登録日:2019/11/11 Mon 23:24:00
更新日:2024/05/13 Mon 11:18:02NEW!
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創作 シチュエーション 燃え 燃え要素 悲恋 バッドエンド ロミオとジュリエット 恋愛 カップル 夫婦 あるあるネタ 所要時間30分以上の項目 バッドエンドフラグ バカップル化フラグ
元敵同士のカップル/夫婦とは読んで字のごとく元々は敵同士であったが、紆余曲折あって夫婦、またはカップルになった組み合わせの事。
概要
「ロミオとジュリエット」のように敵対する派閥同士の恋というものは古くから描かれており、
禁断の恋であるからこそ逆に燃え上がるのは昔から変わらないということが計り知れる。
きっかけとしてよくあるのが敵同士だったにもかかわらず、どちらかがその美貌や逞しさに惚れてしまい、求愛をする…といったものか。
史実ではともかく、創作においては政略結婚で結ばれたがそのまま相思相愛になってしまうというケースもある。
●目次
主な展開
- めでたくゴールイン
本来相容れることのない立場にいながらも苦難を乗り越え、晴れてカップルや夫婦となる。
この場合苦難を乗り越えて結ばれたが故か仲睦まじいおしどり夫婦になることが多い。
最初こそ謙虚だがバカップルになる確率がやや高いのも特徴。
そして子供が生まれれば出会いのきっかけを聞かれて返答に困る(特に殺し合いをした過去がある場合)というのもある意味お約束。
ただしそれほど多くなく、寧ろ珍しいパターンでもある。
- 別れる・引き裂かれる
最も多いパターン。
自分の所属する派閥によって相手を殺される、相手より派閥を選んで分かれるなどして別離する展開。
「敵じゃなかったら」と言ったり心に思ったりする事が多い。
先述したロミオとジュリエットの様に、よく見られるパターンである。
- 愛する者同士で戦うことになってしまう
弱みを握られたり「派閥への忠誠心」を示すためなど、愛し合うのにもかかわらず戦うこととなってしまう。
上記の別離パターンのより酷いもの。
こちらはやや珍しいパターンであり、中には「派閥を裏切れないが相手と戦うこともできない」、「戦いの結果相手を殺すものの、直後に自分も後を追う」などと、さらなる鬱展開になる場合もある。
戦うわけではなく心中する場合などは、どちらかと言うと上のパターンか。
極稀に「相討ちになったと思ったら生き残っていて、別の場所で一緒に過ごしていた」なんてこともある。
主な例
エロゲ・ギャルゲは主にバトル系や制圧型シミュレーションの『ルートに入った敵対勢力のヒロイン』がまるっと該当し数が多くなるため、今のところは無しの方向で…?
◆漫画原作
- キン肉スグルとビビンバ(キン肉マン)
キン肉族と敵対関係にあったホルモン族族長ホルモン・ヤーキの娘であるビビンバ。
当初はスグルを抹殺せんと襲い掛かる刺客であったが思いやりと優しさに触れて惚れてしまい、以来追っかけとなる。
王位争奪編ではスーパーフェニックスに唇を奪われてしまい、ショックを受けてしまうが
スグルとスーパーフェニックスの戦いを最後まで見届け、見事スグルが勝利すると
キン肉星へ帰還してから結婚、晴れて夫婦となった。
TVアニメ版ではビビンバはゲストキャラに留まってしまう。なお、続編では正史通り扱いになっている。
悪の科学者のDr.マシリトが則巻一家を倒すためにアラレの構造をコピーして制作したロボット「キャラメルマン4号」。
当初は主人であるマシリトの指示に従い則巻一家を襲撃しようしたのだが、則巻アラレに一目惚れしてしまい襲撃作戦は失敗に終わる。
その後はマシリトに破壊されてしまうものの、修理後はペンギン村の住民になり「オボッチャマン」と改名した上でアラレと恋人関係になり、最終的にめでたく結ばれる事になった。
レッドリボン軍だったドクター・ゲロによって改造された人造人間18号。
クリリンは人造人間たちを止めるためにベジータたちと共に戦うも
クリリンを除いて戦闘不能に追いやられ、その様を見て戦意喪失。
それに対し、18号はからかい目的で別れ際にキスをするが
これがきっかけでクリリンは18号に恋してしまい、何かと意識するようになる。
人造人間編終了後には晴れて夫婦となり、マーロンも生まれた。
- 花咲ももこ/ウェディングピーチと風摩ようすけ/ヴィエント(ウェディングピーチ)
アニメと漫画で設定は異なるが、ももこが天使と人間のハーフなのに対し、ようすけは悪魔族の中でも最強といわれる存在の末裔であり、
それが発覚して敵対。最終的にそれを乗り越え結ばれるという展開になる。
- 黄歩鈴/ミュウプリンとタルト(東京ミュウミュウ)
歩鈴は地球の壊滅を防ぐ東京ミュウミュウの一員でタルトは地球侵略を狙うエイリアンの一員。
最初はミュウミュウの他のメンバーをおびき寄せるために歩鈴を誘拐し彼女を人質にしようとしたが歩鈴の天然振りにてんてこ舞いされているうちに次第に好意を抱くようになった。
最終決戦で「おいら、お前のこと嫌いじゃなかったよ」と告白した。
赤井は黒の組織打倒のために諸星大と名乗り宮野明美に近づき交際し、そのコネクションで潜入していたが、
アンドレ・キャメルのミスによりFBI捜査官であることが発覚し自然消滅の形で離別した。
(明美は赤井の正体に気づいていたが、赤井を本気で愛していたため組織にも妹にも黙っており、後にそれを知った赤井は激しく狼狽していた)
明美は組織を抜けるつもりだったが、最終的に組織がFBI捜査官を組織に引き入れた危険因子である明美を粛清する形で死に別れた。
- マジンガーZとミネルバX(マジンガーZ)
パイロット同士ではない、まさかのロボット同士のカップルである。
マジンガーがミネルバに膝枕をされていたり、アフロダイに乗った状態で嫉妬するさやかをマジンガーZとしてからかうシーンがあるが、この時に操縦している(筈の)兜甲児は何を思っていたのだろうか……。(妙に可愛く描かれてるミネルバにスタッフの本気が見える)
- 飛鳥大貴と羽丘芽美(怪盗セイント・テール)
世間を騒がす義賊、怪盗セイント・テールことそれを追う刑事の息子、アスカJr。
怪盗と刑事というライバル関係でありつつカップルになったというある意味王道を行く組み合わせ。
アスカの立場は警察側に近いがアスカの体力が覚束ないのと、未来で私立探偵になっていた事もありどちらかというと怪盗と探偵という組み合わせとも言える。
いずれアスカJrに惹かれて行くようになった芽美は彼にセイント・テールとして自分を捕まえるように予告状を出すのだが、
一方で正体がばれて嫌われる事を恐れるという怪盗と刑事ならではの葛藤もある。
セイント・テールとの決着がついて8年後、プロポーズの末に結婚に至っている。
主人公パーティの一員と魔界軍のナンバー3の妖鳳王。
敵として現れたサイザーにライエルが一目惚れし、以来彼女の虜になってしまう。
やがて魔族を裏切ったサイザーがパーティ入りし、彼女の悲惨な過去だったこともあり、ライエルは本気で彼女を愛するようになる。
ヴォーカルの魔力でサイザーが魔族化した後も必死に彼女を正気に戻そうとし、見事に奪い返すことに成功。
それをきっかけに愛を育み続け、戦いが終わった後結婚。かつてのサイザーの育て親・オカリナの名前を娘につけた。
続編だとまた色々と大変な目に遭っている。
なお、TVアニメ版ではほとんど絡まない。
◆アニメ
- マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ(超時空要塞マクロス)
同作屈指の天才パイロットと巨人型異星人ゼントラーディ軍最強クラスの戦士というまさかの組み合わせであり、ゴールインまで達成した一例。
撃墜王と称されていたミリアだがマックスと交戦した際に敗れてしまい、
その後リベンジとしてマイクローン化しゲームセンターで勝負するもそこでも敗北、
これに業を煮やし、デートに誘われたのを好機としてナイフで決闘をするがそこでも敗北してしまう。
流石に三度も負けてしまったミリアはプライドをへし折られ、泣きながら殺せというがマックスの答えはプロポーズであった。
結婚後ハプニング続きではあるものの夫婦仲は良好で子宝にも恵まれ、幸せになった。
…が続編では…
- ニー・ギブンとリムル・ルフト(聖戦士ダンバイン)
大国アの国の地方領主ドレイクの娘と、その領地を接し諍いが絶えないギブン家の次期当主である。
ドレイクとの戦いでニーの父母が死亡したり、何とかニーとリムルが合流できても引き離された。
更にリムルの母ルーザがビショットの元へリムルごと身を寄せた際にオーラマシンが地上へと放逐される事態が発生。
その後に母の不義密通を知り、父ドレイクへと伝えようとするも、ルーザの手で射殺されるという悲劇に見舞われる。
ニーは辛うじてリムルの仇を討ち、ドレイクにも勝利を収めるも、その直後に名もなき兵士の攻撃に散ることとなる。
- スキュウレとスクーバ、ビッグホーン(ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー)
同作の中盤戦より第三勢力として宇宙海賊『シーコンズ』が登場したが、これと同時にシーコンズの紅一点であるスキュウレを取り巻く恋愛模様も繰り広げられた。
シーコンズのスキュウレは地球に降り立った際に同じイカの姿をしているサイバトロンのスクーバに一目惚れしてしまい、以降は彼の姿を追っかける事になった。
だが、これと同時に同じくサイバトロンのビッグホーンもスキュウレに一目惚れしてしまい、結局のところ壮絶な三角関係になってしまうのであった。
サイバトロンとデストロンというシリーズでは今までにないケース。
メタルスで初登場したシルバーボルトだが敵であるはずのブラックウィドーに惚れてしまい、
何度も求愛という名の説得を繰り返し、サイバトロン陣営に引き入れる。
シルバーボルト本人は彼女のことが本気で好きだったようでタランスの策でブラックウィドーが死亡した際には仇討ちに行ったほど。
その後、メタルス化して蘇生したブラックウィドーに助けられ、
晴れてサイバトロン入りした際には
本格的にバカップルと言っても過言ではないほどに相思相愛となった。
- 一乗寺賢と井ノ上京(デジモンアドベンチャー02)
当初はデジモンカイザーとして敵対していた賢だが、敗北後は紆余曲折ありワームモンとの再会、
大輔とのジョグレス進化を経て仲間となったのは御存知の通り。
加入するまでにはタケルは消極的、伊織も当初は反対しておりヒカリは中立といった具合だったので
実は大輔に次いで賢の加入には(やはり最初は戸惑っていたものの)好意的な対応をしていた。
そんな経緯もあってか、作中では主だった恋愛描写はなかったものの最終話では子供たち同士で結婚が明言されている数少ないカップルである。
- 速水シュンスケとハルカ(超速変形ジャイロゼッター)
やたら恋愛沙汰に疎い主人公のカケルをよそに数々のフラグを積み重ねて結ばれた14歳同士のカップル。
来たるべき脅威に立ち向かうべく設立された防衛機関アルカディアに所属する選ばれしドライバーの一人、シュンスケ。
総帥ゴートの野望実現に向けてアルカディアを狙う秘密結社ゼノンのエージェント、ハルカ。
ハルカがアルカディアへの潜入任務を遂行した際にシュンスケが親身にしてくれたのが二人のきっかけ。
幾つかの任務で対峙することがありながらも、合間合間のバレンタインイベントや看病という名目のドライブデートを重ねて着実に距離感を詰めつつあった。
終盤、自身の出生の秘密を知ってしまったハルカは自己の存在意義を見失い、自暴自棄になってしまう。
そんなハルカと対峙して互いの機体による殴り合いの末、想いを伝えるシュンスケ。
誰かの代替品ではなく、今ここにいるハルカ個人を必要としてくれた大切な想いは二人をしっかりと結び付けてくれた。
余談になるが本作は企画時点で原作サイドから綿密に設定が定められていたキャラクターが大半の中、シュンスケとハルカの関係性についてはアニメスタッフの手で肉付けされて最終的な形に至ったという少し変わった背景があったりする。
アキは当時両親と離反してしまったことでアルカディアムーブメントに誘われ、半ば利用されるような形で暴れ回っていた。
遊星とのデュエルで、遊星に自分を助けてくれる可能性を見出すも、おじさんが話をさせずに連れ帰ったため理解し合えないままフォーチュンカップは終結。
その後ダークシグナーの侵略によってアルカディアムーブメントは崩壊、ディヴァインも行方不明となり、行き場所を失ったアキは両親を再会するが、怒りで我を忘れたまま遊星とのデュエルに挑む。
両親と遊星の必死の説得が実り、文字通り「魔女の呪縛が打ち砕かれた」形で彼らと和解した。
第2部では遊戯王の基本形である「こじらせ女子となかなか気づかない主人公」という間柄となりアキが途端に背景と化したこともあり、フラグをずっと引っ張ったまま終盤に入るのだが、EDで両手を組み合う二人というある意味衝撃的な映像が出た。
そして最終回、遊星はアキと二人きりになり、「お前の笑顔は世界の誰にも負けない」と伝えた。
これをフラグ完成とみるかどうかは人次第だが、引っ越して別々の暮らしを始める二人としては気持ちよく別れたと言えるだろう。
◆ガンダムシリーズ
かたやエゥーゴのエース、かたやティターンズの強化兵士。互いに相容れない組織の所属にもかかわらず、香港での偶然の出会いからわずかの時間に互いに好意を抱いた。
その後、フォウはその身を挺してカミーユを宇宙へ帰した(劇場版ではここでフォウは命を落としている)。
そして、キリマンジャロでまさかの再会。しかし、フォウは記憶を改ざんされ、目の前のカミーユのことすらまともに認識できていなかった。
しかし、カミーユの必死の説得で記憶を取り戻したフォウ。これで救われるかと思いきや、ジェリド・メサの突撃からカミーユをかばい死亡してしまう。
元々同級生であったシーブックとセシリー。
だがクロスボーン・バンガードの襲撃後にセシリーはベラ・ロナという本名を持つロナ家の娘であることが判明し、
コスモバビロニアの象徴として祭り上げるために連れられてしまい、二人は敵対する立場となってしまう。
が、彼女は作中中盤に死んだと思っていたシーブックが生きていたことを知ると降伏。
作中終盤、鉄仮面ことカロッゾ・ロナとの戦いでビギナ・ギナを破壊された上にセシリーは宇宙空間に放り出されてしまうが、鉄仮面との決着がついたシーブックによって救出される。
その後木星帝国の陰謀を知ったシーブックとセシリーはそれぞれキンケドゥ・ナウ、ベラ・ロナと名を改め、
クロスボーン・バンガードを再編・再結成し、宇宙海賊として帝国と戦う事となる(『機動戦士クロスボーン・ガンダム』)。
しかしザビーネの裏切りに遭い、キンケドゥは片腕を喪う重傷を負わされてしまうが奇跡的に生還。
ベラ、トビアと地球で合流後、地球侵攻を目論む木星のクラックス・ドゥガチとその手先となったザビーネとの決戦に挑み、
一騎打ちでザビーネを下したキンケドゥは、トビアが追い詰めたドゥガチの乗るMAを撃破。その野望を打ち砕いた。
この木星戦役後は、組織や乗機をトビアやベルナデットに譲って元のシーブック、セシリーとして地球で暮らす事を宣言。
続編にて、アノー夫妻はパン屋を営みながら子宝にも恵まれ、幸せな家庭を築いた事が明らかになっている。
F91の作中である人物がニュータイプは不幸が多かったと語っており、実際にそうなのだが、
この二人はそのジンクスを破って幸せな人生を歩んだ数少ない人物でもある。
- トビア・アロナクスとベルナデット・ブリエット(機動戦士クロスボーン・ガンダム)
木星の陰謀に巻き込まれ、宇宙海賊クロスボーン・バンガードに参加する事を決意した元学生の少年、トビア。
その騒動でクロスボーン・バンガードの母艦に忍び込んでいたのが、ベルナデットであった。
ベルナデットが事実上のクルーとなった後は、加入時期と年齢が近いトビアと一緒に行動することが増え、必然的に仲良くなっていくが、
木星との戦いが激化していく中、実はベルナデットは木星の王女、テテニス・ドゥガチであることが発覚。
事態を止めるべくベルナデットはテテニスとして木星に戻り、父親に戦争を止めるよう直談判するが、逆に父に利用され、トビアと戦わされることに。
しかし、トビアは“海賊らしく”テテニスことベルナデットを強奪。これ以降、二人は決定的な言葉こそ言っていないが、ほとんど両想いの関係となる。
木星戦役後はトビアと共に木星軍の残党を処理することに力を注いだが、これによって木星の実情を知ったベルナデットは木星に帰還。
以後は「テテニス・ドゥガチ」として木星の人々の生活をより良くするべく奔走した。
一方、トビアは彼女の帰還直前に「神の雷」阻止作戦に参加。チャージ中のコロニーレーザー内部で死闘を繰り広げた末に崩壊に巻き込まれ行方不明に…(公には戦死したとされる)。
後にテテニスは娘を出産。
…なお、テテニスの側近としてカーティス・ロスコという盲目の男が仕えており、娘(ベルナデット・ドゥガチ)からはこの男が自身の父親ではないかと疑われていた。
『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』終盤において、実際に父親であると明かしている。
その後、カーティスとテテニスの間には息子も生まれ、正式に結婚もした様だ。
ただ息子自身(ニコル・ドゥガチ)は、自分の容姿が「木製帝国にとって重罪人であるトビア・アナクロス」に瓜二つである事を気にしている模様…*1。
なお、トビアは最初から最後までずっとベルナデット一筋なのだがちょくちょくゲストヒロインをひっかけてしまうため、
ベルナデットは徐々に嫉妬深い一面が出てくるようになり、最終的には『機動戦士クロスボーン・ガンダム X-11』のエピローグにて
またゲストヒロインひっかけてしまったカーティスの前に真のラスボスとしてテテニスが現れるというオチを迎えてしまった…南無。
- デュオ・マックスウェルとヒルデ・シュバイカー(新機動戦記ガンダムW)
外伝タイトル含めたガンダムシリーズにおいても、この項目の定義にトップクラスに食い込んでいる一組だろう。
シロー自身はジオン軍のブリティッシュ作戦による凶行により家族や友人を失ってしまった身の上である連邦軍兵士であり、ジオンに対する負の感情は中々のものであった。
しかし友軍救援のために飛び出した初戦闘で敵機共々廃艦の残骸に漂着し、そこで敵パイロットのアイナと接触。生存のために一時休戦し、その後それぞれの陣営に無事帰還する。
お互いが連邦軍とジオン軍という真っ向から敵対する勢力同士であるが、この出逢いはシローもアイナも自分のスタンスや生き方を見直し、変わってゆくきっかけとなる重要な機会であった。
その後二人は地球上でのモビルアーマー・アプサラスIIと08小隊の交戦~その後制御不能のIIごと雪山に漂着した際に再会を果たし、改めて互いの思いを確認しあう。
最終的には二人でガンダムEz-8に乗り込む形で、妄執に取りつかれたアイナの兄・ギニアスもろともアプサラスIIIのコクピットを粉砕するも、機体もろとも行方不明になるが、後日談にて…
地味に「愛する者同士で戦ってしまう」「めでたくゴールイン」と要素を二制覇し、「(ラスボスと)相討ちになったと思ったら生き残っていて、別の場所で一緒に過ごしていた」まで達成している。
ある程度はハッピーエンドになったように見えるが、実は二人が暮らしているのは14年後に隕石が落ちてくる場所という特大の爆弾が残っている。
- バーナード・ワイズマンとクリスチーナ・マッケンジー(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)
それぞれ戦争中に出会った、敵側の人間と恋愛関係になっている…が、この中で地球連合軍とザフト軍の軍人という組み合わせはディアッカとミリアリアのみ。
他二組は男性の方は軍属だが、女性の方は軍の関係者という立場であり、特にキラとラクスは互いを“敵”として認識したことは(おそらく)ないと思われる。
後に地球連合でもプラントでもない第三勢力、『三隻同盟』に参加してからは三組とも恋愛関係に発展し、ヤキン・ドゥーエでの戦いの後も関係は続いていたが、
続編の『DESTINY』終了時点ではキラとラクス以外の二組は事実上破局している(ただし、アスランとカガリについては国のトップという立場上恋愛が難しいだけで良好な関係は続いており、劇場版にて将来的に復活できる可能性が出てきた)。
互いが自身と敵対している勢力の人間だとは知らないままに知り合い、惹かれ合うものの、
ある戦いでガイアガンダムを戦闘不能に追い込み、鹵獲したシンは、そこにステラが乗っていたことで、彼女が地球連合軍人であることを知る。
ステラは所謂強化人間であり、調整処理でシンの記憶を失っていたため、鹵獲されてすぐはシンのことが分からなかったが、後に思い出してシンに心を開く。
その体質から連合で定期的に調整を受けないと衰弱し、いずれ死亡するステラの身を案じたシンは、プラントの研究施設に護送予定の彼女を命令無視の独断で連合に返還するが、
再調整を受けたステラはデストロイガンダムに乗らされてベルリンを火の海に変え、デストロイを止めるべくインパルスガンダムで出撃したシンはまたもステラと戦場で出会う羽目に。
そして、シンの命がけの説得でステラはいったん正気と記憶を取り戻し、シンと語り合うが、デストロイを止めるべく出向いていたフリーダムガンダムの機影を見て再び発狂。
これ以上静観できないと判断したフリーダムにデストロイは撃墜させられ、ステラもこの時の機体の損傷で致命傷を受け、自身を看取るシンに「すき」と伝えて死亡した。
幼少期に人革連の超兵機関で出会った二人。
アレルヤは難民キャンプの避難中に家族とはぐれた中で超兵機関へ拉致され、被検体‐E57として人体実験を受ける。
一方マリーは遺伝子操作で生み出されたデザインドベイビー。しかし五感がなく脳量子波によるメッセージしか使えない全身不随の状態であった。
アレルヤとの出会いがマリーの生きがいになるがアレルヤは処分を免れるために脱走。その後にマリーは五感を蘇らせる為に「ソーマ・ピーリス」として新たな人格を付けられ「超兵一号」として軍に送り出された。
友軍救助のためにピーリスがコクピットの外に出る場面があり、アレルヤはそこで初めて今までマリーと戦っていたことを知る。
その戦いで捕虜になったアレルヤは呼びかけを続けるも無反応だったマリー/ピーリスだったが、収容所脱走後の戦闘で2機で組み合い島に墜落する。肉弾戦になってもアレルヤは呼びかけ続けついにマリーの人格が覚醒。
再会を喜ぶ二人の下に『ピーリス』を探しに現れたセルゲイ・スミルノフはアレルヤの「彼女を戦場に立たせない」という彼の覚悟を信じ、ピーリスを「名誉の戦死」として除隊させそのまま帰還。
恩人セルゲイの戦死でマリーからピーリスに人格が移行するも、トランザムバーストの影響で再びマリーの人格が戻る。
イノベイドとの決戦後はティエリアの配慮でアレルヤの故郷が判明したため、自らのルーツを確認するのと罪滅ぼしを兼ねて2人で巡礼の旅に出る形でプトレマイオスのクルー達と別れた。
劇場版では旅の途中でELSと遭遇し、人類を守るために再びガンダムマイスターとして複座型のガンダムガンダムハルートに搭乗。
機体はELSの攻撃や無茶な人命救助にて大破するも本人たちは無事に生還し、対話に成功した証である宇宙に咲いたELSの花を二人で寄り添った状態で見つめていた。
強化人間で在りながら悲恋で終わらずに結ばれたカップル。幼少期に互いに惹かれ、本篇では敵として闘いを経て、再会。
劇場版では終始行動を共にしたりと何度も関係が変わった珍しい事例。絆と愛情の深さはガンダムシリーズでも屈指の深さで今でも人気が高い。
ガンダムマイスターの中では一番のハッピーエンドを迎えたカップルである。
◆ゲーム
- リョウ・サカザキとキング(KOFシリーズ)
初代『龍虎の拳』にて、ユリを探す過程で組織の一員であったキングと戦い、その中でキングが女性であると知ることに。
この時のやり取りから、強大な組織に反抗するリョウの姿に感銘を受けたキングは組織を抜け、密かにユリ救出の手助けをしていたことが続編のストーリー内にて語られている。
以降は何となく気のおけないライバル、友人となっている一方で、SNKを代表するカップリングの一つとして人気を集める他、KOFシリーズや他の客演でもわざわざ掛け合いを作られる等の扱いを受けている。
一応、本家である龍虎シリーズではキングがリョウを意識したり、ユリやタクマが後押しするような描写はあるものの、この二人は付き合っているわけではない。
さらに言うならリョウのほうは典型的な朴念仁なのでそのような目でキングを見たことは一度もない。
これらの設定はあくまでもKOFシリーズのみの設定であり、龍虎本編の設定ではない。
- 三島一八と風間準(鉄拳2)
前作の主人公から、2では平八を倒して三島財閥当主となって野望を推し進める一八と、自然保護団体「W.W.W.C.」の密輸動物監視官として調査に当たっていた準という関係。
一方、職務とは別に霊能力を持っていた準は、一八に邪悪な気配(デビル)がまとわりついていることを感じており、その解放も目標としていたのだが、直に接触した際に一八の持つ神秘的な力に呑まれ、一八の子を妊娠してしまう。
その後、復活した平八により一八は倒され火山口に捨てられることとなり、デビルは次の宿主を求めて準の腹の子を狙う。
この時、準はデビルを撃退したと思っていたが、周到なデビルは胎内の赤ん坊=風間仁に一部を宿すことに成功していた。
その後は親子二人で人里離れて暮らしていたが、19年後に三島財閥が目覚めさせてしまった闘神から仁を守る為に立ち向かい、消息を絶つことになる。
この直前に父親が三島一八であることと、自分に何かあったら三島平八を訪ねるようにと伝えていたが……それが3以降の混乱の歴史のきっかけになっているとも言えなくもない。
お祭りタイトルである鉄拳タッグトーナメントには二作とも登場。
上記の設定を踏まえてか、一八と組ませると何とも言えない雰囲気のやり取りを見せる。
なお2以降の正史世界では準は生死不明という扱いであったが、鉄拳8にナンバリングタイトルへの久々の参戦が決定。
トレーラで公開された、準が生きていたことに驚く一八というシチュエーションは、ファンを大いに沸かせた。
- 三島平八と三島一美(鉄拳7)
2の時点で名前だけは存在していた平八の奥さんだが7でようやく登場。
幼馴染である二人だが、ある一件をきっかけに一美は二重人格のような豹変を起こすようになり、
平八は豹変した妻に襲い掛かられ命の危機を感じるようになる。
実は一美はある一族から平八を殺害するために送り込まれた刺客であり、
平八のような存在を抹殺するのが使命だったのだ。
だが夫婦仲自体は非常に良好であったため、平八も葛藤し、
泣く泣く彼女を討つこととなってしまった。
家族共々カトルオックス島に不時着したディグアウターのロック・ヴォルナットは犬に追いかけられていた空賊ボーン一家の長女のトロン・ボーンを助ける。
だが、その際にトロンがロックに一目惚れしてしまい、彼女自身がロックをあの手この手を使ってボーン一家に引き込もうとする様になってしまった。
第六天魔王こと織田信長の妹であるお市。
彼女は織田軍の天敵である浅井長政を暗殺するため浅井家に嫁いだのだが、長政の人柄に惹かれて彼を心から愛してしまい、結果的に暗殺計画は失敗した。
しかし、姉川の戦いで最愛の夫である長政を失ってからは心を蝕んでしまい…
- ジュリアンとレナ(FE暗黒竜/紋章)
誘拐した側とされた側。加害者と被害者とも。
もっとも、あくまでジュリアンがサムシアンに所属していた時に同僚がレナを攫ってきただけであり、ジュリアンが直接かかわったという描写はない。
その後はご存知の通り、レナに惚れたジュリアンが手引きしサムシアンから脱走、アリティア軍と合流し暗黒戦争にその身を投じることとなる。
- カミュとニーナ(FE暗黒竜)
アカネイア王国を滅ぼした側の将軍と、滅ぼされた側の王女。ドルーアの再三のニーナ引き渡しにもそれを拒否し匿い続けた。
当初はニーナはカミュのことを家族と王家の仇と思い恨んでいたが、匿い続けられているうちに愛情を抱くようになる。
しかし、とうとうドルーアに対して匿い続けることが難しくなり、オレルアンで抵抗を続けるハーディンへ託す形で脱出させる。
その後、マルスが挙兵しニーナと合流、アカネイア各地を解放しグルニアでついにカミュと対峙することとなる。
ニーナの説得にも、軍人としての矜持を語り最期までグルニアの将として戦いつづけそして散っていった…はずであったが?
◆特撮
平成仮面ライダー第8作「仮面ライダーキバ」では音楽の他に恋愛もフィーチャーされている。
紅渡、音也は親子共にチェックメイトフォーの処刑人であるクイーンと恋愛関係になった。
しかし、運命のいたずらによるものなのか紅親子は両者共々恋人と引き裂かれてしまい、最終的に人間同士であった名護&麻生カップルのみが結ばれたのは皮肉か。
仮面ライダーWに変身する鳴海探偵事務所の探偵の片割れであるフィリップ。
彼はネットアイドル「若菜姫」としてラジオのパーソナリティーを務めている園咲家の次女「若菜」のファンでもあり、互いに遠距離恋愛を結ぶ関係にもあった。
しかし、二人の恋はすれ違うどころか、フィリップ自身が最終的にクレイードールエクストリームとして覚醒してしまった若菜と対立しなければならない悲しき宿命が待ち受けていた…
仮面ライダーグリスに変身するカズミンこと北都の若者の猿渡一海。
彼は北都政府に雇われた戦闘狂の傭兵でありながらネットアイドル「みーたん」として活動している石動美空の事が大好きな所謂「ドルオタ」でもある。
彼は幾度の戦いを経てからは戦兎の仲間になったのと同時に憧れのみーたんとも近い関係と化したのだが、何度もアタックするものの中々みーたんが振り向いてくれず。
最終的にカズミン自身が殉職してしまい、結局テレビ本編では二人が結ばれる事もなく終わってしまった。
その一方で、スピンオフ作品の舞台となる新世界ではカズミンは死亡しておらず生存していることから、こちらの方では巡りに巡ってめでたくゴールインしている。
余談だが、カズミンを演じていた武田航平氏はかつて上述のキバにて紅音也を演じていたが、皮肉にも彼も「報われない恋」という運命を辿ったキャラであった。何の宿命なのか…
- タケル/レッドマスクとイアル姫/美緒(光戦隊マスクマン)
スーパー戦隊シリーズ第11作「光戦隊マスクマン」はシリーズ初の試みとして「戦隊側のキャラと敵幹部の恋愛」が盛り込まれた。
地底帝国チューブのスパイとして地上に潜入していたイアル姫は、姿レーシングチームに所属するF1レーサーにして光戦隊マスクマンのレッドマスク/タケルと恋仲になる。
だが、この事がきっかけで地底帝国チューブにより「裏切り者」としてみなされた挙げ句、牢獄に捕らえられてしまい術により氷の棺に閉じ込められてしまう…
その後、イアル姫は物語終盤で復活しタケルと再開。その際にゼーバの秘密を暴いたり実兄のイガム王子との和解を果たした事により、マスクマンや姉のイガムと共にゼーバを打ち倒す。
ゼーバ撃破後は「地底の人々が君を待っている」とタケルに諭され地底王国再興に身を捧げる事を誓い、最終的にタケルと結ばれることなく別れを告げた。
- 陣内恭介/レッドレーサーと美女ゾンネット(激走戦隊カーレンジャー)
浦沢義雄による暴走気味な脚本で有名な本作だが、約10年ぶりに物語に組み込まれた「敵女性幹部との恋愛関係」も注目どころ。
宇宙暴走族ボーゾックのアイドルである美女ゾンネットはチーキュへと降り立った際にボーゾックと戦うレッドレーサーに一目惚れするものの、恭介から「棲む世界が違う」とふられてしまう。
それからは何度も恭介にアタックするものの、彼の素顔の姿であるペガサスの社員の陣内恭介を見た途端に「猿顔の一般市民」と呼び捨て見下す立場になってしまう。
しかし、終盤で猿顔の一般市民とレッドレーサーが同一人物と判明するとゾンネットはショックを受けてしまったものの、EEムスビノフとの戦いの際に自分を助けようと必死で戦う恭介の姿を見たことによって、最終的には相思相愛の仲になった。
とはいうものの、全ての闘いが終わった後のエピローグでは恭介ゾンネット共々結ばれずに離れ離れになってしまい、ゾンネットはファンベルト星で恭介の事を思い続けている
- 有働ノブハル/キョウリュウブルーと喜びの戦騎キャンデリラ(獣電戦隊キョウリュウジャー)
デーボス軍の幹部であるキャンデリラにてアイガロンとの合同作戦の際に「ノッさん」こと有働ノブハル/キョウリュウブルーに接近するが、ノッさんが人間態となったキャンデリラに一目惚れしてしまった挙句、彼女自身の笑いの沸点の低さから彼特有の寒いギャグを笑ってしまう。
その後は、長らく2人の関係に進展は見られなかったのだが、後にデーボ・カントックとの作戦の際にノブハルとお見合いを行う。
お見合いの後、2人が建物から出た際にキャンデリラがノブハルの喜びの感情を奪おうとしたものの、直後にカントックによる襲撃を受けた際にノブハルがキャンデリラをかばった事によって、キャンデリラ自身がノブハルの優しさに惹かれる事になった。
このエピソードは大きな転機となりノブハルによる説得や彼女のデーボス軍離反、ひいては地球そのものの未来へと繋がっていく事になる。
テレビ本編ではそれ以上の進展する事は無かったが、10年後の「王様戦隊キングオージャー」とのコラボ回で二人とも再登場。
紆余曲折あって地球に転移してきた王様戦隊との共闘が描かれているのだが、その流れで何とノブハルとキャンデリラの正式な婚約が判明。アミィ曰く「色々あった」らしい。
これには当時の視聴者達から驚きと祝福のコメントが寄せられ、劇中でも同じく異種族婚姻で生まれたジェラミーも「素晴らしい星じゃないか」と笑顔で二人の門出を祝った。
ただしキョウリュウジャー本編から100年後の物語である「帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100years after」でノブハルの直系の子孫が登場しなかったところを見るに、キャンデリラとの間には子供は出来なかった模様。
- 早見初美花/ルパンイエローと陽川咲也/パトレン2号(快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー)
スーパー戦隊シリーズ第42作「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」はダブル戦隊の活躍を描いた作品だが、両戦隊は対立関係にあるので便宜上この項目で解説する。
警察戦隊パトレンジャーのパトレン2号こと国際警察の新人隊員である陽川咲也は他2名と共にビストロ ジュレへと訪れた際に、ジュレで働くルパンイエローこと早見初美花に一目惚れ。
それからの咲也はジュレに来店する度に初美花に何度もアプローチするものの、初美花側も最初は咲也の好意を情報収集に利用していたものの、徐々に咲也に対して物腰柔らかくなっていた。
快盗と警察という相反する組織に所属している関係でヒーローとしての方向性も異なることもあり、本編中で二人が結ばれることはなかったが、本編終了後を描くVSシリーズでは咲也の「僕の初美花ちゃん」という発言に対して初美花が「『まだ』咲也さんのものじゃない」とツッコミを入れており、初美花側も咲也に好意を抱いていることがより強く示唆されている。
- 救急九太郎とラビクリーン(もりもりぼっくん)
珍しく東映不思議コメディシリーズで起こった事例。
知蘭博士が経営する知蘭ランドは動物とロボットが暮らす地なのだが、その2者は対立関係にある。
だが、ラビクリーンは救急九太郎の人柄に惚れた事により付き合い、結果的にぼっくんと並ぶ知蘭ランドの住民における例外の一つになった。
この2名の恋愛描写は中盤以降は見られなかったのだが、最終回でサムシングの力により動物とロボットが仲良くなった後のエピローグでは無事にゴールインし子供も生まれた。
余談だが、洗面桃子とジャイタイガーは本編中では宿命のライバル対立していたのだが、同じく最終回のエピローグの際にゴールインしている。
世界大犯罪組織シャドウに雇われた殺し屋ロボットのワルダーは、卑怯な手段を嫌う正々堂々とした剣客でありながら、善悪の判断がつかないことに悩み苦しむロボットである。
彼は窮地に陥った際にマリことビジンダーに救われた際に恋情を抱くようになった。
しかし、ビジンダーの水爆を解除するために自身のエネルギー転換装置を使用してからは一週間しか生きられなくなった後は、キカイダー01と最後の勝負に挑み爆死してしまった。
◆その他
初代悪魔vs天使シールにて、それぞれに若き天使ヘッド、悪魔ヘッドとして次なる入植地である次界の覇権を狙うライバル関係にあったが、
次界にて古代悪魔や第三勢力曼聖羅といった、予期せぬ敵も現れる中で躍進著しいマリアに脅威を抱いたスーパーデビルがマリア勢力を追放。
ロココも曼聖羅勢力を撃退することには成功するも、直後に側近格の神帝達を失ってしまい、傷心の中で保護したマリアと急接近をする。
その後の次界を巡る決戦の中で、天使ヘッドとしての因子も持っていたマリアがシヴァマリアに覚醒して、スーパーデビルを打ち倒した。
長きに渡る聖魔の戦いに一先ずの決着を付けた二人は聖神ナディアに源層界に迎え入れられ、以降は世界を見守る立場となる。
アニメ新ビックリマンの主人公であるピア・マルコは二人の因子を引き継いだ息子とも呼べる存在。
スーパービックリマンは、二人が生み出したパラレルワールドとも呼ぶべき世界の物語であり、創造神の一つとして名前が伝わる。
- ショウ・ザマとマーベル・フローズン(聖戦士ダンバイン)
アの国(ドレイク軍)に当初所属していたが、ゼラーナ隊のマーベルやニーとの接触により感化され、ドレイクの元を出奔する。
そして次第にマーベルと惹かれあうこととなる。
- 藤嵐誠之進と血桜修羅菊(いつもどこでも忍^2ニンジャ)
元は仲が良かったが城主の突然の乱心で仇となった隣国の跡継ぎ同士。
両者行方不明となり本編は彼らの家来の現代にタイムスリップした忍者たちと、誠之進と瓜二つの主人公の間で展開されるが、
主人公の両親こそがタイムスリップした彼らであったことがエピローグで暗示される。
- ルーク・スカイウォーカーとマラ・ジェイド(スター・ウォーズ小説版シリーズ)
映画「スター・ウォーズ」は、最初の3部作(1977~1983)が終わってから、ライセンスを得た多数の作家によるスピンオフ小説の形で続編が描き続けられた。
後に作られた映画としての続編(「エピソードVII」(2015)以降)とは全く違うストーリーをたどるが、これら小説版も公式作品であるため無かった事にもできず、「レジェンズ」と呼称され、別の世界線として位置付けられている。
さて、最初の3部作の主人公ルークは、映画の「正史」だと独身のまま世を去るが、小説群では様々な女性(いずれも小説オリジナルキャラ)とのロマンスが描かれており、最終的に結ばれたのがマラ・ジェイドである。
小説版の中でも人気の高い、ティモシー・ザーン作の「スローン」3部作で初登場。もともとは皇帝パルパティーンの子飼いの暗殺者であり、また暗黒ジェダイとしての弟子でもあった。
帝国と反乱同盟軍の戦いの中、ルークを捕らえた皇帝は彼を抹殺しようとしたが、ルークの父ダース・ヴェイダーの反逆に遭い死亡。ルーク暗殺の任務を帯びていたジェイドにとって、遺命が同時に師の敵討ちの意味も持つことになった。彼女は密輸業者に扮してルークに近づく。
しかし銀河は反乱同盟軍改め新共和国と、残存帝国軍による長期戦の時代に突入。残存帝国軍に加わらず単独行動だったジェイドはなりゆき上幾度もルークとの共闘を余儀なくされ、その中でルークへの殺意は敬意へと変化していった。やがて対照的であるがゆえに互いを補完し合う最高のパートナーになれることに気づいた2人は出会って10年後、新共和国と帝国残党の和平を機に結婚する(結婚の場面もザーンによる小説で描かれた)。
なおスター・ウォーズの生みの親ジョージ・ルーカスが、小説版シリーズの中で最も嫌っていた要素がマラ・ジェイドだったと言われる。ルークと結婚したからではなく、初登場の頃からキャラデザが「世界観に合わない」と思っており、にもかかわらずファン人気が高いことが気に食わなかったらしい。一方映画「正史」のルークの結末に対して公然と不満を述べているルーク役俳優のマーク・ハミルは、「息子が小説版を全作読んでいるから、ルークに妻がいることも知ってるよ。一度会ってみたいね」とコメントしたことがある。
◆神話・伝承
- ネルガルとエレシュキガル
古代シュメール~バビロニアの冥府の王と女王。
エレシュキガルは豊穣の女神イナンナ(イシュタル)の姉で妹とは反対に死を司り、ネルガルは疫病と戦争を司る一方で太陽神シャマシュとも同一視される。
元々、冥府であるクル ヌ ギアの支配を任されていたのはエレシュキガルであったが、最高神アヌの娘であるにも関わらず、他の神々から疎まれていた。
幾つかのパターンがあるが、毎年恒例の神々の宴会にて、冥府から出られないエレシュキガルが送った使者のナムタルが、ある年にネルガルから侮辱を受けてしまう。
これに腹を立てたエレシュキガルの下をネルガルが謝罪の為に訪れるが、其処で惹かれあった二人は六日間も盛り上がってしまうが、七日目にネルガルは突如として天に帰ってしまう。
何の楽しみも無い冥府での暮らしの中で、初めて出会った愛しい男の喪失を嘆き悲しんだエレシュキガル(妊娠済み)は天の神々に対して地上を死者で覆うとして脅し、ネルガルを戻すように要求した。
これを受けて再び冥府に降りたネルガルは、今度は自分の力で冥府の七つの門を突破してエレシュキガルを玉座から引きずり降ろすが、
それを受け入れても尚、妻としてくれることを望んだエレシュキガルの態度に絆され夫婦となり、ネルガルが冥府の王となった。
- インドラとシャチー(インド神話)
天界を支配するDQN系の雷神インドラは、散歩の途中に見かけたアスラ族の大王の娘シャチーをレイプしてしまったことから、怒り狂ったアスラ族と戦争になる。
しかし、天界最強(当時)のインドラと仲間達は強く、どう見ても正しいのはアスラ達なのに一族で挑んでも敵わなかった。
結局、争いの発端となったシャチーも、経緯はどうあれ純潔を奪っていったインドラを愛するようになっていたので、和睦して正式に嫁入りさせたという。
この為、シャチーはインドラーニー(インドラの妻)とも呼ばれる正妻となった。
仏教でもこの説話は取り入れられているが、正義の神であった阿修羅(アスラ)が、悪鬼に堕ちた理由として語られており、
阿修羅はどんなに正しくとも力を司る帝釈天(インドラ)には勝てず、阿修羅王の娘である舎脂(シャチー)が凌辱から始まった愛なれど帝釈天を愛するようになったことを認めることが出来なかった。
故に、赦す心を持てなかった阿修羅は正義を司りながら悪鬼となってしまったと云う。
- 坂上田村麻呂と鈴鹿御前(田村三代記等)
天竺出身で大嶽丸と組んで日本征服を目論んだ女性。
そんな彼女を討伐しに来たのが坂上田村麻呂であり、交戦するが決着はつかなかった上*2、
田村麻呂はあろうことか鈴鹿御前の美貌に惚れてしまい、鈴鹿御前の方も田村麻呂の逞しさに惚れて相思相愛となり、大嶽丸を裏切って討つこととなる。
やがて二人は夫婦となり、間には小りんという娘が誕生するが、鈴鹿御前は天命により25歳という短い生涯を終えてしまう。
しかし田村麻呂は諦めきれず、冥界に乗り込んで転生させてもらい、その後は夫婦仲睦まじく暮らしたとされている。
二代目征夷大将軍は史実でも東北征伐や薬子の変を治めたが、伝説でもすごかった。
◆文学
- ロミオとジュリエット
当項目の最初の方でも例に挙げた文学作品。
お互い敵対する貴族同士でありながら禁断の恋に落ちてしまう男女の物語。
敵同士のカップルの代名詞にして悲恋の代名詞でもある。
追記、修正は愛する人と殺しあってからお願いします。
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*2 実力差が開いており田村麻呂が殺されかけた所で求婚される逆プロポーズに等しい展開もあるのだとか
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