンルはダーク戦国アクションRPG。
コーエーが長年得意としている歴史ものに、ソウルシリーズにインスパイアを受けたアクションRPG要素やニンジャガイデンシリーズで培ったアクション性、更に日本古来の妖怪を加え、世に出るまで方向転換を繰り返し10年近くの時間を掛けた前作『仁王』。
戦国死にゲーとしてのゲーム性や史実の歴史にオリジナル要素を混ぜたシナリオも評価され新規作品ながら世界累計出荷300万本を突破した。
本作はその続編にあたる。


新要素は新武器の構え毎に違う形に変形する薙刀鎌、接近戦のリーチこそ短いが投げることで中距離戦闘も可能になる手斧。
またDLCにてリーチと多段ヒット数に優れる仕込棍、逆にリーチは短いが手数と身軽さに優れる手甲が追加された。
主人公が半妖という設定から各種妖怪の能力が使えるようになり、3種類の姿に変身する妖怪化、妖怪から入手した魂代を装備してその技を使える妖怪技、一時的に妖怪化し攻撃、防御、回避する特技。
撫でると一定時間付いて来て妖力ゲージを回復しつつ微弱ながら戦闘もしてくれる癒し猫すねこすり、落としたアイテムを別のものに交換してくれる魑魅などサポートキャラも充実した。


発売前に複数の体験版が出ていて、前作を遊び倒した既存ユーザーからの評価は概ね高いながらも安定の難易度の高さから相当苦戦するほどで、新規既存要素フル活用前提の難しさから新規ユーザーは苦難を極めることとなった。


総評として前作の良い部分はそのままに新しい妖怪要素を足した正統進化。
一方残心や構えなど元々覚えることが多い前作のシステムに2の新規要素をそのまま足したことでより複雑になり、プレイしているうちに慣れるものの新規ユーザーは一度に覚えることが本当に多くなってしまった。
開発側のテーマが気持ち良く死んでいただくことなので優しい~難しいなどの難易度設定も無く各個人に合わせた親切な調整はできないものの、レベルや装備を上げながら再挑戦を繰り返すと慣れて少しづつ道が見えてくるので、前作と同じく人は選ぶがハマる人はハマる死にゲーの名に相応しいゲームバランスとなっている。
最初は瞬殺されたボスの技を覚えて避けられるようになり、隙が徐々に感覚でわかるようになって攻撃を加えようやく勝利した時の達成感は死にゲー共通のものがある。


一部ソロでは些か理不尽に感じるサブミッションが存在し、常闇状態での1対複数戦の連続+1体を相手しているうちに死角から出現した新たな敵に襲撃される初見殺しなどはなかなか辛い。
どうしようもない手詰まりを感じたり、多人数で遊びたい時はマルチプレイにも対応しているので頼るのも一つの楽しみ方。


2周目3周目以降はハクスラ要素も強く、装備オプション効果や「揃え」を組み合わせる事で火力も耐久力も劇的に変化する。
陰陽術ビルド等では立ち回り自体が大幅に変化する装備もあり、やりこみ要素としても充実。
周回前提の高難易度もあり、敵のステータスはもちろん配置も変わる。DLCも含めると全5周分。*1
さらなるエンドコンテツとして「奈落獄」やランダム生成要素も加わった「奈落獄・深部」も配信された。


キャラクタークリエイト

大きな変更点として前作は固有の主人公として英国武士のウィリアム(三浦按針)が用意されていたが、今作ではプレイヤー自身がキャラクタークリエイトした分身が主人公のとして登場する。
開発チームも同じであるテクモのDEAD OR ALIVE(格闘ゲーム)シリーズで培った技術力により各人好みのスタイルをした黒髪の美女から金髪碧眼の外国人少女、美男子、歌舞伎、お年寄り風まで人種や年齢層も幅広くキャラを自由自在に作成できる。*2
性別や顔立ちから各種パーツまで子供が産まれた時だと思われる父と母の喜びのコメントが流れ芸が細かい。
髪型のベースを決めた後に長さを変更したり、ウェーブの度合いを調節する等は他に類を見ないきめ細かさで、凝る人は本当に凝る要素なのでここで非常に時間を取られた人もいるはず。
なおキャラクリ搭載ゲームファンの間では、編集画面とムービー、プレイ画面でも殆ど差が出ない*3謎技術は発売から5年以上経った今でも語り草。


体験版の時点でキャラクタークリエイトコンテストが行われる等、開発も力を入れたことがうかがえる。このコンテストで上位入賞したデータを使ったプリセットも優秀なので自分で作るのが苦手or面倒な人は男女別に10数種類ある中から選ぶのもランダム作成に頼るのもよし。
一旦プレイを始めた後でも拠点で性別や声を含めた全ての要素を変更可能なので気分次第で気軽に作り変えることができる。
このようにプレイヤーからも好評であり、同社の後年作WILD HEARTSWo Long: Fallen Dynasty、Rise of the roninでもパーツ追加をされつつ流用されている。



ゲームシステム

公式に戦国死にゲーと称される高難度が特徴。
ボスどころか道中の雑魚にすら不意の一撃でボロボロにされ落命する。
単体では妖怪の中で最弱に位置する餓鬼ですらフルコンボor黒い霧を纏った掴み技を食らうと体力をほぼ持っていかれる。
通り過ぎる以外で敵集団に突っ込むのは非常に危険で基本誘い出して1対1を心掛けたい。
主人公は攻撃、防御、回避全てに気力が必要で常にプレイヤーは気力ゲージに気を配る必要がある。
仁王2からは特技と妖怪技に必要な妖力ゲージも追加され、気力が切れても特技で回避や防御ができるのでこちらも重要。
敵にも気力or妖力ゲージがあり全部削りきれるとダウンを取れ攻撃チャンスが生まれる。
人間が相手の場合は主人公と同じ弱点があり、攻撃で気力が減った隙に攻めるとそのまま防御、回避不可の状態に持っていくこともできる。


  • 落命

このゲームにおける体力が無くなり主人公が死んでしまったこと。
○○(敵名)により○死(技による)や高いところから落ちた墜死など地味に表現のバリエーションが豊か。
何度も再挑戦する作りから最後に寄った社に戻るだけだが、アムリタ(道中で倒した敵の経験値)と祓う前の魂代を落命した場所に落としてしまう。
再度拾いに行けるとそのまま入手できるが、道中でまた落命した場合前に落としたアムリタと魂代は消滅してしまうので注意。
そのためレベルが上げられそうなら貯めずに使った方がいい。


  • 残心

気力が体力と同じくらい重要なこのゲームでは闇雲に攻撃を続けているとあっという間に空になる。
そんな状態で攻撃を受けると防御も回避もできず全弾当たって即落命。
それを避けるため攻撃後一定時間内にRボタンを押すと消費した気力が一定量回復する。
スキルツリーを進めると最大タイミングで発動した時一度だけ攻撃力、防御力のバフや回避、防御が気力無消費、回避でも残心が発動するようになるので使い勝手も上昇する。
残心には妖怪が出す常世を払う効果もあるので狭い場所では重要になる。


  • 武器

近接武器は上段中段下段の三つの構えを切り替えることで武器と構えの組み合わせで攻撃のパターンや使用できるアクティブスキル"武技"が大きく変わる。
各構えごとの解説

+ -

上段
振りが大きいため攻撃前後の隙が長く、敵によっては攻撃しようにも攻撃に割り込まれ続けて即落命。も十分ありうるが、その代わりに直接的な体力へのダメージ、気力へのダメージ共に他の構えに比べて高い攻撃特化の構えとなっている。
もちろんガードの崩しも他の構えに比べて優秀。中でも斧、大太刀、薙刀鎌の上段構えの強攻撃ならばガードを固めている敵もあっという間にガードブレイクまでもっていくことも可能。
攻撃パターンは頭上から振り落とす分、縦方向に高い攻撃範囲があり、逆に横方向の範囲は狭い。


中段
この構えは防御主体。ガード性能の高さもさることながらいわゆる格闘ゲームにおける当身技。つまりカウンター攻撃を行う武技が各武器に一つは用意されており、相手の攻撃パターンを見て被弾に合わせて発動すれば敵の攻撃を強制終了し、大ダメージを与えることが可能となっている。
また、大半の武器にはレバーニュートラルにした状態でジャストガードを行うと発動する武技もあり、こちらもカウンター武技同様敵の攻撃を強制終了させ、大きな隙の発生やダウン状態に移行させることができる
攻撃範囲は横に広く、攻撃速度も中間。


下段
上段とは逆に単発火力を犠牲にひたすら手数に特化した構え。
攻撃時の消費気力も少なく、更に回避も全武器種問わず後硬直の少ないステップに固定され、また武器によっては軸足で回転して半身をひるがえす回転ステップになるため敵の背後を取りやすい。
また、手数に特化する関係上、属性を付加した場合、このゲームは通常攻撃とは別に属性攻撃が計算されダメージに乗るシステムのため、通常の物理ダメージよりも属性ダメージが大きく稼ぐこともできる上に攻撃すればするほど属性やられゲージも溜まるためモブ敵相手ならばあっという間に状態異常にもできる。
攻撃範囲は縦横ともに他の構えと比べると狭い部類に入る。

各種武器スキルを強化することで様々な武技を会得することもできる。
武器種は全武器中最も平均的で癖がない、素早い連続攻撃が持ち味の二刀、リーチが長く範囲も広いが狭い場所が苦手な、気力削りが得意で大振りな、足に引っ掛けたりトリッキーな動きの鎖鎌、全体的に大振りだがリーチと気力削りが優秀で見栄えのいい武技も多い大太刀、連続攻撃のラッシュと回避を自在に組み合わせられる旋棍、構えで3段階変形*4しリーチも変わる薙刀鎌、リーチの短さを投擲で補う手斧の9種類。
また発売後のアップデートでは、リーチと気力削りに優れ威力重視と手数重視を一撃毎に切り替えられる仕込棍、リーチを捨てる代わりに圧倒的手数と回避力の手甲が追加された。
遠距離武器の、銃、大筒は→になるほど威力が高いが音が大きくて敵から見つかりやすく弾を入手しにくい。


  • 妖怪武器

妖怪が変化したという紫色のオーラを纏っている特殊な武器。
妖属性が付与され、通常の武器より攻撃で削れる気力ダメージが高い。
敵が妖属性の状態異常になると攻撃を当てる度に気力上限が削れダメージの一部がプレイヤーに還元される。
攻撃を当てる毎に妖念ゲージが溜まっていき、最大になると真の力を解放して形が変わり一定時間パワーアップする。
武器自体に意思があるようで解放時には喋り出す。


  • 陰陽術

陰陽スキルポイントを振って使えるようになる各種陰陽術。
覚えると常闇の中でも気力回復量が爆速になる符や最後に寄った社にテレポートと色々便利な術をアイテムとして持ち込めるようになる


  • 忍術

忍術スキルポイントを振って使えるようになる各種忍術や小道具。
苦無や手裏剣などの投擲武器から状態異常を与える忍術、自身にバフを付与する丸薬など効果は様々。
姿を消したり足音をなくす忍術もあるため、道中の高速安定化には欠かせない。*5


  • 守護霊

各登場人物が保有し主人公は関わった人から分霊として分けてもらい使役できる。
守護霊にはステータスの増減やスキル以外に幻、迅、猛の3属性があり、下記の妖怪化と特技の種類も守護霊と同じものになる。
序盤の終わり頃に守護霊を二つ付けていつでも切り替えができるようになり、道中でも敵に合わせて使い分けられるようになる。


  • 妖怪化

前作の九十九武器に相当する要素。
アムリタゲージを最大まで溜めることで発動可能で妖怪の姿に変身する。
装備している守護霊の属性により、小さめの薙刀を持った中距離攻撃も使える幻二本の短剣を持った行動速度の速い迅大鎚を持った攻撃力の高い猛の3種類。
使用中は近接攻撃力が上昇し一切ダメージを受けないが常時妖怪化ゲージが減り続け、妖怪技や守護霊技を使ったり回避、防御行動や攻撃を受けたりすることで更に加速し0になると強制解除される。
途中で妖怪化を解除することも可能。


  • 妖怪技

妖力を使うことで装備した魂代により固有の妖怪技を使用することができる。
ロック○ンの如く敵の技を自分で使うことができ雑魚~ボスまで敵妖怪の数だけ存在するのでバリエーション豊か。
気力or妖力ゲージを大きく崩れ最大値も一時的に減るので、使用後は組み打ちを狙うためにも積極的に攻めていきたい。
妖力消費量が特技の数倍なので乱用はできないが妖力自体は溜まりやすいのでそこそこの頻度で使うことはできる。


  • 特技

妖力を使うことで一時的に妖怪化し残像を残す高速移動の迅、防御の幻、攻撃の猛の3種類。主装備している守護霊の属性で変わる。
敵の赤い光が出た大技(通称:赤技)に合わせて使用すると敵の行動を中断した上で気力or妖力ダメージの高い攻撃を加えられるカウンターとして使える。
攻撃数発で1回分は溜まるので気軽に使いやすく、他モーションを中断して即座に発動するので迅と幻は緊急回避、防御にもなる。
また妖怪相手にカウンターを成功させると妖力上限を削る効果があり、長期戦になりやすいボス妖怪は特技でカウンターを取れるかで難度が変わる今作で非常に重要な技。


踏み込みながら殴り掛かる。出は遅いものの所謂スーパーアーマーがついているので相打ちでも中断させやすいのが特徴。成功判定も「赤技発生中常時」と非常に長め。
そのため届く間合いで相手の赤技をみたら最速で出すのを心がけるだけでよく、カウンター系が苦手な人にもおすすめ。また初見の敵でも何とかなりやすい。
ただし大抵は相打ち覚悟なので最低限赤技を中断させるまでに死なないだけの体力・防御力は必要で、ステも装備も育っていない序盤では強みが発揮しづらい。
ごく一部赤技の発生が非常に速い敵には人間の反応速度では成功不可能なことと、拘束技でスーパーアーマーを貫通する敵には殴りの先端を当てる等の工夫が必要なところが欠点。


残像を残し瞬間移動のような速度で突進する。出が速い上に前進するため、理論的には殆どの技を迎撃可能。
一方で猛に比べるとタイミングがシビアで、相手の赤技の内容といつ攻撃判定が来るかをある程度覚え把握しておく必要がある。高速で突進してくる赤技は特に難易度が上がる。
とは言え幻に比べれば全体的にタイミングは緩く、猛と違って成功すれば相打ち覚悟でもないので序盤から使いやすい。


その場に留まり武器を回転させ迎え撃つ。受付判定自体は長いが、前進しながら判定を押し付けられる迅に比べると相手の動きに係る要素が多く実質的なタイミングはシビア。
体ごと突進してくる系の赤技に強く、いわゆる「置いておく」イメージで大抵上手くいく。最悪中断はできずとも強化ガード判定が残るので被ダメージは軽減できる。
あくまで迎撃特化なので、全く踏み込んでこない赤技や一部飛び道具系の赤技ではカウンター判定が取れずただのガードで終わるのが欠点。


  • ハクスラ要素

仁王の武器、防具、小物、魂代、茶器は妖怪を倒したり宝箱から色々ドロップするのだが、個々に共通している基本ステータスや固有能力以外の追加効果はランダムになっている。
そのため理想の能力を求めて好きな装備を厳選しようとすると非常に困難。
しかしモンハンの護石やディアブロしかり、ランダム要素にどうしようもない魅力を感じて理想の効果を追い求めるものは後を絶たない。


  • 百鬼夜行絵巻

アップデートにより追加された第12の装備*6
絵巻に封じられたあやかしを倒す事でその絵巻が装備できるようになり、「○の深奥*7」等の従来の武器防具とは一味違う効果を得る。
また絵巻戦闘は道中がなく、いきなりボス級の敵と戦えるものもあるためハクスラマラソンのステージとしても有用。
特に火力バカで図体の割に耐久力が低い怨霊鬼が瞬殺しやすく多数の秀の字に虐殺されているとか。


  • 血刀塚

誰かが落命した証である赤いオーラを纏った刀塚。
触れることで他プレイヤーの動きや装備を再現した屍狂と戦うことができる。
勝つと着けていた装備や義刃塚に必要なおちょこが貰える。


  • 義刃塚

開発側と他プレイヤーが選んだ任意の場所に配置されている青いオーラを纏った刀塚。
おちょこを消費するとNPCの助け人として同行し、倒れるまで戦闘に参加してくれる。
ステータスや武器、防具は配置したユーザーのもの。
血刀塚と義刃塚はPlayStationPlusに加入していなくてもオンラインに繋ぐだけで他ユーザーのものが反映される。
一部のステージには固有NPCの義刃塚が配置されており、史実を知る人ならニヤリとできる。


  • マルチプレイ

まれびと招喚は各自落命したらそれまでの協力プレイ。
常世同行は最大3人まで同じミッションにチャレンジできる。
救援ゲージが続く限り他ユーザーに蘇生してもらえるとはいえ妖怪の動きを把握していないとあっという間に落命するので、気心の知れた者以外と受けるミッションは身の丈にあったところを推奨。



妖怪

仁王シリーズでの主な敵。
気性が荒く人間を見ると襲いかかってくるものが多いが、全て敵というわけでもなく温厚で人間や半妖にも好意的だったり一戦交えた末和解できるものもいる。
雑魚~ボスまで攻撃力が高く、攻撃の癖や攻略法を見出せるまでは何度も落命することになる。
ただでさえ強いのに常世や常闇で自分に有利な状況を作り出し更に難度を上げてくる強敵たち。
人型は頭が弱点なので遠距離武器で撃ち抜けば雑魚は一撃で倒せ、角が生えている妖怪は折ると長くダウンするので攻撃チャンスになる。


  • 常世

敵妖怪は常世という自身の足元に一定時間残る妖怪に有利な黒い靄のような領域を作ってくる。
常世の中ではただでさえ高い妖怪の攻撃力が上がり妖力も自動回復、主人公の気力回復速度が下がるのでできるだけ早く常世祓いで解除したい。
仁王2では半妖である主人公に妖力ゲージの回復量アップとプラスに働くこともある。
そのため特技や妖怪技を普段より使いやすくなる。


  • 常闇

仁王2から追加された上記の常世が妖怪の足元ではなくフィールドの一部やボスエリア全体に存在している状態。
入ると白黒の世界に彼岸花が見えるようになるので一目瞭然。
どこにいてもダメージは痛く気力も回復しにくいというまさしく地獄で非常に危険な場所。
更に敵に強力な技が追加され既存の行動も強化されるおまけ付き
常世とも重複するので範囲内にいると気力回復速度が著しく低下する。
妖力自体は回復しやすいので幻と迅の特技を緊急回避的に使いやすい。
フィールドの常闇解除方法は特定の敵を倒したり石像や結晶など置物の破壊。
もちろん常闇状態でその場所まで進み、妖怪を倒したり破壊する必要があるので道中は困難を極める。
困難な分メリットがあり、入手できるアイテムは通常より良いものが出やすい。
ボス戦では一定時間経過や妖力ゲージを0にしてダウンすると解除されるので、危険な間は逃げるのも厳しい中攻めるのもプレイヤー次第。


あらすじ

1555年。
半妖である主人公は美濃の山奥で傭兵や妖怪退治をして生計を立てていた。
近くの村に出現した凶暴な妖怪を倒した末、妖怪化を制御できず暴走してしまう。
通りかかった行商人の藤吉郎が「霊石(アムリタ)」の力で暴走を止めることに成功する。


藤吉郎は主人公を護衛に雇い、"美濃の蝮"斎藤道三から依頼を受け霊石を集めていた。
しかし道三は息子の斎藤義龍と妖怪に強襲され、助けに来た主人公たちは逃がされ道三の遺言通り尾張に向かう。
途中で無明を仲間に加え、藤吉郎の夢である立身出世を叶えるべく織田軍に家臣として参加することになる。


二人は幾多の戦乱を乗り越え小六や半兵衛など仲間を増やし目覚ましい戦果を上げていた。
そんな中、藤吉郎は主人公と合わせて二人で一つの名前を使えるよう主君である織田信長に頼み込み、主人公の名前であると藤吉郎の秀吉と名乗ることを許される。
順風満帆だった二人だがその時はまだ霊石が持つもう一つの側面を知る由もなかった…



登場人物

  • 秀(主人公) (声:(男性)小林大紀、竹内栄治、北田理道、木内太郎、髙階俊嗣、(女性)引坂理絵、森なな子、清水はる香、品田美穂、定岡小百合)

プレイヤーがキャラクリした本作の主人公。
そのため人によって性別も人種も声も違い、特に容姿は千差万別で個性豊か。
本名は不明だが母親の深芳乃が残した小刀にと刻まれていて名前代わりにしている。
戦闘中は掛け声を聞けるがシナリオ上はキャラクリものの宿命ゆえ無口キャラ。*8
人間の父と妖怪の母の間に生まれた半妖で妖怪化、魂代を使った妖怪技など異形の姿に変身できる。
単身敵本拠地に忍び込んで幾度も大将を討ち取ってくる秀吉の武力担当。
前作のウィリアムと同じく相手の守護霊を分霊として使役し受け取る際深層心理を覗く能力を持つ。
歴史の影に埋もれたもう一人の秀吉と不穏な解説をされているが…


防具を全部外したり温泉に入ると褌一丁(女性は+晒)になる本作のサービス要素担当でもある。
人間の父とは斎藤道三である模様。



  • 藤吉郎(声:竹中直人)

霊石を扱う行商人。
農民出身であることから成り上がる野望を持ち、その為に道三や信長など権力者に媚びて取り入ることも辞さない。
妖怪にも偏見が無く話が通じそうなら味方につける懐の深さを持つ。
口より行動で示す主人公とは正反対に策や調略を得意とする秀吉の頭脳担当。
織田軍では新参者ということもあり出る杭は打たれないように周囲に手柄を分けたり裏で根回しも行なっている。
戦闘能力にはあまり自信がないのか前線では主人公や小六の後ろに隠れていることが多い。
後年で表立って秀吉として活動したのは藤吉郎のようだが果たして…
容姿は声を担当している竹中直人を参考にしていて、NHK大河ドラマ秀吉、軍師官兵衛など幾度も豊臣秀吉役を演じている非常に縁深い演者。その上使用できるエモートにあの心配御無用!を採用している心憎さが光る


  • 無明(声:波瑠)

妖怪を狩るソハヤ衆の女性。
当初は半妖の主人公を討伐しようと狙うも紆余曲折の末一行に加わることに。
仲間入りした後は妖怪が相手の時は手助けしてくれるようになる。
容姿は声を担当している波瑠を参考にしている。
物語上のキーアイテム"ソハヤマル"を作るには彼女の持ち物も必要となる


主人公一行が参加することになる織田軍の若き大将。
出身や位を気にすることがなく器が大きい、言い方を変えれば合理的&実力主義者。
新参者でありながら武勲を積む主人公と藤吉郎に目をかけ重用してくれるようになる。
二人が一つの名前を名乗ると申し出た時は許したが、吉秀というのが気に入らなかったのか逆にして秀吉を名前として与えている。


氷のようと形容される美女で信長の正室。
嫁ぐ前に父の道三からただのうつけ者なら刺すように言われていたが野望に燃える姿を見て心底惚れ込んでいる。
口調は厳し目だが冷たいわけではなく、自分の依頼を完遂して帰って来た主人公に愛用の鎌を褒美として渡したり家臣はそれなりに大事にしている模様。


  • 柴田勝家(声:磯部勉)

織田軍の中でも中核に位置する武将。
本人が武力を重要視しているのもあって、新参者で心許ない藤吉郎のことは軽んじている。
また妖怪の事をあまり信用しておらず、同じ信長配下である半妖の蜂須賀小六とはちょくちょく仲違いを起こすほか、
同じく半妖の主人公のことも余り良くは思っていない。が、実力は認めており一時的に共闘する事はある。


  • 明智光秀(声:三上哲)

織田軍の武将。
人間には過ぎた力を引き出す霊石を心良く思っていない。
資金源に利用する藤吉郎を同じ勢力でも暗殺する機会を窺うなど目的のためなら手段は選ばない性格。
時系列では後年にあたる仁王で天海として生存し、今作ではメインステージとして本能寺の変が大々的に公開されているのでやはり…


  • 竹中半兵衛(声:内田夕夜)

整った顔立ちをしている病弱な天才軍師。
斎藤家の衰退や自身の体調不良も重なって前線を退いていたところ稲葉山城攻略のため藤吉郎に誘われ復帰する。


先祖から妖怪の血を引いている青い目をした半妖で各部に河童の名残がある。


織田軍の武将。
"槍の又左"の異名を持つ実力者。


徳川軍の武将。
武田信玄軍との戦いに助力して以降盟友となる。
藤吉郎と袂を分って以降、手を貸してくれる数少ない仲間


  • 松永久秀(声:千葉繁)

蜘蛛を模した特徴的な兜を着た戦国大名。
その有名な死因から爆弾キャラにされがちな各種作品と同じく、本作でも爆弾を投げつけてくるボン○ーマン。
茶器にも造詣が深く持って行くと鑑定してもらうことができ、お眼鏡に叶えばアイテムとして手に入り駄目ならその場で叩き割られる。


かつて美濃を治めた元戦国大名。
客前でも構わず串焼きの肉に喰らい付いている豪快な性格で、隠居している身だが何かの目的の為霊石を各地からかき集めている。
子供である斎藤義龍に根城を攻められ、助けに来た主人公を見て何かを悟ったように尾張に逃げるよう言い残し、最期に妖怪と戦うことを無念に思いながら亡くなる。
守護霊を通した回想によると妖怪である深芳乃との間に子供がいて、人間と妖怪が一緒に生きられる世の中を望んでいた。


  • 斎藤義龍(声:???)

鎧と仮面で容姿を隠している武将。
突如妖怪と手を組み父の道三を襲撃し暗躍している。
戦闘中妖怪化を扱うことから半妖だったようで、その後露わになった素顔は主人公と瓜二つだった。


主人公の母親である美人な妖怪。
人の目を避けるように山奥に親子でひっそり暮らしていたが果心居士に襲撃され小刀を残して息を引き取る。
史実と作中の回想を繋ぎ合わせると斎藤道三の側室であった模様。


霊石が関わっている各地で暗躍する謎の人物。
主人公にとっては本編前に自身に大怪我を負わせ母親を亡き者にした仇。


DLC1 牛若戦記


"ソハヤマル"に導かれ源平合戦の時代に飛ばされた主人公が出会う、同じ"剣"を持つ者。
平家を討ち取った後に朝廷で権力を握った藤原勢の手先に追われ、東北の地に落ち延びることになる。


  • 弁慶

義経の臣下にして友人である人物。人ならざるものであり話す言葉もあやかしのそれであるが、体は無機物のようでもある。
その正体は、瀬戸物が寄せ集まった付喪神の妖怪。平安版ゴーレム。


DLC2 平安京討魔伝


平安京にてあやかしを狩る女性。後世に語られているのは同名義で政治の表舞台に活躍した弟で、実際に戦っていたのは彼女とのこと。
突如表れた半妖である主人公とも敵対するが、後に和解した。
安倍晴明と共に、蘆屋道満の陰謀を阻止すべく動く。



姿自体は本編中より見せていた伝説の陰陽師。それは生前の彼が遺した式神であり、DLC2で登場する彼こそが本体。
伝承通り芦屋道満とは敵対関係にあり、都の平穏を守るため源頼光と共闘している。
あるエンドコンテンツのハズレ枠。



晴明に並ぶほどと伝わる陰陽師。都に土蜘蛛を呼び寄せたり、人畜無害なあやかしを荒魂に変化させる等暗躍する。
大内裏地下の霊石を掌握し、自身に黄泉雷神を降ろして人の世を滅ぼそうと画策している。
主人公に倒された後、どこからかやってきた太古の怨念が彼の亡骸に取り憑いた結果、後に永く暗躍する果心居士となる



DLC3 太初の侍秘史


大嶽丸と戦っている主人公を加勢に来た女性のあやかしで、大嶽丸を「兄上」と呼ぶ。
大嶽丸とは異なり人とあやかしが共存する世界を諦めておらず、少数勢力ながら彼女に賛同するあやかしを従えている。
白鐸によると主人公に面影が似ているようだが…。前述の通りキャラクリ可能な主人公なので見た目は自由自在。面影もクソもないとは言わないのはお約束。きっと妖力の雰囲気とかそう言う部分なのだろう、たぶん。
エンディングにて若き日の深芳乃であることが語られる。
シナリオ中で行うある献身により、この時代の記憶を失っていたとのこと。
以上のことから察するに主人公を産んだ時はどんだけ若く見積もっても700歳を超えている*9


  • 坂上田村麻呂

出番なし。それどころか顔も名前も作中に出てこない。
ただし彼の装備「征夷大将軍の鎧」は存在し、主人公も装備することができる。
はて、同じ見た目の装備がムービーにて大嶽丸に投げ捨てられているのだが…。


  • 大嶽丸

人間を滅ぼしあやかしの世を作らんとする大妖怪。
手始めに彼を迫害した村で虐殺を行い、更に噂を聞きつけて派遣された朝廷の軍隊をも返り討ちにした。
本来は人々と交流し、人ならざる怪力で人々に頼られていたが、じきに人々は彼の力を恐れ、ついには恐れる余り迫害するようになってしまったらしい。
彼の生い立ちはゲームオープニングにて母から語られる絵巻物語のそれである。
生前の全盛期と言う事もあってか或いはDLC故のゲームバランスか、この時戦う大嶽丸は本編終盤で戦うものよりずっと強い。百鬼夜行絵巻での記載も本編の大嶽丸とは別
鈴鹿が兄上と呼ぶとおり彼女の実兄であり、つまり主人公から見ると伯父にあたる


追記・修正は落命してからお願いします。


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  • 藤吉郎の収録時に竹中直人氏が「秀吉?俺、慣れてるよ!」と太鼓判を押した逸話すき -- 名無しさん (2020-03-19 14:09:51)
  • なぜ前作の記事より先に2の記事ができたんだ -- 名無しさん (2020-03-19 16:00:47)
  • アクションに関してはコエテクだなって感じ。ソウルシリーズとくらべてとにかくアクションに重みがない。ビジュアルに関してもコエテクだなって感じ。人の質感のリアルを超えたリアルさは、やはりすごい。 -- 名無しさん (2020-03-19 16:25:02)
  • 作成早いんじゃないか? -- 名無しさん (2020-03-19 16:26:29)
  • ↑俺も思ったわ。そらこのWikiのルール的にはセーフかもしれんが内容が公式サイト+体験版+序盤ぐらいのことしかないから文字数はあるのにめっちゃ薄い。 -- 名無しさん (2020-03-19 17:11:02)
  • 竹中直人って結構声の仕事もやってくれるよね -- 名無しさん (2020-03-19 23:14:29)
  • 追記、修正のハードルが低いなぁwこのゲームで一度も死なずに最後までいける人っていないとは言わないが相当少ないんじゃなかろうか? -- 名無しさん (2020-03-20 14:49:25)
  • 秀吉に竹中さんキャスティングとはわかってる -- 名無しさん (2020-03-20 19:27:57)
  • 竹内さんゲームにも結構出演しているしね -- 名無しさん (2020-03-20 23:50:29)
  • ↑D E M E N T O -- 名無しさん (2020-03-23 12:52:57)
  • 竹中直人の声優演技が微妙過ぎる……波瑠が本職顔負けで滅茶苦茶巧いだけに -- 名無しさん (2020-04-09 23:25:34)
  • 出番が少ないのに今川義元が曲も含めて普通にかっこいい -- 名無しさん (2023-09-28 01:32:13)

#comment

*1 サムライの夢路、あやかしの夢路、修羅の夢路、悟りの夢路、仁王の夢路
*2 半妖だからという理由で40年近いゲームの時間軸でも若いまんまだったり後述の両親たちよりも老け顔でも納得いく理由付けはなされてはいる
*3 大抵のゲームはテクスチャ削減やカメラ距離、光源処理の関係で多かれ少なかれ変化する。キャラクリ編集画面で理想を追求した結果、プレイ画面では劣化したようにみえることも少なくない。
*4 上段では死神の大鎌の如き鎌、中段はシンプルに薙刀、下段はノコギリ鉈の変形前
*5 ただし奇襲を狙っている敵には見破られる事がある
*6 近接武器*2、遠距離武器*2、防具*5、小物*2に続く
*7 特定のステータスが150超えて初めて効果を発揮
*8 喋っている場面が描かれていない訳ではなく実際に喋らないらしく、藤吉郎に「しゃべれないのはなにか訳が?」と尋ねられている
*9 大嶽丸討伐の時代が西暦800年前後、斎藤道三の活躍期は1540年代

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