創聖巡師

ページ名:創聖巡師

登録日:2017/08/26 Sat 00:59:14
更新日:2024/02/09 Fri 10:46:31NEW!
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ビックリマン 悪魔vs天使シール 曼聖羅 創聖巡師 二箱に一枚



創聖巡師そうせいじゅんし


『創聖巡師』は『ビックリマン 悪魔vs天使シール』シリーズの登場キャラクター。
曼聖羅の女王異聖メディアに仕える、聖魔両方の力を持つ源層界出身の強大なヘッド達の総称。
そのルーツは『ひかり伝』でも創世前にまで遡る程である。
第12弾にて第一創聖巡師聖梵ミロク謎のちょうヘッド*1として登場したのを皮切りに、第13弾で第二創聖巡師聖梵ムガルも飛来と、敵か味方か解らない謎の勢力として頭数を増やしていった。
第14弾で第三創聖巡師聖梵インカが襲来。
続く第15弾にて、曼聖羅移植の要となる第四創聖巡師聖梵インダストまでもが次界へと到達する。
インダスト以外の創聖巡師達は聖被膜を纏い、戦闘形態である怪奇フォームを執り、聖魔両陣営に対し宣戦布告と共に無差別攻撃を開始する。


そして、第16弾にて曼聖羅と共に女王異聖メディアが襲来。
次界第3エリア“無次元”を舞台に、第二曼聖羅完成の為の曼聖羅勢力による大攻勢が開始されるのだった。



【創聖巡師一覧】


聖梵セントボンミロク


曼聖羅より超源歴に一度接近飛翔する創聖巡師!次界域の魔色動温を未層圏より感知し聖弾流激掃射!念魔造霊消化


天使界のウワサ 第二第三の創聖巡師の接近は後間近!大聖動?


正体不明の謎の超ヘッドとして登場。
アニメ版の声優は銀河万丈(『ビックリマン』『新ビックリマン』)


『天魔界』に捕らえられ、悪魔ヘッドに変えられたゴーストアリババの襲撃に足止めされる聖戦士軍の上空に飛来し、聖弾流により元のアリババ神帝の姿に戻した。
…と言っても反後博士のコロコロでの説明によれば聖弾流はそこに到達したばかりのミロクが周囲の状況を調べるためのレーダー波のようなもので
それがアリババの肉体を戻す作用をしたのは単なる偶然らしい。*2
仏教の如来を思わせる神々しい姿と圧倒的なパワーから、この時点では味方なら力強いが、敵となったら……と演出されていたが、案の定、敵であった


その正体は、滅びゆく曼聖羅より新たな入植地を求めて飛来した第一創聖巡師だった。


聖魔両勢力が今まさに覇権を競っていた次界をその場所と定めたミロクは、曼聖羅にこれを報告。


ムガルとインカの到来を待って、揃って怪奇フォーム化。
神々しい聖梵フォームからは想像もつかない怪物の姿となって聖魔両勢力に襲いかかった。
後のアイス版の図版では、元々は背中に浮かんでいた口許を覆う鳥型の影に襲われているような描写があり、本来は聖なる者である創聖巡師が悪しき方向にねじ曲げられた可能性も想像される。



怪奇ミステリームガル/聖梵セントボンムガル


未層圏へ接近中の第二創聖巡師!怪奇姿は聖被膜なのか聖光未到域では理力解明不可?曼聖羅の意志は?!


悪魔界のウワサ 巨翼の激動が止まると羅音の調が伝播しだす?
■怪奇をはがすと不思議な像が出現するゾ!


『ビックリマン』では初となる、二枚重ねのシールで登場した第二創聖巡師。*3


先行していたミロクとは似ても似つかない、インド神話のガネーシャのような怪物の姿をしているが、半透明のシールを剥がすことで、真の姿である、弁財天を思わせる神々しい聖梵フォームが現れる。
アニメ版の声優は上村典子
無印には登場しておらず『新ビックリマン』から登場。
『新ビックリマン』のヒロインであり、実は曼聖羅の姫であるPオリンの乳母であるとの設定がついて(明かされて?)おり、彼女の願いを聞いて曼聖羅からオリンを送り出した。


そこからも解るように、女王の側近たる創聖巡師ではあるが、異聖メディア(や創聖師)の思惑に従うばかりの存在ではない模様。
オリンへの態度からも解るように創聖巡師の中では最も慈愛に溢れており、聖魔両軍への攻撃も止むを得ず……の部分があった様である。


次界上空の未層域に到来後、ミロク、インカと合流。
怪奇フォームとなって聖魔両勢力に襲いかかる。



聖梵セントボンインカ


羅音源に接近中の第三創聖巡師!戦律動に打ち奮い未層域に緊迫光が満ち始めだす?もう一でエイム動!!


天使界のウワサ 次界超遠離層より曼訶不思議な化鬘声が鳴る



先行したムガルが掻き鳴らす羅音に導かれるようにして姿を現した第三創聖巡師。
アニメでは唯一登場せず。


インカの名が示すように、南米の先住部族の戦士のような姿をしており、その姿からも解るように、聖梵フォームの時点でも高い戦闘能力(物理)を誇ると設定されている。
聖魔両勢力への本格的な攻撃を前に、次界の各エリアに絶対壁を築き上げて分散している聖魔の軍勢が合流しないように仕向けた。


尚、これによってスーパーデビルに破れて軍を失っていたワンダーマリアが図らずも久遠エリアにて孤立化してしまう事態を引き起こしている。


その後は合流したミロク、ムガルと共に怪奇フォーム化。
聖魔両勢力に襲いかかる。



怪奇ミステリーミロク/怪奇ミステリーインカ


聖被膜に戻りだした二師の異容に羅激音シャワーが注ぎ戦動舞々が始まる!!羅剣穴が少しずつ閉じだす?


<エイム伝播>
曼聖羅に閏源歴巡りし期。衰様相現れ生 じる也、聖流絶えし醜土漠々莫々に非ず。到期前を限とし曼枢系の移植命。


悪魔界のウワサ 超無限の数の動子が飛集し始め未層を覆う



台紙を挟んだ両面シールという、特殊な形態で登場したミロクとインカの怪奇フォーム。
相変わらず『ビックリマン』独自の用語で解りにくいが、曼聖羅の寿命が尽きかけたことから入植場所を探して創聖巡師達がやって来たのだということが漸く明かされている。


ミロクは翼の生えた大猿
インカは太陽と月をモチーフとした怪鳥。というインパクトのある姿である。


その戦闘能力は凄まじく、ヤマト爆神に続いて、全員がヘッド化した神帝(若神子)達でも手に余る程の戦闘能力を誇る。


しかし、激化する戦場にこの時まで力を溜め込み復活の機会を待たされていた切り札が帰ってきて……。


尚、アニメ版では創聖巡師の怪奇フォームは登場していない。


聖梵セントボンインダスト


超無限動数で未層圏へ飛集し出した第4創聖巡師!曼聖羅曼枢系を抱き莫々たるハチス形態を造り始める?!


天使界のウワサ 未層の激声が起こる度遠離域に超壁層が出現??



聖魔との戦いが激化する中で出現した第四創聖巡師。
アニメ版では『新ビックリマン』にて回想シーンのみに登場。
声優は徳丸完


アニメでは創聖巡師のリーダー格であることから異聖メディアの付き人として描かれていたが、シール原作ではインダストこそが第二曼聖羅移植の要にして実行係である。
それ故にインダストのみは怪奇フォームが存在しない。


その実態は、超無限動数と呼ばれる『動子』という、虫のような大きさの無数のインダストの群れであり、即ちインダストとは単一の創聖巡師の名ではなく、『動子』の集合体の名である。
シール前面に描かれているインダストが頭脳であるが、バックに描かれているのもまたインダストの無数の『動子』であり、インダストその物なのである。


その能力は、無限に湧き出る『動子』を利用して、自らの肉体で第二曼聖羅を構築することにある。
第二曼聖羅の構築と共に、中枢となる曼枢系のデータフェイスの移植に取り掛かるも、最終的には復活したアンドロココにより、次界の地に張られた根を断ち切られてしまう。


更に、女王異聖メディアが天地球よりやって来た古聖長ヘブダヤの掻き鳴らす手ハープの音色により、かつての源層界で暮らしていたことの聖心を思い出したことで戦うことが出来なくなってしまい撤退。
……一先ず曼聖羅勢力の脅威は去ることになったのであった。


他の創聖巡師が名称からモチーフがすぐに想像出来るのにたいして、インダストは様々な駄洒落やモチーフが込められた命名になっている。


その役割からindustrial(インダストリアル)が語源、更に他の創聖巡師と同様に神話、文明モチーフからインダス文明のイメージか。
無数に湧き出る虫のイメージから蝗害、巣を構築するイメージから蜂のモチーフもあると思われる。



【番外】

実際にシール化はされていないものの、創聖巡師の怪奇フォームの手にしている武器には穴が空いているが、その穴をインダストが塞ぐことによって更に力を増すという設定があり、その設定に倣って当時の『ビックリマン』のトレンドを牽引していた『コロコロコミック』で強化形態のイラストが紹介されていたらしい。


怪奇ミステリーミロク(攻撃型)


怪奇ミステリームガル(防御型)


怪奇ミステリーインカ(創造型)



尚、彼等、創聖巡師の行く末に関しては、曼聖羅に操られていながらも、後に支配を脱して暴走したB・Z・Hに全滅させられたという、虚しくも哀れな結末が現在の公式の模様。
……アニメ版の方の終わりかたじゃダメですか?


【関連キャラクター】


  • 異聖メディア

源層界より『超聖神』により追放されたもう一人の聖神にして、曼聖羅の女王。
彼女の悲劇の後、創聖巡師達は厳しい旅出となった彼女に付き従い、忠誠を誓ったという。


  • 創聖師

『超聖神』と共に宇宙を創造した6人の古代神。
何故か異聖メディアに力を貸し、曼聖羅に身を寄せる。
その目的と正体は不明だが、本質が聖なる者であるメディアや創聖巡師と違い、性質は邪悪その物。
そこからも解るように、名前こそ似ているが創聖巡師達とは全く別の存在である。
ルーツは、元々は同一の存在だったのだが・・・


【ルーツ】

無だった世界に現れた光の三原色RGBと色の三原色CMYの6柱の超聖使。
彼らは3柱ずつで自分たちを超えた存在である白と黒の超聖神を生み出した。
真白の超聖神・白光超神ディアナの生み出したのが光の三原色の超聖使、超聖使レッドムガルP(プリミティブ)、超聖使ミログリーンP、超聖使ブルーインカPである。


しかし光の三原色の超聖使は、真黒の超聖神・暗黒超神クロノズーを生み出した色の三原色の超聖使にやられてしまう。
残った3柱の遺骸は9つに分かれ、そこから創聖巡師の祖となる超聖使のP(プリミティブ)因子を受け継いだ曼9聖ムガル曼9聖ミロク曼9聖インカが生まれた。


一方、真白と真黒の領域の狭間に生まれた灰の領域の層をなしている終端より先の未層世界には、超聖神の力に依らずして生命を生み出す木「曼樹羅」が生まれていた。それを知った両超聖神は不遜な存在に怒り、曼樹羅の活動を抑制させるために自らの力を振るった。その行動の結果として、真白の光と曼樹羅の力からは聖神子アエネが生まれ、真黒の光と曼樹羅の力を浴びたクロノズーの眷属の獣は魔神子ディドスとなった。
両者は惹かれ合い、また魔神子ディドスは聖神子アエネとの間で両者の因子が混じった聖因子を作ろうという野心もあって彼女を娶ろうとする。
超聖神ディアナはこれを阻止するため、聖神子アエネの影から異彩姫(いさいクイーン)を生み出して送り込んだ。しかし魔神子ディドスは異彩姫も娶り、聖の影たる異聖の因子である羅因子が誕生した。


婚姻の宴席で魔神子ディドスは剣舞を披露して岩を砕く。これは光の三原色の超聖使の遺骸のうちP因子を受け継がなかった残り2/3であった。
曼樹羅よりさらに先の未層世界には異水脈インダストにより怪物が生まれる怪物の泉があり、この泉の力と羅因子の力により残り2/3も新生、創聖師の祖となる曼9聖、パーミンダリカーボシダレイアデボンミロシルルオルドビナスカンブディアナが生まれた。



【余談】

姿からして、特異な存在感を放つ創聖巡師達。
『ビックリマン』が多大な人気を獲得したのは一箱(40個)に一枚と言われた封入率を誇るヘッドのレアリティと、その価値に見合ったデザインの美しさに寄る部分が多いが、当時の子供達の噂によれば創聖巡師は二箱(80個)に一つしかはいっていないと誠にしやかに囁かれていたとの事。
……実際にそうだったかどうかは不明とのことだが、『ビックリマン』最盛期を象徴するエピソードの一つと言えるのは確かであろう。




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  • シールの文章、大きさによる制限もあるけど専門用語が多数現れて初見だと訳が分からないことになってるな… 簡潔かつ分かりやすい説明を書いてくれて本当にありがたい -- 名無しさん (2017-08-26 16:20:54)

#comment

*1 ※スーパーゼウスやブラックゼウスの様な聖魔のトップを超(スーパー)ヘッドと呼ぶのとは別の呼び方。
*2 今思うと後付け設定っぽいがそれが新ビックリマンでのアリババの意外な活躍に絡んでいるのが絶妙である。
*3 ※当時の玩具シールでは『ビックリマン』に次ぐシェアを誇っていた『ラーメンばぁ』『ガムラツイスト』の専売特許であった。

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