登録日:2019/12/08 Sun 20:05:41
更新日:2024/05/16 Thu 10:10:04NEW!
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ポケモン ドラゴン ゴースト ドラパルト 600族 カタパルト ステルス ダンデ ポケモン最終進化形 ポケモン解説項目 第八世代 剣盾 ポケットモンスター ゴースト/ドラゴン複合 コメント欄ログ化項目 ドラメシヤ ドロンチ ドラゴンアロー うらめしや b-2スピリット ディプロカウルス ステルスガオーの擬獣化←ではない
ツノに入ったドラメシヤはマッハのスピードで飛ばされるのを、心待ちにしているらしい。
出典:ポケットモンスター、130話『ファイナルⅡ 「翻弄」』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
「ドラパルト」とはゲーム『ポケットモンスター ソード・シールド』で初登場したポケモンである。
【データ】
分類:ステルスポケモン
英語名:Dragapult
高さ:3.0m
重さ:50㎏
タマゴグループ:不定形/ドラゴン
性別比率:♂50% ♀50%
特性:クリアボディ(相手の技や特性で能力を下げられない)
すりぬけ(相手の壁や身代わりをすりぬけて攻撃できる)
隠れ特性:のろわれボディ(受けた技を30%の確率でかなしばり状態にする)
HP:88
攻撃:120
防御:75
特攻:100
特防:75
素早さ:142
合計:600
努力値:素早さ+3
進化:ドラメシヤ→ドロンチ(Lv50)→ドラパルト(Lv60)
【ドラパルト及び一族の概要】
ドラメシヤの最終進化形。
頭が平べったくなり、戦闘機の翼のような角が両側に伸びている。
手足にもはっきりとした指が生え爬虫類らしくなるが、相変わらず宙に浮いており、尻尾の先は半透明になっている。
ドラメシヤは古代の海に生きていたらしく、ゴーストポケモンとして現代に蘇りかつてのすみかを彷徨っているという。
彼らは1匹では人間の子供にも負けるくらい非力な種族なので、仲間と助け合い鍛え合って生きている。
ドロンチになるとドラメシヤ1匹を頭の上に乗せ、ドラパルトになると左右の角に空いた穴にドラメシヤを1匹ずつ入れて共に過ごす。
そして、ドラパルトは戦闘になるとなんとここからドラメシヤを射出して攻撃する。
これは図鑑の上だけでの設定ではなく、実際に専用技として「ドラゴンアロー」を覚えるが、この技は本当に角穴にいるドラメシヤを実際に二匹射出するという衝撃的な技。*1
ポケモンを明確に攻撃の手段として使用するのはドラパルトと同世代のウッウが初。
同族を道具扱いってどうなの…と思うかもしれないが、図鑑によればこのドラメシヤ達は飛ばされるのを心待ちにしているらしいので(人間の視点からはともかく)彼らにとっては楽しみなことのようだ。
ゲーム画面でもドラメシヤと共に写っているが、あくまでドラパルトの付属品扱いである。
要するに、マンタインのテッポウオや、ガルーラの子供やビークインの巣の中の子供のようなものだろうか。
ただ図鑑説明は角にドラメシヤを収納して射出する以外の解説が無く、ドラパルト自体の習性は謎のままだ。
ちなみに意外と大きく、たかさは3mもあるが、霊体故かおもさは50㎏とかなり軽い。
またタイプやモチーフ繋がりなのか、ポケモンキャンプやダイマックスで巨大化する時の一瞬などで姿が完全に透明になる場面が見られる。
野生のドラメシヤやドロンチも近づくと透明化してしまい見難くなる。野生のシンボルで色違いかどうかが判別できるSVでも色違いだろうと関係なく透明化してしまい見逃すなんてことが普通に起こるので色違いを粘る際には目をコイルにする凝らすべし。
【ゲームでのドラパルト】
進化前のドラメシヤがワイルドエリアの「逆鱗の湖」で出現する。
しかし天候は雷雨、霧、くもりの場合のみな上、低確率でのランダムエンカウントでしか遭遇しないなどやや入手条件が難しい。
最終進化Lvは60と、サザンドラ(64)に次いで遅いが、高レベルで出現するため、アメが余ってるなら即座に進化させられる。ちなみにドラパルトの登場により、長らく進化の遅さ2位だったウルガモス(59)が3位になった。
だがドラメシヤは合計種族値が270と低い上に習得できる技がとにかく無茶苦茶少ない。
レベル技は初期の4つ「おどろかす」「まとわりつく」「かみつく」「でんこうせっか」で固定でわざマシンでも補助技のレパートリーが多少増えるかどうかという悲惨極まりないラインナップであり、「コイツ本当に600族になるのか?」と思ってしまうこと請け合い。あの最弱ドラゴンと言われたヌメラには遠く及ばず、すばやさだけは高い種族値配分から見てもちょっと強いコイキング程度のスペックしかない。
これの何が問題になるかと言うと、コイツ後述の理由からマジカル交換で物凄い頻度で孵化余りが流れてくるのだ。
マクロで色孵化厳選を自動化するプレイヤーも一定数おり、6V自体は機材を揃えれば非常に楽に量産可能。そのようなことから通常色ならむじゃき6Vですら邪険にされる。
何も知らずに手に入れてパーティに入れるとドロンチに進化するレベル50までろくな戦いができないと言う困った事に…。愛でカバーだ、愛で。
ドラパルトはチャンピオンのダンデが固定手持ちの1匹として繰り出してくる。
弱点はつきやすいがその素早さから大ダメージを与えてくる強敵。
SVではバイオレットにのみ登場。対となるモノズ一族とは全く違う場所に生息しており、主に湖の近辺で見かける。図鑑設定通りドロンチ1匹と複数体のドラメシヤという組み合わせでいることが多いが、大量発生時にはそれぞれ単独で出没する。
宙に浮く幽霊ポケモンなので、ヨロイじまやカンムリせつげんで連れ歩くと水上でも付いてくる。
戦闘中素早いのとは裏腹に連れ歩きではのんびりとしており、初速が遅い癒し系。
移動距離が長いと身体を真っ直ぐ伸ばして空中を泳ぐように移動するが、短距離であればフヨフヨと浮いたまま移動する。
【対戦でのドラパルト】
高い種族値を誇る所謂「600族」の新顔。
また、ギラティナ以来となるゴースト複合のドラゴンタイプでもある。
攻撃と素早さの高い速攻アタッカーで、ガラル地方出身としても600族としても最速。
具体的なことを書くとメガ・伝説を除く一般ポケモンでコイツより速いのは歴代でもマルマイン、アギルダー、テッカニンのみ。逆に幽霊に素早さで勝てる虫と爆弾ボールはなんなのだろうか。ドラパルトはキャンプでは消えたりするのだが…
特攻もそこそこ高いが、耐久方面は600族にしてはかなり低め*2。
専用技として威力50の2回攻撃とダブルチョップの上位互換技「ドラゴンアロー」を覚える。
タスキやがんじょう潰しとして重宝し、ダブルなら全体攻撃となる。ちなみに片方が「まもる」を使っている、フェアリータイプであるなどで攻撃を受けない場合は、もう片方を2回攻撃する。
ただ、一番有効に働きそうなミミッキュには通じないのが難点。
しかしそれ以外の物理技が全体的にやや貧相であり、ゴースト物理技は溜め技で癖がある「ゴーストダイブ」のみ。DLCで追加された「ポルターガイスト」も覚えない。一応「おどろかす」もあるが威力30である
サブウェポンでは
- 有利対面を作る「とんぼがえり」
- 壁破壊技の「サイコファング」
- フェアリー対策の「はがねのつばさ」
- 読みは必要だが優秀な先制技の「ふいうち」
- 専らダイジェット用の「そらをとぶ」
などを覚えるが、肝心の「じしん」やかくとう技を一つも覚えないなど微妙に物足りない。
特殊技に関しては物理技より多い。
など物理受け対策に両刀型や特殊型も視野に入る。
ゴーストタイプらしく変化技も充実しており、「おにび」「でんじは」「リフレクター」「ひかりのかべ」「のろい」「あやしいひかり」等色々覚える。
地味に、「りゅうのまい」と「バトンタッチ」が両立できる唯一のポケモン。
特性に関しても、
「いかく」「ダイドラグーン」や「がんせきふうじ」等による能力ダウンを防げる「クリアボディ」、
相手の「みがわり」や壁を無視して攻撃できる「すりぬけ」、
耐久振りのサポート運用で真価を発揮する「のろわれボディ」
と受動的ではあるが何れも実用性が高い。
特に「すりぬけ」は流行りのオーロンゲによる壁展開を破壊できるので、非常に危険。
耐久面は控えめで弱点も多めだが、耐性も多いのでそう簡単には倒れない。
ただし「ふいうち」「かげうち」「イカサマ」がどれも抜群なため、油断するとあっさり倒されることも。
しかし最近では努力値を振らなくても非常に素早いことを活かして、耐久に全て努力値を割いて鬼火祟り目身代わりで物理アタッカーを詰みにまで追い詰める型も登場している。下手に「ふいうち」を使うと逆転される可能性もある。
剣盾の目玉要素であるダイマックスとは非常に相性がよく、「ゴーストダイブ」をダイマックス化させることで溜めを消したり、ダイホロウが確定で防御ダウン、耐久を倍加させることで不意の役割破壊も防げたりとメリットが多い。
逆に自分がダイマックスしないで戦う場合、「ゴーストダイブ」を使えば相手のダイマックスを1ターン浪費させることができる。
但し「ダイナックル」や「ダイアシッド」は使えない為、全抜きの為の積みはできない。
加えて「ダイジェット」も使える事は使えるが、さすがに溜め技2個は通常戦闘に支障が出すぎる事と、元々素早すぎる事から採用率は低め。
欠点としてはドラゴン・ゴーストと言うタイプの攻撃面での弱点の突きにくさ。
ドラゴン技もゴースト技も等倍範囲こそ広いものの弱点を突けるのは僅か3タイプ。
その為、弱点を突けないと火力が物足りなくなってしまう。全抜きにはあまり向いていない。
加えて積み技自体が本当に「りゅうのまい」しかない事もあり、数値受けしてくる相手はとことん苦手。
また、器用なポケモンではよくある事だが、やはり技は4個だけなので何でもやらせようとすると逆に器用貧乏に陥りがち。ある程度の指針は定めておくと良いだろう。
ほとんどの相手を上から殴れ、一貫性の高いタイプ一致技と先制とんぼがえりに加え、変化技による妨害等と600族の中でも群を抜いた型の読みにくさが相まって剣盾ではトップメタの一角を担っている。
2020年5月下旬にポケモンHOMEでランクバトルのデータが公開されたが、なんとシーズン6時点でシングルバトル6シーズン全てで使用率1位を達成していたことが判明している。
現在ではリベロエースバーンの登場やDLCにてポリゴン2などの参戦もあり、流石に1位の座から退いているが、ずば抜けた器用さもあって殆ど使用率を落とすことが無かった結果、シリーズ6にて他の使用率上位と共にランクバトルでは使用禁止となってしまった。
SVでは自身より素早い一般ポケモンがマルマインのみになり、更にその素早さを活かしやすくなった。
一方ダイマックスを失ったため本格的に物理型は技範囲の狭さに悩まされることに。大真面目にタイプ一致ゴースト技枠としてテラバーストが検討されるレベル。
しかしテラスタルとの相性は良く、はがねテラスタルで耐久力を底上げして積み技を使ったり、ドラゴンテラスタルで「ドラゴンアロー」の火力を底上げしたりできる。対戦初期環境ではこのドラゴンテラスタルで「ドラゴンアロー」の火力を上げて殴るドラパルトが環境に多く、無対策だとみがわりを貫通してスイープを決められることも珍しくないため、受けのためにフェアリーテラスタルのポケモンが増えるという形で環境が回っている。物理方面こそ一芸寄りになってしまったが他の型は相変わらず豊富であり、テラスタルもあって何をしてくるかの読めなさは剣盾環境より増しているとも。
「スカーフで上を取ろうとしたらあっちもスカーフを持っていた」だの「先発か!壁貼りだな!と思ってたら鉢巻ドラゴンアローを貰った」など、いつかのメガリザードン並みに頭を悩ませるトレーナーは後を絶たない。
が、シリーズBでパラドックスポケモン・シリーズCで四災が解禁されるとその採用率は低下の一途を辿っている。
原因は単純明快で、あくタイプや通りの良さだけでは突破できない耐久持ちが大幅に増えた事による。
要するに素早さに比例する程の突破力が発揮できなくなってしまっていると言う問題にぶち当たってしまっているのだ。
両刀種族値故に耐久が低めなので、この点はなおの事辛い。
その為か、シリーズ5以降は完全に突破性能重視の鉢巻アタッカーが中心になっている。
元々ドラゴンとしてカイリューやセグレイブといった強豪と縞を削っていたが、ゴースト枠としてハバタクカミとも競合するようになってしまったのも向かい風。
【アニメでのドラパルト】
ダンデの手持ちとして登場。
初登場はソード&シールドで、キョダイマックスしたセキタンザン相手にサトシのゲンガーと共闘した。
この時の技構成はドラゴンアロー、ドラゴンダイブ。
マスターズトーナメントでも登場。技構成はドラゴンアロー、かえんほうしゃ、10まんボルト、ドラゴンテール。
セミファイナルのカルネ戦では1番手で登場。ルチャブルを倒すもガチゴラスに敗れる【ただし、後のサトシ戦の描写を見る限り、サーナイトを除く五体をドラゴンテールで強制交代させつつ、ダメージを蓄積(そしてゴリランダーにとどめを刺させた)させるための削り役だった可能性もある。加えてワタルを苦しめた光の壁・リフレクターを打ち消すことが可能なサイコファイングを覚えるので(シロナのトリトドンが雨乞い・大地の力・濁流・ストーンエッジ・とけるの計5つの技をトーナメント中に使っていることを考えるとサトシ戦で使った技とは別の技を覚えさせている可能性が否めない)、もしそうだった場合、カルネ戦の影のMVPと言えよう】。
ファイナルのサトシ戦ではバリコオルを倒したメガルカリオ相手に繰り出され、先制のバレットパンチを喰らってしまうも効果抜群のかえんほうしゃを喰らわせる。
交代で出てきたウオノラゴンとの戦いでウオノラゴンの古代の力を呼び覚ましてしまい、エラがみで捕まりさらにウオノラゴンから生えてきたヒレで拘束され、こおりのキバを受けてしまう。
しかし伸縮自在の尻尾でドラゴンテールを放ち、カイリューに強制交代させる*3。りゅうのまいですばやさの上がったカイリューでも振り切れないドラゴンアローなどで苦戦させ、再びドラゴンテールを放ち今度はメガルカリオに交代させる。
10まんボルトをきしかいせいで打ち消されてしまうも追加効果でルカリオは麻痺し、その隙にかえんほうしゃを撃ちこみルカリオを撃破した。
その後出てきたカイリューとはぼうふうと10まんボルトを撃ち合い、ドラゴンアローを放つがりゅうせいぐんで撃墜される。そしてサトシとカイリューがシンジとの特訓で編み出した「カイリューせいぐん」により遂に倒された。
しかしメガルカリオを倒し、ウオノラゴンとカイリューにもかなりのダメージを与えるなど試合にはかなり貢献している。そして両者はそのダメージのせいで続く相性の良い相手との試合に敗れることになった。
【余談】
名前の由来はドラゴン+カタパルトだと思われる。
モチーフはステルス航空機で、特性もそれに見合ったものとなっている。頭部の形状はB-2スピリットのような全翼機に近い。
また特徴的な頭部の形、古代の海に住んでいたという設定から、もう一つのモデルは古代の両生類「ディプロカウルス」だと思われる。
ちなみに進化前のドラメシヤは「ドラゴン」+日本の幽霊のセリフでおなじみ「うらめしや」、ドロンチは「ドラゴン」+「ドロン(擬音語)」+「launch(発射する)」だと考えられる。
2020年に実施された公式人気投票企画「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」では、57,973票を獲得しガラル地方部門第1位に輝く。
更に、総合ランキングでもモクローやピカチュウよりも上位の第11位に食い込むなど、初登場から約3ヶ月半あまりにもかかわらず大健闘を見せた。
追記、修正はドラメシヤを撃ち出してからお願いします。
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*2 努力値無振りの条件だと、特殊耐久は600族ワーストであり、物理耐久はヌメルゴンに次ぐワースト2。
*3 ドラゴンテールは過去にも登場していたが強制交代効果が描写されたのは初。
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