伊達英二

ページ名:伊達英二

登録日:2013/12/13 (金) 19:42:37
更新日:2023/12/08 Fri 11:49:35NEW!
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はじめの一歩 フェザー級 サラリーマン 脱サラ 日本チャンピオン 全てはこの一撃の為に 伊達男 ボクサー 技巧派 酒乱 愛妻家 会長 日本王者 主人公に勝ったキャラ ボクシング 結構重い過去持ち カムバック 伊達英二 ハートブレイクショット 仲代ボクシングジム 伊達ボクシングジム 相沢将輝



「お前のパンチは軽いんだよ」


はじめの一歩の登場人物。
CV:相沢将輝


◇データ
出身:不明
所属:仲代ボクシングジム
階級:フェザー級
受賞歴:元フェザー級日本チャンピオン、元OPBF東洋太平洋フェザー級チャンピオン
タイプ:テクニシャン
身長:168.5㎝
生年月日:1964年7月3日
血液型:A型
副業:不明(一時期サラリーマン)


初登場時は日本フェザー級のチャンピオン。
一歩と千堂が戦った全日本新人王戦で初登場し、試合の実況の為ホールを訪れた際、一歩と対面する。
既に一歩の実力に興味を抱いた伊達は、調整として一歩をスパーリング相手に指名する。
1R。
所属する仲代ジムの面々が見守る中で、拳を交換する二人。
後半、やや押される伊達であったが、意味深に微笑む。
2R。
卓越された経験で一歩の動きを読み、コーナーに追い詰める伊達。
逃げ道を完全に塞いだ上で、コークスクリューを繰り出す。
きっちりガードを固める一歩。しかし…。
何故か一歩の動きが止まる。
丸で一歩の時間だけ止まったように。
そう…これが彼の必殺技「ハートブレイク・ショット」。
ジムメイトにも秘密にしていた切り札である。
コークスクリューで心臓を打ち抜き、相手の動きを一瞬止めるというもの。
ピンポイントブローの中で最も難しい技で、スピードや角度を完璧に揃えなければこの現象は起きない。
3R。
倒されても尚、立ち上がる一歩。
伊達の攻撃を貰い続けた一歩は、終了のゴングと共に倒れ込むのだった。



●沖田佳吾


度が過ぎた技があったとは言え、高がスパー。
しかしこのスパーが後の伊達の伊達を左右するものとなる。
このスパーに不満を持った者が一人いた。
それは、同ジムの前年の新人王・沖田だった。
伊達に心酔し、伊達になろうとしていた沖田。
自分にも秘密にしていた「ハートブレイク・ショット」を、他所者である一歩に与えた事に嫉妬し、一歩を対戦相手に指名する。
沖田は国内5位。
勝てば伊達への挑戦も射程範囲になる。
伊達のファイトスタイルも模倣していた沖田。
伊達に憧れる者として、一歩を叩き潰そうと人知れず闘志を燃やすのだった。
「俺のボクシングは伊達さんのボクシング。」
一歩にすれば願ってもないチャンスだが、沖田も易易と譲る訳にはいかない。


結果は、一歩の勝利に終わった。
一歩の伊達への挑戦が現実味を帯びてきた。
伊達も一歩のファイトスタイルを見た事で一歩との戦いを残して世界に行く気にはなれなくなっていた。



●過去


かつてWBA世界フェザー級チャンピオン、リカルド・マルチネスに挑戦した過去を持つ。
妻・愛子はその時に妊娠していた為に日本に残り、彼は愛する妻の為に必勝を誓いメキシコへ赴く。
気合いに満ち必ずベルトを奪うと決意した彼はそのまま果敢にリカルドに挑む。
しかし、その結末は一方的に打たれ続けて顔は血でまみれ鼻には消える事が無い程の傷を付けられるという、僅か2ラウンドでのKO負けという惨敗だった。
チャンピオンに全く歯が立たなかったという敗北感に満ち満ちたまま帰国した彼を待っていたのは流産した妻の姿。
度重なる事態に彼の心は折れ、ボクサーを引退。
妻の兄から会社員として働く事を勧められ、これを引き受けて普通の生活にもやりがいを感じ始めていたかに見えた。
しかし、彼はまだボクサーへの未練を断ち切れていなかったのである。
苛立ちからトロフィーを放り捨てる彼を諌めたのは愛子だった。
アナタはまだメキシコから帰っていない、自信に満ち満ちたかつてアナタに戻って欲しい、そう告げる妻の言葉に彼はカムバックを決意。
こうして彼は再びリングの中へ帰ってきた。



●タイトルマッチ


壮絶なA級トーナメントを制し、ランキング1位になった一歩を、最後の防衛戦の相手に指名。
この時29歳。
ボクサーとして残されたボクシング生命は短く、また3年のブランクを抱えた為に力が衰えた伊達はまだ全盛期の自分を取り戻せてはいなかった。
しかし、全ては自分の実力を試す為、これを残して世界には行けない。
これは伊達に取って国内での最後の試練。
負けたら引退。
勝ったら、あの因縁の敵であるリカルド・マルチネスに挑む為の大きな弾みになる。
背水の陣で臨んだタイトルマッチ。
強い挑戦者を力で捩じ伏せる為、敢えて一歩の得意とするインファイトで応戦する。
「このガリ勉野郎が!!」
キャリアを活かしたファイトで次第に一歩を追い詰めるが、尚も屈しない一歩に伊達の闘士が燃え上がる。
4R終了間際。
KO寸前まで追い込まれた一歩だったが、起死回生のパンチを放ち、今度は伊達が窮地に。
それにより動きを封じられた伊達は、必死の形相で間一髪、一歩のフィニッシュブローを躱す。
最大のピンチを躱した伊達。
「ぶっ壊れるまで殴ってやる!!」
ここに来て、本来の闘争心を取り戻すのだった。
今まで卓越したキャリアで相手を迎え撃つスタイルを取っていた伊達。
「冷静」「大人のチャンピオン」と回りからはそう称されていたが、それは本当の伊達ではない。
まるでケンカでもしてくるかの勢いでリングから飛び出すのが本来の伊達である。
会長の目には、既に全盛期の伊達の姿と重なっていた。
お互い満身創痍で臨んだ第5R。
意識を失いながらも、尚も立ち上がる一歩。
ゆっくりと伊達に近付き、最後の一撃を繰り出す。
しかし…
一瞬開いた一歩の胸のガード。
伊達は自らコーナーにバックステップし、空かさず「ハートブレイク・ショット」を放つ。
倒れる一歩。
同時に鴨川のタオルとレフェリーのストップが入る。
激闘の末、勝利を掴んだのは伊達だった。


●リカルドとの再戦


「今度の戦いは相手を倒すための戦いではない 自分自身への挑戦だ オレがオレであるために!」


一歩との試合後、更に力を付けた伊達は世界ランキング1位にまで登りつめ、とうとうリカルドとの再戦の時が訪れる。
開始早々に左ストレートを直撃させ、出だしは上々。
その後もリカルドの休む間もなく攻撃を繰り返す事で彼のリズムを崩し、互角の闘いを繰り広げる。
そして、前回の闘いの際に敗れた2Rに入る。
徐々にペースを挙げてきたリカルドに翻弄されはじめるも、伊達もかつて戦った時以上に力を付けており、リカルドの猛攻を凌ぎきる。
ここでようやくリカルドは認める。
自分は油断していたと、伊達は自分の想像以上の激闘を勝ち抜き自身に立ちふさがってきた強敵だという事を。
3R、伊達を強敵と認めた事でリカルドは遂に本気を出す。
それまでの精密機械のようなボクシングスタイルから一転、暴力的なパンチを打ちまくる獣のようなスタイルに変貌。
リカルドの真のボクシングスタイルは高等テクニックによる美しいボクシングなどではなく、それに暴力的なパンチを混ぜ合わせる「暴力」と「科学」が融合したスタイルだった。
真の力を発揮したリカルドに伊達はそれ以降のラウンドは一方的に打たれ続け試合はジリ貧になっていく。
8R、顎と肋の骨を折られながら彼はまだ試合を諦めてはいなかった。
切り札のハートブレイクショットを確実に当てる為にこの試合は繰り出したパンチは全て顔だけに放っていたのであった。
必殺ブローを放つ機会を窺い続け、遂にその時は訪れコークスクリューブローを撃つ。
しかし、それすらもエルボーブロックで防がれ不発に終わり、その所か右手は粉砕骨折に陥ってしまう。
勝機を失った彼はかつてのように心が折れかける。
しかし、愛子の激励によって闘う理由を思い出す。
自分は愛子に格好いい姿を見せたかった。
闘う理由を思い出した彼はリカルドの猛攻に耐えながら、再びハートブレイクショットを決める隙を伺う。
そして、リカルドに生まれた隙を突く事で今度こそハートブレイクショットを炸裂させる。
動かないリカルドに渾身の一撃を振るうも、その一撃はリカルドのスウェーによって空しく空を切った。
傷めた右手には既にハートブレイクショットを成功させるだけで破壊力はなかったのである。
最後はリカルドに敬意を払われながら、彼の右ストレートによってリングに沈んだ。



●その後
顎と肋と右手の骨折によって、長期入院を余儀なくされる。
病院にやってきた一歩に向かってバトンを渡し、後の事を彼に託しながらボクシングを引退した。
その後は伊達ボクシングジムを設立し、会長として若手の育成に勤しんでいる。
他のライバルたちと異なり一歩の引退を受け入れている人物で、一歩に託したバトンタッチをその一歩自身が無下にしたことを雄二がなじった時はたしなめていた。



●得意技・備考


  • コークスクリュー・ブロー

コークスクリュー・ブローは、ワインのコルク抜きのように、パンチが当たる瞬間に手首を内側に捻る。
伊達のパンチ力そのものは一歩より弱いが、捻り込む事によって威力を増強している。
中距離ブローで、一定の距離がなければ使えない。


  • ハートブレイク・ショット

上記参照。後に一歩がマルコム・ゲドーとの試合の際に使用。一歩ぐらいの破壊力ならコークスクリューでなくてもハートブレイクショットは成功するらしい。


  • 首捻り

首を捻る事によって、顔面への強打を殺す。
経験で磨かれた勘が必要。
リカルド・マルチネスの二度伸びるジャブも、この動きに合わせ首を捻る事によって攻略している。


  • ガード+受け流し

甘くガードする事によって、衝撃を受け流す。
これにより、相手に自分のパンチは効かないように思い込ませ、「もっと強く打たなければ」と大振りを促す。
本来、身体の柔らかい黒人選手に許される技だが、伊達は経験による予測で可能にした。



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  • 後に陽気なダメ親父に。チャック閉めろ。 -- 名無しさん (2014-09-06 13:37:06)
  • メキシコから帰って来たのがコレじゃあ奥さん泣くわ。いや、もしや伊達の奥さんこういうダメオヤジが好きなのか…?1度目の引退した後の伊達って義父の会社で勤勉に働く凄え優秀な男だったし…。 -- 名無しさん (2015-11-30 02:11:36)
  • 強いんだけどイマイチよくわからない強さ -- 名無しさん (2016-12-19 05:55:05)
  • 違反コメントを削除しました -- 名無しさん (2020-02-08 14:48:47)
  • 人懐っこい素顔や、ダンディズム溢れる生き様、長らく公式戦で唯一幕之内一歩を倒した男であって存在感の大きなキャラクターの1人だよな。 -- 名無しさん (2020-05-14 00:24:48)
  • 細かいことだけど「ブチ壊れるまで殴ってやる」じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2020-07-06 15:51:48)
  • 一歩に託したバトンはどこにいった…? -- 名無しさん (2021-02-05 03:58:35)
  • 誤字とか校正をお願いします -- 名無しさん (2021-03-11 22:44:22)

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