登録日:2011/06/24 Fri 10:52:55
更新日:2023/08/09 Wed 11:53:55NEW!
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カオス アニメ 星のカービィ 公式が病気 神回 作画崩壊 マジキチ マスゴミ アニメカービィ mad素材 腹筋崩壊 デデデ大王 迷言の宝庫 コメント欄ログ化項目 クソアニメ ♪いつでもグ~ス~デーデーデ! キャラがガッタガタ 逝っちゃたんですかな? 綺麗なデデデ 綺麗なエスカルゴン 陛下こそ爽やかで チッ締まらないな どっちでも同じようなもんじゃろ エスカルゴン得意のアドリブ 絵コンテ メタ発言 ←メタナイト的な意味で 寄り過ぎている項目 アニカビエピソード項目 アニメ新番組・星のデデデ 新番組 星のデデデ お前こそ美しいぞい ※ご覧の番組はアニカビです。 アニカビ四大カオス回 チャンネルddd
※推奨BGM:「カービィは最高」
次回
予告
チャンネルDDDは抜かりなくアニメ産業に乗り出すぞい!
陛下、アニメの作り方知ってるでゲスか?
絵を書いて、色を塗って、声を入れて、放送するぞい。
だからそんなたくさんの仕事、誰がやるでゲス!?
あー!!
もうわけわかんないんだから…
次は新番組『星のデデデ』でゲス!!
[#include(name=テンプレ2)]
アニメ版「星のカービィ」第49話のエピソード。
あらすじ
ある日、子供達にパラパラ漫画を見せるフーム。
それを見たデデデは「今週の悪巧みはこれで決まりゾイ」とメタ発言を初っ端からかまし、チャンネルDDDでプププランド初のアニメ番組を作り、全宇宙で放送して大儲けしようと目論む。*1
プロデューサーはデデデ、監督はエスカルゴン、作画監督はフーム、シナリオライターはパーム大臣が担当。スポンサーはホーリーナイトメア社。*2
だが、肝心の声優やスタッフはド素人の村の住民のため、作業が円滑に進むはずがなく……
- 全員絵が下手くそ。あまりの酷さにデデデが卒倒するレベル。
- 絵の具が足りないのでカワサキに頼んだらケチャップとマヨネーズを出される。
- カメラ作業でカービィがちょっかい出してキュリオさんの手が映りNG
- 編集作業の際に色が付いていない。
- 放送日が決定した際には「3日も徹夜している」「アニメーターにも基本的人権はある」と文句を垂れる人民に対してデデデが「黙れ!我が国はあくまで独裁国!悪の枢軸ゾーイ!」と逆ギレする
…などなど、制作現場は酷い状況だった。
「好きでやってる連中は給料安くて済むでゲスな」
おまけに、当初は「星のカービィ」を製作する予定で実際その作業をしていたのに、スタッフに無断でデデデが自分主役の「星のデデデ」にすり替えてしまう。
その結果製作が間に合わず、作画とほぼ平行作業の中、ぶっつけ本番で(しかも未完成のまま)声を当てる事に。
あのメタナイトすらも「ぶっつけ本番でアフレコとは…正気の沙汰ではない」とぼやく始末。
そして来たる放送当日、朝7時半から放送。「こんな朝早くに見る人いるんですかなぁ?」などとメタられつつそれは始まった*3。
気になるその出来は……
「星のデデデ」第一話「ふとった訪問者」の内容
まずはフームによるタイトルコール。
「ふとったほ……ふとった訪問者!?そういう題だったの!?」*4
「コマーシャルが終わる!急いで!」>
「違う!そっちはBロールだ!」>
「これがAロールよ!先に映す方!」>
「どっちでも同じようなもんじゃろ!」>
「そうはいかんのじゃ」>
内容はアニカビ1話の作り直しだが、魔獣がカービィ、主役は当然デデデに置き換わっていた。
もちろんサブタイトルの直後はカービィが羊を盗み食いするシーンである。
「ひどいわ!魔獣がカービィになってる」>
「デデデの奴、全部作り直したんだ!」>
「正義の味方はあくまで陛下でゲスぞ!」>
ただし、当のカービィは大喜びだった。登場さえしていれば満足なのだろうか?
「カービィこんな仕事辞めましょう!あなた悪人にされてるのよ」>
「アホなカービィにはわからんぞい!」>
OPの作画はまだ普通だった(誰が作った?)が、本編の作画は始めから滅茶苦茶。完全なOP詐欺である。
「絵がガッタガタでゲス!」>
「絵が下手なのはキャラデザイナーのせいぞい」>
「作画監督も酷かったでゲスからな」>
冒頭の、宇宙の美しさに魅了されるカービィの様子は凄まじい改悪を受け、もはや原型をとどめて居ない魔獣デデデが、
アブナイ薬でもキメたかのようなきったない笑顔を画面に向ける。
その映像たるやすっげぇキモいデザインという次元を通り越している。
さらにシナリオはグダグダのしどろもどろ、声は殆どが棒読み、作画はカメラのズームアウトで動いているように見せているだけという無惨な有様。
そも脚本は元々フーム達が作ったものを改竄したようで、センスの欠片ゼロのくだらない台詞に書き換えられ、キャラクターは作画コスト削減のために棒立ちで喋らせるという安直な誤魔化し方、動くのも口だけ。
金も時間も無かったせいで、詐欺も甚だしい手抜きアニメが垂れ流されることになってしまった。
参加者からも「じれってぇアニメ」「突っ立って喋ってばかり」「動いてるように見せかけてるだけ。これじゃ詐欺よ」と現在進行形で散々に酷評されてしまう。
緒方賢一や龍田直樹といった大御所の棒読み演技や緒方がデデデとして熱唱するop曲(カービィ・マーチの替え歌)は必聴物。
ただし、カービィに限り棒読みではない。「言葉をしゃべらない」「どんな役でも登場さえしていれば喜ぶ」為であるが。
突然、異様にイケメンな劇画調のデデデやエスカルゴンも織り交ざり(誰が描いたのかは不明*5)、余計カオスに……
ちなみにボルン署長とレン村長は出番が3秒ほどで終わり。
この時の会話も有名。
「ワシらはどこへ…」>
「逝っちゃったんですかな?」>
「流石はデデデ陛下、伊達に太ってはいませんでゲスな」>
「食べた物はちゃんと栄養になるんだゾイ!」>
「危ないデデデ、吸い込みよ!」>
「ひどい!私の役をエスカルゴンが…」>
そして中盤、デデデがカービィの炎をコピーしてからの作画はさらに酷くなり、色が無かったり絵コンテが混じっていたりと、もはや言葉も出ないほどの領域に達していた。
この時のデデデの「死んでも合わせるのが声優ぞい!」は何気に名言。
しかし絵コンテになった後のデデデがワープスターに飛び乗るシーンはやけに完成度が高く*6、デデデは「出来のいい作画だゾイ……」と感動する。
「ワープスターに飛び乗る時の掛け声、アドリブ入れなきゃダメでゲショうが、もう!」>
「そんな事お前に言われたくないゾイ!」>
そしてラスト、ワープスターに乗ったデデデが魔獣カービィに突撃した直後、おたよりコーナーカービィの描いた絵がすごい勢いで流れていき、
最後は悲しい顔をしたデデデの顔が映ったフィルムが焼き切れる放送事故が発生*7。放送は中止された……
「こんなアニメでは商売にならんぞい…」>
「ああ、苦労が台無しでゲス…」>
放送後、カスタマーサービスは「陛下のアニメがあまりにも酷すぎて、視聴率は0.001%でした」と言い、900億デデンの損失賠償を請求する*8
いくら普段からケチなデデデでも、そんな大金は払えない。タダで続きを作るという無茶苦茶な代替案を提示し、なんとかカスタマーサービスに呑ませることはできたが、その代償は重すぎた。
そして放送される、星のデデデ第2話。しかし村人達を再び集められる筈がなく、その出来栄えはと言うと。
「わしが正義のデデデぞい!………絵はまだか!?」>
「んなこと言ったって…」>
アニメと呼ぶのもおこがましい、更なる駄作だった。
「ああ、もう限界でゲス…!」>
「参ったかカービィめ、悪のピンクボールめ!正義のデデデの力、思い知ったか!」>
駄作すぎて人民には好評であり、珍しく一緒にテレビを見ていたフームは「ひどさも極めると、芸術ね」と皮肉めいた感想をこぼすのだった。
シンプソンズやサウスパークのような皮肉系の路線が多かったアニメ版「星のカービィ」の中でも屈指のネタ回。台詞の大半が名言であり、オタクになればなるほど笑えない笑いに満ちたすさまじい回だ。
現在では後半ばかりが有名なのだが前編は別の方向性で面白く、むしろ全編通してとんでもねぇ回なので、機会があったらぜひ見てみよう。これを見れば多分、作画崩壊にもある程度寛容になれるはずだ。むしろ作画崩壊大歓迎
そして長い時を経て「星のデデデ」とは別ベクトルの更なるカオスアニメが作られる事になろうとは、この時の二人は知る由も無かった…
余談
- 現在は後半の作画崩壊劇中劇、特に「逆作画崩壊」と「おたよりコーナー」ばかりがネタにされるが、前半の面接のシーンで「格別に安いギャラで使ってやる」
アニメ制作のシーンの中で
「好きでやってる連中は給料安くて済む」
「アニメーターにも基本的人権はある」
などの台詞があり、アニメでアニメ業界を皮肉ったエピソードとして有名。
- ぶっつけ本番のアフレコでの配役はそのままだが、
コックカワサキがカブーの声(「ワープスター!」)を頼まれ、フームに褒められるほどの熱演を見せるというシーンがある。
ちなみにカワサキとカブーの声優は同じ飛田展男が担当。この他にもサモ、カイン、マッチョサンなど、このアニメだけで一人で実に10役以上を演じている。この演技のすごいところは、たった6文字にも関わらずカブーの声ではなく「カブーの声を演じる緊張したコックカワサキ」の演技で、それが完璧だということだ。
「ワープスター!」>
「上手ね、レストランやめて声優になったら?」>
「そうしようかな~…」>
- 魔獣がカービィになっているが、カービィのゲームキャラとしての登場するソフト3本目は実際に敵としての登場。開発スタッフはキャラクター使用許可を取っていたかどうか覚えていないとの事。
別の意味でヒーローだったりする
- なおぶっつけ本番のアフレコについて真面目に解説させてもらうと、1950年代はまだ録音機材が未発達だったため、洋画の吹き替えは実際に生放送で映像に合わせて行われていた。昔は大山のぶ代や野沢雅子なんかがそういう裏話を話すことがあった。そう考えると、『星のデデデ』のアフレコ方式はある意味先祖返りしていると言えるかもしれない……
そんなわけあるか!!
- メタナイトはアフレコの際、かなり不服だったのかとある場面では舌打ちしていた(音量をあげて聞いてみよう)。
「やった!あれぞ、ファイアデデd…チッ、締まらないな、これでは…」>
- 後半で登場したとんでもない作画崩壊アニメだが、作画崩壊だけなら「ガンドレス」というこれに勝るとも劣らぬ伝説の作画崩壊アニメ映画が存在する。どれくらいすごいかは各自画像検索でもかけていただくとして、「映画公開時に謝罪文が貼ってあった」「DVD発売時には修正前が特典になった」という、「ひどさも極めると、芸術ね」を地で行く逸話が残っている。
実際作画崩壊してた方が見てて楽しい
- 「星のデデデ」終了間際に出るカービィの描いた絵は、作画スタッフのはしもとかつみの息子(当時6歳!)が描いたものである。
「おお…こ、これはなんゾイ?」>
「余りにも下手すぎるでゲス」>
「カービィの描いた絵だ!」>
「ああ、もうダメ…」>
- なお、この「星のデデデ」、実はこの回以降もチャンネルDDDにて再放送している様子が後の放送で確認できる(ちなみにそれが確認できる回も迷回である)。
- 『星のカービィ スターアライズ』のモードのひとつに『星の〇〇〇〇 スターフレンズでGO!』というモードが存在しデデデもそのモードで操作できるのだが、〇の部分が操作キャラクターの名前になるためデデデの場合『星のデデデ大王』となり、名前だけではあるが図らずもゲームで星のデデデが実現することに。
「正義の陛下が来れば、もう解決でゲスな!」
「ああそうともワシの追記・修正を見せてやろう!」
「さぞかしおぉ驚くでゲしょうな! きっと良項目になるでゲス!」
「ドゥハハハ、ワシは常にアニヲタWikiの為に編集するのだぞい!」
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*2 他にも、デデデ商事という謎の企業もスポンサーに入っている事がOP後のシーンで発覚している。
*3 「星のカービィ」自体が朝7時半から放送されていたことの自虐ネタ。
*4 「ふとったホモ医者」という空耳もあるとかないとか……
*5 しばしばメタナイト作とされることがあるがそういう情報は一切ない。「これくらいの絵を描く人がメタナイトくらいしかいなさそう」という消去法から生まれた憶測なので注意する事。なお、この話ではメタナイトの出番はアフレコだけである。
*6 ただし色がところどころついていない。
*7 セルロイドでも使っていたのだろうか?
*8 実際には視聴率は0.1%までしか測れない。もっとも、「全宇宙に放送します」と言っているあたり、調査方法も特殊なものなのかもしれないが。
*9 第1話の時は面接を担当した
*10 名前は「らくがき/デデデ大王」で、出展はロボボ。メニュー上画面のステッカーの組み合わせを見る限り描いたのはエリーヌと思われる
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