火炎放射

ページ名:火炎放射

登録日:2019/07/15 Mon 22:26:57
更新日:2024/04/19 Fri 10:38:34NEW!
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汚物は消毒だぁ~!!



●目次


概要

を帯状にして発射する行為。
現実世界では「火炎放射器」という形で使われる。
フィクションでは主に炎属性のブレス(技)として使われる。



現実での火炎放射器

日用品・もしくは兵器として使われる。
原理は可燃性のガス、もしくは液体を放ちそれに着火させるタイプが多い。
日用品としては燃料として灯油を用いるものが多い。


なお、火炎放射とジェットエンジン/ロケットエンジンは混同されがちだが別物。
ジェット/ロケットは機器の内部にある燃焼室でガス等を燃焼・膨張させて一方向に噴出させ、その反動で推進力を得る装置であるのに対し、
火炎放射器は大抵の場合燃料を空気中に噴射してから着火する。噴流の速度が全く異なるので、火を噴くからといって火炎放射器で空を飛べたりはしない。



日用品として

  • 除草用

一般家庭では最もよく使われる用途。手で刈るより圧倒的に早く、根こそぎ刈れる上除草剤と違って有効範囲もコントロールしやすい。ただしうっかりすると大惨事が起こる。
これ用の灯油・ガスバーナーがホームセンター等でよく売られている。


  • 工事用

道路工事で、高熱で柔らかくなるアスファルトなどを運用しやすくするために使われることもある。


  • 融雪用

豪雪地帯用。ただし三八豪雪で必要とする燃料の量に対して成果がイマイチだった、という結論が出ており、現在ではあまり利用されない。


  • 調理用

食材の表面を炙って焦げ目をつけるなどの目的で、小型のバーナーが用いられる場合がある。


  • 害虫駆除用

ごく稀だがスズメバチの巣等、危険な害虫の早急な駆除の為に持ち出される事もある。
ヒルの駆除でも一帯を焼き払う必要があるため、火炎放射器の出番となる。
ただし蜂相手の場合は煙でいぶして虫の動きを鈍らせることが主目的であり、素人が「スズメバチは消毒だー!」と巣自体に火をつけようとして燃え広がって火事になった例もあるのでみだりに真似してはいけない。
勿論火を浴びせてる間も普通に反撃を食らうので尚更である。


ところが最近は、(流石に日本の話ではないが)ドローンに取り付ける火炎放射器アタッチメントが販売されており、
少なくとも、操作している人間が蜂の反撃を受けないということで一定の成果を挙げている様子。
結局、火事のリスクはそのままだとか、殺虫剤撒くんじゃダメなのかとかは言ってはいけない*1


ものの冗談ではなく火炎放射器には本当に消毒の用途が存在する。
実際にかつて日本でも熱殺菌の為にコレラで汚染されたバナナや、寄生虫の撲滅の為に河原が火炎放射された事がある。
迂闊に薬品を使用できない動物園などでも、あらかじめ動物を退避させた上で火による消毒を行うこともある。
そもそも消毒というのは文字通り“毒”になるものを“消”す行為だが、その毒が何かというと、病気の原因になる細菌だったり微生物だったりする。
そうした毒物は高熱によって性質が変化したり熱に耐えきれず死滅したりするものが多いので、火炎放射が有効な手段になり得るのだ。
医療廃棄物(注射針や包帯・ガーゼなど)も、ただ埋めるより焼却するほうが安全であるが、それと同じことである。


消毒薬と違って、冷めてしまえば完全無害なのが長所。耐熱性のあるものにしか使えない難点もあるが。
ちなみに風の谷のナウシカでの火炎放射器は概ねこの用途で使われている。そのため完全な武器類と違って生活必需品としての要素が強い。
風の谷が支配された際も一度は没収されたが、腐海の胞子が侵入していたことが明らかになったので返却されたことが反乱への一助になった。


  • 防犯用

これまた冗談抜きで本当に車載型の防犯用火炎放射器が存在した。
その名も『ブラスター』
電気プラグの火花によって液化石油ガスを発火させる仕様で、自動車のペダルで作動してドアの下から広範囲に炎を放射する。
車内にいてドアも窓も閉めておけば自滅の心配は殆ど無い。
南アフリカの発明家夫婦が国内におけるカージャック問題への対策として、1998年に開発した*2
非合法にならなかったのは、偏に南アフリカでは個人が武器としての火炎放射器を所有するのが事実上認められており、更に治安上の問題から生命の危機に晒された場合はこのようなやり方で加害者を殺害しても正当防衛が成立するため。
南アフリカ基準でも常軌を逸していたので、発明者は「道路交通の安全に貢献した」としてイグノーベル賞を受賞している。
奇天烈過ぎたせいか売り上げは芳しくなく、2001年ごろにパーソナル火炎放射器の製造販売に移行したため、その頃に製造とサポートが終了した。
もっとも、防犯用品としては極めて優秀だったようでヨハネスブルグに関するコピペの中には、コレに対する腹いせでロケットランチャー持って来て発射する、というアホ極まりない物がある。
つまり、南アフリカではガチな「汚物は消毒だぁ~!!」が起こりうるということに……


スプレー火炎放射器

いわゆるライターを構えてスプレーを噴射するアレ。当然だが絶対にやってはいけない。(理由は後述)
創作でも「身近にあるものを武器にする」という描写のために時折出番がある。
たまに工作が得意なやつが即席でスプレー缶等を燃料に火炎放射器を作ったりするがここでは割愛する。
当然ながら火炎放射器としては最低レベルの威力で、殺傷能力は皆無に等しい。
精々目眩ましか、ほぼ身動きの出来ない相手に精神的+火傷のダメージを与えるためにやる場合が殆ど。
威嚇にしかならないため場合によっては相手を怒らせただけになり、手痛い反撃を受けるケースも。
(その上、対人の場合は傷害罪・あるいは殺人未遂に問われるし、仮に何かに引火したら放火の罪に問われる)


現実では、思春期の中高生辺りがヘアスプレーを購入し【火気厳禁】の注意書きを見て…というパターンだろうか。いいか、やるなよ!絶対やるなよ!
ただし、最近はヘアスプレーや殺虫スプレーなどの生活の中で使うものは事故の可能性も考慮して、非可燃性のガスを使用しており、着火しない製品もある。*3*4


ちなみに現実で実行する場合は、人に向けてはいけないというのが大前提なのだが、欧米では護身術として紹介されることも。
そもそもの話として射程が50cmもあればいい方なので、やはり目眩まし程度にビビらせて逃げるのが基本。
そして何より大事なのが、スプレー火炎放射はやる本人が一番危険だということ。
周囲への移り火はもちろん、噴霧口から液ダレして手元でファイアー、可燃性の液体ならこれで大火傷を負う。
それに火炎放射による熱対策をしていないため、スプレー缶自体に熱が篭ったり火が逆流して爆発、指が吹っ飛んだ事故もある。
このようにリスクだらけなので、絶対にやってはいけません。


が、とあるゲームではこれがまさかの決め手になり……。


なお現代モノのTRPGのキャラクターシートで所持品に「スプレー」と「ライター」の記載があった場合、まず間違いなくそのプレイヤーはこれをやるチャンスを窺っている。


火吹き(芸)

大道芸人やファイアーダンス、プロレスで悪役レスラーがやる、ライターを構えたところに、口に含んだ燃料*5を「ブーッ」と吹き付けるアレ。
理由を言う必要もないレベルで危険行為。スプレー火炎放射とは比べ物にならない。
テレビの特番等で火吹きをやった人が口内に残った燃料に引火して…というシーンを見たことがある人は多いだろう。
大道芸人が行っているように、どちらかと言えば攻撃手段というよりは芸としての魅せ技という面が強い。
尚、現在は天使の声を持つ悪魔・常識魔として有名なデーモン閣下の地球デビュー当時の定番のパフォーマンスであった。
因みに、法律とかミサ会場の使用ルールの都合で控えてただけで、可能な会場ならばイメージが落ち着いてからも披露して下さっている。


上記のようにほぼ魅せ技であるため、創作でも出番はかなり少ない…と言いたいところだが、一部例外もある。
有名どころのゲームであるドラゴンクエストシリーズでは、6作目の「あそび」等で、お酒を口に含んで火を噴くという芸で敵を攻撃する芸当があるが、威力は時期に対しては低め。
格闘ゲームでは酔拳使い・パフォーマー・毒霧を得意とするキャラが時に火を噴き、立ち位置も様々。え?酒や毒霧も関係ないインド人が火を噴くって?あの人は炎の神アグニから力を得た僧侶だから……
モンスター育成ゲームだとブレスで火を噴くほうが圧倒的に多いが、数少ない例外としてモンスターファーム2アーケロという仙人のようなモンスターが大ダメージ技としてこれをたしなんでいる。


漫画だと酒を口に含むということ自体がキャラによっては問題になるので更に少ないのだが、よりにもよって週刊少年ジャンプでやった例があったりする。


兵器として

火炎を武器とするアイディアは古くからあり、最古のものでは古代ギリシャで「丸太のパイプで空気を送り、先端にぶら下げた可燃物の入った鍋の炎を吹き付ける。」というものがあり、
クソ重いので車輪を取り付けて破城槌のように城門を攻撃するのに使用されたという。


こんな代物では当然まともに使えない(そもそも炎というものは「熱い気体」のため密度が低く、相当流速が早くないとほとんど飛ばないし、木材程度でもなかなか相手に燃え移らない。)ので、
時代が下ると「噴霧・噴射した燃料に着火して浴びせる」という近現代の火炎放射器にも受け継がれる発想になり
西洋では東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の『ギリシア火』というものがつかわれるようになった。
硫黄、酒石、樹脂、松、岩塩、油を混ぜ合わせた半液体状燃料をポンプ砲で噴出・着火し、敵に炎を浴びせるまさに火炎放射器。水で消火できなかった為恐れられた。
(ただし、デリケートだったらしく勝手に燃え出すと危険なので城塞か船上で固定して使用が主流。)
一方東洋では、中国の宋代には猛火油櫃という石油入りのポンプで火炎を吹き付ける兵器があったが、当時の技術では大掛かりな構造だったので攻城等に用いるものだったらしい。
火薬が発明されると、これで携帯性を高めた「火槍」というもの*6も開発され、状況は限定されるものの歩兵が持ち歩いて使用することもできるようになっていった。


で、近代的な火炎放射器の登場は20世紀のドイツとされる。例によって第一次大戦の膠着した塹壕戦を打開するために投入された。
一般的な「背中のタンクから伸びたホースで火炎放射」というスタイルが確立されたのは第二次大戦から。
また第二次大戦の途中からアメリカでは石油をゲル状に加工した焼夷剤(ナパーム)が開発された。
それ以前は粘度の低いサラサラしたガソリンなどをそのまま吹き付けていたのでコントロールに難があり、ナパームの登場は扱いやすさを劇的に改善した。


歩兵用の物では射程距離は長くても20m程度と、銃器に比べると圧倒的に射程が短いためさほど一般的な兵器とは言えない。
ただ長所として「焼き払う」という独自の効果が期待できるため、可燃物に隠れた敵兵をまとめて攻撃したりする際は有用。
また、バンカーや防空壕等の密閉空間では直接ダメージを与えられなくても、酸欠に陥らせることもできる。


一方で戦車等の兵器に搭載する場合はやはりその圧倒的な燃料供給量と長いノズルにより、物によっては100mを超える程の火炎を放つ事が可能。
しかし大半は燃料を積む為のトレーラーを連結・牽引しなければならず(例として挙げるならチャーチル・クロコダイル戦車)、当然そこを狙われれば大損害を被る事は必至。
なので戦車本体と併せて安全対策を施さねばならないと、やっぱりこっちも費用対効果はイマイチだった。
そもそもどう考えても爆撃機から焼夷弾落とした方が早いし安いし安全である。
とはいえ十数トン以上の鉄の塊が巨大な火炎を放ちながら向かってくるという光景は生身の歩兵からすれば恐怖以外の何物でもなく、心理的効果に関しては上々だったようである。
なお某国では艦載用として、垂直に炎を吹く対空兵器も試作していた。結果?ハハッ


その他の欠点としては特に焼き払いに使った場合「つけた火をどうやって消すか」という問題があること。
戦闘無関係の山火事でも人類の手に負えない例は珍しくないのに、戦闘状態では消火に割けるリソースがない。
燃え広がり過ぎる危険を考慮して運用しなければならず、見境なく炎を撒き散らせば最悪自滅のおそれもある。
ついでに言うと大抵は特殊な焼夷剤を使うので手っ取り早く水で消火する事は困難である。


そんなわけで近年の戦闘では優位性が低下しつつあることと、残虐性が高いために国際世論から非難を浴びがちなことから禁止される流れになっており、軍用兵器としての採用率は低下しつつある。
替わりとしてピンポイントに狙える携帯式ロケットランチャーに焼夷弾などを詰めたものが前線で使われている。
ただし現代の戦闘車両はもっぱら耐火耐熱対策済みであり、主に歩兵相手にいぶり出す程度の用途しかない。
上述したように細菌の消毒とかには使えるんで自衛隊はまだ持ってたりするが。




フィクションでの火炎放射

大体が「炎を吐き出す技」として扱われる。兵器としての火炎放射器もそれなりには登場頻度はある。
炎によるダメージの度合いは作品によって様々。


また銃や大砲などのそこそこしっかりした鍛治技術と火薬がないと作れない兵器と違い、意外と作りやすい武器ではある。
「可燃性の液体」「それをばらまくポンプ」「着火機構」があれば(安全性はともかく)作成できる兵器なので、異世界転生ものなどでは時々出番がある。


なお、装甲が薄く換気機能が乏しい戦車やロボットなら乗員を蒸し焼きにしたりすれば十分なダメージは見込めるのだが、
火炎瓶で爆発していた第一次大戦頃の兵器ならともかく、現代戦車でもすでに耐熱装甲対策済で効果はない。
加えて絵面としてダメージ表現がわかりにくい上、上述通り現代兵器で対策できているので、ロボットもので装備されていることは稀。
兵器の項目で触れた通り現代軍隊でも採用率は低く、使われるとしても対歩兵・拠点用装備というのが大半だろう。
また、「宇宙で炎が燃える」というのも違和感があるためか宇宙空間用装備として登場することはかなり珍しい。
まぁ燃やせないことはないけど、大量の酸素も一緒に持っていく必要があるし、宇宙での戦闘では射程距離の短さが致命的なので仕方ないところではある。
ただ逆に言えばコロニーや宇宙船であれば内部の酸素を一気に消失させられる為、宇宙空間の中の密閉空間でやられたら一溜りもない。


逆にファンタジーものでは分かりやすい破壊描写が描きやすい為、強力な魔法やブレスとして登場する。
上位互換技になると単なる火炎放射ではなく、巨大な火球や火災旋風、ビームのような集束熱線になったり火の鳥など召喚獣的になるケースも多い。
その他、炎属性の武器から火炎放射するなどサブウェポン的な役割としては重宝される。


また、上述の火吹きとはちょっと違うが漫画・アニメでは激辛な食べ物を食べた時に「口から火が出るような辛さ」の表現として火を吹く事がある。
もちろん、大抵はタダのギャグ寄りな描写でしかないが、さらにギャグに寄る「口から火が出る(物理)になり、てんやわんやな事態になることも。
そういった漫画的表現の影響を受けてか、ゲームでは唐辛子やカレーといった辛い食べ物が火を吹くための記号的なアイテムとなっていることが多い。



火炎放射器を武器にする人達・アイテム

聖帝軍汚物は消毒だ~!!の人。荒廃した北斗世界で高度な兵器である火炎放射器をきちんと使いこなす辺り教養の高さが窺える。
だがケンシロウは目についた悪党は片端から殺してしまうため、このせいで完全なロストテクノロジーになった可能性もある
ネタとしての使い易さもあり、北斗の拳名無しモブ界ではきっての知名度を誇る名無し。
修羅の国でも「あっついぜ~!! あつくて死ぬぜ~!!」の変な紋章の耐火服に身を包んだ三人組が登場。
修羅の掟的にこれはアリなのだろうか?


グラップラー四天王最強の、両手に装備した「ブロイラーボンベ」という火炎放射器から炎を放ってくるモヒカン。テッド・ファイヤー! がががががっ!
モデルはどう見ても上の「汚物は消毒だ~!!」の人だが、ゲームのボスキャラをやっているだけあって強さは桁違い。
っていうかラスボスより強い。


A級ヒーロー第6位で紺色の中華っぽい服を着た鋭い目つきの男。
その名の通り、必殺技は腕に仕込んだガス式火炎放射器から青い炎を放つ「火葬」。
だがガロウにはちゃちなトリックだとあっさり看破された挙句、装着した腕ごと切り落とされた。


クッソ凶悪な火炎放射器を武器にする兵士。
だが、実はあまりに強力過ぎる点に加えて、防護システムの完成度も低過ぎるため使用者自身も無事では済まないという重大な欠陥があり……。


異能者集団新しい血族の一人であり、放火などの犯罪を楽しむ前科1342犯の指名手配犯。
火を操り、作中では手から炎を放つ、人体発火現象、ビル数本を焼き落とすなどの技を披露した。
…が、実は彼は「人間」であることにこだわっており、前述の犯行は服の下に仕込んだ火炎放射器等によるもの。


特殊警察イェーガーズの一員であり、帝国の指示の下、反乱分子や感染菌の蔓延した地区を滅却する焼却部隊に所属していた暗い背景を持つ男。
不気味なマスクで顔を覆った大柄な体格というインパクトのある姿だが、根は仕事に責任を持ち、他人に気を配れる真っ当な常識人。
火炎放射器型の帝具煉獄招致ルビカンテの使い手であり、イェーガーズ内でも広範囲型の攻撃を得意とする。
恐ろしいことに放出される炎は一度引火すれば決して消えない。また、遠距離用の切り札として球体上の炎を放つ岩漿錬成マグマドライブがある。


ラクーン市警の特殊部隊S.T.A.R.S.のメンバーや、彼女にフラれてヤケ酒を起こし寝坊する新人警官。
全員が両手持ちの火炎放射器を使用し、燃料は銃本体の下部に装着する。
植物系の敵に対してかなり有効的で、イビーなどを焼き切るため使うのがメイン。
RE:2以外は使い切りタイプで、初代に関しては進路を開くために残数に関わらず捨てなければならない。またジルを操作している場合は使用不可能で、バリーがイベントで使うシーンだけが見られる。
いずれもタンクが小さいためか炎の大きさは小さく、使用できる時間もとても短い。


第二次世界大戦で活躍した特殊部隊コブラ部隊のメンバーの一人にして、戦後は宇宙飛行士となった男。
ジェットパックを備えた宇宙服の様な戦闘服を着用し、ロケット燃料を使用した火炎放射器を武器とする。
それらの装備で空を飛び回りながら火炎放射し、辺り一面を火の海にしてしまう。
この装備と戦闘スタイルは、宇宙飛行士時代の経験から来ている。
火炎を大量に放つ性質上彼との戦いでは間違いなく火傷を負ってしまうので、慣れない内は十分な火傷対策を用意しておきたい。
因みに彼との戦闘フィールドは地下施設。広いとはいえ常識的に考えれば酸欠と一酸化炭素中毒が気になるところである。
まあMGSのボス達に常識を持ち込む方が間違いだが


また本作には、雑魚兵士の中にも火炎放射器を使う者が登場する。
出番は上述のフューリー戦手前のみで、地味にレアキャラ。
これらの関係で、フューリーをスタミナキル(いわゆる不殺勝利)すると入手できる「ファイア」という耐火装備は、
火を使う敵がいないせいで次の周回にならないとほぼ意味がないという致命的な問題を抱えている。


  • 火炎放射器兵(Battlefield1)

第一次世界大戦を題材にしたマルチプレイFPSに登場する強力な「エリート兵科キット」の一つ。
特定のマップに時間経過でキットが設置され、それを取得する事でガスマスクと耐火服、最大で三個も持てる焼夷グレネードと共に火炎放射器が使える様になる。
強制的に装着されるガスマスクと耐火服のお陰でそれらからのダメージを完全にシャットアウトし、放つ火炎はショットガンに毛が生えた程度の有効射程。
しかし歩兵相手ならかすらせた程度でもほぼ確実に燃焼ダメージで焼き殺し、そうでなくてもその大きな火炎や噴射音は視界を塞いだり威嚇したりするのに十分。
歩兵相手と比べると流石にダメージ効率はガクッと落ちるが戦車等の乗り物も炙ってダメージを入れられるので、焼夷グレネードも併用し上手く死角を取りつつ浴びせればガリガリと削り上げて無力化、そこまでいかなくても修理の妨害等の嫌がらせは出来る。
その特性上、特に塹壕やバンカー内等閉所での戦闘では凄まじい強さを誇るが、如何せん射程の短さと火炎放射器以外ではグレネードしか攻撃手段が無いのがネック。
加えてガスマスクが強制的に装着される関係上、視界も狭まるので中~遠距離から狙ってくる相手に対しては避けるか隠れるかしか打つ手が無い。
また火炎も放つ際には燃料だけを少し噴射してから着火と言う手順を踏むので、相手が熟練者ならその隙を突き銃剣突撃等の一撃必殺の攻撃であっさり返り討ちに合う事も。
キャンペーンモード(ソロプレイ)でも敵NPCの一つとして現れ、強烈な火炎とヘッドショットによる即死が出来ないと真っ向勝負では厄介な相手。
だが、背負っている燃料タンクに銃撃を撃ち込み続けるとそこから出火、大爆発を起こして周囲にあるもの全てを吹き飛ばす。
勿論至近距離なら自分も大ダメージか即死は免れないので注意。


ゲーム内に登場する敵対勢力の一つ。ゲーム中では主に中盤頃から相手にする事になるカルト的武装集団。詳しくはゲームの項目を参照のこと。
下っ端の戦闘員が「手作りの化学防護服+アサルトライフルに自作の火炎放射器を合体させた魔改造銃器」という出で立ちで、街と「保菌者」を見境なく焼き払って回る。


同作に登場するレイダーの一派で、序盤の鬼門の一つとして悪名高い「サウガス製鉄所」を根城とするレイダー達。
リーダー・スラッジの残忍酷薄な鉄の掟による統制の元、火炎放射器や火炎瓶等の燃焼ダメージを与える武器を主に扱う。
野盗として周辺住民から略奪を図るだけでなく、敵対グループの人間であっても有能そうならば積極的に勧誘を行う。
このように他のレイダーのグループより中々頭の切れる面もあり、それもまた製鉄所の近場に暮らさざるをえない民間人らの頭痛の種となっている。
倒したフォージからは使っていた火炎放射器を奪えるが、こいつら自身は火炎対策をがっつりやっているので効果が薄い。


ボランティアを遂行する咎人たちの武器の一つ「エゼルリング」が登場……しかし。
プレイヤーからの評価は数ある武器の中でも断トツで低い。
それはこの武器が断続的にダメージ+怯み効果を与える武器だからである。
そしてダメージの間隔が非常に狭いからである。
そしてそして、よりにもよってこの武器を敵が使ってくるからである。
食らったが最後、運良くリロードが挟まれるか、よほど体力や防御を強化していない限りはそのままハメ殺されてしまう
もちろんプレイヤー側も使えるし敵を逆にハメ殺す事も可能なのだが、1ヒットあたりの威力は大した事ないので敵咎人の数の暴力の前には無力。


元軍人のファントムハイヴ家料理長。火炎放射器を操り今日も黒コゲを生み出す。


「フレイムショット」の名称で登場する特殊武器の一つ。
初代から皆勤を続けている特殊武器の一つであり、その頃は発射後に緩やかな弧を描いて上昇していく火球を放つという、火球のグラのショボさもあっていまいち火炎放射器っぽくない代物だった。
しかし「2」以降は一から見直され、射程こそ大幅に縮んだが眼前に巨大な炎を吹き出し敵を焼き払うという力強いグラフィックに変化。
しかも火炎は多段ヒット判定になっており、モーデン兵等の人間は勿論ゾンビミイラ、マーズピープルを始めとする宇宙人の様なタフな人外・生物系エネミーもほぼ一発で焼き払い、挙げ句の果てには戦車や攻撃ヘリの様な兵器すら上手く当てればショットガンに次ぐ程のDPSを誇る。
「X」以降に追加された上位版のBIGモデルや状態異常の一つデブ状態では更に火炎が大きくなり、当たり判定や多段ヒット数も増え、射程の短さだけに気を付ければ群がってくる敵部隊をガンガン焼き払っていけるだろう。


「ランニングマン」に登場するハンターの一人で、背中に背負ったジェット噴射装置付の火炎放射器が武器。


共通武器であるダイナロッドは、短剣モードのまま前にかざすことで火炎放射攻撃『ロッドファイヤー』が使用可能。


最高レアリティである☆6オペレーターの1人。源石式の火炎放射器を扱うため分類としては術師(ほかのゲームで言う魔法使い)。
一人称が「オレサマ」の乱暴で短気な少女だが、様々な事情で警戒心が強くドクターや一部のオペレーターに対してのみ友好的。
超高コスト、凄まじい攻撃力、前方5マスのみという攻撃範囲の全ての敵に攻撃という、全オペレーターでも一二を争う尖った性能の持ち主。
お世辞にも扱いやすいユニットとは言えないが、その絶大な火力から中毒になる愛用するドクターも少なくないという。


ゲーム中でのロール分類上は「アタッカー」だが、後述の圧縮ブラストにより防御の要にもなる、特殊な立ち位置のキャラクター。
メイン攻撃ではご期待通りの「火炎放射」、サブ攻撃では燃料のガスを点火せず空気砲のように高圧放出する「圧縮空気ブラスト」が使用できる。
メイン攻撃の火炎放射は射程が短いが当たり判定が大きく、敵に着火して延焼ダメージを与える効果がある。フレンドリーファイア無効のゲームなので、乱戦でバラ撒くと強力。
また火炎放射はスパイクラスに対しては天敵と呼べる存在。前述の通りフレンドリーファイア無効なので、当たり判定のデカさを生かして味方に成りすました敵スパイを文字通り炙り出すことが容易であり、
スパイが透明化を使用して逃げようとしても延焼エフェクトは残ったままなので他の味方が追撃できる。スパイ臭い味方、および潜伏スポットに対して炎を浴びせる「スパイチェック」はTF2の風物詩である。
またメイン攻撃を味方の弓持ちスナイパーに当てることで、弾薬を延焼効果がある火矢に替えることができる。何も火炎放射機で着火する必要無いやん、とか言わない。
サブ攻撃の圧縮ブラストは敵をノックバックさせたり、敵投射物(ロケット弾、グレネード、矢、投擲武器など)をマウスカーソル方向へ跳ね返す効果がある。
単純に敵の攻撃を跳ね返す他、敵を吹き飛ばしてステージ外に落としたり、後続と切り離したりと多彩な使用が可能。特にメイン武器が投射物扱いのソルジャー及びデモマンは、パイロが前線に居るだけで行動を制限される。
またブラストを味方に当てた場合、その風圧で味方の着火状態を解除することもできる。吹き付けてるそれは燃料じゃなかったのん?


前者は2に、後者は3に登場。見た目と名前が少々異なるだけで実質同じ敵キャラである。
火炎放射器を装備したゲスで、プレイヤーに接近してきて火炎放射を浴びせてくる。
2では火炎を喰らうと確定で大きく仰け反るように怯むため、火炎に当たった時点でほぼハメ殺し確定のかなり厄介な敵。ザコの中では体力も多い方なのが更に面倒。
3では火炎を浴びても大きく怯まなくなり、代わりに火炎を浴びている間は画面が燃えるように真っ白に光って視界が著しく悪くなるという演出に変更された。


一般産業用バイオロイドシリーズ「パブリックサーバント」の一つとして開発されたバイオロイド。
人類滅亡前は廃棄物焼却の業務に携わっており、ゲーム内では重厚な耐熱アーマーに装着された巨大バーナーで敵に火炎放射を浴びせる。
火炎放射の他にも、周辺に燃料を散布してからの爆破攻撃も可能。


アーマーを装備していてもなお目立つムッチムチのナイスバディの持ち主。「厚い皮下脂肪層で耐熱性能を上げる」という目的でそのように作られたらしい。


  • 炉端のポルティーヤ(同上)

こちらは家庭用バイオロイドシリーズ「エニウェアシリーズ」の一つで、キッチンメイドとして開発された。左手に装着したガントレットから火を放ち、調理用に使っていた。
…ところが本人が気弱な性格で火を怖がるため、ガントレットの火力にリミッターをかける事でようやくキッチンメイドとして世に出せるようになったらしい。
料理の腕を振るう機会が激減した作中時間軸では、「リミッターを外せば戦闘用に使えるのでは?」という共振のアレクサンドラ*7の提案により戦闘員として新たな活躍の機会を得た。
…と思ったら、今度は本来の火力を本人が扱い切れていないようで、火炎放射を放つスキル「ファイアレイン」時にはあまりの火の勢いの強さに慌てふためく様子が描かれている。


メイドというには露出の多い煽情的な服装ラスオリではよくある事、というか彼女はまだ控えめな方で、立ち絵ではこちらにムッチムチのデカケツを向けている。
廃熱のためという合理的な理由で服の露出が多いのだが、これはこれで目の保養になるという事で高い評価を得ていたらしい。


  • アドヴェント・ピュリファイアー(XCOM2)

地球を支配している侵略者「アドヴェント」の火炎放射器を扱う一般兵。
プレイヤーたちのレジスタンスとの戦闘ではなく、放射能に汚染された人間の成れの果て「ロスト」の駆除を主眼に置いた兵士である。
メインの攻撃手段である火炎放射器は炎上効果を付与するがダメージ自体はなく、さらにしっかり遮蔽に隠れていれば無効化できるので、一撃でもまともに食らうとキャラクターロストが見えてくるXCOM2の中ではかなり優しい攻撃である。ただこちらが密集していると爆発ダメージのあるファイアグレネードを投げてくるので注意。
ここまでなら対処が容易な癒し的存在なのだが、そこはやはりXCOM。この敵の真に厄介なところは死亡時に50%の確率で自爆するところである。このため近接攻撃で処理するのはご法度であり、遠距離から仕留めなければならない。近寄られて手出しできなくなる前に確実に始末しておこう。




換装可能な腕部アタッチメント・ファイブハンドの一つに火炎放射機能と冷凍ガス噴出機能を備える冷熱ハンドを持つ。
本来の用途は宇宙での作業用だが戦闘用としても使用可能。



ファイヤーステイツ時に、火炎放射器にもなる消火銃ヒーハックガンを使う。


なお、ヒーハックガンは本来火を消すものである消火器がモチーフというのは火炎放射器使いとして特筆すべき点だろう。
……一応付記しておくと、周囲の火を吸収したり「消火モード」で消火弾を発射したりとモチーフ本来の役割を果たす事もできる。念の為。マッチポンプもできるとか言うな



火炎放射器を搭載した乗り物・機械

マイナーな小ネタだが、実は火炎放射器が搭載されている。
パンを焼くためのカマドがグイーと屋根から生えてきて、そこからかなりの勢いで炎が飛び出す
ほのぼのとしたアンパンマン世界には珍しいガチ兵器である。


砲身から火炎放射を行える戦車*8
5000年前に設計された古代兵器を復元したので、世界征服に使えるのかという疑問は残るが生身の民間人相手には十分な威力であり、
とりわけ森の中で攻防が繰り広げられる作中終盤では「空飛ぶ船」からの焼夷弾投下と共に脅威さが増す。


それぞれ『機動武闘伝Gガンダム』のサイ・サイシー、『新機動戦記ガンダムW』の張五飛が乗るガンダム。
両方とも龍をモチーフとしており、腕が伸びてその先端に火炎放射器が内蔵されている。
ガンダムにおける遠距離攻撃はだいたいビームライフルなためなかなかイロモノとして目立つ。
もっとも火炎放射は火傷や窒息が主な効果なので、脆いタンクに可燃性液体燃料でも積んでない限り有効打にならないと思うが…。
まあ前者は格闘競技用、後者はゲリラ戦用なので使い方次第なのだろう、多分。
同じ火炎放射でも、ガンダムWの後番組である『機動新世紀ガンダムX』で登場したファイヤーワラビーの方が、パイロットを蒸し焼きにして機体を奪うのに使っているため、用法としてはまともだと思える。


なお、ジービーグル SD大戦艦編では迫り来る彗星を破壊するため宇宙戦艦に変形するが、説明書に「宇宙には空気がないので火力が心配」とか書かれている。


  • ツァラトゥストラ・アプターブリンガー

永野護のロボット漫画「ファイブスター物語」の主役メカ的存在。
ミラージュ騎士団の象徴的存在たるゴチックメード(GTM)で、専用火炎放射器「フレーム・ランチャー」を本来の主武装とする。
ランチャーから放射されるのは8000度の火炎、というかプラズマ流であり、広域にわたって剣の様に振り回されるその高熱は、GTMであろうが何であろうがいかなるものをも灰にしてしまう。
この作品における戦争は基本的にGTM同士の戦いで決着がつく(他の兵器はどんなに束になってかかってもGTMに勝てない)ため、一般にGTMは対GTM戦闘を追求した設計になっている。
そんな中で広域殲滅兵器であるフレーム・ランチャーを主武装とする本機は異色中の異色であり、その存在そのものがある意味でストーリーのキーとなっている。
設定が(しかも根本レベルで)コロコロ変わることで有名な同作だが、このフレーム・ランチャーは「GTM」でなく「モーターヘッド」、
「ツァラトゥラストラ・アプターブリンガー」ではなく「L.E.D.ミラージュ」だったころから変わることなく存在し続けている。
主役メカのメインウェポンが火炎放射器というロボットものという時点で相当に珍しいが、そういう意味でも筋金入りの火炎放射ロボである。


「メカンダーフレイム」という武装がある。
メカンダーロボの動力になっている原子炉の炎を胸から放出して地球を守るのだ。
これでは放射能もバラ撒いていることになるのだが…地球を守るってなんだろう。


腕に内装された武装の一つ「アトミックバーナー」で敵を焼き払うのだが、敵のどれい獣やマグマ獣からの火炎放射で味方側が苦しむ描写の方が目立つ


腹部から放出される「グランドファイヤー」で組みついてきた敵を吹き飛ばす。こちらは宇宙で使用している描写があった。


多種の武装の一つに、口からの火炎放射がある。使用頻度はそれなりに多い。


宇宙刑事ギャバンが乗る竜型のメカで、口から「ドルファイヤー」を吐く。


  • 火炎放射器(バトルテック)

バトルテックにおけるメックの搭載火器として火炎放射器も存在する。
基本的なルールだけ使うと「重量・発熱などデメリットは中口径レーザー並みなのに、射程とダメージはマシンガン並み」という産廃一直線な性能。
射線を遮る森を焼き払うのに使えるのだがめんどくさいオプションルールなので使われないことも多いため、割と単純に不遇武器。一応歩兵や戦車相手には強力なのだが。


  • 火焔放射(アドバンスド大戦略)

史実を元にしたゲームなので完全にフィクションとは言い難いが、ゲーム上特徴的な扱われ方をしている例なのでここで。
上述のように史実において防御陣地に立てこもった相手に対するものとして火炎放射器の兵器利用はなされ、第二次世界大戦においてもある程度の活用は考えられた。
そうした事例を反映し、アドバンスド大戦略でも戦闘工兵および火炎放射戦車という特殊なカテゴリーの兵器群が武装として「火焔放射」を持っている。
特性として「地形効果無効」を持っており、また非装甲目標に対する攻撃力が極めて高いため、要塞などにいる歩兵や対戦車砲などに非常に有効。
弱点としては射程の短さを反映し、戦闘優先度が極めて低い(つまり、大抵相手に先手を取られる)ことが挙げられる。


戦車用のS-E(Special Equipmentの略。特殊砲)として第一作目から登場。大砲に比べて複数の敵を焼き払え、バイオ系の敵に強めといういかにもな性能をしている。
その他、上位S-Eの「マニアックシェフ」や「ニトロスイーパー」、副砲の火炎放射機銃「バーナードラゴン」、
後のシリーズでは大砲型火炎放射器「キャノンボイラー」、シャシー改造に付随する「獄炎砲」「ライダーファイア」など、さまざまな武器種に火炎放射器が実装されている。
世界観が世界観なだけに人間用のものも登場。「しばやき砲」「ドラゴンスプレー」の他、上記の「ブロイラーボンベ」もテッドブロイラーを倒すと入手できることがある。


  • サイバリオン(サイバリオン)

プレイヤーが操作する金色の型のメカで、口から火炎を吐いて攻撃する。


2nd、3rdの2タイトルで近距離用武器として登場。相手の防御耐性に合わせてマシンガン等と使い分けることになる。
3rdでは攻撃の際に消費するAP(行動力のようなもの)を調節でき、一気に火力を高めたり、弱めにして内部のパイロットの投降を促して機体を奪うのに使ったりと、ユニークな使い分けができる。


攻撃アイテム枠。マリオルイージが使うことでファイアボールを使えるようになるアレ。
スマブラではマリオやルイージ以外のキャラでも手に持つことでナマモノ火炎放射器として使用できるようになった。
ご丁寧にガス欠も実装済みであり、そうなったフラワーも敵に投げつければ多少のダメージを与えることが可能。


特殊兵器として火炎放射器が登場する。
射程距離は短いが敵を貫通し地形に沿って進む特徴を持っており、押しっぱなしで残弾(燃料?)が尽きるまで炎をばらまき続けることができる。
初代の頃は表示上の威力と実際の威力が明らかに乖離しておりネタ武器の範疇を出なかったが、
『2』以降は威力が大幅に上がったことでバウンドガン共々マップは選ぶが有力な兵器になっている。上述の特徴ががっちりかみ合う閉所マップが増えたのも追い風。
『6』ではヒットした火炎が停滞することで持続ダメージを与えやすくなるなど、シリーズを重ねるごとに強化されている。
ただしネタ武器としての要素が消えたわけではなく、常に最下級の火炎放射器として溶接用のバーナーが用意されている。
『3』では初めて火炎放射器がビークルである人型バトルマシン・ベガルタに搭載され、ビークルが装備となりバリエーションが生まれた『4』以降は対地攻撃ヘリや多脚戦車などにも採用されるようになった。
また『4』から設置型火炎放射器を発射するグレネードランチャー、『5』では同様の効果を持つナパーム弾を複数落とす航空支援、
6』では新カテゴリとなるドローン装備にも火炎放射が登場するなど、
「とりあえず新しい武器が出たら火を噴かせろ」と言わんばかりに毎度新たな火炎放射器装備が登場している。
なお敵の方も第1作から火炎を吐く怪獣系の敵が登場しており、『5』からは兵器として火炎放射器を装備した宇宙人やロボットが登場している。


  • R-9Sk(R-typeシリーズ)

数あるR戦闘機の中でも、R-type FINALで初登場した「Skシリーズ」は強力な火炎放射器を装備する。
後にR-type TACTICSシリーズでも登場。詳細は個別項目を参照。


搭載可能な兵器のひとつに「火炎放射砲」がある。
敵を火災状態にできるが、射程が短く威力が低いために普通は役に立たない。
しかし『超巨大氷山空母ハボクック』が相手であれば話は別で、ガンガン氷を溶かして弱体化させられる。


ボムが火炎放射。
主に鳥を焼くために使われる。
威力はそこそこあるのだが、勝手にホーミングされるのもあって緊急回避性能は微妙。
危ない弾が来た時に、ワンテンポ早めにBボタンを押しつつその敵弾に突っ込むと、無敵時間で上手く弾消ししやすい。


初代からN系まで登場していた、ACシリーズにおける元祖ネタ武器。初代ではなんと隠しパーツ
単純な火力は非常に高く、熱量の概念が登場した2以降においてはオーバーヒートによる追加ダメージまで狙えるシロモノ。
……なのだが、ロック不可かつ極端なまでに短射程低弾速であり、高機動戦が基本となる本シリーズではカスらせることすら困難。
使いこなせたあなたは立派なイレギュラーである。
MoAのタンク限定アリーナには両肩追加弾倉に火炎放射一丁という馬鹿漢なランカーも。
おまけに半端に距離を取るロジックが設定されているせいでこっちから近づいても当たらない。
一方で、2系では両手火炎放射器アセンで公式大会で暴れ回った猛者が居たらしい。リアルイレギュラーここにあり。
そんな火炎放射器だが4シリーズ以降では長らくリストラの憂き目に合ってしまった。
音速での戦闘とリアル・ハード寄りな世界設定やスピード感に溢れる4シリーズではゲームコンセプトとも噛み合わないため、仕方のない事とも言えるだろう。
しかしゲームスピードが格段に下がり、ヒャッハーな世界設定的にマッチしそうなVシリーズでも復帰は叶わなかった。
……が、エイムが強力な一方で回避に難のあるAIによる操作が基本となるFFでは、一転して強武器に化けていたりいなかったり。
特にAF KISARAGI(ACFF)所属のKUBIRA両腕に火炎放射器装備というネタにしか見えない機体だが意外なほど強い。
火炎放射器の熱量もそうだが、「ロックオンされていないと敵との間合いを詰めてしまう」というAIの特性への対策がしっかりしていないとこんがり焼かれてしまう事に。


そして時は流れて久々のシリーズ作品となったAC6にて、実に約18年ぶりのカムバックを果たし、しかもその性能は癖があるのは相変わらずだが6の戦闘システムの仕様上、噛み合っている箇所も多く良武器の一角として見做されている。


武器カテゴリの一つに火炎放射器がある。燃焼による追加ダメージが狙えるEN系軽火器という位置付け。
捕虜の救出にも使えるが、使用時にENを消費する点には注意。
なお、火炎放射器のカテゴリの中にはシャボン玉を噴き出したり、竜巻を起こしたり、挙げ句の果てには炎と対極の冷気を噴き出す武器まである。


獣狩りの銃器の一つに「火炎放射器」が存在する。見た目は火炎放射器というより霧吹きに近い。
説明文にもある通り決して燃費が良いとは言えないが、獣タイプのエネミーに有効な炎属性を持っているため、
協力CPUにヘイトを引き付けて貰っている隙に焼き殺すという形で序盤のボスエネミーに対しても有効な攻撃手段となる。
また炎属性ダメージを増幅させるアイテムが存在する事から、相手と状況によっては結構ダメージを稼ぎやすい。


上級兵科の武器として火炎放射器が登場する。
射程は短いものの対人攻撃力に優れ、土嚢を貫通し密集した敵ならまとめて薙ぎ払えるなど普通に使っても強力な兵器。
その真価はトーチカなどの防御施設を相手にしたときで、高い防御力を持つそれらの施設を一撃で撃破できるのである。
火炎の先端がちょっとかすっただけで、延焼の描写もなく一瞬で爆発し跡形も残らない様子にはシュールさを感じるかもしれない。


  • TOS-1「ブラチーノ」(史実の兵器)

旧ソ連が開発し現在のロシアや旧ソ連系国家で運用されている自走ロケット砲
他の自走ロケット砲と違い、サーモバリック爆薬と呼ばれる焼夷剤を充填したロケットのみを使用するため現在唯一の火炎放射戦車(重火炎放射器システム)として扱われることがある。
T-72主力戦車の車体に30発のロケット弾を装填したランチャーを装備しており、30発をわずか15秒で打ち尽くすだけの連射性能を備えている。
人員や非装甲目標への高い効果が見込まれ各地の紛争に投入されている。


現在後継としてTOS-2「トソチカ」の開発が進められているが、TOS-2「トソチカ」は車体はトラックを使用し新型の弾薬の運用が想定されているので火炎放射とはさらにかけ離れたものになってしまうかもしれない。


炎属性の武器やボスは多々登場するが、明確な「火炎放射」使いといえばロックマン&フォルテに登場するバーナーマンだろう。
彼から入手できる「ウェーブバーナー」も、ワイパー状に火を放って相手をあぶるという、まさに火炎放射器と言って差し支えないもの。
他には、ロックマンXシリーズにおいてはバーニン・ナウマンダーから入手できる「ファイヤーウェーブ」、
初代ラスボスのウルフシグマやX4のマグマード・ドラグーンが使う火炎ブレス、
ロックマンエグゼシリーズのファイアマンが使う「ファイアアーム」等々がこの項目に当てはまる。
余談だが、このシリーズの火炎放射は「ロボットの武器」と「人の技」の中間とも言えるが、加えてボスが使えば「生物の能力」とも呼べる何とも絶妙なラインである。


ガマ型の超忍獣で、口から「ガンマーファイヤー」を吐く。


「獅子火炎口」で口から火炎を吐く。


リュウバイオレットが乗るキュウボイジャーで、囗から「ドラゴンファイヤー」を吐く。



火炎放射を技にする人

口から火炎を吐いて攻撃しその力を用いて地面を掘り進むこともできるサイボーグ中国人。
地面を瞬時に熔融するほどの火力を誇るが、敵が耐熱仕様なのか意外と戦闘ではそこまでダメージを与えられていない。
ちなみに中国の痴漢撃退グッズには「1800度の炎で焼く火炎放射器」がある。リアル張々湖。


  • バビル2世(バビル2世)

多種の超能力の一つに、全身からの火炎放射がある。
続編である『その名は101』での描写では戦車自体は破壊できないが
車内の弾薬を誘爆するほど加熱できる火力。
(この戦車に乗っていたのが超能力者だから爆発の方が先だったのであって、生身の人間なら間違いなくもっと早く熱中症になっていただろう)
ちなみにヨミの部下にも人差し指から火炎放射する超能力者がいるが、バビル2世相手では甚だ心許ない火力で怯えが見て取れる姿勢と悠然としたバビル2世の対比がなんとも同情を誘う。


厳しい修業と信仰によりインド神話の炎神アグニの力を借りる事ができるようになり、ヨガファイヤー、ヨガフレイム、スーパーコンボのヨガインフェルノなど多種多様な火吹きで攻撃する。
カプコンはヨガとインド人を何だと思っているのだろうか。


「焔」の二つ名を持つ国家錬金術師
原作、アニメ共に「指パッチンすると相手の周囲で突如として炎が吹き上がる」という演出が印象的。
これは彼が錬金術師としての能力で酸素濃度を操作し、そこに発火布製の手袋で火花を与えてやることで燃え上がる、という設定。
が、あろうことか実写映画版の第1作目では指パッチンすると火炎放射が手袋から飛び出すというトンデモ改変がされてしまった。もちろん原作ではこんな技一度も使っていない。
見栄えはいいが、あまりに原作設定を無視し過ぎた描写だったため、ファンからは黒歴史扱いされている。
しかしその後は制作スタッフ側も反省したのか、続編及び最終章となる『完結編 復讐者スカー/最後の錬成』2部作では原作準拠の描写に改められた。


炎を自在に操るスタンド魔術師の赤マジシャンズ・レッドの使い手。
赤い鳥人の姿をしたスタンド像の嘴から、鉄をも瞬時に溶かすほどの強烈な火炎を放射する。
炎を自在に操れる為、単なる火炎放射に留まらず様々な使い道がある。


代々炎を扱う火遁術の使い手であるうちは家に生まれた少年。
口から火炎を放つ『火遁 豪火球の術』を得意技とし、第一部にて多用された。
ただし文字通り火球を放つ術なので火炎放射と言えるかどうかは微妙。*9


体の左側が炎を伴った炎の石、右側が氷の岩で出来ている禁呪生命体。
炎と氷の両属性を持つ為、火炎のブレスや炎による攻撃ができる。
必殺技は炎の左手の指一本につきメラゾーマ一発を五指に込めて放つ禁術五指爆炎弾フィンガー・フレアボムズ


最強の傭兵集団「七人隊」の副将にして頭脳役。
腰にさげている瓢箪の油を口に含んで噴きだすことで火炎放射を放てる。
…はいいのだが、どう見ても火種を油で拡散させるのではなくて、口の中で油をそのまま炎に変換している
もしかしたら四魂のかけらの影響で若干妖怪じみた力を得たのかもしれない。
更に、油を染み込ませた鋼の糸で炎の網を展開する応用技も持つ。


敵からラーニングすることで使用可能になる技の一つ。
問題は、使用してくる敵は火炎砲やらマシンヘッドやらとメカメカしい見た目の敵がほとんどなので、そういった装置部分から放射してると思われるが
人間であるバッツたち一行はどうやって発動しているかは永遠の謎である*10
とある攻略本のイラストでは人間ポンプよろしく、すぼめた口から放出していた。


彼女が最初に習得する技「かえんほうしゃ」が該当。
カーソル指定した敵と、その途中にいる直線上の敵に火属性のダメージを与える*11
消費MPが1、火属性に弱い敵が多い時期に覚えられる、クロノとの連携技「かえんしゃりん」により敵中心範囲攻撃できると使い勝手が良い。


  • ファンタジー界隈の魔法使いの皆さん(Wizardryなど)

魔法使いの最初の攻撃呪文と言えば火の魔法というのが割と定番。
…しかし意外と「火炎放射」のような魔法は少ない。多いのは火の玉を発射する火球系だろうか。
有名どころだとウィザードリィの「ハリト系*12」ぐらいで、火炎放射はブレス系として登場する事が多い。
ちなみに有名どころの『ハリー・ポッターシリーズにも火炎放射の呪文はない(対象を燃やす呪文はある*13)。
マイナーながら『DragonAge:Origins』の魔法使いが使う「フレイムブラスト」や『ダークソウル』シリーズの呪術「火炎噴流」などは術者の正面に炎を噴射する、完全な火炎放射となっている。



マミヤの村を制圧した拳王侵攻隊(「てめえらの血はなに色だーっ!!」と言われた連中)の隊長。名前は『天の覇王』で判明。
拷問に使っていたガソリンを飲み干して自由自在に吐き出し
両手の蛮刀を打ち合わせた火花で火を吐く火闘術を使う。
しかしレイには「つまらん芸だ」と酷評され、火を吐いている最中に腹を切り裂かれ引火爆発した。
何気にレイの犠牲者としては珍しく北斗神拳の特権のような「死を恐怖しながら駆け回り、断末魔の叫びを上げて爆発」死に方をしている。


アニメ版ではこいつ以外に、シンの手下で第10話に登場したドラゴンという男が「南斗龍神拳」という炎を操る技*14を使っていたが、
こいつの相棒のパトラは幻覚を見せる能力を持っており、第10話終盤で協力して幻を交えた炎の龍を出すという芸当を見せてたので
口から火を吐く*15以外どこまでがドラゴン自身がやっていたことで、どこから南斗龍神拳の技なのかがいまいち不明瞭である。


御庭番衆の一人。胃の中の油袋と前歯に仕込んだ火打石で火を吐く。
緋村剣心からは「大道芸」とあしらわれたが、そのあしらい方も大道芸めいていたため読者から「どっちも大道芸だ!」と突っ込まれたとか……
なお、彼らの死を告げられた巻町操般若(るろうに剣心)や式尉までが死んだことに動揺して癋見やひょっとこならともかくと口走り、
その扱いに神谷薫明神弥彦にも同情されていた。
週刊少年ジャンプには、火を吐く巨漢はネタキャラ扱いする決まりでもあるのだろうか


厳娜亜羅三宝聖の一人。
龍(東洋神話)の名の如く、体内に吸引した黒炸塵を吐き出すと共に両手の刃で着火し、炎と刃の二段攻撃を行う咆竜哮炎吐ほうりゅうこうえんとを使用する。
炎に紛れての斬撃で伊達臣人にも傷を負わせたが、着火を妨害されて反撃を許し、
わずかな衝撃で発火する黒炸塵の瓶が割られて足元に落ち、そこに槍を投げられて発火、火達磨となり
最後に伊達にとびかかるが伊達に「水ならあっちだ」とリングから川へ蹴り落された。


  • 子門仁(DANDANだんく!)

''バスケチーム「ヘビメタ一番」''の一員。一試合中に一度しか使えないが口に含んだガソリンとライターで火を吐く。
元ネタは恐らく上記のデーモン小暮閣下(作中でも「聖飢魔IIみたい」と言われている)。
驚いてボールを落としてしまった主人公は当然反則でないのかと抗議したが、
審判(=作者)は「身体的な接触はないし、ルールブックに火を吐くことは禁止されていないし、ヘビメタだからしょうがない」と判定。*16
いや、そのりくつはおかしい。しかしこの漫画はずっとこんな調子である。


  • 長谷川智(東ケト会)

キャンプ集団の料理長。ガソリンを含んでの火炎放射を得意としていた。


アラブ風な世界が舞台のTRPG。芸人キャラ向けの術技として火吹き芸がある。


どちらも火吹きを行うことができる。白林寺には火吹きの修業があるのだろうか。


共通武器であるスターソードとスターカッターを交差させ、気力を炎に変えてゴーマ怪人を焼き尽くす『天火星・稲妻炎上破』が得意技。
掌から炎を放つ『炎上破』という簡易版もある。


掌に炎のアースを集めてバルバン魔人を攻撃する『炎のたてがみ』を使う。
また、ギンガレッドと共に戦う星獣ギンガレオンはギンガレッドのアースを増幅させ『剛火炎』という火炎放射攻撃を繰り出す。


  • ゲストルーパー/ヴォーチャソルジャー/ヴォーチャセンチネル(Mass Effect3)

マルチプレイのプレイアブルキャラ。所有しているアビリティ「フレイマー」で火炎放射による攻撃ができる。
アーマーに対して大ダメージを与えることが可能で、最大レベルまで育てればボス級の敵を焼き払えるなど攻撃の要になれる。


「いなかっぺ大将」の登場人物ではない。

男性時代のマリアに武道大会で敗れた経験があり、リベンジのために修行を重ねて翻堕羅拳道場を襲撃する。
武道大会で負けて修行し直してきた武道家、という前振りをした上で登場するやいなや件の火吹きで門下生を蹴散らし、マリアと対面。
しかもその火吹きは2度目をやろうとしたところで「よせ!バカ!」と両津に妨害されて自分が火だるまになり危険性もしっかり表現している。
彼女が得意とする上空からの攻撃への対策として、持ち込んだマネキンをマリアに見立てて「時古流・白鷺の舞」を披露する。
技の内容は「手裏剣で迎撃→空中に跳び拳と脚の連撃→とどめの火吹き」で、それを見た両津は「技はいいとして最初の手裏剣はずるいぞ!」と評した。
既に一度ツッコミを入れた火炎放射はスルーする両津
なお『こち亀』はさまざまなギャグや物語を描き続けた長編だけに「兵器としての火炎放射器で火を吹く」「辛いものを食べて火を吹く」「口を含めた様々な場所から火を吹くロボット」なども登場する。


こちらも少年ジャンプで酒を口に含んでからの火吹きを披露した一人。なお主人公であり未成年である。



火炎放射する生物

誰もが知る伝承上の生き物。
鋭い爪と牙を持ち口から炎を吐く巨大な爬虫類。翼はあったりなかったりする。


火炎放射する怪獣の定番。
だがゴジラの放射するものはただの火炎ではなく[[放射火炎>ゴジラの技一覧]]である。
例え耐熱仕様であろうと浴びればまず命はないだろう。
作品次第ではレーザービーム状に演出されていることも多く、「白熱光」や「放射熱線」とも呼ばれる。


火炎放射する怪獣の定番その2。
ガメラは炎などの熱をエネルギー源としており、火炎放射も使用する。
しかし敵の怪獣との戦いで決め手に至ったことはそれほどない。
ちなみに平成のガメラも口から炎の技を放つが火炎放射ではなく、「プラズマ火球」の名が示すように弾状になっている。


  • ウルトラ怪獣の皆さん

ウルトラシリーズの怪獣にも火炎放射を使う物は多い。
意外だが光線ではなく明確に火を吐いている第一号は『ウルトラマン』のペスターで、『Q』には1体も出てこない。(むしろ人間が火攻めで怪獣を倒す回が多い)
とくに印象的なものは100万度の炎*17を吐くジャミラや、
ゾフィーファイヤーヘッドにして苦しめたバードンの火炎放射あたりか。


余談ながらウルトラセブンの歌の中に「倒せ 火を吐く大怪獣」というフレーズがあるが、
ウルトラセブン本編中に登場する火を吐く怪獣は、最終回に登場したパンドンのみである。


また、炎を武器にする怪獣は実際に着ぐるみに火炎放射ギミックを搭載している例も多かったが、安全性の観点故か2000年代以降からは見られなくなった。*18


ほのおタイプの代表的な攻撃技として「かえんほうしゃ」が存在する。

タイプほのお
分類特殊
威力95(第五世代まで)→90(第六世代)
命中100
PP15
接触判定なし
範囲単体
効果10%の確率で敵をやけど状態にする。相手のこおり状態を治す。

「10まんボルト」「れいとうビーム」と並び「三色ビーム」とも呼ばれる。「三色パンチ」と違って明らかにビームじゃないけど。
ほのおタイプにおいて最も命中・威力・PP・追加効果のバランスが取れた技であり、全てのほのお技の基本となる。


……が、10まんボルト、れいとうビームと比べると、対戦での立ち位置はやや微妙。
ほのおタイプは「オーバーヒート」*19や「だいもんじ」*20などのリスクは高くてもより威力の高い技が優先されがちだからである。
ではサブウェポンとしては、というとタイプ外の習得者がかなり限定されるというほのおタイプ共通の難点があるためこちらも微妙。
というかかえんほうしゃを覚えられるポケモンは大抵だいもんじも習得可能というオチも。
ただ習得できれば非常に優秀なので、特殊型エレキブルなどには高確率で搭載されている。
ほのおタイプに使わせる場合でも、居座り型ではオーバーヒートの特攻低下とだいもんじの微妙な命中率を嫌ってあえてこちらを選択することもある。


一方で回復なしで広いダンジョンを探索したり、道中の野生ポケモンやトレーナーたちと連戦したりする必要がある本編では使い勝手がいい。
ストーリー攻略用のパーティ(いわゆる旅パ)では、前述の大技よりもPPの多いかえんほうしゃの方が好まれやすい。


他には、火を吹くトレーナーとしてそのものズバリな「ひふきやろう」もいる。


アニメでは非常に見栄えが良いためか使用頻度は高め。ほのおタイプのみならず、ギャラドスなども頻繁に使う。
『スマブラ』シリーズではリザードンの通常必殺ワザとして登場している。


2D作品では主に球状の火球攻撃だが、スーパーマリオ64スーパーマリオ オデッセイなど3D作品で火炎放射を披露している。
スマブラシリーズでも「クッパブレス」として採用されている。


余談だが、クッパの部下の操る飛行船などにも、火炎放射器が設置されていることがある。


炎ブレスの使い手は多いがそのものずばり「火炎放射」を使うモンスターは意外と少ない。
イャンクックはあくまで「火炎液」を吐き出しているだけであり、炎ブレスの代表格であるリオレウスは「火球」、グラビモスに至ってはどう見ても「ビーム」である。
設定上の解説をするとリオレウスは喉の奥に酸素に触れると発火する体液を分泌する器官があり、自分の口内が焼かれるのを最小限にするため発火液を圧縮した息(ブレス)で勢い良く飛ばした炎上する液体を大量に含んだ吐気で、
グラビモスのは体内に溜まった高熱を排出するために吐く熱を含んでなぜか光って見える息である。
火炎放射使いとして印象に残るモンスターと言えば、やはり古龍種テオ・テスカトルミラボレアス(モンハン4以降)だろうか。
MHWでは獣竜種アンジャナフが取得。大型アップデートのアイスボーンではアルバトリオンも使うようになった。
MHRiseではリオレウスが火炎放射を完全取得したほか、蜘蛛型の鋏角種のヤツカダキとその幼体の小型モンスター、ツケヒバキが火炎放射を使う。


炎を使う敵を吸い込んで「ファイア」能力をコピーすることで、「口から火を吐いて」攻撃できるようになる。
アニメ版でも記念すべき第1話の能力として登場した。


そのほか、コピー能力の存在しない初代においても「激辛カレーライス」を食べることで一定時間火を吹けるようになる。


  • リムガル(スターグラディエイター)

カプコンの3D格闘ゲームのキャラクター。見た目は骨でできた鈍器を振り回す恐竜。
コマンド入力技に「ディノフレイム」という火炎放射技を持つ…のだが、
彼自身については「人間と恐竜のDNAを合成して作られた怪物」とだけ書かれており、火が吹ける理由や原理は全く不明である。


上記モンハンをオマージュした狩りゲーである本作に於いても火炎放射を使うエネミーは少ない。
火炎弾を発射したり火柱を生じさせる様なアラガミは少なくないが、純然たる「火炎放射」を行うアラガミといえばハンニバルとその派生種程度である。
またバレットエディットにて使用できるブラスト専用弾の一つは、瞬間的とはいえ火炎放射っぽく見えない事もない。


  • ボムビートル(EDF:iron rain)

地球防衛軍シリーズのスピンオフ作品で登場した新たな巨大生物。
アリ・クモ・ハチ・ダンゴムシ・ムカデ・ドラゴンに続いて登場したのはミイデラゴミムシ。
現実のミイデラゴミムシは火炎でなく尻から100度ほどの高温ガスを出すのだが、こっちは尻から炎を吹きだす。
遠くの巨大生物が尻から炎を吹いて割と凄い速度でプレイヤーの方へ突っ込んできて、周囲をびゅんびゅん駆け巡る絵面は必見。ただし轢かれるとダメージを受けるのでじっくり見過ぎないように。
普通に火炎放射攻撃も行うが、死んだ時にはコントロール不能になるのか自爆する。



火炎放射器がモチーフのキャラクター






追記・修正は雨の日にお願いします。


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*1 実際、蜂対策で殺虫剤を撒くドローンもちゃんと存在する
*2 ブラスターが開発される少し前から21世紀初頭の間、南アフリカではカージャック被害が年間10000件を超えていた。
*3 特にゴキブリ用のものは火気の多いキッチンで使用されるので。
*4 火が付かなくても熱による缶の破裂はあるので【火気厳禁】の注意書き自体は大体付いている。
*5 大抵は90度を超えるような強い酒
*6 名前はすごいが竹筒に火薬(爆発しないように硝石を少なめ)を詰め、開口部を紙でふさいだもので、紙側に火をつけると激しく炎を吹き出すという手持ち花火の大きい感じである。当然竹筒単位で使い捨て。なお、使用者の安全のため棒の先端に取り付けて使用が基本だが、銃剣と同じ発想で槍に結び付けて単発である弱点を補ったものもあった。
*7 ポルティーヤと同じエニウェアシリーズのバイオロイド。彼女は家庭教師型として開発された
*8 ドラえもん新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜では木々をなぎ倒す刃も取り付けられている。
*9 一応、まず口から火炎放射をして、それを集約し大きな火球に変える術ではある。
*10 別作品ではあるが、『V』と同じく青魔法として「火炎放射」が使える『FINAL FANTASY XIV』においては、「呪術ファイアと似た原理で、火属性のエーテルを放射して発火現象を引き出す」と説明されている。
*11 クロノの「かまいたち」などと異なり画面外まで貫通しない。
*12 ハリトは「ハ(発する)リ(火)ト(嵐)」という三つの真言葉によって構成されている。
*13 何かに着火する「インセンディオ(発火)」と、燃え続ける炎を発生させる「ラカーナム・インフラマーレイ(炎上)」。一方『謎のプリンス』でダンブルドアが亡者を火炎放射で追い払っているが、対象を選ばない火炎放射は未詠唱で放てる下級呪文なのかもしれない。
*14 1:全身火に包まれて現れ、裏切った手下を焼き殺す。2:指先から火の玉を出し、相手に命中するとそれがナイフに変わる。3:口から火を吐くとそれが龍のように変わり、ケンシロウに向かって飛んでいく。など。
*15 これのみ、ケンシロウの烈火逆流拳で喉を封じられたドラゴンが火だるまになって、それが周囲に引火する描写があるので本当に火を吐いてたとわかる。
*16 もちろん現実にバスケのルールでは「スポーツマンらしからぬ行為」「会場や設備を破損させかねない行為」「とにかく危険な行為」はテクニカルファウルが適用される。
*17 「空想科学読本」での考察によれば、100万度にもなると厳密には「炎」ではなく「プラズマジェット」であり、性質が全く異なるらしいが
*18 2023年現在では『ウルトラマンガイア』第43話(1999年放送)に登場したアルテスタイガー怪獣イザクが最後となっている。
*19 威力140→130・命中90。使用後特殊攻撃力が2段階下がるというデメリットがある。
*20 威力120→110・命中85。同ポジションの「かみなり」「ふぶき」よりも命中が15高い。

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