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更新日:2024/02/15 Thu 13:22:48NEW!
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ドラえもん 大長編 映画 劇場版 大長編ドラえもん 映画ドラえもん 悪役 ネタバレ項目 一覧項目 劇場版悪役 お約束 映画ボス コメント欄ログ化項目
ここでは、大長編ドラえもん/映画ドラえもんにおける、悪役たちを紹介する。
●目次
概要
大長編/映画ドラえもんでは、普段の町を超えた大冒険をすることになるため、異世界での新たな出会いが映画のコアとなるが、
当然会う人はみな善良な人たちや友達になれる人ばかりではなく、悪党や怪物なども存在する。
多くの映画でのクライマックスはそういった悪党や怪物を、ドラえもんたちとゲストキャラが如何に力を合わせて倒すかという場面で構成されるため、
非常に盛り上がる場面となる。
ただし作品によっては悪役が存在しなかったり、一時的に戦闘した後和解するケース、そもそも戦闘をしないケースもある。
大概は異世界人や未来人、といったケースが多く(特に過去の世界に行く話は敵役の多くが未来人の時間犯罪者)、
現代人の悪役は密猟者(『雲の王国』)や熊虎鬼五郎「(『ねじ巻き都市冒険記』)と少数。
さらに言えば、『雲の王国』の密猟者たちはあまりメインの悪役扱いされず、むしろゲストキャラ枠の天上人を『作劇上の敵役』と見做す声も大きい。
テレビシリーズ版では「ばいきんまん的」ヒールであるジャイアンだが、
彼らの存在は「大長編におけるジャイアンはばいきんまんとは違う」と決定づけた遠因でもある。これは誕生日スペシャルに対しても同じ事が言えるが。
ちなみにわさドラ版では、『新・魔界大冒険』『新・鉄人兵団』などの例外をのぞき、「敵役である人間/生命体の死亡描写・もしくは死亡を思わせる描写は変更する」ことが主流となり、悪役が死なないという意味ではこの作品の悪役と同じ形になっている。
例えば、『新・大魔境』では、巨神像に空飛ぶ船や戦車が破壊される寸前に敵兵士が皆脱出した描写があったり、多くの作品で敵を打ち倒した後、一味全員が牢に囚われる描写があったりするなど。
こういった描写のマイルド化は時代の変化であろう。
歴代悪役
恐竜/恐竜2006
- ドルマンスタイン&恐竜ハンター
目的:恐竜の密輸
記念すべき一作品目の悪役は未来人の富豪とその部下であった。
ここから「過去の時代を舞台とする作品の悪役は未来人」みたいな流れは始まったと言えよう(例外はあるけど)。
行動原理があくまで私利私欲であるため後作の悪役たちに比べるとスケールが小さいが、逃げる子供をゲーム感覚で銃撃したり、密室に閉じ込めたうえで恐竜を差し向けて殺戮ショーを楽しむなど、人間性は極めて危険。
なお、本作は恐竜ハンターからの逃避行こそあるが、基本的に戦闘と呼べる戦闘シーンはほぼなく、
最後はドルマンスタインが閉じ込めたドラえもんたちをティラノサウルスに襲わせるも、
そのティラノがドラえもんたちによって『桃太郎印のきびだんご』を与えられていたために逆に相手方戦力になり、
対処に追われている間にタイムパトロールに嗅ぎつけられて敢え無く御用となっている*1。
第一作の時点ではまだ明確な悪役との戦闘をクライマックスにおく構想はなかったのだろう。
なお、後に(時系列としては以前になるが)『2112年 ドラえもん誕生』に再登場。
実は大長編始まりの悪役にして、ドラえもんにとっては自身の誕生に大きく関わり、セワシを誘拐した因縁の宿敵であった。
宇宙開拓史/新・宇宙開拓史
- ガルタイト鉱業
- ギラーミン
目的:資源の採掘→惑星破壊
ゲストキャラ・ロップルたちの住むコーヤコーヤ星を爆破して強引に採掘を進めようとした危険な企業とその雇われ用心棒。
爆破による採掘はギラーミンの提案であり、このことから殺しだけでなくそういったことにも長けているようだ。
なお一応は法と人権に基づいた警告こそはしている。もっともその強引な採掘そのものが違法であり、住民も残ったのだが、
その際には一切の遠慮をせず冷徹に見殺しにしようとしていた。
ギラーミンはのび太の大長編補正を第二作にして早くも確立したことから名悪役とされており、
そのため映画での決闘シーンの改変は旧作好きの間でも賛否が分かれるほど(「大魔境」でものび太の活躍がカットされており、藤子氏からの要請による監督交代の一因になったのかもしれない)。
それもあってかリメイク版ではある程度原作版に則った流れを採用している*2。
見た目は平凡な冴えない子供でしかないのび太のことも外見で判断せず、ガンマンとしての実力を見抜き強敵として警戒を怠らないなど、非常に洞察力のある恐ろしい悪役でもあった。
その辺はのび太も嫌と言うほど実感しており、早撃ちでの決闘を以てしても「恐ろしい相手」とまで言わしめている。
最終的にはギラーミンはのび太との決闘に敗れ、のび太の勝ちを認めて倒れた*3。
ちなみにガルタイトの一味はギラーミンを見捨てて逃げ出していたが、コア破壊装置の使用が決め手となりあえなく警察に御用となった。
大魔境/新・大魔境
- ダブランダー大臣
目的:世界征服
ペコ(クンタック王子)のいたバウワンコ王国の大臣で犬人間。王国の掟に背いて人間界を征服しようと企んでおり、
そのためバウワンコ王国でクーデターを成功させ、独裁政権を築いていた。
部下のコス博士やサベール隊長といった個性的で優秀な人材が話題となる。
前者のコス博士は復元した兵器こそ「それで人間界を征服しようというのは無理があるだろ」というものではあったが*4、
それまで捨ててた技術をそこまで復元できる知能は優秀であり、もしかしたら人間界にも匹敵する兵器を作れていたかも知れない。
そもそも5千年も前に「火を吐く車」や「空飛ぶ船」、そして「バウワンコ神像」を開発するほどの科学力を有し、
それを全て封印して長らく平和を保ってきたほど温和にして精神性の高い種族である*5。
ある意味ダブランダーらの性質こそ権力欲の強い人間に近いといえるのは皮肉かもしれない。
サベール隊長は、名刀“電光丸”を持ったのび太(映画では剣の名手でもあったペコ)相手に普通に渡り合う剣の名手であり、
のび太の渾身の一撃を食らって倒れるが、ほぼギリギリの勝負をしていた。
リメイク版では出番が少し増え、彼なりの騎士道精神を持ち合わせており、原作同様に電光丸装備ののび太と激闘を繰り広げ、敗れた後も上司たちとは違って潔く負けを認めている。
海底鬼岩城
目的:世界滅亡
海底人のムー連邦と争っていた旧アトランティス連邦の自動報復システムのマザーコンピュータ。
だがゲストキャラのエルからも優秀でないと評されるように欠陥品。
鬼角弾(地上の核ミサイルに相当)でアトランティスが自滅した後も、アトランティスの滅亡を理解できず、自然災害と敵襲の区別もつかず、
海底火山の噴火を敵の攻撃と勘違いして、鬼角弾(核ミサイル)を全世界に撃ちこもうとしていた。
鬼角弾を除いても戦力は圧倒的であり、ロボット兵士の鉄騎隊とバトルフィッシュによる物量で、潜入してきたドラえもんたち五人を完全に戦闘不能に追い込んだ。
そして鬼角弾の発射を実行しようとしたが、しずかの涙に反応し怒った水中バギーの特攻で内部から破壊され、敗北した*6。
魔界大冒険/新・魔界大冒険
- 大魔王デマオン
目的:地球征服
パラレルワールドの地球において、魔学博士の満月博士によって警戒されていた、魔界の悪魔たちを束ねる総大将。
本作の魔界は宇宙の彼方にある天体であり、地球に接近することで災いをもたらすとされている(なお元の地球でもこの時期には天災があったようだ)。
パラレルワールドにおける現代では既に滅び去ったと信じられ過去の存在にすぎないと一笑に付されていたが、現代に至るにあたって本格的な地球侵攻を開始し、
激しい台風などの気候変動でその予兆を感じさせ始めていた。
そして計画の邪魔になる満月博士を拉致し、その娘の美夜子を猫に変えてしまった。
デマオンは他の悪魔よりも強大な力をもち、唯一、銀のダーツで弱点の心臓を打ち抜くことが勝利の鍵だとされていた。
しかし、実は弱点である心臓は彼の体内にではなくデモン座のアルファ星(『新・魔界大冒険』では魔界星の月)に偽装して隠していたため、
ダーツでの攻撃も意に介さず、1度は一行を敗走に追い込み、のび太とドラえもんを除く仲間たちを捕縛し、先に捕らえていた満月博士と共に幽閉してしまう。
その後、ドラミの介入によって石化から解放されたドラえもんにより、魔界歴程の未翻訳部分を解読されたことでアルファ星の隠し場所を発見され、
ビッグライトで巨大化された銀のダーツを撃ちこまれて敗北。
火の固まりとなったアルファ星の衝突によって魔界もろとも消滅していった。
宇宙小戦争/宇宙小戦争 2021
- ギルモア&ドラコルル
目的:独裁
ゲストキャラ・パピが収めていたピリカ星でクーデターをしかけた将軍とその部下。
ギルモアは独裁政権を築いていたが、その際にものすごい監視体制を敷いていた。
自分の人望のなさ、不人気は自覚していて部下すら信用しておらず、パピや自由同盟を根絶やしにするための子飼いの組織として情報機関・PCIAを設立していた。
そのPCIAの長官であるドラコルルは、
「スモールライトの重要性に気づき持ち去る」「ドラえもん達の偽装工作をあっさり見破る」
「ラジコン戦車の構造を研究し弱点を突き止め撃破」など知略に富んだ作戦を展開するなど司令官らしい明晰な頭脳の持ち主で、
出る作品を間違えたとしか思えない優秀な敵。
子供向けの作品に本気の大人を手心なく出したらどうなるかということを象徴しているともいえる。
ドラえもん達を完膚なきまでに追い詰めて処刑寸前にまで追い込むが、
最後は「スモールライトの効果は(個人差があるものの)時間経過で解除される」という初登場の後付け設定*7を前にして、形勢が大逆転。
ウルトラマンサイズとなったのび太たちには歯が立たずにあっさり敗北した。
肝心のギルモアは将軍の立場とは言え自ら戦線に立つことは一切なく、
蜂起した国民を前にビビって逃げ出そうとしたところあえなく御用という情けない最期で終わってしまったため、
ファンからはギルモアでなく、ほぼドラコルルがラスボス扱いである。ギルモアェ…。
鉄人兵団/新・鉄人兵団
- メカトピア
目的:人間を奴隷化
約三万年前に建国されたロボットの国。
「神が人間を見放し、ロボットたちの国をつくった」と伝えられていたが、実際には神の正体は人間嫌いな人間の科学者であり、
争いのない理想郷を建国しようと最初のロボットたちを生み出した。
しかし、切磋琢磨し発展を目指してほしい博士がつけた競争本能が悪い方向に作用し、皮肉にもロボットたちの社会は人間とほぼ同じような歴史を辿ってしまう。
ロボット平等思想によって欠如した労働力確保のため、ロボットたちは地球に目を付けて地球人総奴隷化計画を想起し、
戦闘用ロボットで組織された軍団「鉄人兵団」を送り込んだ。
未来から遡って過去のメカトピアにやってきたしずかたちから事情を聞いた博士は、競争本能を削除し「愛し合う心・優しさ」をロボットたちに与えることを決意する。
その結果、タイムパラドックスによって鉄人兵団は、改心して改造作業を引き受けたリルルもろとも消滅した。
前述のドラコルルが頭脳面における敵キャラとして最強ならば、こちらはF先生公認の歴代最強敵組織。
今作ではドラえもん側も準備の時間があったので、武器や罠を多く用意して迎え撃っていたにも関わらず、数に物を言わせた定石かつ効果的な戦術と、ロボットならではの身体能力の相乗効果によって逆転の糸口を掴ませなかった。
これにはF先生もドラコルルの時以上の荒業を以て何とかするしかなく、フィルムコミック版の後書きで自嘲してしまった程。
リメイク版では更に火力が増強されており、強大化している。
竜の騎士
- なし(恐竜人?)
目的:恐竜滅亡の原因の排除
本作のゲストキャラ・バンホーは恐竜人の騎士であり、立場上ドラえもんと対立するものの本質は優しく勇敢な戦士。
恐竜人達の多くは地底で宗教・科学力など高い水準に至り、実直な精神性のもとで平和に繁栄していたが(一部昔ながらの狩猟民族も存在)、
屈強なる恐竜がなぜ地上から滅亡したかを突き止めたいと考えるようになる。
そして、恐竜絶滅の原因となった存在を突き止めて排除すべく、巨大なタイムマシンを建造して過去に戻ることを画策していた。
バンホーや他の恐竜人たちは、秘密保持のため記憶除去を行うとしながらも地底への侵入者であるのび太たちを丁重に扱うなど、
上記のように優しく温和な性質であった。
しかしその目的は「恐竜の絶滅回避」という人類の存在の根幹にかかわる危険なものだったため、その目的を知ったのび太達は対立を余儀なくされ、過去へタイムトラベルしたところで脱走。風雲ドラえもん城を築いて籠城したことで戦闘へと発展した。
本作ではドラえもんが他作品に輪をかけて攻撃用のひみつ道具を持ち歩いていなかったこともあってジリ貧となり、攻城やぐらを動員されたことでついに万事休すとなったが、そのタイミングで彗星が地球に衝突して大洪水が発生する。
ポップ地下室を利用して人工の地下空洞を作って避難したドラえもんたちは、自分たちが作った地下空洞が、
将来の恐竜人発生の地である聖域そのものであったこと……すなわち聖域がドラえもんの秘密道具によって人為的に作り出されたものだったことに気づく。
ドラえもん達は白旗を挙げて停戦を申し入れ、恐竜人たちに恐竜が滅亡した理由の説明。
恐竜の絶滅は不可避だったと恐竜人たちは絶望するが、ドラえもん達は可能な限りの恐竜を地下空洞に避難させることで救った。
聖域に逃れた恐竜たちが恐竜人として進化の道筋をたどっていき現在に至ることになると理解した恐竜人たちは、
地底で繁栄することこそが自分たちの辿るべき道であったことを受け入れ、今後も地底で繁栄していくことを誓う。
劇場版のムシムシぴょんぴょん大作戦においては22世紀の時代では地上文明との交流も行われるようになったようである。
このように完全に和解するため、明確な敵役と呼べない存在である。
この為か一部文献では「敵:巨大彗星」としているものもあるが、こいつが敵とすると大長編通じての最大最強の敵となる。
パラレル西遊記
- 妖怪
目的:人間界の支配
ドラえもんがうっかり過去の唐にスイッチを切り忘れたまま置きっぱなしにしてしまったヒーローマシンのせいで現れた、西遊記に登場する妖怪たち。
マシンから飛び出した妖怪たちによって過去の時代の唐が荒らされた結果、実在の三蔵法師が殺された上に人類が残らず滅ぼされ、、
世界は人間に成りすました妖怪たちにとって代われてしまうという恐るべき事態となってしまった。
失態の償いのため、ドラえもんは、のび太たちを三蔵法師一行に見立てて過去の唐に戻り、
三蔵法師・玄奘とともに悪の親玉である牛魔王退治に乗りだすことになる。
最後は牛魔王を倒したことで、全ての妖怪は力を失った。
このあとの別れのシーンでのび太が自分を『斉天大聖孫悟空』と名乗ったことが、後に『大唐西域記』を経て西遊記の物語に繋がる、
というのがパラレル西遊記における正史である。
日本誕生/新・日本誕生
- 精霊王ギガゾンビ
目的:過去改変による世界征服
クラヤミ族を率いていたまじない師で、ククルたちヒカリ族からも恐れられる存在。
…が、その正体は過去から世界を征服することを企んだ未来の科学者、山田博士である。
23世紀の武器を持っており、22世紀の最新式のショックスティックを電撃槍で打ち破るなど凶悪。
挙句の果てにはタンマウォッチの時間停止すら一方的に解除する始末。
加えてタイムパトロールからも完全に隠れており、のび太(リメイク版ではドラミ)がいなければタイムパトロールも打つ手がなかったほど。
タイムパトロールがいなければ完全に詰んでいた状態で、文句なく大長編最強候補の1人。
ちなみに、「過去の時代の存在だと侮っていたら、実はドラえもん達を圧倒する技術を持つ未来人だった」という初めてのパターン。
リメイク版では更なる切れ者として描かれ、顔も一気に強面になっており、より迫力が増している。
なお、本作を最後に「最終決戦で敗北一歩手前だったが、偶然や予想外の出来事で逆転する」といった展開はなくなり、ドラえもん達やゲストキャラクターがきちんと戦って勝つ展開へとシフトしていく(そのためか、設定上のスケールの大きさは別として、強敵として語られることの多い悪役は本作までに集中している)。
アニマル惑星
- ニムゲ同盟/秘密結社コックローチ団
目的:惑星支配
ゲストキャラのチッポたちが住むアニマル星と二重惑星になっている地獄星の住人の過激派。
彼らの故郷の星は環境問題・核戦争などですっかり滅びてしまい、平和で豊かに反映するアニマル星を羨んで支配しようと企んでいる。
しかし全ての住民がニムゲ同盟に属するわけではなく、文明再建を試みてその目処を立てるに至ったニムゲも存在する。
ちなみに、漫画版では「二ムゲ」は一部の過激派組織のことを指しているが、映画版では「二ムゲ」は地獄星に住む人型異星人の総称として用いられており、過激派が「コックローチ団」と呼ばれ明確に区別されている。
(コックローチとはすなわちGのこと。あんまりなネーミングである……が、リーダーの素顔はなぜかやたらイケメン設定)
最後はアニマル星に襲撃を仕掛けたが、万全の準備をもって迎え撃ったドラえもん達&アニマル星の住民たちの抵抗に敗れ去った*8。
全体的に教訓的な悪役であり、F先生もやや説教臭くなったと反省しているらしい。
ドラビアンナイト
- アブジルとカシム
目的:黄金宮支配
アブジルは悪徳奴隷商人で、カシムはその旧知である盗賊・サソリ団の首領。
シンドバッドの住む黄金宮を支配しようと企んでいる。
アブジルの夢そのものは大長編や映画でも小さい部類ではあるが、黄金宮を知り尽くして利用し切るなど頭のキレがよく、
単純な謀略だけでドラえもん達を出し抜き、黄金宮を乗っ取ってみせた。
一時は老いたシンドバッドも自暴自棄になってしまうが、遠い異国の地からきたのび太たちに自分の冒険譚が伝わっていることを知ると、
勇気を取り戻したシンドバッド一味の反抗作戦によって形勢が逆転、宝物を集めて
逃げようとしたカシムは、アブジルがシンドバッドを追い出すために飛行中の黄金宮を傾けたことで
落下してきた大量の宝物に潰されダウン。アブジルもシンドバッドとの一騎打ちに敗れ、捕縛された。
雲の王国
- 密猟者
目的:絶滅動物の強奪
密猟中に動物ごと天上世界に拉致された密猟者たちで、ある意味天上人が絶望した「エゴイスチックな地上人」の体現者。
レアな動物をゲットするため、ドラえもんから「雲もどしガス」を奪い天上人を脅迫、実際にエネルギー州を消滅させた。
目的だけだと前作のアブジルに近いが、やっていることが一国家への戦略級兵器による武力恫喝・大規模破壊なためスケールはかなり大きい。
最後はドラえもんが雲もどしガス貯蔵タンクに特攻し雲の王国が全壊したため墜落、のび太達共々天上人に救助された。
だが、ドラえもんたちと直接交戦しないため(のび太から王国用王冠をこっそり奪い屈服させた)、
一部のファンは天上人が敵役とネタにしている。
- 天上人
目的:地上文明の殲滅
あくまでファンからの認定だが一応記載。
天上世界は防衛力を維持しながらおおよそ平和に発展し、宇宙人との交流をするまでに至っていた一方で、
天上人は地上が地上人によって汚されたこと・公害や戦争など蛮行の数々を理由に地上人を忌み嫌っており、
作中時点では現代科学文明の殲滅を推進する過激派が主流となっていた(一部穏健派・慎重派もいたが、上記の意見に対し有効な反対論を打ち出せずにいた)。
なお、執筆時の1991年頃と言えば、冷戦終了直後・湾岸戦争などがあった時期であり、核兵器であっさり都市一つぐらいは壊滅できる・核戦争で地上自体が滅びる可能性も大きく取りざたされていた(今もなお消えたわけではないが)。
空から地上の騒乱を俯瞰して眺めていたからこそ、そういった極論に至ったと言えるのかもしれない。
ちなみに、短編「さらばキー坊」においても、植物星人が地球の環境破壊に激怒し、地球の植物全てを植物星に移住させようとする強硬策に出る似たようなことがあった。
宇宙人に対して地上人とは交流がほとんどなかったが、天上人が介入を嫌ったか、宇宙人・天上人らには、まだ自力で惑星間交流もできていない発展途上文明に対してその文明が滅びかけでもしない限りは大々的に介入できないような協定でもあったのかもしれない*9。
上記の過激派の考えは進み、地上の動植物と人類を一度引き上げた後、地上文明を一度洗い流す『ノア計画』の実行を考える。
しかしドラえもん達の献身的な行動を見たことや、のび太がかつて救った絶滅動物達や、ある少年のおかげで頑なだった天上人の心にも変化が生じていく。
なお、天上人については彼らの劇中の言動*10から叩かれることも多く、敵役と言われるのもそれが一因。
また『ノア計画』の概要についても、この作品に対する言及ではないが図らずして「Dr.STONE」作中にて詭弁となる事が指摘されている*11。
確かに天上人の考えも決して褒められたものではないが、彼らの行動もまた、地上人の自己中心的な行いを見たからという面かあることを忘れてはならない。
そのことを忘れて一方的に非難するならば、天上人の性急な行動となんら変わりないことには留意すべきだろう。
そして作中では地上人の行いに起因して地上文明はピンチとなるが、図らずものび太達の行いで天上人の認識を改めることに成功する。
ブリキの迷宮
- ナポギストラー一世
目的:惑星支配
名前は『ナポレオン』+『チンギス・ハーン』+『ヒトラー』、顔のモデルは『東条英機』という、よくまあこんなデザイン許されたなと思わざるを得ないロボットの独裁者。
ゲストキャラ・サピオの住んでいた故郷・チャモチャ星で、人間の生活を楽にするための発明家ロボットとして誕生した。
しかしいつの頃からか歪んだ自我に目覚め、“堕落した、劣った”人間へ反逆する意志を持つようになり、人間を機械に過剰に依存させるように仕向け、完全に弱体化したところを支配した。
最期はドラえもんたちによって口内にコンピュータウイルスの入ったフロッピーをぶち込まれ、ウイルスに侵された状態で配下のロボットに命令を出したために
命令信号と共にウイルスが全ロボットに伝播。次々とロボットたちが自滅する中で、
自身もウイルスによる禁断症状を起こし「糸巻き巻き」の唄を歌いながら壊れた。
夢幻三剣士
- 妖霊軍団
目的:ユミルメ国の支配
妖霊大帝オドロームが率いる、ユミルメ国を支配しようと企んでいる集団。
さて夢幻三剣士なのだが、この作品は『気ままに夢見る機』によって見ている夢世界のお話である。
そのため他作品とはやや毛色が異なるわけなのだが、どういうわけかオドロームは自分のいる世界が「夢」であることを理解しており、
トリホーに至っては、道具が使われる前の時点で現実世界に進出し、のび太の手にカセットが渡るように誘導している。
その存在が決してゲームの中だけのものと言えず、ある意味で恐ろしい敵である。
創世日記
- なし(昆虫人?)
目的:地上世界の支配
本作品はのび太たちがあくまでメインではなく、ある種のパラレルワールドの文明の観察者的な役割。
そのため明確な敵はいない。
夢幻三剣士ともども、非常に異色な作品なのである。
昆虫人と新地球人の対立ものび太たちが介入することで和解に至っており、
中盤で巨大ムカデの白神と対決するシーンこそあるが、珍しくのび太たちが何かと大きく敵対することがない。
ちなみに昆虫人の科学力はタイムパトロールを超えており、時間流の分岐までさらっと使いこなしている。
銀河超特急
- ヤドリ
目的:銀河系の支配
人に取り付いて行動するアメーバ状生物。ヤドリ天帝のもと、宇宙征服を企てていた。
寄生した人間の手足を利用してセキュリティを突破するなどどいつもこいつも頭がいい。
が、宇宙では頭が冴えるのび太の作戦勝ちでヤドリ天帝は死亡、残ったヤドリは逃亡している。
ねじ巻き都市冒険記
- 熊虎鬼五郎
目的:大金塊強奪→都市と惑星の支配喧嘩百回前科百犯の犯罪者で、脱獄途中にたまたま開いていた野比家の窓から侵入し、そこにあったどこでもドアの先の世界に驚愕する。
だが順応力が高く、タマゴフエルミラーでクローンが産まれたことを説明されただけで理解し、その後度々現実世界から物を拝借して
ねじ巻き都市をカジノなどに改装しようとしていた。
なお映画版での声優は内海賢二氏だがクローンたちは各々別の声優(確認できるだけでもホクロを含めて5人)が割り当てられている。
これまでの作品のファンタジックな敵役と異なり、持っている武器も実在する拳銃であったりするが、
直接手をかけたわけではないとはいえ子どもたちを普通に殺しにかかるなど非情な性格をしている。
物理的には完全に普通の人間・悪党でありながらも未知に挑戦し機転を見せながら他の映画におけるのび太たちのような冒険もしていると言う不思議な存在。
実際、ねじ巻き都市に迷い込んでから湖を目指すシーンなど結構長い間、鬼五郎(たち)が主役なんじゃないかと言ってもいい位に冒険している。鬼五郎のねじ巻き都市冒険記みたいと言った声も…
だがクローンたちの中に、彼のわずかな良心の化身とも言うべき『ホクロ』がおり、
彼がしずかの縄を緩めておくなどしていたことが最終的に熊虎鬼五郎の敗因につながっている。
良心によって敗れるというのは、見方を変えれば熊虎のような男でも子供を殺すことに抵抗があったということかもしれない。
最後は元の一人に統合されるが、その際にホクロの性格が主人格として顕在化し、ドラえもんたちに自首することを約束。
漫画版のみ描かれたエピローグのニュース報道によれば、その約束を果たしたようである。
なお本来の悪役はもう少しファンタジックな悪役だったともされる。
余談だが前科百犯の狂暴犯という肩書の鬼五郎だが前科は罪*12の数ではなく科された刑罰*13の回数なので起訴され有罪が確定してやっと1つ付く。36歳にて百犯というのは成人(20歳)から年平均6~7回という凄まじいペースで捕まって刑罰を食らっていることになる。ただ重い罪を犯すと刑務所暮らしが長くなり達成が難しいので重犯罪とかやっているイメージに反して食い逃げやコソ泥(鬼五郎曰く「頂いた」)といった軽い罪での拘留で稼いでいた可能性が高い。ただ、現実には累犯というものがあり実現は難しい。
南海大冒険
- Mr.キャッシュ&Dr.クロン
目的:改造生物の制作・売買
改造生物を製作し犯罪者に売りつけようとした死の商人Mr.キャッシュと、その改造生物を作ることを任されていたマッド・サイエンティストDr.クロン。
キャッシュも金を儲けることよりも、「改造生物を生物兵器として売りつけて広めることが夢」という狂人であるが、
一方で「探られないように過去の世界で作る」「宝の地図を偽造し、集まった海賊を労働力にする」などの狡猾な面も持ち合わせる。
部下も時間犯罪者で占められている。
ドラえもんとの決戦時、クロンは非力なため持ち上げた鳥かごに潰されて退場。
キャッシュは最強の改造生物リヴァイアサンを召喚して一発逆転を図るが、ドラえもんと共に
リヴァイアサンに丸呑みされてしまい、悪役らしからぬ命乞いをした挙句
タイムパトロールに捕まった。
また、クロンは普段温厚なのび太が威嚇及びゲストキャラの救出のためとはいえ実銃を発砲するほどマジギレした悪役でもある。
宇宙漂流記
- 独立軍
目的:漂流船団と地球の支配
銀河漂流船団のうちの一部が、アンゴルモアによって心を操られたリーベルト司令官の元結成した過激派。
強力な技術力で漂流船団と地球を支配しようとしていた。
リーベルトはゲストキャラのリアンの父親でもあり、アンゴルモアにリアンを撃ち殺すように命じられるも、
リアンの父を思う気持ちが通じて洗脳から開放され、逆にアンゴルモアを射殺した。
- アンゴルモア
目的:漂流船団と地球の支配
リーベルト司令官の心を操った黒幕。
本体は緑色のスライムのような不定形の生命体であり、ドラえもんからは「みんなの心に潜む悪意の塊」と考察されている。
機械の体に乗り移って行動しており、二度光線銃で撃たれても本体は死なず、ガラクタに転移し逆襲を試みる。しかし、カチンカチンライトによって固められてしまい、身動きが取れなくなったところをゴミ箱に詰められ、ブラックホール送りとなった。
ノストラダムスの予言に登場する終末のアンゴルモアではないかとスネ夫から述べられている。
太陽王伝説
- 魔女レディナ
目的:マヤナ国の支配
マヤナ国の支配を企んだ魔女で元王国の神官長。
一見美女であるが、その姿は魔術によるもので、本来の姿は醜い老婆。
かつてティオの父王の時代に怪しげな魔術で民衆を惑わせたことが原因となって追放された過去を持つ。
薬使い、槍使い、獣使いを部下に持つ。
翼の勇者たち
- ジーグリード長官
目的:人間への復讐
異世界バードピアのカラス警備隊の長官。
渡り鳥パトロール隊だった頃、人間に銃撃され翼を失い飛べなくなってしまった過去を持つ。
そのため、人間を強く憎んでいる。
人間に復讐するために古代の怪物フェニキアを復活させるが、フェニキアをコントロールできるはずもなく、
その凶暴さで扱いきれなくなって野望が潰えた。
悪人とは言え立場が立場だけにやや理解できないわけではないともいえる。
漫画版ではイカロスの強行軍もジーグリードが歪んでしまった原因であるため、同情の余地が増えた。
- フェニキア
鳥人達が誕生する以前からバードピアに存在した竜のような怪物。
ただでさえ手の付けようがない怪物だったが、進化退化光線銃によって更なる進化を遂げ、翼と火炎放射能力を獲得した。
ロボット王国
- デスター司令官
目的:王国の乗っ取り、支配
ジャンヌ女王に付き従う司令官で、本作の黒幕。
ジャンヌ女王の先代であった父王が、ロボットの事故に巻き込まれて亡くなった際に悲嘆にくれるジャンヌに
「ロボットが意思を持つからこういうことになったのだ」と吹込み、ロボット改造命令を下させた。
どこぞの暗黒卿みたいな鎧を身にまとっているが、
実はゲストキャラであるチャペック博士の弟で、仮面の下の顔はチャペック博士にそっくり。
元々は科学者だったが、なにかあったのか進む道を誤り、ロボットを「人間に従うだけの道具」に改造したロボット帝国を作り、支配者になろうとした。
逃走するドラえもんたちを追跡する途中、ジャンヌを事故に見せかけ亡き者にし、表向きは行方不明という事にし国王の座に就く。
しかし、助けられていたジャンヌがロボット改造命令が間違っていることを認識し、自分と対立する。
女王に従う国民たちに配下のドロイド兵は翻弄され、ドロイド宮を起動するものび太の操る巨人ロボットの前に敗北し、最後はドラえもんの最終兵器・石頭によってノックアウトし、誤作動したロケットから救出されそのまま捕まった。
漫画版では救出後も往生際悪く歯向かうが、ジャイアンの空気ピストルで気絶させられ幽閉という相応の罰を下されるシーンがある。
ふしぎ風使い
- 嵐族
ストームが率いる悪の風使い達。
- ウランダー
目的:マフーガ復活、風の民への復讐
古代の嵐族族長の霊。
ストームによって封印を解かれ、スネ夫の体を乗っ取りマフーガの復活の為に嵐族を指揮する。
- ストーム
目的:過去改変による新世界の創造
嵐族の族長を務める男で、過去の邪悪な呪術師ウランダーの霊に従い、マフーガの復活を試みる。
…が、その実体はDr.ストームという22世紀の考古学者。過激な考えの持ち主で、預言書に従いマフーガに地上を破壊させ新世界を作ろうとしていた。
ウランダーもマフーガが復活したあとは用済みと見なして四次元ペットボトルに封印。
しかしマフーガをのび太によって一度切られた後、再びマフーガが復活するもフー子の特攻で消滅。
自身は逃亡を図るもドラえもん(映画版ではジャイアン)の空気砲で乗船を撃墜され、タイムパトロールによって御用となる。
- マフーガ
風使いの英雄ノアジンの手で3つに分割され封印されていた、東洋の龍のような姿をした風の怪物。
ビッグライトで巨大化したドラえもんの空気砲も通じず、
ノアジンの剣で再び分割したが善良なフーコを除く二体が再び融合、力は落ちたが凶暴性を増大させる。
ワンニャン時空伝
- ネコジャラ左ヱ門之丞景虎
目的:人間への復讐
猫人間で、ネコジャーランドのオーナーという肩書を持つ富豪で時期大統領候補ともされている。
表向きは地球からの避難計画のために資金を提供するという人物であるが、その背後では自分たちネコジャラ一族だけを救い、人間の時代までタイムマシン『時の方舟』で飛んで支配下に置こうとしていた。
人間に捨てられた猫・ズブの子孫であったことでズブの恨みを『闇の黙示録』という形で読んでいたが、自身は人間のことを詳しく知っていたわけではないうえに直接何かされたわけではない。
しかしその伝承に基づく人間への憎しみはすさまじく、のび太とイチとの戦闘ではズブが乗り移ったかのような人間への恨みを見せた。
名刀電光丸を持ったドラえもん相手に互角に立ち回り、名刀電光丸のバッテリー切れでドラえもんを窮地に追い込んだが、
ネコジャラを裏切ったシャミーの挺身によってネコジャラに対する怒りを爆発させたドラえもんが最終兵器・石頭でネコジャラを攻撃し勝利。
その後は意識を取り戻し脱出用のノラジウムを運ぶドラえもん達を追跡、強襲するがのび太とイチによってビッグライトで巨大化したけん玉を打ち込まれ二度目の敗北。
宇宙船団で部下共々雑用をさせられている等、この手の悪役にしてはそこそこマシな末路をたどっている。
が、完全な悪役とは言い切れない側面もあっただけに、きちんとのび太たちと向き合って欲しかったというファンの声も多い。
緑の巨人伝
- シラー
目的:地球侵略
緑の星の実質的な権力者。
地球からやってきたドラえもん一行に対し丁寧に接するが、本心では地球植物の命を脅かす地球人を憎んでいる。
地球の植物を救い緑の星へ移住させるという建前の元、実際には「緑の巨人」を復活させ地球の動物たちを滅ぼそうとしていた。映画版と漫画版で描写が大きく異なる。
映画版:戦艦で大樹を平気で傷つけるなど強硬手段も厭わない。終盤、緑の巨人が復活した際にリーレを庇って巨人の中に閉じ込められてしまうが、のび太たちにより助けられる。その後、巨人復活により緑の星を危機に晒してしまったことを知り、己の愚かさを悟る。
リーレを助けようとする描写もあり(一方でリーレからも慕われている様子も見られる)、物語最終版では涙を流すシーンも見られる。
漫画版:巨人復活には核が必要だが、緑の星の植物人は犠牲にせず、地球生まれであるキー坊を利用する。巨人復活後は巨人を操り地球動物を根絶やしにしようとするが、自我を取り戻したキー坊とドラえもん達により止められた。
その後、政治はリーレ自らが執り行うようになったが、シラーの動向は不明。
このように、漫画版ではドラえもん一行と敵対するシーンも多く、本人も悪役らしく描かれているが、映画版では敵対シーン自体が少なく、明確な悪役としては描かれていない。
人魚大海戦
- 怪魚族
目的:宇宙支配
本作に登場するアクア星人のグループで、人魚族を迫害している。
リーダーのブイキンは平気で味方を切り捨て、敵を殺害することも厭わない外道。
宇宙全体を怪魚族で支配しようと企んでいる。
ブイキンはそのために人魚族に伝わる伝説の水を操る剣を狙っている。
水を操る剣で宇宙支配は片腹痛いと思った人がいるかもしれないが、
漫画版では「生命とは水の中から生まれ、育まれるものであり、水なくして生きられる生命はいない」=「水を支配するということは生命そのものを支配できるということ」と、しっかり説明がなされている。
奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜
- シャーマン一味
目的:ゴールデンヘラクレスの強奪
本作の舞台であったベレーガモンド島そのものと、そこに住んでいるゴールデンヘラクレスを狙う未来の死の商人。
ひみつ道具博物館
- 怪盗DX
目的:ひみつ道具の窃盗
ドラえもんの首の鈴を盗んでいった未来の怪盗。
てんでバラバラなひみつ道具を盗んでいるが、どうやらそこにはある共通点があるらしく…?
宇宙英雄記
目的:惑星破壊&グラファイト強奪
自身の復活を狙いグラファイトを手に入れるためにとある星を破壊しようとしていたイカーロスとその一味。
作品中ではポックル星に温泉街や遊園地を作るなどして信頼を勝ち取りつつ背後で工作活動をするなど、
海賊というネーミングと裏腹にかなり狡猾な悪役として登場していた。
しかしポックル星の保安官アロンは彼らのことを調査して彼らの悪事に気付くのだが…。
南極カチコチ大冒険
- オクトゴン
南極地下に存在する古代ヒョーガヒョーガ星人の遺跡を守るタコ型の石像。
粘性の墨を吐く。
- ヤミテム
目的:ドラえもん達の抹殺
同上の遺跡を守護するペンギン型の石像。
他人の声色を真似たり、擬態する能力を持ち、
ドラえもんが一同から逸れるように誘導し、一人になったところを襲い拘束、
ドラえもんに成り代わり一同を罠にかけ殺害しようとした。
- ブリザーガ
目的:地球の凍結
古代ヒョーガヒョーガ星人が製造した石像の一つ。
盾を持つ巨人の姿が象られている。
全身に氷に纏い、惑星を凍らせる程の強大な冷気を操る。
ビームを一転集中させれば、ひらりマントさえも凍らせて粉砕してしまう。
巨体故に動きはそれほど早くなく、のび太の策で雁字搦めに拘束されるが……
恐ろしいのは、これが量産機だという点。
一時的に全球凍結させることで、生命の進化を促すテラフォーミングのために造られたと推測されており、地球を含む多数の惑星に配置されていた。
ヒョーガヒョーガ星では、古代の技術を発掘し文明を維持していたが、
ブリザーガは制御しきれず、遺跡に眠っていた無数の個体が暴走し氷に閉ざされた星となっている。
また、進化を促すためとの推測に反し、
作中では、生物を識別し優先的に狙う描写が存在する。
宝島
- 時空海賊
目的:???
キャプテンシルバーの元、あらゆる時代を行き来し、あらゆる時代の海底の財宝をかき集める時空を越える海賊団。
都市一つを備える巨大な海賊船を根城とする。
実は財宝集めは、ある重大な計画のほんの一部に過ぎなかった。
月面探査記
- ディアボロ
目的:地球侵略
カグヤ星の支配者。
人造人間エスパルの超能力を狙い捜索しており、その過程で発見した地球の侵略を目論む。
その正体は千年前に造られた破壊兵器そのもの。
自己判断で威嚇射撃の命令を無視し、カグヤ星の衛星を破壊しその混乱に乗じて支配者の地位に就いていた。
新恐竜
- なし(巨大翼竜?)
目的:???
本作は「キューとミューを白亜紀の世界の仲間のもとへに返す」というのが目的のため、明確な悪役というのが存在しない。強いて言うなら道中で一行を襲った巨大翼竜くらいである。
それ以外にも一行を狙う怪しい男たちがいるが…?
▽最新作のネタバレ注意
空の理想郷
- サイ&ポーリー&カルチ
目的:洗脳による世界征服
空に浮かぶ楽園「パラダピア」を建造した「三賢人」と呼ばれる天才科学者たち。
しかしパラダピアの実態は人工太陽にして洗脳の光「パラダピアン・ライト」の実験場であり、各地の人々を誘拐して洗脳実験を行い、改良された「ネオパラダピアン・ライト」で世界の支配を目論む。
しかし彼らは黒幕が製作したロボットに過ぎなかった。
- レイ博士
目的:同上
22世紀の老科学者で本作の黒幕。
「パラダピアン・ライト」の元になった「人を操る光」を研究していたが、その危険性からタイムパトロールに指名手配されていた。
過去の苦い経験から歪んだ考えを持ち、愚かな歴史を繰り返す人類から心を奪って世界を支配しようとしていた。
追記・修正は歴代大長編の悪役達に立ち向かってからお願いします。
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*2 オリジナルシーンが多くくわえられ、少々残念なことにクライマックスといえるほどの盛り上がりがあるものではなくなっている。
*3 とは言えギラーミンの戦略目標はあくまで「コーヤコーヤ星の爆破」であり、決闘はそこに至る攻防戦の一幕に過ぎない。のび太がギラーミンを倒した時点でコア破壊装置は止められない段階まで進行していたため、(その後の偶然がなければ)戦略レベルではギラーミンが勝利していたといっても過言ではない
*4 リメイク版では改善。
*5 クンタック王子に至っては見よう見まねで日本語まで習得している。
*6 唯一ポセイドンとしずかのいる部屋まで辿り着けたのがドラえもんで、そこで倒れたため、四次元ポケットの中にいたバギーにしずかの声を届けることができた。
*7 一応、今作では他のひみつ道具も効果時間に言及されるなどして伏線は張られていた
*8 とは言え、その後に現れた宇宙船を敵の増援と勘違いしたドラえもんが「もう打つ手がない」と負けを認める一幕もあり、ギリギリの戦いではあった
*9 ぶっちゃけ記憶にロックでもかけられていない限り、未来人のドラえもんも天上人や植物星人を知らない時点で細かいことを気にしたら負けである。
*10 小学生であるしずかたちを地上人代表にして大人数で責め立てる、肉食動物が草食動物を食べようとしたら止めるなど
*11 文明の一掃後に人類を地上に戻す計画に関して天上人は人類は石器時代から発展してきた事を盾にしているが、石神百夜は人間が再び原始文明に戻っても埋蔵された資源が掘り尽くされているため発展が行き詰まる事を指摘している
*12 強盗罪や詐欺罪など
*13 懲役や罰金など
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