登録日:2016/06/18 Sat 04:29:00
更新日:2024/01/25 Thu 13:40:49NEW!
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「ご苦労さん。だけど今日はなんだい?先週ちゃんと汲み取ってもらったはずだが」
「まだ残ってたんだ」
■コマンドーR
『コマンドーR(原:День Д)』は08年に制作されたロシア映画。
元空挺軍出身のガチムチ、
ミハイル・ポレコンチェフ監督、脚本、主演。
85年に制作された勧善懲悪筋☆肉アクション『コマンドー』のロシア版リメイク作品。
日本では劇場公開などはされなかったものの、09年にソフト発売がされた。
原題は顔文字みたいな単語(День Д=Days D)だが、邦題では『コマンドーR』という、そのまんますぎるタイトルが付けられた。
【物語】
元空挺軍少佐のイワンは引退して愛娘のジェーニャと共に山荘で暮らしていたが、そこに元上司のフィリポブ大佐が訪れて嘗てのイワンの部下達が次々と殺されている事を知らされるのだった。
警戒を促されたイワンだが、大佐が護衛の二人のчучелоを置いて立ち去った直後に、それを待ち構えていたかのように敵の襲撃が開始。
応戦するイワンだが、ジェーニャは拐われ、чучелоも原作宜しくやっぱり殺されてしまった。
自動車も壊されてしまっていた事から、スノーモービルで敵の追跡を開始したイワンは、川を渡ったり急斜面を滑り降りたりと無茶を駆使して先回りに成功するもスノーモービルを破壊されてしまう。
投げ出されたイワンの前に姿を見せたのはфо́кусによって死を偽装していた、元部下のゲルダだった。
イワンを捕らえたのは対ロシア強硬論を唱えて失脚したエストニアの元政府高官。
彼らは、ロシア軍人に大統領を殺害させて国内の反ロシア意識を高めようとしており、その実行犯として英雄であるイワンを利用しようとしていたのだ。
ウラジオストクからエストニアに向かわされようとしていたイワンだが、護衛のマルコがумиратьほどЯ усталしたことから機内から脱出。
シュワルツェネッガーではないのでパラシュートで降りる。
空港へと戻ってきたイワンは、見届け役のスタシックを追う。
スタシックがナンパしようとしていたロシアンスッチーのアリアに無理やり協力してもらい、カーチェイスの末にスタシックを捕らえたイワンは、ホテルで落ち合う予定のウルモスがジェーニャの行方を知っている事を聞き出した。
スタシックをотпускатьしてやったイワンは、すっかりと乗り気になったアリアと共にホテルへ。
元NATO起動部隊のウルモスをзавтрак前にготовитьしたイワンは、室内の飛行地図から敵の本拠地がロシアからは南の方だけど某経済大国の島国からはすごい北の方の孤島であることを突き止める。
スタシックから得ていた某солнцеの国からの密輸情報を頼りに肉がぶら下がる冷凍庫から武器を入手したイワンとアリアはкрылоの付いたчелнокを盗み出して本拠地へと乗り込む。
果たして、イワンはジェーニャを無事に救い出すことが出来るのか……!?
大人や時代の都合からか、原作でのシーンや名台詞は一部変更されてるものの、吹き替えで新たな名台詞が登場するなど、なかなか楽しめる内容になっており、特に原作リスペクトが感じられており、原作好きが思わずニヤリとするシーンもある。制作者側が原作の良いポイントをしっかり観た上、理解した上で作っている。
また舞台がロシア圏(旧ソ連圏)ということもあり、俳優はほとんどが白人である。クックやエンリケスなどパンチの効いた良い味の黒人俳優がいないのは残念だが、旧ソ連圏ということで黄色人(極東アジア人)が用意されてる。
原作から20年経ってネットも普及した時代に合わせて作ってるため、原作みたいに「無茶苦茶過ぎるともいえる豪快さ」「今だったら突っ込まれまくる羽目になるような描写」はやや控えめで「辻褄」をしっかり合わせて細かく作ってある。特に携帯が普及してる今日でサリーにメイトリックスが見つかるシーン以降をどうするのか?というあたりは面白いアイデアで解決するなど、原作への異常な信仰心がなければ、なかなかリメイクとして観れる出来である。
ロシア圏で作っている、というので日本人の美的感覚だと白人のルックスが原作に比べ非常に高い。代わりにシンディ、クック、エンリケスなど魅力的な黒人(系)の俳優がいない(白人だらけの国なので仕方ない)。原作が娘(ジェニー)役に「ハリウッドの国アメリカの国民的人気子役」を用意してきたが「主演のガチの娘」でルックスで勝るにも劣らない、そして大人の女性役としてシンディ役(アリア役)や最初に殺される部下の奥さんなど、ロシアの白人女性は子供はもちろん大人でも劣化しねーぜ!と言わんばかりの美人揃い。
唯一ケチをつけるとすればBGMである。演出や俳優は「これもアリ」「舞台や時代が変わったのに上手く対応した」と見れるのに対し、B級映画で無茶苦茶ノリノリで行くBGMという感じにはなかなかなれない。コマンドーをあれだけヒットさせたのはBGMのおかげじゃないのか?と思わされる。
ちなみに、「監督や演出家はスイカが好きなの?」というくらいスイカが多用される。
【登場人物】
■イワン
演:ミハイル・ポレコンチェフ
声:内海賢二
この物語の主人公。
元空挺軍少佐で、これは演じる中の人(監督)の実際の経歴らしい。
一見すると只のオッサンだが、実戦に従事していた人の見事な筋☆肉は一見の価値あり。
所々に変更こそあれ、原作愛が伝わってくる編集からは情熱がひしひしと伝わってくる。また原作リスペクトも感じる。
吹き替えで聞くとめちゃくちゃ格好良いオッサン。さすがロシア。
映画内でやることに関してはこっちとか見ると大体で解るんじゃないかな?
「あの世からさ」
■ジェーニャ
演:バーバラ・ポレコンチェヴァ
声:藤田昌代
イワンの娘。
中の人はガチで監督(ミハイル)の娘である。すごく可愛い。さすがロシア。
原作よりも辛辣な言い回しが多く、父親以外にはциничныйな態度を見せる。
「ああ、アート系ね」
「嘘よ、私女優になるのが夢だから。ねえ惑星ソラリスって映画見た?タランティーノは?じゃあ北野武は?プレイステーション知ってる?」
■アリア
演:アレクサンドラ・ウルスリャック
スタシックがナンパしようとしていた美人客室乗務員。さすがロシア。「ロシアの白人は劣化が速くねえぜ!」と言ってるのかと思うほど美人である(ハリウッドのトップスターでも英語圏ならこの年だと日本人からするとキツいってレベルだがいやはや凄い)。
フライトから帰って車に乗ろうとしていた所をイワンに捕まり、車の座席をшелушитьсяされるのを目の当たりにして逆らえないことを悟った。
その後は無理やりにアクセルを踏まれされてる状況で車を追いかけさせられたり、プールで密談をしているスタシックを誘う為に下着姿に剥かれたりと原作よりヒドイ目に合わされている内に変なテンションになったのか、ノリノリで協力するようになる。
「止まって~!勝手なことしないでよ!これ私の車。もう嫌なんてツイてない日なの!こんな格好させられるし。何ジロジロ見てるのよ?さっさと追いかけなさい!」
■エストニア政府高官
演:ヴィクトール・ヴェルズビツキー
事件の黒幕。
原作に比べると目的が回りくどい。
食卓の慎ましさが涙を誘う。
原作とは違い命だけは助かったと思われたが……。この辺の作りは実に上手い。
「今日から私も特権階級だ」
■某国軍人
建前上は軍が無い筈の私達の国の軍人らしい。
だから70年以上前の格好なんですかねえ……?(困惑)
ЯпонияよりもКитайぽいのは一昔前の西側映画と変わらないらしい。
北の方にある露国と権利を主張し合ってる島の一つを実効支配しているらしい。「ロシアから見ても欧米同様、日本中国韓国北朝鮮は同じ様に見えるのか?」という感じ。貴重な有色人種枠。舞台がウラジオストク周辺なので、有色人種枠として極東人を使うとは監督もなかなか考えたものである。
尚、目的はカニ漁の利権獲得である(やたらリアリティがあるな)。
軍刀を手に香港映画に出てくる中国拳法みたいな掛け声(まさに極東黄色人国家のミックス)でイワンに立ち向かおうとしたが、付き合ってられないとばかりにグレネードを撃ち込まれて死亡。
……ヒデェことしやがる。
■ゲルダ
演:ボブ・シュライバー
イワンの元部下でイワンに恨みを抱いている。
一々「ウェアアアアアアッーーーー!」と叫ぶ癖がある。
пар抜きではなく、икру元々ロシア語であるをたっぷりと食わされて死亡(実際には食ってないが)。
「あんたは炎にも焼かれず、銃弾さえ避けていく。だがそんな幸運続くもんか。今日はあんたのその運も関係ねえぞ。1対1の素手で勝負をつけてやる。ここでぶちのめしてやるんだ!アッー!」
■スタシック
演:ミハイル・トゥルヒーン
原作のサリーに相当。
原作に負けず劣らず……というかテンションだけは原作以上で『R』最大の名(迷)言製造機。ガンギマリ。
ブ◯セラに対する発言がある。
ロシアの◯本のイメージって……。
放されるばかりか、海パンを残して落ちた事からフリチンで死んだと思われる。
顔は若干サリーに負けてるが、身長では勝ってる?
「もしもさあ、あんたの娘の形見があったらパンティをくれ。10ドルで売るんだ、いいだろ?」
「どんどん♪どんどん♪どんどん上がってって~♪よし、飛び降りなし!まあ、シュワちゃんじゃねぇしな。だろ?ターミねえちゃん(だが老婆だ)。だよなぁ」
■マルコ
原作のエンリケスに相当。残念ながら主人公を越える超巨体の黒人ではない。
スタシックとの関係も原作同様に戦友同士という関係だが、話の流れからアッー!と勘違いされかねない言い方をされた為に慌てて否定していた。
窓際に座る理由が原作とは反対である。
「今度勝手に口利いたらただじゃすまねえぞ!」
■ウルモス
演:マキシム・ドロッズ
原作のクックに相当。
仕事を淡々とこなしている所為か原作より印象が薄い。
「NATOの機動部隊を甘く見るなよ!」
【余談】
- やけに軽快なBGMも相まって原作よりも
更にコメディ色が強いが、所々で生々しい部分が見えるのがロシア映画クオリティ(らしい)。
- 日◯のイメージがやけに悪いとの評価がある。
- ◯本人将校と思わせたいらしい東洋人(厳密には欧米人が連想する極東国全部一緒になった黄色人)の支配する島は北◯領土の一つらしく、警備隊には89式5.56mm小銃を使用する兵士も。
将校の格好といい、いつの時代なのだろうか?
- 日◯ばかりでなく、映画『惑星ソラリス』も執拗にディスられている。
- プレイステーションを話題に出してたが、この映画が製作放映されてた時期はプレイステーション3でSCEI最大の危機&コケで任天堂Wiiの大正義時代だったが…ロシアの一般所得の間では最先端ゲーム機の情報は難しかったのかな?と考えると凄すぎ。
「パパさんよお、銃は置くぜ。追記修正して欲しい?」
「どこだ?」
「こっちに協力したら追記修正しよう」
「汗かいてるぞ?」
「ええ?」
「バラバラになるぞ!(ズドォーン!)」
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- レッドブルかな? -- 名無しさん (2016-06-18 14:09:15)
- かかってこい! -- 名無しさん (2016-06-18 14:35:19)
- чучелоは敵ザコ兵の事じゃなかったっけ -- 名無しさん (2016-06-18 18:08:59)
- 何て書いてあるのか全然わからないのに何を書いてあるのかだいたい分かる項目 -- 名無しさん (2016-06-20 13:30:00)
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